JP3194012U - 糊付きシート貼着用の下敷きテープ - Google Patents
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Abstract
【課題】糊付きシートの貼着に際して、作業効率を高め、下地等を傷つけることなく美しい仕上がりを確保する糊付きシート貼着用の下敷きテープを提供する。【解決手段】塩ビシート等の柔軟性素材により形成されたテープ本体2と、テープ本体2の一方の面に易剥離性接着剤を具備することで形成した易剥離性接着剤層3と、テープ本体2の他方の面に非粘着加工を施して形成した非粘着層4とを具備し、非粘着層4は表面に多数の凹凸を具備したことを特徴としており、糊付きシートを重ね切りして下地に貼着する「重ね切り工法」や、凹状の目すかし部分を有する下地における目すかし部分に糊付きシートを貼る「目すかし貼り工法」や、下地のヘリ部分に糊付きシートを貼る「ヘリ貼り工法」を行う際に、予め下地等に本考案の下敷きテープを仮止めしておくことで、下地等を傷つけずに美しい仕上がりで糊付きシートを貼着することを可能にした。【選択図】図1
Description
本考案は糊付きシート貼着用の下敷きテープに係り、より詳しくは、作業効率を高めるとともに、下地を傷めずに美しい仕上がりを確保可能とした糊付きシート貼着用の下敷きテープに関する。
周知のように、住宅等における壁の内装は、下地ボード等の下地に塩ビシート、オレフィン紙等に接着層を形成した糊付きシートを貼着することにより行われるが、糊付きシートには幅の制限があるために、糊付きシートの幅寸法よりも大きい寸法の下地に糊付きシートを貼る場合には、複数枚の糊付きシートを貼り合わせる必要がある。
そして、このとき、単に複数枚の糊付きシートの端どうしを突き合わせて糊付きシートを貼着した場合には継ぎ目部分を美しくすることができないために、これを防止する方法として重ね切り工法と呼ばれる施工方法が行われている。
ここで重ね切り工法について図5を参照して説明すると、重ね切り工法とは、一方の糊付きシート32Aと他方の糊付きシート32Bを、端部分を重ね合わした状態で下地31Aに貼着し、その後に糊付きシートの互いに重なっている部分を除去する方法である。即ち、図5において31Aは下地としての下地ボードであり、この下地ボード31Aに重ね切り工法によって糊付きシートを貼着する場合には、まず、一方側の糊付きシート32Aの剥離紙を、継ぎ目部分となる側の端部分33を残して剥離させ、この状態で、図5Aに示すように、糊付きシート32Aを下地ボード31Aに貼着する。そうすると、剥離紙33を残してある部分は下地ボード31Aには貼着されない。
次に、図5Bに示すように、すべての剥離紙を剥がした他方の糊付きシート32Bを、端部分が前記一方の糊付きシート32Aの端部分に重なり合うようにして下地ボード31Aに貼着する。
次に、残した剥離紙33の上方部分において、例えば図5Bにおける矢印Dに示す部分において、他方の糊付きシート32Bと一方の糊付きシート32Aに切り込み34を入れて、その後に、他方の糊付きシート32Bにおける、切り込み34より先端側の不要部分を取り除く。
この状態が図5Cの状態であり、この状態において、他方の糊付きシート32Bの端部分及び一方の糊付きシート32Aの端部分をめくり、他方の糊付きシート32Bの下側に重なっている一方の糊付きシート32Aにおける切り込み34より先端の不要部分を取り除くとともに、一方の糊付きシート32Aの端部分の裏面に残っている剥離紙33を取り除き、その後に、他方の糊付きシート32Bの端部分及び一方の糊付きシート32Aの端部分を下地ボード31Aに貼着し、これにより、図5Dに示すように、継ぎ目部分を美しく仕上げつつ下地ボード31Aに糊付きシート32A、32Bを貼ることが可能になる。
しかしながら、このように剥離紙の一部を残して行う重ね切り工法では、継ぎ目部分がドレープ状になってしまうことがある。即ち、糊付きシートは一般的に芯材に巻き付けられた状態で運搬、保管がされるために巻き癖がついており、従って、端部分のみを残して剥離紙を剥がし、この状態で下地ボードに貼着すると、剥離紙を残した端部分が波状になってしまう。そのため、このような状態で前述したような重ね切り工法を行うと、継ぎ目部分がドレープ状になってしまうおそれが考えられる。
一方、剥離紙を残さずに前述のような重ね切り工法を行った場合には糊付きシートに切り込みを入れる際に下地ボードを傷つけてしまうおそれが考えられる。
この点、従来技術として、下敷きテープが開示されているが、開示されている下敷きテープは、糊付きシートの接着力を利用して下地ボードに仮止めするものであるために、予め下地ボードに仮止めしておくことはできず、そのために作業効率を上げることは不可能である。
また、従来技術として、粘着層が設けられた補助テープも開示されているが(実開平4−86855号)、単に一方の面に粘着層を設けたのみでは、これを剥がす際に下地ボードを傷めてしまう恐れがあるとともに、糊付きシートを表面に貼り付けた後に剥がすことが困難になってしまうおそれもある。
そのために、従来は、美しい仕上がりを確保しつつ効率よく重ね切り工法を実現することは困難な場合があり、職人の実力により仕上がりの美しさに大きな差が出ていた。
また、下地ボードには、高さ方向に沿って凹部状の目すかし部分を設けた態様のものがあり、このような下地ボードに糊付きシートを貼着する場合には、いわゆる目すかし工法が採用されるが、従来の目すかし工法では下地ボードが傷ついてしまう恐れが指摘されている。
即ち、図6はこの目すかし工法を説明するための図であり、図において31Bは下地ボード、32は糊付きシートであり、下地ボード31Bには、凹状の目すかし部分3101が形成されており、この目すかし部分3101によって、下地ボード31は、一方側3102Aと他方側3102Bに分断されている。そして、この目すかし工法では、下地ボード31の一方側3102Aの表面、及び目すかし部分3101における一方側の下地ボード3102A側の側面に糊付きシートを貼着するとともに、この糊付きシート32を他方側の下地ボード3102Bの端部分まで延出した後に、この延出した糊付きシート32を、他方側の下地ボード3102Bの端部分近傍箇所、図における矢印Eで示す部分で切断し、その後に、糊付きシート32の未貼着の部分を目すかし部分3101の底部分に貼着して行われる。
しかしながら、この工法では、下地ボードの他方側3102Bまで延出した糊付きシート32が他方側の下地ボード3102Bに貼着されてしまい、これを剥がす際に下地ボード31を傷つけてしまうことがあった。
更に、下地ボードに糊付きシートを貼着するに際して、下地ボードと床面との交差部分においては、図7に示すように、下地ボード31Cの下端まで糊付きシート32を貼着した後に、更にこの糊付きシート32を床面31D側まで延出して、この状態で、下地ボード31Cの下端部分、図における矢印F部分で切断し、これにより下地ボード31Cの下端まで確実に糊付きシート32を貼着することが行われるが、このとき、床面31D側まで延出させた糊付きシート32が床面31Dに貼着されてしまい、これを剥がすことにより床面31Dが傷ついてしまうという問題点が指摘されてきた。
そのために、本考案者らは過去において、作業効率を高めることが可能であるとともに、下地や床面を傷つけることなく美しい仕上がりを確保可能とした糊付きシート貼着用の下敷きテープを提案した(実用新案登録第3134916号公報参照)。
即ち、この糊付きシート貼着用の下敷きテープは、テープ本体の一方の面に易剥離性接着層を形成するとともに、テープ本体の他方の面には、非粘着加工を施して非粘着層を形成したことを特徴としており、糊付きシートの施工の際に、この糊付きシート貼着用の下敷きテープを予め必要な箇所に貼着しておくことで、作業効率を向上させつつ、下地を傷めることなく糊付きシートを貼ることを可能にした。
例えば、粘着テープの重ね切り工法を行う場合には、下地ボードにおける糊付きシートの継ぎ目部分となる箇所に下敷きテープを仮止めしておき、端部分が下敷きテープと重なり合う配置で一方の糊付きシートを貼着し、更に、端部分が一方の糊付きシートの端部分に重なり合う配置で他方の糊付きシートを貼着する。そしてその状態で、糊付きシートが重なり合う部分に切り込みを入れ、糊付きシートにおける切り込みよりも先端部分を取り除き、その後に、糊付きシートの先端部分をめくりあげて下敷きテープを取り除いた後に、めくりあげた糊付きシートの先端部分を下地ボードに貼着する。
そうすると、継ぎ目部分を美しく仕上げつつ糊付きシートを下地ボードに貼り付けることができるとともに、下敷きテープの存在によって、糊付きシートに切り込みを入れる際にも下地ボードを傷めることを防止できる。
ところで、前述の下敷きテープを用いて糊付きシートの重ね切り工法を行う場合には、糊付きシートが重なり合う部分に切り込みを入れ、糊付きシートにおける切り込みよりも先端部分を取り除いた後に、糊付きシートの先端部分をめくりあげて下敷きテープから剥離しなければならないが、このとき、糊付きシートと下敷きテープとの剥離性を良くしないと、糊付きシートが下敷きテープに張り付いてしまう問題点を指摘できる。
そこで、本考案は、作業効率を高めることが可能であるとともに、下地や床面を傷つけることなく美しい仕上がりを確保可能とし、更に、糊付きシートとの剥離性を向上させた糊付きシート貼着用の下敷きテープを提供することを課題としている。
本考案の糊付きシート貼着用の下敷きテープは、
糊付きシートを下地に貼着する際に用いる糊付きシート貼着用の下敷きテープであって、
柔軟性素材により形成されたテープ本体と、
該テープ本体の一方の面に易剥離性接着剤を具備することで形成した易剥離性接着剤層と、
前記テープ本体の他方の面に非粘着加工を施すことで形成した非粘着層と、を具備し、
少なくとも前記非粘着層の表面に多数の凹凸を具備した、ことを特徴としている。
糊付きシートを下地に貼着する際に用いる糊付きシート貼着用の下敷きテープであって、
柔軟性素材により形成されたテープ本体と、
該テープ本体の一方の面に易剥離性接着剤を具備することで形成した易剥離性接着剤層と、
前記テープ本体の他方の面に非粘着加工を施すことで形成した非粘着層と、を具備し、
少なくとも前記非粘着層の表面に多数の凹凸を具備した、ことを特徴としている。
本考案の糊付きシート貼着用の下敷きテープは、テープ本体の一方の面に易剥離性接着層を形成しているために、糊付きシートの施工の際に予め必要な箇所に貼着しておくことができ、これにより、作業効率を向上させつつ、下地を傷めることなく糊付きシートを貼ることができるとともに、糊付きシート施工終了後は、下地を傷めることなく容易に下地より剥がすことができる。
また、 本考案の糊付きシート貼着用の下敷きテープでは、少なくとも、テープ本体の他方の面に形成した非粘着層の表面に多数の凹凸を具備しているため、非粘着層と糊付きシートとの剥離性を向上させ、これにより、糊付きシートが下敷きテープに張り付いてしまうことを確実に防止することができ、施工性を向上させることも可能となる。
本考案の下敷きテープでは、塩ビシート、オレフィン紙等の柔軟性素材により形成されたテープ本体を有しており、このテープ本体の一方の面には、弱粘性の糊等の易剥離性接着剤を塗布して形成した易剥離性接着層を具備している。
また、前記テープ本体の他方の面には、シリコン加工、あるいは蝋等を塗ることで非粘着加工を施し、これにより非粘着層を形成している。
そして、少なくとも非粘着層の表面には、エンボス加工等によって多数の凹凸を形成している。
本考案の糊付きシート貼着用の下敷きテープ(以下においては単に「下敷きテープ」という。)の実施例について図1を参照して説明すると、図1は本実施例の下敷きテープの構成を示す断面図であり、図において1が本実施例の下敷きテープである。
そして、本実施例の下敷きテープ1はテープ本体を有しており、即ち図において2がテープ本体であり、本実施例におけるテープ本体2は、塩ビシート、オレフィン紙、紙等の柔軟性のある薄い素材から構成され、5mm乃至10mm幅の細長形状とされて、例えば粘着テープ等のように、芯材に巻き取ることで保管される。
次に、前記テープ本体2の一方の面には、易剥離性の接着層3が形成されており、この易剥離性接着層3は、例えば弱粘性の糊を前記テープ本体2の一方の面にコーティングすることにより形成される。
また、前記テープ本体2の他方の面には、非粘着層4が形成されており、この非粘着層4は、例えば、前記テープ本体2の他方の面にシリコン加工、あるいは蝋等をコーティングする等の非粘着加工を施すことにより形成されている。
そして、本実施例において前記非粘着層4は、その表面に多数の凹凸を形成しており、これにより、剥離性を向上させ、糊付きシートの重ね切り等を行う際に、糊付きシートが張り付いてしまうことを防止している。
ここで、前記非粘着層4の表面に多数の凹凸を形成する方法について説明すると、本実施例においては、前記テープ本体2の表面にシリコン加工あるいは蝋等のコーティングをして、これによりテープ本体2の表面に非粘着層を形成しているが、このとき、シリコン、蝋等のコーティング剤が固化する前に、非粘着層が形成されたテープ本体2をエンボス加工し、これにより、非粘着層4の表面を凹凸状に形成している。そして、エンボス加工の方法としては例えば、テープ本体2をエンボスローラーに通すことが考えられる。
このように、本実施例の下敷きテープ1では、前記テープ本体2をエンボス加工することで、非粘着層4の表面に多数の凹凸を形成しているために、糊付きシートの重ね切工法に際して本実施例の下敷きテープを用いた場合でも、糊付きシートが本実施例の下敷きテープ1における非粘着層4に張り付いてしまうことを確実に防止でき、それにより、施工性も向上させることが可能である。
次に、このように構成される本実施例の下敷きテープ1の作用について説明すると、まず、本実施例の下敷きテープを用いて、糊付きシートを重ね切りしながら下地に貼着する工法(以下「重ね切り工法」と称する。)について図面を参照して説明すると、図2は、本実施例の下敷きテープ1を用いた重ね切り工法を説明するための工程図であり、図において11Aが、糊付きシートを貼着する下地ボードである。
そして、本実施例の下敷きテープ1を用いて重ね切り工法を行う場合には、まず、図2(A)に示すように、下地ボード11Aにおける、糊付きシートの継ぎ目部分となる箇所に、下地ボード11Aの高さ寸法と同等に切断した下敷きテープ1の易剥離性接着層3の面を、下地ボード11Aの高さ方向に沿って仮止めする。
なお、糊付きシートを下地ボード11Aに貼着する際には、下地ボード11Aの幅によっては糊付きシートを3枚以上継ぎ貼りする必要が生じ、糊付きシートの継ぎ目が複数箇所に形成されることがあるが、かかる場合には、糊付きシートの継ぎ目となる箇所のそれぞれに、予め下敷きテープを仮止めしておく。
次に、糊付きシートの端部分を、前記下敷きテープ1に貼着する。即ち、図2(B)に示すように、前記下敷きテープ1と重なり合う配置で、下地ボード11Aに、一方の糊付きシート12Aを貼着し、更に、端部分が前記一方の糊付きシート12Aの端部分に重なり合う配置で、他方の糊付きシート12Bを、前記下地ボード11Aに貼着する。
そして次に、この状態において、図2(C)に矢印Aで示すように、前記糊付きシート12A、12Bが重なり合う部分に、長さ方向に切り込み13を入れ、それにより、他方の糊付きシート12Bにおける切り込みよりも先端部分及び、一方の糊付きシート12Aにおける切り込みよりも先端部分をともに、糊付きシートの他の部分から離れた自由端にする。
そして、次に、図2(D)に示すように、前記一方の糊付きシート12Aの上に重なっている前記他方の糊付きシート12Bにおける自由端部分を除去し、次に、前記他方の糊付きシート12Bの先端部分をめくりつつ、他方の糊付きシート12Bの下に重なっている前記一方の糊付きシート12Aにおける自由端部分を除去する。
この自由端部分を除去した状態が図2(E)に示す状態であり、この状態において次に、矢印で示すように一方の糊付きシート12Aの先端部分、及び他方の糊付きシート12Bの先端部分をめくりあげ、前記仮止めした下敷きテープ1を取り除き、その後に、めくりあげた一方の糊付きシート12Aの先端部分と他方の糊付きシート12Bの先端部を下地ボード11に貼着する。
そうすると、図2(F)に示すように、継ぎ目部分を美しく仕上げつつ糊付きシート12を下地ボード11Aに貼り付けることができるとともに、下敷きテープ1の存在によって、糊付きシート12に切り込みを入れる際にも下地ボード11を傷めることを防止できる。
そしてこのとき、この工法では、下地ボードに仮止めした下敷きテープ上で糊付きシートの重ね切りをしているために、糊付きシートの剥離紙を剥がすに際してその一部を残しておく必要がなく、そのため、継ぎ目部分がドレープ状になってしまうおそれがない。
また、易剥離性接着層を有する下敷きテープを用いるために、糊付きシートの施工の際に予め下敷きテープを貼着しておくことができ、これにより作業効率を向上させることができるとともに、糊付きシート施工終了後に、下地ボードを傷めることなく容易に剥がすことができる。更にこのとき、糊付きシートの継ぎ目部分となる箇所が複数箇所ある場合には、その箇所のそれぞれに予め下敷きテープを仮止めしておくことで、作業効率を更に高めることが可能となる。
更に、本実施例の下敷きテープ1では、非粘着層4の表面に多数の凹凸を形成して剥離性を向上させているために、一方の糊付きシート12Aの先端部分及び他方の糊付きシート12Bの先端部分をめくりあげて仮止めした下敷きテープ1を取り除く際に、糊付きシートにおける下敷きテープ1に貼着した部分が下敷きテープ1に張り付いてしまい剥離が困難になることが無く、従って、一方の糊付きシート12Aの先端部分及び他方の糊付きシート12Bの先端部分をめくりあげる際も容易に行うことができ、施工性を向上させることもできる。
次に、本実施例の下敷きテープを用いて、凹状の目すかし部分を有する下地における前記目すかし部分に糊付きシートを貼る工法(以下「目すかし貼り工法」と称する。)について説明すると、図3は、本実施例の下敷きテープを用いた目すかし貼り工法を説明するための図であり、図において11Bは目すかし部分を備えた下地ボードである。
即ち、この下地ボード11Bでは、高さ方向に沿って、所定幅の凹状とした目すかし部分1101を有しており、この目すかし部分1101を挟んで、前記下地ボード11Bは、一方側下地ボード1102Aと、他方側下地ボード1102Bとを有している。
そして、本実施例の下敷きテープを用いた目すかし貼り工法では予め、他方側下地ボード1102Bの端部分表面に前記下敷きテープ1を仮止めしておく。
そして、一方側下地ボード1102Aにおける表面と、目すかし部分1101における一方側下地ボード1102A側の側面に糊付きシート12を貼着するとともに、この糊付きシート12を、前記下敷きテープ1側まで延出し、この延出した糊付きシート12を、下敷きテープ1に重なり合っている箇所、図3における矢印Bで示す部分で切断する。
そしてその後は、糊付きシート12における未貼着の部分を下地ボード11Bの目すかし部分1101に貼着するとともに、前記仮止めした下敷きテープ1を取り除き、これにより目すかし部分の糊付きシートの貼着が完了する。
このように、本実施例の下敷きテープを用いた目すかし貼り工法では、目すかし部分を挟んだ下地の他方の端部分の表面に予め下敷きテープを仮止めしておくため、延出させた糊付きシート12が他方側下地ボード1102Bに接着してしまうことが無く、下地ボードを傷めることなく目すかし部分に糊付きシートを貼着することが可能である。
またかかる目すかし貼り工法においても、非粘着層4の表面に多数の凹凸を形成して剥離性を向上させているために、糊付きシート12における下敷きテープ1側まで延出した部分が下敷きテープ1に張り付いてしまうことを防止でき、施工性を向上させることができる。
次に、本実施例の下敷きテープを用いて、下地のヘリ部分に糊付きシートを貼る工法(以下「ヘリ貼り工法」と称する。)について説明すると、図4は、本実施例の下敷きテープを用いたヘリ貼り工法を説明するための図であり、図において11Cは下地ボード、11Dは床部分であり、本実施例の糊付きシートの貼着工法は、特に床部分の表面を傷めることなく、下地ボード11Cにおける床11Dとの交差部分を美しく仕上げるための工法としている。
そして、本実施例の下敷きテープを用いたヘリ貼り工法では、まず、予め、下地ボード11Cに交差する床部分11Dにおいて、下地11Cの近傍に前記下敷きテープ1を仮止めしておく。
そして、下地11Cに糊付きシート12を貼着するとともに、その糊付きシート12の端部分を前記床部分11Dの側まで延出する。
そして次に、該延出させた糊付きシート12を、前記下地11Cと床部分11Dとの交差部分、図における矢印Cで示す部分で切断し、糊付きシート12を下地ボード11Cの下端まで確実に貼着する。
そして、その後、前記仮止めした下敷きテープ1を取り除き、あるいは、前記仮止めした下敷きテープ1を取り除いた後に、糊付きシート12を下地ボード11Cの下端まで確実に貼着し、これによりヘリ貼りが完了する。
このように、本実施例の下敷きテープを用いたヘリ貼り工法では、予め、下地ボード11Cに交差する床部分11Dにおける、下地11Cの近傍に前記下敷きテープ1を仮止めしておくことを特徴としているために、床部分11D側まで延出させた糊付きシート12が床部分11Dの表面に接着してしまうことが無く、床部分11Dを傷めることなくヘリ部分に糊付きシートを貼着することが可能である。
また、かかるヘリ貼り工法においても、非粘着層4の表面に多数の凹凸を形成して剥離性を向上させているために、糊付きシート12における床部分11Dまで延出した部分が下敷きテープ1に張り付いてしまうことを防止でき、施工性を向上させることができる。
本考案の糊付きシート貼着用の下敷きテープは、糊付きシートの貼着に際して、作業効率を高めるとともに下地を傷めずに美しい仕上がりを確保可能とし、更に糊付きシートを仮止めする側の剥離性を向上して糊付きシートが張り付いてしまうことも防止しているため、糊付きシートに限らず、ステッカー貼りの全般に適用可能である。
1 下敷きテープ
2 テープ本体
3 易剥離性接着層
4 非粘着層
11A、11B、11C 下地ボード
11D 床部分
1101 目すかし部分
1102A 一方側下地ボード
1102B 他方側下地ボード
12 糊付きシート
12A 一方側の糊付きシート
12B 他方側の糊付きシート
2 テープ本体
3 易剥離性接着層
4 非粘着層
11A、11B、11C 下地ボード
11D 床部分
1101 目すかし部分
1102A 一方側下地ボード
1102B 他方側下地ボード
12 糊付きシート
12A 一方側の糊付きシート
12B 他方側の糊付きシート
Claims (2)
- 糊付きシートを下地に貼着する際に用いる糊付きシート貼着用の下敷きテープであって、
柔軟性素材により形成されたテープ本体(2)と、
該テープ本体(2)の一方の面に易剥離性接着剤を具備することで形成した易剥離性接着剤層(3)と、
前記テープ本体(2)の他方の面に非粘着加工を施すことで形成した非粘着層(4)と、を具備し、
少なくとも前記非粘着層(4)の表面に多数個の凹凸を具備した、ことを特徴とする糊付きシート貼着用の下敷きテープ。 - 前記テープ本体(2)が塩ビシートであることを特徴とする請求項1に記載の糊付きシート貼着用の下敷きテープ。
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