JP3193840U - 平紐連結装置およびネックストラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】連結部分の連結姿勢の変化がないまたは変化が少なく、長さ調整機能を有し、引っ張り力により連結解除可能な平紐連結装置を提供する。【解決手段】平紐連結装置1は、平紐9の両端をループ状に連結してループ長さを調節可能である。平紐連結装置は、内部に貫通させた平紐が往復移動可能なスライド部材6と、平紐の端を固定可能な保持部材7と、を有する。スライド部材および保持部材の一方には外方に突出し突出端近傍が厚い舌部42が、他方には舌部を収容可能な孔12が設けられ、かつ、一方には平紐の幅方向となる方向の両端に案内突起13を、他方には前記幅方向の両端に案内突起を着脱可能に嵌め入れる切り欠き45を備える。平紐連結装置は、舌部が孔に入り込み、案内突起を切り欠きが嵌め入れて、スライド部材および保持部材が相手に対する姿勢を維持して連結されるように構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、社員証、IDカード等を保持するネックストラップ等に使用される、ストラップ(平紐)を輪になるように連結する平紐連結装置、および平紐連結装置を用いたネックストラップに関する。
平紐(ストラップ)は、いわゆるネックストラップとして社員証、IDカード等の保持に使用される。ネックストラップは、首に掛けられるように全体としてループ状に形成される。首に掛けられるネックストラップは、何らかの原因で平紐が引っ張られて首が圧迫される事故を防止するために、引っ張り力が加えられるとループ状の連結部分が分離する構造(平紐連結装置)が提案されている(特許文献1)。
また、引っ張り力によって離れる連結部分にストラップの長さ調整機能を追加したネックストラップ(平紐連結装置)も提案されている(特許文献2)。
実用新案登録第3141890号公報 実用新案登録第3110827号公報
特許文献2に提案されたネックストラップにおける平紐連結装置は、その一対の継手のいずれも、平紐の端を一体化する咬着部と平紐が自在に通過する輪部とで形成され、一対の継手の間隔を変化させることで長さ調整を行う。また、それぞれの継手は、咬着部と輪部とが分離可能に連結されており、ストラップが平紐連結装置の両側に引っ張られると、一対の継手は接近し、やがて分離する。
特許文献2に提案された平紐連結装置では、咬着部と輪部との連結が、「弾性的嵌合により回動自在」に行われる。したがって、ネックストラップの着用時、咬着部と輪部との連結姿勢は常時変化するので、連結部分の耐久性が低下し、分離を要しない引っ張り強度で咬着部と輪部とが分離するおそれがある。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたもので、連結部分の連結姿勢の変化がないまたは変化が少なく、長さ調整機能を有し、引っ張り力により連結解除可能な平紐連結装置を提供することを目的とする。
本考案に係る平紐連結装置は、平紐の両端をループ状に連結して連結したままループの大きさを調節可能である。
平紐連結装置は、紐をその内部に貫通させ自在に平紐を往復移動させることができるスライド部材と、平紐の端を固定可能な保持部材と、を有する。
スライド部材および保持部材は、一方には外方に突出し突出端近傍が厚さを有する舌部が設けられ、他方には舌部を収容および抜き出し可能な孔が設けられ、かつ、一方には平紐に組み合わされたときの平紐の幅方向の両端にそれぞれ案内突起を備え、他方には幅方向の両端に案内突起を着脱可能に嵌め入れる切り欠きを備える。
平紐連結装置は、舌部を孔に入り込ませ、案内突起を切り欠きに嵌め入れることにより、スライド部材および保持部材が相手に対する姿勢を維持して連結されるように構成されている。
好ましくは、スライド部材および保持部材は、切り欠きを備えるいずれか一方が、案内突起を切り欠きに嵌め入れるときに案内突起を案内する、幅方向の外方を向く案内面を有する。
好ましくは、スライド部材は、平紐を貫通させたときに、その内部で平紐を一旦平紐の厚さ方向に曲げた後に曲げた方向とは反対側の厚さ方向に平紐を曲げるように形成される。
好ましくは、保持部材は、断面が幅方向に長い矩形であって一方の開口側の高さが内方に向かうに伴い低くなる平紐保持孔が貫通する第3部品と、全体として板状であって平紐保持孔よりも幅が狭く、平紐保持孔に収容可能な第4部品と、で構成される。第3部品は、他方の開口側に切り欠きを有し、第4部品は、その表面から突出し先が尖った突起を複数有し、かつ一方の開口側から平紐保持孔に挿入したとき平紐保持孔の高さが不足することにより途中でその移動が制限されるように形成される。
本考案に係るネックストラップは、前述した平紐連結装置が一対と、平紐と、で形成されている。
一対の平紐連結装置は、それぞれのスライド部材を、平紐の一端側および他端側の互いに異なる一方が貫通しており、それぞれの保持部材が、平紐の一端および他端の互いに異なる一方に一体化されていることによりストラップの長さが長さ調整可能である。
本考案は、連結部分の連結姿勢の変化がないまたは変化が少なく、長さ調整機能を有し、引っ張り力により連結解除可能な平紐連結装置を提供することができる。
図1は平紐連結装置の概要を示す図である。 図2は第1部品の側面図である。 図3は第1部品の平面図等である。 図4は第1部品の正面図等である。 図5は第2部品の側面図である。 図6は第2部品の平面図等である。 図7は第2部品の正面図等である。 図8は第3部品の側面図である。 図9は第3部品の平面図等である。 図10は第3部品の正面図等である。 図11は第4部品の平面図である。 図12は第4部品5の正面図等である。 図13は第1部品および第2部品の組み立ての様子を示す図である。 図14は第3部品および第4部品の組み立ての様子を示す図である。 図15は平紐連結装置により平紐を長さ調整可能なループ状にする様子を示す図である。 図16はスライド部材と保持部材との嵌め合わせを示す部分断面平面図である。
図1は平紐連結装置1の概要を示す図、図2は第1部品2の側面図、図3は第1部品2の平面図等、図4は第1部品2の正面図等、図5は第2部品3の側面図、図6は第2部品3の平面図等、図7は第2部品3の正面図等、図8は第3部品4の側面図、図9は第3部品4の平面図等、図10は第3部品4の正面図等、図11は第4部品5の平面図、図12は第4部品5の正面図等である。
なお、第1部品2、第2部品3および第3部品4は、いずれも面対称であるので、図3、図6、図9は、いずれも対称面の一方の側における平面図を右側に、裏面図を左側に示す。図4、図7は、左側が対称面の一方の側における正面を、右側が図2におけるA−A矢視断面(図4)および図5におけるB−B矢視断面(図7)を示す。図10は、左側が対称面の一方の側における正面を、右側が背面を示す。図12における(a)は第4部品5の正面図、(b)は図11の右側面図である。
平紐連結装置1は、図1を参照して、ストラップをループ状に連結するために、一対が使用され、それぞれが、第1部品2、第2部品3、第3部品4および第4部品5で形成される。
第1部品2は、本体11(以下「第1本体11」という)、貫通孔12および一対の案内突起13,13を備える
第1本体11は、平面視が、台形について辺の長さの短い上底および2つの斜辺を外方に凸状に湾曲させた形状であり(図3参照)、上底側から下底側に徐々に厚さが増加する(図2参照)。第1本体11は、一方の表面14が略平らであり、他方の表面15が台形の下底に平行な母線を有する円柱の表面のようにわずかに外方に凸状の湾曲面である。以下、略平らな一方の表面14を「第1内面14」という。
平面視における台形の両斜辺には、互いに平行な底部16を有する切り欠き17が設けられている。底部16とは、厚さ方向に溝となった切り欠き17の溝底をいう。切り欠き17の両側面は平らであって底部16と直交する。底部16は、第1内面14側に、平面視台形の高さ方向に帯状に延び外方に突出する係止部18を備える。係止部18は、湾曲し他方の表面側を向く係止面19を有する。
以下、第1部品における切り欠き17の溝底が延びた方向、すなわち図2における上下方向を「厚さ方向」といい、平面視台形の高さ方向、すなわち図3における上下方向を「連結方向」という。また、「厚さ方向」および「連結方向」のいずれにも直交する方向、すなわち図3,4における横方向を「幅方向」という。
第1部品2は、本体11の平面視台形の下底側の端近傍において、第1内面14からこの第1内面14に略直交して、下底に沿って両斜辺を結ぶように下底側の端近傍の厚さと同程度に外方に突出する突出部20を有する。突出部20には、短辺に比べ長辺が極めて長い矩形断面の貫通孔12が設けられている。矩形断面の長辺の一方に対応する貫通孔12の内側面は、第1本体11の第1内面14でもある。この第1内面14に対向する貫通孔12の他の内側面は、幅方向に延びた母線を有して湾曲する。この内側面の湾曲する部分を「湾曲側面21」という。湾曲側面21は、側面視(図2)における断面形状が「S」字状であり、その一部(連結方向における切り欠き17の反対側)は、貫通孔12の内方に(第1内面14側に)凸である。
突出部20は、平面視における台形の下底の両端近傍が、他の部分に比べ一層外方に突出し、この両側の突出部分とこれよりも突出程度の小さな部分とで、正面視(図4の左半分)で切り欠き状の凹部22を形成している。凹部22の底は、第1本体11の側面23側から連結方向内方に向かうに伴い第1内面14に近づく。凹部22の底の一部は、幅方向に延びた母線を有して湾曲する。この湾曲する面を「凹部湾曲面24」という。
案内突起13は、第1本体11の平面視おける台形の下底を形成する側面23の幅方向両端近傍から、側面23に略直交して連結方向の外方に突出する。案内突起13は、幅方向に薄い板状であり、突出端に向かうほど厚さ(幅方向の寸法)および幅(厚さ方向の寸法)が小さくなっている。案内突起13の突出端は、側面視(図2)において半円である。
符号25は、肉盗みで生じた空洞部分である。
第2部品3は、本体31(以下「第2本体31」という)および一対の爪部32,32を有する。
第2本体31は、第1本体11と同様の、平面視が、台形について辺の長さの短い上底および2つの斜辺を外方に凸状に湾曲させた形状である(図6参照)。平面視台形における斜辺の湾曲の程度は小さい。台形の斜辺の湾曲の程度が小さいことは第1本体11も同じである。
以下、図5における横方向を「連結方向」、図6,7における横方向を「幅方向」、および図5,7における上下方向を「厚さ方向」という。
第2本体31は、厚さ方向の一方を向く表面33が、幅方向に延びた母線を有する円柱の表面のような、わずかに外方に凸状の湾曲面である。
第2本体31は、平面視の台形における上底(長さの短い方の底辺)側の端から連結方向の内方に向けて徐々に厚み(厚さ方向の寸法)が増加し、連結方向の略中間で急激に厚みが減少して、以後台形における下底まで略同じ厚さとなる。これに伴い、第2本体31における厚さ方向の他方を向く表面34(「第2内面34」という)は、急激に厚みが減少する部分が、幅方向に延びた母線を有する円柱の表面のように外方に湾曲する。第2内面34における外方に湾曲する部分を、「凸状湾曲面35」という。第2内面34は、凸
状湾曲面35を除き、略平面である。
爪部32は、連結方向の第2本体31の略中央における幅方向の両側から、第2内面34に直交して外方に突出する。爪部32は、全体として幅方向をその厚さ方向とする、連結方向に幅広の板状である。爪部32は、側面視において凸状湾曲面35に重なる(図5参照)。爪部32は、突出側に、段を経由して厚くなった爪36を備える。爪36を形成する段は、第2内面を向く平らな係合面37を有する。
第3部品4について、図8における横方向および図9における上下方向を「連結方向」という。図8および図10の上下方向を「厚さ方向」、図9および図10の横方向を「幅方向」という。
第3部品4は、本体41(以下「第3本体41」という)および舌部42を有する。
第3本体41は、外観が、平面視(図9)において正方形に近い矩形で高さが低い箱形である。第3本体41は、連結方向の一端から他端に徐々に厚くなっている。第3本体41は、連結方向に貫通する平紐保持孔43を有する。
平紐保持孔43は、断面形状が、長辺が短辺に比べて大きな矩形である。平紐保持孔43は、厚さが小さい連結方向の一端から内方の連結方向略中央まで断面形状、大きさが変化せず、以後連結方向の他端まで、断面の厚さ方向寸法が徐々に増加する。平紐保持孔43は、平面視(図9)における断面形状が矩形である。平紐保持孔43は、舌部42とは反対側の開口近傍における幅方向両側に、舌部42側を向く平らな当接面47,47を備える。
第3本体41は、幅方向両側の壁(以下「側壁44」という)の連結方向における厚さが厚い方の端にそれぞれ開口する切り欠き45、45を備える。切り欠き45は、側面視(図8)において、奥に向かうほど狭くなり最深部分が半円である。切り欠き45の側面視における形状および大きさは、第1部品2の案内突起13の側面視(図2)に略等しい。切り欠き45は、幅方向のいずれの部分においても同一の断面形状である。
舌部42は、第3本体41の切り欠き45が設けられた側における厚さ方向の一方に偏った端から連結方向に突出する。舌部42は、全体としては、幅方向および連結方向に拡がる板状で、平面視(図9)における形状は略台形である。舌部42は、突出端近傍の両表面が、幅方向の母線を有する湾曲面であり、突出側でこれらの湾曲面が真っ直ぐな交線を形成して先端を形成する。舌部42は、さらに突出端近傍の外方(切り欠き45とは反対の側)を向く湾曲表面が、他の部分に比べて明確に外方に突出する。舌部42における、表面が湾曲して外方に明確に突出する部分を、「連結部46」という。
第4部品5について、図11における、横方向、上下方向をそれぞれ「幅方向」および「連結方向」といい、これらに直交する方向を「厚さ方向」という。
第4部品5は、第4本体51、6つの第1鋭突起52,…,52および2つの第2鋭突起53,53で形成される。
第4本体51は、平面視(図11)において連結方向がやや長い略矩形の板状部分である。第4本体51は、矩形の四隅に、位置決め突起54,54,55,55が表面から同方向に突出する。位置決め突起54,54,55,55は、いずれもその厚さ方向を(第4本体51の)幅方向とし、連結方向および突出方向に拡がる板状である。それぞれ幅方向に表面を対向させて並ぶ位置決め突起54,54の間隔および位置決め突起55,55の間隔は、平紐連結装置1に組み合わされる平紐の幅よりもわずかに大きい。
第4本体51は、位置決め突起54側の端の幅方向両側に、連結方向の外方を向く平らな被当接面57,57を備える。
連結方向の一方の側の位置決め突起55,55は、他方の側の位置決め突起54,54よりも突起の程度(高さ)が大きい。位置決め突起55は、連結方向における長さが突出側に向かって徐々に小さくなるように位置決め突起54側の側面が傾斜する。第4本体51は、位置決め突起55,55間に、位置決め突起55と略同じ高さに突出する紐端止め56を備える。紐端止め56の幅(連結方向の寸法)は、位置決め突起55の傾斜する側面を除く連結方向の長さよりも小さい。
第1鋭突起52は、位置決め突起54,55と同じ方向に突出する四角錐であり、その
頂点は、位置決め突起55側に偏っている。第2鋭突起53は、第1鋭突起52と同じ方向に突出し、その形状は円錐である。第1鋭突起52,…,52は、互いに間隔を有して位置決め突起54,54側に偏って配されている。第2鋭突起53,53は、幅方向に並べて第1鋭突起52,…,52よりも位置決め突起55,55側に配されている。
次に、平紐連結装置1を使用した、長さ調整機能付きネックストラップの組み立てを説明する。
図13は第1部品2および第2部品3による平紐9を任意に通過させる部材(以下「スライド部材6」という)の組み立ての様子を示す図、図14は第3部品4および第4部品5による平紐9の端を固定する部材(以下「保持部材7」という)の組み立ての様子を示す図である。なお、図13(b)および(d)は、図13(a)のC−C矢視断面および(c)のC−C矢視に相当する断面である。
図13(a),(b)を参照して、平紐9を第2部品3の爪部32,32の間に収め、第1部品2の凹部22で平紐9を押さえながら、切り欠き17,17に爪部32,32を嵌め入れる。図13(c),(d)を参照して、さらに爪36,36が第1部品2の係止部18,18を乗り越えるまで、爪部32,32を切り欠き17,17に押し進める。この作業により、爪36,36の係合面37,37が係止部18,18の係止面19,19に当接し、爪部32,32が切り欠き17,17から抜け出ることが阻止され、第1部品2および第2部品3が、平紐9を通過自在なスライド部材6に一体化される。
第1部品2の凹部22は、スライド部材6において、その凹部湾曲面24を除く表面と第2部品3の第2表面34におけるこの表面に対向する部分341との距離が、平紐9の厚みと同じまたは厚みよりわずかに小さくなるように形成される。また、スライド部材6は、第2部品3が特異な形状の第2内面34(特に凸状湾曲面35に注目)を有することにより、内部で平紐9がS字状に折れ曲がる。スライド部材6は、その内部で平紐9を屈曲させ、および凹部22表面と第2表面34との距離を狭めることにより、平紐9の移動を節度あるもの(適度に制限)とする。
図14を参照して、スライド部材6内に収められた平紐9は、案内突起13側から飛び出した端近傍が、第3部品4および第4部品5による保持部材7に固定される。
固定作業では、初めに、舌部42が突出する側の反対側から、平紐9が第3部品4の平紐保持孔43に挿入され、舌部42の側から引き出される。平紐保持孔43から引き出された平紐9は、その端を位置決め突起55側に位置させて、第4部品5の一対の位置決め突起54および一対の位置決め突起55それぞれの間に重ねられる。平紐9の端近傍は第4本体51側に押しつけられて、第1鋭突起52,52,52および第2鋭突起53が平紐9の繊維間に入り込む(図14(a))。
続いて、第4部品5を平紐9とともに位置決め突起54側から第3部品4の平紐保持孔43に挿入される(図14(b))。
第4部品5は、平紐保持孔43内を奥に押し進められ、位置決め突起55の高さと平紐保持孔43の高さとが等しくなる場所で進入が停止する。ここでいう高さとは、厚さ方向にけるそれぞれの寸法である。平紐保持孔43は、舌部42側から内方に向けて徐々に高さが低くなっており、平紐9を舌部42とは反対側から引き出すことにより、第4部品5は、適度な位置で進入を停止して平紐保持孔43内に強固に一体化される(図14(c))。
なお、第3部品4の当接面47は、平紐9が(舌部42とは反対側に)強く引っ張られたとき、第4部品5の当接面57に作用(当接)して第4部品5が抜け出るのを防止する。当接面47および被当接面57は、第4部品5の平紐保持孔43への過度の進入を妨げる作用も有する。
平紐9は、第1鋭突起52,52,52および第2鋭突起53により強固に保持部材7に固定される。
平紐9を保持する保持部材7は、第3本体4の側壁44の切り欠き45から位置決め突起55の一部が露出する(図14(c)の符号551)。
図14の作業において、第4部品5の第3部品4に対する姿勢を、180度反転(上下
反転)させても同様の保持部材7を形成することができる。
上述した平紐9の一端側におけるスライド部材6および保持部材7の形成作業は、平紐9の他端側に対しても、別の第1部品2〜第4部品5を用いて行われる。
図15は平紐連結装置1により平紐9を長さ調整可能なループ状にする様子を示す図、図16はスライド部材6と保持部材7との嵌め合わせを示す部分断面平面図である。
平紐9の一端側に取り付けられた(貫通させた)スライド部材6の案内突起13,13に、平紐9の他端を保持する保持部材7を、舌部42が平紐9側になるようにして近づける。スライド部材6の一対の案内突起13,13の互いに対向する面に、保持部材7における(側壁44の)切り欠き45から露出する幅方向両側のそれぞれの位置決め突起55の一部551を沿わせて、保持部材7をスライド部材6に接近させる。切り欠き45から露出する位置決め突起55の一部551は、案内突起13を案内することで、いずれも小さなスライド部材6および保持部材7の連結作業を容易にする。
また、この作業において同時に保持部材7の舌部42をスライド部材6の貫通孔12に挿入させ、さらに両部材を接近させて、保持部材7(第4本体51)の端面をスライド部材6(第1本体11)の側面23に当接させる。この状態で、案内突起13は切り欠き45にぴったりと嵌り込み、スライド部材6および保持部材7の連結姿勢の変化を防止する。
他の一組のスライド部材6および保持部材7についても、同様にして連結される。
平紐連結装置1は、スライド部材6がその内部を貫通する平紐9を適度な抵抗の元で自在に往復させることができ、別の平紐連結装置1に接近させ、またはこれから遠ざけることにより、閉ループになったストラップの大きさ(ループ長さ)を自由に調節することができる。
平紐連結装置1は、案内突起13が切り欠き45にぴったりと嵌り込むことにより、スライド部材6と保持部材7との連結部分の連結姿勢の変化を無くし、または変化をわずかなものとする。
平紐連結装置1は、スライド部材6と保持部材7との連結において、舌部42における外方に湾曲して突出する連結部46が、貫通孔12の湾曲側面21における案内突起13側の孔内に凸となった部分211を乗り越えて、凹状部分212に停止するように設計される。
平紐連結装置1は、舌部42の連結部46が貫通孔12の凹状部分212から抜け出るのを凸となった部分211に阻まれることにより、通常の使用ではスライド部材6と保持部材7とが分離しない。
図16(c)を参照して、ストラップ(平紐9)に力が加わると、初めは平紐連結装置1,1が接近し、ループが大きく(長く)なる。ストラップに力が加わり続けると、ループの伸びしろが無くなり平紐連結装置1,1が衝突する。ストラップに加わる力が小さい場合、この状態が維持される。さらに、装着者の安全に無視できないほどの大きさの力がストラップに加わると、平紐連結装置1は、舌部42が貫通孔12から抜け出て、スライド部材6と保持部材7とが分離する。舌部42が貫通孔12から抜け出る時の力の強さは、舌部42の連結部46の凸面の突出の程度、および貫通孔12の凸となった部分211の突出の程度で調節される。
ループが解除されたネックストラップは、平紐9の一端側のスライド部材6と他端側の保持部材7、および他端側のスライド部材6と一端側の保持部材7とを、上述したように連結することで、首掛け可能となる。
平紐連結装置1では、スライド部材6の案内突起13が保持部材7の切り欠き45にぴったりと嵌り込みスライド部材6と保持部材7との位置関係の変化がなく、変化しても極めてわずかである。このことから、スライド部材6と保持部材7とを引き離す大きな力が加わらない限り、舌部42の連結部と貫通孔12の湾曲側面21との位置関係が変化せず、これらによる安定な連結が維持される。
平紐連結装置1において、案内突起13の形状、および保持部材7における切り欠き45の形状に他のもの、例えば側面視において矩形、三角形等を採用してもよい。スライド
部材6における貫通孔12の湾曲側面21の形状、およびこれに係止される保持部材7の舌部42の連結部46の断面形状は、湾曲面でなく段を有する他のものを用いてもよい、
スライド部材6における貫通孔12に相当する、凸部分(211)を有する貫通孔または有底の孔を保持部材に設け、この孔に係止される保持部材7の舌部42に相当する、外方に凸の連結部(46)を、スライド部材に設けた平紐連結装置は、平紐連結装置1と同様の作用効果を奏する。
また、保持部材7に一対の案内突起13,13を設け、スライド部材6に案内突起13を嵌め入れ可能な切り欠き45を設けてもよい。
その他、平紐連結装置1、および平紐連結装置1の各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本考案の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本考案は、社員証、IDカード等を保持するネックストラップ等に使用される、ストラップ(平紐)が輪になるように連結する平紐連結装置、および平紐連結装置を用いたネックストラップに利用することができる。
1 平紐連結装置
4 第3部品
5 第4部品
6 スライド部材
7 保持部材
9 平紐
12 貫通孔(孔)
13 案内突起
42 舌部
43 平紐保持孔
45 切り欠き
52 第1鋭突起(先が尖った突起)
53 第2鋭突起(先が尖った突起)
551 切り欠きから露出する位置決め突起の一部(案内面)

Claims (5)

  1. 平紐の両端をループ状に連結して連結したままループの大きさを調節可能な平紐連結装置であって、
    前記平紐をその内部に貫通させ自在に前記平紐を往復移動させることができるスライド部材と、
    前記平紐の端を固定可能な保持部材と、を有し、
    前記スライド部材および前記保持部材は、
    一方には外方に突出し突出端近傍が厚さを有する舌部が設けられ、他方には前記舌部を収容および抜き出し可能な孔が設けられ、
    かつ、一方には前記平紐に組み合わされたときの前記平紐の幅方向の両端にそれぞれ案内突起を備え、他方には前記幅方向の両端に前記案内突起を着脱可能に嵌め入れる切り欠きを備えており、
    前記舌部を前記孔に入り込ませ、前記案内突起を前記切り欠きに嵌め入れることにより、前記スライド部材および前記保持部材が相手に対する姿勢を維持して連結されるように構成された
    ことを特徴とする平紐連結装置。
  2. 前記スライド部材および前記保持部材は、前記切り欠きを備えるいずれか一方が、前記案内突起を前記切り欠きに嵌め入れるときに前記案内突起を案内する、前記幅方向の外方を向く案内面を有する
    請求項1に記載の平紐連結装置。
  3. 前記スライド部材は、
    前記平紐を貫通させたときに、その内部で前記平紐を一旦前記平紐の厚さ方向に曲げた後に曲げた方向とは反対側の前記厚さ方向に前記平紐を曲げるように形成された
    請求項1または請求項2に記載の平紐連結装置。
  4. 前記保持部材は、
    断面が幅方向に長い矩形であって一方の開口側の高さが内方に向かうに伴い低くなる平紐保持孔が貫通する第3部品と、
    全体として板状であって前記平紐保持孔よりも幅が狭く、前記平紐保持孔に収容可能な第4部品と、で構成され、
    前記第3部品は、他方の開口側に前記切り欠きを有し、
    前記第4部品は、その表面から突出し先が尖った突起を複数有し、かつ前記一方の開口側から前記平紐保持孔に挿入したとき前記平紐保持孔の高さが不足することにより途中でその移動が制限されるように形成された
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の平紐連結装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の平紐連結装置が一対と、
    平紐と、で形成され、
    前記一対の平紐連結装置は、
    それぞれの前記スライド部材を、前記平紐の一端側および他端側の互いに異なる一方が貫通しており、
    それぞれの前記保持部材が、前記平紐の一端および他端の互いに異なる一方に一体化されていることによりストラップの長さが長さ調整可能な
    ネックストラップ。
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