JP3193840B2 - 屋根下葺き材 - Google Patents

屋根下葺き材

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JP3193840B2 JP31194494A JP31194494A JP3193840B2 JP 3193840 B2 JP3193840 B2 JP 3193840B2 JP 31194494 A JP31194494 A JP 31194494A JP 31194494 A JP31194494 A JP 31194494A JP 3193840 B2 JP3193840 B2 JP 3193840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の屋根下地材の
上に敷設される屋根下葺き材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家屋などの建築物の屋根は、コンパネや
合板等で形成される屋根下地材の上に防水性のあるシー
ト状の屋根下葺き材を敷設し、この屋根下葺き材の上に
瓦などの屋根材を葺いて構成されているが、上記屋根下
葺き材としては種々の構造を有するものが提案されてい
る。
【0003】図3(a)にはクラフト紙や不織布にアス
ファルトを含浸させて基材層30とし、その表裏面に鉱
物質粉層10を設けて形成される、所謂アスファルトル
ーフィングと称される屋根下葺き材が、また図3(b)
には塩化ビニルシート11の裏面にターフェルト層12
を設けて形成される、所謂樹脂系ルーフィングと称され
る屋根下葺き材が、さらに図3(c)にはポリエチレン
製のシート14で形成される屋根下葺き材が、また図3
(d)にはゴムシートや樹脂シートを基材層30とし、
その裏面に粘着層31を設けると共に粘着層31の裏面
に離型紙などの剥離層13を設けて形成される屋根下葺
き材が、さらに図3(e)にはゴム製のシート15で形
成される屋根下葺き材がそれぞれ示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記図3(a)、
(b)、(c)の屋根下葺き材は、屋根下地材の上に載
置され、釘やタッカーを打ち込んで施工されるものであ
るが、これら屋根下葺き材は弾力性がなく、また強度も
低いために、釘やタッカーで固定した後、作業者が屋根
下葺き材の上を歩行することによって発生する荷重が、
上記釘やタッカーで固定した部分に集中的にかかって破
れや割れが生じることがあり、この破れや割れから雨水
が浸入して防水性が損なわれる恐れがあった。また釘や
タッカーと屋根下葺き材との間に若干の隙間が生じるこ
とがあって完全に密着させてシールすることができず、
防水性を十分に確保することができないという問題があ
った。さらにこれら屋根下葺き材に釘やタッカーを打ち
込む作業は、作業者が屋根下葺き材に乗りながらおこな
うようにしているが、釘やタッカーで固定しない状態の
屋根下葺き材は屋根下地材の上を勾配に沿って滑り落ち
易く、屋根下葺き材に乗っている作業者に危険が及ぶ恐
れがあった。加えて図3(a)の屋根下葺き材は、太陽
の熱などで高温下に曝されるとアスファルトが溶け出し
てしまうことがあり、耐久性に問題があった。
【0005】また上記図3(d)の屋根下葺き材は、剥
離層13を粘着層31から剥がして屋根下地材に粘着層
31を粘着させることで施工されるものであるが、施工
後剥離層13は不要となり、ごみが発生するという問題
があった。またこの屋根下葺き材は、屋根下地材に張り
付けた張りなおしたりして張り位置の修正をおこなうに
あたって剥離することが困難であり、施工に時間がかか
って施工性が低下するという問題があった。
【0006】さらに図3(e)の屋根下葺き材は、強度
を得るために厚みを大きくして形成しなければならず、
このことで体積や重量が大きくなって施工性が低下する
という問題があった。本発明は上記の点に鑑みてなされ
たものであり、防水性が損なわれる恐れがないようにす
ることができると共に防水性を十分に確保することがで
き、また耐久性があり、さらに施工途中に作業者に危険
が及ぶことがないようにすることができ、しかもごみが
発生しないようにすることができると共に施工性を向上
させることができる屋根下葺き材を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る屋根下葺き
材Aは、ゴム層1の少なくとも片面に貫通孔6を有する
基材2を積層し、ゴム層1の表面の一部を突起5として
貫通孔6に充填し、突起5の先端が貫通孔6の外側開口
縁部と面一になるように基材2の表面に突起5の先端を
露出させて成ることを特徴とするものである。本発明に
あって、上記基材の縦方向と横方向の引っ張り強度を
1.5kg/cm以上に形成することができる。
【0008】
【作用】ゴム層1の少なくとも片面に貫通孔6を有する
基材2を積層したので、ゴム層1を基材2で補強するこ
とができる。またゴム層1の表面の一部を貫通孔6に充
填したので、貫通孔6に充填された摩擦力の大きいゴム
層1の先端を屋根下地材に接触させることで屋根下地材
の上を滑らないようにすることができ、或いは貫通孔6
に充填された摩擦力の大きいゴム層1の先端の上に作業
者が乗って作業することができ、作業者が滑らないよう
にすることができる。さらにゴム層1は弾力性を有する
ので、釘やタッカーで打ち込んでも破れや割れが発生し
ないようにすることができると共に釘やタッカーにゴム
層1を密着させることができて隙間が開かないようにす
ることができる。しかも粘着層を用いず釘やタッカーで
施工するので、離型紙などの剥離層を設ける必要がな
く、また張り位置の修正などを容易におこなうことがで
きる。
【0009】また上記基材2の縦方向と横方向の引っ張
り強度を1.5kg/cm以上に形成したので、ゴム層
1の厚みを大きくすることなく強度を高くすることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
(a)、(b)には本発明の一実施例が示してある。こ
の屋根下葺き材Aは、ゴム層1の片面の全面に亘って基
材2を設け、ゴム層1の表面の一部が突起5として基材
2の全面に亘って設けた貫通孔6に充填され、さらにこ
の突起5の先端が貫通孔6の外側開口縁と面一になるよ
うに基材2の表面に突起5の先端を露出させることによ
って形成してある。
【0011】ゴム層1はSBR(スチレンブタジエンゴ
ム)、EPM(エチレンプロピレンゴム)、EPDM
(エチレン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合ゴ
ム)の単体或いはこれらの共重合体などで形成すること
ができ、強度の向上を考えると加されていることが好
ましい。この実施例に使用される基材2は、不織布(ガ
ラス製)、織布(ガラス製)、紙、フィルム等で形成す
ることができるが、この基材2の縦方向と横方向の引っ
張り強度が共に1.5kg/cm(1cm幅あたり1.
5kgの引っ張り強度であることを示す。)以上、好ま
しくは2.5kg/cm以上、より好ましくは3.0k
g/cm以上であることが必要である。引っ張り強度が
1.5kg/cm未満であれば、ゴム層1を十分に補強
することができず、また釘やタッカーを打ち込んだ部分
に集中的にかかる荷重で基材2に破れや割れが発生する
恐れがある。
【0012】上記屋根下葺き材形成するにあたって
は、先ず未加のゴムシートの表面に貫通孔6を設けた
基材2を配置し、プレスにてゴムシートと基材2とを一
体化すると共に貫通孔6内にゴムシートの表面の一部を
充填して突起5を成形し、これと同時にプレス加でゴ
ムシートを加してゴム層1を形成することによってお
こなうことができる。
【0013】また上記屋根下葺き材Aの厚みは0.5〜
1.0mmが好ましい。上記図3(b)、(c)の屋根
下葺き材では、厚みが薄過ぎて重量が小さく、急勾配の
屋根下地材の上に載せると滑り落ちて施工しにくいとい
う問題があったが、同様に本実施例でも厚みが0.5m
m未満であれば、厚みが薄過ぎて軽くなり勾配のある屋
根下地材の上に載せた時に滑り落ちてしまうことがあ
り、また釘やタッカーを打ち込んだ部分のシール性を十
分に確保することができない。逆に厚みが1.0mmを
超えると、厚みが厚過ぎて重量、体積が大きくなって施
工がおこないにくくなるものである。
【0014】このようにこの屋根下葺き材Aは、ゴム層
1に基材2を積層して設けたので、ゴム層1を基材2で
補強することができ、しかも基材2の縦方向と横方向の
引っ張り強度を1.5kg/cm以上にしたので、ゴム
層1の厚みをそれほど大きくしなくても強度を十分に確
保することができる。またこの屋根下葺き材Aは図1
(a)のように基材2の面を下側に向け、基材2の面を
屋根下地材に接触させて施工することができると共に、
図1(b)のように基材2の面を上側に向け、突起5が
形成されていないゴム層1の面を屋根下地材に接触させ
て施工することができる。
【0015】そして上記屋根下葺き材Aは突起5の先端
を貫通孔6の開口縁部と面一に形成したので、図1
(a)のように基材2の面を屋根下地材に接触させて施
工した場合には、摩擦力の大きいゴム層1の突起5の先
端を屋根下地材に接触させることで屋根下地材の上を滑
らないようにすることができると共に摩擦力の大きいゴ
ム層1の突起5が形成されない面の上に作業者が乗って
作業することができ、作業者が滑らないようにすること
ができ、また図1(b)のように突起5が形成されてい
ないゴム層1の面を屋根下地材に接触させて施工した場
合には、摩擦力の大きいゴム層1の突起5の先端の上に
作業者が乗って作業することができ、作業者が滑らない
ようにすることができると共に、摩擦力の大きいゴム層
1の突起5が形成されない面を屋根下地材に接触させる
ことで屋根下地材の上を滑らないようにすることができ
る。
【0016】またゴム層1は弾力性を有するので、釘や
タッカーで打ち込んでもその部分に破れや割れが発生し
ないようにすることができ、しかもゴム層1を釘やタッ
カーに密着させて隙間が開かないようにすることができ
る。またゴム層1、2のゴムや補強層3の不織布など
は、太陽の熱に曝されるなどして高温下に置かれても溶
け出すようなことがなく、よってこの屋根下葺き材Aは
長期間の使用に耐えることができる。
【0017】図1(c)には他の実施例が示してあり、
この屋根下葺き材Aはゴム層1の両面に基材2を設けて
形成してある。このようにゴム層1の両面に基材2を設
けることによって二枚の基材2でゴム層1を補強するこ
とができ、より大きな補強効果を得ることができると共
に、天地の方向がなくなって使い勝手がよくなるもので
ある。
【0018】以下、本実施例の具体例を示してその性能
を評価する。 (具体例1) 引っ張り強度が縦方向4.0kg/cm以上、横方向
4.0kg/cm以上で目付け65g/cm2、開口率
40%となるように貫通孔6を設けて形成されるポリエ
チレン製織布を基材2とし、その上に未加のEPDM
のゴムシートを配置し、プレスにて基材2とゴムシート
を一体化すると共にこのプレスでゴムシートの表面を貫
通孔6に充填して突起5を形成し、これと同時にゴムシ
ートをプレス加して基材2の上にゴム層1を形成する
ことによって、厚さ0.6mmの図1(a)に示すよう
な屋根下葺き材Aを作成した。
【0019】(具体例2) 具体例1と同様の基材2とゴムシートを用い、基材2の
下にゴムシートを配置し、以下具体例1と同様にして厚
さ0.6mmの図1(b)に示すような屋根下葺き材A
を作成した。 (具体例3) 引っ張り強度が縦方向2.0kg/cm以上、横方向
2.3kg/cm以上で目付け40g/cm2、開口率
45%となるように貫通孔6を設けて形成されるポリエ
チレン製織布を基材2とし、二枚の基材2の間に未加
のEPDMのゴムシートを配置し、以下具体例1と同様
にして厚さ0.7mmの図1(c)に示すような屋根下
葺き材Aを作成した。
【0020】(比較例1)不織布にアスファルトを含浸
させて基材層30とし、その表裏面に鉱物質粉層を形成
して図3(a)に示す屋根下葺き材を作成した。 (比較例2)塩化ビニルシート12の裏面にターフェル
ト層11を設けて形成される屋根下葺き材(「ハイトン
トン VR−2822」松下電工社製、図3(b)に示
す従来例と同様のもの)を使用した。
【0021】(比較例3)厚さ0.4mmのポリエチレ
ンシート14で屋根下葺き材を作成した(図3(c)に
示す従来例と同様のもの)。 (比較例4)基材層30としてゴムシートを用い、その
裏面に粘着層31と剥離層13を設けて形成される屋根
下葺き材(「フルベストシート VR−610」松下電
工社製、図3(d)に示す従来例と同様なもの)を使用
した。
【0022】(比較例5)EPDMとブチルゴム(II
R)のブレンドゴム(EPDM/IIRの配合比が80
/20wt%)からなる1.0mmの市販のゴムシート
15を屋根下葺き材とした。上記具体例1乃至3と比較
例1乃至5について、対屋根下地材の滑り性試験、表面
の滑り性試験、防水シール性試験、施工性試験、引っ張
り強度試験、厚み測定、重量測定、耐熱溶融性試験をお
こなった。
【0023】対屋根下地材の滑り性試験は、各具体例及
び比較例を10×10mmの大きさに裁断してサンプル
Bとし、このサンプルBを図2(a)に示すように合板
20の上に載せると共にサンプルBの上に5kgの錘2
1を載せ、この状態でサンプルBをオートグラフ抗張力
試験機で矢印の方向に水平に100mm/分の速度で引
っ張り、この時の引っ張り荷重(単位はkgf)を測定
した。尚、この滑り性試験はサンプルBと合板20の界
面を乾燥状態にしておこなった。
【0024】表面の滑り性試験は、上記と同様のサンプ
ルBを図2(b)に示すように合板20の上に載せると
共にサンプルBの上に、底面にゴム材25を設けた5k
gの錘21を載せ、この状態で錘21をオートグラフ抗
張力試験機で矢印の方向に水平に100mm/分の速度
で引っ張り、この時の引っ張り荷重(単位はkgf)を
測定した。尚、この滑り性試験はサンプルBと錘21の
界面を乾燥状態にしておこなった。
【0025】防水シール性試験は、各具体例及び比較例
を適当な大きさに裁断して形成したサンプルCを合板2
0の上に載せ、サンプルCを釘24にて合板20に打ち
付け、この釘24を打ち付けた周辺部を覆うようにして
水筒23をサンプルCの上に載せると共に水筒23内に
300mmの高さまで水29を入れた。28は防水のた
めのシール材である。このようにして釘24を打ち付け
た部分に300mmの水圧をかけた状態で24時間静置
した後、サンプルCの裏面への漏水の有無を調べた。こ
の試験は合計3か所おこなって漏水がなかった部分を合
格として○を付し、漏水があった部分を不合格として×
を付した。
【0026】施工性試験は、屋根下地材が厚さ12mm
の合板であって、切妻、5寸勾配、面積40m2 の平屋
(1F建て)の屋根にて実際の施工をおこない、その時
にかかった施工時間(単位は分)を測定した。尚、天候
は晴れ、気温は20℃であった。またごみの発生の有無
を見た。引っ張り強度試験は、JIS A 6008に
準拠しておこなった。尚、引っ張り速度は100mm/
分とし、強度は生データのMax値とした。
【0027】重量測定は、幅1m、長さ22mの具体例
及び比較例1乃至5の重量を測定した。耐熱溶融性試験
は、各具体例及び比較例を80℃の恒温槽にて24時間
放置した後、溶融物の有無を観察した。上記各試験の結
果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1において具体例1、2、3と比較例
1、2、3を対比すると、具体例は比較例よりも屋根下
地材に対して滑りにくく、また表面も滑りにくいという
ことが判る。つまり具体例には滑りを防止するゴム層1
や突起5が設けてあるので、滑りにくくなり、ゴムシー
ト15で形成される比較例5と同程度の滑り性を有する
ことになる。また具体例は比較例よりも防水シール性が
高いことが判る。これはサンプルCに打ち込まれた釘2
4とゴム層1が密着するためである。
【0030】さらに具体例1、2、3の施工時間は比較
例4よりも短いことが判る。つまり具体例は、高い粘着
性を有する粘着層を設けていないので、屋根下地材に張
ったり剥がしたりして張り位置の修正をおこなうことが
なく、施工時間が短くて済み、施工性が向上していると
言える。また比較例4では粘着層31が屋根下葺き材の
表面に付かないように剥離層13を設けているために、
施工の際に剥がされる剥離層13がゴミとなるが、具体
例ではごみが発生するようなことがない。
【0031】また具体例1、2、3は比較例1、4、5
よりも厚みが薄いにもかかわらず、引っ張り強度が大き
いことが判る。これはゴム層1を補強層3で補強してい
るためである。さらに具体例1、2、3では比較例1の
ように溶融したりすることがないものである。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明は、ゴム層の少なく
とも片面に貫通孔を有する基材を積層したので、ゴム層
を基材で補強して破れや割れが発生しないようにするこ
とができ、またゴム層は弾力性を有するので、釘やタッ
カーで固定した部分に荷重がかかっても破れや割れが発
生しないようにすることができ、防水性が損なわれる恐
れがないようにすることができるものである。しかも釘
やタッカーとゴム層を密着させることができて隙間が開
かないようにすることができ、防水性を十分に確保する
ことができるものである。またゴム層や補強層は高温下
でも溶け出すことがなく、耐久性を有するものである。
【0033】またゴム層の表面の一部を突起として貫通
孔に充填し、突起の先端が貫通孔の外側開口縁部と面一
になるように基材の表面に突起の先端を露出させたの
で、貫通孔に充填された摩擦力の大きいゴム層の先端を
屋根下地材に接触させることで屋根下地材の上を滑らな
いようにすることができ、急勾配の屋根下地材の上に施
工する時にでも滑り落ちたりすることがなく、施工がお
こない易くなって施工性が向上するものである。或いは
貫通孔に充填された摩擦力の大きいゴム層の先端の上に
作業者が乗って作業することができ、作業者が滑らない
ようにすることができ、施工途中の作業者に危険が及ば
ないようにすることができるものである。また粘着層を
用いず釘やタッカーで施工するので、離型紙などの剥離
層を設ける必要がなく、よってごみが発生しないように
することができると共に、張り位置の修正などを容易に
おこなうことができ、施工性を向上させることができる
ものである。
【0034】また上記補強層の縦方向と横方向の引っ張
り強度を1.5kg/cm以上にしたので、ゴム層の厚
みを大きくすることなく強度を高くすることができ、よ
って重量や体積が大きくなって施工がおこないにくくな
るようなことがなくなり、施工性を向上させることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例を示す断面図、
(b)は本発明の他の実施例を示す断面図、(c)は本
発明のさらに他の実施例を示す断面図である。
【図2】(a)は対屋根下地材の滑り性試験を示す概略
図、(b)は表面の滑り性試験を示す概略図、(c)は
防水シール性試験を示す概略図である。
【図3】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は従
来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ゴム層 2 基材 6 貫通孔5 突起 A 屋根下葺き材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム層の少なくとも片面に貫通孔を有す
    る基材を積層し、ゴム層の表面の一部を突起として貫通
    孔に充填し、突起の先端が貫通孔の外側開口縁部と面一
    になるように基材の表面に突起の先端を露出させて成る
    ことを特徴とする屋根下葺き材。
  2. 【請求項2】 上記基材の縦方向と横方向の引っ張り強
    度を1.5kg/cm以上に形成して成ることを特徴と
    する請求項1に記載の屋根下葺き材。
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