JP3193535U - 電気コード - Google Patents

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貴彦 市瀬
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ウエルシンジャパン株式会社
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Abstract

【課題】法令を順守しかつ、家庭用コンセントの許容電流である15アンペアに対応し、かつ銅材の使用量を、従来より削減した電気コードを提供する。
【解決手段】少なくとも複数の銅線を束ねて導体30とし、当該導体30を、耐熱性を有する絶縁体40で覆い、かつ、許容電流が15アンペアに対応した電気コード10であって、その複数の銅線を束ねた導体30の断面積が、1.375平方ミリメートル以上であるという電気コード10である。
【選択図】図1

Description

本考案は、家庭用の電気製品類に使用する電気コードに関するものである。
一般的な家庭用の電気コードは、複数の銅線を束ねて導体とし、それを絶縁体で覆ったものであるが、その電気コードを使用すると、該電気コードの発熱によって該導体を覆っている絶縁体が溶けて人体に危害を及ぼす可能性があるため、電気用品安全法のもと当該電気コードは製造されている。
この法令によると、絶縁体の温度が摂氏60度に設定すると、許容電流が17アンペアの場合における銅線を複数束ねた導体の断面積が2.0平方ミリメートルであれば、その設定した前記摂氏60度以上に温度が上昇することなく、当該絶縁体の溶解が避けられるというものである。
一方で今日の発展途上国等の経済発展により銅の使用量が増加し、世界的に銅の価格が高騰する状況において、電気コードの製造コストが上昇しているため当該導体における銅の使用量を減らす必要がある。しかしながら、電気コードにおける銅の使用量を減少させるために導体における銅の断面積の割合が減少すると、電気コードの抵抗が増し、当該電気コードの温度が上昇する恐れがあり上記法令を順守することができない。
上記のとおり許容電流が17アンペアの場合のコードにおける導体の断面積が2.0平方ミリメートルであれば、その設定した摂氏60度以上に温度が上昇することなく、導体を覆っている絶縁体の溶解が避けられるというものであるが、導体における銅の価格が高騰しているために電気コードの製造コストがかさんでしまうことになる。
そこで、上記法令のもと絶縁体の耐熱温度を摂氏75度に設定にした状態で、コードにおける導体の断面積を2.0平方ミリメートルにした場合には、許容電流が20アンペアまで許容される。しかしながら、各家庭において通常使用するコンセントの許容電流は15アンペアであり、摂氏75度に耐えられる絶縁体を使用したコードにおける導体の断面積が2.0平方ミリメートルのままでは、銅の使用量は変わらない。また、上記摂氏75度に耐えられる絶縁体は、60度に耐えられる絶縁体よりも高価なため、コストを十分に削減することはできない。
そこで、家庭用コンセントの許容電流である15アンペアに適応すべく、さらなる研究開発を行った。なお、先行技術を発見すべく先行技術調査をしたところ適当な先行技術が発見できなかった。
本考案は、法令を順守しかつ、家庭用コンセントの許容電流である15アンペアに対応し、かつ銅材の使用量を、従来より削減した電気コードを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本考案は、少なくとも複数の銅線を束ねて導体とし、当該導体を、耐熱性を有する絶縁体で覆い、かつ、許容電流が15アンペアに対応した電気コードであって、その複数の銅線を束ねた導体の断面積が、1.375平方ミリメートル以上であるという手段を講じたものである。なお、銅線とは銅のみならず銅合金も含む趣旨である。
本考案に係る複数の銅線を束ねた導体の断面積が少なくとも1.375平方ミリメートル以上であれば、家庭において通常使用するコンセントの許容電流は15アンペアに対応することができる。耐熱性の絶縁体とは、法令で定められている摂氏75度以上に耐えられる絶縁体をいい、合成樹脂類であることが好ましい。なお、合成樹脂類には合成ゴム類を含む趣旨である。
また、前記の課題を解決するため、本考案は、少なくとも複数の銅線を束ねて導体とし、当該導体を、耐熱性を有する絶縁体で覆った電気コードであって、そのうちの1の銅線の直径が0.18ミリメートルであるという手段を講じたものである。この直径の銅線は比較的安価であることからコストを削減することができる。
また、前記の課題を解決するため、本考案は、銅線を55本束ねるという手段を講じたものである。このように、銅線の直径が0.18ミリメートルの銅線を55本以上使用すると、その断面積が、1.375平方ミリメートル以上となるので許容電流である15アンペアの場合であっても、絶縁体の温度を摂氏75度以下に抑えることができる。
また、前記の課題を解決するため、本考案における耐熱性の絶縁体は、クロロプレンゴム混合物、スチレンブタジエンゴム混合物、耐熱ビニル混合物、ポリエチレンゴム混合物、ポロオレフィン混合物のいずれか1以上を使用するという手段を講じたものである。これらは摂氏75度に耐えられる絶縁体であることから、上記電気コードを使用した場合において溶ける恐れのないものである。
本考案は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、法令を順守するとともに、家庭用コンセントの許容電流である15アンペアに対応し、かつ、銅材の使用を従来のものより削減した電気コードを提供することができる。
本考案に係るコードの分解斜視図 本考案に係るコードの断面図 電気用品安全法における電気用品の技術基準の解釈に記載されている別表第四、配線器具に記載されている周囲温度が30度の場合の許容電流と導体の断面積の表 グラフ
図1は、銅線20を複数束ねた導体30に絶縁体40で被覆した電気コード10であるり、この電気コード10、10をさらに保護被覆50で覆ったいわゆる2芯と呼ばれる、単相二線式の電気コード100である。
銅線20は、文字通り純銅のみで構成しても好ましいが、銅合金であっても好ましく銅線20には純銅のみならず銅合金も含まれる趣旨である。本実施例では銅線20の直径は、0.18ミリメートルのものが好ましくそれを複数束ねることで導体30とする。この場合、銅線20は55本を束ねることで、導体30とすることが好ましい。このときの導体30の断面積は、1.398平方ミリメートルであり、1.375平方ミリメートル以上とすることができる。ここで、1.375平方ミリメートル以上としたのは、内挿法より求めたものである。なお、複数の銅線20は絶縁体40で被覆することで束ねることもできる。
電気用品安全法における電気用品の技術基準の解釈に記載されている別表第四、配線器具に記載されている、周囲温度が30度の場合の許容電流の表を図3とし、当該図3における数値を利用する。すなわち電気絶縁物の使用温度の上限値において摂氏75度のもののうち14アンペアのものと20アンペアのものを使用する。この場合それぞれの断面積は1.25平方ミリメートルと2.0平方ミリメートルである。
図4において、縦軸に許容電流をとり、横軸に導体の断面積をとる。この場合、縦軸における許容電流14アンペアと、横軸における断面積1.25平方ミリメートルの点A、および横軸における許容電流20アンペアと、縦軸における断面積2.00平方ミリメートルの点Bをプロットする。さらにこのプロットした点A及び点Bを直線Lで結ぶ。
縦軸における15アンペアの点Cから横軸と並行に直線Mを引き、当該直線Mと直線Lとの交点Dとする。この交点Dから縦軸と平行な線Nを引き、横軸との交点Eを求める。この場合において交点Eは、1.375平方ミリメートルを示し、耐熱温度が摂氏75度、許容電流が15アンペアの場合における、電気コード10における導体30の断面積が求められる。したがって導体30の断面積を、1.375平方ミリメートル以上にすれば、導体30の抵抗が増すことなく電気コードの温度が75度以上に上昇することがない。
このように、絶縁体40は、摂氏75度以上に耐えられるものであり、摂氏75度に耐えられる、クロロプレンゴム混合物、スチレンブタジエンゴム混合物、耐熱ビニル混合物、ポリエチレンゴム混合物、ポロオレフィン混合物のいずれか1以上を使用することが好ましい。また、摂氏80度に耐えられる、ブチルゴム混合物、エチレンプロピレンゴム混合物、耐熱性エチレンゴム混合物を使用することができ、また、摂氏90度に耐えられる、クロロスルホン化ポリエチレンゴム混合物、架橋ポリエチレンゴム混合物、架橋ポリオレフィン混合物を使用することができる。さらに摂氏90度においてはケイ素ゴム混合物、四フッ化エチレン樹脂混合物を使用することもできる。
上記のとおり耐熱性の絶縁体40は、摂氏75度以上に耐えられるものを使用しているので、保護被覆50は、それ以下の温度に耐えられるものでよく、例えば摂氏60度に耐えられる天然ゴム混合物、ポロウレタンゴム混合物、塩化ビニル混合物であっても好ましい。もっとも、上記摂氏75度以上に耐えられる上記耐熱性の絶縁体を使用することも好ましい。また、上記のコード10を2本使用し、さらに保護被膜50で覆うことで単相二線の電気コード100とすることも好ましい。なお、上記のコード10を3本使用して単相3線に使用できることは言うまでもない。
上記のとおり銅線20の直径は、0.18ミリメートルのものを使用することができるが、この直径のものは比較的安価であり、この銅線20を55本束ねて、導体30とすることができる。この場合断面積が、上記のとおり1.398平方ミリメートルであり、上記の1.375平方ミリメートル以上であることから、これを耐熱性の絶縁体40で覆うことで許容電流15アンペアにおいて、温度が摂氏75度以上に上昇することがない電気コード10を比較的低コストで提供することができる。
10 電気コード
20 銅線
30 導体
40 絶縁体
50 保護被覆
100 単相二線の電気コード

Claims (4)

  1. 少なくとも複数の銅線を束ねて導体とし、当該導体を、耐熱性を有する絶縁体で覆い、かつ、許容電流が15アンペアに対応した電気コードであって、その複数の銅線を束ねた導体の断面積が、1.375平方ミリメートル以上であることを特徴とする電気コード。
  2. 少なくとも複数の銅線を束ねて導体とし、当該導体を、耐熱性を有する絶縁体で覆った電気コードであって、そのうちの1の銅線の直径が0.18ミリメートルであることを特徴とする請求項1記載の電気コード。
  3. 銅線を55本束ねたことを特徴とする請求項1または2記載の電気コード
  4. 耐熱性の絶縁体は、クロロプレンゴム混合物、スチレンブタジエンゴム混合物、耐熱ビニル混合物、ポリエチレンゴム混合物、ポロオレフィン混合物のいずれか1以上を使用することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の電気コード
JP2014003977U 2014-07-25 電気コード Active JP3193535U (ja)

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JP3193535U true JP3193535U (ja) 2014-10-09

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