JP3193107U

JP3193107U - 融雪槽

Info

Publication number: JP3193107U
Application number: JP2014003560U
Authority: JP
Inventors: 鈴木高志
Original assignee: NETTOWER CO Ltd
Current assignee: NETTOWER CO Ltd
Priority date: 2014-05-28
Filing date: 2014-07-04
Publication date: 2014-08-27
Anticipated expiration: 2024-07-04
Also published as: KR20150136980A; JP2015224864A; CN105276886A; WO2015182010A1; JP5864699B2; TWM500227U

Abstract

【課題】装置が大型化せず、よって自宅敷地内に容易に設置可能であり、メンテナンスが容易であり、更にはイニシャルコストやランニングコストの低減が可能な融雪槽を提供する。
【解決手段】断熱材を内面に敷設した箱体と蓋とによりなる融雪槽本体２０と、融雪槽本体内に装備される貯雪槽３０と、融雪槽本体内に装備される熱源４０と、貯雪槽と融雪槽本体外とを連通する配水管３１とにより構成した。また、蓋が箱体に嵌合する部位にシール材を介在させ、融雪槽本体を気密に構成した。
【選択図】図１

Description

本考案は、豪雪地域の融雪作業に用いられる融雪槽に関し、より詳しくは新規な構成を有する加熱型融雪槽に関するものである。

豪雪地帯における都市部住宅地では、十分な除雪用空き地を確保できないことから、融雪槽と呼ばれる雪を溶かすための装置が用いられることがある。

この融雪槽には装置全体を地下に埋設する埋設型と、地上に設置する定置型があり、融雪方法としては温水散水式や直熱接触式などがある。

温水散水式の融雪槽は、内蔵した灯油バーナーの燃焼熱によって槽内で熱交換して水を加温し、この温水を槽内に投入された雪に対して、水中ポンプによって噴霧散水し、融雪させる構造となっている。特許文献１には、融雪槽本体を構成する胴部の外面が、上部から下部に向けて拡開する傾斜面に形成した温水散水式の融雪槽が開示されている。

直熱接触式の融雪槽は、内蔵された灯油バーナーの燃焼熱などによって過熱された炉壁面や燃焼排ガスに直接雪を接触させて溶かす構造となっている。特許文献２にはコイル状の電熱線を炉壁面に内蔵した直熱接触式の融雪槽が開示されている。

特開２０００−１５４５１２号公報登録実用新案公報第３０７２０７９号

上記の温水散水式の融雪槽は、熱交換装置やポンプ、散水のための配管など、複雑な装置が必要となり、装置が大型化してしまうと共に、温水を循環させるパイプやポンプが目詰まりを起こす等、メンテナンスが煩雑化するという問題点がある。

一方、直熱接触式の融雪槽は、灯油代が高騰化しがちという難点が指摘される。

そこで本考案は、装置が大型化せず、よって自宅敷地内に容易に設置可能であり、メンテナンスが容易であり、更にはイニシャルコストやランニングコストの低減が可能な融雪槽を提供することを目的とする。

上記の目的を達成する本考案の構成は次の通りである。

（１）請求項１に記載の考案は、断熱材を内面に敷設した箱体と蓋とによりなる融雪槽本体と、融雪槽本体内に装備される貯雪槽と、融雪槽本体内に装備される熱源と、貯雪槽と融雪槽本体外とを連通する配水管とにより構成した。

（２）請求項２に記載の考案は、請求項１記載の融雪槽において、蓋が箱体に嵌合する部位にシール材を介在させ、融雪槽本体を気密に構成した。

上記のように構成される本考案が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら概説する。

図１は本考案の構成を示す説明図である。本考案にかかる融雪槽１０の使用方法は、融雪槽本体２０内に装備される貯雪槽３０内に雪を投入し、融雪槽本体２０内に装備される熱源４０で投入された雪を溶かすものである。

この際、融雪槽本体１０の内壁面には断熱材２１が敷設されており、しかもシール部材２２で気密に保たれることから、保温性が極めて高い。ゆえに投入された雪は短時間で融けていくことになり、貯雪槽３０の小型化が図れる。すなわち、本考案によれば装置が大型化せず、よって自宅敷地内に容易に設置可能な融雪槽の提供が可能となるのである。

また、熱源４０以外に融雪機器が不要な簡略な設備であり、つまりは従来の散水式のように温水を循環させるパイプやポンプが不要であり、メンテナンスが容易となる。

上記の通り装置の小型化及び簡略化により、イニシャルコストの低減が可能であり、保温性が極めて高いことからランニングコストの低減も可能となるのである。

本考案の構成を示す説明図融雪槽本体の斜視図貯雪槽の斜視図シール部材の斜視図

以下、好ましい考案の一実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。

本考案に係る融雪槽１０は、融雪槽本体２０、貯雪槽３０及び熱源４０を主な構成要素とする。

融雪槽本体２０は図２に示すように箱体２３と蓋２４とによりなり、両者は図示されないヒンジを介して開閉自在に設けられている。箱体２３の側壁、底板及び蓋２４の内壁には、図１に示されるように断熱材２１が敷設されている。また、箱体２３の側壁のうちのひとつには配水管３１を通すための孔部２３ａが設けられている。

箱体２３の上端面にはシール部材２２が装備され、蓋２４を閉めた際に、内部が気密に保たれるものである。シール部材２２は図４に示されるような方形の枠体であり、素材として軟質ゴムなどを利用可能である。シール部材２２を取り付ける位置は箱体２３の内壁上端縁でも構わない。

図３に示されるように、貯雪槽３０は融雪槽本体１０内に装入される蓋付きの箱体である。箱体３２と蓋３３とは図示されないヒンジを介して開閉自在に設けられている。また、箱体３２の側壁のうちのひとつには配水管３１を通すための孔部３２ａが設けられている。

配水管３１は、貯雪槽３０内の融けた水を融雪槽１０外に排出するための管部材であり、上記孔部３２ａ、孔部２３ａに挿備されるものである。

熱源４０は融雪槽本体２０何に貯雪槽３０に隣接して装備されるものであり、電熱ヒーターなどを利用可能である。

本考案にかかる融雪槽は、構造はそのままでサイズを大きくすれ、ば業務用としての使用も可能である。

1０・・融雪槽
２０・・融雪槽本体２１・・断熱材２２・・シール部材
２３・・箱体２４・・蓋
３０・・貯雪槽３１・・配水管
４０・・熱源

Claims

断熱材を内面に敷設した箱体と蓋とによりなる融雪槽本体と、融雪槽本体内に装備される貯雪槽と、融雪槽本体内に装備される熱源と、貯雪槽と融雪槽本体外とを連通する配水管とにより成る融雪槽。
蓋が箱体に嵌合する部位にシール材を介在させ、融雪槽本体を気密にした請求項１に記載の融雪槽。