JP3193083U - 間伐材を利用した仮設トイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】間伐材を用いて壁面などを構成した仮設トイレであって、どのような環境下での使用であっても、臭気の付着を阻止できるようにした仮設トイレを提供する。【解決手段】少なくとも前面に開口部が形成された囲壁10と、この囲壁の開口部に開閉自在に設けられた扉12と、この囲壁によって囲まれた空間の上端を塞いで設けられた屋根部と、前記囲壁によって囲まれた空間の下端を塞いで設けられた床部と、当該囲壁によって囲まれた空間内に設置された便器とからなり、前記囲壁は、間伐材11を用いて表面を焼いた板を用いて形成され、前記屋根部の上には太陽電池50が設置されると共に、前記囲壁の外壁面には電源ユニットが設けられており、前記囲壁には空間内を照らす照明と換気扇60が設けられる、間伐材11を利用した仮設トイレとする。【選択図】図1

Description

本考案は、間伐材を有効に利用した建築物に関し、特に工事現場やイベント会場などで利用される仮設トイレに関する。
森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材として間伐材が存在する。この間伐材のうち、末口14cm以下のもの(小径木)は、杭などの土木用材として利用されている。一方で、末口径が16〜22cmのもの(中目材)は、効果的な活用方法がなく、建築用途での需要も少ないのが実情である。更に間伐材が十分に利用されていない理由としては、搬出の困難性にある。即ち、間伐材の搬出に際しては、木々が生い茂っている山中から搬出しなければならず、長いままでは搬出が困難であるとの理由もあった。
このような状況下においても、間伐材の利用、特に建築材料として利用することについては、種々提案されている。例えば特許文献1(特開平10−202612号公報)では、間伐材を製材びきした薄板の合わせ板で作製する間伐材使用の建築材が提案されている。
また、特許文献2(特開2014−43705号公報)では、間伐材を利用したフェンス、特に、間伐材の有効利用が図れると共に、景観に優れ、しかも、間伐材からなる、支柱および上下胴縁用カバー材の交換が容易に行え、さらに、鋼製フェンスと同等の強度を有する、間伐材を利用したフェンスが提案されている。
更に、特許文献3(実用新案登録第3092235号公報)では、素材を木材とする移設可能なトイレ(仮設トイレ)が提案されており、更に木材として間伐材を使用することも提案されている。この文献では、従前におけるFRPを素材とした仮設トイレは、内部は夏期は暑く、冬期は寒いと共に、外観はいかにも簡易な仮設トイレそのもので、周囲の景観と掛け離れてしまっていたことに鑑みて創作されたものである。
特開平10−202612号公報 特開2014−43705号公報 実用新案登録第3092235号公報
上記のとおり、従前においても間伐材を建築材料として利用する事は広く行われており、特に仮設トイレを製造する際の壁材としても利用されている。
ここで仮設トイレについて見れば、仮設トイレは、イベント会場や工事現場、災害避難所など、元々便所が無い場所、もしくは既存便所が不足する場所に、一時的に設置されることから、清掃が行き渡らず、臭気がこもる場合も多々存在したのが実情である。殊に、間伐材を始めとする木材を使用して壁面を形成した場合には、当該臭気が木材に付着してしまうことが考えられる。
一方で仮設トイレは、工事現場など商用電源が供給されない場所にも設置される事も有り、このような場合に、トイレ室内にこもった臭気を放出する為の換気扇を駆動する事は困難であった。
そこで本考案では、間伐材を用いて壁面などを構成した仮設トイレであって、どのような環境下での使用であっても、臭気の付着を阻止できるようにした間伐材を利用した仮設トイレを提供することを第一の課題とする。
また仮設トイレは、通常は屋外で使用されることが多く、よって間伐材を壁面に使用した場合にあっては、腐食の問題など、耐久性において少なからず問題が生じる可能性もある。
そこで本発明は、屋外で使用されることの多い仮設トイレであって、壁面に間伐材を使用したものであっても、耐候性を高めた間伐材を利用した仮設トイレを提供することを第二の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では間伐材を利用して壁面を形成した仮設トイレであって、更に太陽光を利用した給電設備や、清潔さを確保するための給水設備を備えた仮設トイレを提供するものである。
即ち、本考案にかかる仮設トイレは、少なくとも前面に開口部が形成された囲壁と、この囲壁の開口部に開閉自在に設けられた扉と、この囲壁によって囲まれた空間の上端を塞いで設けられた屋根部と、前記囲壁によって囲まれた空間の下端を塞いで設けられた床部と、当該囲壁によって囲まれた空間内に設置された便器とからなり、前記囲壁は、間伐材を用いて表面を焼いた板を用いて形成し、前記屋根部の上には、光エネルギによって発電する太陽電池を設置すると共に、前記囲壁の外壁面には、前記太陽電池の発電電力を蓄える電源ユニットを設け、前記囲壁には、囲壁に囲まれた空間内を照らす照明と換気扇を設けると共に、当該照明と換気扇に前記電源ユニットからの電力を供給する配線を設けて形成した。
上記本考案にかかる仮設トイレでは、囲壁(周囲を囲む壁)に間伐材を利用する事により、間伐材の有効利用を図ることができ、また設置場所の景観を損なう事が無い。特に、従前における仮設トイレでは、囲壁はプラスチックを用いて形成されていたことから、見栄えも画一的であり、また紫外光による劣化も生じるのが通例であった。この点、間伐材、特に表面を焼いた間伐材の板を用いて形成している事から、紫外光による劣化の問題を無くすことができ、また使用耐久性を大幅に向上させることができる。更に、使用する間伐材は、仮設トイレの囲壁を構成できる程度の長さ(約1m前後)であれば良い事から、従前においては廃棄されていたような間伐材であっても有効に利用することができる。更にこの程度の長さであれば、切り出した場所からの搬出も困難なく行う事ができ、よって従前では切り出した場所に放置されていたような間伐材であっても、有効に利用することができる。
また、本考案にかかる仮設トイレは、商用電源などへの接続の必要を無くし、また商用電源が供給されていない場所にも設置できるように、前記屋根部の上には、光エネルギによって発電する太陽電池を設置し、更に前記囲壁の外壁面には、前記太陽電池の発電電力を蓄える電源ユニットを設けている。このような自然エネルギを利用することにより、確実に換気扇を動作させ、また照明器具を点灯させることができる。特に、本考案にかかる仮設トイレでは、囲壁を、間伐材を利用した板で形成している。この為、トイレ内の臭気が壁面に付着しやすいことになるが、当該太陽光を利用することにより、常に換気扇を動作させることができる。よって間伐材を利用して壁面を構成した仮設トイレであっても、臭気が付着する恐れを無くし、より清潔に保つことができる。また、間伐材を用いて囲壁を構成している事から、当該囲壁の強度を高めることができ、その結果、蓄電池などの電源ユニットであっても、当該囲壁に保持することができる。
そして本考案にかかる仮設トイレでは、屋根部は何れか一方、望ましくは入口以外の方向に下がる向きに傾斜させて形成することができる。そして、傾斜させた屋根部の上に設置される太陽電池は、傾斜する屋根部における上がっている側に存在する部分を支点として揺動自在に設けることが望ましい。太陽電池を揺動自在に形成することにより、太陽が当たる向きに角度を変更できる為である。
また、本考案では、前記課題を解決する仮設トイレとして、少なくとも前面に開口部が形成された囲壁と、この囲壁の開口部に開閉自在に設けられた扉と、この囲壁によって囲まれた空間の上端を塞いで設けられた屋根部と、前記囲壁によって囲まれた空間の下端を塞いで設けられた床部と、当該囲壁によって囲まれた空間内に設置された便器とからなり、前記囲壁は、間伐材を用いて表面を焼いた板を用いて形成され、当該囲壁の外壁面には、囲壁で囲まれた空間内に供給する水を蓄える貯水タンクが設置されており、前記便器は水洗便器であって、前記貯水タンクと連結する送水管を設けて形成した。
かかる仮設トイレにあっては、間伐材を用いて囲壁を形成している事から、夏場などにおいては臭気が壁面に付着する事も考えられる。そこで水洗便器を使用し、トイレ室内に臭気が充満する事態を極力解消したものである。特に、水洗便器を使用する場合、水の供給が重要になるが、本考案にかかる仮設トイレでは、囲壁を間伐材で形成しており、十分な強度を確保している事から、当該貯水タンクは囲壁に設置することができる。その結果、当該仮設トイレの位相に際しては、別途、貯水タンクだけを運ばなければならないといった問題を解消し、簡易に設置・移動可能な仮設トイレが実現している。
更に、この仮設トイレにおいては、間伐材を用いた壁面に対する臭気の付着を未然に防止する為に、換気扇を使用することも望ましい。よって、この貯水タンクを用いて水洗便器を設置した仮設トイレでは、更に屋根部の上に、光エネルギによって発電する太陽電池を設置すると共に、前記囲壁の外壁面には、太陽電池の発電電力を蓄える電源ユニットを設け、この囲壁には、囲壁に囲まれた空間内を照らす照明と換気扇を設けると共に、この照明と換気扇に前記電源ユニットからの電力を供給する配線を設けて形成することができる。
また、上記本考案にかかる仮設トイレにおいて、前記囲壁は外壁と内壁とからなる二層構造であって、少なくとも外壁は間伐材を用いて表面を焼いた板を用いて形成し、且つ外壁と内壁との間には断熱材を設ける事が望ましい。外壁と内壁とからなる二層構造とする事により、板同士の継ぎ目における隙間を無くし、また断熱材を設ける事により、トイレ室内の快適性を高めることができる。
また、前記床部の下には、便器から排出される排泄物を収容する貯留タンクを設け、そして囲壁における左右両側に存在する壁面は、貯留タンクの側面を覆って設置面まで延長し、前記床部を保持するように構成するのが望ましい。貯留タンクの上に床部を設ける事により、従前における仮設トイレの様な、貯留タンクの上に乗るといった不安感を無くし、当該貯留タンク自体の強度を減じることができる。また、床部をも間伐材などの木材で形成することにより、恰も住居のトイレの様な印象を醸し出すことがで、仮設といった簡易な印象を払拭することができる。なお、この時、この床部の下に設けられる貯留タンクは、そのまま下水道などの下水施設に排水することもできる。
また、前記床部の下には、便器から排出される排泄物を収容する貯留タンクを設け、この貯留タンクと前記便器とは高さ方向に嵌合自在に構成し、そして前記囲壁の下部には、当該囲壁を昇降自在とする昇降装置を設け、この昇降装置における昇降幅を、前記貯留タンクと便器との嵌合および離脱を行う幅とする事が望ましい。
このように形成すれば、貯留タンク内に汚物が溜まった場合においては、昇降装置により囲壁を上昇させて便器の下部と貯留タンクとの接続を解除し、そして貯留タンクを引き出して交換することにより、再度使用することができる。この時、汚物が充満した貯留タンクにおける、前記便器下部との接続部分には、内容物があふれ出る事の無いように蓋を設置する事が望ましい。かかる蓋は、例えば後方や前方から操作可能なシャッターとして形成する事も望ましい。更に、当該貯留タンクの下面には、引き出し操作を容易に行う事ができる様に、車輪などを設けるのも望ましい。
上記本考案にかかる仮設トイレでは、囲壁として間伐材を用いている。その為、従前において有効な用途が無かった間伐材を建築材料として有効利用することができる。また、間伐材を使用した板であって、外壁に使用する板は、表面を焼いて形成されていることから、意匠効果が高まるばかりでなく、耐候性も高めることができる。
そして、本考案にかかる仮設トイレでは、囲壁に間伐材を利用しているにも拘らず、トイレの室内の臭気が付着しにくいようにし、衛生を保っている。即ち、商用電力が供給されていない環境下においても、確実に臭気を排出できるように太陽エネルギを利用した発電・給電設備を伴うことができ、或いは水洗便器を使用できるように給水タンクを設置することができる。
その結果、大人数で利用され、利用頻度の高い仮設トイレであっても、臭気がこもることが無く、特に間伐材等の木材を用いた囲壁であっても、臭気が付着する事は無くなる。
更に、床部を設けていることから、例えば屋内施設であっても設置することができ、下水施設との接続などにより、仮設としてではなく、継続的に使用できるトイレとしても利用することができる。
本実施の形態にかかる仮設トイレを示す(A)正面図、(B)背面図、(C)右側面図、(D)左側面図、(E)平面図である。 本実施の形態にかかる仮設トイレの内部構造を示すX−X矢視断面図である。 太陽電池の傾きの変更状態を示した腰部拡大側面図である。 貯留タンクの交換状態を示す略図である。
以下、図面を参照しながら本実施の形態にかかる仮設トイレを具体的に説明する。図1は、本実施の形態にかかる仮設トイレを示す6面図であり、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は右側面図、(D)は左側面図、(E)は平面図をそれぞれ示している。
この実施の形態にかかる仮設トイレは、間伐材11を用いて形成した板材を、少なくとも外壁を構成する囲壁10に使用している。正面、側面及び背面は、板材を横長に重ねて構成しており、その結果、使用する板材の長さを、約1m前後としている。その結果、まっすぐな板材を取得するのが困難な間伐材11であっても、有効に使用することができる。また、山中等の伐採地から搬出する際にも、1m前後の長さにすることができる為、搬出コストを大幅に削減することができる。特に本実施の形態における仮設トイレでは、正面幅及び側面幅を約1.2m程度に資する事が望ましい。搬送時の容易性を考慮したものである。このような間伐材11を用いて形成された囲壁10の正面には、トイレ内にアクセスするための扉12を設けている。また背面には、最高の為の窓13を設けている。また囲壁10の側面に設けられている符号68は、この仮設トイレを運搬する際にクレーンなどで吊り下げる為のフック68である。
本実施の形態にかかる仮設トイレでは、屋根面を正面から背面に向けて傾斜させている。これにより、雨天時などにおいても雨水は背面側に流れる。この時、図示はしていないが雨水を樋などで集め、これを背面に設置された貯水タンク40に蓄える事も望ましい。
上記間伐材11を用いて形成された外壁の背面側には、棚を設置し、当該棚には貯水タンク40と、蓄電池30を設置している。また、屋根には太陽電池50を設置し、この太陽電池50が発電した電気を、背面の棚に設置した蓄電池30に蓄えるように配線している。これにより、当該仮設トイレにおいては、商用電力に接続する必要なく、電気製品を使用することができる。
特に本実施の形態では、この仮設トイレが備える電気設備として、背面側に露出する換気扇60と、図2に示すような照明器具を設置している。この内、換気扇60については、常時動作している事が望ましい事から、例えば太陽電池50の電力を、インバータ等を介して整流した上で、直接供給しても良い。但し、夜間など太陽光が照射されない場合でも換気扇60が動作するように、太陽電池50の発電量が一定以下になった場合には、蓄電池30から電力を供給するように構成することも望ましい。特に本実施の形態において、電源ユニットは、鉛蓄電、リチウムイオン電池などの蓄電池30と、その蓄電量を監視する回路、及び供給する電気を安定化させるインバータ等を含んで構成することができる。また、図面では、蓄電池30を1個設置した例を示しているが、その数は2個以上の複数であっても良い。また、照明器具は消費電力を考慮してLED等の省電力で発光する照明器具が望ましい。なお、図指示邸内が蓄電池と換気扇や照明器具は、配線によって電気的に接続されている。
本実施の形態にかかる太陽電池50は、その傾斜角度を任意に変更できるように構成している。図3は、この太陽電池50の傾斜角度の変更例を示している。即ち、太陽電池50(太陽光パネル)を支持する架台の正面側を軸支し、その側面に設けられるフレームに複数の開口54を設けている。そして屋根に設置されるベースフレーム51と、太陽電池50を支持する支持フレーム52との間に設けられた支柱53の設置場所を変更することにより、当該太陽電池50の傾斜角度を任意に調整できるようにしている。この図3において(A)は太陽電池50が最も正面側を向いた状態、(B)は太陽電池50がやや正面側を向いた状態、(C)は太陽電池50がほぼ水平な状態をそれぞれ示している。このように太陽電池50の向きを変化させることにより、当該仮設トイレの設置場所や設置向きの制限を大幅に緩和することができる。
上記のように構成した囲壁10の内、側壁は便器から流下した汚物の貯留タンク20の側面を覆うように設けられている。その結果、当該貯留タンク20が下に存在するとの印象を大幅に改善し、その結果、仮設トイレらしい簡易な印象を払拭することができる。この点、従前における仮設タンクでは、汚物の貯留タンク20が露出するように構成されており、その結果、簡易な印象を醸し出すものとなっていたが、本考案にかかる仮設トイレでは、景観を配慮し、当該印象も払拭するものとなっている。
ただし、当該貯留タンク20は、十分な容量を確保するべく、当該囲壁10の正面側及び背面側に突出させて形成している。これは、所定の容量を確保しながらも、高さを抑える為であり、その結果、安定性を高めている。なお、本実施の形態では、正面側に突出している部分を、その他の部分よりも一段低く形成している。その結果、当該正面側部分を、階段乃至は下足場として使用することができる。特に、当該一段下がっている部分を下足場として使用した場合には、トイレの床面15が泥などで汚れる事態を無くすことができ、より一層清潔さを保つことができる。
図2は本実施の形態にかかる仮設トイレの内部構造を示すX−X矢視断面図である。この図に示す様に、囲壁10で囲まれ、上部には天井部が設けられたトイレの室内には、水洗便器62が設置される。この水洗便器62は、囲壁10に固定されている床面15に設けられると共に、当該床面15を貫通して貯留タンク20に繋がる排出管66を備えている。この便器の排出管66は、前記貯留タンク20に設けられた開口に対して嵌合することにより一体化しており、便器に排泄された汚物は、当該排出管66を通って貯留タンク20に落下することになる。
また、囲壁10の背面に設けられた貯水タンク40は、壁面を貫通した送水管42によって、水洗トイレの貯留タンク20に水を供給している。この囲壁10は、表を炭化させた板で形成された外壁部と、室内空間を形成する内壁部とで形成されており、両壁部の間には発泡樹脂やグラスウールなどの断熱材を設けている。
図4は貯留タンク20の交換状態を示す略図である。この図において、(A)は使用状態におけるX−X矢視断面図、(B)は使用状態における正面図、(C)は貯留タンク20交換時におけるX−X矢視断面図、(D)は貯留タンク20交換時における正面図をそれぞれ示している。特に本実施の形態では、便器は床部に固定されており、この床部は囲壁10に固定されている。そこで、この囲壁10の下端にジャッキなどの昇降装置69を設け、当該囲壁10を上下動させることにより、当該便器における下方の排出管66を昇降させる。この排出管66の下端開口は、使用時においては貯留タンク20の内に存在し、図4(C)(D)に示す様に、昇降装置69により囲壁10を上昇させた状態においては、この貯留タンク20から出て、上方に存在することになる。この状態においては、貯留タンク20は前後方向にスライドできることから、例えば図4(C)に示す様に後方に移動させて、取り出し、新たな貯留タンク20と交換する事もできる。そして新たな貯留タンク20に交換した後には、再び昇降装置69により囲壁10を下降させて、前記排出管66を貯留タンク20の開口に挿入させて使用することができる。その結果、別途バキューム装置などを要することなく、長期的に使用可能な簡易トイレが実現する。
本考案にかかる仮設トイレは、工事現場やイベント会場などに臨時に設置される仮設トイレとしてのみならず、下水設備と繋ぐなどによって、長期的に使用可能な仮設トイレとして利用することができる。
また、本考案に仮設トイレは、間伐材を使用して囲壁を形成している事から、間伐材の有効利用も図ることができる。
10 囲壁
11 間伐材
13 窓
15 床面
20 貯留タンク
30 蓄電池
40 貯水タンク
50 太陽電池
51 ベースフレーム
52 支持フレーム
53 支柱
54 開口
60 換気扇
62 水洗便器
66 排出管
68 フック
69 昇降装置

Claims (5)

  1. 少なくとも前面に開口部が形成された囲壁と、この囲壁の開口部に開閉自在に設けられた扉と、この囲壁によって囲まれた空間の上端を塞いで設けられた屋根部と、前記囲壁によって囲まれた空間の下端を塞いで設けられた床部と、当該囲壁によって囲まれた空間内に設置された便器とからなり、
    前記囲壁は、間伐材を用いて表面を焼いた板を用いて形成され、
    前記屋根部の上には、光エネルギによって発電する太陽電池が設置されると共に、前記囲壁の外壁面には、前記太陽電池の発電電力を蓄える電源ユニットが設けられており、
    前記囲壁には、囲壁に囲まれた空間内を照らす照明と換気扇が設けられると共に、当該照明と換気扇に前記電源ユニットからの電力を供給する配線が設けられていることを特徴とする、間伐材を利用した仮設トイレ。
  2. 少なくとも前面に開口部が形成された囲壁と、この囲壁の開口部に開閉自在に設けられた扉と、この囲壁によって囲まれた空間の上端を塞いで設けられた屋根部と、前記囲壁によって囲まれた空間の下端を塞いで設けられた床部と、当該囲壁によって囲まれた空間内に設置された便器とからなり、
    前記囲壁は、間伐材を用いて表面を焼いた板を用いて形成され、
    当該囲壁の外壁面には、囲壁で囲まれた空間内に供給する水を蓄える貯水タンクが設置されており、
    前記便器は水洗便器であって、前記貯水タンクと連結する送水管が設けられている事を特徴とする、間伐材を利用した仮設トイレ。
  3. 前記屋根部の上には、光エネルギによって発電する太陽電池が設置されると共に、前記囲壁の外壁面には、前記太陽電池の発電電力を蓄える電源ユニットが設けられており、
    前記囲壁には、囲壁に囲まれた空間内を照らす照明と換気扇が設けられると共に、当該照明と換気扇に前記電源ユニットからの電力を供給する配線が設けられている、請求項2に記載の仮設トイレ。
  4. 前記囲壁は外壁と内壁とからなる二層構造であって、少なくとも外壁は間伐材を用いて表面を焼いた板を用いて形成されており、且つ外壁と内壁との間には断熱材が設けられており、
    前記床部の下には、便器から排出される排泄物を収容する貯留タンクが設けられており、
    前記囲壁における左右両側に存在する壁面は、貯留タンクの側面を覆って設置面まで延長し、前記床部を保持している、請求項1〜3の何れか一項に記載の仮設トイレ。
  5. 前記床部の下には、便器から排出される排泄物を収容する貯留タンクが設けられており、前記便器と貯留タンクとは高さ方向に嵌合自在であって、
    前記囲壁の下部には、当該囲壁を昇降自在とする昇降装置が設けられており、
    当該昇降装置における昇降幅は、前記貯留タンクと便器との嵌合および離脱を行う幅である、請求項1〜4の何れか一項に記載の仮設トイレ。
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