JP3193058U - コード巻取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が使用する目的に合った適切な大きさにリール径を変更できるコード巻取り装置を提供する。
【解決手段】コード2と、軸芯1に回転自在に取付けられコードを巻き取るリール10と、渦巻きバネ15を収納し渦巻きバネの内端を軸芯部に連結し外端を渦巻きバネの収納ケースに接続したバネ収納ケース14とを備えたコード巻取り装置Aにおいて、巻取りリール径を変更可能にする巻取り径変更手段13と、コードを通過させ案内する案内穴18fを移動可能にしたコード案内装置16とを設け、案内穴を巻取り径変更手段で変更したリールのコード巻取り径に近接させて移動するようにした。
【選択図】図1

Description

この考案は、不使用時にはコードを自動的に巻き戻してリールに巻き取るとともに、使用時にコードをリールから繰り出すコード巻取り装置に関するものである。
この種のコード巻取り装置として図25〜図27に図示するコードリールが公知である。このコードリールは次のように構成している。リール100の中心孔101を単一軸部102に回転自在に挿通し、リール100の外周面を、概ね左、右周面103、104に区分しており、ゼンマイバネ105の底端106を軸部102に連結し、外端107をリール100の外周面上に接続している。ケーブル108の適当な長さを取ってリール外周面上に係止して、上、下コード109、110を構成し、右壁体111の内壁面に前述の軸部102を固定し、軸部102を左壁体112に挿入装着し、左、右周面103、104上にコード収納部113を形成し、コード収納部113に上、下コード109、110を巻いて収納し、これによりリール100内の上コード109が引き出される長さと下コード110が同時に放出される長さが等しくなるようにしている。
また、左、右周面103、104は共通の回転中心線114を有する。リール100の外周面上に、二つの位置決めスリット115、116を具え、ケーブル108を二つの位置決めスリット115、116にはめ込んで位置決めすることにより、上、下コード109、110に区分している。
左、右壁体112、111の上、下端にそれぞれダボ117、118とダボ孔119、120を具え、ダボ117、118をダボ孔119、120に挿入して左、右壁体112、111を結合させ、その隣り合う二つのダボ117、118の間に貫通孔121、122 を形成して、上、下コード109、110 を貫通孔121、122から引き出すようにしている。そしてネジ123を左壁体112の中心孔124から軸部102のネジ孔125内にかしめ、左右壁体112、111を結合させている。
なお、図示しないが、左壁体112とリール100間には、リール100の回転をロックしたりロックを解除するラッチ機構を備えている。このラッチ機構は、リール100に巻き取っているケーブル108の上、下コード109、110を貫通孔121、122から引き出されたとき、巻き戻されることなく所定の位置でロックされ、逆に巻き戻しのときは上、下コード109、110を軽く引っ張ることによってリール100外のケーブル108をゼンマイバネ105の付勢力で自動的にリール100に上、下コード109、110を巻き戻すようになっている。
ケーブル108の両端にはそれぞれ信号伝送用途のイヤホン126、プラグ127を接続してイヤホンコードのコード巻取り装置として利用されている。また、ケーブル108の両端をそれぞれ導電用途のプラグとソケットを接続して導電用コードのとしてコード巻取り装置としても利用されている。
このようになっているコードリールは、左、右周面103、104にそれぞれ上コード109及び下コード110を巻き取り、左、右周面103、104の外径D 、d の大きさは同じであるから、貫通孔121、122から引き出し、巻き戻される上、下コード109、110の長さは同じである。貫通孔121、122から引き出し、巻き戻される上、下コード109、110の長さを異なるようにするためには、左、右周面103、104の外径D 、d の大きさを必要に応じて異径とすることが知られている。(特許文献1)
実用新案登録第3102209号公報
このようなコードリールの大きさは、引き出し、巻き戻されるコードの太さや長さによって、リール100の径やコード収納部113のスペースを決定する左右壁体111、112の大きさで決定される。ところが、使用者が使用したい適切なコードを巻回したコードリールはなく、信号伝送用途のコードリールにあっては、目的の長さより長いコードを巻回したコードリールを用いたり、導電用途のコードリールにあっては、定格容量に合う長さに対する太めのコードを使用したコードリールを用いている。したがって、使用されるコードリールは使用する目的に合った大きさより大き目のサイズが使用されていることから、かさばった大きさになったり、重量が重くなったりして、持ち運ぶのに不便なものとなっていた。
本考案は、このような課題を解決し使用者が使用する目的に合った適切な大きさにすることができるコードリールすなわちコード巻取り装置を提供することを目的とする。
請求項1のコード巻取り装置は、コードと、軸芯に回転自在に取付けられコードを巻き取るリールと、渦巻きバネを収納し渦巻きバネの内端を軸芯部に連結し外端を渦巻きバネの収納ケースに接続したバネ収納ケースとを備え、リールとバネ収納ケースを連結しリールに巻き取ったコードを引き出すことで渦巻きバネに付勢力を発生させこの付勢力によりリールにコードを巻き取らせるコード巻取り装置において、前記リールの巻取りリール径を変更可能にする巻取り径変更手段と、前記コードを通過させコードを案内する案内穴を移動可能にしたコード案内装置とを設け、当該コード案内装置の案内穴を巻取り径変更手段で変更したリールにコードを巻取った巻取り径に近接させて移動するようにしたことを特徴とする。
請求項2のコード巻取り装置は、請求項1において、前記コード案内装置は、前記軸芯に回転自在に取り付けたピニオンギアと、当該ピニオンギアのギアにそのギアを噛合わせて配置したラック部材と、前記軸芯に連結され前記ラック部材の移動をガイドするガイド部材と、前記ラック部材の移動を阻止するロック手段とからなり、前記ラック部材の一端から中央部に向かった直線状のギアに前記ピニオンギアを噛み合わせ、前記ラック部材の他端部に前記リールのコード巻取面に対峙し前記コードを通過させ前記コードを案内する前記案内穴を設け、当該案内穴を前記巻取り径変更手段で変更したリールにコードを巻取った巻取り径に近接するよう前記ピニオンギアとラック部材により移動して調整した後、前記ロック手段にてロックするようにしたことを特徴とする。
請求項3コード巻取り装置は、請求項2において、前記巻取り径変更手段は、前記軸芯に中央部を回転自在に取付けた第1アームと、第1アームのそれぞれの両端部にその一端部を屈曲可能に連結しその他端部にコードを巻き取るコード巻取り周面を形成した一対の第2アームとで構成し、第1アームに対して第2アームをそれぞれ反対方向に屈曲させて第1アームと第2アームの屈曲角を変更することで一対の第2アームのコード巻取り周面で形成されるコード巻取り周面間の距離を調整して前記リールの巻取りリール径を決定し、一対のコード巻取り周面にコードを巻回させるようにしたことを特徴とする。
請求項4のコード巻取り装置は、請求項3において、第1アームと第2アームの屈曲部にもコードを巻き取るコード巻取り周面を形成し、それぞれのコード巻取り周面にコードを巻回させるようにしたことを特徴とする。
請求項5のコード巻取り装置は、請求項2において、前記巻取り径変更手段は、前記軸芯に中央部を回転自在に取付けた基台と、基台に対してその先端をそれぞれ反対方向に突出させるとともにその基端を基台に取付けその長さを変更可能にし先端にコードを巻き取るコード巻取り周面を形成した複数のアームとで構成し、それぞれのアームの長さを変更することで複数のアームのコード巻取り周面間の距離を調整して前記リールの巻取りリール径を決定するようにしたことを特徴とする。
請求項6のコード巻取り装置は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項において、前記巻取り径変更手段で巻取りリール径を決定したリールへのコードの巻取は、コードの中間部を前記第1アーム中心部または前記基台中心部に係止させ、係止した中間部から前記コードの両端部側の一方の第1コードを前記コード巻取り周面間の左周面に巻回させ、前記コードの両端部側の他方の第2コードを前記コード巻取り周面間の右周面に巻回させるようにし、前記コード案内装置を、前記ラック部材を一対配置し互いに反対方向に移動するよう前記ピニオンギアにギアを噛合わせ、それぞれのラック部材の案内穴を前記リールを跨いで前記コード巻取り周面に対峙させて配置し、一方の案内穴をコード巻取り周面の左周面に対峙させ第1コードを通過させて案内させるとともに他方の案内穴をコード巻取り周面の右周面に対峙させ第2コードを通過させて案内させるようにし、それぞれの案内穴を前記コード巻取り周面にコードを巻取った巻取り径に近接させるよう前記ピニオンギアとラック部材により径方向に調整した後、前記ロック手段にてロックするようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載のコード巻取り装置は、巻取り径変更手段で巻取りリール径を変更可能にしたものであるから、使用者が使用するコードを巻き取るに適切な巻取りリール径にすることができる。また、当該コード巻取り装置は、コード案内装置で当該案内穴を前記巻取り径変更手段で変更したリールにコードを巻取った巻取り径に近接するよう移動することができる。したがって、巻取り径変更手段とコード案内装置を備えるコード巻取り装置は、使用者が使用するコードを巻き取るに適切な巻取りリール径にするとともに、リールにコードを巻取った巻取り径に合わせて前記案内穴も径方向位置に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
請求項2に記載のコード巻取り装置は、前記ピニオンギアの回転によりガイド部材にガイドされて移動するラック部材の前記案内穴を、リールにコードを巻取った巻取り径に合わせて径方向位置に近接させて移動して調整した後ロック手段でロックするものであるから、リールにコードを巻取った巻取り径に合わせて前記案内穴を径方向位置に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
請求項3に記載のコード巻取り装置は、巻取り径変更手段を、第1アームと第2アームとで構成し、第1アームと第2アームの屈曲角を変更することで一対の第2アームのコード巻取り周面で形成されるコード巻取り周面間の距離を調整してリールの巻取り径を決定するようにしたものであるから、第1アームと第2アームの屈曲角を変更するだけで前記リールを、使用者が使用するコードを巻き取るに適切な巻取りリール径にすることができ、使用者が使用する目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
請求項4に記載のコード巻取り装置は、第1アームと第2アームの屈曲部にもコードを巻き取るコード巻取り周面を形成し、それぞれのコード巻取り周面にコードを巻回させるようにしたものであるから、リールの巻取り径を円径に近づけることになり、径に対するコードの巻取り量を多く巻回させることができる。
請求項5に記載のコード巻取り装置は、巻取り径変更手段を、基台と複数のアームとで構成し、それぞれのアームの長さを変更することで複数のアームのコード巻取り周面間の距離を調整して巻取りリール径を決定するようにしたものであるから、それぞれのアームの長さを変更するだけで、リールを使用者が使用するコードを巻き取るに適切な巻取りリール径にすることができ、使用者が使用する目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
請求項6に記載のコード巻取り装置は、コードの中間部を前記第1アーム中心部または前記基台中心部に係止させてコードを中間部から2分し、コードの両端部側の一方の第1コードをコード巻取り周面の左周面間を巻回させるとともにコードの両端部側の他方の第2コードをコード巻取り周面の右周面間を巻回させ、前記コード案内装置を、前記ラック部材を一対配置し互いに反対方向に移動するよう前記ピニオンギアにギアを噛合わせ、それぞれのラック部材の案内穴を前記リールを跨いで前記コード巻取り周面に対峙させて配置し、一方の案内穴をコード巻取り周面の左周面に対峙させ第1コードを通過させて案内させるとともに他方の案内穴をコード巻取り周面の右周面に対峙させ第2コードを通過させて案内させるようにし、それぞれの案内穴を前記コード巻取り周面にコードを巻取った巻取り径に近接させるよう前記ピニオンギアとラック部材により径方向に調整した後、前記ロック手段にてロックするようにしたものであるから、第1コードをコード巻取り周面間の左周面に、第2コードをコード巻取り周面間の右周面に分けて巻回することができるとともに、巻き取ったリールから引き出される第1コードと第2コードを前記コード案内装置のそれぞれ別の案内穴を通過させて案内させ、巻取りリールに2つのコードを巻取った巻取り径に合わせてそれぞれの案内穴も径方向に近接させることができ、使用者が使用する目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
本考案に係る第1実施例のコード巻取り装置Aを説明する説明図で、第1実施例の展開図である。 第1実施例の斜視図である。 軸芯1の軸端1a部分の要部断面図である。 ロック手段20を説明する説明図で、軸芯1の軸端1c部分の要部断面図である。 ロック手段23を説明する説明図で、軸芯1の軸端1c部分の要部断面図である。 巻取り径変更手段13で、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を最大に屈曲させ、巻取りリール径を最小にした場合を説明する説明図である。 巻取り径変更手段13で、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を最小に屈曲させ、巻取りリール径を最大にした場合を説明する説明図である。 巻取り径変更手段13で、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を中間に屈曲させ、巻取りリール径を中間にした場合を説明する説明図である。 リール10をバネ収納ケース14を介して軸芯1に回転自在とした場合を説明する説明図である。 短くした軸芯1の軸端1e部分の要部断面図である。 本考案に係る第2実施例のコード巻取り装置Bを説明する説明図で、第2実施例の斜視図である。 本考案に係る第3実施例のコード巻取り装置Cを説明する説明図で、第3実施例の展開図である。 第3実施例の斜視図である。 第3実施例の斜視図で、コード案内装置31を説明する説明図である。 本考案に係る第4実施例のコード巻取り装置Dを説明する説明図で、第4実施例の展開図である。 第4実施例の斜視図である。 本考案に係る第5実施例のコード巻取り装置Eを説明する説明図で、第5実施例の斜視図である。 本考案に係る第6実施例のコード巻取り装置Fを説明する説明図で、第6実施例の展開図である。 第6実施例の斜視図である。 巻取り径変更手段60で、第1アーム62と第2アーム63の長さが最大になるよう調整し、巻取りリール径を最大にした場合を説明する説明図である。 巻取り径変更手段60で、第1アーム62と第2アーム63の長さが最小になるよう調整し、巻取りリール径を最小にした場合を説明する説明図である。 巻取り径変更手段60で、第1アーム62と第2アーム63の長さが中間になるよう調整し、巻取りリール径を中間にした場合を説明する説明図である。 本考案に係る第7実施例のコード巻取り装置Gを説明する説明図で、第7実施例の展開図である。 第7実施例の斜視図である。 従来技術のコード巻取り装置を説明する説明図で、従来のコード巻取り装置の展開図である。 従来のコード巻取り装置の断面図である。 従来のコード巻取り装置のもう一つの断面図である。
本考案に係る第1実施例のコード巻取り装置Aを図1〜図8に図示し以下に説明する。図1は、第1実施例の展開図であり、図2は第1実施例の斜視図である。図1、図2において、10は、リールであって、軸芯1に中心部を回転自在に取付けられた第1アーム11と、第1アーム11のそれぞれの両端部に一端部を屈曲可能に連結し、他端部にコード2を巻き取るコード巻取り周面を形成した一対の第2アーム12、とで構成している。第1アーム11と第2アーム12の連結は、第1アーム11のそれぞれの両端部に円周を10等分した正10角形の凹部11aを設け、第2アーム12の一端部には円周を10等分した正10角形の凸部12aを設けて、それぞれの凹部11aに凸部12aを嵌合可能になっており、嵌合は締まり嵌め込みとなるようになっている。そして凹部11aに凸部12aのそれぞれの多角形の辺をずらして嵌合させることで、第1アーム11のそれぞれの両端部に第2アーム12を屈曲角を変更して連結させることができるようになっている。
なお、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角の変更を正10角形の凹部11aと凸部12aの嵌合で行うようにしているが、正10角形でなくても他の多角形の凹部と凸部の嵌合で屈曲角を変更するようにしてもよい。また、第1アーム11と第2アーム12をボルト、ナット等、その他の取付け方法で屈曲角を変更するようにしたものであってもよい。
第2アーム12の他端部には円柱片12bの端部を取付け、取付けた円柱片12bの他端部に鍔12cを取付け、円柱片12bの側面をコード巻取り周面12dとしている。円柱片12bの側面のコード巻取り周面12dは第2アーム12の先端部と前記鍔12cで挟まれ、コード巻取り周面12dに巻回されるコード2がコード巻取り周面12dから脱落しないように脱落防止機能を持たせたものである。
第1アーム11の側面11bには、中心に軸芯1を貫通させ、第1アーム11と同様に軸芯1に回転自在な円柱状のコード係止具11dを取付けている。そして、軸芯1の軸端1a部分の要部断面図を図3で図示するように、軸芯1の軸端1aにネジ穴1bを設け、このネジ穴1bにボルト24をねじ込み軸芯1からコード係止具11dが抜け出ないようにしている。ねじ込んだボルト24によりコード係止具11dの回転が阻止されないよう、コード係止具11dより軸芯1が僅かに突出するようにしている。
このように構成されているリール10は、第1アーム11に対して第2アーム12をそれぞれ反対方向に屈曲させて第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を変更することで、一対の第2アーム12の円柱片12bの側面で形成されるコード巻取り周面12d間の距離を調整してリール10の巻取りリール径を変更する巻取り径変更手段13を備え、一対の第2アーム12の円柱片12bの側面で形成されるコード巻取り周面12d間にコード2を巻回させて、コード2をリール10に巻き取るようにしている。
ここで屈曲角を変更した図面でコード2の巻取り量と巻取りリール径との関係を説明する。図6〜図8は、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を変更した場合の断面図を示すものである。図6は、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を最大に屈曲させた場合を示しており、一対の第2アーム12の円柱片12bの側面で形成されるコード巻取り周面12d間に巻回されるコード2の巻回量は最小で、リール10の巻取りリール径は最小の場合である。
図7は、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を最小にした場合で、第1アーム11の延長上に第2アーム12を沿わせた場合を示しており、一対の第2アーム12の円柱片12bの側面で形成されるコード巻取り周面12d間に巻回されるコード2の巻回量は最大で、リール10の巻取りリール径は最大の場合である。
図8は、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を中間に屈曲させた場合を示しており、一対の第2アーム12の円柱片12bの側面で形成されるコード巻取り周面12d間に巻回されるコード2の巻回量は中間で、リール10の巻取りリール径は中間の場合である。
14は、渦巻きバネ15を収納するバネ収納ケースである。渦巻きバネ15は、内端を軸芯1に連結し外端をバネ収納ケース14に接続している。バネ収納ケース14の側面14aと前記第1アーム11の側面11bとを連結することにより、リール10とバネ収納ケース14が連結され、リール10に巻き取ったコード2を引き出すことで渦巻きバネ15に付勢力を発生させこの付勢力によりリール10にコード2を巻き取らせることができるようにしている。
16は、コード案内装置であって、前記軸芯1に回転自在に取り付けたピニオンギア17と、当該ピニオンギア17のギアにそのギアを噛合わせて配置したラック部材18と、前記軸芯1に連結(固定)され前記ラック部材18の移動をガイドするガイド部材19と、前記ラック部材18の移動を阻止するロック手段20とからなっている。
ラック部材18は、ラック部材18の一端から中央部に向かった直線状のギアaに前記ピニオンギア17を噛み合わせ、直線状のギア18aに沿って台形状のキー18bを施してある。また、ラック部材18の他端部18cは折り曲げられ、当該ラック部材18をL字状に形成し、折り曲げて形成した面18eを前記リール10のコード巻取周面12dに対峙させ、この面18eに前記コード2を通過させ前記コードを案内する案内穴18fを設けている。
ガイド部材19は、軸芯1にその中心を連結(固定)され、前記ラック部材18に対峙して配置され、ラック部材18の台形状のキー18bに嵌合する台形状のキー溝19aを設けている。そして、ピニオンギア17の回転に伴って、キー溝19aに嵌合したラック部材18のキー18bは摺動移動し、ラック部材18の直線移動をガイドさせるようになっている。
ロック手段20は、軸芯1の軸端1c部分の要部断面図を図4で図示するように、軸端1cに設けたネジ穴1dと、ネジ穴1dにねじ込むボルト21で構成され、軸芯1に挿入された前記ピニオンギア17の軸芯まわりの側面部17aは、軸芯1の軸端1cより僅かに突出させており、軸芯1にボルト21をねじ込んだ時にボルト21の頭部によりピニオンギア17の側面部17aを押さえ付けて、ピニオンギア17の回転を阻止するようにしている。すなわち、ピニオンギア17の回転を阻止することで、前記ラック部材18の移動を阻止するロック手段20としているものである。
このように構成したコード案内装置16は、ボルト21のねじを緩めておき、前記ラック部材18の案内穴18fを前記巻取り径変更手段13で変更したリール10にコード2を巻取った巻取り径に近接するよう前記ピニオンギア17の回転でラック部材18を移動させて調整した後、ネジ穴1dにボルト21をねじ込み、締め付けることで前記ラック部材18の移動を阻止しロックするロック手段20を備えている。
上記ロック手段20では、ピニオンギア17の軸芯まわりの側面部17aを、軸芯1の端部1cより僅かに突出させたが、軸芯1の軸端1c部分の要部断面図を図5で図示するように、ピニオンギア17の軸芯まわりの側面部17aを突出させずに、軸芯1に挿入したピニオンギア17の側面とネジ穴1dにねじ込むボルト21との間の軸芯1にワッシャ22を挿入させるようにしてもよい。この場合、ワッシャ22の厚さは、軸芯1に挿入時に軸端1cから僅かにはみ出る厚さで、軸芯1にボルト21をねじ込んだ時にボルト21の頭部によりワッシャ22を介してピニオンギア17の側面を押さえ付けて、ピニオンギア17の回転を阻止するようにしている。すなわち、ワッシャ22を介してピニオンギア17の回転を阻止し、前記ラック部材18の移動を阻止するロック手段23としてもよい。
なお、上記ロック手段20、23の実施形態では、軸芯1にピニオンギア17を固定してピニオンギア17の回転を阻止して前記ラック部材18の移動を阻止するようにしたものであるが、ガイド部材19にピニオンギア17を固定してピニオンギア17の回転阻止して前記ラック部材18の移動を阻止するようにしてもよい。また、ガイド部材19にラック部材18を固定してラック部材18の移動阻止するようにしてもよい。更に、ピニオンギア17とラック部材18を固定してラック部材18の移動阻止するようにしてもよい。
このように構成した第1実施例のコード巻取り装置Aは、次のように作用する。まずコード巻取り装置Aを使用する目的のコード2を巻き取る適切なコード巻取り装置Aにセットする。そのためには、巻取り径変更手段13によりリール径を調整するもので、目的のコード2を巻回するリール径となるように、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を調整する。すなわち、第1アーム11の凹部11aに第2アーム12凸部12aのそれぞれの多角形の辺をずらして嵌合させることで、第1アーム11のそれぞれの両端部に第2アーム12を屈曲角を変更して連結させて、リール径を調節するのである。
すなわち、長いコード2を巻回する場合は、図7に図示するように第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を調整し、短いコード2を巻回する場合は、図6に図示するように第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を調整し、中間のコード長さのコード2を巻回する場合は、図8に図示するように第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を調整すればよい。
次に、ロック手段20のボルト21を緩め、前記ラック部材18の案内穴18fを前記巻取り径変更手段13で変更したリール10にコード2を巻取った巻取り径に近接するよう前記ピニオンギア17とラック部材18により調整する。このとき、ピニオンギア17の回転に伴って、ガイド部材19のキー溝19aに嵌合したラック部材18のキー18bは摺動移動し、ガイド部材19はラック部材18の直線移動をガイドさせる。調整後は、ネジ穴1dにボルト21をねじ込み、締め付けることでロック手段20は前記ラック部材18の移動を阻止しロックする。
前記ラック部材18の案内穴18fは、前記巻取り径変更手段13で変更したリール10にコード2を巻取った巻取り径に近接して移動するよう、前記ピニオンギア17とラック部材18により調整するもので、図6〜図8に図示するように、前記巻取り径変更手段13で変更したリール10にコード2を巻取った巻取り径に近接して前記ラック部材18の案内穴18fが移動する。
コード2は、一端をコード係止具11dに係止した後、他端側を一対の第2アーム12の円柱片12bの側面で形成されるコード巻取り周面12d間に巻回させ、他端をラック部材18の案内穴18fを通過させる。
このようにしてセットしたコード巻取り装置Aは、次のようにして使用される。ラック部材18の案内穴18fを通過させたコード2を引き出すことで、軸芯1を中心にリール10が回転し、リール10から巻回したコード2が引き出される。リール10の回転とともに渦巻きバネ15に付勢力を発生させる。引き出しを止め緩めると、渦巻きバネ15の付勢力によりリール10にコード2を巻き取らせるできることができる。
この実施例では図示し説明していないが、渦巻きバネ15の付勢力を一時停止させるラチェット機能を付加させることも可能である、この機能を付加させれば引き出し途中で渦巻きバネ15の付勢力でリール10にコード2が巻き取られるのを停止させることができ、その状態からコード2を少し引き出し緩めることで停止機能を解除し巻き取らせるようにすることができる。
このように巻取り径変更手段13とコード案内装置16を備えるコード巻取り装置Aは、使用者が使用するコード2を巻き取るに適切な巻取りリール径にするとともに、リール10にコード2を巻取った巻取り径に合わせて前記案内穴18fも径方向位置に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置Aを提供することができる。
上記第1実施例では、軸芯1を第1アーム11とコード係止具11dに貫通させこれらを回転自在としたが、図9に展開図を図示するように、第1アーム11とコード係止具11dに軸芯1を貫通させずに、軸芯1の長さを短くしてバネ収納ケース14までとし、バネ収納ケース14を介して第1アーム11とコード係止具11dを軸芯1に回転自在とするようにしてもよい。
すなわち、バネ収納ケース14の側面14aに軸芯1を経過する台形上のキー溝14bと、前記第1アーム11の両凹部11a間の中心で側面11cに前記台形上のキー溝14bに嵌合する台形状のキー11dとを設けて、リール10とバネ収納ケース14とを連結する。そして、短くした軸芯1の軸端1e部分の要部断面図を図10で図示するように、短くした軸芯1の軸端1eにネジ穴1fを設け、このネジ穴1fにねじ込むボルト25の頭を収納する座ぐり14cを、バネ収納ケース14の前記台形上のキー溝14b内で回転中心の側面14aに設けることで、バネ収納ケース14を軸芯1に回転自在に取り付けている。軸芯1の軸端1eは、座ぐり14cの底面から僅かに突出するようにしており、ネジ穴1fにねじ込むボルト25により回転が阻止されないようにしている。
このようにして、バネ収納ケース14を介してリール10を軸芯1に回転自在としている。そしてこの場合も、リール10に巻き取ったコード2を引き出すことで渦巻きバネ15に付勢力を発生させこの付勢力によりリール10にコード2を巻き取らせるようにしている。
このようにすることで、第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を調整した後に、リール10を軸芯1に取付けることができ、コード巻取り装置Aのセットをやり易くすることができる。このコード巻取り装置Aのセットや使用については上記実施例の場合と同じであるのでここでは説明を省略する。
次に、上記第1実施例では、コード巻取り周面12dを第2アーム12の先端部に取付けた円柱片12bに設けた場合で説明したが、第1アーム11と第2アーム12の屈曲部にもコード巻取り周面を形成した場合を第2実施例として説明する。図11は、本考案に係るコード巻取り装置Bを説明する説明図で第2実施例の斜視図である。コード巻取り装置Bは、第1実施例のコード巻取り装置Aとは、第1アーム11と第2アーム12の屈曲部にもコード巻取り周面を形成した点で相違しており、他は同じである。したがって、第1アーム11と第2アーム12の屈曲部で第2アーム12の一端部に円柱片12eを取付け、取付けた円柱片12eの他端部に鍔12fを取付け、円柱片12eの側面をコード巻取り周面12gとしている。円柱片12eの側面のコード巻取り周面12gは第2アーム12の先端部と前記鍔12fで挟まれ、コード巻取り周面12gに巻回されるコード2がコード巻取り周面12fから脱落しないように脱落防止機能を持たせている。
このように構成した第2実施例のコード巻取り装置Bは、第1アーム11に対して第2アーム12をそれぞれ反対方向に屈曲させて第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を変更することで、各円柱片12b、12eの側面で形成されるコード巻取り周面12d、12gに巻回されるコード2の巻回量を変更することができ、コード巻取り周面を増やした分リールの巻取り径を円径に近づけることになり、第1実施例の場合と比較して巻回量を多く巻回することができる。
上記第1実施例および第2実施例では、リール10にコード2の一端から巻取り、リール10よりコード2の他端を引き出し入れを行うようにしたコード巻取り装置の実施例で説明したが、リール10にコード30の中間部から巻取り、リール10よりコード30の両端を別々の案内穴から引き出し入れを行うようにしたコード巻取り装置Cの実施例を第3実施例として図12〜図14図示し以下に説明する。
図12は、第3実施例の展開図、図13は、第3実施例の斜視図、図14は、第3実施例の斜視図でコード案内装置31を説明する説明図である。第3実施例は、第2実施例とコードとコード案内装置が相違しており、他は同じであるので、相違している部分以外については同じであるので説明を省略し同じ符号を用いて説明する。30は、コードで、中間部を前記第1アーム11の中心部に設けたコード係止具部11dに係止させ、係止した中間部から前記コード30の両端部側の一方の第1コード30aを前記コード巻取り周面12d間の左周面に巻回させ、前記コード30の両端部側の他方の第2コード30bを前記コード巻取り周面12d間の右周面に巻回させている。
31は、コード案内装置で、前記ラック部材18の他にもう一つラック部材32を配置している点で前述したコード案内装置16と相違している。ラック部材32は、前記ラック部材18と逆に反対方向に移動するよう前記ピニオンギア17に直線状のギア32aを噛合わせ、直線状のギア32aに沿って台形状のキー32bを施してある。また、ラック部材32の他端部32cは折り曲げられ、当該ラック部材32をL字状に形成し、折り曲げて形成した面32eを前記リールのコード巻取面12dに対峙させ、この面に前記第2コード30bを通過させ当該コードを案内する案内穴32fを設けている。そして、前述した前記ラック部材18の案内穴18fには、前記第1コード30aを通過させて案内させるようにしている。
ガイド部材19には、台形状のキー溝19aの他に、対峙して配置した前記ラック部材32の台形状のキー32bに嵌合する台形状のキー溝19bを設け、ピニオンギア17の回転に伴って、キー溝19bに嵌合したラック部材32のキー32bを摺動移動し、ラック部材32の直線移動をガイドさせるようになっている。
前記ロック手段20は、ピニオンギア17の回転を阻止することで、前記ラック部材18の移動を阻止するロック手段として使用したものであるが、ピニオンギア17の回転を阻止することで、前記ラック部材32の移動も阻止するロック手段としも使用できるものである。
このように、第3実施例では、ラック部材18、32を一対配置し互いに反対方向に移動するよう前記ピニオンギア17に直線状のギア18a、32aを噛合わせ、それぞれのラック部材18、32の案内穴18f、32fを前記リール10を跨いで前記コード巻取り周面12dに対峙させて配置し、一方の案内穴18fをコード巻取り周面12dの左周面に対峙させ第1コード30aを通過させて案内させるとともに、他方の案内穴32fをコード巻取り周面12dの右周面に対峙させ第2コード30bを通過させて案内させるようにし、それぞれの案内穴18f、32fを前記コード巻取り周面12dにコード30を巻取った巻取り径に近接させるよう前記ピニオンギア17とラック部材18、31により径方向に調整した後、前記ロック手段20にてロックするようにしたものである。
このように構成した第3実施例のコード巻取り装置Cは、第1コード30aをコード巻取り周面12d間の左周面に、第2コード30bをコード巻取り周面12d間の右周面に分けて巻回することができるとともに、巻き取ったリールから引き出される第1コード30aと第2コード30bを前記コード案内装置31のそれぞれ別の案内穴18f、32fを通過させて案内させ、2つのコードを巻取ったリール10の巻取り径に合わせてそれぞれの案内穴18f、32fも径方向に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
上記第1実施例〜第3実施例では、リール10の巻取り周面12dを形成する円柱片12bを第1アーム11、第2アーム12に片持ち支持し、コード案内装置をリール10の一側面に配置したものであるが、第1アーム11、第2アーム12を円柱片12bの両側に配置して円柱片12bを両持ち支持にし、コード案内装置をリール10の両側に配置するようにしたコード巻取り装置Dの実施例を第4実施例として図15〜図16に図示し以下に説明する。
図15は、第4実施例の展開図、図16は、第4実施例の斜視図である。第4実施例は、第2実施例のリール10とコード案内装置16が相違している。すなわち、第2実施例の円柱片12bに取付けた鍔12c側にも鍔12cに変えて第1アーム11、第2アーム12を追加して取付け、円柱片12bの両側に第1アーム11、第2アーム12を取付けて円柱片12bを両持ち支持にしている。したがって、追加した第1アーム11、第2アーム12にも同様に屈曲角を変更して連結させてリール径を変更させるようになっており、ここでは巻取り径変更手段13は、両側の各アームの屈曲角を同じにして巻取りリール径を変更させるものである。そして追加した第1アーム11、第2アーム12側も同構造であるので説明を省略し同じ符号を用いて説明する。
また、第4実施例のコード案内装置41は、第3実施例のコード案内装置31のラック部材32に案内穴32fを設けていないコード案内装置41aを配置するとともに、リール10を跨いで反対側にラック部材18とラック部材32を備えたコード案内装置41bを配置している。コード案内装置41bのラック部材18とラック部材32には、案内穴18fと案内穴32fとを設けていない。コード案内装置41は、コード案内装置41aとコード案内装置41bの他端部同士を結合させて構成している。ここで、コード案内装置41bの軸芯40は、ガイド部材19の中心に連結(固定)しピニオンギア17と第1アーム11とを回転自在にする軸芯であり、コード案内装置41aの軸芯1に比較して渦巻きバネ15を備えていない分だけ短く設定されている。軸芯40の両端は軸芯1の両端と同様に抜け止め機構が形成されるとともに、ピニオンギア17を挿入している側には前述のロック手段20を備えており、ここでは説明は省略する。
このように第4実施例のコード巻取り装置Dは、巻取り径変更手段13とコード案内装置41を備え、使用者が使用するコード2を巻き取るに適切な巻取りリール径にするとともに、リール10にコード2を巻取った巻取りリール径に合わせて前記案内穴18fも径方向位置に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置Dを提供することができる。しかも巻取り径変更手段13を備えたリール10のコード巻取り周面12dは、両持ち支持とするとともに、コード案内装置41も両方のラック部材を連結し、強固な構造とすることができる。また、コード案内装置41は、リール10を両側から囲んでいるので、リールに巻回したコード2を保護することができる。
上記第4実施例では、リール10にコード2の一端から巻取り、リール10よりコード2の他端を引き出し入れを行うようにしたコード巻取り装置の実施例で説明したが、リール10にコード30の中間部から巻取り、リール10よりコード30の両端を別々の案内穴から引き出し入れを行うようにしたコード巻取り装置Eの実施例を第5実施例として図17に図示し以下に説明する。
図17は、第5実施例の斜視図で、コード巻取り装置Eを図示する。第5実施例のコード巻取り装置Eは、第4実施例のコード巻取り装置Dでリール10に巻回したコード2に変えコード30を使用し、コード案内装置41bのラック部材32に案内穴32fを設けた点が相違しており他は同じであるので、相違している部分以外については説明を省略し同じ符号を用いて説明する。コード30は、中間部を前記第1アーム11の中心部に設けたコード係止具部11dに係止させ、係止した中間部から前記コード30の両端部側の一方の第1コード31aを前記コード巻取り周面12d間の左周面に巻回させ、前記コード30の両端部側の他方の第2コード30bを前記コード巻取り周面12d間の右周面に巻回させている。
そして、前記第1コード30aは、コード案内装置41aの前記ラック部材18の案内穴18fを通過させ、第2コード30bは、コード案内装置41bの前記ラック部材32の案内穴32fを通過させ、それぞれのコードを案内させるようにしている。
このように構成した第5実施例のコード巻取り装置Eは、第3実施例と同様に、第1コード30aをコード巻取り周面12d間の左周面に第2コード30bをコード巻取り周面12d間の右周面に分けて巻回することができるとともに、巻き取ったリールから引き出される第1コード30aと第2コード30bを前記コード案内装置41のそれぞれ別の案内穴18f、32fを通過させて案内させ、巻取りリールに2つのコードを巻取った巻取り径に合わせてそれぞれの案内穴も径方向に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
しかも巻取り径変更手段13を備えたリール10のコード巻取り周面12dは、両持ち支持とするとともに、コード案内装置41も両方のラック部材で連結されており、強固な構造とすることができる。また、コード案内装置41は、リールを両側から囲んでいるので、リールに巻回したコード30を保護することができる。
上記第1実施例〜第5実施例のリール10における巻取り径変更手段13は、第1アーム11に対して第2アーム12をそれぞれ反対方向に屈曲させて第1アーム11と第2アーム12の屈曲角を変更して、リール10の巻取りリール径を調整するようにしたものであるが、直接アームの長さを変更して巻取りリール径を調整するようにしたリール64における巻取り径変更手段60を形成したものであってもよい。この場合のコード巻取り装置Fを第6実施例として図18〜図22に図示し以下に説明する。
図18は、第6実施例の展開図で、図19は、第6実施例の斜視図、図20〜図22は、アームの長さを変更した図面で、コード2の巻取り量と巻取りリール径との関係を説明する図面である。第6実施例のコード巻取り装置Fは、上記第1実施例〜第5実施例のリール10における巻取り径変更手段13をリール64の巻取り径変更手段60に変更したもので、リール64および巻取り径変更手段60以外の部分については説明を省略し同符号を用いる。
64は、リールであって、前記軸芯1に中央部を回転自在取付けた基台61と、基台61に対してその先端をそれぞれ反対方向に突出させるとともにその基端を基台61に取付けその長さを変更可能にし先端にコード2を巻き取るコード巻取り周面を形成した複数のアーム(第6実施例では第1アーム62と第2アーム63)62、63とで構成している。基台61は、長方形状で構成し、この基台61の側面61aに前記バネ収納ケース14の側面14aに設けた台形状のキー溝14bに嵌合させる台形状のキー61bを設けている。この台形状のキー61bは、長方形状の基台61の中心を通り、基台61を前記バネ収納ケース14に嵌合させた時に、前記軸芯1に回転自在な前記バネ収納ケース14とともに基台61も前記軸芯1に対して回転自在になっている。また、台形状のキー61bを設けた基台61の側面とは逆の側面で基台61の中心には、コード係止具61cを取り付けている。
また、基台61の長方形の長辺に沿って第1アーム62と第2アーム63の基端部を連結させている。この連結は、長方形の長辺に複数設けたネジ穴と、第1アーム62と第2アーム63の基端部に設けた複数の穴とを合わせてボルト止めして行うものである。そして、ネジ穴に対するアーム側の複数の穴位置をずらしてあわせることで、基台61に対して第1アーム62と第2アーム63の先端をそれぞれ反対方向に突出量を調整することでアーム長さを変更できるようにしてある。
第1アーム62の先端部には円柱片62aの基端を取付け、第2アーム63の先端部には円柱片63aの基端を取付けている。円柱片62aと円柱片63aの先端にはそれぞれ鍔62b、63bを取り付けている。円柱片62aと円柱片63aの側面は、コード巻取周面62c、63cを形成している。そしてリール64は、第1アーム62と第2アーム63の長さを変更することでそれぞれアームのコード巻取り周面62c、63c間の距離を調整して巻取りリール径を決定する巻取り径変更手段60を形成している。
このように構成した第6実施例のコード巻取り装置Fは、次のように作用する。まずコード巻取り装置Fを使用する目的のコード2を巻き取る適切なコード巻取り装置Fにセットする。そのためには、リール64の巻取り径変更手段60により巻取りリール径を調整する。そのために、目的のコード2を巻回する巻取りリール径となるように、第1アーム62と第2アーム63の長さを調整する。すなわち基台1の長辺に設けたネジ穴に対する第1アーム62と第2アーム63側の複数の穴位置をずらして合わせてボルト止めして、基台61に対して第1アーム62と第2アーム63の先端をそれぞれ反対方向に突出量を調整することでアーム長さを変更し、コード2を巻回する巻取りリール径を調節するのである。
すなわち、長いコード2を巻回する場合は、図20に図示するように第1アーム62と第2アーム63の長さを最大になるよう調整し、短いコード2を巻回する場合は、図21に図示するように第1アーム62と第2アーム63の長さを最小になるよう調整し、中間のコード長さのコード2を巻回する場合は、図22に図示するように第1アーム62と第2アーム63の長さを中間になるように調整すればよい。
次に、ロック手段20のボルト21を緩め、前記ラック部材18の案内穴18fを前記巻取り径変更手段60で変更したリール64にコード2を巻取った巻取り径に近接するよう前記ピニオンギア17とラック部材18により調整する。このとき、ピニオンギア17の回転に伴って、キー溝19aに嵌合したラック部材18のキー18bは摺動移動し、ラック部材18の直線移動をガイドさせる。調整後は、ネジ穴1dにボルト21をねじ込み、締め付けることでロック手段20は前記ラック部材18の移動を阻止しロックする。
前記ラック部材18の案内穴18fは、前記巻取り径変更手段60で変更したリール64にコード2を巻取った巻取り径に近接するよう前記ピニオンギア17とラック部材18により調整するもので、図20〜図22に図示するように、記ラック部材18の案内穴18fも巻取りリール径に近接させる。
コード2の一端をコード係止具61cに係止した後、他端側のコード2を第1アーム62と第2アーム63の円柱片62a、63aの側面で形成されるコード巻取り周面62c、63c間に巻回させ、他端をラック部材18の案内穴18fを通過させる。
このようにしてセットしたコード巻取り装置Fは、次のようにして使用される。ラック部材18の案内穴18fを通過させたコード2を引き出すことで、軸芯1を中心にリール64が回転し、リール64から巻回したコード2が引き出される。リール64の回転とともに渦巻きバネ15に付勢力を発生させる。引き込みを止め緩めると渦巻きバネ15の付勢力によりリール64にコード2を巻き取らせるできることができる。
この実施例では図示し説明していないが、渦巻きバネ15の付勢力を一時停止させるラチェット機能を付加させることも可能である、この機能を付加させれば引き出し途中で渦巻きバネ15の付勢力でリール64にコード2が巻き取られるのを停止させることができ、その状態からコード2を少し引き出し緩めることで停止機能を解除するようにすることができる。
このように巻取り径変更手段60とコード案内装置16を備えるコード巻取り装置Fは、使用者が使用するコード2を巻き取るに適切な巻取りリール径にするとともに、リール64にコード2を巻取った巻取り径に合わせて前記案内穴18fも径方向位置に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置Fを提供することができる。
上記第6実施例では、リール64の巻取り周面62c、63cを形成する円柱片62a、63aを第1アーム62、第2アーム63に片持ち支持し、コード案内装置16をリール64の一側面に配置したものであるが、第1アーム62、第2アーム63を円柱片62a、63aの両側に配置して円柱片62a、63aを両持ち支持にしたリール74にし、コード案内装置をリール74の両側に配置した巻取り径変更手段70にし、しかもリール74にコード30の中間部から巻取り、リール74よりコード30の両端をコード案内装置41の別々の案内穴から引き出し入れを行うようにしたコード巻取り装置Gの実施例を第7実施例として図23〜図24に図示し以下に説明する。
第1アーム62、第2アーム63を円柱片62a、63aの両側に配置して円柱片62a、63aを両持ち支持にしたリール74にコード30を巻回している。コード30は、中間部を前記基台61の中心部に設けたコード係止具部61cに係止させ、係止した中間部から前記コード30の両端部側の一方の第1コード30aを前記コード巻取り周面62c、63c間の左周面に巻回させ、前記コード30の両端部側の他方の第2コード30bを前記コード巻取り周面62c、63c間の右周面に巻回させている。
そして、前記第1コード30aは、コード案内装置41aの前記ラック部材18の案内穴18fを通過させ、第2コード30bは、コード案内装置41b前記ラック部材32の案内穴32fを通過させ、それぞれのコードを案内させるようにしている。
このように構成した第7実施例のコード巻取り装置Gは、第1コード30aをコード巻取り周面62c、63c間の左周面に巻回し、第2コード30bをコード巻取り周面62c、63c間の右周面に分けて巻回できるとともに、巻き取ったリール74から引き出される第1コード30aと第2コード30bを前記コード案内装置41のそれぞれ別の案内穴18f、32fを通過させて案内させ、リール74に2つのコードを巻取った巻取り径に合わせてそれぞれの案内穴も径方向に近接させることができ、目的に合った大きさのコード巻取り装置を提供することができる。
しかも巻取り径変更手段70を備えたリール74のコード巻取り周面62c、63cは、両持ち支持とするとともに、コード案内装置41も両方のラック部材で連結されており、強固な構造とすることができる。また、コード案内装置41は、リール74を両側から囲んでいるので、リール74に巻回したコード30を保護することができる。
上記各実施例におけるコード巻取り装置のリールやコード案内装置などを構成する各部品は、金属はもちろん、プラスチック、アクリルどの合成樹脂の材質で形成させることができる。
上述したコード巻取り装置は、上記各実施例におけるコード巻取り装置のコード2、30の両端に、イヤホーンとジャツクを接続してイヤホーンコードのコード巻取り装置として使用できる。また、上述したコード巻取り装置は、上記各実施例におけるコード巻取り装置のコード2、30の両端に、電源と携帯電話のバッテリーに接続するコネクターを接続して携帯電話の充電用コードのコード巻取り装置として使用できる。さらに、上述したコード巻取り装置は、上記各実施例におけるコード巻取り装置のコード2、30の両端にUSBのコネクターを接続してUSBケーブルのコード巻取り装置として使用できる。
A コード巻取り装置
B コード巻取り装置
C コード巻取り装置
D コード巻取り装置
E コード巻取り装置
F コード巻取り装置
G コード巻取り装置
1 軸芯
2 コード
10 リール
11 第1アーム
12 第2アーム
12d コード巻取周面
13 巻取り径変更手段
14 バネ収納ケース
15 渦巻バネ
16 コード案内装置
17 ピニオンギア
18 ラック部材
18f 案内穴
19 ガイド部材
20 ロック手段
30 コード
30a 第1コード
30b 第2コード
31 コード案内装置
32f 案内穴
32 ラック部材
41 コード案内装置
41a コード案内装置
41b コード案内装置
60 巻取り径変更手段
61 基台
62 第1アーム
63 第2アーム
62c コード巻取周面
63c コード巻取周面
64 リール
70 巻取り径変更手段
74 リール

Claims (6)

  1. コードと、軸芯に回転自在に取付けられコードを巻き取るリールと、渦巻きバネを収納し渦巻きバネの内端を軸芯部に連結し外端を渦巻きバネの収納ケースに接続したバネ収納ケースとを備え、リールとバネ収納ケースを連結しリールに巻き取ったコードを引き出すことで渦巻きバネに付勢力を発生させこの付勢力によりリールにコードを巻き取らせるコード巻取り装置において、前記リールの巻取りリール径を変更可能にする巻取り径変更手段と、前記コードを通過させコードを案内する案内穴を移動可能にしたコード案内装置とを設け、当該コード案内装置の案内穴を巻取り径変更手段で変更したリールにコードを巻取った巻取り径に近接させて移動するようにしたことを特徴とするコード巻取り装置。
  2. 請求項1において、前記コード案内装置は、前記軸芯に回転自在に取り付けたピニオンギアと、当該ピニオンギアのギアにそのギアを噛合わせて配置したラック部材と、前記軸芯に連結され前記ラック部材の移動をガイドするガイド部材と、前記ラック部材の移動を阻止するロック手段とからなり、前記ラック部材の一端から中央部に向かった直線状のギアに前記ピニオンギアを噛み合わせ、前記ラック部材の他端部に前記リールのコード巻取面に対峙し前記コードを通過させ前記コードを案内する前記案内穴を設け、当該案内穴を前記巻取り径変更手段で変更したリールにコードを巻取った巻取り径に近接するよう前記ピニオンギアとラック部材により移動して調整した後、前記ロック手段にてロックするようにしたことを特徴とするコード巻取り装置。
  3. 請求項2において、前記巻取り径変更手段は、前記軸芯に中央部を回転自在に取付けた第1アームと、第1アームのそれぞれの両端部にその一端部を屈曲可能に連結しその他端部にコードを巻き取るコード巻取り周面を形成した一対の第2アームとで構成し、第1アームに対して第2アームをそれぞれ反対方向に屈曲させて第1アームと第2アームの屈曲角を変更することで一対の第2アームのコード巻取り周面で形成されるコード巻取り周面間の距離を調整して前記リールの巻取りリール径を決定し、一対のコード巻取り周面にコードを巻回させるようにしたことを特徴とするコード巻取り装置。
  4. 請求項3において、第1アームと第2アームの屈曲部にもコードを巻き取るコード巻取り周面を形成し、それぞれのコード巻取り周面にコードを巻回させるようにしたことを特徴とするコード巻取り装置。
  5. 請求項2において、前記巻取り径変更手段は、前記軸芯に中央部を回転自在に取付けた基台と、基台に対してその先端をそれぞれ反対方向に突出させるとともにその基端を基台に取付けその長さを変更可能にし先端にコードを巻き取るコード巻取り周面を形成した複数のアームとで構成し、それぞれのアームの長さを変更することで複数のアームのコード巻取り周面間の距離を調整して前記リールの巻取りリール径を決定するようにしたことを特徴とするコード巻取り装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項において、前記巻取り径変更手段で巻取りリール径を決定したリールへのコードの巻取は、コードの中間部を前記第1アーム中心部または前記基台中心部に係止させ、係止した中間部から前記コードの両端部側の一方の第1コードを前記コード巻取り周面間の左周面に巻回させ、前記コードの両端部側の他方の第2コードを前記コード巻取り周面間の右周面に巻回させるようにし、前記コード案内装置を、前記ラック部材を一対配置し互いに反対方向に移動するよう前記ピニオンギアにギアを噛合わせ、それぞれのラック部材の案内穴を前記リールを跨いで前記コード巻取り周面に対峙させて配置し、一方の案内穴をコード巻取り周面の左周面に対峙させ第1コードを通過させて案内させるとともに他方の案内穴をコード巻取り周面の右周面に対峙させ第2コードを通過させて案内させるようにし、それぞれの案内穴を前記コード巻取り周面にコードを巻取った巻取り径に近接させるよう前記ピニオンギアとラック部材により径方向に調整した後、前記ロック手段にてロックするようにしたことを特徴とするコード巻取り装置。
JP2014003536U 2014-07-03 コード巻取り装置 Active JP3193058U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107140482A (zh) * 2017-06-07 2017-09-08 佛山市建金建电子科技有限公司 一种光纤收纳盒
CN108720931A (zh) * 2018-06-25 2018-11-02 余庆县人民医院 一种手术室用线绳收纳装置

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