JP3192711U - Sheath connector - Google Patents
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Abstract
【課題】断面寸法の小さなセグメントに対しても使用可能なシース接続具を提供する。【解決手段】セグメント10に埋設されたPC鋼材挿通用のシース11同士を接続するシース接続具であって、シース11の端部に外嵌する外管6と、相隣接する外管6、6間に跨って挿入される内管2とを備えており、外管6は、開口部から奥まった部分の内周面に、内管2の内径と同じ又はそれよりも小径とされ、且つ表面が滑らかに湾曲形成された隆起部を有している。【選択図】図1PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a sheath connector which can be used even for a segment having a small cross-sectional dimension. SOLUTION: This is a sheath connector for connecting sheaths 11 for inserting PC steel materials embedded in a segment 10, and an outer pipe 6 fitted to the end of the sheath 11 and outer pipes 6, 6 adjacent to each other. The outer tube 6 is provided with an inner tube 2 inserted across the space, and the outer tube 6 has a diameter equal to or smaller than the inner diameter of the inner tube 2 on the inner peripheral surface of a portion recessed from the opening, and has a surface surface. Has a smoothly curved ridge. [Selection diagram] Fig. 1
Description
この考案は、プレキャストセグメントに埋設されたシース同士を接続するためのシース接続具に関する。 The present invention relates to a sheath connector for connecting sheaths embedded in a precast segment.
複数のプレキャストセグメントに亘ってPC鋼材を挿通するとともに、PC鋼材に引張軸力を導入することで複数のセグメントを一体化し、橋梁等の構造物を構成することは従来から一般になされている。また、セグメント内に予めPC鋼材挿通用のシースを埋設しておき、これらセグメント毎に分断されたシース同士を互いに接続することで、PC鋼材挿通用の管路を構成することも極一般になされている(例えば特許文献1参照)。 Conventionally, a PC steel material is inserted through a plurality of precast segments, and a plurality of segments are integrated by introducing a tensile axial force into the PC steel material to constitute a structure such as a bridge. In addition, it is extremely common to lay a sheath for inserting PC steel in the segment in advance, and to connect pipes for inserting PC steel by connecting the sheaths divided for each segment to each other. (For example, refer to Patent Document 1).
ところで、シースは、ひとつのセグメント内に複数埋設されているが、これらシースは互いに間隔をあけるようにして並設されている。これは、コンクリート中の骨材の流動を極力阻害しないようにするための措置であるが、シース同士の接続部分では外径が大きくなり易いことから、セグメントの断面寸法が小さい場合には十分な間隔を確保できないこともある。 Incidentally, a plurality of sheaths are embedded in one segment, and these sheaths are arranged side by side so as to be spaced from each other. This is a measure to prevent the flow of aggregate in the concrete as much as possible, but the outer diameter tends to be large at the connection part between the sheaths, so it is sufficient when the sectional dimension of the segment is small. In some cases, the interval cannot be secured.
そこで、このような場合、例えば、セグメントの断面寸法に合わせて、シース接続部分の外径を小さくすることが考えられる。 Therefore, in such a case, for example, it is conceivable to reduce the outer diameter of the sheath connection portion in accordance with the cross-sectional dimension of the segment.
しかしながら、シース接続部分の外径を単に小さくするだけでは、PC鋼材の挿通作業に支障をきたすこととなる。すなわち、PC鋼材の先端が接続部分に引っ掛かり易くなり、作業が滞るのである。 However, simply reducing the outer diameter of the sheath connecting portion will hinder the insertion of the PC steel material. That is, the tip of the PC steel material is easily caught on the connecting portion, and the work is delayed.
そこ、本考案は、上記課題を解決するためになされたものであって、断面寸法の小さなセグメントに対しても使用可能なシース接続具の提供を目的とする。 Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a sheath connector that can be used for a segment having a small cross-sectional dimension.
この考案のシース接続具は、セグメント10に埋設されたPC鋼材挿通用のシース11同士を接続するものであって、上記シース11の端部に外嵌する外管6と、相隣接する外管6、6間に跨って挿入される内管2とを備えており、上記外管6は、開口部から奥まった部分の内周面に、上記内管2の内径と同じ又はそれよりも小径とされ、且つ表面が滑らかに湾曲形成された隆起部9を有していることを特徴としている。
The sheath connector according to the present invention connects PC steel
この考案のシース接続具においては、外管に内管を挿入した状態で、PC鋼材を挿通させていくと、隆起部にPC鋼材が乗り上げることとなって、PC鋼材挿通側から見て隆起部の背面側に位置する内管を自然と乗り越えることになる。そのため、仮にシース接続具の径を小さくしたとしても、シース接続具におけるPC鋼材の引っ掛かりを抑制することができ、結果、断面寸法の小さなセグメントに対しても使用することができる。 In the sheath connector according to the present invention, when the PC steel material is inserted while the inner tube is inserted into the outer tube, the PC steel material rides on the ridge portion, and the ridge portion as viewed from the PC steel material insertion side. It will naturally get over the inner pipe located on the back side. Therefore, even if the diameter of the sheath connector is reduced, the PC steel material can be prevented from being caught in the sheath connector, and as a result, it can be used for a segment having a small cross-sectional dimension.
以下、この考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、この考案の一実施形態に係るシース接続具1を示している。図に示すように、このシース接続具1は、セグメント10に埋設されたPC鋼材挿通用のシース11同士を接続するためのものであって、内管2と一対の外管6、6とから構成されている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. 1 and 2 show a sheath connector 1 according to an embodiment of the present invention. As shown in the figure, this sheath connector 1 is for connecting PC steel
内管2は、図1乃至図3に示すように、シース11の外径よりも小径とされた、例えばポリエチレン製の円筒体であってブロー成形により製造されている。また、その軸方向両端部には、先端に向かうにつれて小径となるテーパー部3、3が設けられている。さらに、外周面には、周方向に連続する凹溝4が互いに間隔をあけながら4箇所形成されており、うち軸方向両端部側の2箇所の凹溝4、4には、例えばゴム製のシールリング5がそれぞれ嵌合されている。なお、シールリング5は凹溝4に嵌合された状態において径外方向に突出しているが、内管2には、その他、径外方向に突出するものは設けられておらず、全体としては略ストレート管とされている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
外管6は、例えばポリエチレン製の円筒体であってブロー成形により製造されている。また、図1、2及び図4に示すように、軸方向の一方端部側がシース11と接続されるシース接続部7とされ、他方端部側が内管2と接続される内管接続部8とされている。
The
シース接続部7は、図4に示すように、螺旋管とされており、同じく螺旋管とされたシース11の端部に螺着可能とされている。また、シース11の外側に螺着できるよう、シース11よりも大径とされているが、接続部からのセメントペースト等の管内への浸入を抑制するため、シース11の外周面とシース接続部7の内周面との間になるべく隙間が生じない管径としておくことが好ましい。
As shown in FIG. 4, the
内管接続部8は、図4に示すように、内外面に凹凸が形成されていないストレート管であって、その内径は内管2に嵌合するシールリング5よりも小径とされている。従って、内管接続部8に内管2を挿入すると、内管接続部8の内周面とシールリング5とが当接し、水密性が保たれるようになっている。なお、開口部近傍に限っては、内管2の挿入を容易とするため、その径が僅かに拡径されている。また、軸方向長さ(開口部から後述する隆起部9までの長さ)L1は、内管2の軸方向長さをL2とした場合、L1<L2<2L1の関係となるように設定されている。
As shown in FIG. 4, the inner
上記シース接続部7と内管接続部8とは、図4に示すように、軸方向に連続して形成されている。そして、その境界部分は径内方向に向かって括れており、内周面側には隆起部9が形成されている。この隆起部9は、内管2を内管接続部8から挿入した場合に、内管2の先端と当接し、シース接続部7側への内管2の侵入を規制するものであるが、特にシース接続部側において、その表面が滑らかに湾曲して形成されており、さらにその内径は、内管2の内径と同じ又はそれよりも小とされている。
The
上記構成のシース接続具1は、以下のようにして使用される。まずセグメント10を形成する(型枠にコンクリートを打設する)に際し、予めシース11の端部に外管6のシー
ス接続部7を螺着する。そして、内管接続部8の開口部を型枠に当接させた状態で、型枠内にシース11及び外管6を収納し、コンクリートを打設する。
The sheath connector 1 having the above configuration is used as follows. First, when the
コンクリート硬化後、型枠から取り出したセグメント10を、外管6の内管接続部8の開口部同士を互いに対向させるようにして複数並べ置く。そして、相隣接するセグメント10のうち、一方のセグメント10に埋設されている外管6の内管接続部8に内管2を挿入する。
After the concrete is hardened, a plurality of
次に、他方のセグメント10を一方のセグメント10に近づけるようにして徐々に移動させながら、他方のセグメント10に埋設されている外管6の内管接続部8に、一方のセグメント10から突出した内管2を挿入していく。なお、この際、内管2の軸方向長さが、内管接続部8の軸方向長さよりも大とされているため、内管2がいずれか一方の外管6内に入り込んでしまい、他方の外管6と接続できなくなるといった不具合は生じない。
Next, while gradually moving the
そして、セグメント10の側面同士が当接するまで移動させた後、PC鋼材12をシース11内に挿通していく。挿通に際しては、外管6の内周側に隆起部9が設けられていることから、図5に示すように、PC鋼材12の先端が隆起部9によって持ち上げられ、PC鋼材12挿通側から見て隆起部9の背面側(後ろ側)に位置する内管2を自然と乗り越えることになる。そのため、小径の内管2を用いているにも関わらず、PC鋼材12の引っ掛かりが抑制される。
And after making it move until the side surfaces of the
PC鋼材12の挿通を終えた後、PC鋼材12に引張軸力を導入し、複数のセグメント10を一体化させる。この際、セグメント10同士がより近接することになるが、内管2と外管6とは、シールリング5を介して当接しているだけで軸方向の移動が規制されていないことから、その変位に柔軟に対応することができる。特に内管2が全体として略ストレート管とされていることから、内管2に蛇腹部等の突出部を有するものに比べて、内管接続部8内での自由な移動が可能である。
After finishing the insertion of the
そして、軸力導入後、シース11内にグラウト剤を注入し、作業を完了する。
Then, after introducing the axial force, a grout agent is injected into the
上記構成のシース接続具1は、隆起部9によってPC鋼材12の挿通をスムーズに行うことができる。そのため、内管2の外径を小さくすることが可能となり、結果、断面寸法の小さなセグメント10であっても、並設されたシース接続具1、1間の間隔を確保することができる。
The sheath connector 1 having the above-described configuration can smoothly insert the
また、凹溝4を形成する側壁5aがリブとして機能するため、内管2の変形が抑えられる。そのため、シールリング5と内管接続部8の内周面との当接状態を維持し続けることができ、高い止水性を発揮することができる。さらに、内管2が全体として略ストレート管といったシンプルな形状であるため、ブロー成形で簡単に製造することができる。
Moreover, since the
以上に本考案の実施形態について説明したが、この考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、この考案の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。 Although the embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is needless to say that many modifications and changes can be added to the above-described embodiment within the scope of the present invention. .
例えば、上記実施例の内管2においては、4箇所に凹溝4が形成され、うち軸方向両端部の2箇所の凹溝4にのみシールリング5を嵌合させていたが、これに限らず、4箇所全てにシールリング5を嵌合させるようにしても良い。この場合、さらに高い止水性を得ることができる。また、隆起部9の内径がより小さくなる場合(すなわち、隆起部の突出が大きくなる場合)には、別途傾斜面を設け、PC鋼材の挿入を助けるようにしても良い。
For example, in the
1・・シース接続具、2・・内管、6・・外管、9・・隆起部、10・・セグメント、11・・シース
1 ··
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