JP3192677U - 包装箱 - Google Patents

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順一 下平
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Abstract

【課題】蓋と容器本体との境界面(切断面)を直線、曲線あるいはそれらを組み合わせた複雑な模様線とすることで、包装容器にデザイン性および識別性を付与した包装箱を提供する。【解決手段】容器本体に蓋部が嵌合される紙製の印籠型包装容器において、身2と止め箱3とからなる容器本体とこの容器本体に嵌着される蓋部1とからなり、身2と蓋部1とは同一の断面形状を有しており、身2と蓋部1との境界部の少なくとも1辺が単純な直線ではなく、複数の直線、曲線、あるいはそれらが組み合わされた模様線に形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本考案は、止め箱と身とからなる容器本体に蓋が嵌着される、いわゆる印籠型包装箱に関する。
従来から、四角形の壁部からなる身とその内側に密接して固着された止め箱とからなる容器本体と、この容器本体に嵌着される蓋とからなるいわゆる印籠型包装箱は種々提案され、製造されてきた。
例えば特許文献1では、上方が開放されて底を有する下箱に外嵌される、上板を有し下方が開放された上箱の表面に化粧紙を固着し、上箱を分断して形成される、蓋と下箱の外側壁に嵌着される筒体とを、筒体を下箱の高さより小さい高さで上箱を分断したのち、筒体の上縁が下箱の上縁より低い位置になるよう、筒体を下箱に嵌着固定して身を形成することを特徴とする印籠型の紙箱の製造方法が提案されている。
また、特許文献2においては、紙を製函して形成される6面体形状の紙容器において、容器本体と、該容器本体の上端開口面の背面側縁部にヒンジ接合されて当該上端開口面を開閉する蓋部材とからなり、前記容器本体の正面板には前記上端開口面から延設された凹状切り欠き部が形成されており、前記蓋部材は、前記上端開口面を覆う上面蓋部と、前記凹状切り欠き部を覆う大きさの正面蓋部と、前記上面蓋部の側縁部と前記正面蓋部の側縁部との間に介在して前記上面蓋部に対して前記正面蓋部を垂直に接合させる一対の側面蓋部とからなる紙容器が開示されている。
特開平9−13234号公報 特開2001−335020号公報
上記従来技術は、特許文献1は蓋と容器本体が分離した分離型容器、特許文献2は蓋の一部がヒンジ結合により容器本体と接続されている片開き型容器についてのものであるが、いずれも容器本体と蓋との境界部は単純な直線で構成されており、独自性や識別性はない。これは、箱を製造する際の従来の方法では、複雑な切断面を形成することが不可能であったためである。
本考案は上述の課題に鑑みてなされたものであり、蓋と容器本体との境界面(切断面)を直線、曲線あるいはそれらを組み合わせた複雑な模様線とすることで、包装容器にデザイン性および識別性を付与することを目的とする。
上記課題を解決するため本考案による包装箱は、容器本体に蓋部が嵌合される紙製の印籠型包装容器において、身と止め箱とからなる容器本体とこの容器本体に嵌着される蓋部とからなり、前記身と前記蓋部とは同一の断面形状を有しており、前記身と前記蓋部との境界部の少なくとも1辺が単純な直線ではなく、複数の直線、曲線、あるいはそれらが組み合わされた模様線に形成されていることを特徴とする。
この包装箱は、前記身と前記蓋部とが片開きできるよう1辺においてヒンジ結合されていてもよいし、また、前記身が前記蓋部とから分離されて形成されており、前記容器本体と蓋部とが完全分離型であってもよい。
本考案による包装箱では、蓋と容器本体との境界面(切断面)を直線、曲線あるいはそれらを組み合わせた複雑な模様線とすることで、包装容器にデザイン性および識別性を付与することができ、中に納める商品の付加価値を高めることが可能となる。
以下、図面に基づいて本考案の詳細について説明する。図1は本考案による包装箱の一実施例の正面図を示す。身2の内側にこの身2より高さの高い止め箱3が密着され、糊等により固着されている。蓋部1は、断面形状が身2と同じになるよう形成されているため、止め箱3の外側に嵌着できる。蓋部1の正面下側端部と身2の正面上側端部には、同じ形状の模様線11、12が形成されており、この包装箱にデザイン性を付与している。この実施例の場合、蓋部1と身2の合計高さより止め箱3の高さが高いため、容器本体2に蓋部1を嵌着した際に、蓋部1と身2が密着することなく隙間が生ずる。これも、デザイン性を高めるための構成である。
止め箱3の高さを、蓋部1と身2の合計高さに等しいがそれより低くすると、蓋部1と身2とを密着させることができ、デザインによってこれらを使い分けることが可能である。
図2には、図1に示した実施例の分離した斜視図を示す。この実施例では、蓋部1と身2の境界について正面側のみ模様線に構成しているが、2面でも、3面でも4面でも模様線とすることができる。
図3には、本考案による包装箱の別の実施例を示した。この実施例では、蓋部1と身2の正面側境界を折れ線としている。このように、蓋部1と身2の正面側境界については直線でも曲線でも、また直線と曲線を複合した例えば富士山のような形状でも可能である。
それでは、本考案による包装箱の製造過程について説明する。止め箱3は、上面が開放した直方体を紙により組み立てる。蓋部1と身2は最初一体として、下面が開放した直方体で止め箱3の外側に密着できる寸法のものをやはり紙で組み立てる。この蓋部1と身2の一体部材を市販の4面BOXダイカッターにより、蓋部1と身2とに切断することにより蓋部1と身2とが分離される。このダイカッターは、木製または金属製の切断ステージ上に上記部材を被せる形で設置し、側面に配置された切断刃がステージに向かって前進押圧することにより切断する。この切断刃は木製等の刃物台に取り付けられているため、切断刃の形状を変更することにより、自在の形状に切断することが可能である。例えば、図1に示した実施例の場合、波形の切断刃を用意すればこの形状を容易に作製することができる。また、このダイカッターでは、切断刃を最大4面まで配置することができるため、3面で使用すれば片開き型包装箱、4面で使用すれば分離型包装箱を作製することができる。
蓋部1と身2とを分離した後、身2を止め箱3内に収納し、糊等により固着すれば完成する。
以上述べたように、本考案による包装箱は蓋と容器本体との境界面(切断面)の1面乃至4面を直線、曲線あるいはそれらを組み合わせた複雑な模様線とすることが可能である。その模様としては、上述の実施例に限らず、直線や曲線を組み合わせた独自の形状でも可能である。また、本考案による包装箱は、片開き型包装箱と分離型包装箱の両方に適用することが可能である。
本考案による包装箱では、蓋と容器本体との境界面(切断面)を直線、曲線あるいはそれらを組み合わせた複雑な模様線とすることで、包装容器にデザイン性および識別性を付与することができ、中に納める商品の付加価値を高めることが可能であるため、多種多様な商品の包装箱として利用できる。
本考案による包装箱の一実施例を示す正面図である。 図1に示した実施例の開放した状態を示す斜視図である。 本考案による包装箱の別の実施例を示す正面図である。
1 蓋部
2 身
3 止め箱
11 模様線
12 模様線

Claims (3)

  1. 容器本体に蓋部が嵌合される紙製の印籠型包装容器において、身と止め箱とからなる容器本体とこの容器本体に嵌着される蓋部とからなり、前記身と前記蓋部とは同一の断面形状を有しており、前記身と前記蓋部との境界部の少なくとも1辺が単純な直線ではなく、複数の直線、曲線、あるいはそれらが組み合わされた模様線に形成されていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記身と前記蓋部とが片開きできるよう1辺においてヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
  3. 前記身が前記蓋部とから分離されて形成されており、前記容器本体と蓋部とが完全分離型であることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
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