JP3192490U - 植物用細菌防除剤 - Google Patents

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善久 染谷
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株式会社染谷
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Abstract

【課題】バイオ25による作用効果上の植物に対する細菌防除、殺菌作用効果を促進、向上するとともに、タバコからの抽出成分スクラレオールによる処理作用を併化させることによる、植物寄主性のネコブセンチュウの防除作用を発揮することのできる合成樹脂容器に充填した植物用細菌防除剤を提供する。
【解決手段】植物用細菌防除剤Aは、合成樹脂製容器1と、該容器1内に充填した所要量のバイオ25の液肥4と、前記バイオ25の液肥4中に投入した所要量のタバコの切葉5とから構成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、果樹あるいは野菜、草花その他の植物の生育を阻害する偏好気性菌(クザリウム、ピリシウム、リゾクトニア等)や線虫類の防除を目的とする植物用細菌防除剤に関するものである。
植物の生育環境を整えるためには、土壌環境の改善が要求される。
因って、果菜,葉菜、根菜、花弁、果樹の生育に当たっての土壌環境の改善用肥料として、「バイオ25」(肥料登録 生第84690号)が開発、使用されている。
当該、「バイオ25」は、鶏糞に有機微生物・機能性肥料である「駿河バイト」を25%配合し、「駿河菌」(納豆菌(枯草菌)・乳酸菌・酵母菌)および「スーパー光合成菌」、すなわち「非硫黄光合成細菌」で約2ヶ月間以上発酵熟成させた高機能性の肥料である。
しかして、この「バイト25」は、前記した、「駿河菌」による納豆菌(枯草菌)により有機物を分解する作用効果に加えて、未熟堆肥の分解を促進する作用効果が発揮される。
又、乳酸菌により強力な殺菌作用効果が発揮され、発生する有機酸を植物が吸収すると、耐病性が向上される作用効果が発揮される。
そして、酵母菌により、分解された有機物を、各種アミノ酸など有機栄養物に合成する作用効果が発揮される。
さらには、前記「スーパー光合成細菌」すなわち「非硫黄光合成細菌」により、特に、田んぼでは、有害な有機酸を無害化し、稲の根の育成を向上促進し、納豆菌(枯草菌)や乳酸菌と共生することにより、チッソ固定力が高まり、土壌を肥沃する作用効果が発揮される。
因って、「バイオ25」は、有効菌により土壌環境が改善され、病害を軽減させる作用効果を有するとともに有効菌が生成するアミノ酸・核酸・有機栄養物が、作物の品質向上に役立つことが広く知られ使用されている。
また最近、農業生物資源研究所が、タバコから抽出した有効成分「スクラレオール」が、トマトに青枯病の抵抗性を持たせることを明らかにし、植物寄主性のネコブセンチュウの防除にも効果があり、新規農薬の原体になると期待する旨の発表がされた記事が「日本農業新聞」(2013年(平成25年)10月3日)に掲載された。
バイオ25 肥料登録番号 生第84690号(出願人登録) 2013年10月3日付「日本農業新聞」「トマト青枯病」に関する掲載記事
因って、本考案は前記した「バイオ25」による作用効果上の植物に対する細菌防除、殺菌作用効果を促進、向上するとともに、タバコからの抽出成分「スクラレオール」による処理作用を併化させることによる、植物寄主性のネコブセンチュウの防除作用を発揮することのできる植物用細菌防除剤の提供を目的とするものである。
すなわち、本考案は、前記「バイオ25」の液肥(パワー菌液)に、タバコのタールを作用させることによって、前記ネコブセンチュウの防除、殺菌作用を発揮するところのスクラレオールを生成することのできることを知見し、本考案に到達したものである。
本考案は、上記課題を解決するために、請求項1の考案は、合成樹脂製容器1と、該容器1内に充填した所要量のバイオ25の液肥4と、前記バイオ25の液肥4中に投入した所要量のタバコの切葉5とから構成したことを特徴とする。
又、請求項2の考案は、請求項1記載の考案において、前記バイオ25の液肥は、前記バイオ25の非硫黄光合成細菌の培養餌となる菌液を混入した、培養水中に、前記バイオ25を投入するとともに所要期間嫌気処理することにより構成したことを特徴する。
さらに、請求項3の考案は、請求項1または2記載の考案において、前記タバコの切葉5は、市販のタバコの切葉5を投入することにより構成したことを特徴とする。
また、請求項4の考案は、請求項1,2または3記載の考案において、前記市販のタバコの切葉5は、前記容器1内に充填したバイオ25の液肥4の量が1リットルに対して市販のタバコであるPeace(登録商標)、SevenStars(登録商標)またはSHINSEI(登録商標)の1〜5本分の切葉5を投入することにより構成したことを特徴とする。
本考案によれば、植物の生育に対して、バイオ25による植物の病害となる細菌の防除および殺菌作用効果を得ることができるとともにバイオ25の液肥4とこれに投入したタバコの切葉5によるタール分によって、特に、植物寄主性のネコブセンチュウの防除作用に効果的なスクラレオールが生成されることから、土壌PHの調整、土壌糖度の増加、土壌病害発顕要因となる偏好気性菌(フザリウム、ピリシウム、リゾクトニアなど)や線虫類の発育抑制、又、放線菌など有用な好気性菌の生育環境を整え、土壌の微生物緩衝能を高める、植物用細菌防除剤として使用することができる。
又、その使用に当たっては、前記した細菌防除作用として有用なスクラレオールの生成を所要の容器1による生成が可能で、細菌防除剤の使用を簡便ならしめる効果を同時に発揮することができる。
以下本考案の実施例を図面とともに説明する。
図1は本考案の植物用細菌防除剤の実施例1を示す一部を省略した一部線縦断正面図である。
図1において、1は合成樹脂製の容器でこの容器1は耐薬品性の合成樹脂により形成されている。
又、この容器1の注出口部2にはキャップ3が着脱自在に嵌着されている。
そして、当該容器1内には、所要量のバイオ25の液肥4が充填されている。
さらに、この容器1内に充填したバイオ25の液肥4中には所要量のタバコの切葉5を投入することにより、本考案の植物用細菌防除剤Aが構成されている。
前記バイオ25は、前記したように肥料登録されたもので、生第84690号は、肥料の種類は工業汚泥肥料であって、分析上は、
窒素全量(N) 1.06%
リン酸全量(P) 4.34%
加里全量(KO) 3.04%
炭素窒素比 8.5
(有機炭素(C) 8.99%)
石灰全量(CaO) 25.86%
の分析・試験結果を得ている。
さて、前記バイオ25の液肥4については、その一例として、バイオ25、1Kgを網袋に入れた後、これを20リットルの水に漬け込む。
又、この水20リットル中には、バイオ25の光合成細菌の餌となるパワー菌液20リットルを投入し、これを良く混ぜ込むものである。
尚、培養参考値としては、下記表1を挙げることができる。
Figure 0003192490
因って、前記パワー菌液を混入し、バイオ25を漬け込んだ容器(図示しない)を、ビニール等で不完全密閉状態(嫌気状態)にて、管理水温25°C〜35°C下に日光の当たる暖かい所に保管しつつ7日〜10日間嫌気処理することによりバイオ25の液肥4を形成することができる。
そして、かかるバイオ25の処理液肥4を容器1内に所要量を充填するとともに前記タバコの切葉5を投入するが、当該タバコの切葉5としては、市販のPeace(登録商標)1本を、紙巻部分の紙を取除き、切葉5のみを投入して使用することができる。
加えて、SevenStars(登録商標)、 SHINSEI(登録商標)等の市販のタバコを同様の方法により、使用することができる。
尚、前記バイオ25の液肥4の所要量とタバコの切葉5の投入量の割合については、参考例として下記の割合による投入例を挙げるが、これに限定されるものではない。
バイオ25の液肥4 1リットル
タバコの切葉5(下記(1)〜(3)の各種類と本数)
(1)Peace(両ギリピース) 1本
(2)SevenStars 5本
(3)SHINSEI 1.5本
前記バイオ25の液肥4については、図2に示すように前記非硫黄光合成細菌、納豆菌(枯草菌)などと共生すると有機酸やエネルギーをやりとりしながら粘質物を出して、嫌気状態をつくる。
また、当該嫌気状態により前記液肥4中に投入したタバコの切葉5によって生成されるスクラレオールは、空気に触れることにより濃度が低下することなく保存されるものである。
図3は本考案の実施例2を示す側面図で、前記実施例1における容器1を大型(例えば10〜20リットル等)容器10により構成した場合を示すもので、他の構成は、実施例1と同様であるので、説明は省略する。
尚、前記容器10は、把手11を備えるとともに注出口部12には、キャップ13を装着することにより構成されている。
以上の実施例1,2に示した本考案の植物用細菌防除剤Aの使用に当たっては、植物の種類に対応するとともに、土壌あるいは植物の葉面等に直接撒布しつつ使用することができ、又、使用に当たっては、容器1、10による運搬並びに持ち運びが可能であるとともに注出口部2,12を開口しつつ容器1、10に充填されるバイオ25の液肥4を植物用細菌防除剤として使用することができるものであり、同時に、投入したタバコの切葉5により生成されるスクラレオール等による防除、殺菌作用を期待することができる。
本考案植物用細菌防除剤の一部省略一部縦断正面図(実施例1) バイオ25の液肥の作用説明図 本考案植物用細菌防除剤の側面図(実施例2)
1、10 容器
2,12 注出口部
3、13 キャップ
4 バイオ25の液肥
5 タバコの切葉
11 把手
A 植物用細菌防除剤
また、請求項4の考案は、請求項1,2または3記載の考案において、前記市販のタバコの切葉5は、前記容器1内に充填したバイオ25の液肥4の量が1リットルに対して市販のタバコの種類に応じて1〜5本分の切葉5を投入することにより構成したことを特徴とする。

Claims (4)

  1. 合成樹脂製容器1と、該容器1内に充填した所要量のバイオ25の液肥4と、前記バイオ25の液肥4中に投入した所要量のタバコの切葉5とから構成したことを特徴とする植物用細菌防除及び殺菌剤。
  2. 前記バイオ25の液肥4は、前記バイオ25の非硫黄光合成細菌の培養餌となる菌液を混入した培養水中に、前記バイオ25を投入するとともに所要期間嫌気処理することにより構成したことを特徴する請求項1記載の植物用細菌防除剤。
  3. 前記タバコの切葉5は、市販のタバコの切葉5を投入することにより構成したことを特徴とする請求項1または2記載の植物用細菌防除剤。
  4. 前記市販のタバコの切葉5は、前記容器1内に充填したバイオ25の液肥4の量が1リットルに対して市販のタバコであるPeace(登録商標)、SevenStars(登録商標)またはSHINSEI(登録商標)の1〜5本分の切葉5を投入することにより構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の植物用細菌防除剤。
JP2014001103U 2014-03-04 植物用細菌防除剤 Expired - Lifetime JP3192490U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019533009A (ja) * 2016-09-14 2019-11-14 グレイス・ブリーディング・リミテッド 非病原性の細菌を含む組成物並びに真菌性、細菌性及びウィルス性疾患から植物及び動物宿主を保護する方法

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