JP3191024U - 骨片等異物除去装置 - Google Patents

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史之 中山
史之 中山
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Abstract

【課題】スクレーパーによる掻き取り動作を安定させる骨片等異物除去装置を提供する。【解決手段】骨片等異物除去装置10は、食肉を含む原料から所定のサイズよりも大きな骨片等異物を取り除く装置であって、ケーシング20と、フィルター部材30と、スクレーパー40と、フィルター部材30を回転させるモーター50とを備える。ケーシングは、側面開口、正面開口24aおよび上面開口を有している。円筒状のフィルター部材30は、側面開口と正面開口24aとの通路を塞ぐようにケーシング20内に配置され、その外周面の面積が、側面開口および正面開口24aの断面積よりも大きい。フィルター部材30の外周面には、所定の骨片等異物の通過を防ぐ複数のスリット30aが、円周方向に沿って形成されている。スクレーパー40は、スリット30aの一部に近接配置される。【選択図】図1

Description

本考案は、細かく引きくだかれエマルジョンの状態あるいはミンチ状となった食肉を含む原料から、所定のサイズよりも大きな骨片等異物を取り除く、骨片等異物除去装置に関する。
一般に、ウインナーソーセージ等の腸詰め食品類を製造する際には、エマルジョンの状態あるいはミンチ状にした食肉を含む原料を、充填機によってソーセージの皮に充填する。充填される前のエマルジョンの状態あるいはミンチ状の原料は、食肉の固まりを細かく引きくだいたものであるが、数mm程度の大きさの骨片等異物が混在していることがある。
このような大きな骨片等異物が混在したままの原料がソーセージの皮に充填されると、製品化されたソーセージの食感があまり良くない。したがって、混在していてもあまり問題とならない程度のサイズよりも大きい骨片等異物については、エマルジョン状態の原料から取り除くことが要望される。
このような観点から、本願出願人は、下記の特許文献1(実用新案登録第3065096号)に示す装置を考案し、複数の細長いスリットが形成されたフィルター部材によって原料から骨片等異物を取り除くようにしている。これにより、大きな骨片等異物を原料から除去するとともに、原料中の繊維質のもの(以下、原料中の繊維状物という。)によるフィルター部材の目詰まりが少なくなるようにしている。
実用新案登録第3065096号公報
しかし、特許文献1の装置のように、スクレーパーを往復移動させてフィルター部材のスリットに付着した原料中の繊維状物を掻き取る構成を採ると、スクレーパーの動きが間欠的になってしまう。また、それに伴って原料に圧力変動が生じてしまうこともある。
本考案の課題は、骨片等異物除去装置におけるスクレーパーによる掻き取り動作を安定させることにある。
本考案に係る骨片等異物除去装置は、細かく引きくだかれエマルジョンの状態あるいはミンチ状となった食肉を含む原料から、所定のサイズよりも大きな骨片等異物を取り除く。この骨片等異物除去装置は、ケーシングと、フィルター部材と、スクレーパーと、回転機器とを備えている。ケーシングは、挿入口および送出口を有している。フィルター部材は、挿入口と送出口との通路を塞ぐように、ケーシング内に配置されている。フィルター部材は、円筒形状である。フィルター部材は、その外周面の面積が、挿入口および送出口の断面積よりも大きい。フィルター部材の外周面には、所定のサイズよりも大きな骨片等異物の通過を防ぐ複数のスリットが、円周方向に沿って形成されている。スクレーパーは、フィルター部材のスリットの一部に当接あるいは近接して配置される。回転機器は、フィルター部材を回転させる。
この骨片等異物除去装置では、原料が挿入口から挿入され、円筒形状のフィルター部材の外周面に形成されたスリットを通過して、送出口から送出される。スリットを原料が通過するときに、所定サイズよりも大きな骨片等異物は通過できず、フィルター部材の挿入口側に骨片等異物が残留する。これにより、送出口から送出される原料は、所定のサイズよりも大きい骨片等異物を含まないものとなる。
また、円周方向に沿って形成されているフィルター部材のスリットの一部には、スクレーパーが当接あるいは近接して配置されている。そして、フィルター部材が回転するため、円周方向に沿ったスリットとスクレーパーとが相対移動することになる。この相対移動によって、フィルター部材のスリットやスリットの周囲に付着した原料(骨片等異物を含む)が、スクレーパーによって掻き取られることになる。これにより、スリットの目詰まりといった不具合を抑えつつ、原料からの骨片等異物の除去を行うことができる。
そして、この骨片等異物除去装置では、スクレーパーを間欠的に動かすのではなく、円周方向に沿って外周面にスリットが形成されている円筒状のフィルター部材のほうを回転させることでスクレーパーに掻き取り動作を行わせているため、この掻き取り動作を安定させることができる。
本考案に係る骨片等異物除去装置は、その挿入口が、ケーシングの内部空間のうちフィルター部材の外側の空間と連通し、且つ、その送出口が、ケーシングの内部空間のうちフィルター部材の内側の空間と連通していることが好ましい。そして、スクレーパーを、フィルター部材の外側の空間に配置することが好ましい。このような構成を採れば、フィルター部材の回転に伴う、スクレーパーとフィルター部材との相対移動によって、スリットに付着する原料を好適に掻き取ることができるようになる。また、フィルター部材の外側の空間に配置するスクレーパーは、その固定構造を簡易なものとすることができる。
また、本考案に係る骨片等異物除去装置では、ケーシングが、スクレーパーが掻き取った原料をケーシングの外部へと排出するための排出開口をさらに有していることが好ましい。そして、排出開口からケーシングの外部へと排出された原料を定期的に装置外に導く自動開閉弁をさらに備え、その開閉弁を定期的に開閉することが好ましい。このような構成を採れば、定期的な自動開閉弁の開閉動作によって、スクレーパーが掻き取った骨片等異物を含む原料を、確実に装置外に出すことができるようになる。
また、本考案に係る骨片等異物除去装置では、スクレーパーが、スリットに付着する原料を掻き取る先端部と、掻き取った原料を排出開口へと導く排出路形成部と、を有していることが好ましい。ここでは、掻き取りという機能に加え、掻き取った原料を排出開口に導くという機能をスクレーパーに併せ持たせているため、骨片等異物除去装置の部品点数を減らすことができる。また、掻き取った原料を確実に排出開口へと導くことができるようになる。
また、本考案に係る骨片等異物除去装置では、ケーシングの外部に、排出開口から排出された原料を自動開閉弁へと押し出すアクチュエータを配備することが好ましい。このアクチュエータの配備によって、自動開閉弁から装置外へと原料を速やかに出すことができるようになる。
また、本考案に係る骨片等異物除去装置では、アクチュエータに、スクレーパーが掻き取った原料を一定量、定期的に、自動開閉弁から装置外へと押し出させることが好ましい。これにより、スリットの目詰まりを抑制しつつ、骨片等異物除去装置を安定的に動かすことができるようになる。
本考案に係る骨片等異物除去装置によれば、スクレーパーを間欠的に動かすのではなく、円周方向に沿って外周面にスリットが形成されている円筒状のフィルター部材のほうを回転させることでスクレーパーに掻き取り動作を行わせているため、このスクレーパーの掻き取り動作が安定する。
骨片等異物除去装置の側面(一部縦断面)概略図。 図1のII-II矢視の断面概略図。 図2のIII-III矢視の断面概略図。 フィルター部材の縦断面概略図。 フィルター部材の正面図。 フィルター部材の背面図。 骨片等異物除去装置の異物排出動作の一状態を示す図。 骨片等異物除去装置の異物排出動作の他の一状態を示す図。
<骨片等異物除去装置の概要>
図1〜図3に、本考案の一実施形態である骨片等異物除去装置10を示す。骨片等異物除去装置10は、細かく引きくだかれエマルジョンの状態あるいはミンチ状となった食肉を含む原料から、所定のサイズよりも大きな骨片の異物(骨片等異物)を取り除く装置である。この骨片等異物除去装置10は、ウインナーソーセージ等の腸詰め食品類を製造する製造ラインに設置される。
<骨片等異物除去装置の構成>
骨片等異物除去装置10は、図1〜図3に示すように、基台12と、基台12を支える脚13と、基台12に固定されたケーシング20と、ケーシング20内に配置されるフィルター部材30と、スクレーパー40と、モーター50と、押出ピストン用エアーシリンダー61と、シャッターパイプ用エアーシリンダー62,63と、押出ピストン75と、シャッターパイプ78と、押出ピストン75およびシャッターパイプ78を収容しケーシング20の上方に配置される連通空間S3および異物押出用空間S4を覆う異物集積空間形成部材72,73と、異物自動排出用バルブ80と、異物排出管90と、を備えている。水平方向に延びる円筒部22を含むケーシング20、その中に収容されている円筒状のフィルター部材30およびモーター50は、図1に示すように同軸に配置されている。
(基台)
基台12は、鋼材から成るフレームで、脚13を介して床面Fに設置される。上面が水平になるように床面Fに設置された基台12の上には、ケーシング20、モーター50などがボルトによって固定される。
(ケーシング)
ケーシング20は、主として、円筒部22と、正面側円板部24と、背面側円板部26とから構成されている。
円筒部22は、正面側(図1の左側)から背面側(図1の右側)へと水平に延びている。図2に示すように、円筒部22の右側面には、入口ノズル管23が固定されており、円筒部22の側面開口(挿入口)22aを介して入口ノズル管23からケーシング20の内部に原料が流入するように構成されている。具体的には、ケーシング20の内部空間のうち、後述するフィルター部材30の外側の第1空間S1と、円筒部22の側面開口(挿入口)22aとが連通している。
正面側円板部24は、円筒部22の正面側開口を覆うように、円筒部22の正面側端部に固定されている。正面側円板部24の中央には正面開口(送出口)24aが形成されており、その正面開口24aから正面側に向かって、出口ノズル管25が延びている。出口ノズル管25への原料の送出口となっている正面開口24aは、ケーシング20の内部空間のうちフィルター部材30の内側の第2空間S2と連通している。
また、ケーシング20の上面には、ケーシング20の上方の連通空間S3に向けて開口する上面開口22bが形成されている(図2参照)。細長い長方形の上面開口22bは、後述するスクレーパー40が上下に貫通する開口であるとともに、ケーシング20の上方に位置する異物集積空間形成部材72が形成する異物押出用空間S4と上述の第1空間S1とを結ぶ連通空間S3の一部を形成している。後述するように、上面開口22bは、スクレーパー40が掻き取った大きな骨片等異物を含む原料を、ケーシング20の上方(外部)へと排出するための排出開口の役割を果たす。
(フィルター部材)
フィルター部材30は、全体として円筒形状をした、多数のスリット30aが形成された部材であり、上述の側面開口(挿入口)22aと正面開口(送出口)24aとの通路を塞ぐようにケーシング20内に配置される。
フィルター部材30は、図4〜図6に示すように、主として、正面部31、背面部32、回転軸装着部33、4本の連結ロッド34、および多数のスリット形成部材35から構成されている。正面部31は、筒状の短管部31aと、環状のフランジ状の連結部31bとから成る。背面部32は、中央に孔が空いた円板部材である。回転軸装着部33は、後述するモーター50から延びる回転軸53が相対回転不能に装着される円筒状の部材であり、背面部32の内周部32bに固定されている。4本の連結ロッド34は、正面部31の連結部31bと背面部32の外周部32aとを連結する棒状部材である。4本の連結ロッド34は、円周方向に等間隔に配置され、ネジによって正面部31および背面部32に固定される。20枚以上のスリット形成部材35は、板厚が3〜4mmの薄板の環状部材である。これらのスリット形成部材35は、隣接するスリット形成部材35との隙間(スリット)が2〜3mmになるように並び、4本の連結ロッド34それぞれに固定されている。具体的には、連結ロッド34が各スリット形成部材35の孔を貫通する構造となっている。
多数のスリット形成部材35の外周面は、フィルター部材30の外周面を形成している。すなわち、フィルター部材30の外周面には、幅が2〜3mmの円周方向に延びるスリット30aが、概ね等間隔に20以上並んで形成されていることになる。このフィルター部材30の外周面の面積は、上述の側面開口(挿入口)22aの面積よりも、正面開口(送出口)24aの面積よりも大きい。したがって、入口ノズル管23から側面開口(挿入口)22aを介してケーシング20内の第1空間S1へと流入してきた原料は、第1空間S1において拡がり、側面開口(挿入口)22aよりも面積の大きいフィルター部材30の外周面のスリット30aを通り抜けて第2空間S2に入り、正面開口(送出口)24aから出口ノズル管25へと送出される。
(スクレーパー)
スクレーパー40は、フィルター部材30の外周面のスリット30aに詰まってしまった原料を掻き取り、ケーシング20の上方に排出する役割を果たす部材であって、フィルター部材30の外側上方の空間に配置されている。図2および図4に示すように、スクレーパー40は、上述のフィルター部材30の正面部31から背面部32までの距離と同じぐらいの長さを持つ板状部材であって、本体部41と、先端部42とを有している。
先端部42は、スクレーパー40の下端部であり、図4に示すように、フィルター部材30のスリット30aの間隔と等しい間隔を持つ凹凸を有する。先端部42の各凸部は、スリット30aに対向している。また、先端部42は、フィルター部材30の外周面との隙間が0.5mmとなるように配置され、フィルター部材30が回転したときにスリット30aに詰まっている原料を掻き取る。
本体部41は、後述する異物集積空間形成部材73に固定されており、固定面と反対側の面が、上述の連通空間S3に面している。そして、本体部41は、連通空間S3からケーシング20の上面開口22bを貫通し、ケーシング20内の第1空間S1に位置する先端部42につながっている。なお、本体部41および先端部42は、一体的に形成されている。
(モーター)
モーター50は、ケーシング20内に配置されているフィルター部材30を回転させるための回転機器である。モーター50の回転は、減速機に伝わり、減速機の出力軸51を、回す。出力軸51は、水平に延びており、カップリング52によって回転軸53に連結されている。回転軸53は、軸受で支持され、その先端53aが、ケーシング20内のフィルター部材30の内側の第2空間S2まで、水平に延びている。また、回転軸53は、フィルター部材30の回転軸装着部33を貫通するとともに、回転軸装着部33に回り止め部材等によって固定される。すなわち、モーター50が回転すると、回転軸53がゆっくりと回転し、フィルター部材30がケーシング20の中で回転することになる。
(異物集積空間形成部材)
異物集積空間形成部材72,73は、ケーシング20の外周面の上部に固定され、ケーシング20の上方に閉空間を形成している。異物集積空間形成部材73は、その一部にスクレーパー40の本体部41が配置される直方体状の空間である連通空間S3を形成している。異物集積空間形成部材72は、異物集積空間形成部材73とともに連通空間S3を形成するとともに、後述する押出ピストン75およびシャッターパイプ78が移動する円筒状の異物押出用空間S4を形成している。
(エアーシリンダー、押出ピストン、およびシャッターパイプ)
押出ピストン75およびシャッターパイプ78は、上述の円筒状の異物押出用空間S4に配置され、異物排出動作において異物押出用空間S4から一時的に退く部材である。
押出ピストン75は、樹脂製の円柱状部材である。シャッターパイプ78は、金属製の円筒部材であり、押出ピストンの外周面を覆っている。押出ピストン75の外径とシャッターパイプ78の内径とは概ね等しいが、押出ピストン75およびシャッターパイプ78は相対移動可能である。
押出ピストン用エアーシリンダー61は、異物集積空間形成部材72の上に配置、固定されたアクチュエータであり、押出ピストン75を前後方向(図1の左右方向)に移動させる。具体的には、押出ピストン75を移動させ、図1に示す状態と、図7および図8に示す状態とを切り替える。
シャッターパイプ用エアーシリンダー62,63は、異物集積空間形成部材72の横に配置、固定されたアクチュエータであり、シャッターパイプ78を前後方向に移動させる。具体的には、シャッターパイプ78を移動させ、図1および図8に示す状態と、図7に示す状態とを切り替える。
(異物自動排出用バルブおよび異物排出管)
異物自動排出用バルブ80は、円筒状の異物押出用空間S4を形成する異物集積空間形成部材72の正面側端部に接続される、電動式のバタフライバルブである。
異物排出管90は、その異物自動排出用バルブ80の正面側端部に接続される配管であり、異物自動排出用バルブ80とともに、ケーシング20の上面開口22bから異物押出用空間S4に排出されてきた原料を、定期的に装置外に導く役割を果たす。
<骨片等異物除去装置の動作>
次に、骨片等異物除去装置10の動作について説明する。
(骨片等異物除去および原料送出動作)
圧力がかかった状態で前工程の装置から送られてくる原料は、入口ノズル管23からケーシング20の側面開口(挿入口)22aを通って、ケーシング20内の第1空間S1へと流入する。挿入された原料は、毎分2〜3回転しているフィルター部材30の外周面のスリット30aを通り抜け、ケーシング20内の第2空間S2に入る。そして、第2空間S2に入った原料は、ケーシング20の正面開口(送出口)24aから出口ノズル管25へと送出され、後工程の装置へと流れていく。原料がスリット30aを通り抜けるときに、原料に混在する所定のサイズよりも大きな骨片等異物はスリット30aを通り抜けることができず、スリット30aの外側に残留する。これにより、出口ノズル管25に送出される原料は、所定のサイズよりも大きな骨片等異物を含まないものとなる。
この原料の送出動作においては、押出ピストン75およびシャッターパイプ78の位置は図1に示す位置となっている。シャッターパイプ78が図1に示す状態にあるときには、ケーシング20内の第1空間S1と連通する連通空間S3と、異物自動排出用バルブ80および異物排出管90の中の空間とは、通じていない。すなわち、図1に示す状態のシャッターパイプ78は、連通空間S3を上から塞いでいる。また、出口ノズル管25に原料を送出する送出動作が行われているときには、異物自動排出用バルブ80は閉じられている。
(異物排出動作)
上述の原料送出動作を続けていると、スリット30aの外側に所定のサイズよりも大きな骨片等異物が溜まる。また、フィルター部材30の外周面のスリット30aに、原料の繊維等が詰まることもある。
これらの原料の骨片等異物を排出する異物排出動作が、骨片等異物除去装置10では定期的に行われる。異物排出動作は、例えば、30分あるいは1時間に1回行われる。
異物排出動作では、出口ノズル管25に送出される原料を受け入れる後工程の装置において、原料の受け入れが止められる。この状態で、まず骨片等異物除去装置10では、押出ピストン用エアーシリンダー61およびシャッターパイプ用エアーシリンダー62,63が作動し、図1に示す状態にあった押出ピストン75およびシャッターパイプ78が移動して、図7に示す位置まで後退する。すると、円筒状の異物押出用空間S4が空いて、入口ノズル管23から入ってくる原料に押される形で、スクレーパー40の前の連通空間S3に溜まっていた異物含有の原料(骨片等異物を含む原料)が、異物押出用空間S4へと押し込まれる。このときには、まだ異物自動排出用バルブ80は閉まった状態である。
異物押出用空間S4に異物含有の原料が充填される程度の一定時間が経過すると、シャッターパイプ用エアーシリンダー62,63が作動し、図7に示す状態にあったシャッターパイプ78が前進し、図8に示す位置に来る。押出ピストン75は未だ前進してこない。この図8に示す状態では、シャッターパイプ78の内部に異物含有の原料が充填されている。そして、図8に示す状態のシャッターパイプ78は、連通空間S3を上から塞ぎ、連通空間S3から異物押出用空間S4への原料の流れ込みを止めている。
次に、異物自動排出用バルブ80が開かれるが、シャッターパイプ78が連通空間S3を上から塞いでいるため、この段階では、異物含有の原料は異物押出用空間S4のシャッターパイプ78の内部に留まっている。
次に、押出ピストン用エアーシリンダー61が作動して、押出ピストン75が前進する。押出ピストン75が、図8に示す状態から図1に示す状態へと移動すると、シャッターパイプ78の内部の異物含有の原料が、異物自動排出用バルブ80を通って異物排出管90へと押し出される。押出ピストン75が図1に示す状態まで移動し終わり、異物含有の原料の異物排出管90への排出が終わると、異物自動排出用バルブ80が閉じる。これで、一連の異物排出動作が終了し、通常の骨片等異物除去および原料送出動作が再開される。
<本装置の特徴>
(1)
本実施形態の骨片等異物除去装置10では、ケーシング20の側面開口(挿入口)22aから原料が挿入され、フィルター部材30の外周面のスリット30aを原料が通過して、ケーシング20の正面開口(送出口)24aから送出される。スリット30aを原料が通過するときに、所定サイズよりも大きな骨片等異物は通過できず、フィルター部材30の側面開口22a側、すなわち、フィルター部材30の外側に骨片等異物を含む原料が残留する。この骨片等異物を含有する原料は、円周方向に沿って形成されているフィルター部材30のスリット30aの一部(最上部)に近接して配置されているスクレーパー40によって掻き取られる。具体的には、フィルター部材30の回転に伴うスリット30aとスクレーパー40との相対移動によって、フィルター部材30の外側に残留した異物含有の原料がスクレーパー40の先端部42に掻き取られる。これにより、スリット30aの目詰まりといった不具合が少なくなり、原料からの骨片等異物の除去を行うことができている。
また、骨片等異物除去装置10では、スクレーパー40を間欠的に動かすのではなく、円周方向に沿って外周面にスリット30aが形成されているフィルター部材30のほうを回転させることで、固定されたスクレーパー40に掻き取り動作を行わせている。このため、掻き取り動作が非常に安定している。
(2)
本実施形態の骨片等異物除去装置10では、ケーシング20の側面開口(挿入口)22aが、ケーシング20の内部空間のうちフィルター部材30の外側の第1空間S1と連通し、且つ、ケーシング20の正面開口(送出口)24aが、ケーシング20の内部空間のうちフィルター部材30の内側の第2空間S2と連通している。そして、スクレーパー40の先端部42を、フィルター部材30の外側の第1空間S1に配置している。このような構成を採っているため、フィルター部材30の回転に伴う、スクレーパー40とフィルター部材30との相対移動によって、スリット30aに付着する原料をスクレーパー40の先端部42によって好適に掻き取ることができている。また、スクレーパー40を円筒状のフィルター部材30の外側に配置しているため、スクレーパー40の固定構造をシンプルにすることができている。
(3)
本実施形態の骨片等異物除去装置10では、ケーシング20が、スクレーパー40の先端部42が掻き取った原料をケーシング20の外部へと排出するための上面開口22bを有している。そして、上面開口22bから連通空間S3および異物押出用空間S4を経て排出されてくる異物含有の原料を定期的に装置外に導く異物自動排出用バルブ80が、骨片等異物除去装置10には備わっている。このため、定期的な異物自動排出用バルブ80の開閉動作によって、スクレーパーが掻き取った異物含有の原料は、確実に装置外に排出される。
(4)
本実施形態の骨片等異物除去装置10では、スクレーパー40が、スリット30aに付着する原料を掻き取る先端部42と、掻き取った原料を上面開口22bから上方の連通空間S3へと導く本体部(排出路形成部)41と、を有している。このように、骨片等異物除去装置10では、掻き取りという機能に加え、掻き取った原料を上面開口22bへと導く機能をスクレーパー40に併せ持たせているため、骨片等異物除去装置10の部品点数を減らすことができている。
(5)
本実施形態の骨片等異物除去装置10では、ケーシング20の外部に、ケーシング20の上面開口22bから排出された原料を異物自動排出用バルブ80へと押し出す押出ピストン用エアーシリンダー61およびシャッターパイプ用エアーシリンダー62,63を配備している。これらの押出ピストン用エアーシリンダー61およびシャッターパイプ用エアーシリンダー62,63の配備によって、異物自動排出用バルブ80および異物排出管90から装置外へと異物含有の原料を速やかに出すことができている。
(6)
本実施形態の骨片等異物除去装置10では、押出ピストン用エアーシリンダー61およびシャッターパイプ用エアーシリンダー62,63を配備し、スクレーパー40が掻き取った異物含有の原料を、異物押出用空間S4の体積に相当する一定量だけ、定期的に、装置外へと押し出して排出している。これにより、フィルター部材30のスリット30aの目詰まりを抑制しつつ、骨片等異物除去装置10を安定的に動かすことができるようになっている。
(7)
本実施形態の骨片等異物除去装置10では、2つのシャッターパイプ用エアーシリンダー62,63によって金属製のシャッターパイプ78を動かしているため、シャッターパイプ78の動きがスムースになっている。また、シャッターパイプ78の内側に樹脂製の押出ピストン75を配置しているため、押出ピストン75の移動時に高圧のケーシング20内の原料が異物押出用空間S4に入ってくることがなく、異物排出動作が速やかに行われる。
[他の実施形態]
(A)
上記実施形態では、スクレーパー40の先端部42に凹凸を形成しているが、必ずしも凹凸を形成する必要はない。
(B)
上記実施形態では、異物集積空間形成部材72,73をケーシング20の外周面の上部に固定し、押出ピストン用エアーシリンダー61およびシャッターパイプ用エアーシリンダー62,63もケーシング20の上方に配置しているが、他の配置を採ることもできる。例えば、異物押出用空間S4やエアーシリンダー61,62,63を、ケーシング20の側方に配置してもよい。
(C)
上記実施形態では、ケーシング20の円筒部22の右側面に側面開口(挿入口)22aを空け、ケーシング20の側方から原料を受け入れているが、ケーシング20の下面に挿入口を開けて下から原料を受け入れる構成を採ってもよい。
(D)
上記実施形態では押出ピストン用エアーシリンダー61およびシャッターパイプ用エアーシリンダー62,63を採用しているが、油圧シリンダーや電動ボールネジ等の他のアクチュエータを用いて押出ピストン75およびシャッターパイプ78を動かしてもよい。
(E)
上記実施形態では、原料から骨片を含む異物(骨片等異物)を取り除く装置に本考案を適用した骨片等異物除去装置10の説明を行ったが、本考案は、骨片を含まない異物(骨片等異物)を原料から取り除く装置であれば適用が可能である。例えば、所定のサイズよりも大きな異物を取り除く酒粕製造装置に対して本考案を適用することもできる。
10 骨片等異物除去装置
20 ケーシング
22a 側面開口(挿入口)
22b 上面開口(排出開口)
24a 正面開口(送出口)
30 フィルター部材
40 スクレーパー
41 本体部(排出路形成部)
42 先端部
50 モーター(回転機器)
61 押出ピストン用エアーシリンダー(アクチュエータ)
62,63 シャッターパイプ用エアーシリンダー(アクチュエータ)
80 異物自動排出用バルブ(自動開閉弁)

Claims (6)

  1. 細かく引きくだかれエマルジョンの状態あるいはミンチ状となった食肉を含む原料から、所定のサイズよりも大きな骨片等異物を取り除く、骨片等異物除去装置であって、
    挿入口および送出口を有するケーシングと、
    前記挿入口と前記送出口との通路を塞ぐように前記ケーシング内に配置され、円筒形状であり、その外周面の面積が前記挿入口および前記送出口の断面積よりも大きく、前記外周面には、前記所定のサイズよりも大きな骨片等異物の通過を防ぐ複数のスリットが円周方向に沿って形成されている、フィルター部材と、
    前記フィルター部材の前記スリットの一部に当接あるいは近接して配置される、スクレーパーと、
    前記フィルター部材を回転させる、回転機器と、
    を備えた骨片等異物除去装置。
  2. 前記挿入口は、前記ケーシングの内部空間のうち前記フィルター部材の外側の空間と連通しており、
    前記送出口は、前記ケーシングの内部空間のうち前記フィルター部材の内側の空間と連通しており、
    前記スクレーパーは、前記フィルター部材の外側の空間に配置され、前記フィルター部材の回転に伴う前記フィルター部材との相対移動によって前記スリットに付着する前記原料を掻き取る、
    請求項1に記載の骨片等異物除去装置。
  3. 前記ケーシングは、前記スクレーパーが掻き取った前記原料を前記ケーシングの外部へと排出するための排出開口をさらに有し、
    定期的に開閉され、前記排出開口から前記ケーシングの外部へと排出された前記原料を、定期的に装置外に導く、自動開閉弁、
    をさらに備えた、請求項2に記載の骨片等異物除去装置。
  4. 前記スクレーパーは、前記スリットに付着する前記原料を掻き取る先端部と、掻き取った前記原料を前記排出開口へと導く排出路形成部と、を有している、
    請求項3に記載の骨片等異物除去装置。
  5. 前記ケーシングの外部に配置され、前記排出開口から排出された前記原料を前記自動開閉弁へと押し出すアクチュエータ
    をさらに備えた、請求項3又は4に記載の骨片等異物除去装置。
  6. 前記アクチュエータは、定期的に、一定量の前記スクレーパーが掻き取った前記原料を、前記自動開閉弁から装置外へと押し出す、
    請求項5に記載の骨片等異物除去装置。
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