JP3190814U - ドライバ−用ねじ保持具 - Google Patents

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JP3190814U
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陽作 上山
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有限会社峰精密金型製作所
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Abstract

【課題】ねじ込み時及びねじ抜き時に確実にねじを保持できるようにしたドライバー用ねじ保持具を提供する。
【解決手段】ドライバ−軸10の軸先端にねじの頭部と係合してその回転を規制するビット10Aが形成され、筒状ホルダー12にはドライバー軸のビットが後端から挿入され、先端の内縁には挿入されたねじの頭部を弾性をもって抜け止めする複数の抜止め突片12Aが中央に向けて延び、ドライバー軸を後方に引っ張ることによって抜止め突片が弾性変形しながらねじの頭部がビットから離脱可能である。筒状ホルダーの後端には抜止めキャップ14が嵌め込まれ、中央開口からドライバー軸が突出され、ドライバー軸は後方に抜け止めされ、ドライバー軸のビット外周にガイド筒11が嵌め込まれ、ガイド筒にばね部材13が外装され、ドライバー軸を後方に付勢するようになっている。
【選択図】図2

Description

本考案はドライバ−用ねじ保持具に関し、特にねじ込み時やねじ抜き時には確実に安定にねじを保持できるようにしたねじ保持具に関する。
ドライバ−を用いてねじをねじ込む場合、指でねじを押さえておかないと、ねじの位置やねじ込む方向に狂いが生じて正確にねじ込むことが難しいことから、指で押さえることなくねじを保持できるようにした種々のねじ保持具が提案されている。
例えば、ビットを磁化してねじを磁着させて保持するようにした保持具があるが、磁力が弱い場合や磁着しないねじについては保持できない。
これに対し、ビットに軟質チューブを外嵌し、ねじの頭部を抱え込むことによって、ねじを保持するようにした保持具が提案されているが(特許文献1)、軟質チューブを拡げながらねじをビットに装着する必要があって、ねじの装着作業に時間を要し、多数のねじを連続して着脱するには不向きである。
また、ドライバ−軸に筒状の抱持体を前方に付勢して設け、抱持体には爪体を形成し、抱持体を前方にスライドさせ、ねじの頭部を爪体によって挟み込むことによって、ねじを保持するようにした保持具が提案されているが(特許文献2)、抱持体を使用しないときには抱持体を簡単に外すことができず、ねじの着脱に邪魔になる。
他方、ドライバー軸のビットに筒状ホルダーと筒状チャックを二重に外装し、筒状ホルダーの先端部にスリットを間隔をあけて形成するとともに、周方向の一方部分を縮径し、筒状チャックの先端部には爪を内方に折曲げ形成し、ねじの頭部を筒状チャックに差し込み、筒状ホルダーの縮径部分で筒状チャックを締付け、筒状チャックの爪でねじの頭部を抱持し、筒状ホルダーと筒状チャックとの間の摩擦によってねじの抱持状態に保持する一方、筒状ホルダーを相対的に逆回転させることによって筒状チャックの締付けを開放し、ねじを外すようにした保持具が提案されている(特許文献3)。
実開平05−005366号公報 実開平05−039868号公報 実用新案登録第3131577号公報
特許文献3記載のねじ保持具では特許文献1、2記載のねじ保持具のような不具合は解消されているものの、筒状ホルダーの縮径部分によって筒状チャックを締め付けて筒状チャックを締付け、両者の間の摩擦力によってねじの保持力を維持しているので、ねじを抜くときには使用できず、又筒状ホルダーの内面や筒状チャックの外面が磨滅すると、ねじを確実に保持できなくなる。
本考案はかかる問題点に鑑み、ねじ込み時やねじ抜き時にねじを確実にかつ安定に保持できるようにしたドライバ−用ねじ保持具を提供することを課題とする。
本考案に係るドライバ−用ねじ保持具は、軸先端にはねじの頭部の回転を規制するビットが形成され、該ビットはねじの頭部と係合してその回転を規制するようになっているドライバ−軸と、筒状をなし、上記ドライバー軸のビットが後端から挿入され、先端から上記ねじの頭部が差し込まれ、該先端の内縁には上記挿入されたねじの頭部を弾性をもって抜け止めする複数の抜止め突片が中央に向けて延びて形成されている一方、上記ドライバー軸を後方に引っ張ることによって上記抜止め突片が弾性変形しながら上記ねじの頭部が上記ビットから離脱可能である筒状ホルダーと、該筒状ホルダーの後端に嵌め込まれ、中央開口から上記ドライバー軸が突出されるとともに、上記ドライバー軸を後方に抜け止めする抜止めキャップと、上記ドライバー軸のビット外周に嵌め込まれたガイド筒と、該ガイド筒に外装され、上記筒状ホルダーの先端内縁と上記ガイド筒の後端突部との間に縮装され、上記ドライバー軸を後方に付勢するばね部材と、を備えたことを特徴とする。
本考案の特徴の1つは筒状ホルダーの先端に弾性変形可能な複数の抜止め突片を中央に向けて延設し、ねじの頭部を筒状ホルダーの先端から差し込み、抜止め突片によって弾性をもって前方に抜け止めし、ビットと筒状ホルダーとによってねじを保持するようにした点にある。
これによってねじを確実に保持でき、しかも抜止め突片が折損しないかぎりねじを保持する性能が劣化することがないので、長期にわったて確実にねじを保持できる。
ねじをビットから抜く場合、ドライバー軸をそのまま後方に引っ張ると、筒状ホルダーの抜止め突片を弾性変形させながら、ねじの頭部をビットから引き抜くことができる。
筒状ホルダーの先端をねじ込み対象に接触させると、ねじをねじ込んだときにねじの頭部とねじ込み対象との間に抜止め突片が挟まれてしまう。また、ねじを抜く場合に抜止め突片が邪魔になってねじの頭部をビットに係合させることができないおそれがある。そこで、保持具のないドライバー軸を別途用意し、ねじ込みの最終段階にドライバー軸を交換してねじを最後までねじ込み、ねじを抜く際には別のドライバー軸でねじを少し弛めてねじ頭部とねじ込み対象との間に隙間を形成してから保持具をセットするようにしてもよいが、操作が煩雑になるおそれがある。
そこで、筒状ホルダー先端縁には複数の突起を間隔をあけかつ前方に突出して形成しておき、筒状ホルダーの先端縁とねじ込み対象との間にはスペースを形成し、ドライバー軸を押し込んでねじをねじ込み対象にねじ込んだときにねじの頭部による抜止め突片の前方への弾性変形を許容するとともに、ドライバー軸をねじ込まれたねじの頭部に向けて押し込んだときに抜止め突片が前方に弾性変形されてビットとねじの頭部との係合を許容するようになすのが好ましい。
ビットはねじの頭部と係合してその回転を規制するものであればよい。例えば、ビットには凹部を形成し、ねじの頭部をビットの凹部に嵌まり込む形状とすればよい。具体的にはビットは+字状のクロスヘッドでもよく、−状のヘッドでもよく、又六角形状の凹部が形成されたヘッドでもよい。ねじの頭部は+状の溝や−状の溝が形成されていてもよく、又六角形状であってもよい。
本考案に係るドライバー用ねじ保持具の好ましい実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す分解斜視図である。 上記実施形態におけるねじを保持した状態を示す断面図である。 上記実施形態においてねじを保持具にセットする状態を模式的に示す断面図である。 上記実施形態においてねじを対象にねじ込む状態を模式的に示す断面図である。 上記実施形態においてねじをビットから抜く状態を模式的に示す断面図である。 第2の実施形態を示す図である。
以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5は本考案に係るドライバー用ねじ保持具の好ましい実施形態を示す。図において、ドライバー軸10は電動ドライバー(図示せず)に取付けられるように、六角軸状をなし、その先端部には大径のビット10Aが形成され、ビット10Aには六角形状の凹部10Bが形成され、六角形状の凹部10Bにはねじ20の六角頭部21が嵌まり込んで回転を規制されるようになっている。
ドライバー軸10のビット10Aにはガイド筒11が外嵌されている。このガイド筒11は合成樹脂材料を用いてビット10Aの全体を覆う長さの円筒状に製作され、ガイド筒11の後端部には突条部11Aが全周にわたって形成され、又ガイド筒11の外側面にはコイルばね13が外装されている。
ドライバー軸10のビット10Aは筒状ホルダー12に挿入されている。この筒状ホルダー12は合成樹脂材料を用いて筒状に製作され、筒状ホルダー12の外側面にはロッド状の突起12Dが間隔あけかつ前方に突出して形成され、ドライバー軸10のビット10Aは後端から筒状ホルダー12内に挿入され、又筒状ホルダー12には先端側からねじ20の頭部21が差し込まれるようになっている。
筒状ホルダー12の先端の内縁には複数の抜止め突片12Aが中央に向けて延びて形成され、抜止め突片12Aは筒状ホルダー12の先端から挿入されたねじ20の頭部21を十分な弾性をもって抜け止めする一方、ドライバー軸10を後方に引っ張ったときにねじ20の頭部21が抜止め突片12Aを弾性変形させながらビット10Aから離脱できるようになっている。
また、筒状ホルダー12の後端には抜止めキャップ14が嵌められている。この抜止めキャップ14は合成樹脂材料を用いて円環状に製作され、中央開口からドライバー軸10が突出されるとともに、ビット10Aが抜止めキャップ14に当接してドライバー軸を後方に抜け止めするようになっている。
また、抜止めキャップ14の外周縁には複数の突片14Aが間隔をあけて形成され、該突片14Aには先端内面に係止爪が形成されている。他方、筒状ホルダー12の後端縁には突起12Bが間隔をあけて形成され、隣接する突起12Bの間には抜止めキャップ14の係止爪が係止される段部が形成されている。
ねじ20を保持具にセットする場合、図4に示されるように、筒状ホルダー12の先端側からねじ20の頭部21を差し込む。すると、ねじ20の頭部21が筒状ホルダー12の抜止め突片12Aを内方に弾性変形させながら、ビット10Aの凹部10Bに嵌まり込むが、このときビット10Aはコイルばね13の付勢力によって筒状ホルダー12内を後方に押されているので、ビット10Aと抜止め突片12Aの基部との間には十分な間隔があるので、ねじ20の頭部21がビット10Aの凹部10Bに完全に嵌まり込むと、抜止め突片12は図3に示されるように、元の位置に弾性復帰し、ねじ20は確実に保持具に保持されることとなる。
こうしてねじ20を保持具にセットできると、ドライバー軸10を駆動しながらねじ20を壁(ねじ込み対象)などに押し付けると、ねじ20を所望の位置にかつ所望の方向に確実にねじ込むことができる。
ねじ20のねじ込み最終段階になると、突起12Dによって壁などとの間にスペースが形成されているので、ねじ20の頭部21が抜止め突片12Aを前方に弾性変形させながら壁などに完全にねじ込まれるので、抜止め突片12Aがねじ20の頭部21と壁などとの間に挟まれてしまうことはない。
また、ねじ20を抜くときには保持具をねじ20の頭部21に位置合わせし、ドライバー軸10のビット10Aを押し付けると、筒状ホルダー12の先端縁と壁などとの間には突起12Dによってスペースが形成されているので、図5に示されるように、筒状ホルダー12の抜止め突片12Aを前方に弾性変形させながらドライバー軸10のビット10Aをねじ20の頭部21に嵌め合わせることができ、ドライバー軸10を逆回転させることによってねじ20を壁などから抜くことができる。
図6は第2の実施形態を示し、図において図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では図6の(a)(b)に示されるように、ドライバー軸10のビット10Aには半球状の凹部10Bが形成され、凹部10Bの底部にはクロスヘッドが形成されており、このクロスヘッドは図6の(c)に示されるように頭部21が半球状をなし+状の溝が形成されたねじ20の保持に使用されるようになっている。
10 ドライバー軸
10A ビット
10B 凹部
11 ガイド筒
11A 突起
12 筒状ホルダー
12A 抜止め突片
12D 突起
13 コイルばね
14 抜止めキャップ
20 ねじ
21 頭部

Claims (5)

  1. 軸先端にはねじ(20)の頭部(21)の回転を規制するビット(10A)が形成され、該ビット(10A)はねじ(20)の頭部(21)と係合してその回転を規制するようになっているドライバ−軸(10)と、
    筒状をなし、上記ドライバー軸(10)のビット(10A)が後端から挿入され、先端から上記ねじ(20)の頭部(21)が差し込まれ、該先端の内縁には上記挿入されたねじ(20)の頭部(21)を弾性をもって抜け止めする複数の抜止め突片(12A)が中央に向けて延びて形成されている一方、上記ドライバー軸(10)を後方に引っ張ることによって上記抜止め突片(12A)が弾性変形しながら上記ねじ(20)の頭部(21)が上記ビット(10A)から離脱可能である筒状ホルダー(12)と、
    該筒状ホルダー(12)の後端に嵌め込まれ、中央開口から上記ドライバー軸(10)が突出されるとともに、上記ドライバー軸(10)を後方に抜け止めする抜止めキャップ(14)と、
    上記ドライバー軸(10)のビット(10A)外周に嵌め込まれたガイド筒(11)と、
    該ガイド筒(11)に外装され、上記筒状ホルダー(12)の先端内縁と上記ガイド筒(11)の後端突部(11A)との間に縮装され、上記ドライバー軸(10)を後方に付勢するばね部材(13)と、
    を備えたことを特徴とするドライバ−用ねじ保持具。
  2. 上記筒状ホルダー(12)先端縁には複数の突起(12D)が間隔をあけかつ前方に突出して形成されており、上記筒状ホルダー(12)の先端縁とねじ込み対象との間にはスペースが形成され、ドライバー軸(10)を押し込んでねじ(20)をねじ込み対象にねじ込んだときにねじ(20)の頭部(21)による抜止め突片(12A)の前方への弾性変形が許容されるとともに、ドライバー軸(10)をねじ込まれたねじ(20)の頭部(21)に向けて押し込んだときに抜止め突片(12A)が前方に弾性変形されてビット(10A)とねじ(20)の頭部(21)との係合が許容されるようになっている請求項1記載のドライバ−用ねじ保持具。
  3. 上記ビット(10A)には凹部(10B)が形成され、上記ねじ(20)の頭部(21)は上記ビット(10A)の凹部(10B)に嵌まり込む形状である請求項1記載のドライバ−用ねじ保持具。
  4. 上記ビット(10A)の凹部(10B)が六角凹状であり、上記ねじ(20)の頭部(21)が六角頭部である請求項2記載のドライバ−用ねじ保持具。
  5. 上記ビット(10A)の凹部(10B)が半球状であり、内底面にクロスヘッドが形成され、上記ねじ(20)の頭部(21)が半球状をなし、頂面に+状の溝が形成されている請求項2記載のドライバ−用ねじ保持具。
JP2014001230U 2014-03-11 ドライバ−用ねじ保持具 Expired - Lifetime JP3190814U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114310759A (zh) * 2020-10-12 2022-04-12 许纮佾 具辅助锁合的锁合套筒

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