JP3190132U - 組立式靴収納棚 - Google Patents
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Abstract
【課題】多数の靴、サンダル等を効率よく収納できる組立式靴収納棚を提供する。【解決手段】単位枠体を8本の単管パイプとそれらを上下、直角方向に連結するパイプジョイントで構成する。パイプジョイントは4ポートで上下方向と水平の直角2方向に伸びる円筒状部で構成する。上下方向円筒状部の内部中間位置には仕切り壁を設ける。4個のパイプジョイントを四角形状に並べ、それら前側、後側の左右間と、右側、左側の前後間を単管パイプで繋ぎ、各パイプジョイントには上方より単管パイプを差し込んで単位枠体とする。単位枠体を垂直方向に複数個積みあげ最上段単位枠体の上端にはパイプジョイントを取り付け単管パイプで繋ぐ。各上の段の単位枠体の後側左右間の単管パイプと下の段の単位枠体の前側左右間の単管パイプとの間に靴受けシート8を張り渡す。【選択図】図1
Description
本考案は多数の靴、サンダル等を効率よく収納でき、靴展示用としても使用可能な組立式靴収納棚に関する。
靴収納棚としては縦長の四角形状枠体の左右側板間に複数の靴受け棚を掛け渡したものが広く使用されている。しかし、このような靴収納棚は四角形状枠体の大きさが固定であるため、収納する靴の数により大きさを変えることができない。この問題を解決するため、収納靴数に応じて大きさを変えられる組立式靴収納棚が各種提案されている。
例えば、特許文献1〜3には靴を載置できる形状に合成樹脂で成形した複数の靴受け棚を垂直方向に前後交互に開閉するジクザグ形状として多段に組み立て配置する組立式靴収納棚が開示されている。また、特許文献4にも複数枚の履物受けトレイを互い違いに揺動自在として複数段に配すると共に、これら履物受けトレイを支持棒により一定角度で支持可能とすることにより履物収納空間を形成する履物収納ラックが開示されている。しかし、これらの組立式靴収納棚は靴の出し入れを前後から行なうように構成されているため壁際に設置して片側のみから出し入れを行ないたい場合には採用できない。
本考案は、従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題は片側から靴の出し入れを行なう靴収納棚であって、多数の靴、サンダル等を効率よく収納でき、靴展示用としても使用できる組立式靴収納棚を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の考案は、組立式靴収納棚であって、垂直方向に連結して積み上げる複数の単位枠体と、上下の単位枠体間に掛け渡す複数の靴受けシートを備え、単位枠体は8本の断面円形の単管パイプとそれらを垂直、水平方向に連結する4個のパイプジョイントからなり、該パイプジョイントは前記単管パイプの外径に等しい内径で長手方向中央内部に仕切り壁を設けた短い垂直円筒状部と、その長手方向外面に直角で互いの角度も直角になるように取り付けた2個の短い水平円筒状部とからなる4ポートパイプジョイントであり、該パイプジョイントの4個を四角形状に並べてそれら前側、後側の左右間を長い単管パイプで、右側、左側の前後間を中間長さの単管パイプで繋ぎ、各パイプジョイントには上方より単管パイプを差し込んで構成されており、該単位枠体を垂直方向に複数個積みあげて最上段単位枠体の上方からの単管パイプの上端にはパイプジョイントを取り付けてそれらの間を長い単管パイプと中間長さの単管パイプで繋ぎ、各上の段の単位枠体の後側左右間の長い単管パイプと下の段の単位枠体の前側左右間の長い単管パイプとの間に前記靴受けシートを張り渡したことを特徴とする組立式靴収納棚である。
このような構成の組立式靴収納棚は、積み上げる単位枠体の個数を変えることにより靴の収納容量を自由に可変できる。また、組み立て式であるため不使用時には解体して狭い場所に保管でき、運搬も容易である利点を有する。靴受けシートを斜めに張っているため棚の奥行きが小さくなる利点もある。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の組立式靴収納棚において、4ポートのパイプジョイントは樹脂で成形されて各円筒状部の内面には、その円筒軸方向に伸びる幅狭で低い高さの線状突起部が1乃至複数本形成されていることを特徴とする組立式靴収納棚である。
このような構成とすれば、樹脂成形されたパイプジョイントが僅かに変形して単管パイプの先端が押し込まれる。押し込まれた先端部は2本の線状突起部で圧迫されて抜けが防止される。
また、請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の組立式靴収納棚において、靴受けシートは上の段の単位枠体の後側左右間の長い単管パイプと下の段の単位枠体の前側左右間の長い単管パイプとの間に張り渡すのに代えて、同じ段の後側左右間の長い単管パイプと前側左右間の長い単管パイプとの間に張り渡したことを特徴とする組立式靴収納棚である。
このような構成の組立式靴収納棚も請求項1に記載の考案と同様の効果を奏する。
以下、本考案に係る組立式靴収納棚の実施形態を形態別に図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の組立式靴収納棚1の全体斜視図、図2は組立式靴収納棚1の骨組み2の全体斜視図、図3は組立式靴収納棚1の右側面図、図4は棚1段分の骨組みである単位枠体3の斜視図、図5は単位枠体3の分解斜視図である。全体の骨組み2は単位枠体3を垂直方向に複数個、連結して積み上げて構成される。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の組立式靴収納棚1の全体斜視図、図2は組立式靴収納棚1の骨組み2の全体斜視図、図3は組立式靴収納棚1の右側面図、図4は棚1段分の骨組みである単位枠体3の斜視図、図5は単位枠体3の分解斜視図である。全体の骨組み2は単位枠体3を垂直方向に複数個、連結して積み上げて構成される。
単位枠体3は図4、図5に示すように、4個のパイプジョイント5と8本の断面円形の単管パイプ6a、6b、6cにより構成される。4個のパイプジョイント5は四角形状に並べ、それらパイプジョイント5間を4個の単管パイプ6a、6bで繋ぎ、更に各パイプジョイント5に上方から単管パイプ6cを接続している。8本の単管パイプ6a、6b、6cの長さは3種類ある。靴を出し入れする側となる前側左右と、後側左右のパイプジョイント5間は、収納棚1の横幅となる長い単管パイプ6aで繋ぐ。右側、左側の前後パイプジョイント5間は収納棚1の奥行きを決める中間長さの単管パイプ6bで繋ぐ。各パイプジョイント5には、収納棚1の棚と棚の間隔を決める短い単管パイプ6cを上方より差し込む。
4個のパイプジョイント5は同一形状であり、その外観斜視図を図6に示す。図7の(1)はパイプジョイント5の平面図、図7の(2)は図7の(1)のA−A線に沿った断面図である。パイプジョイント5は内径が単管パイプ6の外径に等しく、長手方向中央内部に仕切り壁7を設けた短い垂直円筒状部5aと、その長手方向外面に直角で、互いの角度も直角になるように取り付けた2個の短い水平円筒状部5bとから構成された4ポートパイプジョイントである。水平円筒状部5bの内径も単管パイプ6の外径に等しい。各筒状部5a、5bの内面には幅狭で低い高さの線状突起部9が円筒軸方向に2本、対向して設けてある。対向する2本の線状突起部9間の間隔は挿入される単管パイプ6の外径より僅かに狭い。単管パイプ6は、その間に力を込めて押し込む。パイプジョイント5は樹脂成形品であるため、僅かに変形して単管パイプ6の先端が押し込まれる。押し込まれた先端部は2本の線状突起部9で圧迫されて抜けが防止される。抜け防止には、単管パイプ6をパイプジョイント5にねじ込み固定する方法、パイプジョイント5の外面からボルトをねじ込んで固定する方法等を採用してもよい。
このような構成の単位枠体3を複数個、垂直方向に短い単管パイプ6cで連結しながら積み上げる。最上段の単位枠体3の短い単管パイプ6cの上端にはパイプジョイント5を取り付け、それらの間を2本の長い単管パイプ6aと2本の中間長さの単管パイプ6bで四角形状に繋ぐ。これにより強度が確保された図2に示す骨組み2が完成する。
収納する靴は靴受けシート8で支持する。靴受けシート8は、図1に示すように上の段の単位枠体3の後側左右間の長い単管パイプ6aと下の段の単位枠体8の前側左右間の長い単管パイプ6aとの間に斜めに張り渡して取り付ける。長い単管パイプ6aへの取り付けは、靴受けシート8の上下端部に沿って円筒袋部を形成し、その円筒袋部に長い単管パイプ6aを通した状態で単位枠体3を組み立てることにより行なう。靴受けシート8が上の段と下の段の単位枠体3間に渡ることになるため、最下段の単位枠体3から順に靴受けシート8を取り付けながら組み立てを行ない、垂直方向に連結積み上げしながら図1に示す組立式靴収納棚1を完成させる。
靴受けシート8に載置した靴は、摩擦により斜めの靴受けシート8上に静止する。滑ることがあっても下方の長い単管パイプ6aに当接して静止し、落下することはない。摩擦による静止を確実にするには、靴受けシート8の傾斜角度を小さく設計する。また、靴受けシート8に若干の弛みを持たせると傾斜角度が小さくなって滑りを防止できる。
このような構成の組立式靴収納棚1は、積み上げる単位枠体3の個数を変えることにより靴の収納容量を自由に可変できる。また、組み立て式であるため不使用時には解体して狭い場所に保管でき、運搬も容易である利点を有する。靴受けシートが斜めに張ってあるため棚が水平の場合に比べて棚の奥行きが小さくなる。これにより、玄関先等に置いた場合に占有スペースが小さくて済み、スペースを有効利用できる利点がある。
(第2の実施形態)
図8は第2の実施形態に係る組立式靴収納棚1aの全体斜視図である。第1の実施形態に係る組立式靴収納棚1と異なる点は、靴受けシート8を同じ単位枠体3の後側左右間の長い単管パイプ6aと前側左右間の長い単管パイプ6aとの間に張り渡したことにある。それ以外の構成は同じである。
図8は第2の実施形態に係る組立式靴収納棚1aの全体斜視図である。第1の実施形態に係る組立式靴収納棚1と異なる点は、靴受けシート8を同じ単位枠体3の後側左右間の長い単管パイプ6aと前側左右間の長い単管パイプ6aとの間に張り渡したことにある。それ以外の構成は同じである。
このような構成の組立式靴収納棚1aも、積み上げる単位枠体3の個数を変えることにより靴の収納容量を自由に可変できる。また、組み立て式であるため不使用時には解体して狭い場所に保管でき、運搬も容易である利点を有する。靴受けシートは水平に張ってあるため、靴以外のシャツ、衣類、雑誌、雑貨などの種々の物品を収納する収納棚としても使用できて便利である。
図面中、1、1aは組立式靴収納棚、2は骨組み、3は単位枠体、5はパイプジョイント、5aは垂直円筒状部、5bは水平円筒状部、6a、6b、6cは単管パイプ、7は仕切り壁、8は靴受けシート、9は線状突起部を示す。
Claims (3)
- 組立式靴収納棚であって、垂直方向に連結して積み上げる複数の単位枠体と、上下の単位枠体間に掛け渡す複数の靴受けシートを備え、
前記単位枠体は8本の断面円形の単管パイプとそれらを垂直、水平方向に連結する4個のパイプジョイントからなり、該パイプジョイントは前記単管パイプの外径に等しい内径で長手方向中央内部に仕切り壁を設けた短い垂直円筒状部と、その長手方向外面に直角で互いの角度も直角になるように取り付けた2個の短い水平円筒状部とからなる4ポートパイプジョイントであり、該パイプジョイントの4個を四角形状に並べてそれら前側、後側の左右間を長い単管パイプで、右側、左側の前後間を中間長さの単管パイプで繋ぎ、各パイプジョイントには上方より単管パイプを差し込んで構成されており、
該単位枠体を垂直方向に複数個積みあげて最上段単位枠体の上方からの単管パイプの上端には前記パイプジョイントを取り付けてそれらの間を長い単管パイプと中間長さの単管パイプで繋ぎ、各上の段の単位枠体の後側左右間の長い単管パイプと下の段の単位枠体の前側左右間の長い単管パイプとの間に前記靴受けシートを張り渡したことを特徴とする組立式靴収納棚。 - 請求項1に記載の組立式靴収納棚において、前記4ポートのパイプジョイントは樹脂で成形されて各円筒状部の内面には、その円筒軸方向に伸びる幅狭で低い高さの線状突起部が1乃至複数本形成されていることを特徴とする組立式靴収納棚。
- 請求項1又は2に記載の組立式靴収納棚において、前記靴受けシートは上の段の単位枠体の後側左右間の長い単管パイプと下の段の単位枠体の前側左右間の長い単管パイプとの間に張り渡すのに代えて、同じ段の後側左右間の長い単管パイプと前側左右間の長い単管パイプとの間に張り渡したことを特徴とする組立式靴収納棚。
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JP2014000581U JP3190132U (ja) | 2014-02-06 | 2014-02-06 | 組立式靴収納棚 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103960879A (zh) * | 2014-05-09 | 2014-08-06 | 福建工程学院 | 多功能一体化鞋架 |
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2014
- 2014-02-06 JP JP2014000581U patent/JP3190132U/ja not_active Expired - Fee Related
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