JP3189875U - 脱水装置 - Google Patents

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薫 長谷川
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正範 人見
正範 人見
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博伸 市川
淳一 楢井
淳一 楢井
和則 三浦
和則 三浦
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【課題】ケーシングの周面に穿設された孔が処理対象物により塞がれたとしても、処理対象物から絞り出された水分の排水経路を確保することができる脱水装置を提供する。【解決手段】処理対象物の搬送方向におけるケーシング12の上流側の端板14の開口15に多数の孔23が形成された排水板19を配設する。【選択図】図1

Description

本考案は、処理対象物を圧搾して脱水する脱水装置に関する。
従来より、液体を含む汚泥等の処理対象物に凝集剤を添加して撹拌したものを脱水する装置として、ケーシング内に投入された処理対象物にスクリューにより圧搾して脱水する脱水装置が用いられている。
このような従来の脱水装置は、周面に多数の孔が穿設された円筒形状のケーシングと、このケーシング内の長手方向に延在するように配置され、モータにより回転駆動するスクリューとを有している。
そして、前記スクリューの軸心には、前記スクリューによる処理対象物の搬送方向における下流側であって、前記ケーシングから突出する部分に、前記ケーシングと間隙をもって前記搬送方向に向かって徐々に拡張する円錐形状の抵抗体が配設されており、この抵抗体が前記スクリューの回転駆動により前記ケーシング内を搬送された処理対象物に抵抗を加え、スクリュー羽根とともに圧力をかけることにより処理対象物の脱水を行い、処理対象物に含まれていた液体は、前記ケーシングに形成されている多数の孔から排出され、脱水された処理対象物の脱水ケーキは、前記ケーシングと前記抵抗体との間隙から排出されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−532号公報
しかしながら、前述した従来の脱水装置では、スクリューの駆動により搬送され、圧力をかけられた処理対象物によりケーシングの外周面に穿設された孔が塞がれやすく、その結果、排水の効率が低下してしまうという問題があった。
そこで、本考案は、ケーシングの外周面に穿設された孔が処理対象物により塞がれても、圧搾される処理対象物から絞り出される水分の排水経路を確保することのできる脱水装置を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本考案の脱水装置の特徴は、外周面に多数の孔が穿設され、処理対象物の搬送方向において、半径が漸減するように円錐台形状に形成されたケーシングと、前記ケーシング内に同軸に挿通されたスクリューと、前記ケーシングの、前記スクリューによる処理対象物の搬送方向における下流側の端部開口部に対し、その下流側から間隙をもって配設された抵抗体とを備えた脱水装置において、前記ケーシングの前記搬送方向における上流側の端部開口部に多数の孔が形成された排水板を配設した点にある。
このような構成を採用したことにより、ケーシングの外周面に穿設された多数の孔の一部が処理対象物により塞がれたとしても、圧搾される処理対象物から絞り出された水分がケーシングの上流側の端部に配設された排水板から水分を排出させることができる。
本考案の他の脱水装置の特徴は、前記ケーシングが、前記処理対象物の搬送方向における上流側から下流側にかけて上方に傾斜するように形成されている点にある。
このような構成を採用したことにより、圧搾される処理対象物から絞り出された水分が排水板に到達しやすくなる。
本考案のさらに他の脱水装置の特徴は、前記ケーシングの傾斜角が調整可能とされている点にある。
このような構成を採用したことにより、処理対象物の特性に合わせてケーシングの傾斜角度を設定して、脱水を良好に行うことができる。
本考案の脱水装置によれば、ケーシングの外周面に穿設された孔が処理対象物により塞がれたとしても、処理対象物から絞り出された水分の排水経路を確保することができる。
本考案に係る脱水装置の実施形態を示す概略側面図 (a)、(b)は本考案の排水板の実施形態をそれぞれ示す概略正面図図
以下、本考案に係る脱水装置の実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の脱水装置1は、図1に示すように、架台6上に、作業時に処理対象物の搬送方向(図示右方)における上流側から下流側にかけて上方に傾斜するように、水平方向に延在する回動軸4を中心として鉛直方向に回動可能に本体ベース2が配設され、この本体ベース2上に脱水部11が配設されている。前記本体ベース2と前記架台6は、前記本体ベース2の前記搬送方向における上流側の下面に前記搬送方向と直交する方向に延在して配設される回動軸4が、前記架台6に配設された一対の軸受7に回動自在に軸支されて連結されている。
そして、前記本体ベース2の前記搬送方向における下流側の下面には、前記回動軸4を中心に回動された前記本体ベース2を下方から支持する任意の長さのスタンド5が配設されており、このスタンド5の長さにより前記本体ベース2に所望の傾斜角が形成されるようになっている。さらに、前記本体ベース2の前記搬送方向における上流側には、前記脱水部11において処理対象物から圧搾された液体を前記本体ベース2の下方に排水する排水口3が形成されている。
前記脱水部11は、多数の孔13が穿設されたパンチングプレートを、前記搬送方向における上流側から下流側にかけて直径が漸減する円錐台状に形成されたケーシング12内に、モータ30の駆動により回転駆動するスクリュー24が同心状に挿通されており、前記ケーシング12の両端部には、前記ケーシング12の各端部開口部とそれぞれ同径の開口15,17が形成されている。
前記開口15,17の外周には、前記ケーシング12を前記本体ベース2の上面から所定の高さを持って保持する端板14,16がそれぞれ配設されており、前記ケーシング12の長手方向における両側方には、前記両端板14,16とそれぞれ直角に当接する側板18(図1において、手前側の側板は省略する)が前記ケーシング12を挟んで平行に配設されている。また、前記ケーシング12の前記搬送方向における上流側の上部には、供給ホース41aにより凝集反応槽41と連結され、前記濃縮機41において凝集剤とともに撹拌され濃縮された処理対象物を前記ケーシング12内に供給する供給口12aが形成されている。
前記ケーシング12の上流側の端板14には排水板19が配設されており、この排水板19は、図2(a)に示すように、内径が前記端板14の開口15と同径に形成された円環状の外輪20aを有し、この外輪20aの内側に後述するスクリュー24の中心軸24aを回転自在に挿通して軸支する軸受21が形成され前記外輪20aに連設された直線状のスポーク20bを有するフレーム20に、前記外輪20a内の軸受21以外の領域に多数の孔23が穿設されたパンチングプレート22を固着して形成されている。
そして、この排出板19は、ケーシング12内で処理対象物から圧搾され、さらに、ケーシング12の各孔13からケーシング12外へ排出されなかった水分をケーシング12外へ排出し、排水口3から本体ベース2の下方へ排水するようになっている。なお、前記排水板19の形態としては、例えば図2(b)に示すように、軸受21の剛性が確保できる範囲ならば、十字状のスポーク20bを設けるようにしてフレーム20に対するパンチングプレート22の占める割合を任意に設定可能である。
前記下流側の端板16の下流側には、ケーシング12内において脱水され、端板16の開口17から排出される処理対象物の脱水ケーキを下方に配置された任意の容器42に投下するためのシュータ25が配設されている。このシュータ25は、前記端板16の開口17から排出される脱水ケーキが周囲に飛散しないように前記端板16の開口17の周囲を覆うカバー部26と、排出された脱水ケーキを下方に設置された容器42へ案内するガイド部28とから構成されており、前記カバー部26の前記開口17と対向する面26aには、スクリュー24の中心軸24aを回転自在に挿通して軸支する軸受27が形成されており、この軸受27の外側には、スクリュー24の中心軸24aの一端を回転自在の状態で係止する軸受29が配設されている。
前記スクリュー24は、中心軸24aの一端がモータ30に接続されるとともに、前記排水板19の軸受21、前記シュータ25の軸受27および前記軸受29に回転自在に軸支されており、この中心軸24aの前記ケーシング2内に収納される範囲における周面に螺旋状のスクリュー羽根24bが配設されている。前記スクリュー羽根24bは、前記ケーシング12が処理対象物の搬送方向における上流側から下流側にかけて直径が漸減するテーパ状に形成されているのに応じて、前記搬送方向における上流側から下流側にかけて軸方向と直交する方向への張り出し幅が小さくなるように形成されている。
また、前記スクリュー24の中心軸24aには、前記シュータ25内において前記端板16の開口17から排出される処理対象物に対してその排出を阻害するように抵抗を加え、前記ケーシング12内における圧搾圧力を調節して処理対象物の脱水量を調整する抵抗体31が軸方向に摺動可能に挿通されている。この抵抗体31は、前記中心軸24aの軸方向と直交する方向に前記開口17の内径よりも若干大きく円盤状に張り出した抵抗体本体31aと、この抵抗体本体31aの前記搬送方向における下流側に一体に形成され、前記中心軸24aの軸方向長さが前記抵抗体本体31aより長く形成された筒状の筒部31bとから構成されている。
さらに、前記抵抗体31の筒部31bには、その外周面から内周面へ前記中心軸24aの軸方向と直交する方向に貫通するねじ穴(図示せず)が少なくとも1カ所に穿設されており、このねじ穴にボルト32を螺合させ、ボルト32の先端を前記中心軸24aの外周面に圧接させることにより前記抵抗体31の前記中心軸24aの軸方向への摺動を拘束できるようになっている。
なお、本実施形態においては、抵抗体31をケーシング12の端板16と平行で、中心軸24aの軸方向と直交する方向に円盤状に張り出した形状としているが、これに限定されるものではなく、例えば処理対象物の搬送方向における上流側から下流側にかけて直径が漸増するテーパ状など、搬送される処理対象物に適度に抵抗を加えられる形状であれば任意に選択可能である。また、抵抗体31の摺動を拘束するねじ穴およびボルトは複数対配設してもよい。
また、前記スクリュー24の中心軸24aの上流端には、前記排水板19のパンチングプレート22の各孔23の目詰まりを防止するためにゴムなどの弾性材料からなるスクレーパ(図示せず)がパンチングプレート22の表面に圧接するように配設されており、スクリュー24の中心軸24aの回転に伴ってパンチングプレート22の表面に圧接しつつ回転し、パンチングプレート22の表面に付着したより処理対象物の固形分を掻き取るようになっている。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の脱水装置の作用について説明する。
まず、あらかじめ架台6に連結された本体ベース2を回動軸4を中心に回動させ、本体ベース2の下面に、任意の長さに設定したスタンド5を配設して脱水装置1に所望の傾斜角を設ける。また、脱水する処理対象物の種類やその処理対象物の現状の吸水状態や要脱水状態などを考慮してスクリュー24の中心軸24aに配設された抵抗体31を摺動させて抵抗体31の抵抗体本体31aとケーシング12に配設された端板16の間隔を調整し、ボルト32を締めて抵抗体31を所望の位置に固定して抵抗体31の中心軸24aに沿っての摺動を拘束する。
そして、脱水装置1を稼働させてモータ30を駆動すると、スクリュー24の回転が開始され、濃縮機41において凝集剤とともに撹拌され濃縮された処理対象物が、供給ホース41aが連結された供給口12aからケーシング12内に供給される。すると、ケーシング12内に供給された処理対象物は、回転したスクリュー24の螺旋状のスクリュー羽根24bによりケーシング12内を上流側から下流側へ搬送され、上流側から下流側にかけて半径が漸減する円錐台状のケーシング12の内周面に近接配置されているスクリュー羽根24b、ならびに、端板16の開口17の下流側に任意の間隔を設けて配置された抵抗体31の抵抗体本体31aにより圧搾されて脱水される。
このようにして、処理対象物が圧搾されて脱水された脱水ケーキは、端板16の開口17と抵抗体31の抵抗体本体31aとの間隙からケーシング12外へ排出され、シュータ25のガイド部28に案内されて脱水装置1の下方に設置された容器42へ投下される。一方、圧搾される処理対象物から絞り出された水分は、主に、ケーシング12の外周面に穿設された各孔13からケーシング12外へ排出され、本体ベース2上を流れて排水口3からさらに下方へ排出される。
このとき、スクリュー24のスクリュー羽根24bにより搬送および圧搾される処理対象物によってケーシング12に穿設されている各孔13の一部が塞がれるなどしてケーシング12外に排出されなかった一部水分は、脱水装置1の傾斜配置されたケーシング12によりケーシング12の上流側に還流され、ケーシング12の上流側の端板14に配設された排水板19のパンチングプレート22の各孔23からケーシング12外に排出される。この排水板19は、濃縮機41からケーシング12内に処理対象物を供給する供給口12aよりも処理対象物の搬送方向においてケーシング12の上流側に配設されているため、供給口12aから供給される処理対象物は回転駆動されるスクリュー24により常にケーシング12内を上流側から下流側へ搬送されるので、処理対象物によりパンチングプレート22の各孔23は塞がれにくく、処理対象物から絞り出された水分の排出経路を確保することができる。
前述したようにしてケーシング12から排出された水分は、本体ベース2の排水口3の下方に設置された濾液槽(図示せず)に貯留されるか、排水口3に配設された配管および電動ポンプ(ともに図示せず)などにより、図示しない他所に設置された濾液槽に送給され貯留される。
以上説明したように、本実施形態の脱水装置1によれば、スクリュー24によりケーシング12内を搬送および圧搾される処理対象物により、ケーシング12の外周面に穿設された各孔13の一部が塞がれ、処理対象物から絞り出された水分の一部がケーシング12の外周面から排出されなかった場合においても、ケーシング12が傾斜配置されているため、処理対象物から絞り出された液体がケーシング12の上流側に流され、ケーシング12の上流側の端部に配設された排水板19のパンチングプレート22の各孔23からケーシング12外へ排出されることになる。
また、排水板19がケーシング12の供給口12aよりも上流側に配設されているため、供給口12aから供給された処理対象物はスクリュー24により常に供給口12aよりも下流側へ搬送されるので、排水板19のパンチングプレート22の各孔23は塞がれにくく、水分の排出経路を確保することができる。
なお、本考案は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、ケーシング12を形成するパンチングプレートと排水板19に配設されるパンチングプレート22にそれぞれ穿設されている孔は、処理対象物の種類等に応じて、その大きさ形状および数を任意に変更可能である。
1 脱水装置
2 本体ベース
3 排水口
4 回動軸
5 スタンド
6 架台
7 軸受
11 脱水部
12 ケーシング
13 孔
19 排水板
20 フレーム
21 軸受
22 パンチングプレート
23 孔
24 スクリュー
25 シュータ
27 軸受
29 軸受部材
30 モータ
31 抵抗体
32 ボルト
41 濃縮機

Claims (3)

  1. 外周面に多数の孔が穿設され、処理対象物の搬送方向において、半径が漸減するように円錐台形状に形成されたケーシングと、
    前記ケーシング内に同軸に挿通されたスクリューと、
    前記ケーシングの、前記スクリューによる処理対象物の搬送方向における下流側の端部開口部に対し、その下流側から間隙をもって配設された抵抗体とを備えた脱水装置において、
    前記ケーシングの前記搬送方向における上流側の端部開口部に多数の孔が形成された排水板を配設したことを特徴とする脱水装置。
  2. 前記ケーシングは、前記処理対象物の搬送方向における上流側から下流側にかけて上方に傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱水装置。
  3. 前記ケーシングの傾斜角は調整可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の脱水装置。
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CN114772897A (zh) * 2022-05-13 2022-07-22 丁萧 一种给排水用智能污泥脱水处理系统

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