JP3189594U - 蓄光花飾り - Google Patents

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蕭瑛綉
林聲仁
陳素真
江培秀
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財團法人紡織産業綜合研究所
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Abstract

【課題】様々な花型形体の花弁構造が異なる明るさや色温度を有するようになる視覚的効果をもたらし、さらに、花型本体に異なる花飾り用器具を組み合わせて鉢植、壁飾り、コサージュまたはリースを作ることができ、外部電力を必要とせず自ら発光するので安全性に問題がない、蓄光花飾りを提供する。【解決手段】蓄光花飾りは、複数の花弁構造10を有する花型本体を含み、これらの花弁構造は主に蓄光繊維20を製織して成るものであり、蓄光繊維の蓄光特性により、太陽光または蛍光灯が照射した光エネルギーを吸収した後、夜間や暗い場所で柔らかな光を発することができる。【選択図】図1

Description

本考案は発光花飾りに関するものであって、特に、蓄光特性を有する蓄光花飾りに関するものである。
特許文献1で開示された「花型ランプの構造」のように、従来の発光花飾りは、発光ダイオード(LED)を造花の中に設置し、光らせることで明滅効果をもたらし、より生命力のある花に見せる。
しかし、LEDは小型電池容器と花を組み合わせたものであり、電池から提供される電力が不足すると、発光輝度を維持するために、電池を交換する必要があった。
また、特許文献2で開示された「花型発光装置」は、電池ユニットから発光ユニットに電力を提供して発光するものであり、プラグを用いて発光ユニットに電気的に接続するとともに、着脱自在に商用電源に電気的に接続し、スイッチ制御により電源モードの切り換えを行うことで、発光素子が電池により発光するか商用電源により発光するかを制御する。
この考案によれば、異なる電力を提供して花型発光装置の発光輝度を維持できるが、その応用範囲は限られており、商用電源への接続に便利な場所でなければ異なる電力へ変換するという目的を達成できない。
さらに、従来の発光花飾りはどれも電池や商用電源等の外部電力の提供により花飾りが発光するので、点状または局部的な発光効果しかなく、大面積の発光はできなかった。
台湾実用新案登録公告第M285245号公報 台湾実用新案登録公告第M367609号公報
上述の問題点に加え、環境保護の観点と安全性を考慮し、本考案の出願人は上述の欠点を克服するのに有効な蓄光花飾りを特別に開発し、開示および出願することになった。
本考案の主な目的は、蓄光繊維が光を吸収し蓄光する特性を利用し、蓄光繊維を製織して成る花弁構造が夜間や暗闇で発光するようにし、柔らかな照明を提供するのに有効であり、その発光部位が花弁構造全体であり、これにより様々な花型形体を構成し、異なる視覚効果を呈することができる、蓄光花飾りを提供することである。
本考案のもう1つの目的は、異なる花飾り用器具を組み合わせて各種鉢植、壁飾り、コサージュまたはリース等の製品を作ることができ、外部電力を利用せずに発光し、放射性物質を含まず、安全無害かつ水洗いできる等の利点を備えた、蓄光花飾りを提供することである。
上述の目的を達成するため、本考案が提案する蓄光花飾りは、複数の花弁構造を有する花型本体を含み、これらの花弁構造は複数の蓄光繊維を製織して成るものであり、蓄光繊維により蓄光した後発光する。
これらの花弁構造は数枚が重なって多層になり、各花弁構造と隣接する花弁構造は重なり合い、重弁花の花型形体を構成する。または、これらの花弁構造は取り囲むような配列であり、各花弁構造は隣接する花弁構造とほとんど重ならず、単弁花の花型形体を構成する。
具体的には、これらの花弁構造が構成した花型形体は、バラ、チューリップ、ツバキまたはユリのデザインにできる。異なる花型形体により、異なる集光効果が生まれる。
花弁構造以外にも、花型本体には少なくとも1つの花蕊構造、葉構造または茎構造をさらに含み、花蕊構造、葉構造または茎構造も蓄光繊維を製織して形成することで、蓄光後に発光するようにできる。
また、上述の蓄光花飾りは、花型本体と花飾り用器具を組み合わせて鉢植、壁飾り、コサージュまたはリース等にすることで、リビングルーム、レストラン、イベントホール等の異なる場所に適用できる。
本考案が開示する蓄光花飾りは、蓄光繊維が蓄光した後発光する特性を利用し、蓄光繊維を製織して様々な花型本体中の花弁構造を作ることで、十分に光源を吸収した後、夜間や暗闇で柔らかな光を発するようにすることができる。
また、この蓄光花飾りの発光部位は花弁構造全体であり、蓄光繊維に対し異なる製織方法を用いたり、花弁構造を重ねる配列方法を変えることで、光の屈折や散乱現象により変化を生じさせ、異なる視覚効果を呈することができる。
さらに、異なる花飾り用器具を組み合わせて各種鉢植、壁飾り、コサージュまたはリース等の製品を作ることができる。これらの製品は外部電力を利用せずに発光し、放射性物質を含まず、安全無害で水洗いできる等の利点を備えるので、環境保護や安全性のニーズに合わせられる。
本考案が提供する蓄光花飾りの実施例を示す図。 本考案が提供する蓄光花飾りの蓄光繊維を示す図。 本考案が提供する蓄光花飾りの蓄光繊維を示す図。 本考案が提供する蓄光花飾りのもう1つの実施例を示す図。 本考案が提供する蓄光花飾りを応用した鉢植を示す図。 本考案が提供する蓄光花飾りを応用したリースを示す図。 本考案が提供する蓄光花飾りを応用したコサージュを示す図。 本考案が提供する蓄光花飾りを応用した壁飾りを示す図。
本考案の目的、特徴および効果の更なる理解のため、図面を参照しながら以下に詳細を説明する。
本考案が提供する蓄光花飾りの実施例を示す図1を参照されたい。この蓄光花飾りは花型本体1を有し、花型本体1は複数の花弁構造10が組み合わされて成り、花弁構造10は蓄光繊維20を用いて作製されている。
蓄光繊維20は蓄光材料によって加工されたものなので(詳細は後述する)、蓄光材料の特性を有し、昼間や光が十分な場所では可視光、太陽光または紫外線光を吸収し、光エネルギーに変換して保存し、夜間または暗闇で様々な色彩の光を発することができる。その光は柔らかで、目を刺激せず、快適で暖かな雰囲気を容易に造り出せる。
本考案において蓄光繊維20は、暖色系の光波長を発する暖色系蓄光繊維と、寒色系の光波長を発する寒色系蓄光繊維から選ぶことができ、実際2種類の系統の蓄光繊維20を混ぜて使用することもできる。
蓄光繊維20は、暖色系または寒色系の蓄光材料に混練および紡糸技術を施して得るという方法で製造される。中でも、暖色系の蓄光材料は、二重アミド結合の立体構造を有する有機化合物を利用したもので、極低温環境下で希土類元素を含有する蓄光原料と高速衝突させて、衝突した表面の温度が瞬間的に高温になることにより二重アミド結合の立体構造を有する有機化合物が蓄光原料表面に噴きつけられ、極低温環境の影響で瞬間冷却されることにより、暖色系蓄光材料が得られる。
この暖色系蓄光材料はさらに、高温混練工程において熱可塑性高分子の架橋構造とキレート化することで、均一な分散効果が得られるとともに、紡糸工程を経て暖色系蓄光繊維が製造される。
また、寒色系蓄光材料は、無機金属酸化物を利用したもので、極低温環境下で希土類元素を含有する蓄光原料と高速衝突させ、この衝突過程により蓄光原料表面で無機金属酸化物が融合反応を起こし、結晶格子構造の変化により光子がずれる現象が起こり、寒色系蓄光材料が得られる。
この寒色系蓄光材料はさらに、高温混練工程において熱可塑性高分子の架橋構造とキレート化することで、均一な分散効果が得られるとともに、紡糸工程を経て寒色系蓄光繊維が製造される。
次に、本考案の蓄光繊維20、30の2種類の構造である1成分形原抽出繊維と2成分形コアシェル構造繊維をそれぞれ示す図2aと図2bを参照されたい。
蓄光繊維20は1成分形原抽出繊維であり、すなわち単一蓄光繊維21(図2aに図示)により組成されたものである。
蓄光繊維30は2成分形コアシェル構造繊維であり、シェル層31とコア層32を有し、シェル層31とコア層32のうち一層は蓄光繊維であり、もう一層はその他の材質の繊維である(図2bに図示)。
本考案は上述と同じまたは類似する蓄光繊維20または30を利用できる。まず、製織プロセスを経て織布を作製し、異なる組織形式を織り交ぜた設計により織布が異なる発光色や明るさを有するようになる効果をもたらす。
さらに押し出しを経て様々な異なる花型本体1の花弁構造10に裁断した後、各花弁構造10を重ねて多層にする。各層の花弁構造10はそれぞれ隣接する花弁構造10と重なり合い、重弁花の花型形体を構成し、花托(図中未表示)を利用して固定した後、それぞれの花型本体1を作る。
一般的な例では、このような重弁花の花型形体には、重弁のバラ、チューリップまたはツバキ等があり、図1の実施例は一般的な重弁花であるバラの花型形体である。
本考案が開示する蓄光花飾りは、一般的な蛍光灯の光または太陽光を10分間照射し吸収させた後、6時間以上発光を持続でき、余分な電力を提供する必要がない。その発光部位は花弁構造10全体であり、柔らかな光源を発することができる。輝度は30〜50mcd/m2であり、上述の実施例では、各花弁構造10の間がお互いに重なり合っているために光の屈折、散乱現象が生じ、花型本体1全体が立体的な集光効果を呈する。
本考案が提供する蓄光花飾りのもう1つの実施例を示す図3を参照されたい。
この実施例は一般的なユリの花型形体である。本実施例では、各花弁構造10は花托(図中未表示)を一周取り囲むように配列されて花型本体1を形成し、各花弁構造10と隣接する花弁構造10はほとんどお互いに重なり合うことはなく、単弁花の花型形体を構成している。
一般的な例は図示した単弁のユリであり、本実施例の花型本体1は複数の花蕊構造70をさらに含んで、実際の花型形体の構造に近づけている。
実際の応用において、花型本体1は葉構造および/または茎構造(詳細は後述の応用例を参照)を含むこともできる。花型本体1の花弁構造10、花蕊構造70、葉構造および茎構造はすべて蓄光繊維20または30を製織して成るものである。
また、本考案の蓄光花飾りはさらに、花型本体1と異なる花飾り用器具を組み合わせて様々な鉢植、壁飾り、コサージュまたはリース等の製品を作ることができ、リビングルーム、レストラン、イベントホール等の異なる場所に適用でき、照明を消した後に暖かい雰囲気を醸し出し、楽しく、ロマンチックな印象を与えられる。
本考案が提供する蓄光花飾りを応用した鉢植を示す図4を参照されたい。本応用例では、蓄光花飾りは複数個の花型本体1を含み、花弁構造10、葉構造50および茎構造40を組み合わせたものが植木鉢60中に固定され、鉢植の応用形態を構成している。
また、本考案が提供する蓄光花飾りを応用したリースを示す図5、コサージュを示す図6、壁飾りを示す図7を参照されたい。これらの応用例では、蓄光花飾りは複数個の花型本体1を含み、バラ等の花型形体の花弁構造10および葉構造50を組み合わせて成る。上述の茎構造等もこの種の花型構成要素として含むことができ、そのサイズ、数量および配列の組み合わせ方法を自由に変えて、様々な形体の骨組80上に固定し、リース、コサージュまたは壁飾り等の異なる応用形態を構成できる。
もちろん、本考案の蓄光花飾りはレース、スパンコール、リボン等のようなその他装飾品と組み合わせて、異なる外観美の効果をもたらすこともできる。なお、本考案の精神の下で蓄光花飾りを幅広く発展させて多くの他の製品に応用することができるが、ここでは逐一列挙しない。
本考案は上述のとおり実施例を開示したが、これは本考案を限定するものではない。本考案の精神と領域を脱しない範囲内で加えた各種の変更や潤色は、すべて本考案の実用新案登録請求の範囲内に含まれる。本考案の保護範囲については実用新案登録請求の範囲を参照されたい。
1 花型本体
10 花弁構造
20 蓄光繊維
21 単一蓄光繊維
30 蓄光繊維
31 シェル層
32 コア層
40 茎構造
50 葉構造
60 植木鉢
70 花蕊構造
80 骨組

Claims (9)

  1. 花型本体を含み、前記花型本体は複数の花弁構造を有し、前記花弁構造は複数の蓄光繊維を製織して成るものであり、前記蓄光繊維により蓄光した後発光する、ことを特徴とする蓄光花飾り。
  2. 前記花弁構造は数枚ずつ重なって多層になり、各花弁構造は隣接する花弁構造と重なり合い、重弁花の花型形体を構成する、請求項1に記載の蓄光花飾り。
  3. 前記花弁構造は取り囲むような配列であり、各花弁構造は隣接する花弁構造とほとんど重ならず、単弁花の花型形体を構成する、請求項1に記載の蓄光花飾り。
  4. 前記花弁構造が構成する花型形体はバラ、チューリップ、ツバキまたはユリである、請求項1に記載の蓄光花飾り。
  5. 前記花型本体は少なくとも1つの花蕊構造、葉構造または茎構造をさらに有する、請求項1に記載の蓄光花飾り。
  6. 前記花蕊構造、葉構造または茎構造は、前記蓄光繊維を製織して成るものである、請求項5に記載の蓄光花飾り。
  7. 前記花型本体と組み合わせて鉢植、壁飾り、コサージュまたはリースを作るのに用いられる花飾り用器具をさらに含む、請求項1に記載の蓄光花飾り。
  8. 前記蓄光繊維は1成分形原抽出繊維または2成分形コアシェル構造繊維である、請求項1に記載の蓄光花飾り。
  9. 前記蓄光繊維は暖色系蓄光繊維または寒色系蓄光繊維から選ばれる、請求項1に記載の蓄光花飾り。
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