JP3188671U - ろうそく立てになる容器の蓋 - Google Patents

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【課題】ろうそくなどを入れる容器の蓋がほぼそのままろうそく立てとして使用できる容器の蓋を提供する。【解決手段】ろうそく4aを入れた容器3aにかぶせる金属製の蓋1の内面ほぼ中央に、蓋の面と垂直方向にろうそくを立てることのできる細長い爪2を取り付ける。この細長い爪に、普通の細長いろうそくを立てることができることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、瓶、缶等にかぶせる容器の蓋であって、ごく簡単な作業を行うことによりそのままろうそく立てとして使用できるように構成された容器の蓋に関する。
ろうそくは、墓前や仏前におけるお参りのときや、停電時の照明用、あるいは提灯、灯籠等の装飾用などにおいて、ろうそく立てに立てて使用されるのが普通である。ろうそく立てとしては、皿状の容器のほぼ中央にろうそくを刺して立てる針を取り付けられたものが広く知られている。この場合の皿状の容器は、ろうそくの火によって溶けたろうが周囲にこぼれないようにすること、焔を周囲の燃えやすいものから隔離するだけの寸法を有すること、かつ万が一ろうそくが倒れても火が周囲に燃え移らないだけの大きさを有することなどが必要である。
特許文献1には、金属製の皿体をセラミックス製の台座で支持し、皿体の熱が外部に伝導しにくくしたことを特徴とする燭台が記載されている。皿体の中央にろうそくを立てる芯部があり、その挿入孔の周囲は皿体が上向きにせり上がって堤部を形成し、溶けたろうが皿体から洩れるのを防ぐようになっている。
また特許文献2には、上面が開口したろうそくケースと、容器内に配置されたろうそくと、これに着脱自在にかぶせる蓋部とで構成される蓋付きろうそくが記載されている。図4において、符号1が蓋、符号3が容器、符号4がろうそくである。
蓋がない状態でろうそくをろうそくケース内に放置すると、ろうそくに雨水がかかったり、塵埃が溜まったりして次回に使用するとき着火が悪かったり、燃焼が悪く煤が発生するなどの問題点があるので、蓋をかぶせるようにしたものである。
このほか、普通の棒状のろうそくを缶などに入れて保管することも一般に行われている。またクリスマスやバースデイケーキ等に使用する小型のろうそくを缶などの容器に入れておくことも一般に行われている。
特開2009−212001号公報(要約、図1) 特開平11−131090号公報(要約、図1)
このように塊状、棒状、あるいは小型のろうそくや、一度使用してまだ使用できるろうそくなどは缶に入れて保管するのが望ましいが、使用するときには別にろうそく立てが必要である。
本考案は、ろうそくを保管する缶などの容器の蓋を、簡単な作業でろうそく立てとして使用できるようにすることで、ろうそく立てを別個に用意する必要をなくすことを目的とする。
請求項1に記載の本考案は、瓶、缶等の容器にかぶせる金属製の蓋であって、その内面ほぼ中央に蓋の面と垂直方向にろうそくを立てることのできる1本ないし複数本の細長い爪を取り付けたことにより、ろうそく立てとして使用できることを特徴とする容器の蓋である。
請求項2に記載の本考案は、前記の容器が、ほぼその内部一杯の大きさの塊状のろうそくを収納するものである請求項1に記載の容器の蓋である。
また、請求項3に記載の本考案は、前記の容器が、その内部に複数本の棒状のろうそくを収納するものである請求項1に記載の容器の蓋である。
本考案によれば、ろうそくを保管している容器の蓋が簡単な作業でそのままろうそく立てとして使用できるので、別個にろうそく立てを用意する必要がなくなるという、すぐれた効果を奏する。
本考案の第1の実施例の容器と蓋とを示す斜視図である。 本考案の第2の実施例の容器と蓋とを示す斜視図である。 本考案において蓋に取り付ける爪の形状を示す平面図である。 従来の技術における蓋付きろうそくを示す斜視図である。
本考案の第1の実施例を図面により説明する。図1はこの第1の実施例の容器と蓋とを示す斜視図である。容器3aは低い円筒状で、その中には、ほぼ内部一杯の大きさ(この場合直径を指す)の塊状のろうそく4aが収納されている。ろうそくの高さは容器一杯ではなく、やや低めでよい。ろうそくは容器にロウを流し込んで固めてもよいし、別途塊状に成形したものを挿入してもよい。容器は金属製でなくてもよい。
蓋1は防火のため金属製で、容器3aにかぶせる形状である。例えば直径7cmから10cm程度の円形のものなどが好ましい。そして内面ほぼ中央に、爪2が取り付けられている。爪2は、所定形状に切断した金属板で、使用するまでは蓋1の内面に貼りつけるようにして取り付けてあるが、使用に際して蓋の面と垂直方向に引き起こして、ろうそくを立てられるようにする。寝ている爪を指で起こすという、ごく簡単な作業で蓋がろうそく立てに変わるのである。そして容器3aのろうそくとは別に棒状のろうそくを立てることができ、明るさが倍増する。
本考案の第1の実施例を図面により説明する。図2はこの第2の実施例の容器と蓋とを示す斜視図である。容器3bは通常のろうそくが縦に入る程度の高い円筒状で、この図では中に棒状のろうそくが何本か入っているが、ろうそくの保管容器であるから未使用の棒状のろうそくに限定する必要はなく、一度使って短くなったろうそくでも、小型ろうそくでも何ら差し支えない
蓋1は図1のものと同じであり、中に入っていたろうそくをここに立てて、ろうそく立てとして使用することができる。
図3は蓋1に取り付けた爪のさまざまな変形例を示す斜視図あるいは平面図である。(a)は細長い直線状の爪2aを取り付けた例である。中央部を蓋に固定してあるので、両側を引き起こせば2本の爪が立ち上がるから、爪2本を合わせて大型のろうそくを立てたり、細いろうそくを2本立てたりすることができる。(b)は3本、(c)は4本、(d)は5本の細長い爪を取り付けた例である。必要に応じて必要な数の爪を引き起こして使用すればよい。いずれも図形の中心付近を蓋の中心にしてスポット溶接、鋲止め、接着などにより取り付ける。
なお、容器はろうそくを入れるものとして説明したが、これに限定する必要は全くなく、点火用のマッチ、線香など何を入れるものでもよいのは、いうまでもない。また、ろうそくを立てる爪は以上の例のように寝かした状態で蓋に取り付け、引き起こして使用してもよいし、初めから立てた状態で蓋に取り付けておいてもよい。
1…蓋、 2…爪、 3…容器、 4…ろうそく。

Claims (3)

  1. 瓶、缶等の容器にかぶせる金属製の蓋であって、その内面ほぼ中央に蓋の面と垂直方向にろうそくを立てることのできる1本ないし複数本の細長い爪を取り付けたことにより、ろうそく立てとして使用できることを特徴とする容器の蓋。
  2. 前記の容器が、ほぼその内部一杯の大きさの塊状のろうそくを収納するものである請求項1に記載の容器の蓋。
  3. 前記の容器が、その内部に複数本の棒状のろうそくを収納するものである請求項1に記載の容器の蓋。
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