JP3187714U - 位置決めシート - Google Patents

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由樹 土居
幸哉 澤野井
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Abstract

【課題】測定または処理の対象となる目標点を示すために、その目標点を含む対象領域に貼り付けられ、目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う用途に適した位置決めシートを提供する。
【解決手段】離型シート10上に配置され、離型シート側の面に粘着材層を有するプラスチックシート20,30を備える。プラスチックシート20,30は、透明な基材に目標点上に合わせられるべきマーク23を有する目標点表示部分21と、この目標点表示部分の周りの辺22A,22Cにマーク23に対応する第1目盛24,25を有する目盛表示部分22とを含む。目標点表示部分21のマーク23が目標点上に合うようにプラスチックシート20,30が対象領域に貼り付けられた後、測定または処理の開始前に目標点表示部分21が対象領域から剥がされる一方、目盛表示部分22が対象領域に残される。
【選択図】図1

Description

この考案は位置決めシートに関し、より詳しくは、測定または処理の対象となる目標点を示すために、その目標点を含む領域に貼り付けられる位置決めシートに関する。
従来、この種の位置決めシートとしては、例えば特許文献1(特開平10−290797号公報)に記載されているような医療用粘着テープ(またはシート)が知られている。同文献に開示されたものは、X線透過性のシートの一方の面に粘着材層を設け、更に、そのシートにX線不透過性の目盛を印刷して構成されている。その粘着テープは、X線写真により人体内部の状態を観察する際に、擦刺部や術部の位置を正確に確認するために、人体に貼り付けられる。
特開平10−290797号公報
しかしながら、そのように単に目盛が印刷された形式の粘着テープでは、測定または処理の対象となる目標点上に、例えば測定装置または処理装置の本体や大型のプローブなどの部材(以下、適宜「測定/処理部材」という。)を配置して測定または処理を行う用途には、適さないという問題がある。
例えば、一体型血圧計(血圧計本体とカフとが一体に構成されたもの)の血圧計本体を、腕、手首または足などの動脈の目標点上に装着して測定を行う場合、そのような血圧計本体を装着する際に、シートに印刷された目盛が血圧計本体によって覆われて隠れてしまい、ユーザ(医療従事者や被測定者を含む。)は目標点上に血圧計本体が正しく合っているか否かを認識できない。このため、目標点に対する血圧計本体の位置ばらつきが生じる可能性がある。また、測定中に目標点に対する血圧計本体の位置がずれたとしても、ユーザが位置ずれを容易には認識できない。このため、不正確な測定が行われる可能性がある。
そこで、この考案の課題は、測定または処理の対象となる目標点を示すために、その目標点を含む対象領域に貼り付けられる位置決めシートであって、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う用途に適したものを提供することにある。
上記課題を解決するため、この考案の位置決めシートは、
測定または処理の対象となる目標点を示すために、その目標点を含む対象領域に貼り付けられる位置決めシートであって、
離型シート上に配置され、上記離型シート側の面に粘着材層を有するプラスチックシートを備え、
上記プラスチックシートは、透明な基材に上記目標点上に合わせられるべきマークを有する目標点表示部分と、この目標点表示部分の周りに配置され、少なくとも一方向に関して上記マークの両側に相当する辺に上記マークに対応する第1目盛を有する目盛表示部分とを含み、
上記目標点表示部分の上記マークが上記目標点上に合うように上記プラスチックシートが上記対象領域に貼り付けられた後、上記測定または処理の開始前に上記目標点表示部分が上記対象領域から剥がされる一方、上記目盛表示部分が上記対象領域に残されるように構成されていることを特徴とする。
本明細書で、「目標点」とは、厳密な意味での点(面積を持たない)でなくても良く、或る程度の面積を有していてもよい(例えば直径1mm〜5mm程度の円形領域など)。
この考案の位置決めシートが使用される場合、まず、ユーザは、上記プラスチックシートを上記離型シートから剥がす。続いて、ユーザは、上記目標点表示部分の上記マークが上記目標点上に合うように、上記プラスチックシートを上記対象領域に貼り付ける。このとき、上記目標点表示部分は透明な基材にマークを有するものであるから、ユーザは、透明な基材を通して上記目標点を見ながら、上記マークを上記目標点上に容易に合わせることができる。また、上記プラスチックシートは、上記粘着材層の粘着力によって、上記対象領域に容易に貼り付けられる。これにより、上記マークに対応する上記目盛表示部分の第1目盛は、上記目標点に対応した状態になる。続いて、ユーザは、上記測定または処理の開始前に上記目標点表示部分を上記対象領域から剥がす一方、上記目盛表示部分を上記対象領域に残す。このとき、上記目盛表示部分の第1目盛は、上記目標点に対応した状態を維持する。この後、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛を基準として、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う。
このようにして測定または処理を行う場合、上記目盛表示部分の第1目盛は上記目標点に対応した状態を維持しているので、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛を基準とすることによって、上記目標点上に上記測定/処理部材が正しく合っているか否かを明確に認識できる。したがって、上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置ばらつきを防止できる。また、測定または処理中に上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置がずれたとしても、ユーザが位置ずれを容易に認識して修正できる。したがって、正確な測定または処理を行うことができる。このように、この位置決めシートは、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う用途に適する。
なお、測定または処理の後、ユーザによって、上記測定/処理部材が上記対象領域から取り外すとともに、上記目盛表示部分が上記対象領域から剥がされる。
本明細書で測定/処理部材を目標点上に「配置」するとは、少なくとも一時的に測定/処理部材を目標点上に接触した状態に維持することを意味し、ベルトなどを用いて装着することを含む。
また、目標点の「上に」とは、測定/処理部材を配置することを表すための便宜上の表現にすぎず、配置する向きを限定する意味ではない。例えば、目標点を含む対象領域が下方へ向いている場合、測定/処理部材を目標点に対して下から接触させて配置することを含む。
一実施形態の位置決めシートでは、
上記プラスチックシートは、このプラスチックシートをなす1枚の基本シート内の互いに異なる領域に上記目標点表示部分と上記目盛表示部分とを含み、
上記目標点表示部分は、上記粘着材層が省略され、かつ上記目盛表示部分に対して破断可能に連結されていることを特徴とする。
本明細書で「互いに異なる領域」とは、基本シートが延在する面内での互いに異なる領域を指す。
この一実施形態の位置決めシートが使用される場合、まず、ユーザは、上記プラスチックシート(上記基本シートを含む。)を上記離型シートから剥がす。続いて、ユーザは、上記目標点表示部分の上記マークが上記目標点上に合うように、上記プラスチックシートを上記対象領域に貼り付ける。このとき、上記目標点表示部分は透明な基材にマークを有するものであるから、ユーザは、透明な基材を通して上記目標点を見ながら、上記マークを上記目標点上に容易に合わせることができる。また、上記プラスチックシートは、上記粘着材層の粘着力によって、上記対象領域に容易に貼り付けられる。これにより、上記マークに対応する上記目盛表示部分の第1目盛は、上記目標点に対応した状態になる。続いて、ユーザは、上記測定または処理の開始前に上記目標点表示部分を上記目盛表示部分に対して破断しながら、上記目標点表示部分を上記対象領域から剥がす一方、上記目盛表示部分を上記対象領域に残す。このとき、上記目標点表示部分では上記粘着材層が省略されているので、ユーザは、上記目標点表示部分を容易に剥がすことができる。また、上記目盛表示部分は上記対象領域に残されるので、上記目盛表示部分の第1目盛は、上記目標点に対応した状態を維持する。この後、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛を基準として、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う。
このようにして測定または処理を行う場合、既述のように、上記目盛表示部分の第1目盛は上記目標点に対応した状態を維持しているので、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛を基準とすることによって、上記目標点上に上記測定/処理部材が正しく合っているか否かを明確に認識できる。したがって、上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置ばらつきを防止できる。また、測定または処理中に上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置がずれたとしても、ユーザが位置ずれを容易に認識して修正できる。したがって、正確な測定または処理を行うことができる。このように、この位置決めシートは、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う用途に適する。
また、上記プラスチックシートをなす1枚の基本シート内の互いに異なる領域に上記目標点表示部分と上記目盛表示部分とが設けられているので、上記マークと上記第1目盛とを同時に印刷して形成することができる。したがって、上記プラスチックシートを全体として容易に製造することができる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛表示部分の形状は、上記目標点表示部分の全周を取り囲む実質的に矩形の枠であることを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛表示部分の形状は、上記目標点表示部分の全周を取り囲む実質的に矩形の枠である。この矩形の枠をなす形状は一体になっているので、測定または処理の終了後に、上記目標点上から上記測定/処理部材を取り外した後、上記目盛表示部分を上記対象領域から一動作で剥がすことができる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛表示部分が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材の接触面の平面寸法以上に設定されていることを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛表示部分が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材(測定/処理部材)の接触面の平面寸法以上に設定されている。したがって、上記目標点上に上記測定/処理部材が配置されたとき、上記第1目盛が上記測定/処理部材によって覆われて隠れてしまうのを防止できる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛表示部分の上記一方向に対して垂直な方向に関して上記マークの両側に相当する辺に、上記マークに対応する第2目盛を有することを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、ユーザが上記目標点表示部分を上記対象領域から剥がす一方、上記目盛表示部分を上記対象領域に残したとき、上記目盛表示部分の第1目盛とともに第2目盛が、上記目標点に対応した状態を維持する。この後、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛とともに第2目盛を基準として、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う。このようにした場合、上記一方向とそれに垂直な方向との2方向に関して、上記目標点上に上記測定/処理部材が正しく合っているか否かを明確に示すことができる。したがって、上記2方向に関して、上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置ばらつきを防止したり、ユーザによる位置ずれ修正を容易にすることが可能になる。
一実施形態の位置決めシートでは、
上記目盛表示部分は、上記目標点表示部分を取り囲むように、上記一方向に関して上記マークの両側に対称に配置された第1のコの字状部分と第2のコの字状部分とを備え、上記第1のコの字状部分の中央の辺と上記第2のコの字状部分の中央の辺にそれぞれ上記第1目盛が設けられ、
上記第1のコの字状部分の先端と上記第2のコの字状部分との先端との間に、上記一方向に関して予め定められた寸法の隙間が設けられ、
上記隙間に上記目標点表示部分が延在していることを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記測定または処理の開始前に上記目標点表示部分を上記対象領域から剥がす一方、上記目盛表示部分を上記対象領域に残すとき、ユーザは、上記目標点表示部分のうち上記隙間に延在している部分を指で摘まんで、上記一方向に対して垂直な方向に引っ張ることによって、上記目標点表示部分を上記目盛表示部分に対して破断しながら容易に剥がすことができる。
また、例えば上記対象領域が実質的に棒状(被測定者の腕や脚など)である場合において、上記第1のコの字状部分と上記第2のコの字状部分とを上記棒の長手方向に配して貼り付けておき、上記測定/処理部材を上記棒の周囲にベルトで締め付けて装着するものとする。このとき、この位置決めシートでは、上記目盛表示部分をなす上記第1のコの字状部分と上記第2のコの字状部分とが上記隙間の分だけ分離された状態にある。ここで、予め、上記一方向に関して上記隙間の寸法を、上記ベルトの幅程度に設定しておくものとする。このようにした場合、上記対象領域に上記測定/処理部材が装着された状態であっても、ユーザは、上記ベルトに邪魔されずに、上記第1のコの字状部分と上記第2のコの字状部分とを上記対象領域から剥がして取り去ることができる。この点は、上記対象領域に上記目盛表示部分が長時間貼り付けられたままになっているのを被測定者が嫌うときに、有益である。
一実施形態の位置決めシートでは、上記第1のコの字状部分と上記第2のコの字状部分とが内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材の接触面の平面寸法以上に設定されていることを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記第1のコの字状部分と上記第2のコの字状部分とが内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材(測定/処理部材)の接触面の平面寸法以上に設定されている。したがって、上記目標点上に上記測定/処理部材が配置されたとき、上記第1目盛が上記測定/処理部材によって覆われて隠れてしまうのを防止できる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記第1のコの字状部分の両端の辺と上記第2のコの字状部分の両端の辺に、それぞれ第2目盛が設けられていることを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記目標点上に測定/処理部材を配置するとき、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛とともに第2目盛を基準として配置することができる。このようにした場合、上記一方向とそれに垂直な方向との2方向に関して、上記目標点上に上記測定/処理部材が正しく合っているか否かを明確に示すことができる。したがって、上記2方向に関して、上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置ばらつきを防止したり、ユーザによる位置ずれ修正を容易にすることが可能になる。
一実施形態の位置決めシートでは、
上記プラスチックシートは、上記離型シート上で上記基本シートを覆う透明なカバーシートを含み、
上記カバーシートが上記離型シート側の面に有する粘着材層の粘着力は上記基本シートが上記離型シート側の面に有する粘着材層の粘着力よりも小さいことを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートが使用される場合、まず、ユーザは、上記カバーシートとともに上記基本シートを上記離型シートから剥がす。このとき、上記基本シートは上記カバーシートによって支持されているので、上記目標点表示部分が上記目盛表示部分に対して破断するのを防止できる。したがって、上記カバーシートとともに上記基本シートを支障なく剥がすことができる。続いて、ユーザは、上記基本シートの上記目標点表示部分の上記マークが上記目標点上に合うように、上記カバーシートとともに上記基本シートを上記対象領域に貼り付ける。このとき、上記カバーシートは透明で、かつ上記基本シートの上記目標点表示部分は透明な基材にマークを有するものであるから、ユーザは、透明なカバーシートと基本シートの透明な基材を通して上記目標点を見ながら、上記マークを上記目標点上に容易に合わせることができる。また、上記カバーシートと上記基本シートは、それぞれの粘着材層の粘着力によって、上記対象領域に容易に貼り付けられる。また、上記基本シートは上記カバーシートによって支持されているので、上記カバーシートによって支持されていない場合に比して、撓み難い。したがって、上記カバーシートや上記基本シートの粘着材層が設けられた面同士が互いにくっつくような事態を招くことなく、上記カバーシートとともに上記基本シートは、上記対象領域に首尾良く広がった状態で貼り付けられる。これにより、上記マークに対応する上記目盛表示部分の第1目盛は、上記目標点に対応した状態になる。続いて、ユーザは、上記測定または処理の開始前に上記カバーシートを上記対象領域から剥がす。このとき、上記基本シートの上記目標点表示部分では粘着材層が省略されているので、上記カバーシートの粘着材層の粘着力のせいで、上記基本シートの上記目標点表示部分は上記カバーシートに連れて剥がれようとする。一方、上記カバーシートの粘着材層の粘着力は上記基本シートの粘着材層の粘着力よりも小さいので、上記基本シートの上記目盛表示部分は、上記カバーシートに連れて剥がれるよりも、むしろ上記対象領域に残ろうとする。これらの傾向を利用しつつ、ユーザは、上記基本シートの上記目標点表示部分を上記目盛表示部分に対して破断しながら、上記カバーシートとともに上記基本シートの上記目標点表示部分を上記対象領域から剥がす一方、上記目盛表示部分を上記対象領域に残す。これにより、上記基本シートの上記目盛表示部分のみを上記対象領域に容易に残すことができる。この後、ユーザは、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う。
一実施形態の位置決めシートでは、上記カバーシートの平面寸法は上記基本シートの平面寸法よりも大きいことを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記カバーシートの平面寸法は上記基本シートの平面寸法よりも大きい。したがって、上記カバーシートとともに上記基本シートを上記離型シートから剥がすとき、ユーザは、上記カバーシートの縁を指で摘まんで引っ張ることによって、上記カバーシートとともに上記基本シートを容易に剥がすことができる。また、上記カバーシートを上記対象領域から剥がすとき、ユーザは、上記カバーシートの縁を指で摘まんで引っ張ることによって、上記カバーシートとともに上記基本シートの上記目標点表示部分を上記対象領域から容易に剥がすことができる。
一実施形態の位置決めシートでは、
上記プラスチックシートは、上記離型シート側の面に粘着材層を有する目盛シートと、この目盛シート上に重ねられ、上記離型シート側の面に粘着材層を有するマークシートとの2シートを含み、
上記目盛シートは、上記目標点を取り囲むべき切り欠きを有し、この切り欠きの縁がなす上記マークの両側に相当する辺が上記目盛表示部分を構成し、
上記マークシートのうち上記目盛シートの上記切り欠きに対応する部分が、上記マークを有する上記目標点表示部分を構成することを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートが使用される場合、まず、ユーザは、上記マークシートとともに上記目盛シートを上記離型シートから剥がす。続いて、ユーザは、上記マークシートの上記目標点表示部分の上記マークが上記目標点上に合うように、上記マークシートとともに上記目盛シートを上記対象領域に貼り付ける。このとき、上記マークシートの上記目標点表示部分は透明な基材にマークを有するものであり、かつ上記目盛シートは上記目標点を取り囲むべき切り欠きを有するから、ユーザは、上記マークシートの透明な基材と上記目盛シートの切り欠きを通して上記目標点を見ながら、上記マークを上記目標点上に容易に合わせることができる。また、上記マークシートとともに上記目盛シートは、それぞれの粘着材層の粘着力によって、上記対象領域に容易に貼り付けられる。これにより、上記マークに対応する上記目盛表示部分の第1目盛は、上記目標点に対応した状態になる。続いて、ユーザは、上記測定または処理の開始前に上記マークシートを上記対象領域から剥がす一方、上記目盛シートを上記対象領域に残す。このとき、上記マークシートは上記目盛シートとは別のシートであるから、上記マークシートを上記目盛シートに対して破断する必要がない。したがって、ユーザは、上記マークシートのみを容易に剥がすことができる。また、上記目盛シートは上記対象領域に残されるので、上記目盛シートの上記目盛表示部分の第1目盛は、上記目標点に対応した状態を維持する。この後、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛を基準として、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う。
このようにして測定または処理を行う場合、上記目盛シートの上記目盛表示部分の第1目盛は上記目標点に対応した状態を維持しているので、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛を基準とすることによって、上記目標点上に上記測定/処理部材が正しく合っているか否かを明確に認識できる。したがって、上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置ばらつきを防止できる。また、測定または処理中に上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置がずれたとしても、そのことをユーザが容易に認識して位置ずれを修正できる。したがって、正確な測定または処理を行うことができる。このように、この位置決めシートは、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う用途に適する。
なお、測定または処理の後、ユーザは、上記測定/処理部材は上記対象領域から取り外すとともに、上記目盛シートを上記対象領域から剥がす。
一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛シートの上記切り欠きが画定する領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材の接触面の平面寸法以上に設定されていることを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛シートの上記切り欠きが画定する領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材(測定/処理部材)の接触面の平面寸法以上に設定されている。したがって、上記目標点上に上記測定/処理部材が配置されたとき、上記第1目盛が上記測定/処理部材によって覆われて隠れてしまうのを防止できる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛シートの形状は、上記目標点を取り囲むべき実質的に矩形の枠であることを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛シートの形状は、上記目標点を取り囲むべき実質的に矩形の枠である。この矩形の枠をなす形状は一体になっているので、測定または処理の終了後に、上記目標点上から上記測定/処理部材を取り外した後、上記目盛シートを上記対象領域から一動作で剥がすことができる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記目盛シートの上記一方向に対して垂直な方向に関して上記マークの両側に相当する辺に、上記マークに対応する第2目盛を有することを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、ユーザが上記マークシートを上記対象領域から剥がす一方、上記目盛シートを上記対象領域に残したとき、上記目盛表示部分の第1目盛とともに第2目盛が、上記目標点に対応した状態を維持する。この後、ユーザは、上記目盛表示部分の第1目盛とともに第2目盛を基準として、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う。このようにした場合、上記一方向とそれに垂直な方向との2方向に関して、上記目標点上に上記測定/処理部材が正しく合っているか否かを明確に示すことができる。したがって、上記2方向に関して、上記目標点に対する上記測定/処理部材の位置ばらつきを防止したり、ユーザによる位置ずれ修正を容易にすることが可能になる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記マークシートの粘着材層の粘着力は上記目盛シートの粘着材層の粘着力よりも小さいことを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記マークシートの粘着材層の粘着力は上記目盛シートの粘着材層の粘着力よりも小さい。したがって、上記マークシートを上記対象領域から剥がすとき、上記目盛シートは、上記マークシートに連れて剥がれるよりも、むしろ上記対象領域に残ろうとする。この傾向を利用して、ユーザは、上記マークシートのみを容易に剥がすことができる。
一実施形態の位置決めシートでは、上記マークシートの平面寸法は上記目盛シートの平面寸法よりも大きいことを特徴とする。
この一実施形態の位置決めシートでは、上記マークシートの平面寸法は上記目盛シートの平面寸法よりも大きい。したがって、上記マークシートを上記目盛シートとともに上記離型シートから剥がすとき、ユーザは、上記マークシートの縁を指で摘まんで引っ張ることによって、上記マークシートを上記目盛シートとともに容易に剥がすことができる。また、上記マークシートを上記対象領域から剥がすとき、ユーザは、上記マークシートの縁を摘まんで引っ張ることによって、上記マークシートを容易に剥がすことができる。
以上より明らかなように、この考案の位置決めシートは、上記目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う用途に適する。
図1(A)は、XY平面に沿って置かれたこの考案の第1実施形態の位置決めシートの平面図である。図1(B)は、図1(A)のものを−Y方向から見たところを示す図である。図1(C)は、図1(A)のものを+X方向から見たところを示す図である。図1(D)は、図1(C)の一部を拡大して示す図である。 図2(A),(B),(C)は、上記位置決めシートを使う手順を示す工程図である。 図3は、図1の位置決めシートを使う手順を示すフロー図である。 図4は、図1の位置決めシートに目盛を追加した変形例を、図1(A)に対応して示す図である。 図5(A),(B),(C),(D)は、図1の位置決めシートの基本シートの形状を変形した第2実施形態の位置決めシートを、図1(A),(B),(C),(D)に対応して示す図である。 図6(A),(B),(C),(D)は、この考案の第3実施形態の位置決めシートを、図1(A),(B),(C),(D)に対応して示す図である。 図7は、図6の位置決めシートを使う手順を示すフロー図である。
以下、この考案の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1(A)は、この考案の第1実施形態の位置決めシート(全体を符号1で表す。)を、この位置決めシート1が置かれたXY平面に対して垂直な方向から見たところを示している。図1(B)は図1(A)のものを−Y方向から見たところを示し、図1(C)は図1(A)のものを+X方向から見たところを示している。この位置決めシート1は、血圧測定の対象となる動脈の目標点91を示すために、その目標点91を含む対象領域90に貼り付けられる用途に用いられる(図2(A)参照)。
図1(B),(C)によって分かるように、この位置決めシート1は、離型シート10上に配置されたプラスチックシートとしての1枚の基本シート20および1枚のカバーシート30を備えている。
離型シート10は、その表面10aに離型剤の層(図示せず)を有する紙(またはプラスチック)のシートである。図1(A)によって分かるように、離型シート10は、矩形の形状を有している。離型シート10の平面寸法は、この例では横(X方向)60mm、縦(Y方向)77mmに設定されている。
カバーシート30は、一定の厚さ(例えば50μm〜150μm)を有し、XY平面において離型シート10の形状と全く同じ形状を有する透明なシートである。カバーシート30の材質は、例えばポリウレタン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリ塩化ビニルとされ得る。カバーシート30は、図1(D)に示すように、離型シート10側の面30bの全域に粘着材層30xを有している。このカバーシート30は、基本シート20を覆うように重なって配置されている。なお、図1(B),(C),(D)では、理解の容易のために、カバーシート30の周縁が離型シート10から離間しているように描かれているが、実際には離型シート10の表面10aに接触している。
基本シート20は、図1(A)によって分かるように、離型シート10の中央に相当する位置に配置され、四隅に円弧状のアール(r)が施された略矩形の外形を有している。基本シート20は、一定の厚さ(例えば50μm〜150μm)の透明な基材を有し、その基材の材質は、例えばポリウレタン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリ塩化ビニルとされ得る。基本シート20の平面寸法は、この例では横(X方向)45mm、縦(Y方向)62mmに設定されている。つまり、基本シート20の平面寸法よりもカバーシート30の平面寸法が大きく設定されている。
この基本シート20は、この基本シート20内の互いに異なる領域に目標点表示部分21と目盛表示部分22とを有している。この例では、目標点表示部分21は、実質的に矩形の形状を有し、横方向および縦方向に関してこの基本シート20の中央に相当する領域を占めている。目盛表示部分22は、目標点表示部分21の全周を取り囲む実質的に矩形の枠の形状を有している。詳しくは、この目盛表示部分22は、縦方向に関してマーク23の両側に相当する辺22A,22Cと、横方向に関してマーク23の両側に相当する辺22B,22Dとを有している。
目標点表示部分21は、上述の透明な基材に目標点91(図2(A)参照)上に合わせられるべきマーク23を設けて形成されている。図1(A)の例では、マーク23は、この基本シート20の中央を通る横線23Xと縦線23Yとからなる十字の形状を有している。
目盛表示部分22は、この例では、縦方向に関してマーク23の両側に相当する辺22A,22Cに、それぞれマーク23に対応する第1目盛24,25を有している。詳しくは、横方向に関して辺22A,22Cの中央に配置された目盛24が、マーク23の縦線23Yの端部に対応している。辺22A,22Cにおいて、横方向に関して目盛24の両側に、それぞれ3つの目盛25が一定のピッチc(この例ではc=5mm)で配置されている。
また、目盛表示部分22は、この目盛表示部分22が内側に画定する実質的に矩形の領域(この例では、縦方向寸法b=33.2mm、横方向寸法a=46mmであり、目標点表示部分21が占める領域と実質的に一致している。)の境界に沿って、縦方向に関してマーク23の両側に対称に配置された第1のコの字状マーク26Aと第2のコの字状マーク26Cとを有している。目盛表示部分22が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法a,bは、この例では、目標点91上に配置される測定/処理部材としての血圧計本体81(図2(C)参照)の接触面の平面寸法と略同じに設定されている。
なお、図2(C)中に示すように、この例では、血圧計80は、血圧計本体81とこの血圧計本体81を足に装着するためのベルト82とを備えている。血圧計80の接触面には、血圧測定のためのセンサ部83が設けられている。血圧計本体81のベルト82が接続されていない両側面には、センサ部83の位置に対応するマーク84が設けられている(図2(C)中では手前側の側面の位置合わせマーク84のみを示す。)。
図1(D)に示すように、基本シート20は、目盛表示部分22の離型シート10側の面22bに粘着材層22xを有している。一方、目標点表示部分21では、粘着材層が省略されている。図1(A)中には、基本シート20のうち粘着材層22xを有する領域が点描で描かれている。基本シート20の目盛表示部分22の粘着材層22xの粘着力よりも、上記カバーシート30の粘着材層30xは小さく設定されている。具体的には、基本シート20の粘着材層22xの粘着力は、対ステンレス板、引張り速度300mm/min、剥離角度180°という条件下で、5N/25mm以上に設定されている。カバーシート30の粘着材層30xの粘着力は、対ステンレス板、引張り速度300mm/min、剥離角度180°という条件下で、1.5N/25mm以下に設定されている。
目標点表示部分21は、目盛表示部分22に対して破断可能に連結されている。この例では、図1(A)中に示すように、目標点表示部分21と目盛表示部分22との間に、ミシン目40が形成されている。このミシン目40に沿って、目標点表示部分21は、目盛表示部分22に対して破断され得る。
この基本シート20は、例えば透明な基材の裏面側に粘着材層22xを塗布する一方、基材の表面側に第1目盛24,25およびマーク23,26A,26Cを印刷し、打ち抜き加工することによって製造される。カバーシート30は、透明な基材の裏面側に粘着材層30xを塗布し、打ち抜き加工することによって製造される。そして、位置決めシート1は、離型シート10の表面10a上に、基本シート20とカバーシート30とを、それぞれの粘着材層22x,30xが設けられた面を離型シート10側へ向けて順次貼り付けることによって製造される。
ユーザが動脈の目標点91上に測定/処理部材としての血圧計本体81を装着して測定を行う場合、この位置決めシート1は、図3に示すフローに従って次のようにして使用される。
i) まず、ユーザは、図1(A)に示すカバーシート30の縁を指で摘まんで引っ張ることによって、カバーシート30とともに基本シート20を離型シート10から剥がす(図3のステップS1)。このとき、カバーシート30の全域に粘着材層30xが設けられているので、カバーシート30とともに基本シート20を容易に剥がすことができる。また、基本シート20はカバーシート30によって支持されているので、目標点表示部分21が目盛表示部分22に対して破断するのを防止できる。したがって、カバーシート30とともに基本シート20を支障なく剥がすことができる。
ii) 続いて、図2(A)に示すように、ユーザは、基本シート20の目標点表示部分21のマーク23(より詳しくは、横線23Xと縦線23Yとの交点。以下同様。)が目標点(この例では、足の甲の或る動脈上の点)91上に合うように、カバーシート30とともに基本シート20を対象領域90に貼り付ける(図3のステップS2)。このとき、カバーシート30は透明で、かつ基本シート20の目標点表示部分21は透明な基材にマーク23を有するものであるから、ユーザは、透明なカバーシート30と基本シート20の透明な基材を通して目標点91を見ながら、マーク23を目標点91上に容易に合わせることができる。また、カバーシート30と基本シート20は、それぞれの粘着材層30x,22xの粘着力によって、対象領域90に容易に貼り付けられる。また、基本シート20はカバーシート30によって支持されているので、カバーシート30によって支持されていない場合に比して、撓み難い。したがって、カバーシート30や基本シート20の粘着材層30x,22xが設けられた面30b,22b同士が互いにくっつくような事態を招くことなく、カバーシート30とともに基本シート20は、対象領域90に首尾良く広がった状態で貼り付けられる。これにより、マーク23に対応する目盛表示部分22の第1目盛24,25は、目標点91に対応した状態になる。
iii) 続いて、図2(B)に示すように、ユーザは、測定または処理の開始前に、カバーシート30の縁を指で摘まんで引っ張ることによって、カバーシート30を対象領域90から剥がす(図3のステップS3)。このとき、基本シート20の目標点表示部分21では粘着材層が省略されているので、カバーシート30の粘着材層30xの粘着力のせいで、基本シート20の目標点表示部分21はカバーシート30に連れて剥がれようとする。一方、カバーシート30の粘着材層30xの粘着力は基本シート20の粘着材層の粘着力よりも小さいので、基本シート20の目盛表示部分22は、カバーシート30に連れて剥がれるよりも、むしろ対象領域90に残ろうとする。これらの傾向を利用しつつ、ユーザは、基本シート20の目標点表示部分21を目盛表示部分22に対して破断しながら、カバーシート30とともに基本シート20の目標点表示部分21を対象領域90から剥がす一方、目盛表示部分22を対象領域90に残す。これにより、基本シート20の目盛表示部分22のみを対象領域90に容易に残すことができる。
iv) この後、図2(C)に示すように、ユーザは、目盛表示部分22の第1目盛24,25を基準として、目標点91上に血圧計本体81を装着する(図3のステップS4)。具体的には、血圧計本体81に設けられたマーク84を目盛24に合わせる。また、血圧計本体81の接触面のコーナを目盛25に合わせる。このとき、目盛表示部分22には、この目盛表示部分22が内側に画定する実質的に矩形の領域の境界に沿って第1のコの字状マーク26Aと第2のコの字状マーク26Cとが設けられているので、ユーザは、血圧計本体81の装着すべき位置を容易に知ることができる。また、目盛表示部分22が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法a,bは血圧計本体81の接触面の平面寸法と略同じに設定されているので、第1目盛24,25が血圧計本体81によって覆われて隠れてしまうのを防止できる。
v) その状態で、ユーザは、血圧の測定を行い(図3のステップS5)、測定終了後、目標点91上から血圧計本体81を取り外すとともに、目盛表示部分22を対象領域90から剥がす(図3のステップS6)。このとき、目盛表示部分22の矩形の枠をなす形状は一体になっているので、目盛表示部分22を対象領域90から一動作で剥がすことができる。
このようにして測定を行う場合、目盛表示部分22の第1目盛24,25は目標点91に対応した状態を維持しているので、ユーザは、その第1目盛24,25を基準とすることによって、横方向(図2(C)では、足を取り巻く方向)に関して、目標点91上に血圧計本体81が正しく合っているか否かを明確に認識できる。したがって、目標点91に対する血圧計本体81の位置ばらつきを防止できる。また、測定中に目標点91に対する血圧計本体81の位置がずれたとしても、ユーザが位置ずれを容易に認識して修正できる。したがって、正確な測定を行うことができる。
また、プラスチックシート20,30をなす1枚の基本シート20内の互いに異なる領域に目標点表示部分21と目盛表示部分22とが設けられているので、マーク23と第1目盛24,25(およびコの字状マーク26A,26C)とを同時に印刷して形成することができる。カバーシート30には印刷を要しない。したがって、プラスチックシート20,30を全体として容易に製造することができる。
なお、上の例では、図1(A)中に示したように、目盛表示部分22の、縦方向(Y方向)に関してマーク23の両側に相当する辺22A,22Cのみに、それぞれマーク23に対応する第1目盛24,25を設けた。その理由は、図2(C)に示すような態様で用いる場合、足の動脈は縦方向に通っているので、横方向(X方向)に関して位置ばらつき(位置ずれ)を防止する必要性が高い一方、縦方向に関しては多少の位置ばらつきは容認されるからである。ただし、用途によっては、横方向だけでなく、縦方向に関しても、位置ばらつきを防止すべき場合がある。そのような場合、図4の変形例(符号1′で表す)に示すように、目盛表示部分22の横方向に関してマーク23の両側に相当する辺22B,22Dに、それぞれマーク23に対応する第2目盛28を設けてもよい。この例では、縦方向に関して辺22B,22Dの中央に配置された第2目盛28が、マーク23の横線23Xの端部に対応している。これにより、横方向だけでなく、縦方向に関しても、位置ばらつきを有効に防止できる。なお、辺22B,22Dにおいて、目盛28の上下に一定のピッチの目盛を配置してもよい。
(第2実施形態)
図5(A),(B),(C),(D)は、図1の位置決めシート1の基本シート20の形状を変形した第2実施形態の位置決めシート(全体を符号101で表す。)を、図1(A),(B),(C),(D)に対応して示している。なお、離型シート10とカバーシート30については、図1中のものと同じであるため、重複する説明を省略する。
この位置決めシート101では、図5(A)によって分かるように、基本シート20は、目盛表示部分22として、目標点表示部分21を取り囲むように、縦方向(Y方向)に関してマーク23の両側に対称に配置された第1のコの字状部分22Hと第2のコの字状部分22Gとを備えている。第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gのそれぞれ左上、左下のコーナ部には、−X方向に突出してタブ29A,29Cが設けられている。
第1のコの字状部分22Hの両側の辺22H−2,22H−3の先端と第2のコの字状部分22Gとの両側の辺22G−2,22G−3の先端との間に、縦方向に関して予め定められた寸法の隙間dが設けられている。この隙間dの寸法(縦方向寸法)は、この例では、図2(C)中に示したベルト82の幅程度に設定されている。その隙間dに目標点表示部分21が延在して、目標点表示部分21の横方向の縁部21E,21Fを形成している。その結果、目標点表示部分21の横方向(X方向)寸法は、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22G(タブ29A,29Cを除く部分)の横方向寸法と一致している。
この例では、図5(A)中に示すように、目標点表示部分21と第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gとの間に、それぞれミシン目40A,40Bが形成されている。このミシン目40A,40Bに沿って、目標点表示部分21は、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gに対して破断され得る。
この例では、目標点表示部分21は、図1の例と同様に、透明な基材に目標点91(図2(A)参照)上に合わせられるべき十字のマーク23を設けて形成されている。
図5(A)中に示す第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gのそれぞれ中央の辺22H−1,22G−1には、図1の例と同様に、それぞれマーク23に対応する第1目盛24,25が設けられている。さらに、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gには、これらの第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gが内側に画定する実質的に矩形の領域(この例では、縦方向寸法b=33.2mm、横方向寸法a=46mmの領域)の境界に沿って、図1の例と同様に、第1のコの字状マーク26A、第2のコの字状マーク26Cが設けられている。さらに、この例では、第1のコの字状部分22Hの両端の辺に、それぞれ第2目盛27Aが、上下に一定のピッチで設けられている。同様に、第2のコの字状部分22Gの両端の辺に、それぞれ第2目盛27Cが、上下に一定のピッチで設けられている。
図5(A)中には、基本シート20のうち粘着材層22xを有する領域が点描で描かれている。分かるように、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gには、タブ29A,29Cを除いて、粘着材層22xが設けられている。図1の例と同様に、この粘着材層22xの粘着力よりも、上記カバーシート30の粘着材層30xは小さく設定されている。
ユーザが動脈の目標点91上に測定/処理部材としての血圧計本体81を装着して測定を行う場合、この位置決めシート101は、図1の位置決めシート1と同様に、図3に示すフローに従って使用される。
i) まず、ユーザは、図5(A)に示すカバーシート30とともに基本シート20を離型シート10から剥がす(図3のステップS1)。
ii) 続いて、図2(A)に示したのと同様に、ユーザは、基本シート20の目標点表示部分21のマーク23が目標点(この例では、足の甲の或る動脈上の点)91上に合うように、カバーシート30とともに基本シート20を対象領域90に貼り付ける(図3のステップS2)。
iii) 続いて、図2(B)に示したのと同様に、ユーザは、測定または処理の開始前にカバーシート30を対象領域90から剥がす(図3のステップS3)。ここで、ユーザは、基本シート20の目標点表示部分21を第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gに対して破断しながら、カバーシート30とともに基本シート20の目標点表示部分21を対象領域90から剥がす一方、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gを対象領域90に残す。このとき、ユーザは、カバーシート30とともに基本シート20の目標点表示部分21のうち隙間dに延在している左の縁部21Eを指で摘まんで+X方向に引っ張ることによって、または、右の縁部21Fを指で摘まんで−X方向に引っ張ることによって、目標点表示部分21を第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gに対して破断しながら容易に剥がすことができる。これにより、基本シート20の第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gのみを対象領域90に容易に残すことができる。
iv) この後、図2(C)に示したのと同様に、ユーザは、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gの第1目盛24,25および第2目盛27A,27Cを基準として、目標点91上に血圧計本体81を装着する(図3のステップS4)。具体的には、血圧計本体81に設けられたマーク84を目盛24に合わせる。また、血圧計本体81の接触面のコーナを目盛25,27A,27Cに合わせる。このとき、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gには、この目盛表示部分22が内側に画定する実質的に矩形の領域の境界に沿って第1のコの字状マーク26Aと第2のコの字状マーク26Cとが設けられているので、ユーザは、血圧計本体81の装着すべき位置を容易に知ることができる。また、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gが内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法a,bは血圧計本体81の接触面の平面寸法と略同じに設定されているので、目盛24,25,27A,27Cが血圧計本体81によって覆われて隠れてしまうのを防止できる。
v) その状態で、ユーザは、血圧の測定を行い(図3のステップS5)、測定終了後、目標点91上にから血圧計本体81を取り外すとともに、タブ29A,29Cを指で摘まんで、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gを対象領域90から剥がす(図3のステップS6)。ここで、タブ29A,29Cは、粘着材層が省略されているので、ユーザが容易に指で摘まむことができる。
このようにして測定を行う場合、第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gの第1目盛24,25は目標点91に対応した状態を維持しているので、ユーザは、その第1目盛24,25を基準とすることによって、横方向(図2(C)では、足を取り巻く方向)に関して、目標点91上に血圧計本体81が正しく合っているか否かを明確に認識できる。また、第2目盛27A,27Cによって、縦方向に関しても、ユーザは、目標点91上に血圧計本体81が正しく合っているか否かを明確に認識できる。したがって、この位置決めシート101によれば、横方向と縦方向との2方向に関して、目標点91に対する血圧計本体81の位置ばらつきを防止したり、ユーザによる位置ずれ修正を容易にすることが可能になる。
また、第1のコの字状部分22Hと第2のコの字状部分22Gとの間の隙間dの寸法(縦方向寸法)は、図2(C)中に示したベルト82の幅程度に設定されている。したがって、対象領域90に血圧計本体81が装着された状態であっても、ユーザは、ベルト82に邪魔されずに、第1のコの字状部分22Hと第2のコの字状部分22Gとを対象領域90から剥がして取り去ることができる。この点は、対象領域90に目盛表示部分22が長時間貼り付けられたままになっているのを被測定者が嫌うときに、有益である。
また、プラスチックシート20,30をなす1枚の基本シート20内の互いに異なる領域に目標点表示部分21と第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gとが設けられているので、マーク23と第1目盛24,25、第2目盛27A,27C(およびコの字状マーク26A,26C)とを同時に印刷して形成することができる。カバーシート30には印刷を要しない。したがって、プラスチックシート20,30を全体として容易に製造することができる。
(第3実施形態)
図6(A),(B),(C),(D)は、この考案の第3実施形態の位置決めシート(全体を符号201で表す。)を、図1(A),(B),(C),(D)に対応して示している。
図6(B),(C)によって分かるように、この位置決めシート201は、離型シート10上に配置されたプラスチックシートとしての1枚の目盛シート20′および1枚のマークシート30′を備えている。
離型シート10は、その表面10aに離型剤の層(図示せず)を有する紙(またはプラスチック)のシートである。図6(A)によって分かるように、離型シート10は、矩形の形状を有している。離型シート10の平面寸法は、この例では横(X方向)60mm、縦(Y方向)77mmに設定されている。
マークシート30′は、XY平面において離型シート10の形状と全く同じ形状を有する透明な基材に、目標点91(図2(A)参照)上に合わせられるべきマーク23を設けて形成されている。マークシート30′の基材は、一定の厚さ(例えば50μm〜150μm)を有し、その材質は、例えばポリウレタン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリ塩化ビニルとされ得る。図6(A)の例では、マーク23は、離型シート10の中央に相当する位置に配置され、この目盛シート20′の中央を通る横線23Xと縦線23Yとからなる十字の形状を有している。
マークシート30′は、図6(D)に示すように、離型シート10側の面30bの全域に粘着材層30xを有している。このマークシート30′は、目盛シート20′を覆うように重なって配置されている。なお、図6(B),(C),(D)では、理解の容易のために、マークシート30′の周縁が離型シート10から離間しているように描かれているが、実際には離型シート10の表面10aに接触している。
目盛シート20′は、図6(A)によって分かるように、四隅に円弧状のアール(r)が施された、略矩形の枠の形状を有している。詳しくは、この目盛シート20′は、縦方向に関してマーク23の両側に相当する辺22A,22Cと、横方向に関してマーク23の両側に相当する辺22B,22Dとを有している。目盛シート20′の枠の外側の平面寸法は、この例では横(X方向)45mm、縦(Y方向)62mmに設定されている。つまり、目盛シート20′の平面寸法よりもマークシート30′の平面寸法が大きく設定されている。
目盛シート20′は、一定の厚さ(例えば50μm〜150μm)の透明な基材を有し、その基材の材質は、例えばポリウレタン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリ塩化ビニルとされ得る。
目盛シート20′の内側には、目標点91を取り囲むべき切り欠き20Wが設けられている。この例では、この切り欠き20Wの縁がなすマーク23の両側に相当する辺22A,22Cが目盛表示部分を構成している。すなわち、これらの辺22A,22Cには、それぞれマーク23に対応する第1目盛24,25が形成されている。詳しくは、横方向に関して辺22A,22Cの中央に配置された目盛24が、マーク23の縦線23Yの端部に対応している。辺22A,22Cにおいて、横方向に関して目盛24の両側に、それぞれ3つの目盛25が一定のピッチc(この例ではc=5mm)で配置されている。また、マークシート30′のうち目盛シート20′の切り欠き20Wに対応する部分が、マーク23を有する目標点表示部分21を構成している。
また、目盛シート20′は、この目盛シート20′が内側に画定する実質的に矩形の領域(この例では、縦方向寸法b=33.2mm、横方向寸法a=46mmであり、切り欠き20Wが占める領域と一致している。)の境界に沿って、縦方向に関してマーク23の両側に対称に配置された第1のコの字状マーク26Aと第2のコの字状マーク26Cとを有している。目盛シート20′が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法a,bは、この例では、目標点91上に配置される測定/処理部材としての血圧計本体81(図2(C)参照)の接触面の平面寸法と略同じに設定されている。
図6(D)に示すように、目盛シート20′は、離型シート10側の面22bに粘着材層22xを有している。図6(A)中には、目盛シート20′が占める領域(粘着材層22xを有する)に点描が施されている。目盛シート20′の粘着材層22xの粘着力よりも、上記マークシート30′の粘着材層30xは小さく設定されている。具体的には、目盛シート20′の粘着材層22xの粘着力は、対ステンレス板、引張り速度300mm/min、剥離角度180°という条件下で、5N/25mm以上に設定されている。マークシート30′の粘着材層30xの粘着力は、対ステンレス板、引張り速度300mm/min、剥離角度180°という条件下で、1.5N/25mm以下に設定されている。
目盛シート20′は、例えば透明な基材の裏面側に粘着材層22xを塗布する一方、その基材の表面側に第1目盛24,25およびマーク26A,26Bを印刷し、打ち抜き加工することによって製造される。マークシート30′は、透明な基材の裏面側に粘着材層30xを塗布する一方、その基材の表面側にマーク23を印刷し、打ち抜き加工することによって製造される。そして、位置決めシート201は、離型シート10の表面10a上に、目盛シート20′とマークシート30′とを、それぞれの粘着材層22x,30xが設けられた面を離型シート10側へ向けて順次貼り付けることによって製造される。
ユーザが動脈の目標点91上に測定/処理部材としての血圧計本体81を装着して測定を行う場合、この位置決めシート201は、図7に示すフローに従って次のようにして使用される。
i) まず、ユーザは、図6(A)に示すマークシート30′の縁を指で摘まんで引っ張ることによって、マークシート30′とともに目盛シート20′を離型シート10から剥がす(図7のステップS11)。このとき、マークシート30′の全域に粘着材層30xが設けられているので、マークシート30′とともに目盛シート20′を容易に剥がすことができる。
ii) 続いて、図2(A)に示したのと同様に、ユーザは、マークシート30′の目標点表示部分のマーク23が目標点(この例では、足の甲の或る動脈上の点)91上に合うように、マークシート30′とともに目盛シート20′を対象領域90に貼り付ける(図7のステップS12)。このとき、マークシート30′は透明な基材にマーク23を有するものであり、かつ目盛シート20′は目標点91を取り囲むべき切り欠き20Wを有するから、ユーザは、マークシート30′の透明な基材と目盛シート20′の切り欠き20Wを通して目標点91を見ながら、マーク23を目標点91上に容易に合わせることができる。また、マークシート30′と目盛シート20′は、それぞれの粘着材層30x,22xの粘着力によって、対象領域90に容易に貼り付けられる。また、目盛シート20′はマークシート30′によって支持されているので、マークシート30′によって支持されていない場合に比して、撓み難い。したがって、マークシート30′や目盛シート20′の粘着材層30x,22xが設けられた面30b,22b同士が互いにくっつくような事態を招くことなく、マークシート30′とともに目盛シート20′は、対象領域90に首尾良く広がった状態で貼り付けられる。これにより、マーク23に対応する目盛シート20′の第1目盛24,25は、目標点91に対応した状態になる。
iii) 続いて、図2(B)に示したのと同様に、ユーザは、測定または処理の開始前に、マークシート30′の縁を指で摘まんで引っ張ることによって、マークシート30′を対象領域90から剥がす一方、目盛シート20′を対象領域90に残す。(図7のステップS13)。このとき、マークシート30′は目盛シート20′とは別のシートであるから、マークシート30′を目盛シート20′に対して破断する必要がない。また、マークシート30′の粘着材層30xの粘着力は目盛シート20′の粘着材層の粘着力よりも小さいので、目盛シート20′は、マークシート30′に連れて剥がれるよりも、むしろ対象領域90に残ろうとする。この傾向を利用しつつ、ユーザは、マークシート30′のみを容易に剥がす一方、目盛シート20′を対象領域90に容易に残すことができる。
iv) この後、図2(C)に示すように、ユーザは、目盛シート20′の第1目盛24,25を基準として、目標点91上に血圧計本体81を装着する(図7のステップS14)。具体的には、血圧計本体81に設けられたマーク84を目盛24に合わせる。また、血圧計本体81の接触面のコーナを目盛25に合わせる。このとき、目盛シート20′には、この目盛シート20′が内側に画定する実質的に矩形の領域の境界に沿って第1のコの字状マーク26Aと第2のコの字状マーク26Cとが設けられているので、ユーザは、血圧計本体81の装着すべき位置を容易に知ることができる。また、目盛シート20′が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法a,bは血圧計本体81の接触面の平面寸法と略同じに設定されているので、第1目盛24,25が血圧計本体81によって覆われて隠れてしまうのを防止できる。
v) その状態で、ユーザは、血圧の測定を行い(図7のステップS15)、測定終了後、目標点91上にから血圧計本体81を取り外すとともに、目盛シート20′を対象領域90から剥がす(図7のステップS16)。このとき、目盛シート20′の矩形の枠をなす形状は一体になっているので、目盛シート20′を対象領域90から一動作で剥がすことができる。
このようにして測定を行う場合、目盛表示部分22の第1目盛24,25は目標点91に対応した状態を維持しているので、ユーザは、その第1目盛24,25を基準とすることによって、横方向(図2(C)では、足を取り巻く方向)に関して、目標点91上に血圧計本体81が正しく合っているか否かを明確に認識できる。したがって、目標点91に対する血圧計本体81の位置ばらつきを防止できる。また、測定中に目標点91に対する血圧計本体81の位置がずれたとしても、ユーザが位置ずれを容易に認識して修正できる。したがって、正確な測定を行うことができる。
なお、上の例では、図6(A)中に示したように、目盛シート20′の、縦方向(Y方向)に関してマーク23の両側に相当する辺22A,22Cのみに、それぞれマーク23に対応する第1目盛24,25を設けたが、これに限られるものではない。目盛シート20′の、横方向に関してマーク23の両側に相当する辺22B,22Dに、それぞれマーク23に対応する第2目盛を設けてもよい。これにより、横方向だけでなく、縦方向に関しても、位置ばらつきを有効に防止できる。
上述の各位置決めシート1,1′,101を構成する基本シート20、カバーシート30の形状や寸法、および、位置決めシート201を構成する目盛シート20′、マークシート30′の形状や寸法は、例示にすぎない。各シートの形状や寸法は、目標点を含む対象領域の形状や寸法に応じて、適宜変更され得る。
また、上の各例では、足の甲を通る或る動脈上の点を目標点91としたが、これに限られるものではない。例えば上腕を通る或る動脈上の点を目標点としてもよい。
また、上の各例では、基本シート20の目盛表示部分22(第1のコの字状部分22H、第2のコの字状部分22Gに分かれている場合を含む。)や目盛シート20′が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法a,bは、血圧計本体81の接触面の平面寸法と略同じであるものとした。しかしながら、これに限られるものではない。前者の平面寸法a,bが血圧計本体81の接触面の平面寸法より大きくてもよい。その場合でも、第1目盛24,25(および第2目盛27A,27C)を基準として、目標点91上に血圧計本体81を正しく装着することができる。
また、上の各例では、各位置決めシート1,1′,101,201が血圧測定のための位置決めに使用される場合について述べたが、これに限られるものではない。この考案の位置決めシートは、他の種類の測定や、例えば穴開け加工などの処理のための位置決めに用いることもできる。
このように、この考案の位置決めシートは、目標点上に測定/処理部材を配置して測定または処理を行う用途に適する。
1,1′,101,201 位置決めシート
10 離型シート
20 基本シート
20′ 目盛シート
30 カバーシート
30′ マークシート

Claims (16)

  1. 測定または処理の対象となる目標点を示すために、その目標点を含む対象領域に貼り付けられる位置決めシートであって、
    離型シート上に配置され、上記離型シート側の面に粘着材層を有するプラスチックシートを備え、
    上記プラスチックシートは、透明な基材に上記目標点上に合わせられるべきマークを有する目標点表示部分と、この目標点表示部分の周りに配置され、少なくとも一方向に関して上記マークの両側に相当する辺に上記マークに対応する第1目盛を有する目盛表示部分とを含み、
    上記目標点表示部分の上記マークが上記目標点上に合うように上記プラスチックシートが上記対象領域に貼り付けられた後、上記測定または処理の開始前に上記目標点表示部分が上記対象領域から剥がされる一方、上記目盛表示部分が上記対象領域に残されるように構成されていることを特徴とする位置決めシート。
  2. 請求項1に記載の位置決めシートにおいて、
    上記プラスチックシートは、このプラスチックシートをなす1枚の基本シート内の互いに異なる領域に上記目標点表示部分と上記目盛表示部分とを含み、
    上記目標点表示部分は、上記粘着材層が省略され、かつ上記目盛表示部分に対して破断可能に連結されていることを特徴とする位置決めシート。
  3. 請求項2に記載の位置決めシートにおいて、
    上記目盛表示部分の形状は、上記目標点表示部分の全周を取り囲む実質的に矩形の枠であることを特徴とする位置決めシート。
  4. 請求項3に記載の位置決めシートにおいて、
    上記目盛表示部分が内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材の接触面の平面寸法以上に設定されていることを特徴とする位置決めシート。
  5. 請求項3または4に記載の位置決めシートにおいて、
    上記目盛表示部分の上記一方向に対して垂直な方向に関して上記マークの両側に相当する辺に、上記マークに対応する第2目盛を有することを特徴とする位置決めシート。
  6. 請求項2に記載の位置決めシートにおいて、
    上記目盛表示部分は、上記目標点表示部分を取り囲むように、上記一方向に関して上記マークの両側に対称に配置された第1のコの字状部分と第2のコの字状部分とを備え、上記第1のコの字状部分の中央の辺と上記第2のコの字状部分の中央の辺にそれぞれ上記第1目盛が設けられ、
    上記第1のコの字状部分の先端と上記第2のコの字状部分との先端との間に、上記一方向に関して予め定められた寸法の隙間が設けられ、
    上記隙間に上記目標点表示部分が延在していることを特徴とする位置決めシート。
  7. 請求項6に記載の位置決めシートにおいて、
    上記第1のコの字状部分と上記第2のコの字状部分とが内側に画定する実質的に矩形の領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材の接触面の平面寸法以上に設定されていることを特徴とする位置決めシート。
  8. 請求項6または7に記載の位置決めシートにおいて、
    上記第1のコの字状部分の両端の辺と上記第2のコの字状部分の両端の辺に、それぞれ第2目盛が設けられていることを特徴とする位置決めシート。
  9. 請求項2から8までのいずれか一つに記載の位置決めシートにおいて、
    上記プラスチックシートは、上記離型シート上で上記基本シートを覆う透明なカバーシートを含み、
    上記カバーシートが上記離型シート側の面に有する粘着材層の粘着力は上記基本シートが上記離型シート側の面に有する粘着材層の粘着力よりも小さいことを特徴とする位置決めシート。
  10. 請求項9に記載の位置決めシートにおいて、
    上記カバーシートの平面寸法は上記基本シートの平面寸法よりも大きいことを特徴とする位置決めシート。
  11. 請求項1に記載の位置決めシートにおいて、
    上記プラスチックシートは、上記離型シート側の面に粘着材層を有する目盛シートと、この目盛シート上に重ねられ、上記離型シート側の面に粘着材層を有するマークシートとの2シートを含み、
    上記目盛シートは、上記目標点を取り囲むべき切り欠きを有し、この切り欠きの縁がなす上記マークの両側に相当する辺が上記目盛表示部分を構成し、
    上記マークシートのうち上記目盛シートの上記切り欠きに対応する部分が、上記マークを有する上記目標点表示部分を構成することを特徴とする位置決めシート。
  12. 請求項11に記載の位置決めシートにおいて、
    上記目盛シートの上記切り欠きが画定する領域の平面寸法は、上記測定または処理のために上記目標点上に配置される部材の接触面の平面寸法以上に設定されていることを特徴とする位置決めシート。
  13. 請求項11または12に記載の位置決めシートにおいて、
    上記目盛シートの形状は、上記目標点を取り囲むべき実質的に矩形の枠であることを特徴とする位置決めシート。
  14. 請求項13に記載の位置決めシートにおいて、
    上記目盛シートの上記一方向に対して垂直な方向に関して上記マークの両側に相当する辺に、上記マークに対応する第2目盛を有することを特徴とする位置決めシート。
  15. 請求項11から14までのいずれか一つに記載の位置決めシートにおいて、
    上記マークシートの粘着材層の粘着力は上記目盛シートの粘着材層の粘着力よりも小さいことを特徴とする位置決めシート。
  16. 請求項11から15までのいずれか一つに記載の位置決めシートにおいて、
    上記マークシートの平面寸法は上記目盛シートの平面寸法よりも大きいことを特徴とする位置決めシート。
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