JP3186659U - 陶芸用亀板ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱が簡単で、サイズが異なる複数の亀板で構成される陶芸用亀板ユニットを提供する。
【解決手段】ターンテーブル151上に載置する下板3と、該下板上に重ねて載置する大小様々なサイズの上板4,5との組合せからなる。下板3のサイズはターンテーブル151より若干大きめで、下面周縁にターンテーブル151に固定するための固定部材11を具備する。下板3上面には、ピン6,7を挿入する複数の孔8,9が、また、上板4,5には、前記複数の孔に対応する位置に複数の貫通孔10がそれぞれ設置され、ピンの一端を下板3の孔に、他端を上板の貫通孔10に、同時に嵌入することにより、下板3上に様々のサイズの上板4,5を載置・固定できることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】ターンテーブル151上に載置する下板3と、該下板上に重ねて載置する大小様々なサイズの上板4,5との組合せからなる。下板3のサイズはターンテーブル151より若干大きめで、下面周縁にターンテーブル151に固定するための固定部材11を具備する。下板3上面には、ピン6,7を挿入する複数の孔8,9が、また、上板4,5には、前記複数の孔に対応する位置に複数の貫通孔10がそれぞれ設置され、ピンの一端を下板3の孔に、他端を上板の貫通孔10に、同時に嵌入することにより、下板3上に様々のサイズの上板4,5を載置・固定できることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本考案は、サイズが異なる複数の亀板で構成される陶芸用亀板ユニットに関する。
陶芸において、土練りが終わった塑形材料を成形するには通常、轆轤を使用する。塑形材料は轆轤のターンテーブルに載せて回転させながら手指によって成形するが、この過程を「轆轤挽き」という。
轆轤挽きをする際にはターンテーブルの上に塑形材料を直接載置するのではなく、ターンテーブル上に作業用の板を置き、その上に塑形材料を置いて作業をする。この板を「亀板」という。轆轤挽きを終えた成形物は水挽き、糸切りののち、形崩れしないように、亀板ごと乾燥台に移して乾燥させ、それをまた、轆轤のターンテーブルに移して高台や側壁削り等の仕上げの作業を行う。
図1は轆轤挽きの過程で使用される典型的な亀板を示す。亀板は、通常裏面に設置した2本の横柱の周囲に粘土の塊を張り付けて轆轤のターンテーブル上に固定する。
轆轤挽きの工程においては、前述したように、ターンテーブル上に亀板を粘土で固定して作業を行うが、成形物を型崩れなく移動・保管させるため、成形物ごとに亀板が必要となる。また、成形物の大きさは様々であるため、亀板もそれに合わせて様々のサイズのものが必要となる。とくに、一定期間内に同時に多くの作陶を実施する場合には、作業のたびに亀板の取付と取り外しを行わねばならず面倒である。
さらに、従来型の亀板は、前述のように下面に2本の横柱が設置されているため、重ねて保管するときに場所をとる。
上述した亀板の着脱の問題を解決すべく、前記特許文献1には、亀板とターンテーブルの外周に、面ファスナー付の固定帯を同時に巻き付けて両者を固定する方法が開示されている。確かに、この方法を採用すれば、粘土を使用した亀板の取付・取り外し作業はなくなるが、ターンテーブルの外径と同一の外径を有する亀板しか使用することができず、成形物の大きさに合わせた様々なサイズの亀板を固定することができない。
前記特許文献2に開示されている発明は、亀板の下面に複数の取付部材を取り付け、該取付部材からターンテーブルの側面までの間に設置した調節ネジと該調節ネジに環巻きさせたコンプレッションスプリングとを介して亀板をターンテーブルに張設するものであるが、このような複雑な機構を、すべての亀板の下面に固設することは、費用や手間の面から現実的ではないし、着脱のたびに、複数の取付部材のネジ調節が必要となり、方法的にも迂遠である。また、すべての亀板の下面に取付部材が取り付けられているため、保管に場所をとる。
以上の問題点に鑑み、本考案は着脱が簡単で、複数の、サイズが異なる、単純な構造の亀板で構成される陶芸用亀板ユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本考案に係る亀板は、ターンテーブル上に載置する1枚の下板と、該下板の上に載置する大小様々なサイズの複数の上板との組合せからなる。下板及び上板の形状は円形若しくは方形又はその他の多角形である。
下板のサイズはターンテーブルより若干大きめで、下面周縁にターンテーブルに固定するための固定部材を具備する。下板上には、大盤固定用のピンを受け入れるための一対の孔が、それぞれ中心から等距離の位置に設置され、同じく小盤固定用のピンを受け入れるための他の一対の孔が、前記大盤用の孔より下板の中心に近い位置に、やはり中心から等距離に設置されている。
上板には、前記下板に設置された一対の孔と対応する位置に、それぞれ貫通孔が設置されていて、上板を下板に固定するには、まず、2本のピンを下板の一対の孔にそれぞれ嵌着したのち、該ピンが上板の貫通孔に嵌入するように上板を載置する。大盤の上板を載置するときは、下板の縁部近くに設置された孔を使用し、小盤の上板を載置するときは、下板の中心寄りに設置された孔を使用する。
また、下板は、ピンを立てなければ、それ自体通常の亀板として使用できるため、常時ターンテーブル上に固定しておいて、移動を必要としない練習用の作陶の場合などに、直接、塑形材料を載せて利用することができる。
亀板をターンテーブルに着脱する際に行う、粘土を使用した面倒な作業が必要なくなる。
サイズが異なる複数の亀板の着脱が容易になるため、同時期に複数の作陶を、1台の轆轤を使用して、無理なく行うことができるようになる。
上板の厚さは、11mm又は15mmと薄いうえ、下面に固定具等が付いていないため、重ねて保管するのに場所をとらない。
簡単な構造であるため、制作にかかる費用が少なくて済む。
以下、本考案の実施形態の1例を図面を参照して説明する。
図2に示すように、本亀板ユニットは、基盤となる1枚の下板3と、複数の大盤上板4と、同じく複数の小盤上板5と、上板を下板上に固定させるためのピン(大盤上板用6、小盤上板用7)と、によって構成される。下板3と上板4,5の形状については、上述したように円形若しくは方形又はその他の多角形が考えられるが、本実施形態においては、下板3及び大盤上板4は円形、小盤上板5は方形とする。
ピンは大盤用・小盤用ともに下足部分が螺子山となっており、大盤用のピンは、後述するように、螺子止部材12とナット13を使用するため、小盤用よりも長くなっており、小盤用のピンはナット13を使用せずに孔9に螺着させるため、短くなっている。
図3に示すように、下板3の下面には下板3をターンテーブル151に固定するための一対の固定部材11が設置されており、各固定部材11には先端に撞着部112を有する蝶ボルト111が貫設されている。蝶ボルト111を両側から回締することにより、撞着部112がターンテーブル151の側面を狭圧し下板3がターンテーブル151に固定される。固定部材11の形状は円弧環体であるため、固定部材11の内側面がターンテーブル側面と密着している状態が確保できれば、蝶ボルトの貫設は、一対の固定部材のうちのどちらか1つでよい。
下板3の上面には、大盤上板固定用のピン6及び小盤上板固定用のピン7を受け入れるための孔8,9が、それぞれ一対ずつ、中心から等距離の位置に設置されている。孔8,9の直径はピン6,7の直径と同径(11mm〜16mm)で、下板3の周縁から孔の中心までの距離は、大盤用の孔8で35mm程度、小盤用の孔9で100mm程度とすることが望ましい。
図4は大盤上板用のピン6と小盤上板用のピン7を、下板3のそれぞれの孔8,9に嵌着した状態の下板3の平面図とa−a’ 線断面図である。下板3の直径は400〜450mm、厚さは11mmとすることが望ましい。大盤上板用の孔8の下部には孔の延長部分として螺子止部材12が設置されていて、螺子止部材12とナット13を使用して長めのピン6を嵌着することにより、大盤上板4使用時の耐振性と耐衝撃性を確保する構成になっている。また、螺子止部材12の形状は円弧環体であるため、内側面がターンテーブル151の側面に密着することにより、上述の固定部材11とともに、下板3がターンテーブル151に固定されるのを助ける。螺子止部材12の高さは40mm程度が望ましい。
図5は、下板3上に大盤上板4を載置した時の平面図とa−a’ 線断面図である。上述したように、大盤上板4と下板3との組合せについては、強度の耐振性・耐衝撃性が確保されているため、理論上、大盤上板4の直径は作陶者が作業可能である限界まで大きくすることができるが、その場合の板厚は15mm程度とすることが望ましい。下板3と大盤上板4の縁には、上板載置時にピン先が容易に上板4の貫通孔10に嵌着するように、目印14が記されている。
図6は、下板3上に小盤上板5を載置した時の平面図とa−a’ 線断面図である。方形の小盤上板5の一辺の長さは200〜250mm程度、板厚は11mmとすることが望ましい。
以上、本考案の有する多くの特徴、及び優れた点を、考案の構造と機能の詳細をあげて上記実施形態に記載したが、本考案は、本考案の原理の範囲内で、本願の実用新案登録請求の範囲で使用されている言葉を広く一般的な意味にまで広げて、細かな点、特に板の形状、大きさ、材質及びピン・孔の配置と数を変更しての実施が可能である。
1 従来型の亀板
2 横柱
3 下板
4 大盤上板
5 小盤上板
6 ピン(大盤上板用)
7 ピン(小盤上板用)
8 大盤上板用の孔
9 小盤上板用の孔
10 貫通孔
11 固定部材
111 蝶ボルト
112 撞着部
12 螺子止部材
13 ナット
14 上板載置時の目印
15 轆轤
151 ターンテーブル
2 横柱
3 下板
4 大盤上板
5 小盤上板
6 ピン(大盤上板用)
7 ピン(小盤上板用)
8 大盤上板用の孔
9 小盤上板用の孔
10 貫通孔
11 固定部材
111 蝶ボルト
112 撞着部
12 螺子止部材
13 ナット
14 上板載置時の目印
15 轆轤
151 ターンテーブル
Claims (5)
- 複数の亀板で構成される陶芸用亀板ユニットであって、
複数の固定部材と複数の孔を有する1枚の下板と、
前記複数の孔に対応する複数の貫通孔を有する少なくとも1枚の上板と、
前記上板を前記下板上に固定するための複数のピンと、
を具備し、前記複数のピンの一端を前記下板の前記複数の孔に、他端を前記上板の前記複数の貫通孔に、同時に嵌入することにより、前記下板上に前記上板の1枚を載置・固定することを特徴とする陶芸用亀板ユニット。 - 前記複数の固定部材のうち少なくとも1の部材にはボルトが貫設されており、ボルトの先端を轆轤のターンテーブルの側面に撞着させて、前記下板を前記ターンテーブルに固定することを特徴とする請求項1に記載の陶芸用亀板ユニット。
- 前記1枚の下板及び前記少なくとも1枚の上板の上面の形状は円形であり、前記上板の直径は前記下板の直径より大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の陶芸用亀板ユニット。
- 前記1枚の下板の上面の形状は円形であり、前記少なくとも1枚の上板の上面の形状は方形又はその他の多角形であり、前記上板の最長対角線の長さは前記下板の直径より小さいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の陶芸用亀板ユニット。
- 前記複数のピンのうち、大盤用のピンはボルトとナットにより、小盤用のピンは螺着により、それぞれ着脱自由に前記下板の前記孔に嵌着することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の陶芸用亀板ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004564U JP3186659U (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | 陶芸用亀板ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004564U JP3186659U (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | 陶芸用亀板ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3186659U true JP3186659U (ja) | 2013-10-17 |
Family
ID=50430302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013004564U Expired - Fee Related JP3186659U (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | 陶芸用亀板ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186659U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018161757A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 株式会社ハーメックス | 手回しろくろの外部回転駆動ユニット |
-
2013
- 2013-08-07 JP JP2013004564U patent/JP3186659U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018161757A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 株式会社ハーメックス | 手回しろくろの外部回転駆動ユニット |
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