JP3186609U - 紙袋製作用型紙及び紙袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】新聞紙など廃棄用紙面を利用して紙袋を製作できる型紙を提供する。
【解決手段】所定サイズの長方形の板状体11,12を重ね合わせ、一方の板状体12の左右両側縁から内側方向に向かって所定同一距離に、両側縁と平行にそれぞれ縦折り目線13を設け、下側縁から上に向かって所定距離に、下側縁と平行の横折り目線15を設ける。縦折り目線と横折り目線で囲まれる中央部分17を接着し、それぞれの折り目線に沿って上方に折り返すことができる。この型紙10を新聞紙等の所定サイズの長方形紙面の適宜位置に載置し、型紙10の外形線、縦折り目線及び横折り目線に沿って新聞紙を適宜折り畳み、所定箇所を接着すれば、襠部及び底面部を有する紙袋が製作できる。縦折り目線13と横折り目線15との交点部分に貫通孔18を設ければ折り畳みが容易になる。また下側縁部の略中央部に切欠部19を設ければ紙袋を製作後の型紙の抜き取りが容易になる。
【選択図】図1

Description

本考案は、読み終えた新聞紙等の適宜大きさの廃棄用紙面等を利用して紙袋を製作するための型紙、及び、この型紙から製作された紙袋に関するものである。
両側に襠部を有し、底面部内側には所定幅の底板厚紙が配置され、開口部には取手を備える紙製の手提げ紙袋が流通している。
この紙袋は、平面的に折り畳まれ、使用時に折り目を起立させて直方体形状に立体的にして使用するものである。
そして、その製造には、一般的には特定の製造機械を使用して工業的に大量生産されているものである。
本考案においては、上記のような大量生産される紙袋ではなく、例えば、廃棄してしまう読み終えた新聞紙等を利用して、一般人が簡単に上記の手提げ紙袋を製作できる型紙を提供することをその課題としている。
しかも、この紙袋は、両側に襠部を有し、底面部には補強用の底板厚紙を備え、開口部には紐状の取手部をも備え、更には、その取手構造を工夫することにより、相当の重量の内容物の重量にも耐えられるような紙袋を製作することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、本考案の第1のものは、所定縦横長さの長方形形状の板状体を2枚使用し、これら2枚を重ね合わせ、一方の板状体の左右両側の両側縁から内側方向に向かって所定略同一距離に、両側縁と略平行の縦方向にそれぞれ縦折り目線を設け、また下側縁から上に向かって所定距離に、下側縁と略平行の横方向に横折り目線を設け、これら2つの縦折り目線と横折り目線で囲まれる部分を接着し、前記それぞれの折り目線に沿って上方に略180度折り起こすことができる型紙であって、この型紙を新聞紙等の所定サイズの長方形紙面の適宜位置に載置し、この型紙の外形線、縦折り目線及び横折り目線に沿って適宜折り畳み、所定箇所を接着することにより襠部及び底面部を有する紙袋が製作できることを特徴とする紙袋製作用型紙である。
本考案の第2のものは、上記第1の考案において、前記縦折り目線と横折り目線との交点部分に貫通孔を設けたことを特徴とする紙袋製作用型紙である。
本考案の第3のものは、上記第1又は第2の考案において、前記横折り目線が設けられた側の下側縁の略中央部に切欠部を設けたことを特徴とする紙袋製作用型紙である。
本考案の第4のものは、上記第1の考案乃至第3の考案の何れかの考案に記載の紙袋製作用型紙を用いて、新聞紙等の所定縦横長さの長方形紙面から製作された紙袋である。
本考案の第5のものは、上記第4の考案において、前記紙袋の底面部に補強用底面部板状体を更に接着し、この補強用底面部板状体には、その裏面側の接着面側に無端状の紐状部材の略中央部分を配設し、その両端部を紙袋の上方開口部の略中央部分からその外部に引き出して取手部としたことを特徴とする紙袋である。
本考案の第1のものにおいては、この型紙によって新聞紙等の所定縦横長さの長方形形状の紙面を適宜折り畳み、適宜箇所を接着して、両側に襠部を備え、底面に所定幅の底面部を有する紙袋が簡単に製作される。
現在の新聞紙は、カラー印刷が施され、その着色も非常に鮮明で、美しく仕上げられているために、読み終えた新聞紙を廃棄する前に、この廃棄前の新聞紙を使用して美しい写真や模様入りの紙袋を作成することが出来ることとなる。
これにより、新聞紙等の再利用が図れ、省資源の効果を生み出すこととなるのである。
勿論、本考案に係る型紙においては、その型紙の縦横のサイズ、縦折り目線及び横折り目線の設ける位置を適宜変更することにより、異なるサイズの長方形紙面に対応でき、且つ、異なる大きさの紙袋を製作することができることとなるのである。
他方、製作される紙面のサイズに適合するように型紙の縦横サイズ等を決定することも可能である。
尚、この型紙により新聞紙等から簡単に紙袋が制作されるために、震災時や災害時等の緊急時に各種の必要物資を収納するための収納袋として利用することができ、その内部にポリ袋を内装すれば、防水用袋としても利用することができることとなる。
本考案の第2のものにおいては、上記効果に加えて、縦折り目線と横折り目線との交点に貫通孔を設けているために、この交点部分は、縦折り目線による折り曲げと横折り目線による折り曲げが重複する部分となり、その折り曲げる作業が容易になるのである。
本考案の第3のものにおいては、横折り目線が設けられた側の下側縁の略中央部に切欠部を設けたことを特徴とするものであり、この切欠部の存在により、新聞紙等を用いてこの型紙より紙袋が折り畳まれ、適宜箇所は接着されることにより紙袋が製作されるのであるが、最後にこの型紙を折り畳まれた紙袋内部から取り出す際に、この切欠部に対応する紙袋の下側縁部を、例えば左手の親指と人差し指とで把持して紙袋を保持し、この状態で内部の型紙を右手で容易に外部に引き出すことができることとなるのである。
本考案の第4のものは、上記第1乃至第3に特定した型紙を用いて製作された紙袋を特定したものである。
本考案は、新聞紙の見開き2頁のサイズを元にして型紙を作成したが、この型紙のサイズは適宜自由に変更可能で、それに応じて作成される紙袋の紙面のサイズも決定することができ、或いは、折り畳まれる紙面のサイズを元に型紙のサイズを決定することもできるものである。
本考案の第5のものは、上記第4の考案で作製された紙袋の底面部を補強する補強用底面部板状体を更に付加したものであり、この補強用底面部板状体には、無端状の紐状部材の中央部をその裏面に配設し、これを紙袋の内部の底面部に接着することにより、前記紐状部材の両端部が紙袋の開口部の略中央部分から外部に導出されて取手部が形成されるものである。
このような構成により、紙袋ではあるが非常に重量の有る荷物をもその内部に収納しても紙袋が破れてしまうことが無くなるのである。
というのも、内部の荷物は、底面部に配置された補強用底面部板状体と取手部を形成する紐状部材により吊り下げられた状態となるからである。換言すれば、内部荷物の荷重は前記紐状部材により保持されるからである。
このような構成により、緊急時においても重量のある荷物をも収納でき、大いに役に立つ収納袋となるのである。
本考案の紙袋製作用型紙に係る一実施形態の斜視図を示し、その(A)が両側の縦折り目線に沿って両側の襠部形成片を上方に起立させた状態を示し、その(B)は下方の横折り目線に沿って下端の底面部形成片を上方に起立させた状態を示している。 本考案に係る型紙による紙袋製作手順を示す説明図で、その(A)が紙面上に型紙を載置した状態を示し、その(B)が型紙の左側の襠部形成片を広げた状態を示し、その(C)が紙面の左側を型紙に沿って折り畳んだ状態を示している。 上記と同様に紙袋製作手順を示す説明図で、その(D)が型紙の左側襠部形成片を元の位置に戻した状態を示し、その(E)が紙袋の糊代部分を折り返した状態を示し、その(F)が型紙の右側の襠部形成片を起立させ回動して表面台紙に重ね合わせた状態を示している。 上記と同様に紙袋製作手順を示す説明図で、その(G)が新聞紙の右側部分を折り返した状態を示し、その(H)が型紙の右側の襠部形成片を折り返した状態を示し、その(I)が更に新聞紙の右側部分を表側に折り返して重ねた状態を示している。 上記と同様に紙袋製作手順を示す説明図であり、その(J)が紙袋の底面部の両側部を内向きに折り込んだ状態を示し、その(K)が同様に底面部の両側部を平面的に折り畳んだ状態を示し、その(L)が底面部の下側部を表面側に折り返した状態を示している。 上記と同様に紙袋製作手順を示す説明図であり、その(M)が新聞紙の底面部を接着した状態を示し、その(N)が型紙の底面部形成片を元の位置に戻した状態を示し、その(O)が新聞紙から製作された紙袋内部から型紙を外部に取り出す状態を示している。 上記手順により完成した紙袋と取手部等を図示した説明図であり、その(P)が上記製作手順により完成した紙袋を示し、その(Q)が前記紙袋の底部を補強する補強用底面部板状体と取手部を示している。 本考案に係る型紙を利用して新聞紙から紙袋を製作し完成した状態の全体斜視図である。
以下、添付の図面と共に、本考案の実施形態について説明する。
図1は、本考案の紙袋製作用型紙に係る一実施形態の斜視図を示し、その(A)が両側の縦折り目線に沿って両側の襠部形成片を上方に起立させた状態を示し、その(B)は下方の横折り目線に沿って下端の底面部形成片を上方に起立させた状態を示している。
本考案に係る型紙10は、襠部と底面部とを有する紙袋を製作するための型紙10であって、製作される紙袋の正面部(襠部以外の2つの面)と略同一の大きさの長方形のボール紙等の厚紙を2枚用意し、これらを重ね合わせ、両側部分と下側部分以外の中央部分を接着剤により接着したものである。
即ち、裏面台紙11と表面台紙12を重ね合わせ、両側の側縁部から内向きに所定の距離の位置に両側縁と略平行に縦折り目線13、13を表面台紙12に設けて、襠部形成片14、14部分を形成し、これらの襠部形成片14、14は、上方向に略180度回動させることができ、且つ裏面台紙11側に重ねるように折り畳むことができるようにする。
また、重ね合わせた両台紙11、12の下側縁から上方の内側方向の所定距離に下側縁と略平行に横折り目線15を表面台紙12に設け、底面部形成片16を形成する。
上記縦折り目線13と横折り目線15で囲まれる部分17は、接着剤により裏面台紙11と表面台紙12とが接着されている。
上記縦折り目線13と横折り目線15との交点部分には、貫通孔18、18を設け、両折り目線13、15の起立及び折り畳みを容易にしている。
更に、重ね合わされた両台紙11、12の下側縁の略中央部には平面視略半円形の切欠部19が形成されている。この切欠部19の平面視形状は自由に設計することができる。
この切欠部19は、紙袋が製作された後、この紙袋の内部から型紙10を取り出す際に、この切欠部19に対応する紙袋の下側縁部を手の指で把持し、内部の型紙10を他方の手で容易に取り出すことができるようにするために設けられている。これについては後に詳説する。
尚、裏面台紙11及び表面台紙12の材質は、上記のようにボール紙等の厚紙ばかりでなく、合成樹脂製のものであってもよく、可撓性を有し、型紙として使用できるものであれば、どのような材質のものであってもよい。
図2乃至図7は、上記型紙を用いて紙袋を製作する手順について説明している。
図2は、紙袋製作手順を示す説明図で、その(A)が紙面上に型紙を載置した状態を示し、その(B)が型紙の左側の襠部形成片を広げた状態を示し、その(C)が紙面の左側を型紙に沿って折り畳んだ状態を示している。
先ず、図2(A)に図示した通り、新聞紙Sの見開き2頁分を開いた状態で、且つ、新聞紙Sの2、3枚を重ねた状態で広げる。
この新聞紙Sの上方部分の約8cm乃至10cm程度を内側に折り畳む。
この上方縁部Suが紙袋の開口部の縁部となるため、その上方縁部Suの補強のためである。
次に、新聞紙Sの上方縁部Suに型紙10の上方縁部を添わせるように載置する。
その際に新聞紙Sの左側縁部Seから距離d分だけ離隔して載置する。
この距離dは、型紙10の左側の襠部形成片14の2倍の距離プラス糊代(2〜3cm)程度である。
次に図2(B)に図示した通り、型紙10の左側の襠部形成片14を起立させ右方向に回動して表面台紙12に重ね合わせる。
次に図2(C)に図示した通り、新聞紙Sの左側側縁部分を右側に折り返して型紙10の襠部形成片14の上に折り畳む。
この状態で、新聞紙Sの左側縁部の約2〜3cmの糊代分が襠部形成片14の右側縁部から右側にはみ出す。
図3は、同様に紙袋製作手順を示す説明図で、その(D)が型紙の左側襠部形成片を元の位置に戻した状態を示し、その(E)が紙袋の糊代部分を折り返した状態を示し、その(F)が型紙の右側の襠部形成片を起立させ左方向に回動して表面台紙12に重ね合わせた状態を示している。
図2(C)から引き続き、この図3(D)に示した通り、型紙10の左側の襠部形成片14を今度は元の位置に戻すように折り畳む。つまり、裏面台紙の側に重ね合わせる。
これにより、紙袋の左側の襠部が形成され、左側に糊代Snがはみ出した状態となる。
次に図3(E)に図示した通り、新聞紙Sの左側縁部の糊代Snの部分を表面側に折り畳む。即ち、左側の襠部形成片14の上に重ね合わせるように折り畳むのである。
次に図3(F)に図示した通り、今度は、右側の襠部形成片14を起立させ左方向に回動して、表面台紙12の上に重ね合わせる。即ち、右側の襠部形成片14を開いた状態にする。
図4は、上記と同様に紙袋製作手順を示す説明図で、その(G)が新聞紙の右側部分を折り返した状態を示し、その(H)が型紙の右側の襠部形成片を折り返した状態を示し、その(I)が更に新聞紙の右側部分を表側に折り返して重ねた状態を示している。
図3(F)に引き続き、図4(G)に示した通り、今度は、新聞紙Sの右側部分を型紙10の右側縁に沿って表側に折り返すのである。
この図4(G)の状態のまま、今度は型紙10の右側の襠部形成片14をその縦折り目線13に沿って起立させ右方向に回動して裏面台紙11の上に重ねるのである。この状態を図3(H)が示している。
次に、図4(I)が図示するように、新聞紙Sの右側部分を再度型紙10の上に重ね合わせるように折り返すのである。
この状態で、新聞紙Sの右側縁部Sfが左側側縁に位置し、糊代Snの部分に重ね合わされるのである。
この時点で、糊代Snに接着剤を塗布して新聞紙Sの右側縁部Sf(図中では左側縁に位置している)を接着する。
この状態で、新聞紙Sは、両側に襠部が折り畳まれた状態に形成されることとなる。
図5は、上記と同様に紙袋製作手順を示す説明図であり、その(J)が紙袋の底面部の両側部を折り込んだ状態を示し、その(K)が同様に底面部の両側部を平面的に折り畳んだ状態を示し、その(L)が底面部の下側部を表面側に折り返した状態を示している。
図5(A)に図示した通り、上記手順により両側に襠部が形成された紙袋が形成されたが、ここで底面部が形成される。
即ち、型紙10の下側縁部分に形成された底面部形成片16を上方に起立させることにより、新聞紙Sの下方部分が上方に起立させられ、その両側部分の中央部Scを内側方向に折り込むのである。
次に図5(K)に図示した通り、新聞紙Sの底面部の両側部分Sr、Srを平面状に重ね合わせるように折り畳む。
更に図5(L)に図示した通り、新聞紙Sの底面部の下側部分Sbを表面側に折り畳むのである。
そして、次図の図6(M)に図示した通り、今度は、新聞紙Sの底面部の上側部分Sdを下方に折り畳んで、底面部の下側部分Sbの縁部に重ね合わせ、その部分を接着剤により接着するのである。
図6は、上記と同様に紙袋製作手順を示す説明図であり、その(M)が新聞紙の底面部を接着した状態を示し、その(N)が型紙の底面部形成片を元の位置に戻した状態を示し、その(O)が新聞紙から製作された紙袋内部から型紙を外部に取り出す状態を示している。
上記した通り、図6(M)に図示した通り、新聞紙Sの底面部Stの上側部分Sdの縁部を下側部分Sbに接着して底面部Stが形成されるのである。
その後、図6(N)に図示した通り、型紙10の底面部形成片16を元の位置に、即ち、裏面台紙11の上に折り返すのである。
この状態において、図6(O)に図示した通り、新聞紙Sから形成された紙袋の下側側縁部の略中央部を手の指で把持して、その内部にある型紙の上縁部分を他方の手で把持して引っ張り出すのである。
以上で、紙袋が完成し、この完成した状態を図7(P)が図示している。
図7は、上記手順により完成した紙袋と取手部等を図示した説明図であり、その(P)が上記製作手順により完成した紙袋を示し、その(Q)が前記紙袋の底部を補強する補強用底面部板状体と取手部を示している。
上記型紙10を使用して新聞紙から紙袋20が製作される。
この紙袋20は、その両側に襠部21を有し、その下端に底面部22を有している。
そして、この紙袋20は、新聞紙Sから形成されているために、カラー印刷された広告等を表側に配置して種々の模様をその表面に現すことができる。
そして、この紙袋20の強度と持ち運びの便宜のために、本考案では、補強用厚紙等の板状体からなる補強用底面部30が備えられ、更に、この補強用底面部30には、無端状の紐状部材31から形成される取手部32をも備えている。この補強用底面部30が補強用底面部板状体を意味する。
図7(Q)に図示したものが当該補強用底面部30及び取手部32であって、この補強用底面部30は、ボール紙等の厚紙や合成樹脂製のものから形成され、上記製作された紙袋20の底面部22と略同一の長方形形状を有し、その底面側に配設される紐状部材31を設けたものである。
当該紐状部材31の両端部分が取手部32を形成する。
即ち、この紐状部材31は、無端状の合成繊維製或いは合成樹脂製の紐からなり、この紐の略中央部を前記補強用底面部30の下面側に略平行に配置し、両端部を上方に略同一長さ分延長させるのである。
この補強用底面部30を前記紙袋20の底面部に接着剤によって接着する。そして、紐状部材31の両端部を紙袋20の上端開口部から外部に導出させて取手部32を形成することができる。
図8は、上記型紙を利用して新聞紙から紙袋を製作し完成した状態の全体斜視図である。
この図に図示した通り、本考案に係る型紙を利用して紙袋20が形成される。
このように、紙袋20は、上記した通り、その両側に襠部21、21を備え、その底面には底面部22を有し、この底面部22の内側には、補強用底面部30が接着され、この補強用底面部30の裏面側に配設される無端状の紐状部材31によって、その両端部に取手部32が形成され、この取手部32を形成する紐状部材31の紙袋20の開口縁部には接着テープ35を利用して、取手部32の根元部が接着固定されるのである。
このように、補強用底面部30の裏面側に紐状部材31が配設されることにより、内部に収納される荷物の重量にも十分に耐え得るものとなるのである。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案においては、以下の通り種々設計変更することができる。
本考案における型紙の縦横サイズ、襠部形成片及び底面部形成片のサイズは、適宜必要に応じて設計変更することができる。
これにより、折り畳まれる紙面の縦横サイズも適宜変更することができる。
逆に、折り畳まれ製作される紙袋の大きさを考慮して、つまり、折り畳まれる紙面のサイズに適合させて型紙のサイズを決定することもできる。
型紙の材質は、ボール紙、板紙等の厚紙や、合成樹脂製の板状体のものから形成することもできる。
折り畳まれ紙袋に製作される紙面も、新聞紙ばかりでなく、折り込みチラシ等の広告紙、或いは所定サイズのハトロン紙や模造紙等を使用することもできる。
更に、作製された紙袋の外周面に着色又は模様を付加し、装飾を施すのも自由である。
また、ポリエチレン製のポリ袋等の合成樹脂製フィルムから成る袋を、上記の折り畳まれ、製作された紙袋の内部に内装して、防水効果を付与させることもできる。
このように防水効果をも付与させることにより、震災時や災害時等の緊急時に、種々の用途に使用することができることとなるのである。ポリ袋のみでは、保形性がなく、本考案に係る紙袋に内装することにより、その保形性が付与され、その耐荷重も大きいからである。
以上、本考案は、新聞紙等の読み終えた廃棄用の紙面等を利用して襠部及び底面部を備えた紙袋を容易に製作することができ、省資源及び省エネにも貢献し、しかも、当該紙袋においては、補強用底面部及び取手部が設けられ、内部に収納する荷物の荷重に十分耐えうるものを提供することができた。
10 型紙
11 裏面台紙
12 表面台紙
13 縦折り目線
14 襠部形成片
15 横折り目線
16 底面部形成片
18 貫通孔
19 切欠部
20 紙袋
21 襠部
22 底面部
30 補強用底面部
31 紐状部材
32 取手部
S 新聞紙
Su 上方縁部(新聞紙の)
Se 左側縁部(新聞紙の)
Sn 糊代(新聞紙の)
Sf 右側縁部(新聞紙の)
Sc 底面部の中央部
Sb 底面部の下側部分
Sd 底面部の上側部分
St 底面部
Sr 底面部の両側部分

Claims (5)

  1. 所定縦横長さの長方形形状の板状体(11, 12)を2枚使用し、これら2枚を重ね合わせ、一方の板状体(12)の左右両側の両側縁から内側方向に向かって所定略同一距離に、両側縁と略平行の縦方向にそれぞれ縦折り目線(13)を設け、また下側縁から上に向かって所定距離に、下側縁と略平行の横方向に横折り目線(15)を設け、
    これら2つの縦折り目線(13)と横折り目線(15)で囲まれる部分を接着し、前記それぞれの折り目線(13, 15)に沿って上方に略180度折り起こすことができる型紙であって、
    この型紙を新聞紙等の所定サイズの長方形紙面の適宜位置に載置し、この型紙の外形線、縦折り目線(13)及び横折り目線(15)に沿って適宜折り畳み、所定箇所を接着することにより襠部(21, 21)及び底面部(22)を有する紙袋が製作できることを特徴とする紙袋製作用型紙。
  2. 前記縦折り目線(13)と横折り目線(15)との交点部分に貫通孔(18)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の紙袋製作用型紙。
  3. 前記横折り目線(15)が設けられた側の下側縁の略中央部に切欠部(19)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の紙袋製作用型紙。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の紙袋製作用型紙を用いて、新聞紙等の所定縦横長さの長方形紙面から製作された紙袋。
  5. 前記紙袋の底面部に補強用底面部板状体(30)を更に接着し、この補強用底面部板状体(30)には、その裏面側の接着面側に無端状の紐状部材(31)の略中央部分を配設し、その両端部を紙袋の上方開口部の略中央部分からその外部に引き出して取手部(32, 32)としたことを特徴とする請求項4に記載の紙袋。
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