JP3185104U - 摘果器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】果樹の果実を安全かつ容易に刈り取ることができる摘果器具を提供する。
【解決手段】金属材料を環状に形成した切取り部10の少なくとも一箇所に、刈り取る果実と果樹とを連結する軸を挟み込むための、環状の内側に開口部を有する略V字形状の切欠き12を設ける。切取り部10には、使用者が保持するための所定の長さを有する柄部20を備える。また、切取り部10は、一面に刈り取った果実が落下しないようにするためのネット状の袋部30を備えている。これにより、果実を切取り部10の内側に挿入し、切欠き12で果実の軸を切断し、袋部30に入れることにより安全で容易に果実を刈り取ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】金属材料を環状に形成した切取り部10の少なくとも一箇所に、刈り取る果実と果樹とを連結する軸を挟み込むための、環状の内側に開口部を有する略V字形状の切欠き12を設ける。切取り部10には、使用者が保持するための所定の長さを有する柄部20を備える。また、切取り部10は、一面に刈り取った果実が落下しないようにするためのネット状の袋部30を備えている。これにより、果実を切取り部10の内側に挿入し、切欠き12で果実の軸を切断し、袋部30に入れることにより安全で容易に果実を刈り取ることができる。
【選択図】図1
Description
本考案は、果実を果樹から1個ずつ刈り取るための摘果器具に関する。
従来、果樹に成っている果実を収穫や選別のために刈り取る場合、刈取り作業を行う作業者が果樹を手でもぎ取っていた。その際、果樹の高い部分にある果実を刈り取る場合には、梯子や脚立などに上ったり、リフトに乗って高所に行ったりすることが必要であった。
ところが、梯子や脚立を用いた場合、刈取り作業に落下などの危険があったり、体を伸ばして作業を行ったりすることが必要であり、作業者に負荷が多い作業となっていた。また、リフトを用いる場合、果樹の枝が邪魔になり、リフトを果樹に接近させることが困難である場合が多いため、リフトを果樹から離れた位置に設置し、作業者がリフトから身を乗り出して作業を行う必要があるなど、やはり危険や負荷の多い作業であった。
この問題を解消するために、果樹の下側全体にポリエステル系合成繊維の布地を設置し、一部に排出口を設けて、果樹を揺さぶって果実を落下させ、落下してくる果実を合成繊維の布地で受け、排出口の下に置いたカゴで収穫するという果実収穫用器具がある(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記特許文献1に記載の果実収穫用器具では、果樹全体の果実を収穫するにはよいが、1つ1つの果実を収穫したり、特に、果実の選定作業(果実を選別し、不要な果実を個別に切り取る作業)を行ったりすることができず、また、器具が非常に大掛かりであり、設置にもかなりの労力が必要であるという問題があった。
本考案は、こうした問題に鑑みなされたもので、果樹の果実を安全かつ容易に刈り取ることができる摘果器具を提供することを目的とする。
この欄においては、考案に対する理解を容易にするため、必要に応じて「考案を実施するための形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。
上記「考案が解決しようとする課題」において述べた問題を解決するためになされた考案は、環状に形成され、少なくとも一箇所に、刈り取る果実と果樹とを連結する軸を挟み込むための、環状の内側に開口部を有し、先端が鋭角な切欠き(12)を有する切取り部(10)を備えたことを特徴とする摘果器具(1)である。
このような摘果器具(1)では、切取り部(10)が環状に形成されており、その内側に開口部を有し、先端が鋭角な切欠き(12)が設けられている。したがって、環状の内側に果樹になっている果実を入れ、果実の軸(例えば、リンゴの場合には萼片)を、その切欠き(12)に挟み込みようにする。
そして、その状態で、使用者が切り取り器具を引っ張れば、軸の部分が切欠き(12)によって切断されるため、果実の果実を容易に刈り取ることができる。また、環状に形成されている摘果器具(1)の内側(環状の内側の空間)に果実を入れて引っ張るだけで果実を刈り取ることができるため安全に果実を刈り取ることができる。
さらに、環状の切取り部(10)の内側に、先端が鋭角な切欠き(12)を設けているため、切取り部(10)の内径側には凸状の部分がない。したがって、果実の軸部を切取り部(10)に簡単に(引っかかり等がなく)切欠き(12)に導入することができるため刈取りの際の作業性がよい。
ここで「軸の部分が切断され」とは、必ずしも軸そのものが切断されるだけでなく、果樹と軸が結合されている部分や軸と果実が結合されている部分が分離される場合も含まれている。
また、請求項2に記載のように、切取り部(10)に装着され、使用者が保持するための所定の長さを有する柄部(20)を備えるようにすると、使用者は、柄部(20)を持って、切取り部(10)を操作することにより、果樹から離れた所や果樹の高い位置にある果実を、梯子や脚立あるいはリフトなどを使用せずに安全かつ容易に刈り取ることができる。
また、請求項3に記載のように、切取り部(10)は、一面に刈り取った果実が落下しないようにするための袋部(30)を備えるようにすると、刈り取った果実が袋部(30)に保持される。つまり、刈り取った果実が地面などに落下することがないので、安全であるとともに、刈り取った果実や果樹に残った果実が傷むことがない。また、果樹の低い部分や奥深い部分の果実も楽に刈り取ることができる。
以下、本考案が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、本考案が適用された摘果器具1の概略の構成を示す外観図である(図1(a)は平面図、図1(b)は側面図)。図1(a)に示すように、摘果器具1は、切取り部10及び柄部20を備えている。
切取り部10は、スチールなどの金属材料を環状に形成してあり、少なくとも一箇所に、切欠き12が設けられている。
この切欠き12は、環状部分の内側に開口部を有し、その先端が鋭角となるように切り欠かれており、この切欠き12に刈り取る果実と果樹とを連結する軸を挟み込むようになっている。
この切欠き12は、環状部分の内側に開口部を有し、その先端が鋭角となるように切り欠かれており、この切欠き12に刈り取る果実と果樹とを連結する軸を挟み込むようになっている。
ここで、「環状部分の内側に開口部を有し、その先端が鋭角となるように切り欠かれている」とは、略V字形状のように、環状部分の内径側に開口部を有しており、環状部分の外径側に向かって、切欠きの先端が鋭角になっていることを意味している。また、切欠き12の先端部が鋭角になっていればよく、側面(開口面の端と先端部の形成する面)は内側や外側に湾曲していてもよい。
また、切欠き12と反対の位置に環状の外側に向けて、柄部20の端部に挿入することにより、切取り部10を柄部20に固定して装着するための突起部14が設けられている。
さらに、図1(b)に示すように、切取り部10の一面には、刈り取った果実が落下しないようにするための袋部30が設けられている。この袋部30は、麻や樹脂などのネットを袋状にしたものであり、少なくとも刈り取る果実よりも大きな容積を有している。
袋部30の開口部は、環状の切取り部10の全周に亘って装着されており、刈り取った果実が袋部30に入るようになっている。
柄部20は、所定の長さを有する木製や樹脂製の棒状の部材であり、その棒状部材の一端に切取り部10の突起部14が挿入され、切取り部10を柄部20に固定するようになっている。
柄部20は、所定の長さを有する木製や樹脂製の棒状の部材であり、その棒状部材の一端に切取り部10の突起部14が挿入され、切取り部10を柄部20に固定するようになっている。
ここで、「所定の長さ」とは、切取り部10を操作するために必要となる長さであり、決まった長さではない。
また、柄部20の長さを、例えば、釣り竿のように、複数の直径のカーボンファイバで構成して、可変の長さとするようにして、使用する際に長さの調整を行うようにしてもよい。
(摘果器具1の特徴)
以上に説明した摘果器具1では、切取り部10が環状に形成されており、その内側に開口部を有し、先端が鋭角な切欠き12が設けられている。したがって、環状の内側に果樹になっている果実を入れ、果実の軸(例えば、リンゴの場合には萼片)を、その切欠き12に挟み込みようにして使用者が切り取り器具を引っ張れば、軸の部分が切断されるため、果実の果実を容易に刈り取ることができる。
また、柄部20の長さを、例えば、釣り竿のように、複数の直径のカーボンファイバで構成して、可変の長さとするようにして、使用する際に長さの調整を行うようにしてもよい。
(摘果器具1の特徴)
以上に説明した摘果器具1では、切取り部10が環状に形成されており、その内側に開口部を有し、先端が鋭角な切欠き12が設けられている。したがって、環状の内側に果樹になっている果実を入れ、果実の軸(例えば、リンゴの場合には萼片)を、その切欠き12に挟み込みようにして使用者が切り取り器具を引っ張れば、軸の部分が切断されるため、果実の果実を容易に刈り取ることができる。
また、環状に形成されている摘果器具1の内側に果実を入れて引っ張るだけで果実を刈り取ることができるため安全に果実を刈り取ることができる。
また、柄部20が設けられているので、使用者が柄部20を持って、切取り部10を操作することにより、果樹から離れた所や果樹の高い位置にある果実を、梯子や脚立あるいはリフトなどを使用せずに安全かつ容易に刈り取ることができる。
また、柄部20が設けられているので、使用者が柄部20を持って、切取り部10を操作することにより、果樹から離れた所や果樹の高い位置にある果実を、梯子や脚立あるいはリフトなどを使用せずに安全かつ容易に刈り取ることができる。
さらに、刈り取った果実が落下しないようにするための袋部30を備えているので、刈り取った果実が袋部30に保持される。つまり、刈り取った果実が地面などに落下することがないので、安全であるとともに、刈り取った果実や果樹に残った果実が傷むことがない。
[その他の実施形態]
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
(1)上記実施形態では、切欠き12を切取り部10の1箇所に設けていたが、図2(側面図省略)に示すように、複数箇所に切欠き12を設けてもよい。
(2)略V字形状の切欠き12の側面が刃となるようにしてもよい。このようにすると、果実の軸部を容易に切断することができる。
(3)上記実施形態では、切取り部10を金属製としたが、果実の種類によっては、つまり、強度や刈取り性に影響がないような果実であれば、プラスチック製や樹脂製としてもよい。
[その他の実施形態]
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
(1)上記実施形態では、切欠き12を切取り部10の1箇所に設けていたが、図2(側面図省略)に示すように、複数箇所に切欠き12を設けてもよい。
(2)略V字形状の切欠き12の側面が刃となるようにしてもよい。このようにすると、果実の軸部を容易に切断することができる。
(3)上記実施形態では、切取り部10を金属製としたが、果実の種類によっては、つまり、強度や刈取り性に影響がないような果実であれば、プラスチック製や樹脂製としてもよい。
1… 摘果器具 10… 切取り部 12… 切欠き 14… 突起部 20… 柄部 30… 袋部。
Claims (3)
- 環状に形成され、少なくとも一箇所に、刈り取る果実と果樹とを連結する軸を挟み込むための、環状の内側に開口部を有し、先端が鋭角な切欠きを有する切取り部を備えたことを特徴とする摘果器具。
- 請求項1に記載の摘果器具において
前記切取り部に装着され、使用者が保持するための所定の長さを有する柄部を備えたことを特徴とする摘果器具。 - 請求項1又は請求項2に記載の摘果器具において
前記切取り部は、一面に刈り取った果実が落下しないようにするための袋部を備えていることを特徴とする摘果器具。
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JP2013002787U JP3185104U (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 摘果器具 |
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CN107231887A (zh) * | 2017-06-07 | 2017-10-10 | 江苏鼎钰生态农业科技有限公司 | 一种水果采摘器 |
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- 2013-05-20 JP JP2013002787U patent/JP3185104U/ja not_active Expired - Fee Related
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