JP3184900U - 発熱器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】お酒を温めるという行為について、設備等やお酒の種類により限定されるという課題を解決する発熱器具を提供する。
【解決手段】酢酸ナトリウム・三水和溶液2の蓄熱の特性を活用した発熱器具で、立体型で且つお酒等を飲むための容器に入る大きさで作成し、過冷却状態を解放する手段に石英結晶等1を使う。従来の酢酸ナトリウム・三水和溶液の蓄熱の特性を利用した発熱器具には繰り返し使用する際に安全面の不安があり、見栄えも悪かったが、これらも同時に解決する。
【選択図】図1
【解決手段】酢酸ナトリウム・三水和溶液2の蓄熱の特性を活用した発熱器具で、立体型で且つお酒等を飲むための容器に入る大きさで作成し、過冷却状態を解放する手段に石英結晶等1を使う。従来の酢酸ナトリウム・三水和溶液の蓄熱の特性を利用した発熱器具には繰り返し使用する際に安全面の不安があり、見栄えも悪かったが、これらも同時に解決する。
【選択図】図1
Description
本考案は、手軽にお酒等を温めることが出来る、発熱器具に関するものである。
これまで、酢酸ナトリウム・三水和物の過飽和溶液による発熱器具は、主にカイロとして身体の一部を温めるために考案されてきた。これは酢酸ナトリウム・三水和溶液の過冷却により蓄熱する特性を利用したものである。また、カイロという性質上、薄さ10mm程度未満の薄型で作られてきた。
[0002]で指す発熱器具において、過冷却状態を解放する手段(以下、トリガー)に、金属片または金属の切削屑など、金属が素材として使われてきた。
化学と教育 社団法人日本化学会 1995年43巻9号 埼玉県立川越女子高校 藤田 勲 「酢酸ナトリウム融液をブレイクさせるトリガー」
お花見や野球観戦の場面で、お酒が飲まれることが多くある。このとき、主にビールなど冷たいものを小売販売店等で購入してこれを飲むことが一般的である。しかし、寒い時期は温かいものが望まれ、また糖尿病など病的事由によりビール等ではなく、温めた焼酎を望まれることも多くある。
日常、多くの場面で使われているお酒を温める方法として、直火による加熱、湯煎、電子レンジ、湯割りの四つが挙げられる。このうち、直火による加熱、電子レンジ及び湯で割るという方法では風味が損なわれることが多い。また、日本酒やワインについてはお湯で割るという方法は使えない。湯煎は時間と手間、ガスレンジ等の設備が必要であり、活用できる場面は限定される。
本考案は、お酒を温めるという行為において、場面やお酒の種類により限定されるという課題を解決するものである。
また、[0003]で指すように、[0002]の発熱器具においては、トリガーに金属素材が使われてきた。[0002]の発熱器具を使用するうえで、再利用時に酢酸ナトリウム・三水和溶液を加熱して溶かす必要があるが、トリガーが金属製であることが加熱に電子レンジを利用することについて、安全面に課題があった。
さらに、金属片等がトリガーとして使われている様子を目視で確認でき、見栄えが悪いという欠点もあった。
本考案は、[0009]が指す電子レンジによる加熱についての課題と、[0010]で指す見栄えについての課題も同時に解決するものである。
酢酸ナトリウム・三水和溶液の蓄熱の特性を活用した発熱器具について、立体型で且つお酒等を飲むための容器に入る大きさで作成する。
トリガーに石英結晶等を使う。ここでいう石英結晶等とは、石英結晶、庭石用に使われる白い玉砂利を指す。この石英結晶等を2つ以上入れ、これを押し付けるまたは擦りあわせることをトリガーとする。このうち、石英結晶等のうち一つ以外はガラス玉も活用できる。一つの石英結晶等の大きさは直径10mm〜30mm前後を想定している。
本考案は、特別な保管の条件などなく常温で持ち運ぶことが出来る。これにより、野球観戦や花見などの外出先で、本考案の発熱器具を発熱させることで、手軽にお酒を温めて飲むことが出来る。温められる温度は考案の大きさや形状、対象物の量などによって変化するが、おおむね35℃程度まで温めることが出来る。
トリガーに石英結晶等を使うことで、再利用時準備にかかる加熱について、電子レンジを使用することが出来ると同時に、見た目にも非常に美しいものができる。石英結晶については水晶、色付き水晶であるアメジストやローズクオーツなども活用でき、パワーストーンを利用した発熱器具としての魅力も生まれる。
ポリエチレン樹脂等によるパック容器に酢酸ナトリウム・三水和溶液と石英結晶等2つ以上を入れ、密封する。パック容器に密封した後の形状が立体型になるよう、パック容器の形状を工夫する。お酒を飲むときのグラスに氷が入った様子を想起させる形状が望ましい。
以下、添付図面に沿って一実施例を説明する。[図1]において、1はトリガーとなる石英結晶等、2は酢酸ナトリウム・三水和溶液、3はポリエチレン樹脂等適宜素材で形成されたパック容器である。
[図2]は本考案の使用例の一例である。5は本考案であり、4はお酒を飲むための器である。4についてはロックグラス、タンブラーなどの器を想定している。保温機能のあるステンレス製のマグカップや水筒などの併用により、お酒をより長い時間、温かい状態で飲むことが出来る。この容器は、温める対象によって茶碗や急須、タッパー等であっても構わない。
1 石英結晶等
2 酢酸ナトリウム・三水和物過飽和溶液
3 密封容器
4 お酒を飲むための容器
5 本考案の発熱器具
2 酢酸ナトリウム・三水和物過飽和溶液
3 密封容器
4 お酒を飲むための容器
5 本考案の発熱器具
Claims (1)
- 酢酸ナトリウム・三水和物の過飽和溶液と過冷却状態を解放する手段(以下、トリガー)がポリエチレン樹脂等パックにより密封された発熱器具であり、トリガーとして石英結晶等を2つ以上入れこれを押し付けるまたは擦りあわせることを過冷却解放の仕組みとし、且つ、調理済みの飲食物に対し直接接して温める形態を特徴とする発熱器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002797U JP3184900U (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 発熱器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002797U JP3184900U (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 発熱器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3184900U true JP3184900U (ja) | 2013-07-25 |
Family
ID=50428723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013002797U Expired - Fee Related JP3184900U (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 発熱器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3184900U (ja) |
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2013
- 2013-04-30 JP JP2013002797U patent/JP3184900U/ja not_active Expired - Fee Related
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