JP3184678U - 卓上用手動式コーヒーグラインダー - Google Patents

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聡 松林
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Hario株式会社
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Abstract

【課題】分解、組立が容易で、洗浄しやすく、不使用時に小スペースに整然と収納することができる卓上用の手動式コーヒーグラインダーを提供する。
【解決手段】コーヒーグラインダー1は、筐体2と、グラインダー組立体3と、蓋体4と、粉容器5と、操作ハンドル6とを具備する。グラインダー組立体3は、筐体2の上部開口21に着脱自在のホッパー31と、グラインダー32とからなる。ホッパー31は、漏斗部311と軸受け筒部313とを具備する。漏斗部311は、上端部が筐体2の上部開口21内に着脱自在に嵌合する。グラインダー32の垂直の回転軸321は、軸受け筒部313に支持される。粉容器5は、グラインダー組立体3の下方においてコーヒー粉を受け入れるように筐体2内に組み込まれる。操作ハンドル6は、グラインダー3の回転軸321に着脱自在である。
【選択図】図1

Description

本考案は、卓上で使用する手動式のコーヒーグラインダーに関する。
従来、特許文献1に記載されたコーヒーミルが提案されている。このコーヒーミルは、上下が開放し内部にグラインダーの雄刃が固着された円筒状の外筒と、外筒の下部に着脱自在に連結される容器と、上下が開放し内部にグラインダーの雌刃が固着され、下部が外筒内へ相対回転自在に挿入される円筒状の内筒とを具備する。内筒の上部には、半径方向外側へ延出する回転操作用のハンドルが固着される。雄刃と雌刃とは互いに相対回転自在に噛み合う。内筒を雌刃と一体に外筒に対して相対回転させ、雄刃と雌刃との間でコーヒー豆を粉砕し、粉砕されたコーヒー粉を容器に受け入れる。
実開平1−79437号公報
特許文献1に記載のコーヒーミルは、構成部材の分解、組立が容易でなく、清掃も容易でない。また、このコーヒーミルは、全体が円筒状であるため、収納時に隣接する他の物品に緊密に並べることができず、またハンドルが突出しているため比較的大きな収納スペースを必要とするという課題がある。
したがって、本考案は、分解、組立が容易で、洗浄しやすく、不使用時に小スペースに整然と収納することができる卓上用の手動式コーヒーグラインダーを提供することを目的としている。
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本考案のコーヒーグラインダー1は、上部に開口21を有する概略直方体箱状の筐体2と、筐体2の上部開口21に着脱自在に嵌合するグラインダー組立体3と、筐体2の上部開口21を開閉する蓋体4と、グラインダー組立体3の下部に着脱自在に組み込まれる粉容器5と、グラインダー32を駆動するための操作ハンドル6とを具備する。筐体2は、底板22と、前後左右の側板23,24,25,26とを有し、上方に開放し、前側板23の下部に矩形の下部開口23aを有する。グラインダー組立体3は、筐体2の上部開口21に着脱自在に取り付けられ、コーヒー豆を受け入れて下方へ送出するホッパー31と、ホッパー31から送出されるコーヒー豆を碾いてコーヒー粉を下方へ排出するグラインダー32とからなる。ホッパー31は、下すぼまりの漏斗部311と、漏斗部311の内側に支持脚312を介して固定される垂直方向の軸受け筒部313とを具備する。漏斗部311は、上端部が筐体2の上部開口21内に着脱自在に嵌合する矩形状をなし、コーヒー豆を受け入れる概略矩形の上部受け入れ開口311aと、コーヒー豆を送出する下部送出開口311bとを有する。グラインダー32は、ホッパー31の軸受け筒部313に支持される垂直の回転軸321と、この回転軸321の下端部に固定される内臼322と、この内臼322を回転自在に内包するようにホッパー31の下部に固着される外臼323とからなる。粉容器5は、上方に開放する概略直方体箱状で、グラインダー組立体3の下方においてコーヒー粉を受け入れるように筐体2内に組み込まれ、下部開口23aを開閉するように前後方向へ引き出し押し込み可能である。操作ハンドル6は、グラインダー3の回転軸321に着脱自在である。筐体2の左右側板25,26は、上縁部に、相対向して前後方向に延びるスライド溝251,261を備える。蓋体4は、左右側板25,26のスライド溝251,261に係合して筐体2に対して前後方向に引き出し押し込み可能に構成され、グラインダー組立体3の回転軸321を貫通させる前後方向の切欠溝42を具備する。グラインダーの回転軸321は、蓋体4から突出した上端部に、操作ハンドル6を接続する接続部を有する。
本考案のコーヒーグラインダーは、分解、組立が容易で、洗浄しやすく、不使用時には、小スペースに整然と収納することができる。
本考案に係るコーヒーグラインダーの分解斜視図である。 図1のコーヒーグラインダーの正面図である。 図1のコーヒーグラインダーの側面図である。 (a)は図1のコーヒーグラインダーの平面図、(b)は図1のコーヒーグラインダーの蓋体と操作ハンドルを取り外した状態の平面図である。 底板を卓上に吸着させた状態の図4におけるV−V断面図である。 操作ハンドルを取り外した状態の図4におけるV−V断面図である。 図4におけるVI−VI断面図である。
図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。
コーヒーグラインダー1は、上部に開口21を有する概略直方体箱状の筐体2と、筐体2の上部開口に着脱自在に嵌合するホッパー31とグラインダー32とからなるグラインダー組立体3と、筐体2の上部開口21を開閉する蓋体4と、グラインダー組立体3の下部に着脱自在に組み込まれる粉容器5と、グラインダー32を駆動するための操作ハンドル6とを具備する。
筐体2は、底板22と、前後左右の側板23,24,25,26とを有し、上方に開放し、前側板23の下部に矩形の下部開口23aを有する。筐体2は、底板22を除き、透明な合成樹脂で一体成形される。筐体2の上部内周には、ホッパー31を載せ受ける段部27が形成される。左右側板25,26の上縁部には、相対向して前後方向に延びるスライド溝251,261が形成される。左右側板25,26の内側面には、下部開口23aの左右上隅部から前後方向に水平に延びるスライド突条252,262が設けられる。スライド突条252,262は、粉容器5を支持する。
透明な合成樹脂で形成される蓋体4は、概略矩形の板状体で、左右両縁に、スライド溝23a,24aに摺動自在に係合する摺動片41を有し、筐体2に対して前後方向に引き出し押し込み可能である。蓋体4は、後縁の中央から中心部に至る前後方向の切欠溝42を具備する。
ホッパー31は、筐体2の上部開口21に着脱自在に嵌合され、上部開口21からコーヒー豆を受け入れて下方のグラインダー32へ送出する。グラインダー32は、ホッパー31から送出されるコーヒー豆を碾いてコーヒー粉を下方の粉容器5へ落下させる。
ホッパー31は、合成樹脂製で一体成形され、下すぼまりの漏斗部311と、漏斗部311の内側に支持脚312を介して固定される垂直方向の軸受け筒部313とを具備する。
漏斗部311は、上端部が筐体2の上部開口21内に着脱自在に嵌合する矩形状をなし、概略矩形の上部受け入れ開口311aと下部送出開口311bとを有する。漏斗部311は、上部受け入れ開口311aからコーヒー豆を受け入れ、放射状に配置される4つの支持脚312の間を通して、下部送出開口311bからコーヒー豆をグラインダー32へ送出する。
グラインダー32は、ホッパー31の軸受け筒部313に支持される垂直の回転軸321と、この回転軸321の下端部に固定される内臼322と、この内臼322を回転自在に内包するようにホッパー31の下部に固着される外臼323とからなる。回転軸321は、大径部321aと小径部321bとを有し、上端部が軸受け筒313から上方へ突出し、蓋体の切欠溝42を貫通する。大径部321aの上部には、ねじ部321cが形成される。小径部321bは、相対向する平面部321dを有する異形断面形状で、上端部にねじ部321eが形成される。
粉容器5は、透明な合成樹脂製で、グラインダー組立体3の下方において、コーヒー粉を受け入れるように、筐体2に組み込まれる。粉容器5は、上方に開放する概略直方体箱状で、左右側板の上縁部に形成されるスライドフランジ51と、前側板の上縁部から前方へ突出する摘まみ部52とを具備する。スライドフランジ51は、筐体のスライド突条252,262上に摺動自在に載せ受けられる。粉容器5は、筐体2の下部開口23aを開閉するように、前後方向へ引き出し押し込み可能である。
操作ハンドル6は、金属製で細長い板状の本体61と、本体の先端側に取り付けられた握り部62とを具備する。本体61は、回転軸321の小径部321bを相対回転不可能に貫通させる連結孔61aを基端側に有する。操作ハンドル6は、粒度調整金具7,8を介して回転軸321の小径部321bに着脱自在で、締め付け金具9により回転軸321に固定される。
筐体2の底板22は、シリコーンゴム製で、概略矩形の吸着板からなり、側板23,24,25,26の下端部に着脱自在に嵌合される。吸着板22は、概略矩形の基板部221と、この基板部の周縁部の上面に形成される嵌合突部22とを有する。基板部221の中央部には、上方に突出するように軸受け部材223が固着される。軸受け部材223は、前後方向に水平に延びる軸貫通孔223aを有する。
筐体2の左右側板25,26間には、吸着板22の中央部を撓ませて卓上に真空吸着させるための操作レバー10が回転自在に支持される。操作レバー10は、軸部101,102と、これら軸部間の屈曲部103と、軸部102筐体から90°屈曲するハンドル部104とを具備する。軸部101,102は同心で、それぞれ左右側板25,26に回転自在に支持される。屈曲部103は、軸部101,102に対して偏心し、軸受け部材223の軸貫通孔223aを自在に貫通する。ハンドル部104は、側板26の外側に位置し、当該側板26の外側面に沿って延びる。操作レバー10を108°回転させることにより、軸受け部材223を介して吸着板22の中央部を上方へ撓ませて、吸着板をテーブルT上に真空吸着させることができる。
ホッパー31の上縁部の片側には、凹部311cが形成される。蓋体4の一方の縁部には、凹部311cに対向する貫通孔43が形成される。また、筐体2の一方のスライド突条262には、凹部311cの下方に対向する挿通孔262aが形成される。図5bに示すように、グラインダー3の回転軸321から取り外された操作ハンドル6は、本体61を貫通孔43、凹部311c、挿通孔262aに挿通することにより、筐体2内に立てて保管される。
コーヒー豆を碾くときには、図5aに示すように、底板22をテーブルT上に真空吸着させ、蓋体4を抜き取り、ホッパー31内にコーヒー豆を入れた後、蓋体4を装着し、操作ハンドル6を介して回転軸321、内臼322を回転させる。コーヒー豆は、内臼322と外臼323との間ですり潰され、コーヒー粉となって粉容器5内に収集される。
不使用時には、操作ハンドル6を回転軸321から取り外し、図5bに示すように、筐体2内に立てて保管する。保管時には、全体が扁平な箱状体になるので、コンパクトに収納できる。
蓋体4を取り外せば、グラインダー組立体3を容易に筐体2から取り外すことができる。筐体2もグラインダー組立体3も水洗いすることができる。必要に応じ、さらに内臼322を回転軸321と一体に、グラインダー組立体3から取り外し、清掃することができる。
1 コーヒーグラインダー
2 筐体
21 上部開口
22 底板(吸着板)
221 基板部
222 嵌合突部
223 軸受け部材
223a 軸貫通孔
23 前側板
23a 下部開口
24 後側板
25 左側板
251 スライド溝
252 スライド突条
26 右側板
261 スライド溝
262 スライド突条
262a 挿通孔
27 段部
3 グラインダー組立体
31 ホッパー
311 漏斗部
311a 上部受け入れ開口
311b 下部送出開口
311c 凹部
312 支持脚
313 軸受け筒部
32 グラインダー
321 回転軸
321a 大径部
321b 小径部
321c ねじ部
321d 平面部
321e ねじ部
322 内臼
323 外臼
4 蓋体
41 摺動片
42 切欠溝
43 貫通孔
5 粉容器
51 スライドフランジ
6 操作ハンドル
61 本体
61a 連結孔
62 握り部
7 粒度調整金具
8 粒度調整金具
9 締め付け金具
10 操作レバー
101 軸部
102 軸部
103 屈曲部
104 ハンドル部

Claims (4)

  1. 上部に開口を有する概略直方体箱状の筐体と、
    上部において前記筐体の上部開口に着脱自在に嵌合しコーヒー豆を受け入れて下方へ送出するホッパーと、このホッパーの下部に固着されホッパーから送出されるコーヒー豆を碾いてコーヒー粉を下方へ排出するグラインダーとからなるグラインダー組立体と、
    前記筐体の上部開口を開閉する蓋体と、
    前記グラインダー組立体の下部において前記筐体に着脱自在に組み込まれる粉容器と、
    前記グラインダーを駆動するための操作ハンドルと、を具備し、
    前記筐体は、合成樹脂で一体成形され、底板と、前後左右の側板とを有し、上方に開放し、前側板の下部に矩形の下部開口を具備し、
    前記ホッパーは、合成樹脂で一体成形され、上部において前記筐体の上部開口に着脱自在に嵌合する下すぼまりの漏斗部と、この漏斗部の内側に支持脚を介して連続する垂直方向の軸受け筒部とを具備し、
    前記ホッパーの漏斗部は、上端部が前記筐体の上部開口内に着脱自在に嵌合する矩形状をなし、コーヒー豆を受け入れる概略矩形の上部受け入れ開口と、コーヒー豆を送出する下部送出開口とを具備し、
    前記グラインダーは、前記ホッパーの軸受け筒部に支持される垂直の回転軸と、この回転軸の下端部に固定される内臼と、この内臼を回転自在に内包するようにホッパーの下部に固着される外臼とからなり、
    前記粉容器は、上方に開放する概略直方体箱状で、前記グラインダー組立体の下方においてコーヒー粉を受け入れるように筐体内に組み込まれ、下部開口を開閉するように前後方向へ引き出し押し込み可能であり、
    前記操作ハンドルは、グラインダーの回転軸に着脱自在であり、
    前記筐体の左右側板は、上縁部に、相対向して前後方向に延びるスライド溝を備え、
    前記蓋体は、左右側板のスライド溝に係合して筐体に対して前後方向に引き出し押し込み可能に構成され、前記グラインダーの回転軸を貫通させる前後方向の切欠溝を具備し、
    前記グラインダーの回転軸は、前記蓋体から上方へ突出した上端部に、前記操作ハンドルを接続する接続部を有することを特徴とする卓上用手動式コーヒーグラインダー。
  2. 前記ホッパーは、上縁部外周にフランジ部を有し、
    前記筐体は、上部内周に、前記ホッパーのフランジ部を載せ受ける段部を有することを特徴とする請求項1に記載の卓上用手動式コーヒーグラインダー。
  3. 前記筐体の左右側板の内側面には、前記下部開口の左右上隅部から前後方向に水平に延びるスライド突条が設けられ、
    前記粉容器は、前記筐体のスライド突条上に摺動自在に載せ受けられるように左右側板の上縁部に形成されるスライドフランジと、前側板の上縁部から前方へ突出するように設けられる摘まみ部とを具備することを特徴とする請求項1に記載の卓上用手動式コーヒーグラインダー。
  4. 前記筐体の底板は、シリコーンゴム製で、側板の下端部に着脱自在に嵌合される概略矩形の吸着板からなり、
    前記筐体の左右側板には、前記吸着板の中央部を撓ませて卓上に真空吸着させるための操作レバーが回転自在に支持され、
    前記吸着板は、概略矩形の基板部と、この基板部の周縁部の上面に前記側板の下端部の内側に嵌合されるように形成される嵌合突部と、水平方向の軸貫通孔を有し基板部の中央部から上方に突出するように基板部に固着される軸受け部材とを具備し、
    前記操作レバーは、筐体の左右側板にそれぞれ回転自在に支持される両側の同心の軸部と、これら軸部間にあって軸部に対して偏心し前記軸受け部材の軸貫通孔を自在に貫通する屈曲部と、一方の軸部に連続し、左右いずれかの側板から外側へ突出し当該側板の外側面に沿って延びるように直角に屈曲したハンドル部とを具備し、
    前記操作レバーを回転させることにより、前記軸受け部材を介して前記吸着板の中央部を上方へ撓ませて、吸着板を卓上に真空吸着させることを特徴とする請求項1に記載の卓上用手動式コーヒーグラインダー。
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