JP3184660B2 - 光エネルギー集光器 - Google Patents

光エネルギー集光器

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JP3184660B2 JP08009693A JP8009693A JP3184660B2 JP 3184660 B2 JP3184660 B2 JP 3184660B2 JP 08009693 A JP08009693 A JP 08009693A JP 8009693 A JP8009693 A JP 8009693A JP 3184660 B2 JP3184660 B2 JP 3184660B2
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    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、太陽光線等の平行光
線を受光器の受光面に集光し、光エネルギーを有効に利
用するための光エネルギー集光器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、図13に、公開特許
公報 平1−229216号に開示された「太陽光採光
システム」を示す。図において1、2は反射鏡、3は支
柱、4は駆動モータ、5は回転軸、6は支柱、7は窓、
8は架台、9は駆動部、16はドーム、である。従来の
太陽光採光システムは以上のように構成されている。
【0003】次に動作について説明する。反射鏡1は凹
面鏡であり、太陽光集光のための焦点を有する一個の光
学要素からなる集光部である。反射鏡2は凹面鏡であ
り、反射鏡1で集光した光を焦点位置で平行光線にする
ための焦点を有する一個の光学要素からなる反射部であ
る。採光部は反射鏡1により構成される集光部と反射鏡
2により構成される反射部の焦点を一致させた構成と
し、採光部に太陽追尾をするための2つの回転軸を設
け、その内の1つを集光部の回転軸5とし、焦点を通る
線上に設け、太陽光を集光して採光することができるも
のである。
【0004】また第2の従来の技術としては集光器とし
てレンズまたはフレネルレンズ等を使用して太陽光を集
光し、焦点位置に光ファイバーの開口部を設けることに
より、太陽光を光ファイバーで任意の位置に導く装置も
ある。
【0005】また第3の従来の技術として、多くの太陽
電池を平面に並べ太陽光に当てて発電し、太陽エネルギ
ーを電気エネルギーに変換し、電池等に蓄えて利用する
太陽光発電装置がある。太陽電池は多くの数を直列接続
または並列接続し、太陽光線を受けて発電するもので、
その発電効率は太陽電池の種類にもよるが14〜20%
で太陽光線を電気エネルギーに変換する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の太陽光採光シス
テムは以上のように構成されているので、反射鏡1は凹
面鏡で構成されており、小さな焦点に集光するために大
きな凹面鏡の曲面の精度を高くすることが困難であっ
た。また反射鏡1の焦点位置の近くに置かれた反射鏡2
は集光された太陽光が当たり、その光の強度は非常に高
いため、反射鏡2を焼損したり、反射した平行光線が窓
7をうまく通らず窓7以外の部分に当たったりすると、
その部分を焼損したりした。また、焦点位置での集光さ
れた太陽光はその直径が小さいので太陽追尾をするため
の追尾精度が高い必要があり、追尾装置が高価になるな
どの問題点があった。また、第2の従来の技術もレンズ
やフレネルレンズ等の焦点位置で集光された太陽光は、
中央が強い小さな点に集光するため、光ファイバーの開
口部を焼損したり、太陽追尾をするための追尾精度を高
くする必要があり、追尾装置が高価になるなどの問題点
があった。また、第3の従来の技術の太陽電池は高価で
あり、この高価な太陽電池を多くの枚数使用するので、
実用になる電気エネルギーを得るためには非常に高価な
太陽光発電装置になり、またその装置は非常に大きくな
るので太陽追尾装置をもし設けるとすれば非常に高価に
なり、また太陽追尾をしないで南の方向に固定して設置
すると昼以外の時間帯の発電効率が非常に下がるなどの
問題点があった。この発明は上記のような問題点を解消
するためになされたもので、太陽光等の平行光線を一定
の面積を有する受光面に均一に集光し、受光面の光強度
を高くするとともに、太陽光等の光エネルギーを電気エ
ネルギーまたは熱エネルギーとしてエネルギー利用効率
を高くでき、太陽電池の使用量が少なくて済み、安価な
光エネルギー集光器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の光エネルギー集光器は、十字方向に配置した少なくと
も4枚の反射板と、その隣り合う辺を2辺とする三角形
の少なくとも4枚の反射板とから構成され、受光器に光
エネルギーを集光するものである。また、請求項2の光
エネルギー集光器は、受光面が太陽電池であって、前期
太陽電池の裏面が冷却媒体により冷却される熱交換器に
熱的に接触した受光器を備えたものである。また、請求
項3の光エネルギー集光器は、受光面が太陽電池であっ
て、前期太陽電池の裏面が熱発電素子を挟んで、冷却媒
体により冷却される熱交換器に熱的に接触した受光器を
備えたものである。また、請求項4の光エネルギー集光
器は、透明板と熱伝導板との間に複数個の光エネルギー
集光器を固定したものである。また、請求項5の光エネ
ルギー集光器は、十字方向に配置した、同一方向に光を
反射する多数の小さな平面の反射板により構成される少
なくとも4組の反射体、及び前期反射体の隣り合う辺を
2辺とし、同一方向に光を反射する多数の小さな平面の
反射板により構成される少なくとも4組の反射体とから
構成されるものである。
【0008】
【作用】この発明に係る請求項1の光エネルギー集光器
の光エネルギーを集光する手段は、受光器に直接当たる
光エネルギーに加えて、受光器の周囲の光エネルギーも
反射板により集光し受光器の表面の光強度を強くするよ
うに作用する。また、請求項2の光エネルギー集光器の
太陽電池の裏面に熱交換器を設ける手段は、太陽電池を
冷却して発電能力を向上し、また発電できなかった光エ
ネルギーを熱エネルギーに変換しエネルギー利用効率を
高くするように作用する。また、請求項3の光エネルギ
ー集光器の太陽電池と熱交換器との間に熱発電素子を設
ける手段は、太陽電池と熱交換器との間の温度差を電気
エネルギーに変換しエネルギー利用効率を高くするよう
に作用する。また、請求項4の光エネルギー集光器の透
明板と熱伝導板との間に複数個の光エネルギー集光器を
固定する手段は、構造の強度を強くするように作用す
る。また、請求項5の光エネルギー集光器の十字方向に
配置した4組の反射体、及び前期反射体の隣り合う辺を
2辺とした4組の反射体とから構成され、光エネルギー
を集光する手段は、受光器に直接当たる光エネルギーに
加えて、受光器の周囲の光エネルギーも反射板により集
光し受光器の表面の光強度を強くし、また光エネルギー
集光器の高さを低くするように作用する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。 〈第1実施例〉図1に示す光エネルギー集光器はこの発
明の第1の実施例である。図において、光エネルギー集
光器110は、光を受光する受光器101の受光面側に
あって反射光を集める十字方向に配置した反射板10
2、103、104、105、及び前期反射板102、
103、104、105の隣り合う辺を2辺とする三角
形の反射板106、107、108、109とから構成
される。図2は図1の光エネルギー集光器110を上か
ら見た平面図であり光の来る方向から光エネルギー集光
器110を見た図である。また、図3は図1の光エネル
ギー集光器110を側面から見た断面図である。
【0010】図3に示す光エネルギー集光器110の一
例は、反射板102、104は受光器101に対して1
14に示す角度が例えば112.5度で光の来る方向に
開いているとする。太陽光線等の光は平行光線であるか
ら111の部分の光は受光器101に直接当たり、11
2の部分の光は反射鏡102を反射し受光器101に1
15に示す角度45度で当たる。同様に113の部分の
光は反射鏡104を反射し受光器101に45度の角度
で当たる。このとき受光器101の長さ111をLとす
れば112、113の部分の光の幅Mは次の式で表され
る。 M=L(1−2COS2θ) 従って、θ=112.5度の場合はM=0.71Lにな
る。
【0011】図2において、この発明の光エネルギー集
光器110は十字方向に配置した4枚の反射板102、
103、104、105の水平方向の長さNを受光器1
01の長さLと同じにした場合である。反射板102、
103、104、105に当たって反射した光はそれぞ
れ受光器101に当たり、この反射板の一枚当たりの反
射による受光器101上の光強度は上記のようにθ=1
12.5度の場合は直接光に比べ0.71倍の強度にな
る。また、三角形の反射板106、107、108、1
09に当たって反射した光はそれぞれ受光器101の半
分づつに直接光と同じ程度の強度で当たる。すなわち、
斜線部分114に当たった光は反射して受光器101の
ほぼ半分の斜線部分115に当たる。従って受光器10
1に当たる光強度は、この発明による光エネルギー集光
器110が無い場合の光強度に比べて5.8倍の強度に
なる。また、三角形の反射板106、107、108、
109は反射板102、103、104、105の隣り
合う2辺とする三角形としたが、隣り合う2辺以外の辺
は曲線であっても多角形であっても良く、特に三角形で
なくても良い。
【0012】図3において、この発明の光エネルギー集
光器110の十字方向に配置した4枚の反射板102、
103、104、105の水平方向の長さNを受光器1
01の長さLと同じにした場合、反射板の長さPはLの
2.6倍となる。この光エネルギー集光器110は平面
鏡で構成されているため、焦点は無く、反射光が重なり
合って受光器101の部分の光強度が均一に高くなる特
徴がある。また反射板の水平方向の長さNが光の幅Mよ
り長いので、光100の来る方向に対し光エネルギー集
光器110の角度が多少ずれても受光器101の光強度
は殆ど変化しない。
【0013】図1のこの発明の光エネルギー集光器11
0は以上説明したように構成されているので、受光器1
01の光強度は5.8倍になり、従って太陽電池を受光
器101の受光面に使用した場合5倍以上の強度の発電
能力がある。逆に太陽電池単体で発電した場合に比べ、
5分の1の面積の太陽電池でも同じ発電能力があること
になる。従って高価な太陽電池が5分の1で済むという
ことは安価な太陽発電装置を構成できる効果がある。
【0014】この発明による光エネルギー集光器110
を実際に構成する場合は、受光器101と反射板10
2、103、104、105との角度は100〜130
度の角度であっても、また反射板の長さPは受光器10
1の一辺Lの1〜3倍の長さであっても上記と同等の動
作をすることができ、光エネルギー集光器110の光1
00に対する角度のずれがあっても受光器101の光強
度は殆ど変化せず、効率よく光のエネルギーを集めるこ
とができる。また、光の来る方向に常に光エネルギー集
光器110を向ける追尾装置を設けるとさらに効率よく
光エネルギーを集光することができ、追尾装置の精度も
それほど高い必要はなく安価な追尾装置で済む効果があ
る。
【0015】〈第2実施例〉次に、この発明の請求項2
の実施例を図4に示す。図において、光エネルギー集光
器110の受光器101は太陽電池116と熱交換器1
17により構成され、太陽電池116の裏面が熱交換器
117に熱的に接触し、熱交換器117は水や油または
空気等の冷却媒体118により冷却される。冷却媒体1
18は容器119、ポンプ120、熱交換器117を通
り容器119に戻り循環する。太陽電池116は熱交換
器117により冷却されるので光エネルギー集光器11
0による強い強度の太陽光143が当たってもその温度
がそれほど上昇せずに発電効率を維持し、光エネルギー
集光器110が無い場合に比べて5倍以上の電力を発電
することができる。また、熱交換器117は太陽電池1
16の熱を裏面から吸収し冷却媒体118の温度を上昇
させて容器119に戻す。冷却媒体118は熱交換器1
17と容器119の間を循環するので太陽電池116の
熱を吸収し次第に温度が上昇する。ある程度冷却媒体の
温度が上昇したらバルブ122を開くことにより温度の
高い冷却媒体123を得ることができる。冷却媒体11
8が水である場合この温度の高い冷却媒体123は温水
として利用できる。また受光器101には5倍以上の強
度の光が当たるので高温の冷却媒体123を得ることが
できる。容器119の冷却媒体が減少した場合121か
ら補給することにより冷却媒体118の量を維持するこ
とができる。また、冷却媒体118が空気である場合は
熱交換器117は放熱フィンを使用し送風機により冷却
してもよい。
【0016】通常の太陽発電において光から電気に変換
する効率が15%で、100Wの発電能力のある太陽電
池116を使用した場合、この発明による光エネルギー
集光器110を使用し、太陽電池116を熱交換器11
7により冷却すれば、通常の5倍の約500Wの発電が
可能である。太陽電池116の発電電力は天候の変動等
により変動が大きいので電力変換器124により最大効
率になるように電池125を充電し、電気エネルギーと
して利用する。また発電できずに熱になったエネルギー
は熱交換器117に殆ど吸収される。この熱エネルギー
は2500Wにもなり非常に効率の良い太陽エネルギー
の利用ができる。
【0017】〈第3実施例〉次に、この発明の請求項3
の実施例を図5に示す。図において、光エネルギー集光
器110の受光器101は太陽電池116と熱発電素子
126、熱交換器117で構成され、太陽電池116の
裏面がペルチェ素子等の熱発電素子126を挟んで熱交
換器117に熱的に接触する。冷却媒体118は図4に
示すものと同様に容器119との間を循環する。太陽電
池116は熱交換器117により冷却されるので光エネ
ルギー集光器110による強い強度の太陽光が当たって
もその温度がそれほど上昇せずに発電効率を維持し、光
エネルギー集光器110が無い場合に比べて5倍以上の
電力を発電することができる。熱発電素子126は太陽
電池116の裏面と熱交換器117との間の温度差を利
用して発電を行なう。太陽電池116または熱発電素子
126の発電電力は天候の変動等により変動が大きいの
で電力変換器124、127により最大効率になるよう
に電池125を充電し、電気エネルギーとして利用する
と良い。太陽光線のエネルギーが強く、熱交換器117
の温度が低い場合は熱発電素子126の発電能力が高く
より多くの電力を発電できる。
【0018】また、熱交換器117は太陽電池116の
熱を裏面から熱発電素子126を介して吸収し冷却媒体
118の温度を上昇させて容器119に戻す。冷却媒体
118は熱交換器117と容器119の間を循環するの
で太陽電池116の熱を吸収し次第に温度が上昇する。
冷却媒体118が水である場合この温度の高い冷却媒体
123は温水として利用できる。また受光面には5倍以
上の光強度があるので高温の冷却媒体123を得ること
ができる。従って、光エネルギー集光器110によって
集められた太陽エネルギーは太陽電池116と熱発電素
子126により電気エネルギーに変換され、さらに発電
できずに熱になったエネルギーは熱交換器117に殆ど
吸収される。従って非常に効率の良い太陽エネルギーの
利用ができる。また、太陽電池116の温度が高くなっ
た場合、熱発電素子126に発電とは逆の方向に電流を
流すと太陽電池を冷却することもできる。
【0019】〈第4実施例〉次に、この発明の請求項4
の実施例を図6に示す。図において、アクリルやガラス
などの透明板130とアルミ板や銅板などの熱伝導板1
31との間に複数個の光エネルギー集光器110をはさ
み接触部分132、133を接着等で固定する。この固
定する方法は溶接やネジ止め等の方法であっても良い。
透明板130は光エネルギー集光器110に入射する太
陽光143を弱めないできるだけ透明の板で機械的強度
が強い材料が良い。比較的安価なものではアクリル板等
のプラスチック板がある。熱伝導板131は光エネルギ
ー集光器110の底に集光された光エネルギーで太陽電
池116の温度が上昇するが、これを裏面より冷却し、
広い面積で放熱する効果がある。この熱伝導板131は
アルミニウム板が軽く材料として適している。銅版や鉄
板などの金属板でも良いが、重量が重くなってしまう。
この透明板130と熱伝導板131との間に複数個の光
エネルギー集光器110をはさみ固定した構造はハニカ
ム構造と良く似て機械的強度が非常に高い。従って光エ
ネルギー集光器110を薄くて軽い材料のものを使って
も強度を保てるので軽くて丈夫であり、また、太陽電池
116の使用量は透明体130または熱伝導板131の
面積の5分の1から10分の1程度で良く、高価な太陽
電池116の使用量が少なくて済むため、安価な太陽発
電装置を提供できる効果がある。
【0020】〈応用例1〉図7はこの発明の請求項1に
示す光エネルギー集光器110を使用した応用例である
温水器144である。保温容器140の一部に受光部分
142が黒色塗料などの黒体処理をした受光器101を
設け、保温容器140の中には水などの加温する液体1
41を入れておく。光エネルギー集光器110は太陽の
方向に向くように設定する。太陽光143が光エネルギ
ー集光器110に照射されると受光器101の温度が上
昇し液体141を自然対流で加熱する。受光器101の
面積は比較的小さいので容器内の熱が逃げる量は少な
い。また、光エネルギー集光器110を折り畳みできる
構造にすれば携帯用の温水器144になる。
【0021】〈応用例2〉図8はこの発明の請求項1に
示す光エネルギー集光器110を使用した応用例である
加熱器147である。受光器101の受光部分142が
黒色塗料などの黒体処理をした受光器101を設け、受
光器101は熱伝導板145と一体になっている。光エ
ネルギー集光器110は太陽の方向に向くように設定す
る。太陽光143が光エネルギー集光器110に照射さ
れると受光器101の温度が上昇し熱伝導板145が加
熱する。この熱伝導板145の上に被加熱物146、例
えばヤカンや鍋などを乗せておくとこれを加熱すること
ができる。また、光エネルギー集光器110を折り畳み
できる構造にすれば携帯用の加熱器147になる。
【0022】〈応用例3〉図9は道路標識150に光エ
ネルギー集光器110を使用した応用例である。自動車
151の前照灯の光152を光エネルギー集光器110
により集光し底部に設けた道路標識150の表面の光強
度を上記のように5倍程度強くする。従って自動車15
1の運転手からは道路標識150が遠くからでも図10
のように明るくはっきり見える。この光エネルギー集光
器110を使用した道路標識150は山中の道路等の電
気の無い場所に設けると効果が高い。また、高速道路等
の高速で走行する道路では遠くから見えなければいけな
いので大きな道路標識に大電力の照明が必要であった
が、この発明による光エネルギー集光器110を使用す
れば自動車151の全照灯の光152により道路標識1
50は十分明るく見えるので省エネルギーになる。
【0023】〈応用例4〉図11は家160等の天窓1
61の部分に光エネルギー集光器110を使用した応用
例である。光エネルギー集光器110により太陽光14
3が天窓161に集光され、天窓161から家の中に太
陽光143が導入される。上記のように通常の天窓16
1に比べ5倍程度の太陽光143を家の中に導入でき
る。従ってこの発明による光エネルギー集光器110を
取り付けた天窓161は小さな天窓であっても太陽光を
たくさん取り入れることができる。
【0024】〈第5実施例〉図12はこの発明の請求項
5の他の実施例である光エネルギー集光器170であ
る。図において、光171は受光器101に直接入射す
る光である。受光器101の受光面の上方にあって、受
光器101と同じ形状の窓181の各辺の周囲に光を集
める十字方向に配置した、同一方向に光100を反射す
る多数の平面の反射板180により構成される反射体1
72、173、174、175、この反射体172、1
73、174、175の隣り合う辺を2辺とし、対角方
向に光100を反射する多数の平面の反射板183によ
り構成される反射体176、177、178、179と
から構成される。光100、171はほぼ平行光線であ
り、太陽光等が相当する。
【0025】光171は窓181を通り直接受光器10
1に入射する。また、光100は光エネルギー集光器1
70の反射体172、173、174、175、17
6、177、178、179の全体に当たり、それぞれ
反射板180、183に当たり反射して受光器101に
集光する。光エネルギー集光器170の反射体172、
173、174、175は図1に示す光エネルギー集光
器110の反射板102、103、104、105を分
割し同一平面に並べたものに相当する。また反射体17
6、177、178、179も図1に示す光エネルギー
集光器110の反射板106、107、108、109
を分割し同一平面に並べたものに相当するがさらに角の
部分も反射鏡183を設け受光器101に集光する。従
って受光器101の表面の集光された光の強度は図1の
光エネルギー集光器110よりさらに強くなりこの光エ
ネルギー集光器170が無い場合に比べて6倍を越え
る。この光エネルギー集光器170の高さは反射鏡18
0の高さにより決まるが、光エネルギー集光器110に
比べ極めて薄い形状にできる。
【0026】この光エネルギー集光器170はフレネル
レンズとは異なり、平面の反射板180または183を
平行に並べたもので、集光する部分は焦点のように小さ
な点ではなく、受光器101の受光面に均一な光強度に
なるように集光する。また、光エネルギー集光器170
の反射体172、173、174、175、176、1
77、178、179は反射鏡180、183を4分割
したが、分割する枚数は何枚であってもよい。分割する
枚数を多くすれば光エネルギー集光器170をより薄く
できるなどの効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
光エネルギー集光器は、受光器に反射光を集める十字方
向に配置した少なくとも4枚の反射板、及び前期反射板
の隣り合う辺を2辺とする三角形の少なくとも4枚の反
射板とから構成されるので、太陽光等の平行光線を一定
の面積を有する受光面に均一に集光でき、光の方向に対
する光エネルギー集光器の角度の精度はそれほど高くな
くても良く、受光器の受光面の光強度を高くできる効果
がある。請求項2の発明の光エネルギー集光器は、受光
器の受光面が太陽電池であって、前期太陽電池の裏面が
冷却媒体により冷却される熱交換器に熱的に接触する受
光器を備えるように構成されるので、太陽電池はその温
度がそれほど上昇せずに発電効率を維持し、また電気エ
ネルギーに変換できなかった熱エネルギーにより冷却媒
体の加熱をして高温の冷却媒体を得ることができ、エネ
ルギー利用効率を高くする効果がある。請求項3の発明
の光エネルギー集光器は、光エネルギー集光器によって
集められた太陽エネルギーを太陽電池と熱発電素子によ
り電気エネルギーに変換することにより電気エネルギー
の発電能力を向上し、また電気エネルギーに変換できな
かった熱エネルギーにより冷却媒体の加熱をして高温の
冷却媒体を得ることができ、エネルギー利用効率を高く
する効果がある。請求項4の発明の光エネルギー集光器
は、透明板と熱伝導板との間に複数個の光エネルギー集
光器をはさみ固定した構造は機械的強度が非常に高く、
軽くて丈夫であり、高価な太陽電池の使用量が少なくて
済み、安価な太陽発電装置を提供できる効果がある。請
求項5の発明の光エネルギー集光器は、十字方向に配置
した、同一方向に光を反射する多数の平面の反射板によ
り構成される反射体と対角方向に光を反射する反射体と
から構成されるので、太陽光等の平行光線を一定の面積
を有する受光面に均一に集光でき、光の方向に対する光
エネルギー集光器の角度の精度はそれほど高くなくても
良く、受光器の受光面の光強度は高く、薄くて軽いもの
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光エネルギー集光器の第1の実
施例を示す構成図である。
【図2】図1の光エネルギー集光器を説明するための上
から見た平面図である。
【図3】図1の光エネルギー集光器を説明するための側
面から見た断面図である。
【図4】この発明に係る光エネルギー集光器の第2の実
施例を示す構成図である。
【図5】この発明に係る光エネルギー集光器の第3の実
施例を示す構成図である。
【図6】この発明に係る光エネルギー集光器の第4の実
施例を示す構成図である。
【図7】この発明に係る光エネルギー集光器の応用例を
示す温水器の構成図である。
【図8】この発明に係る光エネルギー集光器の応用例を
示す加熱器の構成図である。
【図9】この発明に係る光エネルギー集光器の応用例を
示す道路標識の構成図である。
【図10】図9の道路標識を説明するための正面から見
た構成図である。
【図11】この発明に係る光エネルギー集光器の応用例
を示す天窓の構成図である。
【図12】この発明に係る光エネルギー集光器の他の発
明である第5の実施例を示す構成図である。
【図13】従来の太陽光採光システムを示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1、2 反射鏡 3 支柱 4 駆動モータ 5 回転軸 6 支柱 7 窓 8 架台 9 駆動部 16 ドーム 100 光 101 受光器 102、103、104、105 反射板 106、107、108、109 反射板 110 光エネルギー集光器 116 太陽電池 117 熱交換器 118 冷却媒体 119 容器 120 ポンプ 122 バルブ 124、127 電力変換器 125 電池 126 熱発電素子 130 透明板 131 熱伝導板 140 保温容器 141 液体 142 受光部分 143 太陽光 144 温水器 145 熱伝導板 146 被加熱物 147 加熱器 150 道路標識 151 自動車 160 家 161 天窓 170 光エネルギー集光器 171 光 172、173、174、175 反射体 176、177、178、179 反射体 180、183 反射板 181 窓

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を受光する受光器を備え、前記受光器
    の受光面側にあって光を反射し、前記受光器に反射光を
    集める十字方向に配置した少なくとも4枚の反射板、及
    前記反射板の隣り合う辺を2辺とする三角形の少なく
    とも4枚の反射板とから構成されることを特徴とする光
    エネルギー集光器。
  2. 【請求項2】 受光器は太陽電池と熱交換器により構成
    され、受光面が太陽電池であって、前記太陽電池の裏面
    が冷却媒体により冷却される熱交換器に熱的に接触した
    受光器を備えたことを特徴とする請求項1、5記載の光
    エネルギー集光器。
  3. 【請求項3】 受光器は太陽電池と熱発電素子及び熱交
    換器により構成され、受光面が太陽電池であって、前記
    太陽電池の裏面が熱発電素子を挟んで、冷却媒体により
    冷却される熱交換器に熱的に接触した受光器を備えたこ
    とを特徴とする請求項1、5記載の光エネルギー集光
    器。
  4. 【請求項4】 複数個の光エネルギー集光器を透明板と
    熱伝導板との間に固定したことを特徴とする請求項1記
    載の光エネルギー集光器。
  5. 【請求項5】 光を受光する受光器を備え、前記受光器
    の受光面側にあって十字方向に配置した、同一方向に光
    を反射する多数の平面の反射板により構成される少なく
    とも4組の反射体、及び前記反射体の隣り合う辺を2辺
    とし、同一方向に光を反射する多数の平面の反射板によ
    り構成される少なくとも4組の反射体とから構成される
    ことを特徴とする光エネルギー集光器。
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