JP3184233U - 時針式複数都市時間表示時計 - Google Patents

Abstract

【課題】アナログ式時差時計において、他地域の時刻を表示する為の別個の部品や複雑な機構を必要とすることなく、複数の都市の時刻を表示することが可能な時針式複数都市時間表示時計を提供する。
【解決手段】時針２の形を自国と他の必要な都市との時差の角度が予めつけられた形にすることにより、時差を表示する特別な機構を必要とすること無く、容易に時差時計の機能を有することができる。これにより、既存の商品においても時計の時針を変更するだけで時差時計とすることができる為、低コストで商品ラインナップを増やすことができる。また、時針の他には通常の時計との変更点は無い為、時計の形や文字盤の装飾といったデザインの自由度に制限が少なく応用に優れる利点もある。
【選択図】図１

Description

本考案は、時差のある複数の都市時間を表示できる時計に関するものである。

従来のアナログ式時差時計では、地名を記した円盤を文字盤上に配したものや、文字盤外周に取り付けた可動式リングを用いたもの、または他都市表示用の指針を回動する為の駆動機構を備えたもの、などがあげられる。

実用新案登録第３０７７９４４号公報

従来のアナログ式時差時計では、他都市の時刻を表示するにあたって、上述のような円盤、可動式リング、駆動機構といった別個の部品や複雑な機構が必要である。

このように従来の時差時計においては、他都市の時刻を表示する為には部品点数や複雑な機構を増やす必要があり、その為に製造コストが高くなるものであった。

また、部品や機構が増えるということは、プロダクトデザインをするうえにおいても影響を与え、デザインの自由度を制限することにもつながるものである。

そこで本考案は、アナログ式時差時計において、他都市の時刻を表示する為の別個の部品や複雑な機構を必要とすることなく、複数の都市の時刻を表示することが可能なアナログ式時差時計を提供することを課題としている。

本考案は、時針に自国と任意の他都市との時差の角度を予めつけた複数の指針を備えることにより、上述の課題を解決しようとするものである。

本考案の時針式複数都市時間表示時計は、アナログ式時計であれば必ずある時針そのものを、他都市を示す指針を予め備えた形にしただけである為、他都市の時刻を表示するにあたって複雑な機構を別個に必要とすることなく、また部品点数も増えない為に、簡単で安価に製造が可能である。

時差時計の機能が無い時計においても、都市ごとの時差の角度が付いた指針を備える時針に載せ換えることにより時差時計の機能を持たせることが可能である為、容易に商品ラインナップを増やすことも、また個人所有の時計に置いても容易に時差時計に変更が可能である。

変更点は時針のみである為、時計のプロダクトデザインにおいて、形・文字盤の装飾といった部分でのデザインの自由度が高いものである。

時針があるアナログ式時計の全てに応用が可能であり、腕時計のみならず、置時計、懐中時計、柱時計等においても時差時計とすることができる。

本考案の複数都市時間表示の一例を示す平面図である。 本考案の時針の形の一例を示す平面図である。

時針の形を他都市との時差を表した複数の指針を備えた形とすることにより、部品点数や機構を増やすことなく時差を表示することができ、安価で容易な方法で時差時計を製造することを可能とする。また時針の他には通常の時計との変更点は無い為、時計の形や文字盤の装飾といったデザインの自由度に制限が少なく応用に優れる。

以下、添付図面に従って実施例を説明する。図１は本考案の複数都市時間表示の一例を示す平面図、図２は本考案の時針の形の一例を示す平面図である。

実施例の図１は、ＴＯＫＹＯ、ＰＡＲＩＳ、ＢＡＧＨＤＡＴ、ＮＥＷＹＯＲＫの４都市の時刻を示す指針を備える時針２で表示した腕時計の一例である。この例の腕時計１の場合、ＴＯＫＹＯが１０時とするとＰＡＲＩＳは２時、ＢＡＧＨＤＡＴは４時、ＮＥＷＹＯＲＫは２０時と読みとる事ができる。上述の４都市の時差の角度をつけた指針を備える時針２を取り付けることにより、上述の４都市の時刻を知ることのできる時差腕時計となる。

そして、既存の商品である腕時計の時針を、他都市の時刻を示す指針を備える時針２に変更するだけで時差時計とすることができる為、低コストで商品ラインナップを増やすことができ、また時計のデザイン性を損うことなくファッション性に優れる。

１ 腕時計
２ 時針
３ 分針
４ 秒針
５ 文字盤

Claims (1)

1. 時針に自国と任意の他都市との時差の角度を予めつけた指針を備えることにより、時差時計の機能を有することを特徴とする時針式複数都市時間表示時計。

Images