JP3184102U - 蛇口 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブの外側表面を清潔に維持することができる蛇口を提供する。
【解決手段】バルブ軸21の上端にノブ23を有し、蛇口本体1に設けたバルブ2を備え、ノブを正逆回動操作してバルブ軸を前進・後退することにより、蛇口本体の導入通路11と送出通路12を区画する隔壁14に設けた弁座口13を開口・閉塞する蛇口において、バルブは、送出通路内とバルブ軸の上端との間を連通する分岐通路50と、この通路50の上端部とノブの上面23aとの間を連通する誘導通路60とを備え、弁座口を開口した際に、導入通路から送出通路へ供給される水の一部を分岐通路及び誘導通路を通じてノブの上面中央部からノブの上面周囲へ流出させるように構成する。
【選択図】図2

Description

本考案は、水道などの蛇口に関する。さらに詳しくは、使用時にバルブのノブを正逆回動操作する蛇口に関する。本発明の蛇口は例えば、特に飲食店や旅館、或いは公園等のように不特定多数の人間が使用するトイレ用に最適である。
従来のこの種蛇口は、一般に、バルブのノブを手で正逆回動操作してバルブ軸を前進・後退して蛇口本体の弁座口を開口することにより蛇口本体の水出口から水を流出させ、また、弁座口を閉塞することにより水の流出を停止させるように構成してある(例えば、特許文献1〜2参照)。
上記のように構成した従来の蛇口を、例えば飲食店その他の不特定多数の人間が使用するトイレ用の蛇口として使用した場合には次のような問題を有している。
即ち、トイレを使用する場合、用を足した後、蛇口のバルブのノブを手で回動して水を蛇口本体の水出口から水を流出して手で洗浄し、洗浄後に前記ノブを手で回動して水の流出を停止している。このように、用を足した後、手を洗浄する前にノブを手で回動するため、ノブの外側表面には病原菌その他の雑菌等が付着する問題が発生する。
雑菌等が付着しているノブを手で回動して流水すると、手が雑菌等で汚染するが、水出口から流出している水で手を洗浄することにより、手に付着している雑菌等は洗い落とすことができる。
しかるに、従来は上述したように、手を洗浄した後、ノブ(ノブには雑菌等が付着している)を手で回動して止水するため、折角洗浄した手が雑菌等で再び汚染する恐れが生じる。
特開2007−46350号公報 特開2002−212988号公報
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、バルブのノブの外側表面を常時清潔に維持することができる蛇口を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案のうち1つの考案(第1の考案)は、蛇口本体と、この蛇口本体に設けたバルブとを備え、
前記蛇口本体は、導入通路と、送出通路と、弁座口を有し、前記両通路を区画する隔壁と、前記送出通路と連通して設けたネジ筒部とを備え、
前記バルブは、前記ネジ筒部に気密性を保持して螺合して設けたバルブ軸と、この軸の上端にネジ部材により固定して設けたノブとを備え、
前記ノブを正逆回動操作して前記バルブ軸を前進・後退することにより前記弁座口を開口・閉塞する蛇口において、
前記バルブは、前記送出通路内と前記バルブ軸の上端との間を連通する分岐通路と、この通路の上端部と前記ノブの上面との間を連通する誘導通路とを備え、前記弁座口を開口した際に、前記導入通路から送出通路へ供給される水の一部を前記分岐通路及び誘導通路を通じて前記ノブの上面中央部から前記ノブの上面周囲へ流出させるように構成したことを特徴とする。なお、本考案において、「ノブ」とは、ハンドルや回動用ホイール等を含む広い概念として用いられている。
上記のように構成すると、ノブを例えば左(逆)回動して弁座口を開口すると、水は導入通路から送出通路へ供給されて水出口から連続して流出し、この水で手を洗浄する。一方、導入通路から送出通路内へ供給される水の一部は分岐通路へ導入されて誘導通路に達し、誘導通路によって誘導されてノブの上面中央部からノブの上面(外側表面)周囲へ連続して流出するので、この流出水によりノブの外側表面に付着している雑菌等は洗い落とされて、きれいに洗浄される。そして、ノブを右(正)回動して弁座口を閉塞して導入通路から送出通路への水の供給を停止すると、水出口からの水の流出は止まると共にノブの上面への水の流出も止まる。
上記のように、本考案によれば、蛇口本体の水出口から水を流出している間中、水の一部は送出通路内で分岐してノブの上面中央部からノブの上面周囲へ流出してノブの外側表面を洗浄する。
本考案のうち、他の1つの考案(第2の考案)は、第1の考案の蛇口において、前記分岐通路は、前記バルブ軸の中心部に、前記ネジ部材のネジ孔と連通させて軸方向に向けて設けた第1の孔と、この孔と連通させると共に前記送出通路内に開口して設けた第2の孔と、前記ネジ部材のネジ棒の外周面における先端から基端部にかけて設けた任意数の凹溝とを含んで構成され、
前記誘導通路は、前記ノブの上面中央部近くの部位に当接する外周縁を有する円形皿状に形成した部材の中心に前記ネジ棒を挿入可能なネジ挿入孔を設けると共に外周縁に任意数の水流出用切欠部を有し、前記バルブ軸の上端面との間に空隙部を形成して前記ノブの上面と前記ネジ部材の頭部との間に介装して設けた水誘導用のスペーサ部材を含んで構成されていることを特徴とする。
本考案のさらに他の1つの考案(第3の考案)は、第2の考案の蛇口において、前記分岐通路は、前記凹溝に代え、前記ネジ棒の中心部に、前記ネジ棒の先端から基端部にかけて設けた中心孔と、この孔と連通させると共に前記ネジ棒の基端部における外周面に開口して設けた連通孔とを含んで構成されていることを特徴とする。
本考案のさらに他の1つの考案(第4の考案)は、第4の考案の蛇口において、前記分岐通路は、前記バルブ軸の中心部に、前記ネジ部材のネジ孔と連通させて軸方向に向けて設けた第1の孔と、この孔と連通させると共に前記送出通路内に開口して設けた第2の孔と、前記ネジ部材のネジ棒の外周面における先端から基端部にかけて設けた任意数の凹溝とを含んで構成され、前記誘導通路は、前記ネジ部材の頭部の下面に、前記ネジ棒の外周部側から前記頭部の外周縁にかけて放射状に設けた任意数の凹溝とを含んで構成されていることを特徴とする。
本考案のさらに他の1つの考案(第4の考案)は、第5の考案の蛇口において、前記分岐通路は、前記凹溝に代え、前記ネジ棒の中心部に、前記ネジ棒の先端から基端部にかけて設けた中心孔と、この孔と連通させると共に前記ネジ棒の基端部における外周面に開口して設けた連通孔とを含んで構成されていることを特徴とする。
本考案によれば、ノブを回動して蛇口本体の水出口から水を流出すると、水の一部は送出通路内で分岐してノブの上面中央部からノブの上面周囲へ流出してノブの外側表面を洗浄する。したがって、水出口から水を流出するごとにノブの外側表面は水で洗浄されるので、ノブの外側表面を常時清潔に維持することができる。また、既設の蛇口の蛇口本体はそのまま使用し、バルブだけを交換することにより組立てることができる。
本考案の一実施の形態の蛇口の構成を概略的に示す縦断面図である。 図1の蛇口の弁座口を開口し、水の流れる状態を示す説明図であって、同図(a)は全体構成を概略的に示す説明図、同図(b)は一部を拡大し、その構成を概略的に示す説明図である。 図1の蛇口に採用されているバルブのバルブ軸を示すものであって、同図(a)はバルブ軸の構成を概略的に示す一部を断面とした側面図、同図(b)は同図(a)のA−A線拡大断面図、同図(c)は同図(a)のB−B線拡大断面図である。 図1の蛇口に採用したネジ部材を示すものであって、同図(a)は前記ネジ部材の構成を概略的に示す側面図、同図(b)は同図(a)のC−C線拡大断面図である。 図1の蛇口に採用した水誘導用のスペーサ部材を示すものであって、同図(a)は前記スペーサ部材の構成を概略的に示す平面図、同図(b)は同図(a)のD−D線断面図である。 本考案の他の実施の形態の蛇口を示すものであって、同図(a)は要部の一部の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は図6の蛇口に採用されているネジ部材の構成を概略的に示す縦断面図、同図(c)は同図(b)のE−E線拡大断面図である。 本考案のさらに他の実施の形態の要部の一部を示すものであって、同図(a)はネジ部材の構成を概略的に示す側面図、同図(b)は同じく底面図、同図(c)は前記ネジ部材の構成を概略的に示す縦断面図、同図(d)は同図(c)のF−F線拡大断面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態一例を説明する。
図1ないし図5は本考案の一実施形態の蛇口を示す。これら図1ないし図5に示すように、この実施形態(実施の形態1)の蛇口は、蛇口本体1と、この蛇口本体1に設けたバルブ2とを備える。
蛇口本体1は、導入通路11と、この通路11と連接して設けた送出通路12と、弁座口13を有し、前記両通路11及び12を区画する隔壁14と、送出通路12とを連通して、図1において上方へ突出して設けたネジ筒部15とを備えている。
前記導入通路は、基端(図1において左端)に水入口16を備え、基端部を水道管(図示せず)等の水供給源に接続し、水道管等の水供給源側からの水が導入される。17は導入通路の基端部側の突設したフランジを示す。
前記送出通路12は先端側を、図1において下方により折り曲げて、その先端(下端)に水出口18を備えている。これにより、弁座口13が開口しているときは、水供給源側から導入通路に導入された水道水等の水は弁座口13を通って送出通路に供給され、水出口から流出するようになっている。
前記ネジ筒部15は適当な径及び長さに形成され、上端は開口されていると共に内周壁面に雌ネジ19が形成されている。
前記バルブ2は、バルブ軸21と、このバルブ軸21の上端にネジ部材22により固定して設けたノブ23とを備えている。ネジ部材22はネジ棒22aと頭部22bとを備えて構成されている。
前記バルブ軸21は、下端に設けた押え用フランジ24と、このフランジ24と適当な距離(間隔)を存し、前記軸21の下半部側に位置させて形成され、前記ネジ筒部15の雌ネジ19と螺合する雄ネジ部25と、前記軸21の上端に軸方向に向けて形成され、前記ネジ部材22のネジ棒22aを螺合するネジ孔26とを備えている。前記ネジ孔26はネジ棒22aの長さより多少長く形成されている。前記バルブ軸21の前記フランジ24の下面には、ゴム材その他の弾性材で構成され、弁座口13を開口・閉塞する開閉用弁板27がネジ28により固定して設けてある。
前記バルブ軸21は、ネジ筒部15に雄ネジ部25を螺合すると共に気密性を保持して設けてある。この実施の形態1では、ネジ筒部15の上端に金属製の円板29とゴム製等の円形パッキング30を設け、その上からネジキャップ31をネジ筒部15の上端に嵌合螺着し、ネジキャップ31を締め付けてある。
前記円板29、円形パッキング30及びネジキャップ31の天板の中心部にはバルブ軸21を挿通する挿通孔(符号は省略)が設けてあり、前記軸21は前記各部材の挿通孔に貫通させてある。これにより、バルブ軸21は気密性を保持して設けられている。そして、ノブ23によりバルブ軸21を正逆回動することによりバルブ軸21を前進・後退させ、弁板27により弁座口13を開口・閉塞するように構成してある。
前記バルブ軸21の上端部の外周面には、軸方向に向けて形成した適当な長さのローレット状の凹凸条32(図3(b)参照)が設けてあると共に凹凸条32の下端部に位置させて形成した環状の係合用段部33が設けてある。
前記ノブ23の中心部には適当な大きさの孔41(図2(b)等参照)が形成されている。前記ノブ23は、前記孔41の孔縁から下方に垂下突設され、前記軸21の上端部に嵌合する適当な長さの嵌合筒42を備えている。
前記嵌合筒42は上下端が開口されていると共に前記凹凸条32と係合するローレット状の係合用凹凸部(図示せず)を備えている。これにより、嵌合筒42は前記軸21に対して互いに回転不能、即ち、前記軸21と一体的に回転させるように嵌合するように構成されている。なお、前記嵌合筒42は、その下端を前記軸21の前記段部33に当接して嵌合するようになっている。
そして、ノブ23は嵌合筒42をバルブ軸21の上端に嵌合し、ネジ部材22で軸21に固定するように構成されている。なお、実施の形態1では後述する水誘導用のスペーサ部材64をネジ部材22の頭部22bとノブ23の上面23a(外側表面)との間に介装してネジ部材22で締め付けて固定するように構成されている。これにより、ノブ23を正逆回動操作することにより、バルブ軸21は同調して回転し、前進・後退するようになっている。
前記バルブ2は、蛇口本体1の送出通路12内と前記バルブ軸21の上端との間を連通する分岐通路50と、この通路50の上端部と前記ノブの上面23aとの間を連通する誘導通路60とを備えている。そして、弁座口13を開口した際に、導入通路11から送出通路12へ供給される水の一部を分岐通路50及び誘導通路60を通じてノブ23の上面23a(外側表面)の中央部からノブ23の上面周囲へ流出させるように構成されている。
実施の形態1の分岐通路50は、バルブ軸21の中心部に、前記ネジ孔26と連通させて軸方向へ向けて設けた第1の孔51と、この孔51と連通させると共に送出通路12内に開口して設けた第2の孔52と、ネジ部材22のネジ棒22aの外周面における先端から基端部にかけて設けた任意数の凹溝53と含んで構成されている。実施の形態1では図4bに詳細に示すように、前記凹溝53を四本設けた例が開示されている。この場合、凹溝53の本数は任意に増減可能なものである。なお、凹溝53はネジ棒22aのネジ作用に支障がないように形成する。
また、実施の形態1の誘導通路60は、ノブ23の上面中央部近くの部位に当接する外周縁を有する円形皿状に形成した部材61の中心にネジ棒22aを挿入可能なネジ挿入孔62(図5参照)を設けると共に部材61の外周縁に任意数の水流出用切欠部63を有し、バルブ軸21の上端面との間に空隙部64を形成してノブ23の上面23aとネジ部材22の頭部22bとの間に介装して設けた水誘導用のスペーサ部材65を含んで構成されている。そして、前記空隙部64と切欠部63とで誘導通路60が形成されている。
前記スペーサ部材65の大きさはノブ23の前記孔41の径より幾分大径に形成されている。また、前記切欠部63を設ける数量は適当に決定する。また、実施の形態1では、図5に詳細に示すように、前記切欠部63を12個設けた例が開示されている。この場合、切欠部63の数量は任意に増減可能なものである。
前記スペーサ部材65はノブ23の上面と頭部22bとの間に介装し、ネジ部材22で締付けてノブ23と一緒にバルブ軸21に固定して設けてある。
実施の形態1の蛇口は上記のように構成したもので、次に使用方法及び作用効果等について説明する。図1の状態においては弁座口13は弁板27で閉塞されている。この状態からノブ23を左方向(逆時計方向)へ回動すると、バルブ軸21は後退するので弁座口13は開口する。
弁座口13が開口すると、図2に示すように、水道水等の水は導入通路11から弁座口13を通って送出通路12へ供給されて水出口18から流出し、この水で従来と同様に手等を洗浄することができる。一方、導入通路11から送出通路12内へ供給される水の一部は図2に示すように、送出通路12内で分岐し、第2の孔52から第1の孔51へ導入され、凹溝53を通って空隙部64内へ入り、各切欠部63からノブ23の上面(外側表面)周囲へ連続して流出する。したがって、前記流出水によりノブ23の外側表面に付着している雑菌等は洗い落とされてきれいに洗浄される。なお、送出通路12内において分岐した水は凹溝53の上端から上方へ飛び散ることなく、キャップ65に案内されて各切欠部63からノブ23の上面23aに沿って流出する。そして、ノブ23を右方向(時計方向)へ回動して弁座口13を閉塞して導入通路11から送出通路12への水の供給を停止すると、水出口18からの水の流出は止まると共にノブの上面への水の流出も停止する。
上記のように、実施の形態1の蛇口によれば、蛇口本体1の水出口18から水を流出している間中、水の一部を送出通路12内で分岐してノブ23の上面中央部からノブ23の上面周囲へ流出してノブ23の外側表面を洗浄する。したがって、ノブの外側表面を常時清潔に維持することができる。また、実施の形態1の蛇口は、既設の蛇口の蛇口本体はそのまま使用し、バルブ2だけを交換して組み立てることにより製造することができる。なお、バルブ2を交換する際には、水道管等の元栓(図示せず)を閉めて作業する。
図6は本考案の他の実施の形態(実施の形態2)の蛇口を示すものである。この蛇口において、実施の形態1で既に説明した構成と共通する構成部等には同一符号を付して説明を省略する。実施の形態2の蛇口は分岐通路の構成に特徴がある。
実施の形態2の蛇口は、実施の形態1の前記分岐通路50の前記凹溝53に代え、ネジ棒22aの中心部に、ネジ棒22aの先端から基端部にかけて設けた中心孔54と、この孔54と連通させると共にネジ棒22aの基端部における外周面に開口して設けた連通孔55とを含んで構成したことを特徴とするものである。他の構成は実施の形態1と同様である。
実施の形態2の蛇口は、第2の孔52から第1の孔51へ導入された水は、中心孔54を通って連通孔55から空隙部64内へ入り、各切欠部63からノブ23の上面周囲へ連続して流出し、実施の形態1と同様に、前記流出水によりノブ23の外側表面をきれいに洗浄する。
実施の形態2の蛇口は、上記のように構成され、実施の形態1の蛇口と同様に使用するものであり、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
図7は本考案のさらに他の実施の形態(実施の形態3)の要部の一部を示すものである。実施の形態3の蛇口は分岐通路及び誘導通路の構成に特徴がある。
実施の形態3の蛇口は、実施の形態1の前記分岐通路50の前記凹溝53に代え、実施の形態2と同様に、ネジ棒22aの中心部に、ネジ棒22aの先端から基端部にかけて設けた中心孔54Aと、この孔54Aと連通させると共にネジ棒22aの基端部における外周面に開口して設けた連通孔55Aとを含んで構成されている。
また、実施の形態3の蛇口は、実施の形態1の前記スペーサ部材を省略してある。そして、実施の形態3の蛇口の前記誘導通路60は、ネジ部材22の頭部22bの下面に、ネジ棒22aの外周部側から頭部22bの外周縁にかけて放射状に設けた任意数の凹溝66とを含んで構成されている。実施の形態3のネジ部材22は頭部22bの下面をノブ23の上面23aに直接当接し、その状態でバルブ軸21にネジ棒22aを螺合してノブ23を前記軸21にするように構成してある。この場合、頭部22bの下面をノブ23の上面に直接当接しても、頭部22bの下面とノブ23の上面23a間には前記各凹溝66により水流通路が形成される。他の構成は実施の形態1と同様である。
実施の形態3の蛇口は、第2の孔52から第1の孔51へ導入された水は、中心孔54Aを通って連通孔55Aから流出し、各凹溝66を通ってノブ23の上面周囲へ連続して流出し、実施の形態1と同様に前記流出水によりノブ23の外側表面をきれいに洗浄する。なお、実施の形態3の蛇口においても、送出通路12内で分岐して分岐通路50に導入された水は通路50の上端から上方へ飛び散ることなく、頭部22の誘導通路60(各凹溝66)に案内されてノブ23の上面23aに沿って流出する。
実施の形態3の蛇口は、上記のように構成され、実施の形態1と同様に使用するもので、これにより実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、本考案においては、図7の実施の形態3の蛇口において、前記分岐通路50の前記中心孔54A及び連通孔55Aに代え、実施の形態1と同様にネジ部材22のネジ棒22aの外周面における先端から基端部にかけて任意数の凹溝53を設ける構成(実施の形態4)を採用することもできる。この実施の形態4の構成を採用した蛇口によっても実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
また、上記した各実施の形態の蛇口は一例として開示したもので、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の技術思想を越脱しない範囲内において任意に変更可能なものである。
1 蛇口本体
2 バルブ
11 導入通路
12 送出通路
13 弁座口
14 隔壁
21 バルブ軸
23 ノブ
23a 上面
50 分岐通路
60 誘導通路

Claims (5)

  1. 蛇口本体と、この蛇口本体に設けたバルブとを備え、
    前記蛇口本体は、導入通路と、送出通路と、弁座口を有し、前記両通路を区画する隔壁と、前記送出通路と連通して設けたネジ筒部とを備え、
    前記バルブは、前記ネジ筒部に気密性を保持して螺合して設けたバルブ軸と、この軸の上端にネジ部材により固定して設けたノブとを備え、
    前記ノブを正逆回動操作して前記バルブ軸を前進・後退することにより前記弁座口を開口・閉塞する蛇口において、
    前記バルブは、前記送出通路内と前記バルブ軸の上端との間を連通する分岐通路と、この通路の上端部と前記ノブの上面との間を連通する誘導通路とを備え、前記弁座口を開口した際に、前記導入通路から送出通路へ供給される水の一部を前記分岐通路及び誘導通路を通じて前記ノブの上面中央部から前記ノブの上面周囲へ流出させるように構成した
    ことを特徴とする蛇口。
  2. 前記分岐通路は、前記バルブ軸の中心部に、前記ネジ部材のネジ孔と連通させて軸方向に向けて設けた第1の孔と、この孔と連通させると共に前記送出通路内に開口して設けた第2の孔と、前記ネジ部材のネジ棒の外周面における先端から基端部にかけて設けた任意数の凹溝とを含んで構成され、
    前記誘導通路は、前記ノブの上面中央部近くの部位に当接する外周縁を有する円形皿状に形成した部材の中心に前記ネジ棒を挿入可能なネジ挿入孔を設けると共に外周縁に任意数の水流出用切欠部を有し、前記バルブ軸の上端面との間に空隙部を形成して前記ノブの上面と前記ネジ部材の頭部との間に介装して設けた水誘導用のスペーサ部材を含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口。
  3. 請求項2に記載の蛇口において、前記分岐通路は、前記凹溝に代え、前記ネジ棒の中心部に、前記ネジ棒の先端から基端部にかけて設けた中心孔と、この孔と連通させると共に前記ネジ棒の基端部における外周面に開口して設けた連通孔とを含んで構成されていることを特徴とする蛇口。
  4. 前記分岐通路は、前記バルブ軸の中心部に、前記ネジ部材のネジ孔と連通させて軸方向に向けて設けた第1の孔と、この孔と連通させると共に前記送出通路内に開口して設けた第2の孔と、前記ネジ部材のネジ棒の外周面における先端から基端部にかけて設けた任意数の凹溝とを含んで構成され、前記誘導通路は、前記ネジ部材の頭部の下面に、前記ネジ棒の外周部側から前記頭部の外周縁にかけて放射状に設けた任意数の凹溝とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蛇口。
  5. 請求項4に記載の蛇口において、前記分岐通路は、前記凹溝に代え、前記ネジ棒の中心部に、前記ネジ棒の先端から基端部にかけて設けた中心孔と、この孔と連通させると共に前記ネジ棒の基端部における外周面に開口して設けた連通孔とを含んで構成されていることを特徴とする蛇口。
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