JP3183826B2 - 音声符号化装置及び音声復号化装置 - Google Patents

音声符号化装置及び音声復号化装置

Info

Publication number
JP3183826B2
JP3183826B2 JP14445796A JP14445796A JP3183826B2 JP 3183826 B2 JP3183826 B2 JP 3183826B2 JP 14445796 A JP14445796 A JP 14445796A JP 14445796 A JP14445796 A JP 14445796A JP 3183826 B2 JP3183826 B2 JP 3183826B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
reflection coefficient
unit
auditory weighting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14445796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09326772A (ja
Inventor
厚 堀田
典明 河野
秀明 海老沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP14445796A priority Critical patent/JP3183826B2/ja
Publication of JPH09326772A publication Critical patent/JPH09326772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3183826B2 publication Critical patent/JP3183826B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話帯域の音声符
号化装置と復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの音声符号化方式には、量子化雑音
を低減し聴感上の音声品質を向上させるために、符号器
では聴覚重み付けフィルタや量子化雑音整形フィルタ
(以下、聴感補正フィルタと称す)が、復号器ではポス
トフィルタが用いられる。このことは例えば、1982年4
月発行のIEEE通信部会会報(IEEE TRANSACTION ONCOMMU
NICATIONS),VOL.COM-30.No.4,「低ビットレートにおけ
る音声予測符号化」(Predictive Coding of Speech at
Low Bit Rates):BISHNS.S.ATAL 著に雑音整形フィル
タについて、また、1986年発行の「16kbit/sのADPCM 音
声の適応ポストフィルタリング」(ADAPTIVE POSTFILTE
RING OF 16kbit/s-ADPCM SPEECH ):N.S.JAYANT,V.RAM
AMOORTHY著にポストフィルタについて記述されている。
【0003】音声符号化方式の第1の従来技術として、
符号器に聴覚重み付けフィルタ、復号器にポストフィル
タを用いているTTC標準JT−G.728を挙げるこ
ととする。図35は、「JT−G.728低遅延符号励
振線形予測(LD−CELP)を用いた16kbit/s音声符
号化方式」(TTC標準第V巻第3分冊高位レイヤプロ
トコル[符号化方式]平成5年電信電話技術委員会編
集)のLD−CELP符号器のブロック図である。図に
おいて、1は励振VQコードブック、2は利得調整部、
3は合成フィルタ、4はバックワード利得適応器、5は
バックワード合成フィルタ適応器、6は信号加算部、7
は聴覚重み付けフィルタ適応器、8は聴覚重み付けフィ
ルタ、9は最小自乗平均誤差計算部である。
【0004】次に、符号器の動作について説明する。入
力信号は、5個の連続した入力サンプル(以下ベクトル
と称す)として扱われ、聴覚重み付けフィルタ適応器7
と信号加算部6に入力される。聴覚重み付けフィルタ適
応器7では、入力信号をレビンソン・ダービン法により
分析し、入力信号の特徴を示すフィルタ係数を聴覚重み
付けフィルタ8に出力する。一方、各入力ベクトルに対
して符号器は、1024個のコードブックベクトル候補
を利得調整部2及び合成フィルタ3に通し、その結果で
ある1024個の量子化信号ベクトル候補の中から、入
力信号に対して聴感上の品質を高めるための周波数重み
付けをされた自乗平均誤差が、最小となるものを決定す
る。符号器は、以上の手順で決定した最適量子化信号ベ
クトルを発生させる最適コードベクトルに対応した10
ビットのコードブックインデックスを復号器に送信す
る。その後、次の信号ベクトルを符号化する準備として
フィルタメモリを更新するために、最適コードベクトル
は、利得調整部2及び合成フィルタ3に通される。合成
フィルタの係数及び利得は、調整された励振信号に基づ
いたバックワード適応により更新される。
【0005】図36は、「JT−G.728低遅延符号
励振線形予測(LD−CELP)を用いた16kbit/s音声
符号化方式」(TTC標準第V巻第3分冊高位レイヤプ
ロトコル[符号化方式]平成5年電信電話技術委員会編
集)のLD−CELP復号器のブロック図である。図に
おいて、1から5は符号器と同じもの、10はポストフ
ィルタである。
【0006】次に、復号器の動作について説明する。復
号動作もベクトル毎に行われる。受信した10ビットの
インデックスに基づき、復号器は励振VQコードブック
1から対応するコードベクトルを抽出する。抽出された
コードベクトルは、その時点の復号信号ベクトルを発生
させるために利得調整部2及び合成フィルタ3に通さ
れ、聴感上の品質を向上させるためにポストフィルタ1
0に通され出力される。合成フィルタ係数及び利得は、
符号器と同様の方法で更新され、ポストフィルタ係数
は、復号器において得られる情報を用いて周期的に更新
される。
【0007】次に、第2の従来技術として、符号器に聴
覚重み付けフィルタ、復号器にポストフィルタを持ち、
更に、ピッチ情報を符号化、復号化の処理に必要とし、
その情報を符号化データの一部に取り込んで伝送するこ
とを特徴とする音声符号化方式の1例として、フォワー
ド型のCELP音声符号化方式を挙げることとする。図
37は、1989年発行のIEEE Global Telecommunications
Conference & Exhibition, Conference Record Vol.2
of 3 ,「16kbit/sで低遅延のCELP音声符号化方式」
(A ROBUST LOW-DELAY CELP SPEECH CODER AT 16 KBIT/
S ):Juin-Hwey Chen著の従来のフォワード適応型CE
LP符号器のブロック図である。図において、1は励振
VQコードブック、2は利得調整部、11はLPC分析
部、12はデータ多重部、14は長周期予測合成フィル
タ、13は短周期予測合成フィルタ、8は聴覚重み付け
フィルタ、7は聴覚重み付けフィルタ適応部、9は最小
自乗平均誤差計算部である。
【0008】次に、符号器の動作について説明する。入
力信号は、複数個の連続した入力サンプル(以下ベクト
ルと称す)として扱われ、聴覚重み付けフィルタ適応器
7、LPC分析部11と信号加算部15に入力される。
聴覚重み付けフィルタ適応器7では、入力信号をレビン
ソン・ダービン法により分析し、入力信号の特徴を示す
聴覚重み付けフィルタ係数を聴覚重み付けフィルタ8に
渡す。一方、LPC分析部11においては、各入力ベク
トルに対してLPC分析を行い、そこで得られたピッチ
情報を含んだ長周期予測合成フィルタ係数を長周期予測
合成フィルタ14に、短周期予測合成フィルタ係数を短
周期予測合成フィルタ13に渡して、長周期予測合成フ
ィルタ係数及び短周期予測合成フィルタ係数を更新す
る。符号器は、すべてのコードブックベクトル候補を利
得調整部2と1ベクトル前の信号を長周期予測合成フィ
ルタ14に通した信号を加算し、更に、その信号と1ベ
クトル前の信号を短周期予測合成フィルタ13に通した
信号を加算したすべての量子化信号ベクトル候補の中か
ら、入力信号に対して聴感上の品質を高めるための周波
数重み付けをされた自乗平均誤差が、最小となるものを
決定する。符号器は、以上の手順で決定した最適量子化
信号ベクトルを発生させる最適コードベクトルに対応し
たコードブックインデックス、利得情報とLPC分析部
11にて得られた、長周期予測合成フィルタ係数、短周
期予測合成フィルタ係数をデータ多重部12で多重化し
て復号器に送信する。
【0009】図38は、上記従来のフォワード適応型C
ELP符号器に対応した復号器のブロック図である。図
において、1,2,13,14は符号器と同じもの、1
0はポストフィルタ、16はデータ分離部である。次
に、復号器の動作について説明する。復号動作もベクト
ル毎に行われる。受信した符号化データをデータ分離部
16において、コードブックインデックス,利得情報と
長周期予測合成フィルタ係数、短周期予測合成フィルタ
係数を取り出し、それぞれ励振VQコードブック1、利
得調整部2、長周期予測合成フィルタ14と短周期予測
合成フィルタ13に送る。復号器は、伝送されてきたコ
ードブックインデックスを用いて、励振VQコードブッ
ク1から対応するコードベクトルを抽出し、抽出された
コードベクトルは、その時点の復号信号ベクトルを発生
させるために利得調整部2、長周期予測合成フィルタ1
4と短周期予測合成フィルタ13に通され、聴感上の品
質を向上させるためにポストフィルタ10に通され出力
される。合成フィルタ係数及び利得は、符号器と同様の
方法で更新され、ポストフィルタ係数は、復号器におい
て得られる情報を用いて周期的に更新される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の音声符号化装置
は上記のように構成されており、前者の第1の構成のも
のは、符号器側に聴覚重み付けフィルタ、復号器側にポ
ストフィルタが常に挿入され、音声信号の聴感上の品質
を高めるために周波数重み付けを行っている。これに非
音声信号であるDTMF(Dual Tone Multi Frequency
)信号が、入力された場合も、前記の聴覚重み付けフ
ィルタ、ポストフィルタによって、周波数重み付けを行
われるため、信号に歪みが生じることになり、DTMF
信号の伝送特性を悪くするという課題があった。また、
後者の第2の構成のものは、上記課題の他に、レベルの
急激な増加のある信号に対してピッチ予測を行うため、
ピッチ予測がうまくいかず、逆に信号の立ち上り部に歪
みを生じさせ、バースト状の信号であるDTMF信号の
立ち上がり部に歪みが生じて、同信号の伝送特性が悪く
なるという課題があった。
【0011】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、聴感補正フィルタやポストフィルタや長
周期予測合成フィルタを有する音声符号化・復号化装置
において、DTMF信号を符号・復号化する場合は、上
記各フィルタを通さないで符号・復号化処理を行なうこ
とにより、伝送特性の良い音声符号化・復号化装置を得
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音声符号
化装置は、入力音声帯域の信号の符号化において入力の
信号の特徴を示すフィルタ係数を得て、コードブックに
基づくベクトル候補を合成フィルタを通して合成信号に
した後、上記信号との差分を入力として、聴感上の品質
を高めて周波数特性を変化させる聴覚重み付けフィルタ
と、入力信号を解析して得られる反射係数を設定値と比
較する反射係数判定手段と、この反射係数が規定の範囲
外であれば上記聴覚重み付けフィルタを使用し、規定の
範囲内であれば上記聴覚重み付けフィルタを使用しない
使用切換手段を備えた。
【0013】また更に、反射係数は、入力音声信号の特
徴を示す聴覚重み付けフィルタ係数を得る聴覚重み付け
フィルタ適応部で得るようにした。
【0014】また更に、反射係数は、コードブックから
のベクトル候補を合成フィルタに通す際の係数を得る合
成フィルタ適応部で得るようにした。
【0015】また更に、入力信号のレベルの変化を監視
する信号レベル監視手段を付加し、使用切換手段は反射
係数と入力信号のレベルの変化の組み合わせで聴覚重み
付けフィルタの使用切換を行うようにした。
【0016】また更に、入力信号を解析して得られる反
射係数と、コードブックから選択されたベクトル符号と
を多重化するデータ多重手段を付加して伝送するように
した。
【0017】また更に、使用切換手段は、聴覚重み付け
フィルタの使用、不使用を切り換えることに換えて、聴
覚重み付けフィルタのフィルタ係数を現在値とするか、
初期値とするかを切り換えるようにした。
【0018】または、受信符号の復号化において受信符
号対応のコードブックからのコードベクトルを復号する
合成フィルタ部からの出力信号の聴感上の品質を高める
ためのポストフィルタと、合成フィルタ部にその係数を
与える合成フィルタ適応手段と、この合成フィルタ適応
手段で得られる反射係数を設定値と比較する反射係数判
定手段と、この反射係数が規定の範囲外であればポスト
フィルタを使用し、規定の範囲内であればポストフィル
タを使用しない使用切換手段を備えた。
【0019】また更に、合成フィルタ部からの出力信号
のレベルの変化を監視する信号レベル監視手段を付加
し、使用切換手段は反射係数と出力信号のレベルの変化
の組み合わせでポストフィルタの使用切換を行うように
した。
【0020】また更に、反射係数判定手段に換えて、受
信符号化データから符号化データと反射係数とを多重分
離するデータ分離手段を付加し、このデータ分離手段で
分離して得られた反射係数の値によりポストフィルタの
使用切換を行うようにした。
【0021】または、音声帯域の信号の符号化において
上記信号をLPC(LinearPrediction
Coding)分析するLPC分析部で得られる反射
係数を設定値と比較する反射係数判定手段と、コードブ
ックに基づくベクトル候補に、入力信号を解析して得ら
れた聴覚重み付けフィルタ係数で重み付けする聴覚重み
付けフィルタと、コードブックに基づくベクトル候補を
利得調整して入力とし、上記LPC分析部で得られた
ッチ情報を用いて信号を合成する長周期予測合成フィル
タと、反射係数判定手段により判定された結果により上
記聴覚重み付けフィルタ及び長周期予測合成フィルタの
使用と不使用を切り換える使用切換手段を備えた。
【0022】また更に、入力信号のレベルを監視する信
号レベル監視手段を付加し、反射係数判定手段により判
定された結果と、信号レベル監視手段により得られた音
声レベルの値により、聴覚重み付けフィルタの使用と不
使用を切り換えるようにした。
【0023】また更に、反射係数をLPC分析部から得
ることに換えて、聴覚重み付けフィルタ係数を得る聴覚
重み付けフィルタ適応部から得るようにした。
【0024】または、受信符号の復号化において受信符
号のうち復号信号の生成に必須となる情報を意味する
信符号化データと、ポストフィルタの使用、不使用を指
定する情報とを多重分離するデータ分離手段と、受信符
号化データに含まれるコードベクトル対応の情報をコー
ドブックから得て復号する合成フィルタ部からの出力信
号の聴感上の品質を高めるためのポストフィルタと、デ
ータ分離手段で得られる上記ポストフィルタの使用、不
使用を指定する情報に基づいて切換動作をする使用切換
手段を備えた音声復号化装置。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1の音声符
号装置の構成ブロック図である。図において、1から9
は、第1の従来技術に示した図35の符号器と同一の要
素であり、その説明を省略する。新規な要素である17
は、聴覚上の品質を高めて周波数特性を変化させる聴覚
重み付けフィルタ適応器7で算出された1次と2次の反
射係数を受け取り、その数値を判定し、聴覚重み付けフ
ィルタ8を通った信号、通っていない信号の選択を決定
する反射係数判定部である。18は反射係数判定部17
より受け取った信号により、聴覚重み付けフィルタ8を
通った信号、通っていない信号を選択するスイッチ(使
用切換部)19を制御するスイッチ制御部である。図1
の符号器の動作は、第1の従来技術に示した符号器と基
本的には同じであり、反射係数判定部17、スイッチ制
御部A18とスイッチ19が追加されたものである。
【0026】本発明は、非音声信号であるDTMF信号
が入力された場合、反射係数が前もって用意された規定
値の範囲内である時は、聴覚重み付けフィルタ8を通っ
ていない信号を選択し、規定値の範囲外になった時は、
聴覚重み付けフィルタ8を通った信号を選択する、即
ち、通常処理に戻すようにする使用切換部を用いて、聴
覚重み付けフィルタ8を通さないで符号化処理を行うこ
とを特徴とする音声符号化符号器である。
【0027】次に、反射係数の規定値について、その算
出法を詳しく説明する。図2は、文献:「音声情報処理
の基礎」オーム社発行に記載されているレビンソン・ダ
ービン法の流れ図である。図において、各変数は、 v0 :0次の自己相関係数 v1 :1次の自己相関係数 αi :前向き線形予測係数 ωn :前向き予測誤差と後ろ向き予測誤差との相互相関 un :反射係数 p:予測フィルタの次数 である。
【0028】サンプリング周波数を8kHzとし、自己
相関をとる遅延単位を0.125msecとする。ここ
で、0.125msecをτという記号に置き換える。
ここで、各周波数がω0 で振幅がAである正弦波の反射
係数を求めてみる。この正弦波は、次の式(1)で表さ
れる。 f(t)=Asinω0 t (1) と表される。0次の自己相関係数値は、式(2)で表さ
れる。 v0 =A2 /2 (2) n次の自己相関係数値は、式(3)で表される。 vn =A2 /2×cosω0 nτ (3) ここで、図2のレビンソン・ダービン法に従い、1次の
反射係数をk1、2次の反射係数をk2とすると、次の
式(4),式(5)となる。 k1=cosω0 nτ (4) k2=−1.0 (5) このように正弦信号に関しては、その信号特有のk1,
k2の値を取るため、正弦波信号のシグナリング信号を
入力した場合、k1,k2の値がどのような値を取るか
調査し、あらかじめk1,k2のとる値の範囲を指定し
ておけば、正弦波信号のシグナリング信号を入力時に、
聴感補正フィルタやポストフィルタを通さないで符号・
復号化処理を行うことができる。
【0029】次に、各周波数がω0 で振幅がAの正弦波
と各周波数がω0 に比べ、Δωほど各周波数が異なり、
振幅がAの正弦波との加算信号の反射係数を求めてみ
る。この信号は、式(6)で表される。 0次の自己相関係数値は、式(7)である。 v0 =A2 (7) n次の自己相関係数値は、式(8)のようになる。 ここで、図2のダービン法に従い反射係数k1,k2を
求めると、式(9),式(10)となる。
【0030】
【数1】
【0031】この場合、2つの正弦波の周波数の差が無
くなれば無くなるほど、k2=−1.0に近づく。例え
ば、DTMF信号で使用する周波数は、697Hzから
1477Hzと前記サンプリング周波数に対し小さく、
かつ、その2つの周波数の差分も小さいので、式(1
0)のk2は、−1.0に近い値をとる。また、k1
は、式(9)より、その信号特有の値をとる。従って、
聴感補正フィルタやポストフィルタを通さないで符号・
復号化処理を行いたいDTMF信号を入力した場合、k
1,k2がどのような値をとるかを調査し、あらかじめ
k1,k2のとる範囲を規定しておけば、聴感補正フィ
ルタやポストフィルタを通さないで符号・復号化処理を
行うことができる。入力信号が、音声信号の場合でもk
1,k2の値がその規定値の範囲内に入り、聴感補正フ
ィルタやポストフィルタを通らないで符号・復号化処理
を行われることもあるが、音声信号が、規定値の範囲内
に入る頻度は非常に少ないので、聴感補正フィルタやポ
ストフィルタの効果を低減させることはない。
【0032】次に、聴覚重み付けフィルタ8を通さない
で符号化処理を行う手順について、図3,図4を用いて
詳しく説明する。図3,図4は、それぞれ図1に示す反
射係数判定部17とスイッチ制御部A18の構成図であ
る。図3において、100,101は信号線、17aは
反射係数分配部、17bはk1判定部、17cはk2判
定部、17dは総合判定部、図4において、101,1
02は信号線、18aは信号監視部、18bはスイッチ
制御信号送出部である。
【0033】次に、動作について説明する。図1の聴覚
重み付けフィルタ適応器7において、前記、レビンソン
・ダービン法によって算出された反射係数を受け取った
反射係数判定部17は、図3に示すように、反射係数分
配部17aにおいて、信号線100より受け取ったk
1,k2の反射係数をそれぞれk1判定部17b、k2
判定部17cに渡し、規定値の範囲内であるかを判定す
る。総合判定部17dで両係数が規定値の範囲内である
と判定された場合、信号線101に信号“1”を出力
し、範囲外であった場合は、通常のフィルタ動作をする
よう“0”を出力する。
【0034】スイッチ制御部A18は、図4に示すよう
に、信号線101の信号を信号監視部18aで監視し、
信号が“1”であった場合は、スイッチ制御信号送出部
18bにスイッチ19が聴覚重み付けフィルタ8を通っ
ていない信号を選択する内容の制御信号を信号線102
に送出する。また、信号が“0”であった場合は、スイ
ッチ19が聴覚重み付けフィルタ8を通った信号を選択
する内容の制御信号を信号線102に送出する。スイッ
チ19は、上記制御に従い、いずれかの信号を選択す
る。上記により、聴覚重み付けフィルタ8を通さない符
号化処理が行える。
【0035】また、入力信号の処理後の信号を聴覚重み
付けフィルタ8を通す、通さないの選択に換えて、聴覚
重み付けフィルタ8のフィルタ係数として初期値に切り
換えるか現在値とするかを選択するようにしても良い。
即ち、聴覚重み付けフィルタ係数の初期値は、周波数重
み付けしていない値であり、その値を用いて聴覚重み付
けフィルタ8を通せば、結果的に重み付けが行われなく
なる。図5は、本実施の形態で聴覚重み付けフィルタ8
のフィルタ係数の初期値を上記の値とする構成を示す図
である。尚、本発明は、上記聴覚重み付けフィルタを持
った実施の形態に限定されるものではなく、量子化雑音
整形フィルタを持った場合にも適用できる。
【0036】上記実施の形態では、聴覚重み付けフィル
タ適応器7で算出された反射係数を用いて、聴覚重み付
けフィルタ8の使用、不使用を切り換える場合を説明し
た。以下に、他の構成の音声符号化装置を説明する。符
号化装置内部に局部復号部、即ち、励振VQコードブッ
ク1、利得調整部2、合成フィルタ3、利得適応器4、
合成フィルタ適応器5を持っている場合においては、合
成フィルタ適応器5で算出された反射係数を用いて、聴
覚重み付けフィルタ8の使用、不使用を切り換えても良
い。図6は、この場合の符号化装置の構成ブロック図で
ある。図において、1から9及び17から19は、図1
と同一の要素であり、説明を省略する。
【0037】図6の構成の符号化装置の動作は、基本的
には図1の構成の装置と同じで、反射係数を抽出する場
所を聴覚重み付けフィルタ適応器7から合成フィルタ適
応器5に変更したものである。また、聴覚重み付けフィ
ルタ8の使用、不使用の選択に換えて聴覚重み付けフィ
ルタ8のフィルタ係数として初期値か現在値を選択する
ことに置き換えても良いことは、図1の構成と同様であ
る。
【0038】実施の形態2.本実施の形態は、図1の実
施の形態1に信号レベル監視部A20を追加し、スイッ
チ制御部A18のかわりにスイッチ制御部B23を設け
たものであり、その構成ブロック図を図7に示す。図に
おいて、1から9,17,19は図1の符号化装置と同
一のものであり、説明を省略する。また、図8,図9
は、それぞれ信号レベル監視部A20とスイッチ制御部
B23の構成図である。図8において、103,104
は信号線、20aはバッファA、20bはバッファB、
20cはパワー算出部A、20dはパワー算出部B、2
0eは信号パワー比較部、図9において、101,10
2,104は信号線、23aは反射係数監視部、23b
は論理和計算部、23cはリセット信号送出部、23d
はスイッチ制御信号送出部である。
【0039】次に、動作について説明する。図7におい
て、信号線103の入力信号は、図8に示す信号レベル
監視部A20内のバッファA20aに取り込まれる。バ
ッファA20aに取り込まれた信号は、パワー算出部A
20cに信号を送出した後で、バッファB20bに移さ
れ、次の信号がバッファA20aに入力された時に、パ
ワー算出部B20dに移される。即ち、ここでいうバッ
ファA,Bは、それぞれ現在と1つ前の信号に相当す
る。また、バッファA,Bのサイズは、1msecの長
さである。パワー算出部A20cとパワー算出部B20
dでは、それぞれバッファA,Bより受け取った信号の
パワーを算出し、信号パワー比較部20eに送る。その
結果を受け取った信号パワー比較部20eでは、2つの
信号パワーを比較し、バッファA20aの信号パワーが
バッファB20dの信号パワーよりも25dB以上高
い、即ち、25dB以上の急激なレベル上昇が確認され
た場合のみ、信号線104に1msecの信号幅の
“1”を送出する。尚、それ以外の時は、信号“0”が
送出される。
【0040】図9に示すスイッチ制御部B23において
は、反射係数判定部17より出力された信号線101の
信号が反射係数監視部23aに入り、k1,k2の値が
既定値の範囲外であるかが監視され、範囲外であった場
合は、リセット信号送出部23cに対し、リセット信号
を送出するよう指示を出す。リセット指示を受けたリセ
ット信号送出部23cは、スイッチ制御信号送出部23
dが保持している信号が、必ず“0”になるようリセッ
ト信号を出す。一方、論理和計算部23bは、反射係数
判定部17において反射係数が既定値の範囲内に入って
いる時に、“1”の信号が送出される信号線101と信
号レベル監視部A20において急激なレベル上昇が確認
された時に、1msecの“1”の信号が送出される信
号線104の信号の論理和をとり、その情報をスイッチ
制御信号送出部23dに渡す。スイッチ制御信号送出部
23dは、受け取った信号が“1”になった場合、信号
線102に“1”の信号を送出し、リセット信号送出部
23cよりリセットがかかるまで保持し続ける。
【0041】スイッチ19は、信号線102より制御信
号を受け取り、聴覚重み付けフィルタ8を通っていない
信号を選択する内容の制御信号がきた場合は、聴覚重み
付けフィルタ8を通っていない信号を選択する。上記手
法を用いれば、聴覚重み付けフィルタ8を通さないで符
号化処理を行うことができる。この手法では、バースト
状の信号であるDTMF信号の立ち上がりを検出して、
聴覚重み付けフィルタ8が通っていない信号を選択する
ようになるので、音声信号時の反射係数が規定値の範囲
内に入ることによって、聴覚重み付けフィルタ8を通っ
ていない信号を選択されることが無くなる。また、聴覚
重み付けフィルタ8の使用、不使用の選択に換えて、聴
覚重み付けフィルタ8のフィルタ係数として初期値か現
在値かを選択するようにしても良いことは、実施の形態
1と同様である。図10は、その場合の構成図である。
また、図11は、図10のフィルタ制御部A26の詳細
構成図である。
【0042】図11に示すフィルタ制御部A26におい
ては、反射係数判定部17より出力された信号線101
の信号が反射係数監視部26aに入り、k1,k2の値
が既定値の範囲外であるかが監視され、範囲外であった
場合は、リセット信号送出部26cに対しリセット信号
を送出するよう指示を出す。リセット指示を受けたリセ
ット信号送出部26cは、フィルタ制御信号送出部26
dが保持している信号が、必ず“0”になるようリセッ
ト信号を出す。一方、論理和計算部26bは、反射係数
判定部17において、反射係数が既定値の範囲内に入っ
ている時に、“1”の信号が送出される信号線101と
レベル監視部A20において、急激なレベル上昇が確認
された時に1msecの“1”の信号が送出される信号
線104の信号の論理和をとり、その情報をフィルタ制
御信号送出部26dに渡す。フィルタ制御信号送出部2
6dは、受け取った信号が“1”になった場合、信号線
106からフィルタがその値に初期値を選択する制御信
号を送出し、リセット信号送出部26cよりリセットが
かかるまで保持し続ける。
【0043】上記実施の形態では、聴覚重み付けフィル
タ8を通った信号を再び選択する、即ち、通常処理に戻
すのは、監視している反射係数が、規定値の範囲外にな
った場合に戻すようにしていたが、これを信号レベル監
視部B21において入力信号のレベルを監視して、入力
信号のレベルが微小になった時に戻すようにしても良
い。この場合の構成ブロック図を図12に示す。図12
において、1から9,17,19は図7の符号化装置と
同一のものである。
【0044】また、図13,図14は、それぞれ信号レ
ベル監視部B21とスイッチ制御部C24の構成図であ
る。図13において、103,104,105は信号
線、21aはバッファA、21bはバッファB、21c
はパワー算出部A、21dはパワー算出部B、21eは
レベル監視部、21fは信号パワー比較部、21gはリ
セット信号送出部である。図14において、101,1
04,105は信号線、24aは論理和計算部、24b
はスイッチ制御信号送出部である。
【0045】次に、動作について説明する。図12にお
いて、信号線103の入力信号は、図13に示す信号レ
ベル監視部B21内のバッファA21aに取り込まれ
る。バッファA21aに取り込まれた信号は、パワー算
出部A21cに信号を送出した後で、バッファB21b
に移され、次の信号がバッファA21aに入力された時
に、パワー算出部B21dに移される。即ち、ここでい
うバッファA,Bは、それぞれ現在と1つ前の信号に相
当する。また、バッファA,Bのサイズは、1msec
の長さである。パワー算出部A21cとパワー算出部B
21dでは、それぞれバッファA,Bより受け取った信
号のパワーを算出し、信号パワー比較部21fに送る。
その結果を受け取った信号パワー比較部21fでは、2
つの信号パワーを比較し、バッファA21aの信号パワ
ーがバッファB21dの信号パワーよりも25dB以上
高い、即ち、25dB以上の急激なレベル上昇が確認さ
れた場合のみ、信号線104に1msecの信号幅の
“1”を送出する。尚、それ以外の時は、信号“0”を
送出される。
【0046】一方、レベル監視部21eにおいては、信
号線103の信号を常時監視し、信号レベルが−40d
Bm0よりも小さい信号であるかを監視し、−40dB
m0よりも小さい信号であった場合、リセット信号送出
部21gに制御信号を出し、それを受けたリセット信号
送出部21gは、信号線105にリセット信号を送出す
る。図14に示すスイッチ制御部C24においては、信
号レベル監視部B21より出力された信号線105の信
号が、リセット信号である場合、スイッチ制御信号送出
部24bが保持している信号が、必ず“0”になるよう
リセットをかける。一方、論理和計算部23bは、反射
係数判定部17において反射係数が既定値の範囲内に入
っている時に、“1”の信号が送出される信号線101
と信号レベル監視部A20において急激なレベル上昇が
確認された時に、1msecの“1”の信号が送出され
る信号線104の信号の論理和をとり、その情報をスイ
ッチ制御信号送出部24bに渡す。スイッチ制御信号送
出部24bは、受け取った信号が“1”であった場合、
信号線102に“1”の信号を送出し、信号線105よ
りリセット信号を受信するまで保持し続ける。
【0047】スイッチ19は、信号線102より制御信
号を受け取り、聴覚重み付けフィルタ8を通っていない
信号を選択する内容の制御信号がきた場合は、聴覚重み
付けフィルタ8を通っていない信号を選択する。上記手
法を用いれば、聴覚重み付けフィルタ8を通さないで符
号化処理を行うことができる。この手法では、バースト
状の信号であるDTMF信号の立ち上がりを検出して、
聴覚重み付けフィルタ8が通っていない信号を選択する
ようになるので、音声信号時の反射係数が規定値の範囲
内に入ることによって、聴覚重み付けフィルタ8を通っ
ていない信号を選択されることが無くなる。
【0048】また、聴覚重み付けフィルタ8の使用、不
使用の選択に換え、聴覚重み付けフィルタ8のフィルタ
係数として初期値か現在値かの選択ができることも他の
実施の形態と同様である。図15は、その構成図であ
り、図16は、図15のフィルタ制御部B27の詳細構
成図である。
【0049】図16に示すフィルタ制御部B27におい
ては、信号レベル監視部B21より出力された信号線1
05の信号がリセット信号である場合、スイッチ制御信
号送出部27bが保持している信号が、必ず“0”にな
るようリセットをかける。一方、論理和計算部27b
は、反射係数判定部17において、反射係数が既定値の
範囲内に入っている時に、“1”の信号が送出される信
号線101とレベル監視部A20において、急激なレベ
ル上昇が確認された時に、1msecの“1”の信号が
送出される信号線104の信号の論理和をとり、その情
報をスイッチ制御信号送出部27bに渡す。フィルタ制
御信号送出部27bは、受け取った信号が“1”であっ
た場合、信号線106からフィルタがその値に初期値を
選択する制御信号を送出し、信号線105よりリセット
信号を受信するまで保持し続ける。
【0050】上記構成を少し換えて、図6と図7の構成
を組み合わせても良い。即ち、合成フィルタ適応器5で
算出された反射係数を用いて、また、入力信号のレベル
を監視し、その組み合わせで聴覚重み付けフィルタ8の
使用、不使用を選択するようにしても良い。図17は、
この場合の符号化装置の構成ブロック図である。図にお
いて、1から9,17,19,20,23は図7の要素
と同一である。
【0051】図17の符号化装置の動作は、基本的には
実施の形態2と同じで、反射係数を抽出する場所を聴覚
重み付けフィルタ適応器7から合成フィルタ適応器5に
変更したものである。従って、詳しい動作説明は、省略
する。
【0052】図6と図12の構成を組み合わせても良
い。即ち、合成フィルタ適応器5で算出された反射係数
を用いて、また、入力信号のレベルを監視し、その組み
合わせで聴覚重み付けフィルタ8を通っていない信号を
選択することを決定しても良い。図18は、この場合の
符号化装置の構成ブロック図である。図において、1か
ら9,17,19,21,24は図12の要素と同一で
ある。
【0053】図18の符号化装置の動作は、基本的には
実施の形態2と同じで、反射係数を抽出する場所を聴覚
重み付けフィルタ適応器7から合成フィルタ適応器5に
変更したものである。従って、詳しい動作説明は、省略
する。
【0054】実施の形態3.本実施の形態は、図1の実
施の形態1の符号化装置に、データ多重部22を追加し
たものであり、その構成ブロック図を図19に示す。図
において、1から9,17から19は図1の符号化装置
と同一のものであり、説明を省略する。また、22はデ
ータ多重部である。
【0055】図19の符号化装置の動作は、基本的には
実施の形態1の装置と同じであるが、反射係数判定部1
7から送出された信号をデータ多重部22においてコー
ドブックインデックス情報とともに多重化し、復号器側
に伝送する機構を追加したものである。これにより、復
号化装置においては反射係数判定部が、更には、場合に
よっては信号レベル監視が不要となる。この構成におい
ては、聴覚重み付けフィルタの使用、不使用の選択スイ
ッチの切換信号がデータ多重部に与えられることと等価
になる。この切換信号がデータ多重部22に与えられて
符号化データとして復号化装置に伝送される。上記以外
の動作については、実施の形態1と同様であるので、記
述を省略する。
【0056】上記構成を少し変えて、図6と図19の構
成を組み合わせても良い。即ち、データ多重部22を追
加しても良く、その構成ブロック図を図20に示す。図
において、1から9,17から19は図6の符号化装置
と同一の要素である。また、22はデータ多重部であ
る。
【0057】図20の符号化装置の動作は、基本的には
図19の構成の装置と同じで、反射係数判定部17から
送出された信号をデータ多重部22においてコードブッ
クインデックス情報とともに多重化し、復号器側に伝送
する機構を追加したものである。従って、動作説明は、
省略する。
【0058】上記構成を少し変えて、図7と図19の構
成を組み合わせても良い。この場合の構成ブロック図を
図21に示す。図21の符号化装置の動作も、基本的に
は図19の構成の装置と同じで、反射係数判定部17か
ら送出された信号をデータ多重部22においてコードブ
ックインデックス情報とともに多重化し、復号器側に伝
送する機構を追加したものである。
【0059】また、上記構成を少し変えて、図12と図
19の構成を組み合わせても良い。この場合の構成ブロ
ック図を図22に示す。図22の符号化装置の動作も、
基本的には図19の構成の装置と同じで、反射係数判定
部17から送出された信号をデータ多重部22において
コードブックインデックス情報とともに多重化し、復号
器側に伝送する機構を追加したものである。
【0060】また、上記構成を少し変えて、図17と図
19の構成を組み合わせても良い。この場合の構成ブロ
ック図を図23に示す。図23の符号装置の動作も、基
本的には図19の構成の装置と同じで、反射係数判定部
17から送出された信号をデータ多重部22においてコ
ードブックインデックス情報とともに多重化し、復号器
側に伝送する機構を追加したものである。
【0061】また更に、図18と図19の構成を組み合
わせても良い。この場合の構成ブロック図を図24に示
す。図24の符号化装置の動作も、基本的には図19の
構成の装置と同じで、反射係数判定部17から送出され
た信号をデータ多重部22においてコードブックインデ
ックス情報とともに多重化し、復号器側に伝送する機構
を追加したものである。
【0062】実施の形態4.復号化装置の説明をする。
図25は、実施の形態1の符号化装置に対応する復号化
装置の構成ブロック図である。図において、1から5と
10は従来装置として示した図36の復号器と同一の要
素であり、また、17から19は実施の形態1で説明し
た者と同一であるので、説明を省略する。
【0063】図25の復号化装置の動作は、基本的には
従来の図36で示した復号器と同じで、実施の形態1で
説明した反射係数を利用して、聴覚重み付けフィルタ8
の使用、不使用を切り換える手法を復号化装置に適用し
たものである。こうして、DTMF信号入力時には、ポ
ストフィルタ10を通さないで復号化処理を行うように
している。
【0064】本構成の復号化装置の動作は、復号動作そ
のものに関しては、従来と同様である。ただ、DTMF
信号の検出は、合成フィルタ適応器5で算出された反射
係数に基づいて行う。音声符号化装置での反射係数の検
出と同様の方法と基準で切換スイッチ(使用切換手段)
19の制御を行う。また、音声符号化装置と同様に、ポ
ストフィルタ10の使用、不使用の選択に換えて、ポス
トフィルタ10のフィルタ係数として初期値か現在値か
を選択することに置き換えても良い。即ち、ポストフィ
ルタ係数の初期値は、周波数重み付けしていない値であ
り、その値を用いてポストフィルタ10を通せば、結果
的に重み付けが行われなくなることに等価である。図2
6は、その場合の構成図である。
【0065】実施の形態5.本発明の実施の形態4の復
号化装置に信号レベル監視部A20を追加し、スイッチ
制御部A18のかわりに、スイッチ制御部B23を設け
た構成としても良く、この場合の構成ブロック図を図2
7に示す。図において、1から5,10,17から19
は実施の形態4で示した図25の復号化装置の要素と同
じであり、また、20と23は図8,図9と同一のもの
であるので、説明を省略する。
【0066】図27の復号化装置の動作は、基本的には
図25の構成の復号化装置と同じであるが、ポストフィ
ルタ10の使用、不使用を信号レベルの監視と併用する
機構を適用したものである。この構成によれば、バース
ト状の信号であるDTMF信号の立ち上がりを検出して
DTMF信号入力を確認し、その場合は、ポストフィル
タ10が通らない信号を選択する。また、音声信号時の
反射係数が規定値の範囲外になると音声入力があるとし
て、ポストフィルタ10を通るよう切り換えられる。ま
た、ポストフィルタ10の使用、不使用の選択に換え
て、ポストフィルタ10のフィルタ係数の初期値、現在
値の選択に置き換えて良いことは、実施の形態4と同様
である。
【0067】上記構成を少し変えて、実施の形態4の復
号化装置に信号レベル監視部B21を追加し、スイッチ
制御部A18のかわりに、スイッチ制御部C24を設け
た構成としても良い。図28は、この場合の構成ブロッ
ク図である。図において、1から5,10,17から1
9は図25の復号化装置の要素と同じであり、また、2
1と24は図13,図14と同一のものであるので、説
明を省略する。
【0068】図28の復号化装置の動作は、基本的には
実施の形態4で示した図25の復号化装置と同じで、こ
れに実施の形態2で説明した図13,図14のパワー算
出とレベル監視によるリセット信号でポストフィルタ1
0の使用、不使用を制御している。
【0069】実施の形態6.本実施の形態は、実施の形
態4の復号化装置にデータ分離部を付加したものであ
る。即ち、復号化装置内に反射係数を調べる判定部を置
かずに、選択信号を符号化装置側から受け取る。この場
合の構成を図29に示す。図において、1から5,1
0,18,19は実施の形態4で示した図25の復号化
装置の要素と同じものである。また、16はデータ分離
部である。図29の符号化装置の動作は、基本的には図
25の復号化装置と同じで、受信した符号化データを、
データ分離部16において送られてきた受信信号を符号
化データとフィルタ情報とに分離し、抽出したポストフ
ィルタ10の使用、不使用の選択信号としてのフィルタ
情報を、前述したスイッチ制御部A18に送り、スイッ
チ19を制御するよう変更したものである。
【0070】実施の形態7.本発明の他の実施の形態の
音声符号化装置の説明をする。本実施の形態の装置は、
第2の従来技術で示したピッチ情報を符号化データの一
部に取り込んで伝送する符号化装置に、反射係数判定部
17、スイッチ制御部B23、スイッチ19、スイッチ
25を追加したものである。これは、非音声信号である
DTMF信号が入力された場合、聴覚重み付けフィルタ
8とピッチ情報を用いて信号を合成する長周期予測合成
フィルタ14を共に通さないで符号化処理を行える符号
化装置であり、その構成ブロック図を図30に示す。図
において、1,2,7から9,11から15は図37の
符号器と同一のものであり、説明を省略する。17は反
射係数判定部、19と25はスイッチ、23はスイッチ
制御部Bである。
【0071】図30の符号化装置の動作は、符号化部分
の動作は、基本的には図37の構成の装置の動作と同じ
で、前に詳しく説明した、実施の形態1で用いた機構を
適用し、DTMF信号入力時には、聴覚重み付けフィル
タ8と長周期予測合成フィルタ14の双方を通さないで
符号化処理を行うようにしている。
【0072】なお、聴覚重み付けフィルタ8の使用、不
使用の選択に換えて、聴覚重み付けフィルタ8のフィル
タ係数として初期値を用いるかまたは用いないかを選択
する機構としても良いのは、実施の形態1と同様であ
る。
【0073】実施の形態8.本実施の形態は、実施の形
態7の図30に示す符号化装置と、信号レベル監視部B
21、スイッチ制御部C24を組み合わせたものであ
る。このようにしても非音声信号であるDTMF信号が
入力された場合、聴覚重み付けフィルタと長周期予測合
成フィルタの双方の不使用を選択することができる。こ
の場合の構成ブロック図を図31に示す。図において、
1,2,7から9,11から17は図30の符号化装置
の要素と同じである。19と25はスイッチ、21は信
号レベル監視部B、24はスイッチ制御部Cである。
【0074】図31の符号化装置の動作は、基本的には
図30の構成の符号化装置の動作と同じである。前に詳
しく説明したように、反射係数と音声信号レベルの組み
合わせで、スイッチ19の選択を行い、DTMF信号入
力時には、聴覚重み付けフィルタ8と長周期予測合成フ
ィルタ14を共に通さないで、符号化処理を行うように
したものである。
【0075】上記実施の形態では、反射係数の抽出をL
PC分析部11にて行っていた。この反射係数の抽出を
聴覚重み付けフィルタ適応器7に変更しても良く、この
場合の構成ブロック図を図32に示す。図32の符号化
装置の動作は、基本的には図30の構成の装置の動作と
同じで、信号として反射係数が聴覚重み付けフィルタ適
応器7から得られる。以降の動作は、上記の符号化装置
と同じである。
【0076】構成を少し変えて、図31と図32の構成
の装置を組み合わせても良い。即ち、図31の構成で
は、反射係数の抽出をLPC分析部11にて行っていた
ものを聴覚重み付けフィルタ適応器7に変更したもので
あり、この場合の構成ブロック図を図33に示す。図3
3の符号化装置の動作は、基本的には図31の構成の装
置の動作と同じであるが、反射係数は、聴覚重み付けフ
ィルタ適応器7から得られる。以降は、上記符号化装置
の動作と同じになる。
【0077】実施の形態9.実施の形態7の符号化装置
に対応する音声復号化装置を説明する。本実施の形態
は、第2の従来技術で示したピッチ情報を、符号化装置
側から受け取る復号化装置にスイッチ制御部A18、ス
イッチ19、スイッチ25、データ分離部16を追加し
たものであり、その構成ブロック図を図34に示す。図
において、1,2,10,13,14は図38の復号器
と同一の要素であり、説明を省略する。19,25はス
イッチ、23はスイッチ制御部Aである。
【0078】図34の復号化装置の動作は、復号化の部
分は、図38の復号器と同じであるが、受信した符号化
データをデータ分離部16において分離し、抽出した長
周期予測合成フィルタ14とポストフィルタ10の使
用、不使用の選択信号であるフィルタ情報を、スイッチ
制御部A18が受け、その情報に基づいてスイッチ1
9、スイッチ24を制御して使用、不使用を決め、復号
化処理を行う。また、ポストフィルタ10の使用、不使
用の選択に換えて、ポストフィルタ10のフィルタ係数
として初期値か現在値かを選択する機構として良いのも
他の実施の形態の装置と同様である。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、反射係数
判定手段と使用切換手段を備えたので、非音声信号であ
るDTMF信号が入力された場合には、聴感補正フィル
タやポストフィルタ、長周期予測合成フィルタを通らな
い信号を選択して、これらの要素を信号が通過すること
により発生する歪を防ぎ、同信号の伝送特性を良くする
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における音声符号化装
置の構成ブロック図である。
【図2】 レビンソン・ダービン法のフロー図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の反射係数判定部の詳
細構成ブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態1のスイッチ制御部Aの
詳細構成ブロック図である。
【図5】 実施の形態1の他の音声符号化装置の構成ブ
ロック図である。
【図6】 実施の形態1の他の音声符号化装置の構成ブ
ロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態2における音声符号化装
置の構成ブロック図である。
【図8】 図7の信号レベル監視部Aの詳細構成ブロッ
ク図である。
【図9】 図7のスイッチ制御部Bの詳細構成ブロック
図である。
【図10】 実施の形態2の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図11】 図10のフィルタ制御部Aの詳細構成ブロ
ック図である。
【図12】 実施の形態2の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図13】 図12の信号レベル監視部Bの詳細構成ブ
ロック図である。
【図14】 図12のスイッチ制御部Cの詳細構成ブロ
ック図である。
【図15】 実施の形態2の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図16】 図15のフィルタ制御部Bの詳細構成ブロ
ック図である。
【図17】 実施の形態2の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図18】 実施の形態2の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図19】 本発明の実施の形態3における音声符号化
装置の構成ブロック図である。
【図20】 実施の形態3の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図21】 実施の形態3の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図22】 実施の形態3の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図23】 実施の形態3の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図24】 実施の形態3の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図25】 本発明の実施の形態4における音声復号化
装置の構成ブロック図である。
【図26】 実施の形態4の他の音声復号化装置の構成
ブロック図である。
【図27】 本発明の実施の形態5における音声復号化
装置ブロック図である。
【図28】 実施の形態5の他の音声復号化装置ブロッ
ク図である。
【図29】 本発明の実施の形態6における音声復号化
装置ブロック図である。
【図30】 本発明の実施の形態7における音声符号化
装置の構成ブロック図である。
【図31】 本発明の実施の形態8における音声符号化
装置の構成ブロック図である。
【図32】 実施の形態8の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図33】 実施の形態8の他の音声符号化装置の構成
ブロック図である。
【図34】 本発明の実施の形態9における音声復号化
装置の構成ブロック図である。
【図35】 第1の従来の技術の音声符号器を示すブロ
ック図である。
【図36】 第1の従来の技術の音声復号器を示すブロ
ック図である。
【図37】 第2の従来の技術の音声符号器を示すブロ
ック図である。
【図38】 第2の従来の技術の音声復号器を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 励振VQコードブック、2 利得調整部、3 合成
フィルタ、4 利得適応器、5 合成フィルタ適応器、
6 信号加算部、7 聴覚重み付けフィルタ適応器、8
聴覚重み付けフィルタ、9 最小自乗誤差計算部、1
0 ポストフィルタ、11 LPC分析部、12 デー
タ多重部、13 短周期予測合成フィルタ、14 長周
期予測合成フィルタ、15 信号加算部、16 データ
分離部、17 反射係数判定部、17a 反射係数分配
部、17b k1判定部、17ck2判定部、17d
総合判定部、18 スイッチ制御部A、18a 信号判
定部、18b スイッチ制御信号送出部、19 スイッ
チ、20 信号レベル監視部A、20a バッファA、
20b バッファB、20c パワー算出部A、20d
パワー算出部B、20e 信号パワー比較部、21
信号レベル監視部B、21a バッファA、21b バ
ッファB、21c パワー算出部A、21d パワー算
出部B、21e レベル監視部、21f 信号パワー比
較部、21g リセット信号送出部、22 データ多重
部、23 スイッチ制御部B、23a 反射係数監視
部、23b 論理和計算部、23c リセット信号送出
部、23d 信号保持部、23e スイッチ制御信号送
出部、24 スイッチ制御部C、24a 論理和計算
部、24b 信号保持部、24c スイッチ制御信号送
出部、25 スイッチ、100 信号線、101 信号
線、102 信号線、103 信号線、104 信号
線、105 信号線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−50298(JP,A) 特開 平7−135490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 14/04 - 14/06 G10L 19/00 H03M 7/34

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声帯域の信号の符号化において上記信
    号の特徴を示すフィルタ係数を得て、コードブックに基
    づくベクトル候補を合成フィルタを通して合成信号にし
    た後、上記信号との差分を入力として、聴感上の品質を
    高めて周波数特性を変化させる聴覚重み付けフィルタ
    と、 入力信号を解析して得られる反射係数を設定値と比較す
    る反射係数判定手段と、 上記反射係数が規定の範囲外であれば上記聴覚重み付け
    フィルタを使用し、規定の範囲内であれば上記聴覚重み
    付けフィルタを使用しない使用切換手段を備えた音声符
    号化装置。
  2. 【請求項2】 反射係数は、入力信号の特徴を示す聴覚
    重み付けフィルタ係数を得る聴覚重み付けフィルタ適応
    部で得られることを特徴とする請求項1記載の音声符号
    化装置。
  3. 【請求項3】 反射係数は、コードブックからのベクト
    ル候補を合成フィルタに通す際の係数を得る合成フィル
    タ適応部で得られることを特徴とする請求項1記載の音
    声符号化装置。
  4. 【請求項4】 入力信号のレベルの変化を監視する信号
    レベル監視手段を付加し、使用切換手段は反射係数と上
    記入力信号のレベルの変化の組み合わせで聴覚重み付け
    フィルタの使用切換を行うようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の音声符号化装置。
  5. 【請求項5】 入力信号を解析して得られる反射係数
    と、コードブックから選択されたベクトル符号とを多重
    化するデータ多重手段を付加して伝送することを特徴と
    する請求項1記載の音声符号化装置。
  6. 【請求項6】 使用切換手段は、聴覚重み付けフィルタ
    の使用、不使用を切り換えることに換えて、聴覚重み付
    けフィルタのフィルタ係数を現在値とするか、初期値と
    するかを切り換えるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の音声符号化装置。
  7. 【請求項7】 受信符号の復号化において上記受信符号
    対応のコードブックからのコードベクトルを復号する合
    成フィルタ部からの出力信号の聴感上の品質を高めるた
    めのポストフィルタと、 上記合成フィルタ部にその係数を与える合成フィルタ適
    応手段と、 上記合成フィルタ適応手段で得られる反射係数を設定値
    と比較する反射係数判定手段と、 上記反射係数が規定の範囲外であれば上記ポストフィル
    タを使用し、規定の範囲内であれば上記ポストフィルタ
    を使用しない使用切換手段を備えた音声復号化装置。
  8. 【請求項8】 合成フィルタ部からの出力信号のレベル
    の変化を監視する信号レベル監視手段を付加し、使用切
    換手段は反射係数と上記出力信号のレベルの変化の組み
    合わせでポストフィルタの使用切換を行うようにしたこ
    とを特徴とする請求項7記載の音声復号化装置。
  9. 【請求項9】 反射係数判定手段に換えて、受信符号化
    データから符号化データと反射係数とを多重分離するデ
    ータ分離手段を付加し、上記データ分離手段で分離して
    得られた反射係数の値によりポストフィルタの使用切換
    を行うようにしたことを特徴とする請求項7記載の音声
    復号化装置。
  10. 【請求項10】 音声帯域の信号の符号化において上記
    信号をLPC(Linear Prediction C
    oding)分析するLPC分析部で得られる反射係数
    を設定値と比較する反射係数判定手段と、 コードブックに基づくベクトル候補に、入力信号を解析
    して得られた聴覚重み付けフィルタ係数で重み付けする
    聴覚重み付けフィルタと、コードブックに基づくベクトル候補を利得調整して入力
    とし、上記LPC分析部で得られた ピッチ情報を用いて
    信号を合成する長周期予測合成フィルタと、 上記反射係数判定手段により判定された結果により上記
    聴覚重み付けフィルタ及び長周期予測合成フィルタの使
    用と不使用を切り換える使用切換手段を備えた音声符号
    化装置。
  11. 【請求項11】 入力信号のレベルを監視する信号レベ
    ル監視手段を付加し、反射係数判定手段により判定され
    た結果と、上記信号レベル監視手段により得られた音声
    レベルの値により、聴覚重み付けフィルタの使用と不使
    用を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項10
    記載の音声符号化装置。
  12. 【請求項12】 反射係数をLPC分析部から得ること
    に換えて、聴覚重み付けフィルタ係数を得る聴覚重み付
    けフィルタ適応部から得るようにしたことを特徴とする
    請求項10記載の音声符号化装置。
  13. 【請求項13】 受信符号の復号化において上記受信符
    号のうち復号信号の生成に必須となる情報を意味する
    信符号化データと、ポストフィルタの使用、不使用を指
    定する情報とを多重分離するデータ分離手段と、 上記受信符号化データに含まれるコードベクトル対応の
    情報をコードブックから得て復号する合成フィルタ部か
    らの出力信号の聴感上の品質を高めるためのポストフィ
    ルタと、 上記データ分離手段で得られる上記ポストフィルタの使
    用、不使用を指定する情報に基づいて切換動作をする使
    用切換手段を備えた音声復号化装置。
JP14445796A 1996-06-06 1996-06-06 音声符号化装置及び音声復号化装置 Expired - Fee Related JP3183826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14445796A JP3183826B2 (ja) 1996-06-06 1996-06-06 音声符号化装置及び音声復号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14445796A JP3183826B2 (ja) 1996-06-06 1996-06-06 音声符号化装置及び音声復号化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09326772A JPH09326772A (ja) 1997-12-16
JP3183826B2 true JP3183826B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=15362705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14445796A Expired - Fee Related JP3183826B2 (ja) 1996-06-06 1996-06-06 音声符号化装置及び音声復号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3183826B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7630889B2 (en) 2003-04-08 2009-12-08 Nec Corporation Code conversion method and device
JP4954069B2 (ja) 2005-06-17 2012-06-13 パナソニック株式会社 ポストフィルタ、復号化装置及びポストフィルタ処理方法
JP5183506B2 (ja) * 2009-01-19 2013-04-17 ラピスセミコンダクタ株式会社 ハウリング防止装置
JP5152110B2 (ja) 2009-06-19 2013-02-27 富士通株式会社 パケット解析方法、プログラム及び装置
JP5440272B2 (ja) 2010-03-08 2014-03-12 富士通株式会社 プッシュ信号の伝送状況判定方法、プログラム及び装置
CN105355209B (zh) 2010-07-02 2020-02-14 杜比国际公司 音高增强后置滤波器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09326772A (ja) 1997-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3490685B2 (ja) 広帯域信号の符号化における適応帯域ピッチ探索のための方法および装置
EP1328928B1 (en) Apparatus for bandwidth expansion of a speech signal
US6584441B1 (en) Adaptive postfilter
US5873059A (en) Method and apparatus for decoding and changing the pitch of an encoded speech signal
KR100544731B1 (ko) 음성 코덱에서 의사 고대역 신호 추정 방법 및 시스템
US20060116875A1 (en) Speech signal decoding method and apparatus using decoded information smoothed to produce reconstructed speech signal of enhanced quality
JPH10187197A (ja) 音声符号化方法及び該方法を実施する装置
KR19990037291A (ko) 음성합성방법 및 장치 그리고 음성대역 확장방법 및 장치
JP2009539132A (ja) オーディオ信号の線形予測符号化
US20050143984A1 (en) Multirate speech codecs
KR19980032825A (ko) 음성 분석 방법 및 음성 부호화 방법 및 장치
EP1688920B1 (en) Speech signal decoding
KR20010022714A (ko) 음성 부호화 장치 및 음성 복호화 장치
US6012026A (en) Variable bitrate speech transmission system
JPH1097295A (ja) 音響信号符号化方法及び復号化方法
WO2003036615A1 (en) Lpc-to-melp transcoder
JP3183826B2 (ja) 音声符号化装置及び音声復号化装置
JP2002509294A (ja) 暗騒音条件下における音声符号化の方法
JPH05158495A (ja) 音声符号化伝送装置
EP1083548B1 (en) Speech signal decoding
JP3475772B2 (ja) 音声符号化装置および音声復号装置
JPH0950298A (ja) 音声符号化装置及び音声復号化装置
JP2004053763A (ja) 多地点制御装置の音声符号化伝送システム
JP4230550B2 (ja) 音声符号化方法及び装置、並びに音声復号化方法及び装置
JP3896654B2 (ja) 音声信号区間検出方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080427

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees