JP3183532U - スクレーパー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スクレーパーの本体からワイパーを容易・迅速に着脱できる構造とし、かつ本体に対するワイパーの固定を確実にしたスクレーパー装置を提供する。
【解決手段】スクレーパーの本体1と、本体1に装着されるワイパー2と、本体1にワイパー2を固定保持するワイパー押さえ3とを含むスクレーパー装置であって、本体1ならびにワイパー押さえ3の各々の下端部および上端部に設けた係合手段によって、ワイパー2が貼着されたワイパー押さえ3を本体1に対し着脱自在な構造としたことを特徴とする。該係合手段は、本体1の下端部に設けたフック状係止部1aおよび該フック状係止部によって嵌合係止されるワイパー押さえ3の下端部に設けた水平軸状保持部3aと、本体1の上端部に設けたハッチクリップ1bおよび該ハッチクリップによって嵌合固定されるワイパー押さえ3の上端部に設けた爪状突片3bとを含む。
【選択図】図3
【解決手段】スクレーパーの本体1と、本体1に装着されるワイパー2と、本体1にワイパー2を固定保持するワイパー押さえ3とを含むスクレーパー装置であって、本体1ならびにワイパー押さえ3の各々の下端部および上端部に設けた係合手段によって、ワイパー2が貼着されたワイパー押さえ3を本体1に対し着脱自在な構造としたことを特徴とする。該係合手段は、本体1の下端部に設けたフック状係止部1aおよび該フック状係止部によって嵌合係止されるワイパー押さえ3の下端部に設けた水平軸状保持部3aと、本体1の上端部に設けたハッチクリップ1bおよび該ハッチクリップによって嵌合固定されるワイパー押さえ3の上端部に設けた爪状突片3bとを含む。
【選択図】図3
Description
本考案は、例えば食品等の各種素材を撹拌・混涅するミキサーに用いられるスクレーパー(掻き取り)装置に関するものである。
パン生地や麺類生地などの各種食品生地、或いは、その他の各種食材を撹拌・混涅するミキサーとして、プラネタリ・ミキサーやスパイラル・ミキサーなどの各種の食品用ミキサーが広く用いられている。これらの食品用ミキサーでは、食材を入れた食材容器(以下、単に「ボウル」という)をミキサー本体に固定した後、様々な形状・用途の回転子をボウル内に挿入し、機械的な撹拌・混涅等の動作を行なうことが一般的である。
このような食品用ミキサーの一例を図5に示す。同図において、ミキサー本体10の内部にはモーターなどの回転原動機が内蔵されており、係る原動機によって回転駆動されるプラネタリハブ等の偏心回転盤の先には各種の回転子20が装着される。回転子20は、ボウル30の中で回転し、これによってパン生地や麺類生地などの各種食材の撹拌・混涅がなされるのである。
回転子20には様々な用途或いは形状のものがあるが、その一つとしてスクレーパーが挙げられる。スクレーパーとは、ミキサーでの撹拌処理が行なわれる際に、ボウル30の内壁面に付着する食材等の被撹拌物を掻き取る器具であり、その構造の一例を図6の斜視図(6a)に示す。同図に示されるように、スクレーパーは、主に本体22とワイパー21から構成されており、ホルダー23を介してミキサーの回転部に装着される。また、ワイパー21は、複数のネジ24によって本体22に固定される構造となっている。
したがって、図(6b)の動作説明図に示すとおり、ボウル30の内側においてスクレーパーが回転方向に沿って移動すると、ボウル30の内壁に当接されたワイパー21が、ボウル30の内壁に付着する被攪拌物を掻き取って行くことになる。なお、ワイパー21は、柔軟性を有する合成樹脂部材などで構成されているため、係る掻き取り処理を行ってもボウル30の内壁が傷つくことはない。
通常このような掻き取り処理が終了すると、スクレーパーの本体22からワイパー21を取り外して洗浄を行なう必要がある。しかしながら、従来のワイパーは、図(6a)の斜視図からも明らかなように、スクレーパーの本体に複数のネジによってネジ止めされているため、その取り外しや再装着に時間と手間を要していた。そこで、係る不便を解消すべく、例えば特許文献1に示すような考案が提案されている。
同考案は、ワイパーの長手方向に設けた複数の達磨孔と、スクレーパー本体側に設けた複数のボスとを係合させてスクレーパーにおけるワイパーの係止を図ったものである。すなわち、同考案は、達磨孔の口径が大きな部分(達磨の胴体部)にボスの頭部を当接し、ボスを達磨孔に貫通させた後、ワイパーをその長手方向にずらして、ボスを達磨孔の小口径部分(達磨の頭部)に係止する。これによって、スクレーパー本体からのワイパーの着脱がワンタッチで行なえる。
しかしながら、当該考案は、達磨孔の口径差を利用してワイパーを係止しているだけなので、ワイパーの長手方向に何らかの力が加わった場合、ワイパーがスクレーパー本体から外れてしまうおそれがあった。また、ボウル内壁の被攪拌物を掻き取る際にその粘着抵抗が強い場合は、同様にワイパーに歪が生じワイパーが外れてしまうおそれもあった。
さらに、ワイパーは、ボウルの内壁を傷付けにないようにするため、前述のように柔軟性のある合成樹脂部材で作られている。それ故、樹脂の経年変化や温度等の影響によってワイパーに歪や変形が生じ、スクレーパー本体に取り付けることが困難になるというおそれもあった。
本考案は、このような従来からの課題を解決することを目的としたものであって、スクレーパーの本体からワイパーを迅速・容易に着脱できる構造とし、かつスクレーパー本体に対するワイパーの固定を確実にしたスクレーパー装置を提供することを目的とする。
本考案の第1の観点によるスクレーパー装置は上述の目的を達成するため、
スクレーパーの本体1と、本体1に装着されるワイパー2と、本体1にワイパー2を固定保持するワイパー押さえ3と、を含むスクレーパー装置であって、
本体1ならびにワイパー押さえ3の各々の下端部および上端部に設けた係合手段によって、ワイパー2が貼着されたワイパー押さえ3を本体1に対し着脱自在な構造としたことを特徴とする。
スクレーパーの本体1と、本体1に装着されるワイパー2と、本体1にワイパー2を固定保持するワイパー押さえ3と、を含むスクレーパー装置であって、
本体1ならびにワイパー押さえ3の各々の下端部および上端部に設けた係合手段によって、ワイパー2が貼着されたワイパー押さえ3を本体1に対し着脱自在な構造としたことを特徴とする。
また、本考案の第2の観点によるスクレーパー装置は上記第1の観点において、
前記係合手段は、
本体1の下端部に設けたフック状係止部1aおよび該フック状係止部によって嵌合係止されるワイパー押さえ3の下端部に設けた水平軸状保持部3aと、
本体1の上端部に設けたハッチクリップ1bおよび該ハッチクリップによって嵌合固定されるワイパー押さえ3の上端部に設けた爪状突片3bとを含むことを特徴とする。
前記係合手段は、
本体1の下端部に設けたフック状係止部1aおよび該フック状係止部によって嵌合係止されるワイパー押さえ3の下端部に設けた水平軸状保持部3aと、
本体1の上端部に設けたハッチクリップ1bおよび該ハッチクリップによって嵌合固定されるワイパー押さえ3の上端部に設けた爪状突片3bとを含むことを特徴とする。
また、本考案の第3の観点によるスクレーパー装置は、上記第1または第2の観点において、
ワイパー押さえ3の本体1との当接面には、ワイパー2を固定する少なくとも2つ以上の突起部3cが設けられており、
本体1ならびにワイパー2の各々には、該突起部が嵌挿される貫通孔1cおよび2cが設けられていることを特徴とする。
ワイパー押さえ3の本体1との当接面には、ワイパー2を固定する少なくとも2つ以上の突起部3cが設けられており、
本体1ならびにワイパー2の各々には、該突起部が嵌挿される貫通孔1cおよび2cが設けられていることを特徴とする。
以上の解決手段を備えた本考案によれば、スクレーパー本体とワイパーとをワンタッチの動作で分離・装着させることが可能となり、かつワイパーを確実にスクレーパー本体に固着させることができる。
本考案に基づくスクレーパー装置を実現するための最良の形態である実施例について、本考案の明細書に添付された各図面を参照しつつ以下に説明を行う。先ず、本実施例によるスクレーパー装置(以下、単に「本装置」という)の構成ならびに構造を図1〜図3に示す。
因みに、図1は本装置を構成する各部材の構造を示す各部材平面図であり、図2は同じく各部材の構造を示す各部材側面図である。また、図3は本装置を構成する各部材を組み合せた状態を示す斜視図である。これらの各図からも明らかなように、本装置は、スクレーパー本体1、ワイパー2、およびワイパー押さえ3の3つの主要部材から構成されている。後述するように、これらの各部材は何れも分離可能であり、かつ容易に組み合せることができる構造となっている。
なお、図(2a)は、各部材を分離させた状態でその側面を表した図であり、図(2b)は、各部材を本装置の下端部に設けた係合手段で嵌合させた状態でその側面を表した図である。また、図(3a)は、本装置下端部の係合手段で各部材を嵌合させる際の状態を表した斜視図であり、図(3b)は、本装置の各部材を全て組み合せた状態を表した斜視図である。
本装置において、スクレーパー本体1は、その主要基台となる部位であり、例えばステンレス鋼などの金属部材で構成されている。スクレーパー本体1の下端部にはフック状係止部1aが、その上端部にはハッチクリップ1bが設けられている。フック状係止部1aは、後述するワイパー押さえ3の水平軸状保持部3aを係止するためフック状の部位である。一方、ハッチリップ1bは、一般にパチン錠とも呼ばれるレバー機構を利用した固定用金具であり、後述するワイパー押さえ3の爪状突片3bを固定するための部位である。
また、スクレーパー本体1の略中央部には貫通孔1cが、その上端水平部にはインデックスプランジャー1dが設けられている。貫通孔1cは、後述するワイパー押さえ3に設けた突起部3cが挿通される部位である。一方、インデックスプランジャー1dは、本装置をミキサーの回転部分に取り付ける際に用いられる部位である。
ワイパー2は、ボウルの内壁を掻き取るための部位であり、例えば、テフロン(登録商標)などの柔軟性がある合成樹脂部材で構成されている。また、ワイパー2には、後述するワイパー押さえ3に設けた突起部3cが挿通される貫通孔3cが設けられており、さらに、スクレーパー本体1のフック状係止部1aや、ワイパー押さえ3の爪状突片3bを通すための複数の切り欠き部(切り欠き孔)が設けられている。
ワイパー押さえ3は、スクレーパー本体1と同様に、例えばステンレス鋼などの金属部材で構成されており、スクレーパー本体1と当接される面にワイパー2を貼設した後、スクレーパー本体1に当接される構造となっている。前述したように、ワイパー押さえ3の下端部には、スクレーパー本体1のフック状係止部1aと嵌合される水平軸状保持部3aが設けられており、その上端部にはスクレーパー本体1のハッチクリップ1bと嵌合される爪状突片3bが設けられている。
水平軸状保持部3aは、その一端がワイパー押さえ3に担持された水平軸状をしており、この水平軸がフック状係止部1aによって枢支されることにより、フック状係止部1aとの嵌合係止がなされることになる。また、爪状突片3bは、その爪状部分がハッチクリップ1bのレバー機構によって係止され固定がなされる。
また、ワイパー押さえ3のスクレーパー本体1との当接面には、ワイパー2を固定するための突起部3cが設けられている。この突起部3cがワイパー2ならびにスクレーパー本体1に設けられた、それぞれの貫通孔2cならびに1cに挿通されることによって、本装置におけるワイパー2の固定が確実となる。
続いて、本装置を構成する各部材の組み立てについて説明を行なう。先ず、ワイパー押さえ3のスクレーパー本体1との当接面にワイパー2を載せ、ワイパー2の貫通孔2cに、ワイパー押さえ3の突起部3cを挿通させることによってワイパー2を固定する。次に、図(3a)に示すように、スクレーパー本体1のフック状係止部1aを、ワイパー押さえ3の水平軸状保持部3aに嵌合させる。
これによって、水平軸状保持部3aは、フック状係止部1aのフック状湾曲部の内側によって回転自在に枢支されることになる。それ故、水平軸状保持部3aを回転軸として、ワイパー2が載ったワイパー押さえ3をスクレーパー本体1に向けて回転させることにより、或いは、スクレーパー本体1をワイパー押さえ3に向けて回転させることによって、本装置を構成する全ての部材を組み合わせることがでる。そして、スクレーパー本体1のハッチクリップ1bと、ワイパー押さえ3の爪状突片3bとを嵌合させ、ハッチクリップ1bのレバー機構によってこれらを固定する。
また、本装置を構成する各部材を分解する場合は上述した手順とは逆に、先ず、ハッチクリップ1bのレバー機構による爪状突片3bとの固定を解除する。その後、フック状係止部1aと水平軸状保持部3aとの嵌合係止を解いて、スクレーパー本体1とワイパー押さえ3を分離する。そして、ワイパー押さえ3からワイパー2を取り外すことによって、本装置を構成する全ての構成部材を分離することができる。
なお、ワイパー押さえ3に設けた突起部3c、或いはスクレーパー本体1やワイパー2の各々に設けた貫通孔1cや2cの数や大きさ若しくは形状は、本実施例に示す事例に限定されるものではない。但し、本装置におけるワイパー2の固定を確実とするためには、突起部3cの数は2つ以上であることが好ましい。
本考案によるスクレーパー装置は、以上に説明したような構成となっているので、スクレーパー本体からのワイパーの着脱をワンタッチで行なうことができる。これによって、スクレーパーを用いた攪拌処理終了後の洗浄や、メインテナンスなども極めて短時間に行なうことが可能となる。また、スクレーパー本体とワイパーとの固定も、パッチクリップのレバー機構によって確実・堅固に行なうことができるため、食品用ミキサーのスクレーパーによる掻き取り処理の過程において、スクレーパー本体からワイパーが外れてしまうような事態も防止することが可能となる。
なお、食品用ミキサーにおいて、本装置を利用した場合のスクレーパー処理の様子を図4の説明図に示す(ミキサー本体ならびにインデックスプランジャー1dによる回転部分との接続等の記載は省略する)。同図に示されるように、スクレーパー本体1とワイパー押さえ3により挟持されたワイパー2がボウル30の内壁を掻き取ることによって、スクレーパーによる掻き取り処理が実行されることになる。
なお、本考案の実施形態は、以上に説明した各実施例に限定されるものではなく、例えば、各々の実施例を構成する各部位の形状や配置或いはその素材等は、本考案の趣旨を逸脱することなく、現実の実施態様に即して適宜変更ができるものであることは言うまでもない。
以上に説明した本考案の構成は、食品用のミキサーをはじめとして、各種の材料を攪拌するミキサー用のスクレーパーにおいてその利用が可能である。
1 … スクレーパー本体
1a … フック状係止部
1b … ハッチクリップ
1c … 貫通孔
1d … インデックスプランジャー
2 … ワイパー
2c … 貫通孔
3 … ワイパー押さえ
3a … 水平軸状保持部
3b … 爪状突片
3c … 突起部
1a … フック状係止部
1b … ハッチクリップ
1c … 貫通孔
1d … インデックスプランジャー
2 … ワイパー
2c … 貫通孔
3 … ワイパー押さえ
3a … 水平軸状保持部
3b … 爪状突片
3c … 突起部
Claims (3)
- スクレーパーの本体1と、本体1に装着されるワイパー2と、本体1にワイパー2を固定保持するワイパー押さえ3と、を含むスクレーパー装置であって、
本体1ならびにワイパー押さえ3の各々の下端部および上端部に設けた係合手段によって、ワイパー2が貼着されたワイパー押さえ3を本体1に対し着脱自在な構造としたことを特徴とするスクレーパー装置。 - 前記係合手段は、
本体1の下端部に設けたフック状係止部1aおよび該フック状係止部によって嵌合係止されるワイパー押さえ3の下端部に設けた水平軸状保持部3aと、
本体1の上端部に設けたハッチクリップ1bおよび該ハッチクリップによって嵌合固定されるワイパー押さえ3の上端部に設けた爪状突片3bと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のスクレーパー装置。 - ワイパー押さえ3の本体1との当接面には、ワイパー2を固定する少なくとも2つ以上の突起部3cが設けられており、
本体1ならびにワイパー2の各々には、該突起部が嵌挿される貫通孔1cおよび2cが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のスクレーパー装置。
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JP2013001170U JP3183532U (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | スクレーパー装置 |
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JP2013001170U JP3183532U (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | スクレーパー装置 |
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JP2013001170U Expired - Fee Related JP3183532U (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | スクレーパー装置 |
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