JP3183374U - 樹脂製しゃもじ - Google Patents
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Abstract
【課題】 炊飯器等の内釜内を樹脂コーティングして保護している面を傷つけず、且つ使い易い樹脂製しゃもじを提供する。
【解決手段】 表裏面に適宜小突起による米飯付着防止機能を備えたエンボス加工を施したヘラ部1、及び柄部(柄芯部2及び基端部3)を所定の硬度を備えた硬質樹脂で形成し、前記ヘラ部1を保護用軟質樹脂で形成した周縁部4で段差なく縁取りすると共に、柄芯部2を周縁部4と連続する軟質樹脂で被覆する柄被覆部5を設けてなる。
【選択図】図2
Description
本考案は、樹脂製しゃもじに関するものである。
しゃもじは、周知のとおりへラ部と持ち手で構成され、米飯を掬い取って食器や弁当への盛り付けに使用されるもので、ヘラ部に米飯の付着を防止するために突起や筋目を設けた樹脂一体成型のものが知られている(特許文献1:特開2001−269274号公報)。
特許文献2(特開2005−52503号公報)には、アルミニウム等の金属材料でしゃもじ本体を形成し、表面に飯粒の粘着を防止するためにフッ素コーティングを施し、掬い部の周囲に樹脂保護材を周設して、炊飯器の内部に傷をつけないしゃもじが開示されている。
また特許文献3(登録実用新案3161134号公報)には、握り柄の基端部を太くして起立可能な構造のしゃもじが開示されている。
ヘラ部周縁に保護縁を設けている特許文献2記載のしゃもじは、本体を金属で形成しているために、ヘラ部周縁を保護しないと電気炊飯器の内釜等に多用されている樹脂コーティング内面を傷つけてしまうために必然であり、また金属ベースの場合には米飯付着防止として、更に樹脂コーティングが必要になり、製造が煩瑣である。
また特許文献1及び特許文献3に示されている樹脂一体成型の一般的なしゃもじの場合は、相応の強度の確保と、ヘラ部にエンボス加工のような付着防止形状を形成するために、ある程度の硬度が必要であるが、前記の金属製しゃもじに比較して炊飯器等を傷付ける可能性が低いので、保護縁を備えていない。しかし樹脂製しゃもじでも、樹脂コーティング面に強く擦りつけ、当該面を傷つけてしまう虞がある。
樹脂コーティング面を傷つけないようにと、樹脂製しゃもじの材質として、柔らかい材質を採用すると、しゃもじとしての強度確保の機能低下が生し、特許文献3記載のような起立するしゃもじとすることが容易ではない。
そこで本考案は、新規な樹脂製しゃもじを提案したものである。
本考案(請求項1)に係る樹脂製しゃもじは、ヘラ部及び柄部を所定の硬度を備えた硬質樹脂で形成し、前記ヘラ部を保護用軟質樹脂で形成した周縁部で段差なく縁取りしてなることを特徴とするものである。
従って前記の樹脂製しゃもじは、通常とおり使用することができると共に、周縁部が軟質樹脂であるために、樹脂コーティングした炊飯器の内釜等の表面を傷つけることが無い。
また本考案(請求項2)に係る樹脂製しゃもじは、更にヘラ部の表裏面に多数の小突起で構成される米飯付着防止用のエンボス加工を施してなるもので、通常とおりの米飯付着防止機能を備えることができる。
また本考案(請求項3)に係る樹脂製しゃもじは、柄部の一部又は全部を柄芯部とし、前記柄芯部を周縁部に連続して軟質樹脂で被覆した柄被覆部を設けてなるもので、使用時の把持に際して、手に対する当たりが柔らくなり、且つヘラ部と軟質樹脂の色彩を異ならせると、ツートンカラーで構成される意匠的効果が高められる。
更に本考案(請求項4)に係る樹脂製しゃもじは、柄部全体の形状が基端側を太く起立可能な形状に形成すると共に、板状基端部を柄芯部と連続する硬質樹脂で形成してなるもので、板状基端部が硬質樹脂で形成されているので、しっかりと起立することができるものである。
本考案に係る構成は上記のとおりで、成型加工容易な樹脂製しゃもじにおいて、硬軟二質の樹脂を使用することで、炊飯器の内釜等の樹脂コーティングに傷付けることなく、またヘラ部全体がふちどりされる特異な形態となり意匠的効果も高められるものである。
次に本考案の実施形態について説明する。図1乃至図3は、本考案の第一実施例で、起立可能とした樹脂製しゃもじを示したものである。
前記樹脂製しゃもじは、同質の樹脂で硬度が相違する樹脂(例えば硬質ポリプロピレンと軟質ポリプロピレン)を使用するもので、硬質樹脂では、通常のしゃもじと同様にヘラ部1を形成すると共に、柄芯部2と基端部3が形成される。
ヘラ部1の表裏面には、細かな小突起11を多数突設したエンボス加工を施し、米飯付着防止機能を付与しているものである。柄芯部2は、基端側を太くした形状、端部に鍔様に周囲に突設して板状とした基端部3を連設したものである。
軟質樹脂は、周縁部4及び柄被覆部5を形成するもので、周縁部4は、前記へラ部1の外周に、ヘラ部1の表裏面と段差無く縁取り状態で設けたもので、硬質樹脂と同質材を採用している場合は、図示した通りの特別な連結構造を採用する必要が無いが、第二実施例に示したような離脱防止構造を採用しても良い。
柄被覆部5は、周縁部4と連続して柄芯部2を軟質樹脂で被覆するもので、その基端部分は、基端部3の外周面と面一としてなるものである。
而して前記の樹脂製しゃもじは、硬質樹脂でヘラ部1及び柄の中心部分を形成することになるので、十分な強度を備えると共に、周縁部4が軟質樹脂であるために、樹脂コーティングした炊飯器の内釜等の表面を傷つけることが無く、柄の表面(柄被覆部5)が軟質樹脂であるため、使用時の手当りが良く、且つ起立維持でき衛生的である。
更に硬軟樹脂を異色に形成することで、ヘラ部1と基端部3が同一色で、ヘラ部1の縁取り(周縁部4)と柄外周面(柄被覆部5)が同色となるツートンカラーとなり、意匠的にも優れたものとなる。
図4は第二実施例を示すもので、ヘラ部1a、柄芯部2aが硬質樹脂で、周縁部4a及び柄被覆部5aが軟質樹脂で形成したもので、同一材質の樹脂でも異質樹脂(例えば適宜な硬質樹脂とエストラマー樹脂)の組合せでも良く、特に硬軟樹脂に接着性の問題がある場合には、ヘラ部1aの外周に薄厚の突条12を周設し、周縁部4aが前記突条12を表裏から覆うように設けると周縁部4aが離脱しない。
また本考案は、第二実施例のように起立機能を備えずに、柄芯部2aの尾端も含めた全体を柄被覆部5aで覆うようにしても良い。
1,1a ヘラ部
11 小突起
12 突条
2,2a 柄芯部
3 基端部
4,4a 周縁部
5,5a 柄被覆部
11 小突起
12 突条
2,2a 柄芯部
3 基端部
4,4a 周縁部
5,5a 柄被覆部
Claims (4)
- ヘラ部及び柄部を所定の硬度を備えた硬質樹脂で形成し、前記ヘラ部を保護用軟質樹脂で形成した周縁部で段差なく縁取りしてなることを特徴とする樹脂製しゃもじ。
- ヘラ部の表裏面に、多数の小突起で構成される米飯付着防止用のエンボス加工を施してなる請求項1記載の樹脂製しゃもじ。
- 柄部の一部又は全部を柄芯部とし、前記柄芯部を周縁部に連続して軟質樹脂で被覆した柄被覆部を設けてなる請求項1又は2記載の樹脂製しゃもじ。
- 柄部全体の形状が基端側を太く起立可能な形状に形成すると共に、板状基端部を柄芯部と連続する硬質樹脂で形成してなる請求項3記載の樹脂製しゃもじ。
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JP2013001024U JP3183374U (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 樹脂製しゃもじ |
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JP2013001024U JP3183374U (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 樹脂製しゃもじ |
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JP3183374U true JP3183374U (ja) | 2013-05-16 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7231769B1 (ja) | 2022-02-18 | 2023-03-01 | 春輝 野澤 | 調理器具 |
-
2013
- 2013-02-26 JP JP2013001024U patent/JP3183374U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7231769B1 (ja) | 2022-02-18 | 2023-03-01 | 春輝 野澤 | 調理器具 |
JP2023121094A (ja) * | 2022-02-18 | 2023-08-30 | 春輝 野澤 | 調理器具 |
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