JP3183340U - マッサージ器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】2本以上の円柱状の棒状体を転動させて用いるマッサージ器具であって、磁性体が付されて棒に接した体の部分に十分な磁力が伝わり、形状や2本以上の棒の間での磁力作用が転動の支障となることのないものを提供すること。
【解決手段】その両端部分を除けば直径10mm〜50mmの略円柱形状の3本の棒状体からなるマッサージ器具を提供する。3本の棒状体の互いに異なる箇所に磁性体を備える。棒状体の両端を異なる形状として、磁性体が相互に干渉しないような正しい向きに置くことを保証する。
【選択図】図1

Description

本考案は、足裏等のマッサージを行うためのマッサージ器具に関するものである。
体に接した円柱状の棒状体を転動させてマッサージを行うことは、広く知られている。1本又は2本以上の棒状体の上に足裏を載せて足を前後に移動させる、腿の上に1本又は2本以上の棒状体を載せて棒状体を転動させる等の方法である。
また、マッサージ器具に磁石その他の磁性体を付して、磁力による血行増進による効果を得ることも知られている。特許文献1には半円柱状の基台の表面に回転可能な磁石の突起を取付けた足裏健康具が、特許文献2には磁石を取付けたマッサージ棒が、開示されている。
しかし、特許文献1及び2に開示されたマッサージ器具における磁石の取付け方は、2本以上の円柱状の棒状体を転動させて用いる場合には不適切なものであった。特許文献1に開示されたものは、磁石が突出しており、転動させることができない。特許文献2に開示されたものは、棒の両端のみに磁石が付いており、棒に接した体の部分に十分な磁力が伝わらない。磁石が棒を貫通するように変形することは可能であるが、そうすると、磁力が2本以上の棒の間で作用し、転動の支障になってしまう。または、自由な転動を保障するために磁力を弱めざるを得ず、磁力による血行増進による効果が小さいものとなってしまう
特開平08−141044号公報 実開平06−034634号公報
2本以上の円柱状の棒状体を転動させて用いるマッサージ器具であって、磁性体が付されて棒に接した体の部分に十分な磁力が伝わり、形状や2本以上の棒の間での磁力作用が転動の支障となることのないものを提供することである。
本考案のマッサージ器具は、
その両端部分を除けば直径10mm〜50mmの略円柱形状の3本の棒状体からなり、
前記棒状体の一端の形状と他端の形状とが相違し、
第一の棒状体はその一端から他端に向けてその長さの略4分の1移動した箇所に磁性体を有し、
第二の棒状体はその一端から他端に向けてその長さの略2分の1移動した箇所に磁性体を有し、
第三の棒状体はその一端から他端に向けてその長さの略4分の3移動した箇所に磁性体を有することを特徴とする。
3本の棒状体を並べ、体を接し、棒状体を転動させてマッサージを行う。
磁性体を有する位置が棒状体ごとに異なるので、体を接する箇所が変動しても磁性体による血行促進効果を得ることができる。例えば2本の足を棒状体に載せて足裏のマッサージを行う場合に、右足と左足の双方に磁性体による血行促進効果が発生する。
また、2本の棒状体の磁性体同士は互いに離れた位置にあり、磁力が2本以上の棒状体の間で作用して(棒状体が引きあったり離しあったりして)転動の支障になってしまうことがない。第一の棒状体と第三の棒状体とは、その一方が逆向きに置かれると磁性体が同じ位置になってしまうが、一端の形状と他端の形状とが相違するので、使用時に逆向きに置いてしまうことが防止される。
本考案のマッサージ器具は、
前記棒状体の各々の、前記磁性体の近傍の表面における磁束密度が0.2テスラ以上であることを特徴とする。
磁性体を有する位置が棒状体ごとに異なるので、強い磁性体を有しても、磁力が2本以上の棒状体の間で作用して転動の支障になってしまうことがない。
本考案のマッサージ器具は、
前記磁性体は金属板または金属棒であり、その2つの磁極を結ぶ直線の方向が前記円柱形状の直径方向に略一致することを特徴とする。
棒状体の転動によって磁力の方向が変化する。これによって、体の棒状体に接する部分の磁界が変化する。磁界の変化は電流を発生するので、血行促進効果が高いものとなる。
本考案のマッサージ器具は、
前記棒状体が木製であることを特徴とする。
木は、肌触りがよく、使用して快適である。また、加工が容易であり、磁性体を埋め込んでマッサージ器具を製造することが低コストで可能である。
木の中では、樫の木が、硬質でマッサージ効果が高く、耐久性に優れているので、特に好ましい。
本考案のマッサージ器具は、
前記一端の形状は前記円柱形状をその長手方向に垂直な平面で切断した形状であり、
前記他端の形状は前記円柱形状をその長手方向に垂直な平面で切断してその切断面を覆う略半球状の凸部を付した形状であることを特徴とする。
近年、東洋医学の気功が注目されている。気功の立場で「強い気が伝わる」とされる形状とするものである。気功を信じる者にとって心理面での効果を有する。マッサージにおいては、心理面の効果も重要である。
本考案によれば、2本以上の円柱状の棒状体を転動させて用いるマッサージ器具であって、磁性体が付されて棒に接した体の部分に十分な磁力が伝わり、形状や2本以上の棒の間での磁力作用が転動の支障となることのないものを提供することができる。
図1は、マッサージ装置を示す図である。 図2は、磁性板を示す断面図である。
図1は、マッサージ装置を示す図である。(a)は、第一の棒状体1、第二の棒状体2及び第三の棒状体3を並べた状態を示す図である。このように並べて使用することが好ましい。
3本の棒状体の各々は、一端4から他端5に至る円柱形状の木製の棒の、一端4と他端5との箇所を加工したものであり、一端4から他端5までの長さは400mm、円柱形状部分の円の直径は25mmである。長さ及び直径は任意に設計してよいが、長さを200mm〜600mm、直径を10mm〜50mmとすることが好ましい。
各々の棒状体の一端4は、円柱形状をその長手方向に垂直な平面で切断した形状である。各々の棒状体の他端5は、円柱形状をその長手方向に垂直な平面で切断してその切断面を覆う半球状の凸部を付した形状である。(b)は、他端5を拡大した図である。図において点線で示した切断面に、半球状の凸部6が付されている。この半球の直径は、円柱形状の円の直径と同じ25mmであり、円柱形状の棒となめらかに(表面形状に角を持たずに)つながっている。
図(a)において、点線で示した箇所に、磁性板が埋め込まれている。磁性板が埋め込まれている箇所は、第一の棒状体1については一端4から100mmの箇所、第二の棒状体2については一端4から200mmの箇所、第三の棒状体3については一端4から300mmの箇所である。なお、100mm、200mm及び300mmの値については多少相違しても問題ない。
図2は、磁性板を示す断面図である。図は、1本の棒状体の磁性版を埋め込んだ箇所(図1(a)において点線で示した箇所)の断面図である。
磁性板7は、金属板であり、図に示す断面円の直径に沿って埋め込まれ、その両端にN極とS極がある。
磁性板を埋め込むには、木製の棒に磁性板と等幅、等厚の孔を空け、その孔に磁性板を挿入し、図でおいて網掛けで示した挿入口を木片等で塞げばよい。
磁性板7は、そのN極及びS極に最も近い棒状体表面において、0.3テスラの磁束密度を与える。なお、血行促進のために、磁束密度は0.2テスラ〜1テスラ程度が好ましい。
一端4と他端5との形状が異なるので、例えば他端5を片側に揃えることで、3本の棒状体を設計された向きに置くことができる。第一の棒状体1と第三の棒状体3とは、その一方が逆向きに置かれると磁性板が同じ位置になってしまうが、一端の形状と他端の形状とが相違するので、使用時に逆向きに置いてしまうことが防止される。
3枚の磁性板は、棒状体の長手方向に100mmずつ離れており、互いの磁力によって引きあったり離しあったりすることなく、棒状体を転動させる際に磁力が支障となることはない。
図2に示すように磁性板のN極とS極とが棒状体の円周付近にあるので、棒状体の転動によって磁力の方向が変化する。血行促進効果が高いものとなる。
2本以上の円柱状の棒状体を転動させて用いるマッサージ器具であって、棒に接した体の部分に十分な磁力が伝わり、転動の支障となる形状や2本以上の棒の間で作用のないものであり、多くの個人による活用が考えられる。
1 第一の棒状体
2 第二の棒状体
3 第三の棒状体
4 一端
5 他端
6 半球状の凸部
7 磁性板

Claims (5)

  1. その両端部分を除けば直径10mm〜50mmの略円柱形状の3本の棒状体からなり、
    前記棒状体の一端の形状と他端の形状とが相違し、
    第一の棒状体はその一端から他端に向けてその長さの略4分の1移動した箇所に磁性体を有し、
    第二の棒状体はその一端から他端に向けてその長さの略2分の1移動した箇所に磁性体を有し、
    第三の棒状体はその一端から他端に向けてその長さの略4分の3移動した箇所に磁性体を有することを特徴とする、マッサージ器具。
  2. 前記棒状体の各々の、前記磁性体の近傍の表面における磁束密度が0.2テスラ以上であることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ器具。
  3. 前記磁性体は金属板または金属棒であり、
    その2つの磁極を結ぶ直線の方向が前記円柱形状の直径方向に略一致することを特徴とする、請求項1又は2に記載のマッサージ器具。
  4. 前記棒状体が木製であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマッサージ器具。
  5. 前記一端の形状は前記円柱形状をその長手方向に垂直な平面で切断した形状であり、
    前記他端の形状は前記円柱形状をその長手方向に垂直な平面で切断してその切断面を覆う略半球状の凸部を付した形状であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ器具。
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