JP3179645U - 吸煙式溶接装置 - Google Patents

Abstract

【課題】容易に移動できる吸煙式溶接装置を提供する。
【解決手段】吸煙式溶接装置は、吸煙室及び排煙室が設けられたベース部と、ベース部に接続され且つ溶接ヘッドを有する溶接トーチと、支持具によって溶接トーチに固定され且つ吸煙室に連通される吸煙パイプと、吸煙パイプの一端に接続され且つ溶接ヘッドに対向する吸煙ノズルと、吸煙室と排煙室との間に接続される排気ファンと、を備え、排気ファンが作動する時、吸煙ノズルは溶接ヘッドが溶接する時に生じる煙を吸入する。
【選択図】図１

Description

本考案は、吸煙式溶接装置に関するものである。

溶接プロセスでは、有害な煙や粉塵が大量に生じて溶接作業員の健康に害を及ぼすことがあるので、溶接工場に排気装置を設置して、煙や粉塵を迅速に除去する。

しかし、排気装置は、体積が大きく且つ重いので、溶接トーチを移動するときに対応して移動させにくく、且つ高価である。

本考案の目的は、前記課題を解決し、容易に移動できる吸煙式溶接装置を提供することである。

本考案に係る吸煙式溶接装置は、吸煙室及び排煙室が設けられたベース部と、前記ベース部に接続され且つ溶接ヘッドを有する溶接トーチと、支持具によって前記溶接トーチに固定され且つ前記吸煙室に連通される吸煙パイプと、前記吸煙パイプの一端に接続され且つ前記溶接ヘッドに対向する吸煙ノズルと、前記吸煙室と前記排煙室との間に接続される排気ファンと、を備え、前記排気ファンが作動する時、前記吸煙ノズルは前記溶接ヘッドが溶接する時に生じる煙を吸入する。

本考案の吸煙式溶接装置は、溶接トーチ及び前記溶接トーチに固定される吸煙パイプを備え、前記溶接トーチによって溶接する時に生じる煙は、前記吸煙パイプによって排出され、前記溶接トーチを移動する時、前記吸煙パイプは前記溶接トーチに随って溶接トーチとともに移動するので、使用に便利である。

本考案の実施形態に係る吸煙式溶接装置の構造を示す図である。

以下、図面を参照して、本考案の実施形態について説明する。

図１を参照すると、本考案に係る吸煙式溶接装置は、ベース部１０と、溶接トーチ２０と、吸排煙装置３０と、を備える。前記溶接トーチ２０及び前記吸排煙装置３０は、前記ベース部１０に接続される。前記吸排煙装置３０は、支持具４０によって前記溶接トーチ２０に接続される。

前記ベース部１０は、矩形の箱体であり、底壁１０１と、前記底壁１０１の反対側に位置する頂壁１０２と、互いに反対側に位置する２つの側壁（図示せず）と、後板１０３と、前板１０４と、を備える。後板１０３及び前板１０４は、底壁１０１と頂壁１０２とを接続している。前記ベース部１０は、電源（図示せず）と、前記溶接トーチ２０のスイッチボタン１１と、電源ボタン１２と、溶接ワイヤーを供給するワイヤー移送部１３と、吸煙室１６と、排煙室１８と、をさらに備える。前記スイッチボタン１１及び前記電源ボタン１２は、前記ベース部１０の前板１０４に設置される。前記ワイヤー移送部１３は、前記底壁１０１に設置されて、前記電源及び前記溶接トーチ２０に接続される。前記吸煙室１６は、前記後板１０３に設けられ、且つ前記後板１０３と離間する給気口１６１を有する。前記排煙室１８は、前記頂壁１０２に設けられ、且つ前記給気口１６１に対向する排気口１８１を有する。前記頂壁１０２の外側には、前記排煙室１８に接続される排煙管（図示せず）が設置される。

前記溶接トーチ２０は、溶接トーチ本体２１と、溶接ヘッド２２と、ケーブル２３と、を備える。前記溶接ヘッド２２及び前記ケーブル２３は、前記溶接トーチ本体２１の両端に設置される。前記ケーブル２３の他端（すなわち、前記溶接トーチ本体２１と接続していない端部）は、前記ワイヤー移送部１３に接続される。

前記吸排煙装置３０は、吸煙パイプ３１と、吸煙ノズル３２と、排気ファン３３と、を備える。前記吸煙パイプ３１は、剛性を有する第一パイプ３１１及び柔軟性を有する第二パイプ３１２を備える。前記第一パイプ３１１は、金属材料からなることができ、首端３１３及び尾端３１４を備える。前記第二パイプ３１２は、ゴムからなることができ、その一端は、前記第一パイプ３１１の尾端３１４に連通され、その他端は、前記吸煙室１６に連通される。前記吸煙ノズル３２は、金属からなることができ、漏斗状の吸入口３２１及び前記吸入口３２１に連通される接続端３２２を備える。前記接続端３２２は、前記第一パイプ３１１の首端３１３に連通される。前記排気ファン３３は、前記吸煙室１６の給気口１６１と前記排煙室１８の排気口１８１との間に密封接続される。前記排気ファン３３の電源が入ると、前記排気ファン３３は、前記吸煙室１６の煙を吸入して前記排煙室１８から排出する。

前記支持具４０は、「Ｖ」字状であり、第一固定端４１及び２つの第二固定端４２を備える。前記第一固定端４１は、溶接などによって前記吸煙パイプ３１の第一パイプ３１１に固定され、２つの前記第二固定端４２は、前記溶接トーチ本体２１に固定される。前記吸煙パイプ３１は、前記支持具４０によって前記溶接トーチ本体２１に接続及び固定されて、前記吸煙ノズル３２の吸入口３２１は、前記溶接ヘッド２２に対向し、前記吸煙パイプ３１の第一パイプ３１１の尾端３１４は、前記溶接トーチ本体２１の前記ケーブル２３に接続される端部上に位置する。

前記溶接トーチ２０のスイッチボタン１１を押圧するとともに、前記電源ボタン１２を押圧して前記排気ファン３３に通電すると、前記排気ファン３３が作動して前記吸煙室１６内で吸引力を生じて、前記溶接トーチ２０の溶接ヘッド２２が溶接する時に生じる煙は、前記吸煙ノズル３２によって前記吸煙パイプ３１の第一パイプ３１１に吸入され、続いて前記第二パイプ３１２から前記吸煙室１６に吸入されて、前記排気ファン３３を通じて前記排煙室１８に入り、最終的に前記排気口１８１から外部に排出される。

前記溶接トーチ２０を移動する時、前記吸煙パイプ３１及び前記吸煙ノズル３２は前記溶接トーチ２０に随って溶接トーチ２０とともに移動し、前記溶接トーチ２０によって溶接する時に生じる煙は、前記吸煙パイプ３１によって前記吸煙室１６に吸入され且つ前記排煙室１８から外部に排出されるので、使用に便利であり、前記吸排煙装置３０の吸煙及び排煙効果を確保する。

以上、本考案を実施例に基づいて具体的に説明したが、本考案は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であることは勿論であって、本考案の技術的範囲は、以下の実用新案登録請求の範囲から決まる。

１０ ベース部
１１ スイッチボタン
１２ 電源ボタン
１３ ワイヤー移送部
１６ 吸煙室
１８ 排煙室
２０ 溶接トーチ
２１ 溶接トーチ本体
２２ 溶接ヘッド
２３ ケーブル
３０ 吸排煙装置
３１ 吸煙パイプ
３２ 吸煙ノズル
３３ 排気ファン
４０ 支持具
４１ 第一固定端
４２ 第二固定端
１０１ 底壁
１０２ 頂壁
１０３ 後板
１０４ 前板
１６１ 給気口
１８１ 排気口
３１１ 第一パイプ
３１２ 第二パイプ
３１３ 首端
３１４ 尾端
３２１ 吸入口
３２２ 接続端

Claims (5)

1. 吸煙室及び排煙室が設けられたベース部と、
   前記ベース部に接続され、且つ溶接ヘッドを有する溶接トーチと、
   支持具によって前記溶接トーチに固定され、且つ前記吸煙室に連通される吸煙パイプと、
   前記吸煙パイプの一端に接続され、且つ前記溶接ヘッドに対向する吸煙ノズルと、
   前記吸煙室と前記排煙室との間に接続される排気ファンと、
   を備え、
   前記排気ファンが作動する時、前記吸煙ノズルは前記溶接ヘッドが溶接する時に生じる煙を吸入することを特徴とする吸煙式溶接装置。
2. 前記ベース部は、底壁、頂壁、前記底壁及び前記頂壁を接続する前板及び後板を備え、前記吸煙室は、前記後板に設けられ且つ前記後板と離間する給気口を有し、前記排煙室は、前記頂壁に設けられ且つ前記給気口に対向する排気口を有し、前記排気ファンは、前記給気口と前記排気口との間に密封接続されることを特徴とする請求項１に記載の吸煙式溶接装置。
3. 前記ベース部にはワイヤー移送部が設置され、前記溶接トーチは、溶接トーチ本体及びケーブルをさらに備え、前記ケーブルの両端は、前記溶接トーチ本体の一端及び前記ワイヤー移送部に接続され、前記溶接ヘッドは、前記溶接トーチ本体の他端に接続されることを特徴とする請求項１または２に記載の吸煙式溶接装置。
4. 前記吸煙パイプは、第一パイプ及び第二パイプを備え、前記第一パイプは、首端及び尾端を備え、前記吸煙ノズルは、前記第一パイプの首端に接続され、前記第二パイプの両端は、前記第一パイプの尾端及び前記吸煙室に接続されることを特徴とする請求項３に記載の吸煙式溶接装置。
5. 前記支持具は、前記第一パイプに固定される第一固定端及び前記溶接トーチ本体に固定される第二固定端を備えることを特徴とする請求項４に記載の吸煙式溶接装置。

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