JP3178792B2 - 全光学式周波数倍化器 - Google Patents

全光学式周波数倍化器

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JP3178792B2
JP3178792B2 JP24340296A JP24340296A JP3178792B2 JP 3178792 B2 JP3178792 B2 JP 3178792B2 JP 24340296 A JP24340296 A JP 24340296A JP 24340296 A JP24340296 A JP 24340296A JP 3178792 B2 JP3178792 B2 JP 3178792B2
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    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/25077Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion using soliton propagation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
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  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバによる
遠隔通信の分野に関し、さらに詳細には長距離通信の分
野に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた非常に長い距離のリ
ンクにおいて、大きな色分散を起こすことなく信号を分
散ファイバに伝播させることのできる特定のスペクトル
特性を有するいわゆる「ソリトン」型の信号を使用する
こと、すなわち色分散を打ち消すために信号の強度に対
する屈折率の依存性またはその逆を利用することは公知
である。信号のスペクトル形状は、主として線路損とし
て現れる伝播距離の影響にもかかわらず保存される。こ
の線路損は、線路における光増幅によって、例えば英語
で“EDFA”と呼ばれるエルビウムドープファイバ増
幅器を使用して補償することができる。
【0003】ソリトンによって線路増幅(EDFA)を
用いて伝送を行うためには、未解決のまま残されている
次のような問題が知られている。
【0004】1)信号ビットの到達の時間的不確実性を
引き起こすゴードンハウスジッタ現象、 2)光増幅器における自然放出増幅(英語ではASE)
に由来するノイズの蓄積。
【0005】これらの問題は、リンクに沿って周期的に
ソリトンの再生を実施することによって、最小限に抑え
ることができる。再生には一般的に、線路損と場合によ
っては再生装置の挿入損を補償するための光増幅、再生
すべき信号のビット列からのクロックの再生、ジグを除
去するための再生されたクロック信号からのソリトンの
同期変調、及びASEノイズを除去しソリトンをその時
間ウインドウ中で中心に戻し、ソリトンの最適スペクト
ル形状を回復させるためのフィルタリングが含まれる。
従来技術のこのような再生システムは、例えば下記に示
す資料D1に記載されており、これを従来技術の説明と
して本出願に組み込む。
【0006】1)による同期変調に関しては、H.クボ
タ及びM.ナカザワによる資料D1(1993年)「So
liton transmission control in time and frequency d
omains」(IEEE量子 J.Quantum Electronics誌第
29巻第7号、2189〜2197ページ、1993年7月)
は、この方法の計算によって理論的利点を実証してい
る。推奨される実際的な解決法は示されていないが、こ
れは、ナカザワ他による資料D2(1993年)「Expe
rimental demonstration of soliton data transmissio
n over unlimited distance with soliton control in
time and frequencydomains」(Electronics Letters第
29巻第9号、729 〜730 ページ、1993年4月29
日)における、100万キロメートルにおける10ギガ
ビット/秒の伝送実験が参照されている。この資料D2
は、ソリトンの同期変調を実施するためのLiNO3
変調器の使用を教示している。
【0007】クロック再生を行うために、2種の方式が
考えられる。すなわち、光信号の一部を抽出した後、こ
れを電子信号に変換することが必要とされる方式、及び
光電子変換を必要としない方式である。
【0008】第一の方式のシステムは、例えば前記資料
D2に記載されており、図1に概略的に図示されている
ようなものである。この解決法に伴う問題点は、再生す
べき信号のデータ伝送速度が、電子回路の最高速度に対
する現在の技術的限界のために20〜30ギガビット/
秒(資料D2では10ギガビット/秒)を超えることが
できないことである。資料D2では、LiNO3変調器
は、線路ソリトン信号からクロック回路中に発生した制
御電子信号によって制御される。クロック再生手段は、
入力部F1と出力部F2との間を伝播する光信号の一部
を抽出するための光カプラC3、クロック抽出回路CL
KX、遅延時間を供給するための遅延線DEL、及びL
iNO3変調器MODを機能させるために必要な制御電
力を供給するための増幅器GMを含む。図1は、再生回
路の挿入損を回避するための入力光増幅器(EDF
A)、複屈折偏光制御装置(PC)、及びソリトンのエ
ネルギーのスペクトル分布を狭めるための帯域フィルタ
BPを示している。
【0009】最大データ伝送速度に課される限界をクロ
ック再生電子回路を使用して除去するために、ビットサ
イクルを増加させ、したがって送信時のデータ伝送速度
を増加させ、次いでマルチプレクシング及びデマルチプ
レクシングを使用して受信時に信号のビット列から抽出
されるクロックサイクルを低下させるシステムが当業者
には周知である。例えば、電子回路と両立できるように
10ギガビット/秒サイクルのクロックを抽出し、20
ギガビット/秒という二倍のデータ伝送速度を有するソ
リトン信号の再生器の変調器に加える前に、このクロッ
ク信号の周波数を二倍にすることができる。
【0010】このようなシステムは下記の資料に記載さ
れており、これらの資料を従来技術の説明として本出願
に組み込む。
【0011】S.カワニシ他による資料D3「64 to 8
Gbit/s all optical demultiplexing with clock recov
ery using the new phase lock loop technique」(Ele
ctronics Letters第29巻(2)231 ページ、1993
年)は、進行波レーザダイオード増幅器(英語ではTW
−LDA)を含む位相ロックループ(英語ではPLL)
を使用して、デマルチプレクシングの終了時に64ギガ
ビット/秒のビット列から8ギガヘルツのクロック信号
を抽出する方法を記載している。
【0012】O.カマタニ他による資料D4「Prescale
d 6.3 GHz clock recovery from 50Gbit/s TDM optical
signal with 50 GHz PLL using four-wave mixing in
a travelling wave laser diode optical amplifier」
(Electronics Letters第30巻(10)807 ページ、
1994年)は、TW−LDAを有し、4波混合(英語
ではFWM)の効果に基づくPLLを使用して、50ギ
ガヘルツの時間に多重化信号(英語ではTDM)から
6.3ギガヘルツのクロックを抽出する類似のシステム
を記載している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】周波数を二倍にする際
にエレクトロニクスの限界に遭遇しないように、光学的
に二倍にする前に電子光学的変換を実施することが有利
であろう。この場合、光信号周波数の光学式倍化器が必
要とされる。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明は、第二波長lsを有する光波によって搬送される周
波数2f0に変調された信号を供給するために、第一ピ
ークピーク出力Pccと第一波長lcを有する光波によっ
て搬送されるほぼ正弦波状のクロック信号の周波数f0
を二倍にするための方法を提案する。この方法は下記の
ステップを含む。
【0015】− 前記第一波長lcを有する前記周波数
0のクロック信号を、非線形光ミラーNOLMの制御
入力部C2に導入する。
【0016】− 前記第二波長lsを有する連続信号
を、前記非線形光ミラーNOLMの信号入力部1に導入
する。
【0017】− 前記第二波長lsを有する光波によっ
て搬送される周波数2f0に変調された前記信号を、前
記非線形光ミラーNOLMの出力部2で採取する。
【0018】ただし、第一波長と第二波長は、前記非線
形光ミラーNOLM中でほぼ同じ群速度Vgを有する。
【0019】有利な一変形例によれば、ピークピーク出
力Pccの値は実際にPπ以下に選ぶ。ただしPπは、信
号に対するNOLMの切替えの効果を最大にするために
必要なクロック出力である。
【0020】また本発明は、前記ソリトンを前記周波数
sに同期変調することによってビットサイクルfsを有
するソリトン信号を再生する方法を提唱する。この方法
は下記のステップを含む。
【0021】− 前記ソリトン信号から下記の周波数を
有する分数調波を抽出する。
【0022】fsh=fs・2-i(iは正の整数) − 本発明の方法に従って、前記分数調波周波数fsh
光学的に二倍にする。周波数fsのクロック信号を供給
するためにこのステップを、i回繰り返す。
【0023】− 前記光変調器の信号入力部にある前記
ソリトン信号を変調するために、前記周波数fsのクロ
ック信号を光変調器の制御入力部に加える。
【0024】− こうして変調されたソリトン信号を、
前記変調器の出力部で採取する当業者には周知のよう
に、再生はさらに増幅ステップとステップを含むと有利
である。
【0025】本発明による再生方法の様々な変形態様に
よれば、ソリトン信号の前記分数調波を電子的または光
学的に抽出することができる。
【0026】以下の詳細な説明を添付の図面と併せ読め
ば、本発明およびその様々な特徴と利点がさらに良く理
解されよう。
【0027】
【発明の実施の形態】図面は、本発明といくつかの変形
例の原理についての説明のための非限定的な例を示すも
のである。すべての図にわたって、同じ要素には同じ参
照記号が付けられ、またわかりやすくするために必ずし
も原寸通りには表示されていない。
【0028】図2に、本発明の装置において使用するの
に適した、従来技術の非線形ミラー(NOLM)の一例
を概略的に示す。一般的に、NOLMは、光ファイバル
ープLと、4個のゲート1、2、3、4を有し、異なる
ゲート間の光出力の分配を表す結合係数γ/1−γを有
する第一光カップラC1と、制御光ファイバF3を介し
てNOLM中に制御信号を注入するための第二光カップ
ラC2を含む。
【0029】場合によってはループ中に光増幅器GLを
加えることにより、アセンブリに正の利得を与えること
ができ、これによって増幅非線形ミラー(NALM)が
得られるが、このような装置についてはここでこれ以上
は言及しない。
【0030】NOLMによって切り替えるべき光信号
は、入力ファイバF1によってカップラC1のゲート1
に導入される。先ず、ファイバF3に制御信号がなく、
50/50のカップラC1の結合係数の場合を説明す
る。この場合には、前記光信号の50%はゲート4にあ
り、一方、他の50%はカップラC1のゲート3にある
が、この両ゲートの間でπ/2ラジアン(90°)の相
対位相差がある。したがって、これら二つの信号は、5
〜10km程度の長さを有するファイバループ中で互い
に逆方向に伝播する。二つの信号のファイバ経路は同じ
なので、これらの信号はそれぞれカップラC1のゲート
3、4に到着し、このカップラC1で両信号が干渉し合
う。
【0031】これら二つの信号はπ/2だけ位相がずれ
ているので、カップラC1のゲート2に向けられる合成
波に対しては破壊的干渉があり、したがって、出力ファ
イバF2に向かう信号の伝送はない。これに反して、カ
ップラC1のゲート1に向けられる合成波に対しては干
渉は建設的であり、したがってこの場合には、ゲート1
に現れる信号はゲート1の方にミラーNOLMによって
完全に反射される。
【0032】ここで、制御光ファイバF3にある制御信
号が存在する場合を考えることにする。この信号は光カ
ップラC2によってNOLMのループ中で結合され、ル
ープの中を時計の針の方向に伝播する。ループ中を逆方
向に通る信号波は、制御信号の存在によって影響されな
いか、またはほとんど影響されない。これに反して、ル
ープ中を同じ方向に伝播する信号波は妨害される。実際
に、ループLのファイバは、光出力に応じて、さらに正
確にはファイバにおける電界に応じてファイバの屈折率
を変化させる非線形効果(カー効果)を示す。一緒に通
る、すなわち「共伝播する」波の電界は線形的に重なり
合うので、電界の合成強度は、ループL中で他の方向に
伝播する波の合成強度よりも高くなる。
【0033】共伝播する波から見たループLの実効屈折
率は、対向伝播する波から見たループLの実効屈折率と
は異なる。したがってこれらの波の伝播速度も異なる。
これらの波がカップラC1に到達する時間は異なり、し
たがって、これらの波の干渉状態は変更される。光出力
の全部またはほとんどはカップラC1のゲート2にあっ
て、出力光ファイバF2に伝達される。
【0034】こうして、制御ファイバF3における制御
信号の存在によって、制御信号が存在するときには透明
となり制御信号がないときには反射面となる非線形光ミ
ラーの切替えを操作することが可能である。この切替え
は少なくとも100GHz程度と非常に高速に行うこと
ができる。NOLMのループ中に複屈折エレメントを挿
入することによって、ミラーを制御信号が存在するとき
には透明にし、制御信号がないときには反射面にするよ
うに、切替え特性を逆転することができる。この効果
は、この種の装置の機能の非線形動作状態における信号
偏光に対する感度の問題を引き起こす場合もある。
【0035】上述のNOLMは、本発明による方法を利
用してクロック信号の周波数を二倍にするソリトン再生
装置中で使用できるものと合致している。このような装
置については、後で図7を参照してより詳しく説明す
る。
【0036】図3に、切り替えるべき信号の偏光に対し
て無感覚のNOLM切替え器を概略的に示すが、このよ
うな装置は、従来技術文献であるK.ウチヤマ他による
資料D5(1992年)「Ultrafast polarisation - i
ndependent all-optical switching using a polarisat
ion diversity scheme in the nonlinear optical loop
mirror」(Electronics Letters第28巻第20号、18
64〜1866ページ、1992年9月24日)に記載されて
いる。この資料は、切り替えるべき信号の偏光に対して
無感応にされる切替え器としてのNOLMの使用を示し
ている。これは、NOLMのループの中央点で切られ、
90°回転される偏光維持ファイバを使用して得られ
る。この原理を図5に図示する。
【0037】図3に、切り替えるべき信号の偏光に対し
て無感覚のNOLM切替え器を概略的に示すが、このよ
うな装置は、従来技術文献であるK.ウチヤマ他による
資料D5(1992年)「Ultrafast polarisation - i
ndependent all-optical switching using a polarisat
ion diversity scheme in the nonlinear optical loop
mirror」(Electronics Letters第28巻第20号、18
64〜1866ページ、1992年9月24日)に記載されて
いる。この資料は、切り替えるべき信号の偏光に対して
無感応にされる切替え器としてのNOLMの使用を示し
ている。これは、NOLMのループの中央点で切られ、
90°回転される偏光維持ファイバを使用して得られ
る。この原理を図3に図示する。
【0038】切り替えられる信号の偏光からシステムを
無関係にするために、制御入力ファイバF3におけるカ
ップラC2によってループLの中に導かれる制御信号の
偏光を、二つの直交軸A1、A2と45°の角度で注入
する。前述と同じ方法で、偏光分散効果は解消される。
【0039】図4に、NOLMにおいてファイバに沿っ
て伝播される光の波長と群速度Vgとの関係を概略的に
示す。本発明による方法を使用して最適の結果を得るに
は、同じ群速度を有するクロック信号の波長λcとソリ
トン信号の波長λsを使用すると有利である。図4に示
すように、これは、これら二つの波長を両方ともゼロ分
散波長λ0から選択して容易に実現することができる。
【0040】群速度Vgが二つの波長λc、λsに対して
同じであるときには、強度で示すNOLMの透過係数は
下記の式によって与えられる。
【0041】
【数1】
【0042】η=Pcc/Pπ<<1の場合には、強度I
で示す透過係数は周波数正弦波2f 0によって近似する
ことができる。
【0043】図5に、本発明の方法によって得られる結
果、すなわち切替え効率ηの様々な値についての正規化
された透過度I並びに変調位相Φ(ラジアン)とピコ秒
単位で表した時間の関係を概略的に示す。ある制御信号
について、したがって100ピコ秒の周期を有するある
位相変調について、透過度は50ピコ秒の周期を有する
正弦波に似ていることがわかる。すなわち、透過度の周
波数は制御周波数の二倍である。これに反して、位相変
調は非常に小さなη(η=0.05)についてはほぼ二
乗であるが、もっと大きなη(η=0.2)の「チャー
プ」信号を含む。
【0044】図6に、本発明による光を二倍にする方法
を利用したソリトン光再生システムを概略的に示す。
【0045】図6に示される装置では、2f0のビット
周波数を有する再生すべきソリトン形式の光信号は、入
力光ファイバF1を通って到来し、そこで光カップラC
3が信号の一部を採取してこれからクロック再生手段C
LKXによって分数調波周波数f0のクロック信号を抽
出する。次にこの手段CLKXは、前記分数調波周波数
0を有するクロック光信号を、カップラC2を介して
NOLMの制御入力部に加える。ソリトン信号は常に同
じ波長λsにある。クロック信号の波長λcは、ソリトン
の波長λsの中心にある通過帯域を有する帯域フィルタ
BPCによって装置の出力部でクロックをブロックする
が可能なように、ソリトン信号の波長λsとはわずかに
異なることが好ましい。更に、図4を参照して上に説明
したように、同じ群速度を有する波長λs、λcを選択す
るよう考慮する。
【0046】採取カップラC3の下流で、ソリトン信号
は、NOLMのカップラC1の入力ゲート1まで入力光
ファイバF1上を伝播し続ける。図6の装置の一変形例
によれば、ソリトンが最後に増幅または再生されてから
ソリトンによって受ける線路損を補償するために、光増
幅器EDFAをミラーNOLMの上流に置く(EDFA
がNOLMを下流に見る)こともできる。
【0047】NOLMの機能動作は、図2を参照して上
に述べたものに似ている。したがって、NOLMのカッ
プラC1のゲート1に到達したソリトンは、制御カップ
ラC2を介して制御入力部F3に加えられるクロック信
号によって変調される。クロックとソリトンのそれぞれ
の経路による移動時間は、これらの信号がNOLM中を
通るときにこれらの信号が同期できるように調整しなけ
ればならない。
【0048】こうしてソリトン信号はNOLMによって
変調され、これによってソリトンの振幅変調を得ること
ができるようになる。実際に、振幅変調は、再生装置の
出力部におけるゴードンハウスジグ現象を減少さらには
除去するためには満足すべきであると思われる。
【0049】図7に、制御出力Pcの様々な値につい
て、すなわち切替え効率ηの様々な値について、10,
000km台の大洋横断距離におけるリンク長さDと品
質係数Qとの関係の数値シミュレーション結果を示す。
このシミュレーション結果は、長距離リンクにおいて最
良の品質Qを得るためには最低の切替え効率値が最も有
利であることを示している。強度変調のみの結果を示す
曲線を、比較のために示してある。
【0050】図7のシミュレーションでは以下のパラメ
ータを使用する。すなわちデータ伝送速度20ギガビッ
ト/秒、複数の45km区画から成り、区画間に光増幅
器EDFAが配置され、全長9900kmになるDkm
のリンクである。ファイバの減衰率はα=0.23dB
/kmに固定され、従来のファイバの色分散はD=0.
25ps/nm/kmに固定されている。各増幅器ED
FAでは、ノイズASEが信号に加えられ、一定の出力
を供給するように利得が調節される。信号は、従来のse
ch2の形状を有するソリトンパルスとしてコード化され
た10psの128ビットのPRBS(疑似ランダムビ
ット信号を表す英語の頭字語)である。
【0051】すでに記載した図3に従った本発明の方法
によって光の二倍化を実施するには、偏光維持ファイバ
を使用することが好ましい。ループファイバLにおいて
維持軸A1、A2に対して45°に向いた偏光軸を有す
るカップラC2を介して、クロック光信号をNOLM中
に注入する。こうすると、この装置の機能動作は、変調
すべきソリトン信号の偏光に無感応になり、これは従来
の技術による実施に対して大きな利点となる。
【0052】クロック再生手段CLKXは、全光学的手
段にすることも、または光電子的手段にすることもでき
る。
【0053】本発明の方法をi回繰り返して、基本周波
数fshをi回倍化することができる。これは、j<1で
あるすべての整数について、j番号のNOLMの出力信
号を(j+1)番目のNOLMの制御入力部に接続した
i個のNOLMのカスケードを備える装置を使って実現
することができる。最後のNOLMの出力部における周
波数fsは下記の式で表される。
【0054】fs=2ish 以上、NOLMがクロック信号を再生してこれをNOL
Mの制御入力部に供給し、ソリトンオンライン再生シス
テムの実施の際に発生する可能性のあるいくつかの問題
を解決するするように従来の装置を使用するいくつかの
実施例に基づき本発明を説明した。本発明は、実施例に
限定されるものでなく、当業者は、必要に応じて本発明
方法の原理を装置に適合させることができよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】光電子光学的クロック再生回路を有するソリト
ン同期変調装置の概略図である。
【図2】本発明の装置に使用するのに適した非線形光ミ
ラー(NOLM)の一例の概略図である。
【図3】切り替えるべき信号の偏光に無感応なNOLM
切替え器の概略図である。
【図4】光ファイバを伝播する光の波長と群速度との関
係を示す概略グラフである。
【図5】切替え効率ηの様々な値についての時間と正規
化された透過度I並びに位相Φ(ラジアン)との関係を
表す概略グラフである。
【図6】本発明の方法を利用するソリトン光再生システ
ムの概略図である。
【図7】制御出力Pcの様々な値について、大洋横断距
離におけるリンク長さDと品質係数Qとの関係の数値シ
ミュレーション結果を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 ゲート A 軸 BP 帯域フィルタ C 光カップラ CF 複屈折偏光制御装置 CLKX クロック抽出回路 DEL 遅延線 EDFA 入力光増幅器 F 光ファイバ GL 光増幅器 MOD 変調器
フロントページの続き (56)参考文献 Electronics Lette rs,Vol.31,No.12(June 1995)p.p.994−995 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/35 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第二波長λを有する光波によって搬送
    される周波数2fに変調された信号を供給するため
    に、第一ピークピーク出力Pccと第一波長λを有す
    る光波によって搬送されるほぼ正弦波状のクロック信号
    の周波数fを二倍にするための方法であって、 前記第一波長λを有する前記周波数fの前記クロッ
    ク信号を、非線形光ミラーNOLMの制御入力部C2に
    導入するステップと、 前記第二波長λを有する連続信号を、前記非線形光ミ
    ラーNOLMの信号入力部1に導入するステップと、 前記第二波長λを有する光波によって搬送される周波
    数2fに変調された前記信号を、前記非線形光ミラー
    NOLMの出力部2で採取するステップとを含み、前記
    第一波長と第二波長が前記非線形光ミラーNOLM中で
    ほぼ同じ群速度Vgを有する方法。
  2. 【請求項2】 π が前記信号に対する前記NOLMの
    切替えの効果を最大にするために必要な前記クロック信
    号の出力であるとして、ピークピーク出力P cc の値が
    π 以下にされることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 ビットサイクルfsを有するソリトン信
    号を前記周波数fsに同期変調することによって再生す
    る方法であって、 前記ソリトン信号から下記の周波数を有する分数調波を
    抽出するステップと、 fsh=f・2−i(iは正の整数)請求項1または2に記載の方法 に従って、前記分数調波
    周波数fshを光学的に二倍にし、周波数fのクロッ
    ク信号を供給するためにこれをi回繰り返すステップ
    と、 光変調器の信号入力部にある前記ソリトン信号を変調す
    るために、周波数fの前記クロック信号を前記光変調
    器の制御入力部に加えるステップと、 こうして変調されたソリトン信号を前記変調器の出力部
    で採取するステップとを含む再生方法。
  4. 【請求項4】 ビットサイクルfを有するソリトン信
    号を前記周波数fに同期変調することによって再生す
    る方法であって、 前記ソリトン信号から下記の周波数を有する分数調波を
    抽出するステップと、 fsh=f・2−i(iは正の整数)請求項1または2に記載の方法 に従って、前記分数調波
    周波数fshを光学的に二倍にし、周波数f/2のク
    ロック信号を供給するためにこれをi−1回繰り返すス
    テップと、 NOLMの信号入力部にある前記ソリトン信号を変調す
    るために、周波数f/2の前記クロック信号を前記N
    OLMの制御入力部に加えるステップと、 こうして変調されたソリトン信号を前記NOLMの出力
    部で採集するステップとを含む再生方法。
  5. 【請求項5】 増幅ステップとフィルタステップをさら
    に含む請求項3または4に記載の再生方法。
  6. 【請求項6】 ソリトン信号の前記分数調波を、前記光
    変調器の前記制御入力部に加える前に、光学的に抽出し
    て電子信号に変換することを特徴とする請求項1または
    2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ソリトン信号の前記分数調波を光学的に
    抽出し、電子信号に変換せずに、前記光変調器の前記制
    御入力部に加えることを特徴とする請求項1または2に
    記載の方法。
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