JP3177562B2 - 少遅延サブバンド適応フィルタ装置 - Google Patents

少遅延サブバンド適応フィルタ装置

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JP3177562B2
JP3177562B2 JP06644394A JP6644394A JP3177562B2 JP 3177562 B2 JP3177562 B2 JP 3177562B2 JP 06644394 A JP06644394 A JP 06644394A JP 6644394 A JP6644394 A JP 6644394A JP 3177562 B2 JP3177562 B2 JP 3177562B2
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アール. モルガン デニス
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • H03H21/0025Particular filtering methods
    • H03H21/0027Particular filtering methods filtering in the frequency domain

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に適応ろ波技術
の分野に関し、具体的には適応雑音消去のための前記技
術の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】適応ろ波技術は、現在、適応配列、適応
回線改善、適応モデル化とシステム同定、適応等化、お
よび、適応雑音消去(音響エコー消去および能動形雑音
制御を含む)のような、数多くの用途に広く使用されて
いる。
【0003】詳しく言えば、適応雑音消去問題は、代表
的な場合、1次原始信号から低減または除去される(す
なわち、消去される)べき外乱(すなわち、雑音)の推
定値を反映する信号の生成を必要とする。推定信号は、
決定されると、外乱の影響を減らすため、1次原始信号
から差引かれる。詳しく言えば、能動形雑音制御は、予
め存在する雑音性外乱の影響を打消すための2次信号
(例えば、音)の生成を必要とする。
【0004】適応ろ波技術は、外乱の一部が除去された
原始信号が、外乱の存在を一層減らす(例えば、最小化
する)ために、繰返しテストされ処理されうるので、適
応雑音消去の文脈で有利に使用される。適応ろ波のある
用途では、数百個のタップを備えた長さの適応フィルタ
が必要とされる。このような用途の範例では、複雑な機
械構造物と音響エコー消去(いずれも長インパルス応答
を特徴とする)とのための広帯域能動形雑音制御が必要
とされる。
【0005】これらの長適応フィルタに伴う計算上の負
担のため、これらのフィルタを数多くの低コスト用途に
充てることが不可能となる。計算の複雑さに加えて、数
多くのタップを備えた適応フィルタは、特に、基準信号
スペクトルが広いダイナミックレンジを有するとき、長
い収束時間にも苦しめられる。
【0006】サブバンドの使用を含む技術は、最近、前
記問題を扱うのに利用されるようになった。サブバンド
方式では、基準信号および外乱信号は複数のサブバンド
に分解される。これらのサブバンドにおいて、適応重み
を決定し、外乱の推定値を生成し、外乱の推定値を分解
された外乱信号から差し引いて、分解された誤り(誤
差)信号を導出する。その後、分解された誤り信号が合
成される。サブバンド内で信号を処理することには、2
倍の利点がある。まず、計算上の負担は、タップ長さと
重み更新率とを、共に、各サブバンド内で間引処理する
ことができるので、ほぼ、サブバンドの数だけ低減され
る。ついで、各サブバンド内のスペクトルダイナミック
レンジが全一スペクトルレンジと比較して非常に狭くな
るので、より速い収束が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、既存のサブバ
ンド技術の1つの欠点は、サブバンド信号を得るのに使
用される帯域通過フィルタによって、遅延が挿入される
ことである。この遅延は、幾つかの用途について問題と
なる。例えば、能動形雑音制御において、遅延は、良好
な消去が達成される帯域幅を厳しく制限してしまう。音
響エコー消去について、幾つかの伝送システムには、非
常に少ない信号経路遅延しか許されていない。このた
め、従来のサブバンド適応ろ波技術は、少遅延を必要と
する用途について除外される虞がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(例えば)適
応雑音消去に使用される外乱推定信号を生成する技術を
提供する。本発明の実施態様によれば、基準情報を反映
する信号は、複数個のサブバンドフィルタによってろ波
されることにより、複数個のサブバンド基準信号を生じ
る。外乱を反映する信号は、前記サブバンドフィルタと
同一個数のサブバンドフィルタによりろ波されることに
より、複数個のサブバンド外乱反映信号を生じる。つい
で、複数個の時間領域サブバンド重み付け係数集合が生
成される。各時間領域サブバンド重み付け係数集合は、
対応するサブバンド基準信号と、対応するサブバンド外
乱反映信号とに基づいて得られる。各時間領域サブバン
ド重み付け係数集合は、周波数領域サブバンド重み付け
係数集合に変換される。ついで、すべての周波数領域サ
ブバンド重み付け係数は、複合され、周波数領域重み付
け係数結合集合を生じる。ついで、この複合集合のすべ
ての係数は、再び、時間領域に変換される。ついで、結
果として生じた複合時間領域重み付け係数集合は、外乱
推定信号を生成するため基準信号をろ波するプログラマ
ブルフィルタに供給される。サブバンドは、重み付け係
数を計算するためにのみ使用されるため、外乱推定信号
は、サブバンドを経由せずに基準信号から生成される。
したがって、外乱推定信号の生成中には遅延は挿入され
ない。さらに、本発明の適応雑音消去システムでは、外
乱推定信号は、外乱源信号のサブバンド処理を必要とせ
ずに、雑音信号から差し引かれる。したがって、本発明
の技術を用いた適応雑音消去システムには遅延は挿入さ
れない。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例の適応雑音消去
用少遅延サブバンド適応フィルタのブロック線図であ
る。外乱信号d(t)は、低減または除去されるべき外
乱を反映する。基準信号x(t)は、低減されるべき外
乱と相関する基準情報を反映する信号である。例えば、
音響エコー消去において、マイクロホンの出力信号のあ
る一定の成分を消去することが望ましい。これらの成分
は、拡声器に対するマイクロホン近似の結果として生成
される。このようなことは、従来のスピーカホンによっ
てなされている。このような場合、外乱信号d(t)
は、マイクロホンの出力信号(外乱を含む)を表現し、
基準信号x(t)は、拡声器の(外乱の基となる)入力
信号を表現する。外乱信号d(t)が外乱の一部でない
原始信号のその部分を含むこともあるし、含まないこと
もあることに留意してほしい。本発明の実施例は、マイ
クロホン出力信号から、外乱と相関する信号の諸部分を
除去する(以下、図2に関する議論参照)。
【0010】本発明の第1実施例によれば、基準信号x
(t)は、伝達関数Wを有するプログラマブルフィルタ
12によりろ波される。この伝達関数は、繰返しにより
得られ、逆高速フーリエ変換(FFT)プロセッサ24
により供給されるMN(すなわちM×N)個の重み(す
なわち、係数)wの集合に基づく。(外乱信号の推定値
を反映する)ろ波済信号は、ついで、(伝達関数Cを有
する)消去経路フィルタ26によりろ波される。これに
より、外乱推定信号d^(t)が生じる。外乱推定信号
d^(t)は、プログラマブルフィルタ12から出力さ
れた信号と同様に、外乱信号d(t)から除去されるべ
き外乱推定値を反映する。外乱信号d(t)からの外乱
推定信号d^(t)の除去は、総和器14により行われ
る。
【0011】消去経路フィルタ26は、プログラマブル
フィルタ12により生成された信号に対する環境によっ
て加わる固有伝達関数を表現する。例えば、能動形雑音
制御においては、予め存在する所定の外乱の影響を消去
する拡声器からの音を生じることにより、特定の物理的
位置に「無音域」を形成することが望まれる。この場
合、消去経路フィルタ26の伝達関数Cは、拡声器自体
による拡声器の入力信号への影響と、拡声器と目標「無
音域」との間の大気(または、音が伝搬する他の媒質)
の影響とを反映する。
【0012】換言すれば、能動形雑音制御システムが拡
声器に供給されるべき所定信号(すなわち、プログラマ
ブルフィルタ12の出力)を生成するとしても、達成さ
れる実消去結果は、拡声器と大気との影響により「ろ波
された」生成信号に基づくことになる。
【0013】この結果、伝達関数Cは、拡声器の入力か
ら目標無声域の位置までの電気音響的(または、電気機
械的)伝達関数を表現する。前述の音響エコー消去の場
合のような他の場合には、総和器14への直接アクセス
が可能なので、消去経路フィルタ26は、存在しない。
すなわち、プログラマブルフィルタ12の出力信号は、
総和器14を電気的に実現することにより、外乱信号d
(t)から、直接差引いてもよい。
【0014】総和器14は、外乱信号d(t)から外乱
推定信号d^(t)を差引くことにより、外乱信号から
外乱推定値を除去し、残留誤り信号e(t)を生じる。
さらに、残留誤り信号e(t)は、外乱推定信号d^
(t)に基づいている。外乱推定信号d^(t)は外乱
の推定値を反映しているため、信号e(t)もまた、外
乱の推定値を反映する信号である。総和器14の動作
は、(例えば、能動形雑音制御の場合のような)物理的
環境または(音響エコー消去の場合のような)電気部品
によって達成される。(外乱信号d(t)が原始信号の
望ましい部分を含むか否かによって)残留誤り信号e
(t)が外乱の一部でない原始信号の望ましい部分を含
むこともあるし、含まないこともあることに留意してほ
しい。
【0015】しかし、外乱の一部である残留誤り信号e
(t)のその部分は、低減されるべき(最小化されるべ
き)実残留外乱(残留誤り)を表現する。換言すれば、
実残留誤りは、外乱信号と(したがって、基準信号x
(t)とも)相関する残留誤り信号e(t)の残差部分
である。実施例の作用には、平均二乗残留誤りが低減さ
れるように、プログラマブルフィルタ12のすべての係
数wの繰返し調整が含まれる。
【0016】プログラマブルフィルタ12のすべての係
数を適合させるために使用される技術は、当業者に周知
の複素最小平均二乗の従来の修正形式を使用することで
ある。この修正形式は、ろ波済基準信号y(t)を生成
するために、消去経路推定フィルタ28により、最初
に、基準信号x(t)をろ波することにより、消去経路
伝達関数Cの効果を補償する。ろ波済基準信号y(t)
は、基準信号x(t)と同様に、外乱と相関する基準情
報を反映する。消去経路推定フィルタ28は、消去経路
フィルタ26の伝達関数Cの推定値を反映する伝達関
数、C^を有する。
【0017】このようにして、プログラマブルフィルタ
12が使用するべき係数の選択により、消去経路フィル
タ26の効果が適切に補償される。この技術は、当業者
に「ろ波済x」最小平均二乗(FXLMS)法として周
知である。もちろん、消去経路フィルタ26が存在しな
い場合(例えば、音響エコー消去の場合)は、消去経路
推定フィルタ28をも必要としない。このような場合
は、伝達関数CとC^との両方が1に等しい(恒等関
数)と見なされてもよい。
【0018】本発明の実施例によれば、ろ波済基準信号
y(t)は、(M+1)個の単側波帯帯域通過フィルタ
からなる集合の使用により、サブバンド基準信号y0
1,...,yMの集合に分解される。これらの単側波帯
帯域通過フィルタ、すなわち、サブバンドフィルタ16
−0,16−1,...,16−M(以下、サブバンドフ
ィルタ16−mと総称する)は、それぞれ、伝達関数H
0,H1,...,HMを有する。同様に、残留誤り信号e
(t)は、(M+1)個の単側波帯帯域通過フィルタか
らなる集合の使用により、サブバンド残留誤り信号
0,e1,...,eMの集合に分解される。これらの帯域
通過フィルタ、すなわち、サブバンドフィルタ18−
0,18−1,...,18−M(以下、サブバンドフィ
ルタ18−mと総称する)も、それぞれ、(同一の)伝
達関数H0,H1,...,HMを有する。これらのサブバン
ドフィルタは、0から標本化率までの周波数範囲に亘
る。
【0019】各サブバンドにおいて、狭められた周波数
範囲を反映するため、サブバンド基準信号とサブバンド
残留誤り信号との両方は、サブバンドフィルタ16−m
および18−mにより適切に間引処理される(すなわ
ち、ダウンサンプリングされる)。このようなダウンサ
ンプリングは、サブバンド処理技術において従来技術に
属する。一例として、Mは、32である。
【0020】ろ波済基準信号y(t)と残留誤り信号e
(t)とが対応サブバンド信号の集合に分解されると、
N(複数)個の適応重み(すなわち、フィルタ係数)か
らなる集合が各サブバンド信号について、それぞれ、算
出される。上述の通り、最小平均二乗プロセッサ20−
0,20−1,...,20−M(以下、最小平均二乗プ
ロセッサ20−mと総称する)により、それぞれ、実現
される従来の複素最小平均二乗法が使用される。詳しく
言えば、最小平均二乗プロセッサ20−0は、N個の係
数からなる集合w0を生成し、最小平均二乗プロセッサ
20−1は、N個の係数からなる集合w1を生成し、最
小平均二乗プロセッサ20−Mは、N個の係数からなる
集合wMを生成する。各最小平均二乗プロセッサの具体
的機能は、図2に図解されており、以下に詳述される。
一例として、Nは、32である。
【0021】各最小平均二乗プロセッサ20−mが各サ
ブバンドについて、それぞれ、適応重みw0
1,...,wM(以下、適応重みwmと総称する)を生成
して後、これらの係数集合は、それぞれ、高速フーリエ
変換プロセッサ22−0,22−1,...,22−M
(以下、高速フーリエ変換プロセッサ22−mと総称す
る)により、周波数領域に変換される。具体的に言え
ば、各高速フ−リエ変換プロセッサ22−mは、N個の
周波数領域係数からなる集合を生じる。これらの高速フ
−リエ変換プロセッサは、従来の高速フーリエ変換技術
により実現してもよい。
【0022】ついで、(M+1)個の周波数領域係数集
合は、適切に重ね合わされ、逆高速フーリエ変換プロセ
ッサ24により逆変換されることにより、プログラマブ
ルフィルタ12について(時間領域)フィルタ係数w
(すなわち、伝達関数Wの係数)を得る。逆高速フーリ
エ変換プロセッサ24は、従来の逆高速フーリエ変換技
術により実現してもよい。周波数重ね合わせの範例は、
図7に図解されており、以下に説明される。(広帯域)
フィルタ係数が実数であるから、広帯域フィルタ応答の
正の周波数成分に対応して、標本化帯の半分のみが実際
に処理される。広帯域フィルタ応答の他の半分は、複素
共役対称として形成される。
【0023】高速フーリエ変換と逆高速フーリエ変換と
は、間引処理された標本化率で行われる必要がない。高
速フーリエ変換と逆高速フーリエ変換とが間引処理され
たすべての標本について1回のみ計算されるならば、計
算量のかなりの低減を実現することができる。これに伴
って、収束の遅れも軽度となる。また、広帯域フィルタ
畳込みは、ベクトルコプロセッサを使用することによ
り、または、直交変換技術を使用することにより、一層
効率的に計算されることも留意してほしい。ベクトルコ
プロセッサは、高速畳込み専用であり従来技術に属する
専用ハードウェア素子である。また、高速フーリエ変換
のような従来の直交変換技術を使用して、高速畳込みを
実現することができる。しかし、信号経路に遅延が入り
込まないことを確保するためには、幾分かの配慮がなけ
ればならない。
【0024】通常、高速フーリエ変換畳込みは、スルー
プットにブロック遅延をもたらすことになる。しかし、
これは、広帯域フィルタ係数を同一長さのセグメントに
分割することにより、避けることができる。ついで、第
1セグメントを用いる処理は、直接畳込みによって実現
し、残りのセグメントは、時系列での高速畳込みによっ
て処理される。このような方法で、高速畳込み部は、必
要な時に、出力が入手可能となるように、直接畳込みの
ための標本数だけ、時間的に先行して開始される。この
結果、広帯域畳込みのための計算の全回数は、(計算の
高速部を無視すれば)ほぼ、セグメントの数だけ削減さ
れる。
【0025】図2には、従来の最小平均二乗プロセッサ
20−mの具体的動作が図解されている。各最小平均二
乗プロセッサは、入力としてサブバンド基準信号y
m(t)とサブバンド残留誤り信号em(t)とを取込
み、所定サブバンドについてN個の重み(係数)からな
る集合wmを出力する。シフトレジスタ30を除いて、
図2に示された各素子は、各最小平均二乗プロセッサ2
0−m内でN回複製されることに留意してほしい。具体
的に言えば、サブバンド基準信号ym(t)は、シフト
レジスタ30(すなわち、N個のタップを有するタップ
遅延線)により処理されることにより、N個の値からな
る集合ymを生じる。図2の星印によって示されている
ように、これらの値のそれぞれの複素共役が計算され
る。こうして生じたN個の値のそれぞれとサブバンド残
留誤り信号em(t)との積は、乗算器32により計算
される。
【0026】最後に、この乗算により生じたN個の値の
それぞれは、(利得μの)増幅器34を通され、加算器
36と遅延器38とにより積分されることにより、集合
mのN個の適応重みのうちの1個を生じる。この過程
は、サブバンド基準信号と相関するサブバンド残留誤り
信号のその部分のみが図1のシステムの適応ろ波過程に
より除去されることを保証する。したがって、外乱信号
d(t)が外乱の一部でない原始信号を含むときは、本
発明の技術は、事実として、外乱と相関する信号のその
部分のみを有利に除去することになる。
【0027】説明のため、図1に示された少遅延サブバ
ンド適応フィルタについて、M=32およびN=32を
仮定する。ついで、MN/2=512個のタップからな
る広帯域フィルタがプログラマブルフィルタ12につい
て選択され、32個のサブバンドフィルタバンクが2倍
臨界標本化(すなわち、16という因数による間引処
理)を伴う従来の多相高速フーリエ変換技術を使用し
て、設計される。
【0028】サブバンドフィルタバンクは、最初と最後
とのフィルタが同一サブバンドの2個のハーフを反映す
るとき、実際、33(M+1)個のサブバンドフィルタ
からなることに留意してほしい。図3には、この説明用
範例の複素共役対称のために処理されるもののみである
最初のM/2+1=17個のフィルタの周波数応答が示
されている。
【0029】各サブバンドは、N=32個のタップを使
用して、512タップインパルス応答に亘る。サブバン
ド応答重み集合wmのそれぞれは、32点高速フーリエ
変換プロセッサ22−mにより変換されることにより、
サブバンド毎に32個の周波数を得る。ついで、これら
の周波数は、図4に示される方法で重複され、512点
スペクトルのうち点0から点255を形成する。
【0030】詳しく言えば、サブバンド信号0から得ら
れた周波数は、最初に割当てられ、これにサブバンド1
から得られた周波数が続く。以下、同様。N=32個の
周波数の中心周波数(16)のみが奇数番号のサブバン
ドに使用され、32個の周波数の上下四半部(すなわ
ち、上側8個と下側8個)のみが偶数番号のサブバンド
に使用される。また、偶数番号サブバンド内の周波数の
前記上下四半部は、合成前に転置される。ついで、行列
は、点256を零に設定し、点257〜511が満たさ
れるのを防ぐ手段として、点1〜255の複素共役を使
用することにより、完成される。最後に、512点スペ
クトルは、512点逆高速フーリエ変換プロセッサ24
に変換されることより、プログラマブルフィルタ12に
ついて広帯域フィルタ重みwを得る。前記範例は、説明
のためだけに記述されたことに留意してほしい。
【0031】本発明の技術は、任意の数のタップ、任意
の数のサブバンド、任意の間引因数(これらのすべて
は、具体的用途に対して最適化される)等に対して適宜
当てはまる。伝達関数C=1、すなわち、消去経路フィ
ルタ26(というよりは、消去経路推定フィルタ28)
が存在しないときは、図1のシステムの特殊ケースが生
じる。この場合には、図1のシステムは、図5に示され
た少遅延サブバンド最小平均二乗システムと等しくな
る。この特殊ケースは、音響エコー消去問題(この場
合、x(t)は、電気線経路入力信号であり、d(t)
は、マイクロホン信号であり、総和器14は、出力信号
e(t)を生じる電子的減算回経路である)に関係す
る。図1の場合と同様に、プログラマブルフィルタ12
から出力された信号d^(t)は、外乱信号d(t)の
推定値を示す。
【0032】図1および図5に示された少遅延サブバン
ドシステムは、残留誤り信号出力がサブバンド残留誤り
フィルタバンクに帰還されるので、閉ループシステムと
して特徴づけられる。図5に示された少遅延サブバンド
システムの(消去経路伝達関数が存在しない)特殊ケー
スとして他の例がありうる。このような例(すなわち、
本発明の第2実施例)は、開ループシステムとして特徴
づけられる。本発明の第2実施例は、図6に示されたシ
ステムにより図解される。
【0033】具体的に言えば、図6に示された開ループ
システムにおいて、最小平均二乗プロセッサ20−0,
20−1,...,20−Mは、それぞれ、動作の異なる
最小平均二乗プロセッサ40−0,40−1,...,4
0−M(以下、最小平均二乗プロセッサ40−mと総称
する)に代えられる。
【0034】各最小平均二乗プロセッサ40−mは、N
個の適応重みからなる集合wmを生成するほかに、(対
応「局在」サブバンド残留誤り信号e0,e1,...,eM
(以下、局在サブバンド残留誤り信号emと総称する)
を得るのにそれぞれ使用される)サブバンド外乱推定信
号d0^,d1^,...,dM^(以下、サブバンド外乱推
定信号dm^と総称する)を生成する。これらの局在サ
ブバンド残留誤り信号のそれぞれは、再び、対応する最
小平均二乗プロセッサに供給される。
【0035】具体的に言えば、サブバンドフィルタ18
−mは、(外乱を表わす)外乱信号d(t)を複数個の
サブバンド信号d0,d1,...,dM(以下、サブバンド
信号dmと総称する)に分解する。これは、もちろん、
(サブバンドフィルタ18−mが(外乱をも表わす)残
留誤り信号e(t)をサブバンド残留誤り信号emに分
解する)図5に示されたシステムと対照関係にある。つ
いで、図6に示されたシステムにおいて、各サブバンド
総和器42−0,42−1,...,42−M(以下、サ
ブバンド総和器42−mと総称する)は、対応する最小
平均二乗プロセッサ40−mに供給されるべき局在サブ
バンド残留誤り信号emを計算する。
【0036】終局的に、プログラマブルフィルタ12
は、最小平均二乗プロセッサ40−mの出力に基づい
て、(外乱の推定値を表わす)外乱推定信号、d^
(t)を生成する。(広帯域)残留誤り信号e(t)
は、サブバンド重み計算に帰還されないので、図6に示
されたシステムは、図5に示されたシステムの開ループ
版と特徴づけられる。
【0037】図7には、図4に示されたシステムの従来
の最小平均二乗プロセッサ40−mの具体的動作が図解
されている。最小平均二乗プロセッサ40−mの動作
は、図2に図解された最小平均二乗プロセッサ20−m
の動作とほぼ同一である。相違は、図4に示されたシス
テムの動作に関連して上述された目的のためサブバンド
外乱推定信号、dm^(t)を生成する乗算器44が最
小平均二乗プロセッサ40−mに付加されていることで
ある。
【0038】図6に図解されたような開ループシステム
の収束は、初期において、図5に示された閉ループシス
テムの収束よりも速くなる。しかし、初期収束相の後、
閉ループシステムは、開ループシステムより大きな速度
で収束し続ける。このため、両技術を組込んだシステム
を提供することは、利点がある。このような、本発明の
実施例によれば、開ループ技術がまず使用され、つい
で、閉ループ技術へ切換えられる。例えば、サブバンド
フィルタ18−mの入力端および出力端に(電気的)ス
イッチが設けられる。入力スイッチは、各サブバンドフ
ィルタに外乱信号d(t)または残留誤り信号e(t)
を供給するように設計される。出力スイッチは、各サブ
バンドフィルタの出力を対応サブバンド総和器42−m
に供給するように、または、対応最小平均二乗プロセッ
サ40−mに直接供給するように設計される。このよう
にすれば、複合収束特性を有する実施例が得られる。
【0039】図8は、音響雑音問題を取扱う能動形雑音
制御の適用を図解する。1次外乱源50は、閉じられた
部屋内で音響雑音を生成する。具体的に言えば、拡声器
45を制御して消去性音響信号を出力することにより、
マイクロホン46の回りに「無音域」を創出することが
望まれる。したがって、マイクロホン46は、最小化さ
れるべき残留誤り信号e(t)を得る。基準信号x
(t)は、1次外乱源50に近接したマイクロホン48
から得られる。この結果、基準信号は、目標とする無音
域から取除かれるべき外乱と非常に相関性が高いと仮定
される。音響伝達関数Hd,HxおよびCは、環境に固有
である(すなわち、閉じられた部屋の音響効果から生じ
る)ので、制御が存在しない伝達関数である。
【0040】図9には、図8に図解された能動形雑音制
御問題に適用された図1のシステムが示されている。
(一点鎖線で示された)ボックス56内に含まれるシス
テムの構成要素は、基準信号部x(t)と残留誤り「観
察部」s(t)とを除いて、直接アクセスまたは直接制
御が利用できない環境のその部分と、本発明の技術によ
り供給されるべき制御入力(プログラマブルフィルタ1
2の出力)とを表現する。
【0041】具体的に言えば、(伝達関数Hxを有す
る)フィルタ52は、外乱源50が部屋内を移動しマイ
クロホン48に捕捉されることにより基準信号x(t)
を生じるので、外乱源50に対する環境の影響を表わ
す。伝達関数Hdを有するフィルタ54は、外乱源50
が部屋内を移動して、マイクロホン46の回りの目標無
音域に達するので、外乱源50に対する環境の影響を表
わす。伝達関数Cを有する消去経路フィルタ26は、
(フィルタ54によりろ波された)外乱源50を消去す
る目的のため、プログラマブルフィルタ12により生成
された信号に対する環境(および拡声器45自体)の影
響を表わす。
【0042】総和器14は、目標無音域において生じた
前記諸音響信号の音響的複合の固有過程を表わす。した
がって、プログラマブルフィルタ12を制御するフィル
タ重みwの生成を通じて、残留誤り信号e(t)を最小
化することにより、無音域は、確保される。プログラマ
ブルフィルタ12は、伝達関数Hdおよび(HxC)-1
複合された長さに亘るように、十分な数のタップを有す
る。
【0043】図10には、音響エコー消去問題に適用さ
れた図1のシステムが図解されている。この場合、基準
信号x(t)は、「遠端」受信信号と解釈され、Hは、
(フィルタ58により達成された)音響エコー経路伝達
関数と解釈され、残留誤り信号e(t)は、(所望「近
端」原始信号が付加される)エコー消去済戻り信号と解
釈される。この結果、残留誤り信号e(t)を最小化す
ることにより、生じた複合信号(すなわち、原始信号と
残留誤り信号との和)へのエコー効果は、適切に低減さ
れることになる。図4に示されたシステムの開ループの
実施例も、類似の方法で音響エコー消去問題を取扱うの
に使用されることに留意してほしい。
【0044】説明を明確にするため、本発明の説明用実
施例は、個別の(「プロセッサ」と名づけられた機能ブ
ロックを含めて)機能ブロックから成るものとして示さ
れた。これらの機能ブロックが表現する機能は、ソフト
ウェアを実現するハードウェア(限定されないが)を含
めて、共用または専用ハードウェアの使用を通じて提供
してもよい。例えば、図に示されたプロセッサの機能
は、1個の共用プロセッサによって提供されてもよい。
【0045】明細書中、「プロセッサ」の語の使用は、
ソフトウェアを実現しうるハードウェアのみを指すと解
釈されるべきでない。
【0046】本発明の説明用実施例は、AT&TDSP
16もしくはDSP32Cのようなディジタル信号プロ
セッサ(DSP)ハードウェア、前述した作用を行うソ
フトウェアを記憶する読出し専用メモリ(ROM)、お
よび、ディジタル信号プロセッサの結果を記憶するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)を含んでいてもよい。超
大規集積(VLSI)ハードウェア、および、汎用ディ
ジタル信号プロセッサ回路と組合わされたカスタム超大
規集積回経路を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による少遅延サブバンド適
応フィルタのブロック線図である。
【図2】図1に示されたシステムの従来の最小平均二乗
プロセッサのブロック線図である。
【図3】図1に示されたシステムの説明用範例のサブバ
ンドフィルタの周波数応答を示す図である。
【図4】図1に示されたシステムの説明用実施例の周波
数重ね合わせ過程を示す図である。
【図5】消去経路フィルタのない図1のシステムを示す
ブロック線図である。
【図6】本発明の第2実施例の少遅延サブバンド適応フ
ィルタのブロック線図である。
【図7】図6に示されたシステムの従来の最小平均二乗
プロセッサのブロック線図である。
【図8】音響雑音問題を取扱う能動形雑音制御技術の適
用を示す模式図である。
【図9】図8に示された能動形雑音制御の文脈で使用さ
れた図1のシステムを示すブロック線図である。
【図10】音響エコー消去問題に適用された図1のシス
テムを示すブロック線図である。
【符号の説明】
12 プログラマブルフィルタ 14 総和器 16−m サブバンドフィルタ 18−m サブバンドフィルタ 20−m 最小平均二乗プロセッサ 22−m 高速フーリエ変換プロセッサ 24 逆高速フーリエ変換プロセッサ 26 消去経路フィルタ 28 消去経路推定フィルタ 30 シフトレジスタ 32 乗算器 34 増幅器 36 加算器 38 遅延器 40−m 最小平均二乗プロセッサ 42−m サブバンド総和器 44 乗算器 45 拡声器 46 マイクロホン 48 マイクロホン 50 1次外乱源 52 フィルタ 54 フィルタ 56 ボックス 58 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ チイ フー スィ アメリカ合衆国、20877 メリーランド、 モントゴメリー、ライドアウト コー ト 1 (56)参考文献 特開 平4−123606(JP,A) 特開 平4−123621(JP,A) 特開 平3−143035(JP,A) 特開 昭62−125722(JP,A) 特開 平5−129890(JP,A) 特開 昭48−65822(JP,A) 特開 昭50−147644(JP,A) 1993IEEE Internatio nal Conference on Acuostics,Speech,a nd Signal Processi ng,1993.ICASSP−93,Vo l.1(1993−4−27〜30)p.181− 184 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 21/00 G05B 13/00 G10K 11/178 H03H 17/02 613 H04B 1/10 JICSTファイル(JOIS)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外乱の推定値を反映する信号を生成する
    方法において、 a.複数のサブバンドフィルタで、基準情報を反映する
    信号をフィルタリングして、複数のサブバンド基準反映
    信号を生成するステップと、 b.複数のサブバンドフィルタで、外乱を反映する信号
    をフィルタリングして、複数のサブバンド外乱反映信号
    を生成するステップと、 c.前記サブバンド基準反映信号と、前記サブバンド外
    乱反映信号とに基づいて、複数の時間領域サブバンド重
    み付け信号集合を生成するステップと、 d.前記複数の時間領域サブバンド重み付け信号集合を
    複合して複合時間領域重み付け信号集合を形成するステ
    ップと、 e.前記複合時間領域重み付け信号集合を用いて、前記
    基準情報を反映する信号をフィルタリングして、外乱の
    推定値を反映する信号を生成するステップとを有するこ
    とを特徴とする、外乱の推定値を反映する信号を生成す
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記基準情報を反映する信号は、前記外
    乱を反映する信号と相関があることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップcは、複素最小平均二乗法
    を使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップdは、 f.前記複数の時間領域サブバンド重み付け信号集合を
    複数の周波数領域サブバンド重み付け信号集合に変換す
    るステップと、 g.前記複数の周波数領域サブバンド重み付け信号集合
    を複合して、複合周波数領域重み付け信号集合を形成す
    るステップと、 h.前記複合周波数領域重み付け信号集合を複合時間領
    域重み付け信号集合に変換するステップとを含むことを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップfは、フ−リエ変換を行う
    ステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ステップhは、逆フ−リエ変換を行
    うステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記基準情報を反映する信号は、基準信
    号からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記基準情報を反映する信号は、基準信
    号をフィルタリングすることによって生成されることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記外乱を反映する信号は、さらに、前
    記外乱の推定値を反映する信号を反映することを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 外乱の推定値を反映する信号を生成す
    る適応フィルタ装置において、 基準情報を反映する信号に基づいて、複数のサブバンド
    基準反映信号を生成する複数のサブバンドフィルタと、 外乱を反映する信号に基づいて、複数のサブバンド外乱
    反映信号を生成する複数のサブバンドフィルタと、 前記サブバンド基準反映信号と、前記サブバンド外乱反
    映信号とに基づいて、複数の時間領域サブバンド重み付
    け信号集合を生成する手段と、 前記複数の時間領域サブバンド重み付け信号集合を複合
    して複合時間領域重み付け信号集合を形成する手段と、 前記複合時間領域重み付け信号集合を用いて、前記基準
    情報を反映する信号をフィルタリングして、外乱の推定
    値を反映する信号を生成するプログラマブルフイルタと
    を有することを特徴とする適応フィルタ装置。
  11. 【請求項11】 前記基準情報を反映する信号は、前記
    外乱を反映する信号と相関があることを特徴とする請求
    項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の時間領域サブバンド重み付
    け信号集合を生成する手段は、複素最小平均二乗法を使
    用することを特徴とする請求項10に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記複合時間領域重み付け信号集合を
    形成する手段は、 前記複数の時間領域サブバンド重み付け信号集合を複数
    の周波数領域サブバンド重み付け信号集合に変換する手
    段と、 前記複数の周波数領域サブバンド重み付け信号集合を複
    合して、複合周波数領域重み付け信号集合を形成する手
    段と、 前記複合周波数領域重み付け信号集合を複合時間領域重
    み付け信号集合に変換する手段とを含むことを特徴とす
    る請求項10に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の時間領域サブバンド重み付
    け信号集合を複数の周波数領域サブバンド重み付け信号
    集合に変換する手段は、フ−リエ変換を行う手段を含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記複合周波数領域重み付け信号集合
    を複合時間領域重み付け信号集合に変換する手段は、逆
    フ−リエ変換を行う手段を含むことを特徴とする請求項
    14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記基準情報を反映する信号は、基準
    信号からなることを特徴とする請求項10に記載の装
    置。
  17. 【請求項17】 基準信号に基づいて、前記基準情報を
    反映する信号を生成するフィルタをさらに有することを
    特徴とする請求項10に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記外乱を反映する信号は、さらに、
    前記外乱の推定値を反映する信号を反映することを特徴
    とする請求項10に記載の装置。
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