JP3177111U - 食品容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋の開け閉めが容易で、車中や公園など、テーブルがない環境でも場所を問わずに食べ易く、子供や女性、お年寄りなど力が弱い人でも開け易く、樹脂製であっても汁物に適した構造が簡易である食品容器を提供する。
【解決手段】本体1、蓋取付枠2及び開閉蓋3により構成する。本体1の上端部に蓋取付枠2を螺合して着脱自在とする。本体1と蓋取付枠2の螺合時には、本体1の上端部縁と蓋取付枠2の内周面に形成した突条21間に介在するパッキン4を挟圧する。パッキン4は、突条21よりも更に内方へ張り出た突出部41を有すること、開閉蓋3を蓋取付枠2に起倒可能に軸支して冠着自在に係止し、蓋取付枠2への冠着時に、前記パッキン4の突出部41に当接して密閉する突合片32を開閉蓋3に環状に垂設した。
【選択図】図2

Description

本考案は食品容器に関するものであり、詳しくは、スープ等の汁を伴う食品を収容して携帯する食品容器に関するものである。
例えば、従来の弁当箱等の食品容器において、特開平9−156671号公報や実用新案登録第3049593号公報では、収容した食品から汁が容器と蓋の間から流出するのを防止するため、両部材の当接部分や接合部分或いは積層部分にパッキン等の部材を介在させていることが開示されている。
また、特開2002−306243号公報や実用新案登録第3167583号公報では、お茶、味噌汁或いはスープ等の汁物を収容する特には、特に水漏れを防ぐため容器と蓋との連結部にネジを切って螺合することにより目的を達成することが開示されている。
特開平09−156671号公報 実用新案登録第3049593号公報 特開2002−306243号公報 実用新案登録第3167583号
スープ等の汁を伴う食品を収容して携帯する食品容器に関して、従来のように各部材を螺合構造によって着脱することが目的に適うものであるけれど、開け閉めが簡単とは言えず、子供、女性やお年寄り等の力が弱い人には負担を強いることになり、蓋が容器本体と分離してしまうため蓋の始末に困ることもあり、飲食場所等の環境に左右されることもある。
また、樹脂成型で部材を製造する場合、蓋の着脱が容易な開閉手段を選択する場合、蓋部分が二部材での構成とならざるを得ず、蓋自体の基部材と開閉蓋部材の連結と、蓋の基部材と本体容器との連結部分の水密性を確実にすると同時に簡単な構成が望まれるのである。
そこで、本考案は、直飲みボトル(水筒)のように片手でそのままスープが飲め、蓋の開け閉めが容易で、車中や公園など、テーブルがない環境でも場所を問わずに食べ易く、子供や女性、お年寄りなど力が弱い人でも開け易く、樹脂製であっても汁物に適した構造が簡易である食品容器を提供せんとするものである。
本食品容器に係る請求項1の考案は、本体、蓋取付枠及び開閉蓋により構成され、本体の上端部に蓋取付枠を螺合して着脱自在とし、本体と蓋取付枠の螺合時には、本体の上端部縁と蓋取付枠の内周面に形成した突条間に介在するパッキンを挟圧すると共に、パッキンは、突条よりも更に内方へ張り出た突出部を有すること、開閉蓋を蓋取付枠に起倒可能に軸支して冠着自在に係止し、蓋取付枠への冠着時に、前記パッキンの突出部に当接して密閉する突合片を開閉蓋に環状に垂設したにことを特徴とするものである。
請求項2の食品容器の考案は、請求項1に記載の考案において、本体のネジ部基部に横設したストッパー縁と、蓋取付枠のネジ部下端が突合して螺合し、介在するパッキンを挟圧することを特徴とするものである。
請求項3の食品容器の考案は、請求項1又は2に記載の考案において、開閉蓋の突合片の下部に段部を形成し、パッキンの突出部の上端面と内周端面に当圧することを特徴とするものである。
請求項4の食品容器の考案は、請求項1乃至3のいずれかに記載の考案において、開閉蓋の側周壁が、蓋取付枠の内周面に形成した突条の上端面に突合して冠着することを特徴とするものである。
請求項1の食品容器の考案は、本体、蓋取付枠及び開閉蓋により構成されるため、開閉する蓋を樹脂成型で二つの部材に分割して容易に製造できる利点があり、まとまった数量を安価に供給できる効果がある。
また、本体と蓋取付枠の連結を螺合によると共に、本体の上端部縁と蓋取付枠の内周面に形成した突条間にパッキンを介在して挟圧するため、螺合による水密性を得られるのに増し、パッキンを介在しているため、確実に漏洩を防止する効果を発揮するのである。
さらに、開閉蓋を蓋取付枠に起倒可能に軸支して冠着自在に係止し、前記パッキンの突出部に当接して密閉する突合片を開閉蓋に環状に垂設したため、連結部分の水密性を得られる効果があり、蓋取付枠の本体及び開閉蓋との連結部分の水密性を、一つのパッキンを共に利用する効果を発揮するものである。
請求項2の食品容器の考案は、請求項1の考案の効果に加えて、本体のネジ部基部に横設したストッパー縁と、蓋取付枠のネジ部下端が突合して螺合するため、螺入を制限する作用効果を奏し、また介在するパッキンの挟圧力を制御する効果も有する。
請求項3の食品容器の考案は、請求項1又は2の考案の効果に加えて、開閉蓋の突合片の下部に段部を形成し、パッキンの突出部の上端面と内周端面に当圧するものとしたため、突合片とパッキンとの当接面が二つの面となり、拡大するため水密性がより強化する効果を得られる。
請求項4の食品容器の考案は、請求項1乃至3のいずれかの考案の効果に加えて、開閉蓋の側周壁が、蓋取付枠の内周面に形成した突条の上端面に突合して冠着するようにしたため、開閉蓋の係止や、突合片とパッキンとの当接の強さを調整すると共に、該部分の突合によって密着して水分の漏洩を防止する作用効果を発揮するものである。
本考案の一実施の形態を示す縦断正面図である。 本考案の一実施の形態を示す他の縦断側面図である。 本考案の一実施の形態を示す平面図である。 本考案の一実施の形態を示す蓋取付枠の平面図である。 本考案の一実施の形態を示す蓋取付枠の縦断正面図である。
本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本考案の一実施の形態を示す縦断正面図、図2は他の縦断側面図、図3は平面図である。
本考案に係る食品容器は、本体1、蓋取付枠2及び開閉蓋3により構成され、本体1の上端部に蓋取付枠2を螺合して着脱自在とし、開閉蓋3を蓋取付枠2に起倒可能に軸支して冠着自在に係止されている。
各部材を形成する素材は限定されないけれど、合成樹脂による成型が好ましい。
本体1は、椀状の収容部11を形成し、外向きに横設したストッパー縁12の内側寄りにネジを外周に形成したネジ部13を一体に起設してある。
本体1及び各部材を形成する素材は限定されないけれど、合成樹脂による成型が好ましく、容易に形成できる。
蓋取付枠2は、リング状の本体の内周面に突条21を形成し、その下方はネジ部22を形成すると共にパッキン4の挟持部と成り、前記本体1のネジ部13とパッキン4を介在させて螺合し、本体1に着脱自在に取り付けられる。
介在するパッキン4は、突条21よりも更に内方へ張り出た突出部41を有する大きさの形態となっている。
本体1のネジ部13の基部に横設したストッパー縁12と、蓋取付枠2のネジ部22の下端が突合して螺合するため、螺入を制限するストッパー作用を奏する。
そして、本体1の上端部縁と蓋取付枠2の内周面に形成した突条21間にパッキン4を介在して挟圧するため、螺合による水密性が得られるのを増し、確実に漏洩を防止する作用を奏する。
また、上方部23は後述の開閉蓋3の側周壁31が冠着時に嵌合するもので、開閉蓋3の軸支部と係止部となる対向する部分は切欠部24、25としてある。
軸支部は、上方部23が切欠部24とした対向部が膨出して蓋取付枠2の上下幅の軸支面26、26を形成して軸嵌挿溝27、27が設けられている。
一方、係止部は、切欠部25のネジ部22の外周面中央部に突設した係止突起28が形成されている。
開閉蓋3は、周囲に側面壁31を下設し、蓋取付枠2への冠着時には下端面が蓋取付枠2の突条21の上面に突合すると共に、外周面が上方部23の内周面に嵌合する。
そして、側周壁31の内側には突合片32が環状に垂設され、突合片32の下部には段部33を形成し、蓋取付枠2への冠着時には、この段部33が形成する二つの面が、前記パッキン4の突出部41の上端面と内周端面に当圧するものとなる。
パッキン4の突出部41に当接して密閉する突合片32を開閉蓋3に環状に垂設したため、連結部分の水密性を得られ、蓋取付枠2の本体1及び開閉蓋3との連結部分の水蜜性を、一つのパッキン4を共に利用できるものとなっている。
また、パッキン4の突出部41の上端面と内周端面に、突合片32の段部が当圧するものとしたため、突合片32とパッキン4との当接面が二つの面となり水密性がより強化される作用を奏する。
開閉蓋3の側周壁31が、蓋取付枠2の内周面に形成した突条21の上端面に突合して冠着するようにしたため、開閉蓋3の係止や、突合片32とパッキン4との当接の強さを調整できると共に、該部分の突合によって水分の漏洩を防止する作用も奏する。
また、開閉蓋3を蓋取付枠2に起倒可能に軸支すべく、蓋取付枠2における上方部23の切欠部24に対応して、外側へ膨出した側周壁31の連結部34を形成し、その側面下端部に軸35、35が突設されている。
そこで、この軸35、35を、蓋取付枠2の軸支面26、26に形成した軸嵌挿溝27、27に挿入し、架設して係止することで、軸35、35を支点として開閉蓋3が蓋取付枠2に起倒可能に冠着するものとなる。
一方、連結部34に対向し、蓋取付枠2における上方部23の切欠部25に対応して、外側へ膨出した側周壁31の係止部36を形成し、その内面下端部に係合片37を設けてある。
よって、開閉蓋3の蓋取付枠2へ押圧することで、切欠部25のネジ部22の外周面中央部に突設した係止突起28にこの係合片37が弾性を利用して係止されるものである。
以上のように、本発明を図面に基づいて説明した。
しかし、図面に記載した実施の形態における具体的構成は本発明の一例であり、同様の作用効果を得られる他の構成又は手段を排除するものではない。
1 本体
11 収容部
12 ストッパー縁
13 ネジ部
2 蓋取付枠
21 突条
22 ネジ部
23 上方部
24、25 切欠部
26 軸支面
27 軸嵌挿溝
28 係止突起
3 開閉蓋
31 側周壁
32 突合片
33 段部
34 連結部
35 軸
36 係止部
37 係合片

Claims (4)

  1. 本体、蓋取付枠及び開閉蓋により構成され、本体の上端部に蓋取付枠を螺合して着脱自在とし、本体と蓋取付枠の螺合時には、本体の上端部縁と蓋取付枠の内周面に形成した突条間に介在するパッキンを挟圧すると共に、パッキンは、突条よりも更に内方へ張り出た突出部を有すること、開閉蓋を蓋取付枠に起倒可能に軸支して冠着自在に係止し、蓋取付枠への冠着時に、前記パッキンの突出部に当接して密閉する突合片を開閉蓋に環状に垂設したにことを特徴とする食品容器。
  2. 本体のネジ部基部に横設したストッパー縁と、蓋取付枠のネジ部下端が突合して螺合し、介在するパッキンを挟圧することを特徴とする請求項1記載の食品容器。
  3. 開閉蓋の突合片の下部に段部を形成し、パッキンの突出部の上端面と内周端面に当圧することを特徴とする請求項1又は2記載の食品容器。
  4. 開閉蓋の側周壁が、蓋取付枠の内周面に形成した突条の上端面に突合して冠着することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の食品容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020211270A1 (zh) * 2019-04-16 2020-10-22 江门市嘉伊家实业有限公司 一种多重密封的食品收纳盒

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