JP3177018U - 携帯用電子機器の保護ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】保冷媒体の吸熱機能により、携帯用電子機器の動作性能低下を防止でき、また、柔軟性により外装の損傷を回避することができる携帯用電子機器の保護ケースを提供する。
【解決手段】保護ケースは、発熱源を内装した携帯用電子機器を保護する保護ケース1であって、外被材11を用い、前記携帯用電子機器の裏面を覆うケース基底部3と、前記携帯用電子機器の側壁部を覆うケース側壁部4と、を一体に有する。さらに、前記携帯用電子機器を装着可能としたケース本体8を有し、前記ケース基底部3、ケース側壁部4の全域又は一部に内装したジェルを含む保冷媒体6により、前記携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記保冷媒体6の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避する。
【選択図】図1

Description

本考案は、携帯用電子機器の保護ケースに関し、詳しくは、吸熱機能による携帯用電子機器の動作性能低下の防止、外装保護、落下衝撃吸収による本体保護及び把持感覚向上を図った携帯用電子機器の保護ケースに関するものである。
近年、実用化され多くのユーザーにより実際に使用されている各種携帯用電子機器については、その外装保護の観点から種々の保護ケースが提案され実用に供されている。
この種の保護ケースとしては、例えば特許文献1として、ポリカーボネイト等のプラスチックによって背板、左右の側板を形成して本体とし、その前面部を開放形態として携帯端末装置に装着可能に構成した携帯端末装置のカバーが提案されている。
しかし、この特許文献1のカバーの場合、携帯端末装置の発熱対策、落下時の衝撃吸収対策、更には持ち運び時の把持感覚向上対策までは考慮されていない。
登録実用新案第3168090号公報
本考案が解決しようとする問題点は、各種携帯用電子機器の本体に内蔵した電気回路部が発熱する熱の吸熱機能による携帯用電子機器の動作性能低下の防止、外装保護、落下衝撃吸収による本体保護及び持ち運び時等における把持感覚の向上等の多様な機能を具備するような携帯用電子機器の保護ケースが存在しない点である。
本考案は、発熱源を内装した携帯用電子機器を保護する保護ケースであって、柔軟性を有する外被材と、この外被材により覆われる状態で内装したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体とを具備し、前記携帯用電子機器が装着可能な形状に形成されて、前記携帯用電子機器動作時の発熱源からの熱を前記保冷媒体により吸熱するとともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、この保護ケースを前記携帯用電子機器の裏面、側壁部の外周に装着することによって、前記携帯用電子機器を例えば長時間使用する場合においても、前記保冷媒体の吸熱機能により動作性能低下を防止することができ、保冷媒体の柔軟性により外装の損傷を回避したり、床面等に落下してしまった場合における本体の損壊を防止したりでき、更に、持ち運び時等における把持感覚を良好なものとすることができる等、多様な機能を発揮する携帯用電子機器を保護する保護ケースを実現し、提供することができる。
請求項2及び請求項3、4記載の考案によれば、発熱源を内蔵した手の平サイズで平盤状の本体の表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部を表示するように構成し携帯電話機能を具備する携帯用電子機器の裏面、側壁部の外周に装着することによって、請求項1記載の考案の場合と同様、前記携帯用電子機器を例えば長時間使用する場合においても、前記保冷媒体の吸熱機能により動作性能低下を防止することができ、また、保冷媒体の柔軟性により外装の損傷を回避したり、床面等に落下してしまった場合における本体の損壊を防止したりでき、更に、持ち運び時等における把持感覚を良好なものとすることができる等、多様な機能を発揮する携帯用電子機器を保護する保護ケースを実現し、提供することができる。
請求項5、6記載の考案によれば、発熱源を内蔵した平盤状の本体の表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部を表示するように構成したタブレット型の携帯用電子機器の裏面、側壁部の外周に装着することによって、請求項1記載の考案の場合と同様、前記携帯用電子機器を例えば長時間使用する場合においても、前記保冷媒体の吸熱機能により動作性能低下を防止することができ、また、保冷媒体の柔軟性により外装の損傷を回避したり、床面等に落下してしまった場合における本体の損壊を防止したりでき、更に、持ち運び時等における把持感覚を良好なものとすることができる等、多様な機能を発揮する携帯用電子機器を保護する保護ケースを実現し、提供することができる。
請求項7、8記載の考案によれば、発熱源を内蔵し、表面に少なくとも操作部を設けた直方体状の第一の筐体と、表面に少なくとも表示部を設けた直方体状の第二の筐体とを、ヒンジ部を用いて連結し開閉型とした携帯用電子機器の第一の筐体、第二の筐体の裏面、側壁部の外周に装着することによって、請求項1記載の考案の場合と同様、前記携帯用電子機器を例えば長時間使用する場合においても、前記保冷媒体の吸熱機能により動作性能低下を防止することができ、また、保冷媒体の柔軟性により外装の損傷を回避したり、床面等に落下してしまった場合における本体の損壊を防止したりでき、更に、持ち運び時等における把持感覚を良好なものとすることができる等、多様な機能を発揮する携帯用電子機器を保護する保護ケースを実現し、提供することができる。
図1は本考案の実施例1に係る保護ケースを示す概略平面図である。 図2は本実施例1に係る保護ケースの概略背面図である。 図3は本実施例1に係る保護ケースの概略側面図である。 図4は本実施例1に係る保護ケースの概略底面図である。 図5は図1のA−A線断面図である。 図6は図1のB−B線断面図である。 図7は本実施例1に係る保護ケースの使用状態を示す平面図である。 図8は本実施例1に係る保護ケースの変形例の概略斜視図である。 図9は本実施例1の保冷媒体の一例として用いる水ジェルの概略斜視図である。 図10は図9に示す水ジェルの製造工程を示すフローチャートである。 図11は実施例1の保護ケースに用いるケース素材及び保冷媒体の他例であるジェルを示す概略断面図である。 図12は図11に示すケース素材及びジェルの製造工程を示すフローチャートである。 図13は本実施例1の保護ケースに用いるケース素材の他例を示す平面図である。 図14は図13のC−C線断面図である。 図15は本考案の実施例2に係る保護ケースを示す概略平面図である。 図16は本考案の実施例2に係る保護ケースを示す概略背面図である。 図17は図16のD−D線断面図である。 図18は本考案の実施例2に係る保護ケースの使用状態を示す平面図である。 図19は本考案の実施例3に係る保護ケースを示す概略斜視図である。 図20は本考案の実施例3に係る保護ケースの概略断面図である。 図21は本考案の実施例3に係る保護ケースの使用状態を示す平面図である。
本考案は、本体に内蔵した電気回路部が発熱する熱の吸熱機能による携帯用電子機器の動作性能低下の防止、外装保護、落下衝撃吸収による本体保護及び持ち運び時等における把持感覚の向上等の多様な機能を具備する携帯用電子機器の保護ケースを提供するという目的を、発熱源を内装した携帯用電子機器を保護する保護ケースであって、外被材を用いて、前記携帯用電子機器の裏面を覆うケース基底部と、前記携帯用電子機器の側壁部を覆うケース側壁部とをもって、前記携帯用電子機器を装着可能としたケース本体を形成し、前記ケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に内装した柔軟性を有する保冷媒体により、前記携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことにより実現した。
(実施例1)
以下、本考案の実施例1に係る保護ケース1について、図1乃至図8を参照して説明する。
本実施例1に係る保護ケース1は、詳細は後述するケース素材10(又はケース素材10A)を用いて構成したものであって、電池、電気回路部等の発熱源を内蔵した例えば手の平サイズで平盤状(薄型直方体状)に形成するとともに、表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部2aを表示するように構成し携帯電話機能を具備する例えばスマートホンタイプの携帯用電子機器2の裏面、側壁部の外周に装着して、この携帯用電子機器2を保護する構成としている。
前記保護ケース1は、詳細は後述する織布(又はフロック生地)12、プラスチック層13との重合構造でプラスチック層13を内層とする柔軟性を有する外被材11の2枚重合構造で、前記携帯用電子機器2の裏面を覆うケース基底部3と、前記携帯用電子機器2の側壁部を覆うケース側壁部4と、を一体構造とした平面視長方形状で、かつ、皿状形態を呈するように形成してケース本体8を構成している。
なお、保護ケース1は、詳細は後述するプラスチック層13のみをもって外被材11を形成する構造としても良い。
前記ケース基底部3、ケース側壁部4には、前記携帯用電子機器2に設けた電源オンオフボタン、ボリュームボタン等の操作を確保し、また、図示しないがヘッドホン接続端子、充電用コネクタ等の接続部を表出するための所要数の抜穴部5、切欠部5aをこれら各要素に対応する配置で設けている。
この場合、抜穴部5は、外被材11の成形加工及びプラスチック層13の溶着加工により形成するものである。
更に、2枚重合構造の外被材11により形成される前記ケース基底部3の全域又は一部に、図1、図2、図5、図6に示すように、前記携帯用電子機器2内の発熱源からの熱を吸熱するとともに柔軟性を有するジェルを含む保冷媒体6を内装している。
図1、図2には、前記ケース基底部3のケース基底部3の中央部分に例えば上下配置で2個、その両側からケース側壁部4内に至る配置で片側に2個ずつ、全体として合計6個の保冷媒体6を内装した例を示している。
そして、保冷媒体6の回りには溶着部7を設けて保冷媒体6が漏出しないように構成している。
なお、前記溶着部7については、図1、図2においては細線で画される領域として、図5、図6においては太線で示している。
前記保護ケース1を構成する前記外被材11及び保冷媒体6としては、詳細は後述するが、例えば、図11に示すケース素材10を用いた外被材11及びジェル21を用いたもの、図13、図14に示すケース素材10A、ジェル31を用いたもの等々を挙げることができる。
更に、前記保冷媒体6として、詳細は後述するが、前記ジェル21又はジェル31に替えて図9に示す水ジェル22を用いることもできる。
前記保護ケース1のサイズとしては、例えば、横60mm、縦118mm等の例を挙げることができる。
本実施例1に係る保護ケース1によれば、この保護ケース1を図7に示すように前記携帯用電子機器2の裏面、側壁部の外周に装着することによって、前記携帯用電子機器2を長時間使用する場合においても、前記保冷媒体6の吸熱機能による携帯用電子機器2の例えば熱暴走等による動作性能低下を防止することができ、また、前記保冷媒体6の柔軟性により携帯用電子機器2が周辺物体に接触したような場合においても、その裏面や側壁部等の外装の損傷を回避することができる。
また、万一携帯用電子機器2を床面等に落下してしまった場合においても、その衝撃力を前記保冷媒体6の柔軟性により吸収でき、前記携帯用電子機器2本体の損壊を防止することができる。
更に、前記保冷媒体6の柔軟性により、前記携帯用電子機器2の持ち運び時等における把持感覚を良好なものとすることができる等、多様な機能を発揮させることができる。
図8は、前記保護ケース1の変形例を示すものであり、前記外被材11に替えて、布材のみで構成した外被材11Aを用いる保護ケース1Aを示すものである。
この場合には、上述したプラスチック層13を内層とする外被材11の場合とは異なり、外被材11Aの成形、及び糸材を用いた縫製加工により保冷媒体6の内装(この場合、保冷媒体6が漏れることのないように、保冷媒体6の内装を行う縫製加工を施す)、抜穴部5の形成を行うものである。図8においては、縫製部9を点線で示している。
なお、保護ケース1Aの場合、糸材を用いた縫製加工を行うに際しては、縫い目を内側に入れるような縫製を行うことが外観体裁の良好化のために好ましい。
図8に示す保護ケース1Aの場合においても、既述した保護ケース1の場合と同様な作用効果を発揮させることができる。
次に、前記ケース素材10(又はケース素材10A)、保冷媒体6、外被材11の具体例について、図9乃至図14を参照して詳述する。
図9、図10は、保冷媒体6の一例である水ジェル22及びその製造方法を示すものである。
図9に示す水ジェル22は、図10に示す各製造ステップを経て製造される。
(第1ステップ)
水酸化ナトリウムなどの塩基を、水、溶媒の中で溶かし、攪拌して完全に溶かしアルカリ溶液とし、冷却する。
(第2ステップ)
アルカリ溶液の温度が25℃前後まで下がったときに、アルカリ溶液の中にアクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミドなどのモノマーを加え、溶液が清澄して透明になるまで攪拌して混ぜ合わせる。ここで得られた溶液を、以下「母液」と略称する。母液中のモノマーの含量は約10%〜20%である。
(第3ステップ)
第2ステップで得られた母液を25℃以下に冷却する。
(第4ステップ)
前記母液のpH値を測り、酸又は塩基を加えてpH=6.5〜7.0となるように調整する。
(第5ステップ)
第4ステップを経た母液の中に架橋剤であるポリビニルアルコール溶液を加え、完全に溶けるように攪拌する。ポリビニルアルコール溶液の含量は約1%〜5%とする。
(第6ステップ)
第5ステップの溶液の中に、例えばベンゾイン誘導体などの光プライマーと、光増感剤である例えばベンゾフェノンを加える。これらの含量は約1%〜3%とする。
(第7ステップ)
第6ステップを経た母液を固定した容器に流し込み、以下に述べるようなUV(紫外線)光硬化プロセスで光架橋して例えば薄片状又は薄片状でマット形態の水ジェル22を成形する。なお、この場合、形成された薄片状又は薄片状でマット形態の水ジェル22のサイズの大小を問わない。
以上の一連の工程により、光開始特性を有する例えば図9に示すような水ジェル22の製造が完了する。
上述したUV硬化プロセスは、以下の通りである。
まず、UV灯管、照射器、冷却装置、電源装置、コンベアなどを含んで構成されるUV光硬化装置を使用し、上述した第7ステップで母液を流し込んだ容器を、UV光硬化装置のベルトコンベヤ上にセットする。
次に、UV光硬化装置が電源に接続されていることを確認し、冷却装置の冷却水弁とエア弁を開弁する。
次に、ベルトコンベヤの運転を開始し、かつ、放熱ファンを作動する。
次に、UV光硬化装置の電源を入れ、UV灯管を点灯し(約30分間)、容器内の母液を加熱し、UV光架橋を行い、例えば薄片状又は薄片状でマット形態の水ジェル22を成形する。
この場合、運転開始点検項目として、冷却水弁が必ず開いていること、ベルトコンベヤに異常がないこと、電圧計、電流計の表示値が必ず正常範囲内にあることなどに留意する必要がある。
上述したUV光硬化装置を使用して水ジェル22を量産する場合には、以下のような量産工程を実施する。
(a)光エネルギーチェック
光エネルギー計のプローブをUV灯管の真下に差し込み、30秒保って、光エネルギー計の指示値を観察し、記録する。この場合、9箇所を連続測定し、エネルギー量の均一性を記録する。
また、UV灯管による平均熱量が800〜1000(mJ・ミリジュール)であることが必要で、これに達しない場合は量産に不向きである。
(b)ライン速度の調整
ベルトコンベヤのライン速度を0.5〜2m/minに調整する。
(c)運転停止手順としては、ベルトコンベヤ上の製品が全部送り出されていること、UV灯管とベルトコンベヤの電源を切ること、量産終了後30分後にファンの電源を切ることなどに留意する。
(d)その他の留意事項
最大開始効率を保証するためにUV灯管のUV光の波長は320nm〜400nmの間とすること、ベルトコンベヤの中で製品が平らに置かれた状態を保つようにしなければならないこと、UV灯管の消灯後はすぐに再点灯してはならず、少なくとも30分間待たなければならないこと、UV灯管を消灯後すぐにファンや冷却水弁を閉じてはならないこと、UV灯管の使用寿命は約800〜1000時間であり、適時に交換しなければならないことなどに留意する。
上述したように、前記水ジェル22は、アルカリ溶液にモノマーを加えて母液とし、この母液のpHを6.5〜7.0となるように調整し、更に母液に架橋剤、光プライマー、増感剤を加えた後容器に入れ、UV光硬化装置を用いて母液に対するUV光架橋を行うことで水ジェル22を製造するものである。
このようにして、従来の技術で合成された水ジェルの有するいやな臭い、変色、水化などの欠陥を改善した例えば薄片状又は薄片状でマット形態の水ジェル22を得ることができる。
すなわち、UV光硬化プロセスは、基本的に無溶剤での処理のため、地球環境にやさしく臭気のない例えば薄片状の水ジェル22を得ることができる。
また、上述した製造方法により、UV光硬化プロセスにより瞬時硬化で水ジェル22を成形するため、吸熱作用を発揮し、長期的に高い弾性を維持でき、折れ目がつかないなどの優れた物理的性能をもち、前記保冷媒体6として用いて好適な水ジェル22を実現し、提供することができる。
前記第1ステップ〜第6ステップまでの一連の工程、及びUV光硬化装置を使用する斬新なUV光硬化プロセスでの光架橋ステップにより、上述したような優れた物理的性能をもった水ジェル22を製造することが可能であり、更に、UV光硬化プロセスは、瞬時硬化のため生産速度の向上を図ることも可能な水ジェル22の製造方法を実現し提供することができる。
更に、上述したような量産手順における光エネルギーチェックや、ベルトコンベヤのライン速度の設定について配慮することにより、上述した作用、効果を発揮する例えば薄片状又は薄片状でマット形態の水ジェル22を効率よく量産することができる製造方法を実現し提供することができる。
そして、前記水ジェル22を2枚重合構造の外被材11に内装し、この外被材11を成形加工することにより、本実施例1に係る保護ケース1とするものである。
次に、前記保冷媒体6として用いて好適な別の例であるジェル21、及び、このジェル21を内装した前記保護ケース1を形成するケース素材10の製造方法にについて、図11、図12を参照して説明する。
前記ジェル21及びケース素材10は、図12に示す各製造ステップを経て製造される。
(第1ステップ)
水酸化ナトリウムを水、溶媒の中で溶かし、攪拌して完全に溶かし、冷却する。水の用量は反応体系全体の総質量の10%〜30%とし、水酸化ナトリウムの用量は反応体系全体の総質量の5%〜20%とする。
(第2ステップ)
水酸化ナトリウム溶液の温度が25℃前後まで下がったときに、アルカリ溶液の中に保水因子であるグリセリン、エチルセルロース、ポリアクリルアミドを加え、溶液が清澄して透明になるまで攪拌して混ぜ合わせる。
グリセリンの用量は反応体系全体の総質量の10%〜30%とし、エチルセルロースの用量は反応体系全体の総質量の10%〜15%とし、ポリアクリルアミドの用量は反応体系全体の総質量の5%〜8%とする。
(第3ステップ)
第2ステップで得られた溶液の中にモノマーであるアクリル酸を加え、攪拌して均一にし、溶液を25℃以下に冷却する。ここで得られた液体を以下「母液」と略称する。
(第4ステップ)
母液のpH値を測り、酸または塩基を加えてpH=6.5〜6.7となるように調節する。
(第5ステップ)
第4ステップを経た母液の中に架橋剤である過酸化ベンゾイル、N,N−メチレンビスアクリルアミド、アゾビスイソブチルニトリルを加え、完全に溶けるように攪拌する。用量はいずれも反応体系全体の総質量の0.1%〜0.3%とする。
(第6ステップ)
第5ステップで得られた溶液の中にプライマーである過硫酸カリウム、開始剤である過酸化水素水を加える。過硫酸カリウムの用量は反応体系全体の総質量の0.01%〜0.1%とし、過酸化水素水の用量は反応体系全体の総質量の0.01%〜0.1%とする。
(第7ステップ)
A、材料の準備:保護ケース1の形状に対応したケース素材10の外形寸法、及び材料要件に基づいて外被材11を所定の寸法に裁断する。
外被材11としては、織布(又はフロック生地)12とプラスチック層13との重合構造でプラスチック層13を内層とするもの2枚を使用する。
B、製袋:そして、2枚の外被材11をプラスチック層13を内層として重ね合わせて、対向するプラスチック層13の周辺を部分的に熱溶着し図示しないが注入口のみを残して周辺部14が密閉された袋体15を作製する。
なお、袋体15の大きさに応じてこの袋体15の所要の位置に対向するプラスチック層13同士を部分的に熱溶着させ、後述するジェル21の流動防止用の単数又は複数の部分溶着部16を設け、更に、各部分溶着部16に穴17を設けてもよい。
このようにすれば、仕上がったケース素材10を部分溶着部16の位置で折り畳んだり、使用時における穴17を通じての通気に便利である。
前記部分溶着部16の形状、寸法は、袋体15の大きさに応じて種々に設定されるものであり、直線状部分溶着部、円形状部分溶着部など特に限定するものではない。
前記織布12とは、綿布または化繊布または綿繊維と化繊の混紡布など意味する。使用する化繊布はナイロンタフタなどである。
前記プラスチック層13とは、PVCまたはPEまたはPUまたはTPU材料などからなる層であり、通常プラスチック層13の厚さは0.05mmから0.45mmの間に設定する。
(第8ステップ)
前記袋体15内に第6ステップにて得られた液体を注入し、気泡を除去し、注入口を熱溶着にて封止して前記袋体15内に密閉する。
(第9ステップ)
図示しない加熱成形機に前記液体を密閉した袋体15を水平にセットし、70℃〜80℃で熱圧しつつ10〜20分間成形加工して、袋体15内の前記液体を重合反応させて、当該袋体15内に例えば薄片状又は薄片状でマット形態のジェル21を成形し、図6に示すケース素材10とする。なお、この場合、形成された薄片状又は薄片状でマット形態のジェル21のサイズの大小を問わない。
前記加熱成形器は、必要に応じて温度を30℃〜100℃間で調節可能な2層または多層ヒートパネルを空気圧または油圧により昇降自在に押圧する設備である。前記袋体15はヒートパネルの間に挟んで加熱、加圧される。
(第10ステップ)
検査及び包装:ケース素材10の加工品質を検査し、検査に合格した製品を包装して倉庫に入れ一連の工程を完了する。
なお、上述した第7ステップの製袋工程は、第6ステップの後に実施する場合に限らず、予め別途に袋体15を製袋しておき、第6ステップの後に第8ステップ乃至第10ステップを実施するようにすることももちろん可能である。
次に、上述のようにして第9ステップで成形されるジェル21の失水率試験について説明する。上述したジェル21の失水状況を試験するために以下の技術条件を採用する。
(技術条件)
試験設備:江蘇昆山慶声科技股フン有限公司−恒温恒湿試験箱
寸法:90cm×140cm
包む材料:メリヤス複合TPU
試験方法:試料の重量を計量してから試験箱の中央に平らに広げ、それぞれ以下の条件に設定して試験を行う。恒温恒湿箱の環境下(設定条件)で7日放置してから重量を計量する。
常温常湿環境下(温度:20〜25℃、湿度:50〜70%)で、3週間放置した後に重量を計量する。試験期間は合計1ヶ月とする。
恒温恒湿箱を低温高湿、低温低湿、高温高湿、高温低湿の4つの条件に設定して行った試験結果を下記表1に示す。
Figure 0003177018
上記試験結果から以下の事項が判明した。
(a)10℃、湿度90%の条件下では試料が吸水し、7日後のグラム重量が5974gに達してからバランスを保ち、吸水倍率は0.66%であり、室内の常温常湿条件下に3週間放置すると吸水してグラム重量は徐々に5928gまで戻り、原グラム重量(5935g)に近づく。
(b)10℃、湿度20%の条件下では、試料は失水し、7日後のグラム重量は5628gに達してからバランスを保ち、失水倍率は4.91%であり、室内の常温常湿条件下に3週間放置すると吸水してグラム重量が徐々に5909gまで戻り原グラム重量(5919g)に近づく。
(c)70℃、湿度90%の条件下では、試料が吸水し、7日後のグラム重量が6125gに達してからバランスを保ち、吸水倍率は3.32%であり、室内の常温常湿条件下に3週間放置すると徐々に5940gまで戻り、原グラム重量(5928g)に近づく。
(d)70℃、湿度20%の条件下では、試料は失水し、7日後にグラム重量が4890gに達してからバランスを保ち、失水倍率は17.33%であり、室内の常温常湿条件下に3週間放置すると吸水してグラム重量が徐々に5921gまで戻り、原グラム重量(5915g)に近づく。
以上説明したように、前記ジェル21は、どんな条件を経ても常温常湿条件下に十分な期間(3週間以上)放置すれば失水、吸水のバランスをとり、元の安定したグラム重量を維持することができることが判明した。
上述したケース素材10によれば、常温常湿条件下に十分な期間放置することによって、失水、吸水のバランスをとり、元の安定したグラム重量を維持することができる新規なケース素材10を実現することができる。
また、上述したケース素材10の製造方法によれば、既述した一連の工程により上述したような優れた効果を奏するケース素材10を製造効率よく確実に得ることができる。
(第11ステップ)
前記ケース素材10を用いて、所要の寸法取り、ケース素材10の周辺部の溶着加工、各抜穴部5の成形加工等を行い、図1、図2に示す前記保護ケース1を成形する。
次に、前記保冷媒体6として用いて好適な更に別の例であるジェル31、及び、このジェル31を内装した前記保護ケース1を形成するケース素材10Aの製造方法について、図13、図14を参照して説明する。
図13に示すケース素材10Aは、2層の薄片41からなる密閉された袋42を備え、前記薄片41が織布またはフロック生地43にプラスチックを塗布した2種類の材料層を折り畳んでつくられ、プラスチック層44が袋42の内層に作られている。
前記織布とは、綿布または化繊布または綿繊維と化繊の混紡布を指す。使用する化繊布はナイロンタフタなどである。プラスチックとはPVCまたはPEまたはPUまたはTPU材料などを指し、通常プラスチック層44の厚さは0.05mmから0.45mmの間である。
前記袋42の中にあるモノマー溶液が重合反応を起こして重合物であるジェル31を生成し、袋42の中で薄片状のジェル31を形成する。ジェル31の厚さは通常0.8mmから5mmの間である。
大面積の袋42の場合には、2層の薄片41の分離面積が大きいためにジェル31が移動してしまうのを防ぐために、袋42を作るときに袋42の中間位置に、2層の薄片を直接溶着させる1本または数本の溶着部45を形成することもできる。
このようにすれば例えばケース素材10Aを溶着部45の位置で折り畳むような場合でも、使用時の通気にも便利である。
前記ケース素材10Aの製造方法は、順に以下のステップを含む。
A、材料の準備:ケース素材10Aの外形寸法及び材料要件に基づいて薄片41を選定、裁断する。薄片41を裁断前または薄片41に裁断後、加熱器の出力の大きさと生産効率に基づいて加熱温度100℃〜200℃の間、加熱時間5秒〜30秒の間にて薄片41を加熱することもできる。
例えば、加熱温度150℃、加熱時間15秒で薄片41を前収縮させると、出来上がったケース素材10Aは平らかになる。
B、製袋:プラスチック層44の片面の2枚の薄片41を向き合せて加熱し、プラスチック層44の表面を溶解させ、向き合わせた薄片41を、注入口のみを残して周囲が密閉された袋42として形成する
前記袋42の大きさにより袋42の中間位置に2層の薄片41を直接溶着させる1本または数本の溶着部45を形成してもよい。
C、モノマー溶液流し込み:水と、モノマーと、架橋剤と、開始剤と、更に顔料及び/または香料を加えてもよく、これらを混合してモノマー溶液とし、注入口から袋42内に流し込む。流し込むときに空気が袋42に入った場合は必ず空気を排出してから注入口を塞ぐ。
前記モノマーとは、アクリル酸とそのアルカリ金属塩、メタクリル酸とその金属塩、及び(メチル)アクリル酸生成のエステル類の中の1種類または数種類などのポリアクリル酸系高吸水性樹脂の製造に用いる水溶性モノマー、もしくはアクリルアミド、メタアクリルアミドなどのポリアクリルアミド系高吸水性樹脂の製造に用いるモノマー、もしくは以上の2種類のモノマーの組合せを指す。
前記架橋剤とは、ジビニルまたはトリビニル化合物、不飽和モノカルボン酸または多価カルボン酸と多価アルコールなどからなるポリアルコール、ジアクリルアミド、多価アルコールのジエーテルまたはポリエーテルなどの非共役二重結合をもつ化合物、もしくはアルカリ土金属化合物、亜鉛化物、鉄化物、アルミニウム化物などの多価金属化合物、もしくはアクリル酸グリシジルエステル、エチレングリコール、エチレンジアミン、エチレングリオキサール、フェニル酢酸などの化合物を指す。
前記開始剤は過酸化物またはアゾ類化合物などの熱分解体系、もしくは過酸化水素、イソプロピルベンゼン過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの酸化還元体系のグループと、F2+、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、一(多)価アミン、スルフィン酸類ヒドラジンなどのグループとの2グループ間の任意な組合せを有し、硝酸セリウムアンモニウム、三塩化鉄、五価アルミナ塩などの若干の金属化合物があってもよい。
前記水、モノマー、架橋剤、開始剤の間の重量比は水60%〜80%、モノマー10%〜30%、架橋剤0.1%〜6%、開始剤0.1%〜6%である。
D、加熱固化:モノマー溶液を流し込んだ袋42を加熱器の上に平らに置いて、通常加熱温度50℃〜80℃の間で加熱し、モノマー溶液が袋42内で完全に重合反応し薄片状のポリマーすなわちジェルを生成させると完了する。
前記加熱器は、必要に応じて温度を30℃〜100℃間で調節可能な2層または多層ヒートパネルを空気圧または油圧により昇降自在に押圧する設備である。袋42はヒートパネルの間に挟んで加熱、加圧される。
E、検査及び包装:加工品質を検査し、検査に合格した製品を包装して保管する。
F、そして、前記ケース素材10Aを用いて、所要の寸法取り、周辺部の溶着加工、各抜穴部5の成形加工等を行い、図1乃至図3に示す前記保護ケース1を成形する。
上記方法で製造されるケース素材10Aにおいては、従来の水の替りにジェル31を使用して、外表面に袋のついたケース素材10Aを製造するものであり、ジェル31は有機物を重合反応によって得られたコロイドであり、そのうち、ジェル31の成分の約70%が水であり、水に近い高い熱容量を有する。
したがって、このケース素材10Aでも変わりなく非常に良い吸熱性能を有する。しかし、ジェル31は水のような流動性がなく、安定使用でき、たとえ袋42が尖ったものに突き破られたり、小さく破裂したりしても漏れることがなく、ケース素材10Aの使用寿命を大幅に延長することが可能になる。
また、上記製造方法においては、重合反応を採用して袋42内で平らに均し、外圧を加える条件下で行うため、出来上がったケース素材10Aは外形が平らで美しいという利点がある。
(実施例2)
次に、図15乃至図18を参照して本考案の実施例2に係る保護ケース51について説明する
本実施例2に係る携帯用電子機器52用の保護ケース51は、電池、電気回路部等々の発熱源を内蔵した平盤状の本体の表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部を表示するように構成したタブレット型の例えばiPADタイプのような携帯用電子機器52の裏面、側壁部の外周に装着してこの携帯用電子機器52を保護する構成としている。
本実施例2に係る保護ケース51は、実施例1の場合と同様な外被材11を用い、前記携帯用電子機器52の裏面を覆うケース基底部53と、前記携帯用電子機器52の側壁部を覆うケース側壁部54と、を一体に有するとともに、前記ケース基底部53、ケース側壁部54の一部に前記携帯用電子機器52の操作用又は外部機器接続用の抜穴部55又は切欠部55aを設けて、前記携帯用電子機器52の裏面、側壁部を装着可能としたケース本体56と、前記ケース基底部53の全域(又は一部)に内装した前記携帯用電子機器52内の発熱源からの熱を吸熱する実施例1の場合と同様な保冷媒体6と、を有している。
本実施例2においても、前記ケース素材10を用いて、所要の寸法取り、実施例1の場合と同様に、ケース素材10の周辺部の溶着加工、各抜穴部55、切欠部55aの成形及びその周辺部の溶着加工等を行い、図15乃至図17に示すような前記保護ケース51を成形する。
図15、図16には、前記ケース基底部35の中央部分に上下配置で2個、その両側からケース側壁部4内に至る配置で片側に2個ずつ、全体として合計6個の保冷媒体6を内装した例を示している。
この場合、本実施例2の保護ケース51は、実施例1の保護ケースよりも大サイズであることから、実施例1の場合よりも大サイズの保冷媒体6を用いている。
そして、保冷媒体6の回りには溶着部7を設けて保冷媒体6が漏出しないように構成している。
なお、前記溶着部7については、図15においては細線で画される領域として、図17においては太線で示している。
前記保護ケース51を構成する前記外被材11及び保冷媒体6としては、実施例1の場合と同様、図13、図14に示すケース素材10A、ジェル31を用いたもの等をあげることができる。
更に、前記保冷媒体6として、実施例1の場合と同様、前記ジェル21又はジェル31に替えて図9に示す水ジェル22を用いることもできる。
前記保護ケース51のサイズとしては、前記携帯用電子機器52のサイズに対応して、例えば、ケース基底部53のサイズ191mm×250mm、ケース側壁部54の高さ5mmの例を挙げることができる。
本実施例2に係る保護ケース51によれば、図18に示すように、前記携帯用電子機器52の裏面、側壁部の外周に装着することによって、前記携帯用電子機器52を長時間使用する場合においても、前記保冷媒体6の吸熱機能による携帯用電子機器52の動作性能低下を防止することができ、また、前記保冷媒体6の柔軟性により携帯用電子機器52が周辺物体に接触したような場合においても、その裏面や側壁部等の外装の損傷を回避することができる。
また、万一携帯用電子機器52を床面等に落下してしまった場合においても、その衝撃力を前記保冷媒体6の柔軟性により吸収でき、前記携帯用電子機器52本体の損壊を防止することができる。
更に、前記保冷媒体6の柔軟性により、前記携帯用電子機器52の持ち運び時等々における把持感覚を良好なものとすることができる等、その他多様な機能を発揮させることができる。
本実施例2においても、変形例として図示していないが布材のみで構成した外被材を用い、実施例1の変形例と同様な構造からなる保護ケースを構成することができ、この場合においても前記保護ケース51の場合と同様な効果を発揮させることができる。
(実施例3)
次に、図19乃至図21を参照して本考案の実施例3に係る保護ケース71について説明する。
本実施例3に係る携帯用電子機器61の保護ケース71は、図20に示すように、発熱源を内蔵し、表面に少なくとも操作部63、表示部64を設けた直方体状の第一の筐体62と、表面に少なくとも表示部66を設けた直方体状の第二の筐体65とを、ヒンジ部67を用いて連結し開閉型とした例えば携帯型ゲーム機のような携帯用電子機器61を保護する構成としたものである。
前記保護ケース71は、柔軟性を有する実施例1の場合と同様な外被材11を用い、前記携帯用電子機器61の第一の筐体62の裏面を覆うケース基底部73と、前記第一の筐体62の四辺の側壁部のうち三辺を覆うケース側壁部74とを一体に連設し、前記携帯用電子機器61の操作用又は外部機器接続用の抜穴部75又は切欠部76を設けた第一のケース部72と、柔軟性を有する実施例1の場合と同様な外被材11を用い、前記第二の筐体65の裏面を覆うケース基底部83と、前記第二の筐体65の四辺の側壁部のうち三辺を覆うケース側壁部84とを一体に連設し、前記携帯用電子機器61の操作用又は外部機器接続用の抜穴部85又は切欠部86を設けた第二のケース部82と、前記第一のケース部72、第二のケース部82の残りの各一辺同士を連結し、前記第一のケース部72、第二のケース部82を前記携帯用電子機器61のヒンジ部67の動きに応じて開閉可能とする例えば柔軟性を有する合成樹脂材等からなる連結具81と、前記第一のケース部72のケース基底部73の全域又は一部に内装した前記携帯用電子機器61における第一の筐体62内の発熱源からの熱を吸熱する実施例1の場合と同様な保冷媒体6と、を有している。
図19に示す例では、第一のケース部72のケース基底部73の中央部分、及び、第二のケース部82のケース基底部83の中央部分に各々1個、その両側からケース側壁部74、84内に至る配置で片側に1個ずつ、全体として第一のケース部72に3個、第二のケース部82に3個、合計6個の保冷媒体6を内装した例を示しているが、この構成に限定するものではないことはもちろんである。
また、本実施例3の保護ケース751は、実施例1の保護ケースよりも大サイズであることから、実施例1の場合よりも大サイズの保冷媒体6を用いている。
そして、保冷媒体6の回りには溶着部7を設けて保冷媒体6が漏出しないように構成している。
なお、前記溶着部7については、図19、図21においては細線で画される領域として、図20においては太線で示している。
前記保護ケース71を構成する前記外被材11及び保冷媒体6としては、実施例1の場合と同様、図11に示すケース素材10を用いた外被材11及びジェル21を用いたもの、図13、図14に示すケース素材10A及びジェル31を用いたもの等を挙げることができる。
更に、前記保冷媒体6として、実施例1の場合と同様、前記ジェル21又はジェル31に替えて図9に示す水ジェル22を用いることもできる。
本実施例3においても、前記ケース素材10を用いて、所要の寸法取り、ケース素材10の周辺部の溶着加工、各抜穴部75、切欠部76、抜穴部85、切欠部86の成形加工及びその回りの溶着加工等を行い、図19乃至図21に示す前記保護ケース51を成形する。
本実施例3に係る保護ケース71によれば、前記携帯用電子機器61の裏面、側壁部の外周に装着することによって、前記携帯用電子機器61を長時間使用する場合においても、前記保冷媒体6の吸熱機能による携帯用電子機器61の動作性能低下を防止することができ、また、前記保冷媒体6の柔軟性により携帯用電子機器61が周辺物体に接触したような場合においても、その裏面や側壁部等の外装の損傷を回避することができる。
また、万一携帯用電子機器61を床面等に落下してしまった場合においても、その衝撃力を前記保冷媒体6の柔軟性により吸収でき、前記携帯用電子機器61本体の損壊を防止することができる。
更に、前記保冷媒体6の柔軟性により、前記携帯用電子機器61の持ち運び時等における把持感覚を良好なものとすることができる等、多様な機能を発揮させることができる。
本実施例3においても、変形例として図示していないが布材のみで構成した外被材を用い、実施例1の変形例と同様な構造からなる保護ケースを構成することができ、この場合においても前記保護ケース71の場合と同様な効果を発揮させることができる。
本考案は、スマートフォン、携帯電話、iPad ポータブルゲーム機、ポータブル電子機器、ハンディタイプパソコン、その他各種携帯用電子機器の保護ケースとして広範に適用可能である。
1 保護ケース
1A 保護ケース
2 携帯用電子機器
2a 表示部
3 ケース基底部
4 ケース側壁部
5 抜穴部
5a 切欠部
6 保冷媒体
7 溶着部
8 ケース本体
9 縫製部
10 ケース素材
10A ケース素材
11 外被材
11A 外被材
12 織布
13 プラスチック層
14 周辺部
15 袋体
16 部分溶着部
17 穴
21 ジェル
22 水ジェル
31 ジェル
41 薄片
42 袋
43 フロック生地
44 プラスチック層
45 溶着部
51 保護ケース
52 携帯用電子機器
53 ケース基底部
54 ケース側壁部
55 抜穴部
55a 切欠部
56 ケース本体
61 携帯用電子機器
62 第一の筐体
63 操作部
64 表示部
65 第二の筐体
66 表示部
67 ヒンジ部
71 保護ケース
72 第一のケース部
73 ケース基底部
74 ケース側壁部
75 抜穴部
76 切欠部
81 連結具
82 第二のケース部
83 ケース基底部
84 ケース側壁部
85 抜穴部
86 切欠部

Claims (8)

  1. 発熱源を内蔵した携帯用電子機器を保護する保護ケースであって、
    合成樹脂材、布材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材と、この外被材により覆われる状態で内装したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体とを具備し、前記携帯用電子機器が装着可能な形状に形成されて、
    前記携帯用電子機器の発熱源からの熱を前記保冷媒体により吸熱するとともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
  2. 発熱源を内蔵した携帯用電子機器を保護する保護ケースであって、
    合成樹脂材、布材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記携帯用電子機器の裏面を覆うケース基底部と、前記携帯用電子機器の側壁部を覆うケース側壁部とをもって、前記携帯用電子機器を装着可能としたケース本体を形成し、
    前記ケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に内装したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体により、前記携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
  3. 発熱源を内蔵した手の平サイズで平盤状の本体の表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部を表示するように構成し携帯電話機能を具備する携帯用電子機器を保護する携帯用電子機器の保護ケースであって、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記携帯用電子機器の裏面を覆うケース基底部と、前記携帯用電子機器の側壁部を覆うケース側壁部とをもって、前記携帯電話機能を具備する携帯用電子機器の裏面、側壁部を装着可能としたケース本体を形成し、
    前記ケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に、前記外被材により封入されて配置したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体により、前記携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
  4. 発熱源を内蔵した手の平サイズで平盤状の本体の表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部を表示するように構成し携帯電話機能を具備する携帯用電子機器を保護する携帯用電子機器の保護ケースであって、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記携帯用電子機器の裏面を覆うケース基底部と、前記携帯用電子機器の側壁部を覆うケース側壁部とを一体に形成し、前記ケース基底部、ケース側壁部の一部に、前記携帯用電子機器の操作用、外部機器接続用の抜穴部或いは切欠部を設けて前記携帯用電子機器の裏面、側壁部を装着可能としたケース本体を形成し、
    前記ケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に、前記外被材により封入されて配置したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体により、前記携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
  5. 発熱源を内蔵した平盤状の本体の表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部を表示するように構成したタブレット型の携帯用電子機器を保護する携帯用電子機器の保護ケースであって、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記携帯用電子機器の裏面を覆うケース基底部と、前記携帯用電子機器の側壁部を覆うケース側壁部とをもって、前記携帯用電子機器の裏面、側壁部を装着可能としたケース本体を形成し、
    前記ケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に、前記外被材により封入されて配置したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体により、前記携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
  6. 発熱源を内蔵した平盤状の本体の表面にタッチパネル式の操作部を含む表示部を表示するように構成したタブレット型の携帯用電子機器を保護する携帯用電子機器の保護ケースであって、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記携帯用電子機器の裏面を覆うケース基底部と、前記携帯用電子機器の側壁部を覆うケース側壁部とを一体に形成し、前記ケース基底部、ケース側壁部の一部に、 前記携帯用電子機器の操作用、外部機器接続用の抜穴部或いは切欠部を設けて前記携帯用電子機器の裏面、側壁部を装着可能としたケース本体を形成し、
    前記ケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に、前記外被材により封入されて配置したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体により、前記携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
  7. 発熱源を内蔵し、表面に少なくとも操作部を設けた直方体状の第一の筐体と、表面に少なくとも表示部を設けた直方体状の第二の筐体とを、ヒンジ部を用いて連結し開閉型とした携帯用電子機器を保護する携帯用電子機器の保護ケースであって、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記第一の筐体の裏面を覆うケース基底部と、前記第一の筐体における四辺の側壁部のうち三辺を覆うケース側壁部とを一体に連設した第一のケース部と、を形成し、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記第二の筐体の裏面を覆うケース基底部と、前記第二の筐体における四辺の側壁部のうち三辺を覆うケース側壁部とを一体に連設した第二のケース部と、を形成し、
    前記第一のケース部、第二のケース部における残りの各一辺同士を連結し、前記第一のケース部、第二のケース部を前記携帯用電子機器のヒンジ部の動きに応じて開閉可能とする連結具を有し、
    前記第一のケース部、第二のケース部の双方又は一方のケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に、前記外被材により封入されて配置したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体により、前記タブレット型の携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記第一のケース部、第二のケース部における前記保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
  8. 発熱源を内蔵し、表面に少なくとも操作部を設けた直方体状の第一の筐体と、表面に少なくとも表示部を設けた直方体状の第二の筐体とを、ヒンジ部を用いて連結し開閉型とした携帯用電子機器を保護する携帯用電子機器の保護ケースであって、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記第一の筐体の裏面を覆うケース基底部と、前記第一の筐体における四辺の側壁部のうち三辺を覆うケース側壁部とを一体に連設して形成し、前記ケース基底部、ケース側壁部の一部に、前記携帯用電子機器の操作用、外部機器接続用の抜穴部或いは切欠部を設けた第一のケース部と、
    合成樹脂材、又は布材と合成樹脂材とを重合させてなる外被材を用いて、前記第二の筐体の裏面を覆うケース基底部と、前記第二の筐体の四辺の側壁部のうち三辺を覆うケース側壁部とを一体に連設して形成し、前記ケース基底部、ケース側壁部の一部に、前記携帯用電子機器の操作用、外部機器接続用の抜穴部或いは切欠部を設けた第二のケース部と、
    前記第一のケース部、第二のケース部における残りの各一辺同士を連結し、前記第一のケース部、第二のケース部を前記携帯用電子機器のヒンジ部の動きに応じて開閉可能とする連結具と、
    を有し、
    前記第一のケース部、第二のケース部の双方又は一方のケース基底部、ケース側壁部の全域又は一部に、前記外被材により封入されて配置したジェルを含む柔軟性を有する保冷媒体により、前記タブレット型の携帯用電子機器内の発熱源からの熱を吸熱するととともに、前記第一のケース部、第二のケース部の保冷媒体の柔軟性を利用して前記携帯用電子機器の外部物体との衝突時や落下時等における損傷、損壊等を回避するように構成したことを特徴とする携帯用電子機器の保護ケース。
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