JP3176215B2 - 発電装置及び太陽光発電装置の運転方法 - Google Patents

発電装置及び太陽光発電装置の運転方法

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JP3176215B2 JP07362794A JP7362794A JP3176215B2 JP 3176215 B2 JP3176215 B2 JP 3176215B2 JP 07362794 A JP07362794 A JP 07362794A JP 7362794 A JP7362794 A JP 7362794A JP 3176215 B2 JP3176215 B2 JP 3176215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電装置、さらには太
陽光発電装置の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の太陽光発電システムとし
ては、例えば図4に示すような構成のものが知られてい
る。これによると、太陽電池100の出力は電力変換装
置200を介して負荷300に供給されている一方、運
転制御装置400は、太陽電池100の出力電圧や出力
電流を監視し、予め設計時に設定した手順(一般的には
所定のしきい値との大小比較)に従って、システムの起
動停止の制御、最大電力制御指令、システム保護動作の
制御等を行うようになっている。ここで用いられるしき
い値は、太陽光発電システムの出荷時に一律に固定され
ていた。
【0003】この場合、太陽光発電システムの運用に際
しては、太陽光のエネルギー密度が比較的低いことか
ら、可及的に損失を低減して変換効率を高めるような手
段が講じられており、具体的には、例えば、太陽電池1
00の変換効率の向上、電力変換装置200の損失低減
等が行われている。
【0004】一方、上記従来の太陽光発電システムは、
前述のように多様な設置場所にて運用されることから、
各設置場所について、夫々最適条件下で最も効率の高い
太陽光発電システムを運転しようとすると、多くの場
合、当該設置地域の気象条件や地理的条件(具体的には
緯度や経度)を考慮する必要があり、当該太陽光発電シ
ステムの運転パラメータ(例えばシステムの起動停止時
刻や、起動停止時の太陽電池出力電圧、当該システムの
定常運転を行うのに許容されるべき出力電圧範囲のよう
に、当該システムを運転するに際しての監視制御対象で
あって運転前に予め決めておくべき定数)について、過
去の普遍的なデータ等に基づき、専門の技術者が決定す
る必要がある。
【0005】また、同様に設置場所においては、熱電池
の温度変化による出力変化、風力発電の期間による出力
変化も同様に考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予定さ
れる設置地域の気象条件情報は常に入手できるとは限ら
ず、また、同一設置地域であっても、太陽光発電システ
ムの設置条件は、設置場所の地形や所有者の意向によっ
て異なる場合があるので、運転パラメータはかかる多様
な設置条件の違いに応じて変更する必要がある。かかる
変更作業は、過去における多種の運転データを基礎とし
て面倒な動作解析を行う必要があり、知識と経験の豊富
な専門の技術者にしか成就できない作業である。すなわ
ち、発電システムの設置後における運転パラメータの最
適化は、高効率化のためには必要であるにもかかわら
ず、事実上実現が困難であった。
【0007】さらに言えば、最適化の方法においては未
知であり、しかも従来のシステムには、日時を検出する
手段や一定期間の運動データを記憶することが行われて
いなかったので、最適化を実現することが不可能であっ
た。
【0008】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
べくなされたものであり、発電装置設置後の運転パラメ
ータの最適化容易かつ自動的に行われる発電装置さら
には制御方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の発電装置は、発
電ユニットと、該発電ユニットの出力電力を変換し負荷
に供給する電力変換手段と、該電力変換手段の設置地域
に固有の設置条件を記億した、システム起動時刻、停止
のための待ち時間、最大電力制御時の探索電圧範囲とそ
の探索速度、保護動作電圧から選ばれる運転パラメータ
を基に前記電力変換手段を制御する運転制御手段と、を
有する発電装置であって、少なくとも前記発電ユニット
の出力電力を検出するための第1検出手段からの検出値
及び/または前記電力変換手段の出力電力を検出するた
めの第2検出手段からの検出値を基に運転パラメータを
演算する演算手段と、前記演算された運転パラメータを
前記記憶した運転パラメータに置き換える手段と、を有
することを特徴とする。
【0011】本発明の太陽光発電装置の運転方法は、太
陽電池、太陽電池出力を負荷へ供給する電力変換装置、
少なくとも太陽電池の出力電力検出手段および日時検出
手段を含む装置運転データ検出手段、記憶されているシ
ステム起動時刻、停止のための待ち時間、最大電力制御
時の探索電圧範囲とその探索速度、保護動作電圧から選
ばれる運転パラメータを基に太陽光発電装置の運転を行
う運転制御装置、太陽電池からの出力電力及び日時等の
装置運転データを記憶する記憶装置、及び記憶装置に記
憶された装置運転データを基に前記運転パラメータを演
算する演算装置を具備した太陽光発電装置において、演
算された運転パラメータを新たな運転パラメータとして
該太陽電池の設置地域に固有の設置条件として記憶され
ている運転パラメータを置き換えること特徴とする。
【0012】
【作用】時々刻々の運転データは運転データ記憶装置に
蓄えられることになり、この運転データを基礎として演
算装置が発電装置の設置条件を加味した運転パラメータ
を算出し、この新たな運転パラメータが古い運転パラメ
ータと置換される。これにより、設置後における太陽光
発電装置の運転パラメータは常時最適化でき、設置場所
における最高の効率が得られることになる。
【0013】すなわち、本発明に係る発電装置において
は、太陽電池等の発電装置の直流出力は電力変換装置に
入力されて負荷へと供給され、運転制御装置は、運転パ
ラメータに順じて発電装置の起動停止等を行う。運転デ
ータ検出手段は、太陽電池出力検出手段、日時検出手段
を含むので、両検出手段により取込まれた運転データは
記憶装置に出力される。該記憶装置に蓄えられた運転デ
ータは、予め設定された時刻(例えば深夜12時)にお
ける演算指令により、演算装置によって演算が実行さ
れ、新たな運転パラメータが算出される。こうして算出
された新しい運転パラメータは運転制御装置4に送り込
まれた後、従前の運転パラメータと置換される。
【0014】従って、かかる動作により、本発明に係る
発電装置は新たな設置場所においても、それに適応した
運転パラメータが取得され、自らの効率を高めることが
できるようになる。
【0015】なお、本発電装置により設定される運転パ
ラメータとは、当該設置地の設置条件を加味して発電装
を運転、保護するに際しての監視制御対象であって運
転前に予め決めておくべき定数をいい、例えばシステム
起動時刻、停止のための待ち時間、最大電力制御時の探
索電圧範囲とその探索速度等が挙げられる。
【0016】
【実施例】図1には、本発明の第1の実施例を示した。
本実施例は、太陽電池1の出力を所定の出力に変換して
負荷に供給する電力変換装置2と、前記太陽電池1の出
力に基づいて前記電力変換装置2の運転パラメータを設
定する運転制御装置4と、を備えて成り、少なくとも太
陽電池1の出力電力検出手段51及び日時検出手段52
(ここで、日時とは年間を通した期間でもよい)を含む
運転データ検出手段5と、予め当該設置地域に固有の設
置条件が記憶されている運転データ記憶装置6と、前記
運転データ検出手段6の出力に基づき前記設置条件を演
算する演算装置7とを設け、該演算装置7の出力に応じ
て前記運転制御装置の運転パラメータを変更するように
構成した。
【0017】前記記憶装置6に記憶された運転データ
は、所定の設定時刻(例えば深夜12時)に所定の演算
指令に基づき、演算装置7により演算が行われ、新たな
運転パラメータが算出させるようにした。該算出された
新たな運転パラメータは、運転制御装置4に供給され、
古い運転パラメータと置換されるようにした。
【0018】本に係るシステムは、本システムの運転
に係るすべてのデータ(日時、太陽電池の電流、電圧、
出力電流、出力電圧)を記録できるので、原理的には、
運転パラメータは、該システムにかかわるものであれば
如何なるものであっても再設定が可能であるが、特にシ
ステム起動停止時刻、システム起動停止時の太陽電池電
圧、システムの許容出力電圧範囲(保護動作電圧)が夫
々最適化に寄与するものであり、高効率化、安全性向上
に大きく貢献できる。
【0019】ここで、太陽電池1としては、結晶シリコ
ンやアモルファスシリコン、化合物半導体等を光電変換
層として用いたものが適用でき、一般には、複数の太陽
電池を直並列に組み合わせたアレイとして必要な電圧・
電流を得るように構成したものが適用された。
【0020】電力変換装置2としては、パワートランジ
スタ、パワーFET、あるいはIGBT等の自己消弧型
スイッチング素子を用いたDC/DCコンバーターを初
めとして、自励式DC/ACインバーター、サイリスタ
を用いた他励式インバーター等が挙げられる。このイン
バーターは、内部的には前記スイッチング素子からなる
主回路部と、出力や入力の電流電圧を監視しながらゲー
トパルスを生成して主回路部を駆動する制御回路から構
成した。該制御回路には、一般に、太陽電池1の動作す
る電圧・電流を制御して最大電力を取り出すための最大
電力制御装置を含めた。
【0021】負荷3としては、電熱負荷、電動機負荷、
照明負荷等を使用し、交流の場合には商用交流系統を使
用した。なお、負荷3は蓄電池と直流負荷の組み合わせ
でも良いが、その場合には電池の充電状態の管理が必要
となる。
【0022】負荷が直流の場合には電力変換装置2とし
てはDC/ACコンバーターを使用し、負荷3が交流の
場合にはDC/ACインバーターを使用した。
【0023】運転制御装置4は、好適なものとしてCP
Uとメモリを有するデジタルシーケンサーを用いた。該
シーケンサーは、制御プログラムと運転パラメータをメ
モリ中を備えている。なお、本発明のシステムにあって
は、電気的に消去のできるEEROMや電池でバックア
ップされたSRAM等の動作中でも書き換え可能かつ電
源を失ってもデータを失わないメモリデバイスが好まし
い。
【0024】運転データ検出手段5は、少なくとも太陽
電池出力電力検出手段51、日時検出手段52を備えて
いる必要がある。電力検出手段51は、太陽電池出力電
圧と電流の積である電力をA/Dコンバーターを使うこ
とによりデジタルデータを取得させた。また、日時はリ
アルタイムクロックICからデジタルデータを取得させ
た。
【0025】記憶装置6としては、デジタルデータの記
憶が可能なものが必要であり、半導体メモリ、磁気ディ
スク、光磁気ディスク等を使用した。この場合、記憶容
量が大きい程、記録の時間間隔を短縮でき、長期間のデ
ータを記憶できるので、パラメータ演算の精度を上げ得
るが、大容量の記憶装置は頗る高価なので経済性の観点
から採用の可否を決めた。本発明の目的を達成するに
は、少なくとも数キロバイト程度の記憶容量が必要であ
る。
【0026】演算装置7は、運転パラメータの算出を行
うためのCPUとその方法を記述したプログラムを有す
るものを使用した。具体的には、極めて一般的なパーソ
ナルコンピューターやボードマイコンを用いた。該演算
装置7により、記憶装置6に記憶された運転データから
運転パラメータを算出した。
【0027】なお、本システムの構成要素たる運転デー
タ検出手段5、記憶装置6、演算装置7は着脱可能に設
けることにより、仕様に応じて設置後の一定期間のみ作
動させ得るようにしておくこともできる。この場合に
は、いわゆる外付けの取付状態となるので、比較的大容
量の記憶装置を有することが可能になり、より正確なパ
ラメータの算出が可能となる。また、複数のシステムに
よる共用も可能となる。
【0028】また、本システムの運用は、特に通常の稼
働に限られるものではなく、例えばデータを取得するた
めのみを目的とするような特別な運転を行ってもよく、
むしろ、その方がより効果的である。
【0029】次に、第2の実施例につき説明するが、本
実施例では、自動設定する運転パラメータとしてインバ
ーター起動時刻を選んだ。以下、この詳細を説明する。
なお、初期設定として、起動動作時刻を5時とした。ま
た、データ記録間隔は夫々10分間とし、各日時に対応
する太陽電池電力(電圧と電流の積)を記録した。
【0030】電圧、電流データは固定小数点形式で小数
点以下は2桁、整数部4桁として6文字、日時は12文
字とした。これにより、24時間のデータロギングに必
要なメモリー容量は約2KBである。また、データの記
録は10分間に1回だが、測定そのものは1秒に1回の
割で行っており、記録はその平均値で行うことにした。
本実施例で使用したインバーターに内蔵されている制御
ボードにはリチウム電池でバックアップされたSRAM
64KBが搭載されており、上記メモリー容量を十分に
確保できる。
【0031】このようにしてインバーターを運転したと
ころ、次の表1のようなデータが得られた。
【0032】
【表1】 表1のデータを得た日においては、インバーターの出力
が午前9時ごろまで単調に増加する変化分があったの
で、晴天日であると判断し、新たな起動時刻を算出し
た。本インバーターを駆動するのに必要なパワーである
100Wを供給できる時間帯は、表1のデータより6時
以降であるので、インバーターの起動時刻を6時とする
ことにした。なお、晴天日でない場合は、運転パラメー
タの書き換えを行わないようにした。
【0033】このようにして、本のシステムは運転パ
ラメータのひとつである起動時刻を設置場所の条件に適
したものに更新することができる。ただし、本のシス
テムを用いることなく5時から稼働させようとする場合
は、インバーターは動作のために不足する電力を商用系
統から得る必要が生じることになり、結果としてシステ
ムの効率を下げる原因となる。
【0034】本実施例の場合、システムの稼働期間中、
その毎日について、最適化動作を行う必要はない。予め
決められた日、例えば、月の初日から稼働を開始し、晴
天の日が現れて運転パラメータの置換が終了したら次の
稼働予定日まで稼働を停止させるようにしてもよい。上
述したように、晴天でない日は運転パラメータを書き換
えることがないので、本のシステムは、晴天日が長く
続く砂漠のような場所に設置されるシステムに好適であ
る。
【0035】図2には、本第2の実施例の構成を示し
た。
【0036】本実施例では、太陽電池1は、アモルファ
ス太陽電池モジュール(ユナイテッドソーラーシステム
社製、商品名UPM880)を14直列、4並列にした
ものであって、1.2kWの出力(218V、5.6
A)を有する太陽電池アレイを用いた。そして、該太陽
電池アレイは、南向きにし、かつ、仰角35度で設置し
た。
【0037】負荷3としては商用系統を用いた。従っ
て、太陽電池1の出力は系統に逆潮流されることにな
る。
【0038】電力変換装置2としては、スイッチング素
子たるIGBTを有する定格出力3kVAの系統連系イ
ンバーターを使用した。このインバーターを駆動するに
は約100Wの電力が必要であった。この種のインバー
ターには、直流電圧検出器、直流電流検出器、交流電圧
検出器、交流電流検出器、リアルタイムクロック、CP
U、メモリー等が備えられており、本発明のシステムを
極めてシンプルな構成を実現できる。
【0039】すなわち、内蔵されている制御プログラム
に対して、本発明の制御実行プログラムを付加すればよ
く、具体的には、運転制御装置4、運転データ検出手段
5、記憶装置6、演算装置7のいずれもが電力変換装置
2に内蔵された構成とし、運転制御装置4の出力は電力
変換装置2の主回路部21(スイッチング回路部)に供
給するようにし、該主回路部21の出力を負荷3に供給
するように構成した。
【0040】このように、電力変換装置2に内蔵されて
いる制御装置に、本発明の構成要素たる、運転制御装置
4、運転データ検出手段5、運転データ記憶装置6、演
算装置7の機能を内包させると、コンパクトにまとめる
こともでき、構成が単純化するため保守性も向上する。
【0041】次いで、第3の実施例につき説明するが、
本実施例では、自動設定する運転パラメータとしてイン
バーター起動停止時刻を選んだ。図3には、第3の実施
例を示した。
【0042】太陽電池1及び負荷3は第2の実施例と同
様としたが、電力変換装置2はアナログ制御タイプの自
励式インバーター(定格出力2kVA、駆動電力110
W)に変更した。この種のインバーターは、メモリ等が
なく、太陽電池出力電圧が170Vになったときに起動
するようした。すなわち、可変抵抗器とオペアンプを用
いて、起動電圧を決めている。
【0043】本第3の実施例では、8086をCPUと
し、A/Dコンバーターとメモリーならびにリアルタイ
ムクロック、スイッチ出力を有する1ボードマイコンを
制作し、これを後付けした。また、本実施例ではシステ
ムの起動電圧を自動設定させた。
【0044】太陽電池1とインバーター2の間には遮断
器8を設けており、インバーターの動作を停止させる必
要が生じたら、運転制御装置4、運転データ検出手段
5、運転データ記憶装置6、演算装置7の機能を果たす
前記1ボードマイコンがスイッチ出力を使って、遮断器
8を開く。
【0045】このように、本第3の実施例を構成とする
と、既存のシステムに後から本発明の機能を付加でき
る。システムの起動電圧の初期設定は170Vとした。
すなわち、太陽電池の開放電圧が170Vになった時、
遮断器8が閉じられて、インバーター2が動作可能とな
るようにした。
【0046】データ記録間隔は10分、記録するデータ
は開放電圧、動作電力(交流出力電力)、日時とした。
太陽電池の運転データは、本実施例のように負荷への供
給電力でも構わない。また、本実施例では、開放電圧を
測定するために1分ごとに遮断器8を開閉して、データ
を取得するようにした。
【0047】このように、本発明の目的を達するために
は、システムについて必ずしも通常の稼働を行わせる必
要はない。かかる条件の下でシステムを稼働したら次の
表2のようなデータが得られた。
【0048】
【表2】 上記表2のデータより供給電力がプラスになる電圧29
0Vを起動電圧として再設定した。本実施例の場合、開
放電圧と動作電力の両方を計測しているので、天候の良
否判断の必要性は少ないが、やはり晴天日のデータの方
が的確に起動電圧を決定できる。
【0049】本発明の発電装置においては、運転データ
記憶装置6や演算装置7、運転データ検出手段5等は種
々の態様のものが適用可能であり、夫々については、必
要な精度が得られのであればどのような構成のものでも
よい。本発電装置の特徴は実際の運転データをもとに運
転パラメータを更新するものであって、このことにより
システム全体の効率化が可能になった。
【0050】さらに、本発明者は、上記第1乃至第3の
実施例以外に、第4の実施例として以下の構成につき検
討した。本実施例では、運転パラメータとして、システ
ムの許容出力電圧範囲を選んだ。該許容電圧範囲の初期
設定は、その上限が120V、下限が85Vとした。商
用電力系統の電圧は、設置場所により法定範囲(95か
ら107V)の中で夫々異なっているので、ノイズ等の
裕度を考慮して、この程度の上限、下限とすることが一
般的である。
【0051】本実施例の基本的な構成は上記第1の実施
例と同様とした。太陽電池アレイ1の出力は電力変換装
置2を介して、負荷である商用系統に接続し、運転デー
タ検出手段5として交流電力計、直流電圧計、直流電流
計、温度計、日射計を備え、記憶装置5及び演算装置6
として光磁気ディスクを有するパーソナルコンピュータ
ーを使用した。また、運転制御装置4は電力変換装置2
に内蔵させ、パーソナルコンピューターと交信するため
のインターフェースを有している。パーソナルコンピュ
ーターによって記憶、演算されたデータは、インターフ
ェースを介して電力変換装置2に送り込まれる。このよ
うな構成にすると、かなりの長期間、例えば一か月以上
のデータ記録が可能となり、より複雑なパラメータ設定
を行うことが可能になる。具体的には、最大電力点電圧
の存在範囲を調べて、探索範囲を狭めたりすることも可
能である。また、運転パラメータの設定作業が終了した
ら、パーソナルコンピューター等を取り外すし、これを
他のシステムに接続すれば最適化を行える。さらに、外
部記憶装置にデータを蓄積すると、同一場所に設置する
のであれば、当初から最適な運転パラメータを有したシ
ステムを構築できる。
【0052】本実施例では、一ヶ月の間運転を継続し
て、交流出力電圧を記録した。その結果、一ヶ月間の電
圧の最大値は109Vであり、その最小値は98Vであ
った。そこで、その上限値(109)に1.05を乗じ
て114.4Vを得、下限値(98)に0.95を乗じ
て93.1Vを得ることにより、新たな許容出力電圧範
囲を設定した。こうすると、運転電圧範囲が85Vと1
20Vの間から、93Vと115Vの間へと狭められ、
当該設置場所に適した安全動作範囲を自動的に設定でき
た。なお、この設定例とは逆に、動作範囲を広げるよう
な動作も可能であるが、安全性確保の面からはかかる設
定範囲の選定は回避する方が好ましい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、下記の
ような効果を有するので、本発明の産業上の利用価値は
頗る大きい。 (1)発電装置設置後に運転パラメータの自動的な最適
化が可能であり、発電装置効率を向上できる。このた
め、設置前の発電装置に対して出荷前にいわゆる顧客先
調整を加えなくてよい。 (2)既に設置されているシステムに対して外づけで本
発明の発電装置の機能を付与できる。 (3)発電装置からパラメータの算出部分を取りはずせ
るようにしておけば、その部分は複数の発電装置で共有
できる。 (4)運転パラメータの設定が容易である。 (5)運転パラメータの設定のみならず、その変更が容
易である。 (6)許容出力電圧範囲の設定値の変更が容易である。 (7)例えば当該発電装置を砂漠のような連続して晴天
日が続く地域に設置する場合に適用して有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の太陽光発電システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 太陽電池、 2 電力変換装置、 3 負荷、 4 運転制御装置、 5 運転データ検出手段、 51 太陽電池出力電力検出手段、 52 日時検出手段、 6 運転データ記憶装置、 7 演算装置、 8 遮断器。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電ユニットと、該発電ユニットの出力
    電力を変換し負荷に供給する電力変換手段と、該電力変
    換手段の設置地域に固有の設置条件を記億した、システ
    ム起動時刻、停止のための待ち時間、最大電力制御時の
    探索電圧範囲とその探索速度、保護動作電圧から選ばれ
    る運転パラメータを基に前記電力変換手段を制御する運
    転制御手段と、を有する発電装置であって、 少なくとも前記発電ユニットの出力電力を検出するため
    の第1検出手段からの検出値及び/または前記電力変換
    手段の出力電力を検出するための第2検出手段からの検
    出値を基に運転パラメータを演算する演算手段と、前記
    演算された運転パラメータを前記記憶した運転パラメー
    タに置き換える手段と、を有することを特徴とする発電
    装置。
  2. 【請求項2】 前記発電ユニットが太陽電池であること
    を特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷が少なくとも商用電力系統を有
    することを特徴とする請求項1または2に記載の発電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記運転パラメータは、少なくとも装置
    起動または停止時の発電電圧、発電装置起動または停止
    時の時刻、発電装置保護動作出力電圧の一つを有するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発
    電装置。
  5. 【請求項5】 前記検出した発電出力電力と、前記検出
    した日時の関係において前記発電電力が単調に増加する
    変化分を有する日を抽出する抽出手段を有することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の発電装
    置。
  6. 【請求項6】 前記電力変換手段がインバータであるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の発
    電装置。
  7. 【請求項7】 太陽電池、太陽電池出力を負荷へ供給す
    る電力変換装置、少なくとも太陽電池の出力電力検出手
    段および日時検出手段を含む装置運転データ検出手段、
    記憶されているシステム起動時刻、停止のための待ち時
    間、最大電力制御時の探索電圧範囲とその探索速度、保
    護動作電圧から選ばれる運転パラメータを基に太陽光発
    電装置の運転を行う運転制御装置、太陽電池からの出力
    電力及び日時等の装置運転データを記憶する記憶装置、
    及び記憶装置に記憶された装置運転データを基に前記運
    転パラメータを演算する演算装置を具備した太陽光発電
    装置において、演算された運転パラメータを新たな運転
    パラメータとして該太陽電池の設置地域に固有の設置条
    件として記憶されている運転パラメータを置き換えるこ
    と特徴とする太陽光発電装置の運転方法。
  8. 【請求項8】 記憶した太陽電池出力電力、日時等の運
    転データの中から、晴天日のデータだけを抽出して、運
    転パラメータの算出に利用することを特徴とする請求項
    7に記載の太陽光発電装置の運転方法。
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