JP3175097U - 廃水用放射性物質の捕集除去具 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般家屋等の屋根等を高圧洗浄機器等で洗浄するに流下する洗浄廃水あるいは自然雨水中の放射性物質等を捕集し、安全に除去・廃棄できる捕集除去具を提供する。
【解決手段】洗浄によって除去した放射性物質等を洗浄廃水が流下する雨樋Pの途中で補集する捕集除去具とする。この捕集除去具は、雨樋Pにおける任意の箇所を切断除去した切断箇所の上流側である上方部分の下端に嵌め合わせるリング状の上部嵌合体2と、同じく雨樋Pの切断箇所の下流側である下方部分の上端に嵌め合わせるリング状の下部嵌合体6と、これらの上部嵌合体2、下部嵌合体6相互間で支持してセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成する。捕集体10は、放射性物質を捕捉・捕集するに足る孔径を備えた濾材11を筐体12内に充填封入して成り、上下部のリング状の嵌合体2,6によって雨樋Pにおける切断除去部位で雨樋Pに取り外し可能に置き換える。
【選択図】図1
【解決手段】洗浄によって除去した放射性物質等を洗浄廃水が流下する雨樋Pの途中で補集する捕集除去具とする。この捕集除去具は、雨樋Pにおける任意の箇所を切断除去した切断箇所の上流側である上方部分の下端に嵌め合わせるリング状の上部嵌合体2と、同じく雨樋Pの切断箇所の下流側である下方部分の上端に嵌め合わせるリング状の下部嵌合体6と、これらの上部嵌合体2、下部嵌合体6相互間で支持してセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成する。捕集体10は、放射性物質を捕捉・捕集するに足る孔径を備えた濾材11を筐体12内に充填封入して成り、上下部のリング状の嵌合体2,6によって雨樋Pにおける切断除去部位で雨樋Pに取り外し可能に置き換える。
【選択図】図1
Description
この考案は、例えば一般家屋における屋根、雨樋等に付着堆積しているセシウム粒子等の放射性物質を洗浄機器等にて除去、洗浄したときの洗浄廃水中に含まれていたり、また自然雨水中に含まれていたりして、これらが雨樋、排水管等の排水管路を落水、流下するとき、その排水管路中で放射性物質等を捕集、除去し、そのまま排水させることで安全に処理できるようにすることで、公共的な下水道等に放射性物質を排出させずに済む廃水用放射性物質の捕集除去具に関する。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)によって、東北地方特にその太平洋岸においては津波が襲来し、これによって各地に甚大な被害がもたらされ、またその影響による機器の作動不能によって福島第1原子力発電所、同第2原子力発電所では原子炉に対する冷却処理を適切に遂行できない事態が生じた。そのために、原子炉建屋が爆発その他によって崩壊し、原子炉からの放射性物質が周囲に飛散する結果となった。この飛散した放射性物質は近隣県を含め各地で降灰し、例えば住宅街においては下水が集水される側溝等に堆積され、これを除去することが放射能汚染問題として早急に解決されなければならない緊急課題となっているのが現状である。
また、例えば一般家屋における屋根、雨樋等には自然に落下・降灰する放射性物質が付着堆積していることが十分に考えられ、これらを除去する必要がある。そのために高圧洗浄機器等で屋根、雨樋等を洗浄し、除去しても、これらの場所から流下する放射性物質を含んだ汚染された洗浄廃水が雨樋を経てそのまま公共下水道にいわゆる垂れ流されるとすれば、下流側の集水池等に堆積されるから、そこでの除去が必要となって根本的な解決にはならない。
こうした点を含め、従来、例えば特許文献1に示される流下雨水の異物除去構造及び流下雨水の分流管構造、特許文献2に示される雨水分離集水装置が提案されている。特許文献1の異物除去構造は、雨樋における縦樋の途中で、上側パイプ、下側パイプを連結する上下動可能な連結パイプを上側パイプの下端には遊嵌、下側パイプには遊挿して配置し、連結パイプ下部にフィルタを取外し可能に挿入して成る。特許文献2の分離集水装置は縦樋に通じる集水器を、フィルタ部を有する内筒を外筒にて覆い、内筒、外筒の間に形成した集水空間によって微細な粒子を分離し、縦樋によって排水するとして成る。
しかしながら、上述したような従来の異物除去構造、分離集水装置は、雨水中の微粒子を捕集し、除去できても、それを捕集したフィルタは交換するものとしてあるから、これらのフィルタが放射性物質によって汚染されている場合は、その交換作業は十分な防護服、防護マスク等を装用しなければ危険でもある。また、フィルタを交換できても、フィルタ支持材・部材等が汚染されていることには変わりはなく、これらの交換、除去も必要であるが、上述した従来のものではこれに対しては全く考慮されていない。
そこでこの考案は上述したような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、その目的は、主として一般家屋における屋根、雨樋等における放射性物質を洗浄、除去したときの洗浄廃水中、また自然雨水中に含まれる放射性物質等を捕集、除去すべく、雨樋の途中にあるいは公共下水道等に直接に接続される排水管中に一時的にでもセットしておき、例えば高圧洗浄機器による除去時に流下する洗浄廃水中の放射性物質を捕集でき、洗浄作業の終了後では取り外してそのまま除去・廃棄するものとし、取り外し後では雨樋等を補修することで従来同様な雨水処理を可能とさせる廃水用放射性物質の捕集除去具を提供することにある。
上述した課題を解決するため、後述する考案を実施するための形態における符号を付記して説明すると、この考案にあっては、自然雨水・洗浄廃水を排水案内させる排水管路(P,Q)の任意箇所で、自然雨水・洗浄廃水を通水させる捕集体10を上流側支持手段(2,22,32)、下流側支持手段(6,25,34)を介して配置し、この捕集体10内の濾材11によって自然雨水・洗浄廃水中のセシウム等の放射性物質を捕集するようにしてあることを特徴とする。
捕集体10は、放射性物質を捕捉・捕集するに足る孔径を備えた濾材11を筐体12内に充填封入して構成することができる。
そして、具体的構造の一例は、自然雨水あるいは洗浄後の洗浄廃水中に含まれる放射性物質等をこれらが流下する雨樋Pの途中で補集する捕集除去具1であって、雨樋Pにおける任意の箇所を切断除去して得た切断箇所の上流側である上方部分の下端に嵌め合わされるリング状の上部嵌合体2と、同じく雨樋Pの切断箇所の下流側である下方部分の上端に嵌め合わされるリング状の下部嵌合体6と、これらの上部嵌合体2、下部嵌合体6相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成されて成ることを特徴とする。
上部嵌合体2は、捕集体10の上端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、上端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋Pの下端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部3と、捕集体10の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3の外縁から垂設されている捕集支持片部4と、雨樋Pの下端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3の内縁側に立設されている雨樋支持片部5とから一体形成されることで構成することができる。
下部嵌合体6は、捕集体10の下端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、下端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋Pの上端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部7と、捕集体10の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部7の外縁から立設されている捕集支持片部8と、雨樋Pの上端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部7の内縁側に立設されている雨樋支持片部9とから一体形成されることで構成することができる。
上部嵌合体2あるいは下部嵌合体6は、上下方向を反転することで下部嵌合体6あるいは上部嵌合体2として使用可能に構成することができ、また、捕集支持片部4,8の内径は捕集体10の外径に、雨樋支持片部5,9の内径は雨樋Pの外径にそれぞれ対応して構成することができる。
捕集体10の上部は前記上部嵌合体2が、下部は前記下部嵌合体6が連結介在されて雨樋Pにおける切断除去部位で雨樋Pに取り外し可能に置き換えられるようにして構成することができる。
また、自然雨水あるいは洗浄後の洗浄廃水中に含まれる放射性物質等をこれらが流下する排水管Q末部で捕集する捕集除去具21であって、捕集体10の上流側の開口部端面に当接する上流当接支持主片部23に、外周面が排水管Q内壁面に当接し、内周面が捕集体10の前端側外周面に当接支持する断面で溝形状の管内支持部24をこの管内支持部24の奥部壁を上流当接支持主片23に連続させて成る管内支持体22と、捕集体10の下流側の開口部端面に当接する下流当接支持主片部26に、外周面が排水管Q末部の開口部内壁面に当接し、内周面が捕集体10の後端側外周面に当接支持する断面で溝形状の末部支持部27をこの末部支持部27の内周壁を下流当接支持主片部26に連続させて成る末部支持体25と、これらの管内支持体22、末部支持体25相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成されて成ることを特徴とする。
捕集体10は、この捕集体10の排水管内Q側の前端側は管内支持体22が、捕集体10の後端側は末部支持体25が介装されることで排水管Qにおける末部内に取り外し可能に内装されるようにして構成することができる。
同じく捕集除去具31であって、排水管Qの末部側で、外周面が排水管Q内壁面に当接し、内周面が捕集体10の前端側の外周面を当接支持すると共に、前端側に排水管Q末部側に至るに伴い次第に小径となる案内テーパー面33を形成したリング状の管内支持体32と、排水管Q末部の開口端部で、開口端縁を挟み込む断面でU字状を呈すると共に、内縁によって捕集体10の後端側を支持するリング状の末部支持体34と、これらの管内支持体32、末部支持体34相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成されて成ることを特徴とする。
捕集体10は、この捕集体10の排水管Q内側の前端側は管内支持体32が、捕集体10の後端側は末部支持体34が介装されることで排水管Qにおける末部内に取り外し可能に内装されるようにして構成することができる。
捕集体10は、放射性物質を捕捉・捕集するに足る孔径を備えた濾材11を筐体12内に充填封入して構成することができる。
そして、具体的構造の一例は、自然雨水あるいは洗浄後の洗浄廃水中に含まれる放射性物質等をこれらが流下する雨樋Pの途中で補集する捕集除去具1であって、雨樋Pにおける任意の箇所を切断除去して得た切断箇所の上流側である上方部分の下端に嵌め合わされるリング状の上部嵌合体2と、同じく雨樋Pの切断箇所の下流側である下方部分の上端に嵌め合わされるリング状の下部嵌合体6と、これらの上部嵌合体2、下部嵌合体6相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成されて成ることを特徴とする。
上部嵌合体2は、捕集体10の上端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、上端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋Pの下端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部3と、捕集体10の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3の外縁から垂設されている捕集支持片部4と、雨樋Pの下端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3の内縁側に立設されている雨樋支持片部5とから一体形成されることで構成することができる。
下部嵌合体6は、捕集体10の下端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、下端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋Pの上端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部7と、捕集体10の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部7の外縁から立設されている捕集支持片部8と、雨樋Pの上端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部7の内縁側に立設されている雨樋支持片部9とから一体形成されることで構成することができる。
上部嵌合体2あるいは下部嵌合体6は、上下方向を反転することで下部嵌合体6あるいは上部嵌合体2として使用可能に構成することができ、また、捕集支持片部4,8の内径は捕集体10の外径に、雨樋支持片部5,9の内径は雨樋Pの外径にそれぞれ対応して構成することができる。
捕集体10の上部は前記上部嵌合体2が、下部は前記下部嵌合体6が連結介在されて雨樋Pにおける切断除去部位で雨樋Pに取り外し可能に置き換えられるようにして構成することができる。
また、自然雨水あるいは洗浄後の洗浄廃水中に含まれる放射性物質等をこれらが流下する排水管Q末部で捕集する捕集除去具21であって、捕集体10の上流側の開口部端面に当接する上流当接支持主片部23に、外周面が排水管Q内壁面に当接し、内周面が捕集体10の前端側外周面に当接支持する断面で溝形状の管内支持部24をこの管内支持部24の奥部壁を上流当接支持主片23に連続させて成る管内支持体22と、捕集体10の下流側の開口部端面に当接する下流当接支持主片部26に、外周面が排水管Q末部の開口部内壁面に当接し、内周面が捕集体10の後端側外周面に当接支持する断面で溝形状の末部支持部27をこの末部支持部27の内周壁を下流当接支持主片部26に連続させて成る末部支持体25と、これらの管内支持体22、末部支持体25相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成されて成ることを特徴とする。
捕集体10は、この捕集体10の排水管内Q側の前端側は管内支持体22が、捕集体10の後端側は末部支持体25が介装されることで排水管Qにおける末部内に取り外し可能に内装されるようにして構成することができる。
同じく捕集除去具31であって、排水管Qの末部側で、外周面が排水管Q内壁面に当接し、内周面が捕集体10の前端側の外周面を当接支持すると共に、前端側に排水管Q末部側に至るに伴い次第に小径となる案内テーパー面33を形成したリング状の管内支持体32と、排水管Q末部の開口端部で、開口端縁を挟み込む断面でU字状を呈すると共に、内縁によって捕集体10の後端側を支持するリング状の末部支持体34と、これらの管内支持体32、末部支持体34相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成されて成ることを特徴とする。
捕集体10は、この捕集体10の排水管Q内側の前端側は管内支持体32が、捕集体10の後端側は末部支持体34が介装されることで排水管Qにおける末部内に取り外し可能に内装されるようにして構成することができる。
以上のように構成されたこの考案に係る廃水用放射性物質の捕集除去具にあって、例えば一般家屋の屋根等において高圧洗浄機器等で洗浄した後の洗浄廃水中あるいは自然雨水中に含まれる放射性物質は、これを落下、流下させる雨樋Pあるいは排水管Qに配置の捕集除去具1,21,31によって捕集される。そして、捕集後の洗浄廃水はそのままで下水等に排水でき、また、洗浄作業終了後で雨樋Pあるいは排水管Qから取り外される捕集除去具1,21,31をそのまま所定方法で廃棄・保管することで、放射性物質による汚染を防止させる。
上下部のリング状の嵌合体2,6、捕集体10から成る捕集除去具1は、これの長さに対応した長さで一部を切断除去した雨樋Pの所定箇所で上下に設けた上下部の嵌合体2,6によって配置でき、この雨樋P中を落下・流下する洗浄廃水中の放射性物質等を捕集させ、洗浄水中から除去させる。
上部嵌合体2、下部嵌合体6における支持主片部3,7及び捕集支持片部4,8が捕集体10の上下部縁を上側あるいは下側、その外周から囲繞して捕集体10を支持し、また、支持主片部3,7における内縁側が雨樋P自体の切断箇所を支持していると共に、支持主片部3,7及び雨樋支持片部5,9が雨樋Pの切断端部縁を下側あるいは上側、その外周から囲繞して雨樋Pを支持することで、捕集除去具1自体を雨樋Pの切断箇所でしっかりと接続介在させる。
また、雨樋Pの外周面を囲繞する雨樋支持片部5,9、捕集体10の外周面を囲繞する捕集支持片部4,8によって、捕集体10の濾材11にて捕集した放射性物質等を外部に漏出させず、捕集、捕捉を確実にして、安全性を向上させ、雨樋Pの切断箇所での着脱作業を容易にさせる。
捕集除去具1は、洗浄後の洗浄廃水・自然雨水が排水案内される雨樋Pの任意箇所で切断除去した部位に置き換え配置させれば良く、洗浄後あるいは除染後では取り外し、そのまま廃棄、保管させれば済み、また、雨樋Pの切断箇所はその後に補修することで雨樋Pとしての使用を可能にさせる。
捕集除去具21,31において、排水管Qの末部側で、その上流側では管内支持体22,32が、下流側の末端開口部では末部支持体25,34がそれぞれ捕集体10を支持させ、流下される洗浄廃水・自然雨水中の放射性物質等を排水管Qの末部で捕集させ、公共下水道への放射性物質等の排出を防止させる。
管内支持体22、末部支持体25、捕集体10から成る捕集除去具21では、管内支持体22、末部支持体25それぞれが内周面、外周面によって排水管Q内で捕集体10を排水管Qの中心側部位で支持し、汚染された洗浄廃水・自然雨水を捕集体10内に通過させる。
捕集除去具31において、排水管Q内に配置された管内支持体32は捕集体10の前端側を、端部開口縁を挟み込んでいる末部支持体34は捕集体10の後端側をそれぞれ位置決めして捕集体10を排水管Q内で支持させる。管内支持体32の案内テーパー面33は、排水管Q内で流れ落ちてくる洗浄廃水・自然雨水を捕集体10内に集束させ、濾材11による放射性物質の捕集作用を増大させる。
排水管Qの末部に内装される捕集除去具21,31は、排水管Q内で流れる自然雨水・洗浄廃水中の放射性物質等を捕集し、例えば廃棄基準値内に抑制させることで、除染された放射性物質を含まない洗浄廃水を公共の下水道に排水させる。
捕集除去具21,31は、排水管Qの末部に内装させれば良く、洗浄後あるいは除染後では取り外し、そのまま廃棄、保管させれば済む。
上下部のリング状の嵌合体2,6、捕集体10から成る捕集除去具1は、これの長さに対応した長さで一部を切断除去した雨樋Pの所定箇所で上下に設けた上下部の嵌合体2,6によって配置でき、この雨樋P中を落下・流下する洗浄廃水中の放射性物質等を捕集させ、洗浄水中から除去させる。
上部嵌合体2、下部嵌合体6における支持主片部3,7及び捕集支持片部4,8が捕集体10の上下部縁を上側あるいは下側、その外周から囲繞して捕集体10を支持し、また、支持主片部3,7における内縁側が雨樋P自体の切断箇所を支持していると共に、支持主片部3,7及び雨樋支持片部5,9が雨樋Pの切断端部縁を下側あるいは上側、その外周から囲繞して雨樋Pを支持することで、捕集除去具1自体を雨樋Pの切断箇所でしっかりと接続介在させる。
また、雨樋Pの外周面を囲繞する雨樋支持片部5,9、捕集体10の外周面を囲繞する捕集支持片部4,8によって、捕集体10の濾材11にて捕集した放射性物質等を外部に漏出させず、捕集、捕捉を確実にして、安全性を向上させ、雨樋Pの切断箇所での着脱作業を容易にさせる。
捕集除去具1は、洗浄後の洗浄廃水・自然雨水が排水案内される雨樋Pの任意箇所で切断除去した部位に置き換え配置させれば良く、洗浄後あるいは除染後では取り外し、そのまま廃棄、保管させれば済み、また、雨樋Pの切断箇所はその後に補修することで雨樋Pとしての使用を可能にさせる。
捕集除去具21,31において、排水管Qの末部側で、その上流側では管内支持体22,32が、下流側の末端開口部では末部支持体25,34がそれぞれ捕集体10を支持させ、流下される洗浄廃水・自然雨水中の放射性物質等を排水管Qの末部で捕集させ、公共下水道への放射性物質等の排出を防止させる。
管内支持体22、末部支持体25、捕集体10から成る捕集除去具21では、管内支持体22、末部支持体25それぞれが内周面、外周面によって排水管Q内で捕集体10を排水管Qの中心側部位で支持し、汚染された洗浄廃水・自然雨水を捕集体10内に通過させる。
捕集除去具31において、排水管Q内に配置された管内支持体32は捕集体10の前端側を、端部開口縁を挟み込んでいる末部支持体34は捕集体10の後端側をそれぞれ位置決めして捕集体10を排水管Q内で支持させる。管内支持体32の案内テーパー面33は、排水管Q内で流れ落ちてくる洗浄廃水・自然雨水を捕集体10内に集束させ、濾材11による放射性物質の捕集作用を増大させる。
排水管Qの末部に内装される捕集除去具21,31は、排水管Q内で流れる自然雨水・洗浄廃水中の放射性物質等を捕集し、例えば廃棄基準値内に抑制させることで、除染された放射性物質を含まない洗浄廃水を公共の下水道に排水させる。
捕集除去具21,31は、排水管Qの末部に内装させれば良く、洗浄後あるいは除染後では取り外し、そのまま廃棄、保管させれば済む。
この考案は以上説明したように構成されているため、主として一般家屋における屋根、雨樋等における放射性物質を洗浄、除去したときの洗浄廃水中、また自然雨水中に含まれる放射性物質等を排水管路(P,Q)中で捕集でき、例えば雨樋Pの途中の任位置で雨樋Pを部分的に切断除去し、その除去部分に置き換えるようにして一時的に接続することで、あるいは排水管Qの末部に内装配置することで、例えば高圧洗浄機器の使用による洗浄、除去作業中に流下する洗浄廃水中の放射性物質を確実に捕集できる。また、洗浄作業の終了後では取り外し、そのまま所定方法で除去・廃棄することで安全に処理可能にし、放射性物質を含む洗浄廃水の下水への廃棄、更には周囲環境への飛散を阻止できる。しかも、洗浄、使用の終了後で取り外した後では雨樋Pを補修することで、あるいは排水管Qをそのままで従来同様な雨水処理を可能とさせる。
すなわちこれはこの考案において、自然雨水・洗浄廃水を排水案内させる排水管路(P,Q)の任意箇所で、自然雨水・洗浄廃水を通水させる捕集体10を上流側支持手段(2,22,32)、下流側支持手段(6,25,34)を介して配置し、この捕集体10内の濾材11によって自然雨水・洗浄廃水中のセシウム等の放射性物質を捕集するようにしたからであり、これによって、例えば家屋の屋根その他を洗浄した際の汚染された洗浄廃水更には自然雨水中の放射性物質等の確実な捕集・捕捉、捕集等した捕集体10の安全な廃棄・保管、捕集後の洗浄水の排水、放射性物質等の周囲への飛散防止等を図ることができる。
また、雨樋Pにおける任意の切断箇所の上流側の下端に嵌め合わされる上部嵌合体2と、同じく雨樋Pの切断箇所の下流側の上端に嵌め合わされる下部嵌合体6と、これらの上下部の嵌合体2,6相互間で支持されてセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成したことで、雨樋Pにおける任意の途中箇所で雨樋Pの部分的な切断除去部位と置き換えて取り付けることで、流れ落ちる洗浄廃水・自然雨水中の放射性物質等を捕集できる。
また、捕集体10の上下には、捕集体10の端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、その端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋Pの端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部3,7と、捕集体10の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3,7の外縁から垂設されている捕集支持片部4,8と、雨樋Pの端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3,7の内縁側に設けられている雨樋支持片部5,9とから一体形成される上下部の嵌合体2,6それぞれを配してあるから、雨樋Pの任意箇所で切断除去された部位に置き換えるように簡単に嵌め合わせ、装着できる。
しかも、嵌め合わせ後では、支持主片部3,7及び捕集支持片部4,8が捕集体10の上下の縁部を断面でほぼL字状で囲繞しており、また支持主片部3,7及び雨樋支持片部5,9が雨樋Pの切断縁の端部を断面でほぼL字状で同様に囲繞しているから、雨樋Pの切断箇所で安定的に接続介在された状態で支持される。そればかりでなく、雨樋Pの外周面を雨樋支持片部5,9が、捕集体10の外周面を捕集支持片部4,8がそれぞれ囲繞していることで、捕集体10で捕集された放射性物質等の外部への飛散を阻止し、安全性を向上させている。
洗浄の終了後では、捕集除去具1は取り外されて所定方法で廃棄、保管されるものとすることで安全に処理でき、また切断除去箇所は通常の雨樋Pによって補修されることで、その後は雨樋Pとして使用するに何らの問題も生じない。
一方、排水管Qの末部で内装配置されるようにした捕集除去具21では、排水管Qの末部側の排水管Q内で、捕集体10の上流側の開口部端面に当接する上流当接支持主片部23に、内外周面で捕集体10の外周面、排水管Qの内壁面それぞれに当接する断面で溝形状の管内支持部24を連続させて成る管内支持体22と、捕集体10の下流側の開口部端面に当接する下流当接支持主片部26に、内外周面で捕集体10の外周面、排水管Qの内壁面それぞれに当接する断面で溝形状の末部支持部27を連続させて成る末部支持体25とで捕集体10を排水管Qの末部で支持している。そのため、捕集体10は排水管Qの末部側では、管内支持部24、末部支持部27それぞれが断面溝形であることと相俟ち、捕集体10と排水管Qとの間に隙間を生じさせずに捕集体10を排水管Qの中心側に寄せて位置決めでき、排水管Qによって案内されながら流下する洗浄廃水中の放射性物質等を確実に捕集できる。
また、捕集除去具31では、外周面が排水管Q内壁面に当接し、内周面が捕集体10の前端側を当接支持し、案内テーパー面33を形成した管内支持体32と、排水管Q末部の開口端部で、断面でU字状で内縁によって捕集体10の後端側を支持する末部支持体34と、これらの管内支持体32、末部支持体34相互間で支持される捕集体10とから形成されていることで、排水管Qの末部、例えば公共下水道等への排水箇所で放射性物質等を捕集でき、下水道に放射性物質等を排出させることがない。
しかも、捕集体10は、これの前端側では、排水管Q末部側に至るに伴い次第に小径となる案内テーパー面33を形成したリング状の管内支持体32によって支持され、後端側では、排水管Q末部の開口端縁を挟み込む断面でU字状を呈すると共に、内縁によって捕集体10の後端側を支持するリング状の末部支持体34によって支持されるから、排水管Qの末部内に簡単に装入でき、装入後では外れることもなく安定した装着状態が維持される。また、案内テーパー面33は、流れてくる洗浄廃水・自然雨水等を捕集体10の中心・内方側に案内し、捕集体10内の濾材11に確実に送り込むことで、汚染後の洗浄廃水・自然雨水中の放射性物質等を確実に捕集させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。この考案は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
以下、図面を参照してこの考案を実施するための一形態を説明すると、図1乃至図3において示される符号1は例えば一般家屋、建屋に設置される雨樋Pの縦樋部分に着脱自在に配置されるこの考案に係る捕集除去具である。この捕集除去具1は、雨樋Pを所定長さ例えば250mm程度で切断除去する部位に、その切断除去部分に代えて接続されるもので、この雨樋Pの切断箇所の上流側である上方部分の下端に嵌め合わされるリング状の上部嵌合体2と、同じく雨樋Pの切断箇所の下流側である下方部分の上端に嵌め合わされるリング状の下部嵌合体6と、これらの上部嵌合体2、下部嵌合体6相互間で支持されることで、洗浄廃水・自然雨水等に含まれるセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10とから形成されて成る。
捕集除去具1の上部嵌合体2は、捕集体10の上端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、上端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋Pの下端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部3と、捕集体10の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3の外縁から垂設されている捕集支持片部4と、雨樋Pの下端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部3の内縁側に立設されている雨樋支持片部5とから、例えば所定肉厚の合成樹脂にて一体形成されている。
支持主片部3は、雨樋Pの外径と捕集体10の外径とが相違するときの、その相違分に相当する幅員に対応する細幅なドーナツ板状を呈し、例えば大径側である捕集体10における上端面の外縁に沿って配置され、その内縁側は少なくとも雨樋Pの縦部分における切断部位の下端面に当接している。
捕集支持片部4は、捕集体10の外周面を囲繞する高さが低い筒状を呈し、雨樋支持片部5は、捕集体10の外周面を囲繞するに足りる高さが低い筒状を呈しており、例えばその筒高さは10〜20mm程度に形成されている。
また、雨樋Pの切断箇所の下方部分に捕集体10を連結支持させる前記下部嵌合体6は、捕集体10の下端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、下端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋Pの上端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部7と、捕集体10の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部7の外縁から立設されている捕集支持片部8と、雨樋Pの上端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部7の内縁側に立設されている雨樋支持片部9とから、例えば所定肉厚の合成樹脂にて一体形成されている。
この下部嵌合体6は、上部嵌合体2を上下方向で反転させた同一構造となっており、実際的には上部嵌合体2あるいは下部嵌合体6を上下方向で反転させて捕集体10の上下で対状に配置することによって使用されるもので、上部嵌合体2についての上記の説明によって、下部嵌合体6自体の詳細な構成の説明は省略される。
捕集体10は、例えばセシウム等の放射性物質を捕捉・捕集するに足る孔径を備えた濾材11を筐体12内に充填封入して成り、これの上部は前記上部嵌合体2が、下部は下部嵌合体6が連結介在されることで、雨樋Pにおける切断除去部位で雨樋Pに取り外し可能にして置き換えられるものとなっている。濾材11自体が備えている捕集のための孔径は、セシウムが塵埃等と一体化したことでその粒径が10〜20マイクロメートル(μm)であるところを考慮して、5マイクロメートル程度のものとしてあり、例えば繊維状のポリプロピレン(PP)としてある。もとより、濾材11自体の材質はこのポリプロピレンに限らず、放射性物質を捕集できるものであればガラス繊維フィルター、メンブレンフイルターその他によって代えることも可能である。
筐体12自体は、例えば雨樋Pの外径に比し大径にした円筒状に形成されており、汚染された洗浄廃水が通過されるときに、この洗浄廃水中の放射性物質を捕集するに十分な通過長さに設定されていて、例えば高さを250mm程度としてある。もとより、この筐体12の長さ、すなわち濾材11の厚さはこれに限定されないことは勿論であり、これの外径大きさも雨樋Pの外径とほぼ同一であるか、これよりも小径とされることもある。
次にこれの使用の一例を説明すると、図1に示すように例えば放射性物質等で汚染されていると思われる家屋における屋根、雨樋P等を高圧洗浄機器等で洗浄し、除去するに際し、濾材11が筐体12内に充填封入されている捕集体10の上下に、上部嵌合体2、下部嵌合体6を連結して捕集除去具1となしておく。次いで、雨樋Pの縦樋部分の適当な箇所で、その部位の雨樋P部分を捕集除去具1の長さに対応して切断除去し、切断除去した部位の代わりに捕集除去具1を嵌め合わせ接続する。この接続に際し、切断箇所の上方部分の下端には上部嵌合体2を、同じく下方部分の上端には下部嵌合体6を雨樋Pを傾けながらも強制的に嵌め合わせる。その後は、洗浄作業中に落下、流下する洗浄廃水は雨樋P中の捕集除去具1を経ることで、これに含まれている放射性物質等は濾材11によって捕集され、清浄水として排水される。屋根、雨樋P等に対する洗浄作業の終了後では、捕集除去具1を取り外して、放射性物質等の廃棄基準に応じて保管、廃棄されれば良く、また捕集除去具1を取り外し後の雨樋Pの切断部位では通常使用に対応するように新たな雨樋P部品を接続し、補修する。
また、雨樋P部分に常時取り付けておき、その雨樋Pを落下、流水する自然雨水中に含まれる放射性物質等を捕集するようにしても良く、適宜な期間を経て交換設置するようにすることで、公共的な下水道への放射性物質等の排出を防止できる。
また、図3においては縦方向に設置されている雨樋Pにおいて使用される他の実施の形態が示されており、この実施の形態では、雨樋Pの外径に比し小径な捕集体10を接続配置するようにした場合である。上記の実施の形態とは、捕集体10の径が異なるのみで、基本的構成は異ならないので、同一の符号を付記することで詳細な説明は省略される。
尚、この使用例において、この考案に係る捕集除去具1は、雨樋Pにおける縦樋部分で置き換え使用するものとして説明したが、雨樋Pの水平樋部分でも同様に使用できるのであり、その説明は省略される。
図4乃至図6においては、例えば雨樋Pに接続される集水桝Rを経て、またオーバーフローを生じないように排水量をある程度で制限するよう排水管Qの流入口を小径にすることで、公共下水道、例えばその落蓋式U字溝等の下水溝U等に接続される排水管Qの末部の開口端部分に内装状態で配置される場合の実施の形態を示している。すなわち、図4、図5に示す実施の形態における捕集除去具21は、捕集体10を排水管Qの末部に内装固定するようにしている。そのため、捕集体10の上流側の開口部端面に当接する上流当接支持主片部23に、外周面が排水管Q内壁面に当接し、内周面が捕集体10の前端側外周面に当接支持する断面で溝形状の管内支持部24をこの管内支持部24の奥部壁を上流当接支持主片23に連続させて成る管内支持体22と、捕集体10の下流側の開口部端面に当接する下流当接支持主片部26に、外周面が排水管Q末部の開口部内壁面に当接し、内周面が捕集体10の後端側外周面に当接支持する断面で溝形状の末部支持部27をこの末部支持部27の内周壁を下流当接支持主片部26に連続させて成る末部支持体25とを備え、これらの管内支持体22、末部支持体25相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10を固定支持するようにしてある。
管内支持体22は、上流当接支持主片部23に、奥部外側面が排水管Qの上流側に向けられている断面で溝形状の管内支持部24を、この管内支持部24の奥部を面一状に一体化した構成として形成され、管内支持部24が捕集体10と排水管Qとの間隙内に強制的に嵌め込まれるようにしてある。
末部支持体25は、下流当接支持主片部26に、奥部外側面が公共下水道側に向けられている断面で溝形状の末部支持部27を、この末部支持部27の内周壁によって接続一体化した構成として形成され、管内支持体22と同様に捕集体10と排水管Qとの間隙内に強制的に嵌め込まれる。そして、嵌め込まれた際には末部支持体25における末部支持部27の奥部側が排水管Qの末部の開口端から若干の長さで外出しているようにされ、捕集体10の濾材11によって放射性物質等を十分に捕集した後では、これを取り外し、また排水管Q内に装入するよう交換する際の作業者によって摘むことができるように配慮してある。
このようにして、捕集体10は、前端側は管内支持体22が、後端側は末部支持体25が介装されることで排水管Qにおける末部内に強制的に取り外し可能にして内装されるようにしてある。
また、図6においての捕集除去具31は、排水管Qの末部側で、外周面が排水管Q内壁面に当接し、内周面が捕集体10の前端側の外周面を当接支持すると共に、前端側に排水管Q末部側に至るに伴い次第に小径となる案内テーパー面33を形成したリング状の管内支持体32と、排水管Q末部の開口端部で、開口端縁を挟み込む断面でU字状を呈すると共に、内縁によって捕集体10の後端側を支持するリング状の末部支持体34とを備え、これらの管内支持体32、末部支持体34相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体10を固定支持するようにしてある。
管内支持体32は、捕集体10と排水管Qとの間隙を、捕集体10の周囲を強制的に囲繞することで閉塞するような肉厚幅員に形成され、中実あるいは中空にして形成される。案内テーパー面33は、排水管Q内で上流側から流れくる洗浄水を捕集体10の外側に漏出案内することなく、捕集体10内部の濾材11内に導入させるようにしている。
末部支持体34は、排水管Qの末部の開口端縁を挟み込んだ内周壁部分は、捕集体10と排水管Qとの間隙に対応する肉厚幅員を備えており、開口端縁部位で捕集体10をがたつかせることなく固定保持している。
このようにして、捕集体10は、前端側は管内支持体32が、後端側は末部支持体34が介装されることで排水管Qにおける末部内に強制的に取り外し可能にして内装されるようにしてある。
P…雨樋 Q…排水管
R…集水枡 U…下水溝
1…捕集除去具 2…上部嵌合体
3…支持主片部 4…捕集支持片部
5…雨樋支持片部 6…下部嵌合体
7…支持主片部 8…捕集支持片部
9…雨樋支持片部
10…捕集体 11…濾材
12…筐体
21…捕集除去具 22…管内支持体
23…上流当接支持主片部 24…管内支持部
25…末部支持体 26…下流当接支持主片部
27…末部支持部
31…捕集除去具 32…管内支持体
33…案内テーパー面 34…末部支持体
R…集水枡 U…下水溝
1…捕集除去具 2…上部嵌合体
3…支持主片部 4…捕集支持片部
5…雨樋支持片部 6…下部嵌合体
7…支持主片部 8…捕集支持片部
9…雨樋支持片部
10…捕集体 11…濾材
12…筐体
21…捕集除去具 22…管内支持体
23…上流当接支持主片部 24…管内支持部
25…末部支持体 26…下流当接支持主片部
27…末部支持部
31…捕集除去具 32…管内支持体
33…案内テーパー面 34…末部支持体
Claims (11)
- 自然雨水・洗浄廃水を排水案内させる排水管路の任意箇所で、自然雨水・洗浄廃水を通水させる捕集体を上流側支持手段、下流側支持手段を介して配置し、この捕集体内の濾材によって自然雨水・洗浄廃水中のセシウム等の放射性物質を捕集するようにしたことを特徴とする廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 捕集体は、放射性物質を捕捉・捕集するに足る孔径を備えた濾材を筐体内に充填封入して成る請求項1に記載の廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 自然雨水あるいは洗浄後の洗浄廃水中に含まれる放射性物質等をこれらが流下する雨樋の途中で補集する捕集除去具であって、雨樋における任意の箇所を切断除去して得た切断箇所の上流側である上方部分の下端に嵌め合わされるリング状の上部嵌合体と、同じく雨樋の切断箇所の下流側である下方部分の上端に嵌め合わされるリング状の下部嵌合体と、これらの上部嵌合体、下部嵌合体相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体とから成ることを特徴とする廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 上部嵌合体は、捕集体の上端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、上端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋の下端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部と、捕集体の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部の外縁から垂設されている捕集支持片部と、雨樋の下端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部の内縁側に立設されている雨樋支持片部とから一体形成されている請求項3に記載の廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 下部嵌合体は、捕集体の下端部の縁部を囲繞するほぼドーナツ状に形成されていて、下端面の外縁部に沿っていると共に、内縁は雨樋の上端面に位置している細幅なドーナツ板状を呈する支持主片部と、捕集体の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部の外縁から立設されている捕集支持片部と、雨樋の上端部の外周面に沿って外周面を囲繞するよう、支持主片部の内縁側に立設されている雨樋支持片部とから一体形成されている請求項3または4に記載の廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 上部嵌合体あるいは下部嵌合体は、上下方向を反転することで下部嵌合体あるいは上部嵌合体として使用可能にし、また、捕集支持片部の内径は捕集体の外径に、雨樋支持片部の内径は雨樋の外径にそれぞれ対応してある請求項3乃至5のいずれかに記載の廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 捕集体の上部は前記上部嵌合体が、下部は前記下部嵌合体が連結介在されて雨樋における切断除去部位で雨樋に取り外し可能に置き換えられるようにしてあるてある請求項3乃至6のいずれかに記載の廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 自然雨水あるいは洗浄後の洗浄廃水中に含まれる放射性物質等をこれらが流下する排水管末部で捕集する捕集除去具であって、捕集体の上流側の開口部端面に当接する上流当接支持主片部に、外周面が排水管内壁面に当接し、内周面が捕集体の前端側外周面に当接支持する断面で溝形状の管内支持部をこの管内支持部の奥部壁を上流当接支持主片に連続させて成る管内支持体と、捕集体の下流側の開口部端面に当接する下流当接支持主片部に、外周面が排水管末部の開口部内壁面に当接し、内周面が捕集体の後端側外周面に当接支持する断面で溝形状の末部支持部をこの末部支持部の内周壁を下流当接支持主片部に連続させて成る末部支持体と、これらの管内支持体、末部支持体相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体とから成ることを特徴とする廃水用放射性物質の捕集除去具。。
- 捕集体は、この捕集体の排水管内側の前端側は管内支持体が、捕集体の後端側は末部支持体が介装されることで排水管における末部内に取り外し可能に内装されるようにしてある請求項8に記載の廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 自然雨水あるいは洗浄後の洗浄廃水中に含まれる放射性物質等をこれらが流下する排水管末部で捕集する捕集除去具であって、排水管の末部側で、外周面が排水管内壁面に当接し、内周面が捕集体の前端側の外周面を当接支持すると共に、前端側に排水管末部側に至るに伴い次第に小径となる案内テーパー面を形成したリング状の管内支持体と、排水管末部の開口端部で、開口端縁を挟み込む断面でU字状を呈すると共に、内縁によって捕集体の後端側を支持するリング状の末部支持体と、これらの管内支持体、末部支持体相互間で支持されることでセシウム等の放射性物質を捕集する捕集体とから成ることを特徴とする廃水用放射性物質の捕集除去具。
- 捕集体は、この捕集体の排水管内側の前端側は管内支持体が、捕集体の後端側は末部支持体が介装されることで排水管における末部内に取り外し可能に内装されるようにしてある請求項10に記載の廃水用放射性物質の捕集除去具。
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JP2016121925A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 三和テッキ株式会社 | 放射性物質を含む地下滲出水の除染装置 |
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2012
- 2012-02-09 JP JP2012000663U patent/JP3175097U/ja not_active Expired - Fee Related
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