JP3174914U

JP3174914U - 環境試験装置

Info

Publication number: JP3174914U
Application number: JP2012000504U
Authority: JP
Inventors: 昆達李
Original assignee: 昆達李
Priority date: 2012-02-02
Filing date: 2012-02-02
Publication date: 2012-04-12
Anticipated expiration: 2022-02-02

Abstract

【課題】中空箱体内の温湿度分布を均一にすることができる環境試験装置を提供する。
【解決手段】温湿度の環境変化を模擬できる環境試験装置２は中空箱体２１、複数の送風口２２ａ、２２ｃ、２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃ、複数のファン２２ｂ、２２ｄ、２３ｂ、２３ｄ、２４ｂ、２４ｄ、２５ｂ、２５ｄ及び複数の制御器２７を含む。中空箱体２１は複数の側壁２２、２３、２４、２５、２６を有し、送風口２２ａ、２２ｃ、２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃが中空箱体２１の少なくとも２つの側壁２２、２３、２４、２５、２６に設けられ、かつ各ファンが各送風口に対応して設置されている。これらの各制御器２７は中空箱体２１内の温湿度の分布を均一にするように各ファンの回転数をそれぞれ制御する。
【選択図】図２

Description

本考案は環境試験装置に関し、特に温湿度の試験のための環境試験装置に関する。

様々な電子製品の急速な発展に従い、電子製品の信頼度試験が日々に重視されている。そこで、電子製品の異なる環境での使用状態を模擬する環境試験も非常に重要になっている。環境試験を実行する場合に、環境試験装置によって異なる環境における被試験体の温湿度の変化を模擬する。一般に、該環境試験装置は中空箱体を含み、試験者は被試験体を該中空箱体に置き、予め設定された環境における被試験体の様子を観察し、これによって、該被試験体の性能を評価する。このため、該環境試験装置が所望の環境を正確に模擬できないと、被試験体の試験結果に大きい影響を与え、さらに製品の機能評価の正確度に影響を与える。

図１は従来の温湿度試験用の環境試験装置の模式図である。該環境試験装置１は中空箱体１１と、送風（空気）進入口１３ａと、該送風進入口１３ａに設けられるファン１３ｂと、送風排出口１３ｃと、該送風排出口１３ｃに設けられるファン１３ｄと、制御器１５と、を含む。中空箱体１１は複数の側壁、例えば、左側壁１７及び右側壁１３を有する。該制御器１５はファン１３ｂ、１３ｄの回転数を制御する。言い換えれば、ファン１３ｂ、１３ｄの回転数が制御器１５によって同一の回転数に設定される。ここで、従来の送風進入口１３ａ、送風排出口１３ｃ及びファン１３ｂ、１３ｄはこれらの側壁の一方の側壁のみの異なる位置に設けられ、例えば、右側壁１３のみに設けられている。

図１に示すように、該環境試験装置１は模擬された異なる温湿度環境における被試験体１９の様子を試験し、これによって、被試験体１９の信頼度を評価する。操作プロセスにおいて、従来の温湿度環境試験装置１の送風進入口１３ａ、送風排出口１３ｃ、ファン１３ｂ、１３ｄはいずれも同一の側壁１３に位置するため、送風進入口１３ａから排出した気流が中空箱体１１に均一に分布できないことが多い。具体的には、図１における矢印方向に示すように、送風進入口１３ａから流入した気流が被試験体１９自身に阻止され、且つ送風排出口１３ｃが同一の側壁１３の送風進入口１３ａの上方に設けられているため、側壁１７に近づく中空箱体１１内の気流の流れは、側壁１３に近づく場合よりも強くなく、環境試験装置１の内部の温湿度の分布が不均一になり、さらに試験結果に影響を与える。

このように、従来の温湿度環境試験装置の内部の気流が均一に分布せず、模擬環境条件の信頼性に影響を与える問題は、業者が改善しようとする課題である。

本考案の１つの目的は、中空箱体内の温湿度分布を均一にすることができる環境試験装置を提供することである。

本考案のもう１つの目的は、各送風口のファンの回転数を各別に制御できる環境試験装置を提供することである。

上記した目的を達成するために、本考案で開示された環境試験装置は、中空箱体と、複数の送風口と、複数のファンと、少なくとも１つの制御器と、を含む。ここで、該中空箱体は複数の側壁を有し、これらの送風口が該中空箱体の少なくとも２つのこれらの側壁にそれぞれ設けられている。これらのファンは各該送風口に対応して設置され、該制御器は各該ファンの回転数をそれぞれ制御する。従って、本考案は複数の方向、複数の送風口、及びこれらの制御器が各送風口の回転数を個別に制御できる構成によって、環境試験装置内の温湿度分布を均一にする目的を達成し、さらに、模擬環境試験の正確性を向上させる。

以下、本考案の上記した目的、技術的な特徴、及び利点を理解しやすくするために、好適な実施例によって、図面を参照して詳しく説明する。

従来の環境試験装置の模式図である。本考案による実施例の模式図である。

まず説明すべきこととして、以下の実施例及び図面において、本考案に関連しない要素は既に省略されて図示されていない。実施例及び図面に示す方向、寸法比例は、説明や例示のためだけのもので、本考案を限定するものではない。分かりやすいように、各素子間の寸法比例は誇張して描かれている。

図２は本考案の環境試験装置２の模式図であり、環境試験装置２は、中空箱体２１と、複数の送風口２２ａ、２２ｃ、２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃと、複数のファン２２ｂ、２２ｄ、２３ｂ、２３ｄ、２４ｂ、２４ｄ、２５ｂ、２５ｄと、少なくとも１つの制御器２７と、温度計２８と、湿度計２９とを含む。ここで、これらのファン２２ｂ、２２ｄ、２３ｂ、２３ｄ、２４ｄ、２４ｂ、２５ｂ、２５ｄはそれぞれこれらの送風口２２ａ、２２ｃ、２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃに対応して設けられている。該制御器２７は各該ファン２２ｂ、２２ｄ、２３ｂ、２３ｄ、２４ｄ、２４ｂ、２５ｂ、２５ｄの回転数及びファンのフィン回転方向を各別にそれぞれ制御するための複数の制御ユニットを有する。即ち、制御器２７は各対応した送風口が相対的に送風進入口又は送風排出口の機能を果たすように、実際の需要に応じて各ファンの回転方向を時計回り又は逆時計回りの回転に制御することができる。本実施例において、ファン及び送風口の数は説明のためのものだけで本考案を制限するものではなく、業者は以下の説明に基づき他の数のファン及び送風口を有する環境模擬装置に本考案を容易に適用できることが理解される。

説明すべきこととしては、本考案の中空箱体２１は複数の側壁２２、２３、２４、２５、２６を有する中空容器であり、被試験体３０を収納する。本実施例において、中空箱体２１は直方体の輪郭を有する。中空箱体２１が需要に応じて異なる輪郭、外形を有する容器に設計してもよいことが理解される。

本考案の特徴の１つは、これらの送風口２２ａ、２２ｃ、２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃが中空箱体２１の少なくとも２つの、対向又は隣接した側壁にそれぞれ設けられていることにある。例えば、本実施例において、送風口２２ａ、２２ｃが側壁２２に設けられ、送風口２３ａ、２３ｃが側壁２３に設けられ、送風口２４ａ、２４ｃが側壁２４に設けられ、且つ、送風口２５ａ、２５ｃが中空箱体２１の側壁２５に設けられ、本考案の環境試験装置が均一な流れの場を達成できるようにしてある。注意すべきこととしては、他の実施形態において、異なる送風口の数に応じて、送風口を中空箱体２１の複数の側壁２２、２３、２４、２５、２６の位置に配置してもよい。

前記したように、本実施例の環境試験装置２は各ファン２２ｂ、２２ｄ、２３ｂ、２３ｄ、２４ｂ、２４ｄ、２５ｂ、２５ｄのフィン回転数及び回転方向を調整できるため、これらの送風口２２ａ、２２ｃ、２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃが需要に応じて制御器２７によって各別に送風進入口又は送風排出口になる。これによって、操作者が中空箱体２１に収納された被試験体３０の形状に応じて各該ファンの回転数及び回転方向を調整しやすくなり、流れを均一にする目的に叶い、各種の試験の環境條件を正確に模擬できる。

また、前記中空箱体２１内の流れの場を均一にするための、本実施例における箱体内部の気流の制御方法を、側壁２２、２３を例として説明する。図２における矢印の方向を参照し、被試験体３０が中空箱体２１内に置かれた時、送風進入口２２ａから進入した気流が送風排出口２２ｃの方向へ流れる。さらに、被試験体３０自身の体積による流れの場の温湿度等の不均一の現象を低減するために、制御器２７は箱体内の流れの場を強化して側壁２３の方向へスムーズに案内されるように、ファン２３ｄを制御する制御ユニットを制御してファン２３ｄの回転数を増加し、これによって、従来の技術における、送風口が単一の側壁に配置されて中空箱体２１内の温湿度が不均一になる現象を改善する。同様に、中空箱体２１の側壁２３、２４、２５の各送風口２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃも類似の流動の仕組みによって制御され、環境試験装置の流れの場を模擬する際の正確性は全面的に向上する。

なお、本考案の好適な実施例においては、中空箱体２１内の温度及び湿度の分布状況を判断するために、更に少なくとも１つの温度計２８及び少なくとも１つの湿度計２９を配置してもよい。具体的には、制御器２７が各ファンの回転数及び／又はフィン回転方向をそれぞれ調整する参照基準として、温度計２８及び湿度計２９の測定結果を利用し、試験環境を所望の環境条件へ調整し、且つ流れの場の分布を均一にする目的を達成する。

上記したように、本考案の環境試験装置２によれば、複数の送風口が中空箱体２１の少なくとも２つの側壁にそれぞれ設けられていることによって、送風進入／排出口の方向を増加し、そして、制御器２７を利用して、温湿度の測定数値に基づき各該ファンの回転数及び／又はフィン回転方向を各別に調整し、これによって、従来技術における、流れの場の流動範囲が制限されて中空箱体２１内の温湿度が不均一になる欠陥を克服する。

上記した実施例は、本考案の実施形態を例示し、また本考案の技術的な特徴を説明するものであり、本考案の保護範囲を限定するものではない。この技術を熟知する者が容易にできる変更又は置換はいずれも本考案が請求する範囲に属する。本考案の権利の保護範囲は以下の請求の範囲の通りである。

１、２：環境試験装置
１１、２１：中空箱体
１３、１７、２２、２３、２４、２５、２６：側壁
１５、２７：制御器
２８：温度計
２９：湿度計
１９、３０：被試験体
１３ｂ、１３ｄ、２２ｂ、２２ｄ、２３ｂ、２３ｄ、２４ｂ、２４ｄ、２５ｂ、２５ｄ：ファン
１３ａ、１３ｃ、２２ａ、２２ｃ、２３ａ、２３ｃ、２４ａ、２４ｃ、２５ａ、２５ｃ：送風口

Claims

温湿度の変化の環境を模擬するための環境試験装置において、
複数の側壁を有する中空箱体と、
前記中空箱体の少なくとも２つのこれらの側壁にそれぞれ設けられている複数の送風口と、
各前記送風口にそれぞれ対応して設置されている複数のファンと、
前記中空箱体内の温湿度の分布を均一にするように、各前記ファンの回転数をそれぞれ制御する少なくとも１つの制御器と、
を含む環境試験装置。
前記中空箱体は直方体の輪郭を有する請求項１に記載の環境試験装置。
これらの送風口は少なくとも１つの送風排出口及び少なくとも１つの送風進入口を含む請求項１に記載の環境試験装置。
前記少なくとも１つの送風排出口と前記少なくとも１つの送風進入口がこれらの側壁にそれぞれ対向設置されている請求項３に記載の環境試験装置。
前記中空箱体内の温度を表示するための少なくとも１つの温度計を更に含む請求項１に記載の環境試験装置。
前記中空箱体内の湿度を表示するための少なくとも１つの湿度計を更に含む請求項１に記載の環境試験装置。