JP3172842U - ろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置 - Google Patents

ろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ろ過フィルターの交換が容易で、かつろ過器の外周面の汚れによって細菌などが発生することを低減させ、構造が簡易で製造コストの低いろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置を提供する。
【解決手段】 出水部に吐水管を着脱自在に設ける水栓装置本体と、該水栓装置本体の出水部に設ける吐水管であって、管体とバルブユニットを含んでなる吐水管であって、該管体は、一端に該水栓装置の出水部に連結する連結部を形成し、他端に吐水部を形成し、かつ該管体の内部には第1通路構成部と第2通路構成部を形成し、該第2通路構成部にろ過ユニットを設けてなり、該バルブユニットは、該管体の外周壁一方の側に設ける。
【選択図】図2

Description

この考案は水栓に関し、特にろ過機能を有する吐水管と、該吐水管を用いた水栓装置に関する。
交通手段などの各方面において、人々に便利さを提供できるようになり、快適な生活を実現した。だが、工業化が進めば進むほど、人類にとって負の影響を与えるようになった。例えば空気、水の汚染に代表される生活環境の汚染は人類の生存環境に欠陥を与えるものになっている。
水を例に挙げれば、水道水であろうと地下水であろうと、人体に無益な、もしくは有害な物質を含有する。これには最近、微粒の砂、残余の塩素、重金属、農薬、もいくは塩化物などを含む。よって、水道水を飲用する場合、もしくは野菜や果物の洗浄に使用する場合、好ましくは水道水をろ過したほうがよい。
従来の技術によるろ過装置には、多くの方式が開発されている。例えば、逆浸透膜ろ過、活性炭ろ過、イオン交換ろ過、オゾン殺菌などが挙げられる。これらは、それぞれ殺菌、もしくはろ過の作用を有する。しかしながら、これら従来の技術によるろ過装置は、通常製造コストが高く、装置自体の体積が大きく、電気を使用する装置においては電力の消費量が多く、さらには、ろ過フィルターを定期的に交換しなければならないなどの欠点を有する。
例えば、図8に開示する従来のろ過器102は、水栓装置100の吐水管101に設ける。吐水管101から流れる水がろ過器102を通過することによってろ過の作用が発生する。かかる外付け式の濾過システムは、好ましい外観が得られない。しかも、ろ過器102の体積が大きく使用上不便であるのみならず、外周面に汚れが付着しやすく、ここから細菌などの発生する恐れがある。また、定期的にろ過フィルターを交換するか、洗浄しなければならず、消費者にとって大きな負担となる。したがって、水栓装置の濾過装置には、改善の余地がある。
この考案は、ろ過フィルターの交換が容易で、かつろ過器の外周面の汚れによって細菌などが発生することを低減させる、実用性の高い水栓装置を提供することを課題とする。
また、この考案は、構造が簡易で製造コストが低く、かつ好ましい外観の得られるろ過機能を有する吐水管、及びその水栓装置を提供することを課題とする。
そこで、本考案者は従来の濾過装置に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、出水部に吐水管を着脱自在に設ける水栓装置本体と、該水栓装置本体の出水部に着脱自在に設ける吐水管とによって水栓装置を構成し、該吐水管は管体とバルブユニットを含んでなり、一端に該水栓装置の出水部に連結する連結部を形成し、他端に吐水部を形成し、かつ該管体の内部には第1通路構成部と第2通路構成部を形成し、該第2通路構成部にろ過ユニットを設けてなり、該バルブユニットは、該管体の外周壁一方の側に設ける水栓装置の構造によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて、本考案を完成させた。
以下、この考案について具体的に説明する。
請求項1に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、出水部に吐水管を着脱自在に設ける水栓装置本体と、
該水栓装置の出水部に設ける吐水管であって、管体とバルブユニットを含んでなる吐水管であって、
該管体は、一端に該水栓装置の出水部に連結する連結部を形成し、他端に吐水部を形成し、かつ該管体の内部には第1通路構成部と第2通路構成部を形成し、該第2通路構成部にろ過ユニットを設けてなり、
該バルブユニットは、該管体の外周壁一方の側に設ける。
請求項2に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、請求項1におけるバルブユニットが、該管体内を通過する水流を該第1通路構成部から該吐水部に流れるか、該第2通路構成部から該ろ過ユニットを通過して該吐水部に流れるか切り替える密封バルブを具える。
請求項3に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、請求項2における第1通路構成部に、該密封バルブによって開閉される第1通路を形成する。
請求項4に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、請求項2における第2通路構成部に、該密封バルブによって開閉される第2通路を形成する。
請求項5に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、請求項1における水栓装置の出水部に螺刻し、管体の連結部には該水栓装置本体の出水部のねじ山に対応して螺刻する。
請求項6に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、請求項1におけるろ過ユニットにPP繊維か、樹脂か、活性炭か、綿質材か、木炭か、麦飯石か、もしくは塩素除去剤などから選択される少なくとも1以上のろ過材を設ける。
請求項7に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、請求項1における管体が液体非透過性の材質によってなる。
請求項7に記載するろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置は、請求項1における吐水管と水栓装置本体とがジョイント介して接続し、該ジョイントは液体通路内部に形成した中空の接続部材であって、該水栓装置本体に接続する第1連結部と、該吐水管1に接続する第2連結部とを具える。
この考案における水栓装置は、ろ過機能を有する吐水管を着脱自在に設けることによって、該吐水管を容易に交換できるとともに、該吐水管が簡易な構造で、かつ低コストで製造できることから、使い捨てとすることができるため、極めて高い利便性を有する。
この考案による吐水管と水栓装置を分解した状態を示した説明図である。 この考案による吐水管と水栓装置を組み合わせた状態を示した斜視図である。 他の実施の形態による吐水管と水栓装置を分解した状態を示した説明図である。 他の実施形態による吐水管と水栓装置を組み合わせた状態を示した斜視図である。 この考案による吐水管の構造と水流を示した説明図である。 この考案による吐水管の構造と水流を示した他の説明図である。 その他の実施形態による吐水管と水栓装置を分解した状態を示した説明図である。 従来の濾過器を設けた水栓装置の外観を示した説明図である。
この考案による水栓装置は、図1から図4に開示するように、水栓装置本体2と、水栓装置本体2に着脱自在に設ける吐水管1とによってなる。吐水管1は管体11とバルブユニット12とを含んでなる。管体11は、例えばプラスチック材などによってなる液体非透過性の管体であって、液体は外部から管壁を浸透して内部に進入することができない。
図5、6に管体11の内部構造と水流を開示する。図面によれば、管体11の両端にはそれぞれ蛇口本体の連結部111と吐水部112が形成され、かつ管体11の内部には第1通路構成部113と第2通路構成部114が形成される。第1通路構成部113と第2通路構成部114とにはそれぞれ第1通路113aと第2通路114aが形成される。
第2通路構成部114内には少なくとも1以上のろ過材を具える濾過ユニット13を設ける。ろ過材は従来の技術によるものでよく、例えばPP繊維か、樹脂か、活性炭か、綿質材か、木炭か、麦飯石か、もしくは塩素除去剤などから、ろ過の効果を有するものを選択する。
図1から4に開示するように、この考案は出水部の位置が異なる水栓装置のいずれであっても応用することができ、連結部111には、ねじ山111aを螺刻する。水栓装置本体2の出水部にもねじ山111aに対応して螺刻する。ねじ山111aが水栓装置本体2の出水部のねじ山に螺合することによって、管体11を水栓装置本体2に着脱自在に連結することができ、管体11が水栓装置本体2の出水管となる。
バルブユニット12は管体11の外周壁一方の側に設け、密封バルブ121を具える。密封バルブ121は第1通路構成部113に形成される第1通路113aと、第2通路構成部114に形成される第2通路114aの開閉を制御して、水流の方向を切り換える作用を有する。即ち、水流が直接第1通路構成部113から吐水部112に流れるか、もしくは水流が第2通路構成部114からろ過ユニット13を通過して吐水部112に流れるか、切り換える。
以上の構成によって、連結部111のねじ山111aを水栓装置本体2の出水部のねじ山に螺合させることができ、吐水管1を水栓装置本体2に着脱自在に設けることができる。したがって、バルブユニット12を操作することによって水流の方向を制御してろ過の効果が得られる。
また、吐水管1は構造が単純で、かつプラスチック材などによって製造することができ、製造コストを低減させることができる。しかも、上述するように、水栓装置本体2に着脱自在に設けられるため、一定の期間使用してろ過材を交換する必要があると判断した場合は、それまで使用していた吐水管1を取り外して廃棄し、新しいものと交換することができる。即ち、本考案における吐水管1は使い捨てにすることが可能であり、使用上極めて利便性を有する。
図7に、その他実施の形態を開示する。図面によれば、吐水管1と水栓装置本体2とはジョイント3を介して接続する。ジョイント3は液体通路33を内部に形成した中空の接続部材であって、水栓装置本体2に接続する第1連結部31と、吐水管1に接続する第2連結部32とを具える。
この考案における吐水管1において、ろ過の効果を得ようとする場合は、図6に開示するようにバルブユニット12を操作して密封バルブ121によって第1通路113aを閉鎖する。よって、水流は第2通路114aから濾過ユニット13を通過して吐水部112から吐出する。ろ過させない場合は、図5に開示するように、バルブユニット12を操作して密封バルブ121によって第2通路114aを閉鎖する。よって水流は第1通路113aから直接吐水部112に流れて吐水する。
以上の構造によるこの考案の吐水管1と水栓装置本体2によってなる水栓装置は、水栓装置の外部にろ過装置を設ける従来の方式に比して、好ましい外観が得られ、かつ同様にろ過の効果が得られる。
また、吐水管1が水栓装置本体2に着脱自在に設けられるため、取り外し、交換が容易である。したがって、フィルター材を交換することなく、使い捨て方式で吐水管を交換することができることから、極めて利便性を有する。
さらに、水栓装置の外部にろ過装置を設ける従来の方式のように、ろ過装置の外周面に汚れが付着して細菌が発生することを、吐水管1を使い捨て方式で交換し、廃棄することによって、衛生面においても、安全性を高めることができる。
以上はこの考案の好ましい実施の形態であって、この考案の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、変更などであって、この初の精神の下においてなされ、この考案に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの考案の実用新案登録請求の範囲に属するものとする。
1 吐水管
100 水栓装置
101 吐水管
102 ろ過器
11 管体
111 連結部
111a ねじ山
112 吐水部
113 第1通路構成部
113a 第1通路
114 第2通路構成部
114a 第2通路
12 バルブユニット
121 密封バルブ
13 ろ過ユニット
2 水栓装置本体
3 ジョイント
31 第1連結部
32 第2連結部
33 液体通路

Claims (8)

  1. 出水部に吐水管を着脱自在に設ける水栓装置本体と、
    管体とバルブユニットを含んでなり、該水栓装置本体の出水部に着脱自在に設ける吐水管とによってなる水栓装置であって、
    該管体は、一端に該水栓装置本体の出水部に連結する連結部を形成し、他端に吐水部を形成し、かつ該管体の内部には第1通路構成部と第2通路構成部を形成し、該第2通路構成部にろ過ユニットを設けてなり、
    該バルブユニットは、該管体の外周壁一方の側に設けることを特徴とするろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
  2. 該バルブユニットが、該管体内を通過する水流を該第1通路構成部から該吐水部に流れるか、該第2通路構成部から該ろ過ユニットを通過して該吐水部に流れるか切り替える密封バルブを具えることを特徴とする請求項1に記載のろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
  3. 前記第1通路構成部に、該密封バルブによって開閉される第1通路を形成することを特徴とする請求項2に記載のろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
  4. 前記第2通路構成部に、該密封バルブによって開閉される第2通路を形成することを特徴とする請求項2に記載のろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
  5. 前記水栓装置本体の出水部に螺刻し、前記管体の連結部には該水栓装置本体の出水部のねじ山に対応して螺刻することを特徴とする請求項1に記載のろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
  6. 前記ろ過ユニットにPP繊維か、樹脂か、活性炭か、綿質材か、木炭か、麦飯石か、もしくは塩素除去剤などから選択される少なくとも1以上のろ過材を設けることを特徴とする請求項1に記載のろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
  7. 前記管体が液体非透過性の材質によってなることを特徴とする請求項1に記載のろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
  8. 前記吐水管と前記水栓装置本体とがジョイント介して接続し、該ジョイントは液体通路内部に形成した中空の接続部材であって、該水栓装置本体に接続する第1連結部と、該吐水管1に接続する第2連結部とを具えることを特徴とする請求項1に記載のろ過機能を有する吐水管を具えた水栓装置。
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