JP3172597U - 空気の流通性保水性を高めた植木鉢 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気の流通を十分に確保したうえで、水分を多く保持しやすく、なおかつ、製造容易な構造である植木鉢を提供する。
【解決手段】植木鉢の底面には穴を設けず、側面に直径5mm程度の大きさで、植木鉢の側面全体の面積に対し穴の合計面積が約100分の1以上になるように、複数個の穴を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】植木鉢の底面には穴を設けず、側面に直径5mm程度の大きさで、植木鉢の側面全体の面積に対し穴の合計面積が約100分の1以上になるように、複数個の穴を設ける。
【選択図】図1
Description
本考案は、植物の成長に有益で、製造容易、管理容易な植木鉢に関するものである。
植木鉢は、底を少し上げて、そこに排水、空気流通用の穴を設けたものが一般的であった。
空気の流通口は底穴と土の上面だけである。底の穴は土で抑え込まれるため、鉢底石や、鉢底網で穴から空気が通りやすいようにするという手順が必要であった。土は乾燥気味にして空気の流通を確保する必要があった。
上から水を注ぎ、底からあふれた水は、そのままであり。植物が摂取できる水は、水掛けした時に土が含んだ水分だけであった。
その結果、特に、夏季に、熱と乾燥のため植物に決定的なダメージを与えがちであった。
空気の流通口は底穴と土の上面だけである。底の穴は土で抑え込まれるため、鉢底石や、鉢底網で穴から空気が通りやすいようにするという手順が必要であった。土は乾燥気味にして空気の流通を確保する必要があった。
上から水を注ぎ、底からあふれた水は、そのままであり。植物が摂取できる水は、水掛けした時に土が含んだ水分だけであった。
その結果、特に、夏季に、熱と乾燥のため植物に決定的なダメージを与えがちであった。
これに対し、今まで、底穴をなくして水ため部分を作ったり、空気の流通穴を側面に確保する等の考案がいくつかなされてきている。例えば、植木鉢の側面に針穴、あるいは0.5ミリメートルくらいの穴を多数設けるという考案である。しかし、このような小さな穴では目詰まりしやすいし、水が排出されにくいと同じく、空気も流れにくい。
かなり乾燥状態を維持しないと根腐れしやすい。
また例えば、底部に土の入らない水溜め部を持ち、水溜め部の上部限界線側面に排水小穴を設けるというものである。しかし、底部に水が残っていても土が乾いてしまい、植物は底部の水を吸収できないし、空気の流通が極めて悪くなる構造となっている。
概して、構造、製造法が複雑になる等の欠点もあり、なかなか一般化することがなかった。
保水性、空気流通性、製造容易、管理容易のすべてを満たす植木鉢は考案されていないと言える。
かなり乾燥状態を維持しないと根腐れしやすい。
また例えば、底部に土の入らない水溜め部を持ち、水溜め部の上部限界線側面に排水小穴を設けるというものである。しかし、底部に水が残っていても土が乾いてしまい、植物は底部の水を吸収できないし、空気の流通が極めて悪くなる構造となっている。
概して、構造、製造法が複雑になる等の欠点もあり、なかなか一般化することがなかった。
保水性、空気流通性、製造容易、管理容易のすべてを満たす植木鉢は考案されていないと言える。
3112080号
実用新案公開 平6−50435
空気の流通を十分に確保した上で、水分を多く保持し植物が摂取できるようにすること、なおかつ、製造容易、管理容易な植木鉢である。水があまり必要とされない冬にも、多量の水が必要とされる夏にも、植物に快適な植木鉢を実現することである。
植物の自然状態を観察すると、地形上基本的に傾斜地にあって、または畝を作って、根は空気を取り入れやすく、水は上方からの雨水、掛け水に加え、深い地層中の水分さらには地下水として存在する。日照りが続いても、相当日数の間、地下からの上方浸透で水分が確保され、生育を続けられる構造になっている。
本考案は、まず第一に、土がこぼれない、構造的強度を確保できる範囲内で、比較的大きな横穴(直径5ミリメートル程度)を多数設けることである。一般的な植木鉢と比較すれば、底穴を通じた空気の流通以上の空気の流通を、鉢の側面から確保しようとするものである。
本考案は、第二に、すでに空気の流通は十分に確保されているのであるから。次に、保水性を高めるために、底面は基本的に平面とし、底面に穴は設けないで、植木鉢下部に水溜め部を作ることである。給水は基本的に上部から行うものの、今まではいたずらに排出されていた水を溜めておき、植物が吸収できるようにすることである。
植木鉢下部に水溜め部を設けるために、第一の方法は、図1のように、側面底部近く(鉢全体の1から2割程度)には側面穴をあけないで、側面穴最低部2の高さまでを水溜め部とすることである。この水溜め部にも他と同様に土入れするのであり、特別な作業は必要ない。植物はこうして、溜まった水を連続する土壌部分として、摂取できるのである。
植木鉢下部に水溜め部を設けるために、第二の方法は、図3のように、側面最下部3まで穴を設けて受け皿7を伴わせ、受け皿に溜まった水が、鉢の中の土が乾燥するに伴い、側面下部のたまり水につかっている穴から鉢中の土に吸収されるようにすることである。その結果植物が受け皿中の水を摂取できるようになる。この方法では、水がどの程度残っているか、すぐに分かるという利点がある。
最後に、横穴の大きさ、数をどうすれば最適かという問題がある。大きさは、円の場合目安としては直径5ミリメートル程度とする。1、2ミリメートル程度では詰まり易いし、10ミリメートル以上になると、普通の培養土ではこぼれたり、はみ出したりする。
穴をいくつくらい設けるかということについては、まず、土のない部分には不必要である(図1、図2の番号1で示したところより上)。また、図1にあっては水溜め部の最上部が結局側面穴の最下部となる(2で示したところ)。図2にあっては側面最下部が側面穴の最下部となる(2および3で示したところ)。いずれも1と2の間が有効面積となる。目安として穴の合計面積が有効面積の100分の1程度以上。言い換えれば、10センチメートル角に直径5ミリメートルの穴を5個程度以上。これを、ほぼ均等に設けて、側面から十分空気が取り入れられるようにする必要がある。空気の流通ということから考えて、特に下半部では必ず100分の1以上になるようにする必要がある。
穴をいくつくらい設けるかということについては、まず、土のない部分には不必要である(図1、図2の番号1で示したところより上)。また、図1にあっては水溜め部の最上部が結局側面穴の最下部となる(2で示したところ)。図2にあっては側面最下部が側面穴の最下部となる(2および3で示したところ)。いずれも1と2の間が有効面積となる。目安として穴の合計面積が有効面積の100分の1程度以上。言い換えれば、10センチメートル角に直径5ミリメートルの穴を5個程度以上。これを、ほぼ均等に設けて、側面から十分空気が取り入れられるようにする必要がある。空気の流通ということから考えて、特に下半部では必ず100分の1以上になるようにする必要がある。
本考案の植木鉢は、根に対して空気の流通が十分確保されていながら、保水性、保肥料性があり、植物の生育に植木鉢として、季節を問わず、最適の環境を提供できる。
水および肥料分を浪費しない。とりわけ、天水のないマンション等のベランダ栽培に最適である。
植栽作業上の利点も多い。底網、底石が不要となり、上から下まで同様の土だけでよいのである。根張り、水分の吸い上げのため、底の土を粒の大きめのものにするとか、特別保水性のあるものにするとかいった、今までの植木鉢で行われていた配慮は無用である。上から下まで同じ土の方が水の下から上への浸透に有利に働くのである。
手ごろな大きさの横穴を設けるだけの構造であるから製造が容易であるという利点がある。最も簡単には、横穴を開けたバケツでもよいのである。
多数の穴は、土が多量にこぼれず、必要強度に悪影響を及ぼさない限り、どのような形態でも構わない、三角、星形等。さらに、この複数の穴の配置自体を、図柄として使うこともできる。また、その横穴から、他の植物を生えさせることも可能である。など、今までにない、斬新なデザインの植木鉢が可能になる。
側面に穴を設けた植木鉢に、通常のように土を入れ、植物を植栽する。通常のように鉢上から水を注げば、土を潤して余った水が水溜め部に溜まる。この際にも、空気の流通は十分ある。土が乾いてくれば、水溜め部から、相当期間の間水が供給され続ける。
図1は、底から鉢全体の1から2割程度穴を設けない例である。下部の穴の開いていない部分が水溜め部となる。鉢上から注がれた水は、まず土を潤し、次に底に溜まって、さらに余った水は、側面の穴から流出する。時間がたって、土から水分が失われてくると、底に溜まっていた水が上昇して、土を潤す。
図3は、側面最下部まで穴を設けて、いったん流出した水が受け皿に溜まり、再び吸い上げられるようにした例である。鉢上から注がれた水は、まず土を潤し、次に側面の穴から流出し、受け皿に溜まる。時間がたって、土から水分が失われてくると、受け皿に溜まっていた水が側面下部の穴から鉢内に戻り、土を潤す。
1 土の最上部
2 側面穴最下部
3 鉢最下部
4 鉢底
5 受け皿最上部
6 受け皿内面最下剖
7 受け皿
2 側面穴最下部
3 鉢最下部
4 鉢底
5 受け皿最上部
6 受け皿内面最下剖
7 受け皿
Claims (3)
- 植木鉢の底面には穴を設けず、側面に直径5ミリメートル程度の大きさで、植木鉢の側面全体の面積(土の最上部に当たる部分と穴の最下部となる部分との間の有効面積)に対し穴の合計面積が約100分の1以上になるように、複数個の穴を設けて、空気の流通を良くした植木鉢。
- 上記請求項1の植木鉢について、特に最下部から全体の1ないし2割程度の高さまでは、側面穴を設けず、その穴のない部分を水溜め部とした植木鉢。
- 上記請求項1の植木鉢について、特に最下部まで側面穴を設けて、植木鉢をその上に置いた受け皿に、流出した水が溜まり、その溜まり水が最下部の穴から鉢内の土に再び浸み込み、植物が摂取できるようにした植木鉢および受け皿との組み合わせ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011005437U JP3172597U (ja) | 2011-08-30 | 2011-08-30 | 空気の流通性保水性を高めた植木鉢 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011005437U JP3172597U (ja) | 2011-08-30 | 2011-08-30 | 空気の流通性保水性を高めた植木鉢 |
Publications (1)
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JP3172597U true JP3172597U (ja) | 2012-01-05 |
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JP2011005437U Expired - Fee Related JP3172597U (ja) | 2011-08-30 | 2011-08-30 | 空気の流通性保水性を高めた植木鉢 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105165450A (zh) * | 2015-09-15 | 2015-12-23 | 余启佳 | 一种侧面透气小叶丁香盆景树盆 |
CN105165452A (zh) * | 2015-09-15 | 2015-12-23 | 余启佳 | 一种侧面透气铁树盆景树盆 |
CN105165451A (zh) * | 2015-09-15 | 2015-12-23 | 余启佳 | 一种侧面透气山茶花盆景树盆 |
CN105340622A (zh) * | 2015-12-03 | 2016-02-24 | 余启佳 | 一种侧面透气杜鹃盆景树盆 |
CN105340620A (zh) * | 2015-12-03 | 2016-02-24 | 余启佳 | 一种侧面透气朴树盆景树盆 |
CN105359871A (zh) * | 2015-12-03 | 2016-03-02 | 余启佳 | 一种侧面透气栀子盆景树盆 |
CN105409630A (zh) * | 2015-12-03 | 2016-03-23 | 余启佳 | 一种侧面透气南天竹盆景树盆 |
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2011
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