JP3172321U - 先端部をカラー着色した食事用具 - Google Patents

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泰知 橋本
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橋本樹脂工業有限会社
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Abstract

【課題】金属製のフォークであって、外観に特異性を形成すると共に抗菌作用を備えた食事用具を提供する。
【解決手段】食べ物と直接触れる先端部2に顔料を混合した漆を塗布することでカラフルな色彩を形成すると共に口に入れた際の口触りが良く、食器を触れた際の金属音を抑制する。本フォーク、ナイフ、及びスプーンは先端部側を着色しており、従来のフォーク、ナイフ、及びスプーンに比べてその外観は特異性を有す。そして、この着色には漆が使われることで抗菌作用を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は食べ物と直接触れる先端部分に顔料を混合した漆又はウレタン塗料を塗ったナイフ、フォーク、又はスプーンに関するものである。
一般的に洋食を食べる際には、ナイフ、フォーク、スプーンが使用されるが、その具体的な形態は色々ある。そして、ナイフ、フォーク、スプーンは一般に丈夫で耐食性に優れたステンレスを採用しているが、簡易な用途に使用するものであれば樹脂製のナイフ、フォーク、スプーンも知られている。時には銀製のナイフ、フォーク、スプーンも用途に応じて使われている。
ところで、ステンレス製のナイフ、フォーク、及びスプーンは耐食性が高くて何時までも光沢面を有しているが、全体がシルバー色であることから、他の色彩でメッキ処理を施す場合もある。また、持ち手側のみをメッキ処理している場合も存在している。持ち手側のみをメッキすることでカラフルなナイフ、フォーク、及びスプーンとなる。
また、持ち手側をカラーメッキすると共に手に触れる部分である為に、抗菌性を施したナイフやフォーク、スプーンが使われている場合もある。しかし、実際には抗菌まな板が重宝がられているように、食べ物に直接触れる先端部分に抗菌性を施す方が好ましい。
勿論、メッキ処理することなくチタン製の抗菌スプーンや抗菌ナイフ、又は抗菌フォークも知られており、この材質を用いることで、軽くて強く、しかも錆びることもなく、シルバー色の綺麗なスプーン、ナイフ、フォークを構成することも可能である。
実用新案登録第3009698号に係る「食事用具」は、洗浄後、あるいは収納時等に大気中からの落下菌による箸表面の雑菌の繁殖を抑えることができ、それにより食材が付着した時、箸表面の雑菌の繁殖を抑えることができるとともに、食後の食材の付着等による箸表面の雑菌の繁殖を抑えることができ、この効果は箸に限らず、レンゲ、スプーン、フォ−ク及びトング等にもある。
そこで、 食物と接触し、かつ食物を支持する支持部と、該食物支持部と連接され、該食物支持部を所定の位置に運ぶ運搬部とを有し、主成分がメラミン樹脂からなる食事用具において、該食事用具は、組成がSiO2 ,Al23 ,MgO,Ag,Znからなる無機系抗菌剤を含有している。
このように、ステンレス製やその他の金属製スプーン、ナイフ、フォークをカラーメッキしたもの、また抗菌処理したスプーン、ナイフ、フォークは知られている。しかし、抗菌作用を備えると共にデザインも考慮した金属製のスプーン、ナイフ、フォークは存在しない。
実用新案登録第3009698号に係る「食事用具」
このように、従来のフォーク、ナイフ、及びスプーンには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、カラフルな外観にして意匠性を向上すると共に、抗菌性に優れたフォーク、ナイフ、及びスプーンを提供する。
本考案に係るフォーク、ナイフ、及びスプーンはステンレスなどの金属製とし、しかし、その具体的な形状は限定しない。そして、本考案では上記フォークの先端部、ナイフの先端部、及びスプーンの先端部にはカラフルな色彩を有す漆が塗布されている。又は、漆の代わりにカラフルなウレタン塗料を塗布する場合もある。先端部とは持ち手側ではなく食べ物と直接触れる部分であり、この先端部に漆を塗布することで抗菌性を備える。
ここで、塗布される上記漆又はウレタン塗料の色彩は朱色、緑色、黒色などで限定はしないが、基本的には重厚感がある色彩としている。従来のナイフ、フォーク、スプーンにおいて着色したものは存在しているが、それは全体を着色したり、又は持ち手側を着色しており、食べ物と触れる先端部側を着色したことが本考案の特徴である。
本考案のフォーク、ナイフ、及びスプーンは先端部側を着色しており、従来のフォーク、ナイフ、及びスプーンに比べてその外観は特異性を有す。そして、この着色には漆が使われることで抗菌作用を備えている。使用に際して食べ物と触れる先端部を漆で着色することで抗菌性が備わることは外観的な特徴と共に大きな効果となる。すなわち、持ち手側を着色する場合に比べて効果的な抗菌作用が備わる。
しかも、漆に顔料を混合した色漆を塗布して形成される色彩は、メッキ処理にて形成される色彩とは異なり重厚感があり、格式高い色合いとなり、本考案のスプーン、ナイフ、及びフォークは高級な食事用具と成る。ウレタン塗料の場合も顔料を混合するならばカラフルで高級感を備えた食事用具となり、抗菌剤を添加するならば抗菌性を備えることが出来る。
一方、先端部が着色されることで着色層が形成され、その為に口に入れた際の口触りが良くなると共に、食器に触れた際の金属音を抑制する効果も得られる。
先端部を漆塗りした本考案のフォークを示す実施例。 先端部を漆塗りした本考案のスプーンを示す実施例。 先端部を漆塗りした本考案のナイフを示す実施例。 漆を塗布した断面拡大図。
図1は本考案のフォーク1を表している実施例であり、該フォーク1は先端部2と持ち手となる柄3から成り、先端部2には食べ物を刺すことが出来る3本のフォーク歯4,4,4を有している。勿論、先端部2及び柄3の大きさ及び形状は限定せず、他にも色々な形態のフォーク1を構成することが出来るが、本考案のフォーク1はステンレス製で、その先端部(斜線部分)には色漆が塗布されている。
しかも、該漆には顔料が混入されていて、本朱、洗朱、紅柄、白、緑、茶、又は黒の色彩を呈す先端部2は重厚感のある色合いを呈している。そして漆には抗菌作用があり、その為に食べ物と触れる先端部2に雑菌が繁殖することはなく、抗菌効果は大きなものとなる。手に触れる柄3も漆を塗布するとより効果的であるが、フォーク1のデザインを考慮して本考案では先端部2のみカラフルな漆塗りとしている。ここで、漆を塗布する技法は昔から色々存在しており、具体的な技法は限定しないことにする。例えば、下地となる金属表面が透けて見えるように塗布することもある。
図2は本考案に係るスプーン5を示す実施例であり、同図の6は食べ物を掬うことが出来る先端部、7は持ち手側となる柄である。前記図1で説明したフォーク1の場合と同じく、斜線が形成されている先端部6には漆が塗布され、該漆に顔料が混合されてカラフルで重厚感のある色合いと成っている。このスプーン5の場合も食べ物を掬うために直接触れる先端部6に漆が塗布されることで斬新なデザインが形成されると共に抗菌作用が備わる。
図3は本考案に係るナイフ8を示す実施例であり、同図の9は食べ物を切ることが出来る先端部、10は持ち手側となる柄である。前記図1、図2で説明したフォーク1及びスプーン5の場合と同じく、斜線が形成されている先端部9には漆が塗布され、顔料が混合されてカラフルで重厚感のある色合いと成っている。このナイフ8の場合も食べ物を切る為に直接触れる先端部9にのみ漆が塗布されることで斬新なデザインが形成されると共に抗菌作用が備わる。
図4は色漆を塗布した先端部の断面拡大図であり、地金11の表面には顔料を混合した色漆が塗布されて漆層12が形成される。
漆樹から採取した漆はあめ色の半透明であり、この半透明な漆に顔料を混合することで色漆になる。実際の漆の色は混合される顔料の種類や量、及び天候や季節などの条件によって多様に変化する。また、漆は時間が経過すると透明度が増し、色漆の色は冴える。
色漆の代表的な色彩は「本朱」であり、やや黒っぽい赤で重厚感があり、これを塗布するならば格式の高いスプーン、フォーク、及びナイフと成る。また、「洗朱」は赤みの強い朱から赤みの少ない朱、黄味の強い朱まで色の幅は広い。
「うるみ」は朱合漆に赤口の顔料を入れたり、赤口漆に黒漆を加えたもので、黒味を帯びた朱色である。
「紅柄」は茶色のような朱であり、漆膜は非常に強く、酸化第二鉄が使われる。
「白漆」は真っ白ではなく、ベージュ、若しくは茶白色の色漆である。時間が経過すると漆が透けて白味が増す。
「緑漆」は緑色をした色漆である。
「黒漆」は生漆に水酸化鉄を混合して作られる。
ところで、上記顔料を混合した色漆はステンレス製のフォーク、スプーン、又はナイフの先端部に塗布される。そこで、漆層12は硬く硬化し、先端部の表面に剥れることなく密着することになる。
実施例では、色漆を先端部に塗布する場合について説明したが、本考案ではウレタン塗料を塗布する場合もある。すなわち、ウレタン塗料に顔料と抗菌剤を混合することでカラフルな色彩と抗菌作用を呈することが出来る。
1 フォーク
2 先端部
3 柄
4 フォーク歯
5 スプーン
6 先端部
7 柄
8 ナイフ
9 先端部
10 柄
11 地金
12 漆層

Claims (3)

  1. 金属製のナイフにおいて、食べ物と直接触れる先端部に顔料を混合した漆又はウレタン塗料を塗布してカラフルな色彩を形成したことを特徴とする食事用具。
  2. 金属製のフォークにおいて、食べ物と直接触れる先端部に顔料を混合した漆又はウレタン塗料を塗布してカラフルな色彩を形成したことを特徴とする食事用具。
  3. 金属製のスプーンにおいて、食べ物と直接触れる先端部に顔料を混合した漆又はウレタン塗料を塗布してカラフルな色彩を形成したことを特徴とする食事用具。

JP2011005726U 2011-09-30 先端部をカラー着色した食事用具 Expired - Lifetime JP3172321U (ja)

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JP3172321U true JP3172321U (ja) 2011-12-15

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