JP3171150U - 屋根の棟構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐震性を向上させた屋根の棟構造を提供する。【解決手段】野地板上面に防水漆喰挿入空間構造体を形成して充填された防水漆喰と、防水漆喰挿入空間構造体の外周を覆って保護する耐蝕性鋼板から構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、棟部に耐蝕性鋼板を用いた屋根の棟構造に関するものである。
従来から日本の一般的住宅は、豪雪地帯を除き陶器瓦屋根が広く用いられている。
この日本特有の伝統美、風合い、耐久性を兼ね備えた陶器瓦屋根は、雨音に対する吸音効果に優れていることで知られており、しかも瓦同士を重ねた隙間から屋根の熱を逃がしてくれると共に断熱効果にも優れた効果を有するなどの特長があり、長い歴史と伝統を持つ構造物である。
しかし欠点は強風や地震という自然の力に対し脆弱な構造であった。だからと言って日本からこの伝統的な瓦屋根を全て無くすると言うことは貴重な文化遺産を失うことになり大きな損失となる。
まず一つの欠点は震度5〜6の地震で陶器瓦屋根が最初に崩落する部分は屋根の頂部位置する棟瓦である。
一般に、棟を豪華にするために漆喰で保持しながら、のし瓦を積み重ねる構造をとるが、重ねれば重ねるほど耐震性が劣るところに問題があった。
しかし一生に一度遭遇するかしないかの天災の為に、特長の多い陶器瓦屋根を捨てる人はほとんど居なかった。
だが災害は忘れた頃にやって来るとのことわざ通り、数10年から数100年の間隔で繰り返されるマグ二チュウド9.0レベル、震度6レベルの巨大地震が日本を襲うと、その被害は莫大で人命、インフラ、建物など巨額の損失が発生する。
本考案は事前に、もしくは震災後に早急に棟部の耐震性向上を図り陶器瓦屋根の継続的使用を実現するものである。
一般に屋根棟部に鋼板等の金属板をかぶせる構造体は、基本的構造は別として知られている。また、耐震性を狙った屋根の棟瓦の構造も知られている。
特開2006−095076号公報 特開2008−285866号公報
既存陶器瓦屋根に於いて、棟瓦部の耐震性が低い理由は桟瓦の上に土や漆喰を盛り、のし瓦を漆喰で保持しながら数段積み重ね最上部に冠瓦を乗せて緊結用線で固定した構造のためである。
更に元々風化が早く強度の弱い漆喰、さらに細い緊結用線で縛った固定構造に加え、棟の両端には屋根の品格を高めるため重い鬼瓦を配置した構造は、派手になれば成るほど棟の重量が増し、しかも屋根に対し片持ち構造のため振動に弱く緊結用線が簡単に切断し、歪みが生じて根元から漆喰諸共崩落する問題があった。
本考案は耐震性の向上を図るため屋根の棟部に、新たに設けた防水性棟下地に耐食鋼板をかぶせ、軽量化によって耐震性の向上を図った棟の下地構造に係わるものである。
本考案は、屋根の棟部を耐食鋼板で覆う棟の構造において、野地板上面に防水漆喰挿入空間構造体を形成して充填された前記防水漆喰と、前記防水漆喰挿入空間構造体の外周を覆って保護する耐蝕性鋼板とから構成されている屋根の棟構造。
本考案の具体的構造の一つは、野地板上面に形成される防水漆喰挿入空間構造体は半月状の樹脂管からなり、それを支柱で支持して構成されている。
本考案の具体的構造の一つは、野地板上面に形成される防水漆喰挿入空間構造体は傘状に形成された板材と、それを支持する側板とから構成されている。
本考案によれば、野地板上面に防水漆喰挿入空間構造体を形成して充填された前記防水漆喰と、前記防水漆喰挿入空間構造体の外周を覆って保護する耐蝕性鋼板から構成されているので、構造が簡単にして、軽い素材から構成されているので耐震性の高い屋根の棟構造を経済的にして提供できる。
請求項2に記載の樹脂管の採用は上記効果に加えて極めて取扱い性に優れ、一段と作業性が向上する。
請求項3によれば、木材等の板材は一般的に入手しやすく、上記効果に加えて手軽にいつでも作業できる利点がある。
本考案の一実施例における陶器瓦葺屋根の棟部斜視図である。 本考案の他の実施例における陶器瓦葺屋根の棟部斜視図である。
既存陶器瓦屋根の棟瓦に、新たに屋根構造体に固定した支持体に防水処置を施した軽量な棟下地を構築し、耐食鋼板をかぶせて固定し耐震性を向上させた屋根の棟構造。
図1は本考案の一実施例で、屋根構造体の一部である野地板1に防水シート(図示せず)を敷き、瓦桟2に沿って桟瓦3を並べた既存部分に半月状管を棟瓦に代えてかぶせたものである。
この構造は、棟部桟瓦間の屋根構造体の一部である野地板1の頂部に支柱4を複数本固定し、その上から加工の容易な樹脂のポリ塩化ビニル管5を半月状に加工してかぶせ、ビスで支柱4に固定する。これによって、前記野地板1の上面に防水漆喰挿入空間構造体を形成し、支柱の両側に形成された前記漆喰挿入空間構造体に南蛮漆喰6を充填している。
この構造によって防水性を有する棟下地が構築される。そして、その上から予め耐食性鋼板で成形した覆い7をかぶせ、前記した半月状ポリ塩化ビニル管5をビス固定して棟を完成する。ここで用いられる耐蝕性鋼板は、近年屋根材として注目されているガルバリュウム鋼板が適切であるが、その他の鋼板でもかまわない。
図2は本考案の他の実施例で、この構造は第1の実施例のポリ塩化ビニル管に代えて木製下地8を形成するもので2枚の基板9を組みつけて傘状にした木製下地8を予め形成し、そこに間隔を置いて長手方向に延びる2枚の側板10の一方端を固定部材を介して固定し、他方端を野地板1の頂部に前記同様固定部材を介して固定している。
これによって、前記木製下地8と桟瓦3間に袋部が形成されるので、そこに南蛮漆喰6を充填して防水性のある棟下地を構築する。
次に、前記木製下地8の上に予め棟瓦に似合うように所定形状に加工した耐食性鋼板からなる棟瓦状覆い11をかぶせ木製下地8に鋲で固定し棟を完成する。
このように簡単な構造にて耐水性の向上を図りながら、耐震性、対風性およびデザイン性の優れた棟を既存陶器瓦屋根に安価に敷設することができる。
なお、実施例では、震災時における既存の陶器瓦屋根が損傷した場合を想定しているが、新築の場合も、当然施工可能で予め震災に備えることが出来る。
1・・・野地板、2・・・瓦桟、3・・・桟瓦、4・・・支柱、5・・・半月状管、6・・・南蛮漆喰 7・・・覆い、8・・・木製下地、9・・・基板、10・・・側板、11・・・棟瓦状覆い

Claims (3)

  1. 既存陶器瓦屋根の棟瓦を耐食鋼板で覆う棟の構造において、野地板上面に防水漆喰挿入空間構造体を形成して充填された前記防水漆喰と、前記防水漆喰挿入空間構造体の外周を覆って保護する耐蝕性鋼板から構成された屋根の棟構造。
  2. 請求項1記載において、野地板上面に形成される防水漆喰挿入空間構造体は半月状からなる樹脂管と、それを支持する支柱から構成されることを特徴とした屋根の棟構造。
  3. 請求項1記載において、野地板上面に形成される防水漆喰挿入空間構造体は傘状に形成された板材と、それを支持する側板から構成されることを特徴とした屋根の棟構造。
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