JP3170788B2 - カラーモニタ装置 - Google Patents

カラーモニタ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、テキストデコーダを備えたカラーモニタ装
置に関するものである。
[発明の概要] 本発明のカラーモニタ装置は、そのY/C分離回路部に
おいて、コンポジットビデオ信号のライン演算によって
クロマ信号成分(以下、C信号という)を抽出するとと
もに、そのコンポジットビデオ信号から、抽出したC信
号を減算することによって輝度信号成分(以下、Y信号
という)を抽出することにより、Y/C分離を行ない、さ
らに、垂直帰線期間中にはコンポジットビデオ信号に対
してライン演算を行なわずそのまま出力するようにす
る。そして、このようにY/C分離回路部からY/C分離され
ずに出力された信号、すなわち垂直帰線期間におけるコ
ンポジットビデオ信号を、テキストデコーダに入力して
テキスト信号を形成し、このテキスト信号の出力タイミ
ングとビデオ表示画面との時間差が解消するようにした
ものである。
[従来の技術] 例えば、文字放送のように、映像信号の垂直帰線期間
内における所定の水平期間に情報(テキスト信号)を多
重化し、モニタテレビジョン画像上にニュース等の文字
放送画面を表示したり、或は映像と重ね合わせて字幕放
送を行なう技術が知られている。
このような放送に対するテレビジョン受像機等のモニ
タ装置においてはテキスト信号のデコーダが備えられ、
このデコーダによって垂直帰線期間から抽出されたテキ
スト信号が表示データに変換され、RGBドライブ信号と
して出力される。そしてY/C分離されRGB復調された映像
のRGBドライブ信号と切換・混合されて、表示画面に出
力される。
ところで、コンポジットビデオ信号の垂直帰線期間に
挿入されているテキスト信号に対しては、Y/C分離用コ
ムフィルタにおける上下ライン演算を行なうと信号が正
しく再生できなくなるため、従来は、コンポジットビデ
オ信号を直接テキスト信号のデコーダに入力し、テキス
ト信号を抽出,デコードしていた。
ところが、このようにすると、コムフィルタによる信
号の遅延時間により、Y/C分離されたビデオ信号と、テ
キストデコーダから出力されるテキスト信号との間で時
間差が生じ、例えば字幕放送を受信している際などに
は、CRT表示画面上におけるビデオ信号による映像出力
と、テキスト信号による文字表示出力がずれ、場合によ
っては文字の端が画面から欠けてしまうこともあった。
このため、第2図に示すように、テキストデコーダ1
に対しては、遅延回路2を介してコンポジットビデオ信
号が入力されるようにすることで、Y/C分離回路3(コ
ムフィルタ)でY信号とC信号に分離されRGB復調回路
4から出力されるR,G,B信号と、テキストデコーダ1か
ら出力されるR,G,B信号との間でY/C分離回路3による時
間差を解消するようにしていた。なお、図中、5は切換
・混合回路、6はCRTモニタを示す。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、コムフィルタにおける遅延時間は一定
ではなく、特にデジタルコムフィルタを使用する場合な
どでは、ローパスフィルタ、A/D変換器、D/A変換器等で
温度特性などによる遅延時間のばらつきが生じるため、
Y/C分離回路3による信号遅延時間と等しい遅延時間量
を得ることができる遅延回路2を設定することはかなり
困難であるという問題がある。
また、Y/C分離においてライン演算を行なうため、遅
延回路2としては少なくとも1H以上の遅延が必要であ
り、高価な遅延回路が必要となるため、コストアップを
招くという問題もある。
[問題点を解決するための手段] 本発明はこのような問題点にかんがみてなされたもの
で、テキストデコーダを備えたカラーモニタ装置におい
て、コンポジットビデオ信号に対するライン演算により
C信号を抽出する第1の演算手段と、抽出されたC信号
をコンポジットビデオ信号から減算することによりY信
号を抽出する第2の演算手段と、垂直帰線期間において
は第2の演算手段に対して第1の演算手段の出力を供給
しないように切り換えるスイッチ手段とから構成される
Y/C分離回路を設け、Y/C分離回路によってY/C分離され
ない信号、すなわち垂直帰線期間におけるコンポジット
ビデオ信号がテキストデコーダに入力されるように構成
する。
[作用] 垂直帰線期間においては、通常、テレビモニター画面
に表示されるべき映像信号は存在しないため、ライン演
算を行なう必要はなく、また、この間はY/C分離回路か
らコンポジットビデオ信号がそのまま出力されるように
しても問題はない。
従って、Y/C分離回路を通過した垂直帰線期間内のコ
ンポジットビデオ信号成分をテキストデコーダに入力す
れば、ライン演算処理が行なわれることなくY/C分離回
路の遅延時間に合致したテキストデータを得ることがで
きる。
[実施例] 第1図は本発明のカラーモニタ装置で、3ラインコム
フイルタ型のY/C分離回路を適応したときの実施例を示
すブロック図である。
11は、3ラインコムフィルタ方式によるY/C分離回路
であり、12a,12bは入力信号(コンポジットビデオ信
号)に対する1H遅延回路、13は減算器13a,13b、加算器1
3cから構成されているC信号抽出のためのライン減算及
び加算を行なう演算部であり、1H遅延回路12a、12bと共
に、第1の演算回路を構成する。
14は1H遅延回路12aを通過したコンポジットビデオ信
号から、演算部13によって抽出されたC信号を減算する
ことにより、Y信号を抽出する第2の演算回路、15はこ
の第2の演算回路14に供給される演算部13の出力を断続
制御するためのスイッチ回路である。
16はRGB復調回路であり、色復調回路、マトリクス回
路等から構成される。
17はテキストデコーダであり、ビデオ信号の垂直帰線
期間の所定の水平期間に重畳されているテキスト信号を
表示用データ(RGB)にデコードして出力する。
18は、RGB復調回路16から供給されるRGBドライブ信号
と、テキストデコーダ17から供給されるRGBドライブ信
号を、所定タイミングで切換えてCRT表示部19に出力す
る切換回路である。
20はコンポジットビデオ信号から垂直同期信号、水平
同期信号を抽出する同期分離回路であり、特に本実施例
においては、Y/C分離回路11におけるスイッチ回路15に
対するスイッチング制御信号として、垂直ブランキング
パルスを供給することができるようになされている。
スイッチ回路15は、供給される垂直ブランキングパル
スに基づいて、垂直帰線期間中はオフとされ、演算部13
の出力が第2の演算回路14に供給されないように制御さ
れる。
なお、スイッチ回路15は、マイクロコンピュータ(図
示せず)によって同様にスイッチング制御されるように
構成してもよい。
本実施例のカラーモニタ装置では、Y/C分離回路11が
上記のように構成されており、Y/C分離回路11におい
て、コンポジットビデオ信号からは3ライン演算により
Y信号とC信号が分離されてRGB復調回路16に供給され
るが、垂直帰線期間のみは、スイッチ回路15がオフとさ
れ、第2の演算回路14に対して演算部13の出力が供給さ
れないため、第2の演算回路14に供給されたコンポジッ
トビデオ信号成分はそのまま出力される。つまり、Y/C
分離回路11では、垂直帰線期間中は第2の演算回路14に
おけるライン減算処理が行なわれないため、コンポジッ
トビデオ信号の垂直帰線期間内に重畳されているテキス
トデータは変質することなくY/C分離回路11から出力さ
れることになる。
従って、テキストデコーダ17においては、第2の演算
回路14の出力からテキストデータを抽出すれば、適正に
デコードすることができる。またテキストデータもY/C
分離回路11を通過することになるため、コムフィルタの
特性による、Y信号,C信号との遅延時間差も当然発生し
ない。このため、前記第2図に示したように遅延回路12
を必要とせずに適正な文字及び映像の画面表示を行なう
ことができる。例えば字幕放送において映像と文字(字
幕スーパ)の表示位置がずれてしまうこともない。
なお、本発明はデジタルコムフィルタ及びアナログコ
ムフィルタのいづれであっても、また3ライン演算でな
く2ライン演算によるコムフィルタであっても、コンポ
ジットビデオ信号からクロマ信号成分を分離する第1の
演算回路と、コンポジットビデオ信号からクロマ信号成
分を減算することにより輝度信号成分を抽出する第2の
演算回路で構成される場合に適用できることはいうまで
もない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のカラーモニタ装置は、
ライン演算によってY信号とC信号を分離するようなY/
C分離回路において、垂直帰線期間内はライン演算をし
なようなスイッチング手段を設けることにより、コンポ
ジットビデオ信号がY/C分離回路から直接出力すること
ができるようにし、そのコンポジットビデオ信号成分を
テキストデコーダに入力するように構成したため、表示
手段をドライブする映像信号と、テキスト信号との間に
コムフィルタによる時間差を解消することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、 第2図は従来例を示すブロック図である。 11はY/C分離回路、12a,2bは1H遅延回路、13は演算部、1
4は第2の演算回路、15はスイッチ回路、16はRGB復調回
路、17はテキストデコーダ、20は同期分離回路を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−13892(JP,A) 特開 平2−71692(JP,A) 特開 昭60−218988(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/025 - 7/088 H04N 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンポジットビデオ信号からクロマ信号成
    分を抽出するために所定の遅延時間を有する第1の演算
    手段と、 上記第1の演算手段から出力される所定の時間遅延され
    たコンポジットビデオ信号から、上記第1の演算手段に
    よって抽出されたクロマ信号成分を減算することにより
    輝度信号成分を抽出する第2の演算手段と、 垂直帰線期間に上記第2の演算手段に対して上記クロマ
    信号成分を供給しないように切り替えるスイッチング手
    段と、 上記輝度信号成分と上記クロマ信号成分が供給され、RG
    Bドライブ信号を復調するRGB復調手段と、 上記第2の演算手段に接続され、上記垂直帰線期間内に
    重畳されているテキスト信号を復調するテキストデコー
    ダと、 上記テキストデコーダによって復調されたテキスト信号
    と上記RGB復調手段の出力信号を表示する表示手段とを
    備えていることを特徴とするカラーモニタ装置。
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