JP3170658U - 雪下ろし装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根に上ることなく比較的簡単に屋根の雪を下ろすことができ、また使用者の経済的な負担を大幅に軽減することが可能な雪下ろし装置を提供する。【解決手段】雪下ろし装置1は、屋根51の棟部分52に配設され、両端側が回転可能に支持された棟部ローラ2と、屋根51の軒部分53に配設され、両端側が回転可能に支持された軒部ローラ3と、棟部ローラ2及び軒部ローラ3の間に巻回されて屋根51の上に張設される無端状のシート5と、手動操作によって回転するハンドル7と、ハンドル7の回転運動を軒部ローラ3に伝達し、シート5を周回移動させる回転伝達機構8とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、雪下ろし装置に関するものであり、特に、屋根に上って作業をしなくても屋根に積もった雪を下ろすことのできる雪下ろし装置に関するものである。
豪雪地域では、家屋が雪の重みで倒壊するのを防ぐため、屋根に積もった雪を下ろす作業(いわゆる「雪下ろし作業」)を行う必要がある。この作業は、屋根に上り、スコップなどで屋根の雪をかき落とすのが通常である。
ところが、この作業は、人力に頼ることとなるため重労働であり、また滑りやすい屋根の上での作業となるため危険でもあり、毎年、作業中に屋根から転落する事故が報道されている。なお、豪雪地域では、専門の業者によって雪下ろし作業が行われることもあるが、度重なる除雪によって経済的な負担が大きくなるため、高齢者自らが屋根に上り、雪下ろし作業を行う場合が少なくない。
ところで、屋根に雪が積もらないように、屋根の雪を融かす融雪装置が提案されている。具体的には、屋根材にヒータを埋設したものや、屋根に放熱パネルを敷設したものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
しかし、この種の融雪装置によれば、屋根に雪が積もらないように長期間に渡って稼動させ続けなければならず、多くの電力や灯油が必要となっていた。特に、屋根全体を融雪しようとすると、膨大なランニングコストが必要となり、使用者の経済的な負担が極めて大きくなっていた。
そこで、本考案は、上記の実状に鑑み、屋根に上ることなく比較的簡単に屋根の雪を下ろすことができ、また使用者の経済的な負担を大幅に軽減することが可能な雪下ろし装置の提供を課題とするものである。
本考案にかかる雪下ろし装置は、
「屋根の棟部分に配設され、両端側が回転可能に支持された棟部ローラと、
前記屋根の軒部分に配設され、両端側が回転可能に支持された軒部ローラと、
前記棟部ローラ及び前記軒部ローラの間に巻回されて屋根の上に張設される無端状のシートと、
手動操作によって回転するハンドルと、
該ハンドルの回転運動を前記棟部ローラまたは前記軒部ローラに伝達し、前記シートを周回移動させる回転伝達機構と
を具備する」
ことを特徴とするものである。
ここで、「屋根の棟」とは、一般に屋根の最も高い所、すなわち二つの屋根面が接合する部分であるが、本考案の「棟部分」は棟よりも少し下の屋根面を含むものである。また、「屋根の軒」とは、一般に屋根の下端で、家屋の壁面より外に突出している部分であるが、本考案の「軒部分」は、軒よりも少し上の屋根面または軒先よりもさらに下方の位置を含むものである。
また、「棟部ローラ」及び「軒部ローラ」の長さは特に限定されるものではないが、屋根面の横幅に略一致する長さとすることが好ましく、これによれば、屋根面全体に亘る領域を棟部ローラ及び軒部ローラによって囲む(挟む)ことが可能になり、屋根面全体を雪下ろしの対象とすることが可能となる。
また、「シート」は、棟部ローラ及び軒部ローラの間に巻回される無端状のものであるが、棟部ローラ及び軒部ローラに対して取外し可能に装着してもよい。具体的には、一枚のシートの一端側と他端側とをファスナーを介して結合することで無端状に構成してもよい。これによれば、ファスナーを開くことにより、シートの一端側及び他端側が分離され、棟部ローラ及び軒部ローラからシートを取外すことが可能になる。つまり、例えば降雪期以外のときはシートを外し、降雪期の直前にシートを装着するような使い方が可能になる。
また、「ハンドル」は、建物の壁面、特に作業者の手が届く高さで、且つ軒部ローラが配設された軒部分の下方を除く場所(すなわち雪が落ちない場所)に配置することが好ましい。
さらに「回転伝達機構」の構成は特に限定されるものではないが、ハンドルに接続されハンドルの手動操作によって回転する駆動プーリーと、軒部ローラの一端側に接続され、軒部ローラと一体的に回転する軒部プーリーと、駆動プーリー及び軒部プーリーの間に巻回され、駆動プーリーの回転を軒部プーリーに伝達する伝達ベルトと、を備えて構成することができる。
本考案によれば、屋根の上にシートが張設されているため、降雪時には、シートの上に雪が積もることとなる。そこで、シート上にある程度雪が積もった際、ハンドルを手動で一定の方向に回転させる。すると、ハンドルの回転運動が回転伝達機構を介して棟部ローラまたは軒部ローラに伝達され、これらのローラが回転する。また、棟部ローラ及び軒部ローラの間には、無端状のシートが巻回されているため、棟部ローラまたは軒部ローラの回転に伴ってシートがエンドレス状に周回移動する。具体的には、シートの上面が棟部側から軒部側に移動するように周回する。これにより、シート上に積もった雪は、シートとともに屋根面に沿って軒側へ移動しつつ、軒部ローラ側から押出されて落下する。
このように、ハンドルの回転運動を棟部ローラまたは軒部ローラに伝達し、シートを周回移動させるため、屋根に上ることなく、しかも電力や灯油等のエネルギーを消費することなく、積もった雪を比較的簡単に下ろすことが可能になる。また、ハンドルの操作によってシートがエンドレス状に周回移動するため、シートを初期位置に戻すなどの操作も不要となり、雪下ろし作業にかかる作業者の負担を大幅に低減できる。
また、本考案の雪下ろし装置において、「前記棟部ローラ及び前記軒部ローラの間に配設され、両端側が回転可能に支持された中間ローラと、
前記棟部ローラ、前記中間ローラ、及び前記軒部ローラにおける夫々の端部側に設けられた歯付プーリーと、
前記棟部ローラの前記歯付プーリーと前記軒部ローラの前記歯付プーリーとの間に巻回されるとともに前記中間ローラの前記歯付プーリーに噛合する歯付ベルトと
をさらに具備する」
構成とすることができる。
ここで、「中間ローラ」は一本のみでもよいが、複数本の中間ローラを所定の間隔で配設してもよい。また、「歯付プーリー」とは、周面に歯が形成されたプーリーであり、「歯付ベルト」に形成された歯型と噛み合わせることにより、スリップすることなく回転を伝えることが可能なものである。
本考案によれば、棟部ローラと軒部ローラとの間に、一本または複数本の中間ローラが配設されているため、シートに雪の荷重が加わってもシートの撓みを抑制でき、ひいてはハンドルの操作によってシートを円滑に周回移動させることが可能になる。また、棟部ローラ、中間ローラ、及び軒部ローラにおける夫々の端部側(一端側または両端側)には、歯付プーリーが設けられており、これらの歯付プーリーが歯付ベルトによって連結されている。このため、ハンドルの回転運動が、棟部ローラ、中間ローラ、及び軒部ローラに夫々伝達され同じタイミングで回転する。したがって、シートに加わる駆動力が増え、荷重が大きい場合でも、シートを確実に周回移動させることができる。また、全てのローラが駆動するため、いずれかのローラとシートとの間でスリップが生じても、残りのローラによってシートを周回移動させることができる。
また、本考案の雪下ろし装置において、「前記棟部ローラを回転可能に支持する棟側支持部と、
該棟側支持部との間に間隙を有して配置され、前記軒部ローラを回転可能に支持する軒側支持部と、
前記棟側支持部及び前記軒側支持部を連結するとともに、前記棟側支持部と前記軒側支持部との間隔を調整可能とする連結部材と
をさらに具備する」構成とすることができる。
本考案によれば、棟部ローラは棟側支持部によって回転可能に支持され、軒部ローラは軒側支持部によって回転可能に支持されている。また、軒側支持部及び棟側支持部は、連結部材を介して連結されており、棟側支持部と軒側支持部との間隔を調整することが可能になっている。したがって、棟部ローラ及び軒部ローラの間に巻回されたシートの張力を調整することが可能になる。また、例えば、一枚のシートの一端側と他端側とをファスナーを介して結合することで無端状のシートを構成するものでは、棟側支持部と軒側支持部との間隔、すなわち棟部ローラ及び軒部ローラの間隔を小さくした状態でシートの着脱を行い、装着した後、棟部ローラと軒部ローラとの間隔を大きくすることにより、シートに張力を加えることが可能になる。
このように、本考案の雪下ろし装置によれば、屋根に上ることなく比較的簡単に屋根の雪を下ろすことができる。また、電力や灯油等の資源を用いないため、使用者の経済的な負担を大幅に軽減することができる。
本実施形態の雪下ろし装置を示す斜視図である。 雪下ろし装置の取付構造を示す説明図である。 雪下ろし装置における固定支持部の構成を示す分解斜視図である。 (a)は雪下ろし装置における連結調整機構を示す斜視図であり、(b)はシートを示す斜視図である。
以下、本実施形態の雪下ろし装置1について、図1乃至図4に基づき説明する。なお、図1、図2、及び図4(a)では説明の便宜上、シート5を透明化し二点鎖線で示している。また、本実施形態に記載された「右」及び「左」は、雪下ろし装置1が設置された屋根51を正面から見た場合の方向である。
本例の雪下ろし装置1は、図1に示すように、夫々の屋根面51a毎に設置されるものであり、屋根51の棟部分52に配設される棟部ローラ2と、屋根51の軒部分53に配設される軒部ローラ3と、棟部ローラ2及び軒部ローラ3の間に配設される複数本(本例では四本)の中間ローラ4と、棟部ローラ2及び軒部ローラ3の間に巻回されて屋根51の上に張設される無端状のシート5とを、具備している。また、雪下ろし装置1は、家屋50の壁面54に取付けられるハンドル7と、ハンドル7の回転運動を軒部ローラ3に伝達する回転伝達機構8と、軒部ローラ3の回転に連動して棟部ローラ2及び中間ローラ4を回転させる連動機構9と、を備えている。さらに、雪下ろし装置1は、棟部ローラ2及び中間ローラ4の両端側を回転可能に支持する固定支持部11と、軒部ローラ3の両端側を回転可能に支持する軒側支持部12と、固定支持部11及び軒側支持部12を連結するとともに、固定支持部11と軒側支持部12との間隔を調整可能とする連結調整機構13とを備えている。以下、各構成について詳細に説明する。
棟部ローラ2、軒部ローラ3、及び複数の中間ローラ4(以下、まとめて「各ローラ2,3,4」と称す)は、互いに同一形状である丸棒状の部材であり、互いに平行に配設されている。また、各ローラ2,3,4の左右両端には、小径の軸芯部14(図2参照)が突出して形成されている。また、各ローラ2,3,4の長さは屋根51の横幅に略一致しており、屋根面51a全体が、棟部ローラ2及び軒部ローラ3によって挟まれた形態となっている。なお、各ローラ2,3,4の材質は特に限定されるものではないが、本例では金属で形成されている。
シート5は、合成樹脂製の防水シートからなり、棟部ローラ2及び軒部ローラ3の間に巻回されている。また、図2に示すように、シート5の横幅は各ローラ2,3,4の長さよりも長く、後述する歯付ベルト24を覆う大きさとなっている。また、図4(b)に示すように、シート5の周回方向における一端側及び他端側には、互いに噛合う金属製または合成樹脂製の歯15aを有するファスナー15が設けられており、金具(図示しない)をすべらせて、歯15a同士を互いに噛合わせることで無端状となり、一方、金具をすべらせて、噛合った歯15aを分離させることで、棟部ローラ2及び軒部ローラ3からシート5を取外すことが可能になっている。
ハンドル7は、図1に示すように、手動操作によって回転するものであり、屋根51の雪が落下するおそれのない壁面54、特に作業者の手が届く高さで、且つ落下する雪の様子を監視可能な位置に配設されている。なお、ハンドル7には、収容可能な折畳み式のレバー7aが突設されている。
回転伝達機構8は、ハンドル7に接続されハンドル7の手動操作によって回転する駆動プーリー17と、軒部ローラ3の一端側に接続され、軒部ローラ3と一体的に回転する軒部プーリー18と、駆動プーリー17及び軒部プーリー18の間に巻回され、駆動プーリー17の回転を軒部プーリー18に伝達する伝達ベルト19と、を備えて構成されている。
連動機構9は、棟部ローラ2の軸芯部14に外嵌された一対の棟部歯付プーリー21と、軒部ローラ3の軸芯部14に外嵌された一対の軒部歯付プーリー22と、中間ローラ4の軸芯部14に外嵌された一対の中間歯付プーリー23と、棟部歯付プーリー21及び軒部歯付プーリー22の間に巻回され中間歯付プーリー23に噛合する一対の歯付ベルト24と、を備えて構成されている。
固定支持部11は、棟部ローラ2及び中間ローラ4の左右両側を回転可能に支持するものであり、屋根51の縁部に沿って配設された一対の支持杆26を備えている。図2に示すように、夫々の支持杆26は、屋根51の両側に形成された破風板55にL字形の取付具32を介して取付けられており、固定状態で配設されている。また、図3に示すように、支持杆26の内面側には凹部27が形成されており、棟部ローラ2及び中間ローラ4の軸芯部14を軸支するベアリング28が収容されている。なお、ベアリング28は凹部27の上方から挿入され、押え部材29によって支持されている。つまり、押え部材29を通してボルト30を凹部27内に形成された雌螺子部31に螺合させることで、ベアリング28が挟持されている。ここで、固定支持部11が本考案の棟側支持部に相当する。
図4(a)に示すように、軒側支持部12は、軒部ローラ3の左右両側を回転可能に支持するものであり、支持杆26との間に間隙を有して配置されるとともに、連結調整機構13によって連結されている。なお、図示しないが、軒側支持部12の内面側には、支持杆26と同じように凹部が形成されており、軒部ローラ3の軸芯部14を軸支するベアリングが収容されている。
連結調整機構13は、夫々の支持杆26の上面及び下面に設けられ内部に雌ネジ部(図示しない)が形成された固定側案内部34と、軒側支持部12の上面及び下面に設けられ内部に貫通孔(図示しない)が形成された可動側案内部35と、可動側案内部35の貫通孔を挿通し、固定側案内部34の雌ネジ部に螺合された送りネジ36と、を備えている。なお、送りネジ36は、可動側案内部35に対して回転可能に支持されており、送りネジ36を回転させることにより、可動側案内部35及びそれに接続された軒側支持部12が、送りネジ36の頭部36aとともに前後方向に平行移動し、支持杆26との間隔が変化するようになっている。ここで、連結調整機構13が本考案の連結部材に相当する。
次に、雪下ろし装置1の使用方法について説明する。まず、降雪期に入る前に、シート5を装着する。具体的には、一枚のシート5を棟部ローラ2及び軒部ローラ3に掛け回し、シート5の一端側及び他端側に設けられたファスナー15を閉じる。これにより、シート5は無端状となり、棟部ローラ2と軒部ローラ3との間で巻回された状態となる。その後、連結調整機構13の送りネジ36を回転させ、支持杆26と軒側支持部12との間隔を大きくする。すると、中間ローラ4と軒部ローラ3との間隔が広がりシート5及び歯付ベルト24が張設された状態となる。
一方、シート5上にある程度雪が積もった場合には、ハンドル7を手動で一定の方向に回転させる。すると、ハンドル7の回転運動が、駆動プーリー17、伝達ベルト19、及び軒部プーリー18を介して軒部ローラ3に伝達され、軒部ローラ3が回転する。また、棟部ローラ2、中間ローラ4、及び軒部ローラ3における夫々の両端側には、棟部歯付プーリー21、中間歯付プーリー23、及び軒部歯付プーリー22が設けられており、これらの歯付プーリー21,23,22が歯付ベルト24によって連結されているため、ハンドル7の回転運動が、棟部ローラ2、中間ローラ4、及び軒部ローラ3に夫々伝達され同じタイミングで回転する。
これにより、棟部ローラ2と軒部ローラ3との間で巻回された無端状のシート5は、棟部ローラ2、軒部ローラ3、及び中間ローラ4の回転に伴ってエンドレス状に周回移動する。この結果、シート5上に積もった雪は、シート5とともに屋根面51aに沿って軒部分53側へ移動しつつ、軒部ローラ3から押出されて落下する。
このように、本実施形態の雪下ろし装置1によれば、ハンドル7の回転運動を各ローラ2,3,4に伝達し、シート5を周回移動させるため、屋根51に上ることなく、しかも電力や灯油等のエネルギーを消費することなく、積もった雪を比較的簡単に下ろすことができる。また、シート5がエンドレス状に周回移動するため、シート5を初期位置に戻すなどの操作も不要となり、雪下ろし作業にかかる作業者の負担を大幅に低減できる。
また、本実施形態の雪下ろし装置1によれば、棟部ローラ2と軒部ローラ3との間に、複数本の中間ローラ4が配設されているため、シート5に雪の荷重が加わってもシート5の撓みを抑制でき、ひいてはハンドル7の操作によってシート5を円滑に周回移動させることができる。
また、本実施形態の雪下ろし装置1によれば、連動機構9を備えることにより、シート5に加わる駆動力が増え、雪による荷重が大きい場合でも、シート5を確実に周回移動させることができる。また、全てローラ2,3,4が駆動ローラとなるため、シート5に対する摩擦抵抗が大きくなり、シート5及びローラ2,3,4間でのスリップを防止できる。
また、本実施形態の雪下ろし装置1によれば、シート5が着脱可能であるため、例えば降雪期以外のときシート5を取外すことにより、シート5の劣化を抑制することが可能となる。また、シート5とともに、ローラ2,3,4、歯付プーリー21,22,23、及びベアリング28も容易に取外すことができるため、内部の機構が露出されることによる見栄えの低下を抑制できる。
さらに、本実施形態の雪下ろし装置1によれば、連結調整機構13を備えることにより、シート5の張力を調整することができ、またシート5の着脱を容易に行うことも可能になる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、連動機構9を、各ローラ2,3,4の両側に備えるものを示したが、いずれか一方の側のみに備えるようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように左右両側に配置すれば、各ローラ2,3,4の両端に加わる力が等しくなり、各ローラ2,3,4のねじれが防止される。
また、上記実施形態では、ハンドル7の回転運動を軒部ローラ3に伝達するものを示したが、棟部ローラ2に伝達するようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように屋根51の最も低い部分に配置された軒部ローラ3に伝達することにより、伝達ベルト19を極力短く構成することが可能になる。
また、上記実施形態では、棟部ローラ2及び中間ローラ4を、屋根51に固定された支持杆26によって回転可能に支持し、軒部ローラ3を、連結調整機構13を介して配設された軒側支持部12によって回転可能に支持するものを示したが、軒部ローラ3及び中間ローラ4を、屋根51に固定された支持杆によって支持し、棟部ローラ2を、連結調整機構を介して配設された棟側支持部によって支持するようにしてもよい。つまり、中間ローラ4に対する棟部ローラ2の間隔を調整することにより、シート5に張力を加えるように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、雪下ろし装置1を夫々の屋根面51a毎に設置するもの、すなわち屋根面51a毎にハンドル7の操作が必要なものを示したが、例えば一つのハンドル7の回転運動を夫々の屋根面51aに配置された各軒部ローラ3に伝達し、複数のシート5の上に積もった雪を同時に下ろすようにしてもよい。ただし、夫々の屋根面51aから落下する雪の落下方向は互いに異なり一人での監視は困難となるため、安全性の点から言えば、上記実施形態のように、夫々の屋根面51aの雪下ろしを夫々別々に行う方が好ましい。
1 雪下ろし装置
2 棟部ローラ
3 軒部ローラ
4 中間ローラ
5 シート
7 ハンドル
8 回転伝達機構
11 固定支持部(棟側支持部)
12 軒側支持部
13 連結調整機構(連結部材)
21 棟部歯付プーリー(歯付プーリー)
22 軒部歯付プーリー(歯付プーリー)
23 中間歯付プーリー(歯付プーリー)
24 歯付ベルト
51 屋根
52 棟部分
53 軒部分
特開2002−147062

Claims (3)

  1. 屋根の棟部分に配設され、両端側が回転可能に支持された棟部ローラと、
    前記屋根の軒部分に配設され、両端側が回転可能に支持された軒部ローラと、
    前記棟部ローラ及び前記軒部ローラの間に巻回されて屋根の上に張設される無端状のシートと、
    手動操作によって回転するハンドルと、
    該ハンドルの回転運動を前記棟部ローラまたは前記軒部ローラに伝達し、前記シートを周回移動させる回転伝達機構と
    を具備することを特徴とする雪下ろし装置。
  2. 前記棟部ローラ及び前記軒部ローラの間に配設され、両端側が回転可能に支持された中間ローラと、
    前記棟部ローラ、前記中間ローラ、及び前記軒部ローラにおける夫々の端部側に設けられた歯付プーリーと、
    前記棟部ローラの前記歯付プーリーと前記軒部ローラの前記歯付プーリーとの間に巻回されるとともに前記中間ローラの前記歯付プーリーに噛合する歯付ベルトと
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の雪下ろし装置。
  3. 前記棟部ローラを回転可能に支持する棟側支持部と、
    該棟側支持部との間に間隙を有して配置され、前記軒部ローラを回転可能に支持する軒側支持部と、
    前記棟側支持部及び前記軒側支持部を連結するとともに、前記棟側支持部と前記軒側支持部との間隔を調整可能とする連結部材と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の雪下ろし装置。
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CN114876136A (zh) * 2022-05-05 2022-08-09 张家港江苏科技大学产业技术研究院 一种平铺式可折叠屋顶除雪装置

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