JP3170603B2 - ピアス孔開け装置 - Google Patents

ピアス孔開け装置

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JP3170603B2
JP3170603B2 JP25736296A JP25736296A JP3170603B2 JP 3170603 B2 JP3170603 B2 JP 3170603B2 JP 25736296 A JP25736296 A JP 25736296A JP 25736296 A JP25736296 A JP 25736296A JP 3170603 B2 JP3170603 B2 JP 3170603B2
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晋輔 植本
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株式会社ケーアンドティー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピアス孔開け装置に
係り、さらに詳しくはピアスを装着するために耳朶に小
孔を開けるピアス孔開け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】女性の装飾用具としてピアスイアリング
(通称ピアス)があり、このピアスを取付けるために、
装飾部を有するピアス状の針を器具を用いて耳朶に打ち
込むことによって、耳朶に小孔を開ける方法が知られて
いる。この小孔を開けるために使用される装飾部を有す
る針はファーストピアスと呼ばれ、まず耳朶に打ち込ま
れ、その状態で抜け落ちないように耳朶の裏側でキャッ
チと呼ばれる保持具によって保持され、小孔が完成する
まで約1ケ月間挿入状態で着用される。
【0003】しかしながら、このファーストピアスは先
端が鋭利な金属製であり、着用中に危険がともない、し
かもその素材の性質から金属アレルギー等のかぶれを発
生させる可能性があった。
【0004】一方、特殊な例としては、フッ素樹脂製の
チューブを耳朶に打ち込んで小孔を開けることにより、
金属アレルギー等のかぶれを生じさせない方法もある
が、この方法ではチューブが抜け落ちないようにするた
め2次的作業が必要であった。この操作方法は煩雑であ
るため、本人自らその作業をすることは極めて困難であ
ると同時に、衛生的な問題もあるため、医師免許を持つ
者だけが使用可能であった。
【0005】図6は、従来のパイプピアス挿入器を示す
断面図である。従来のパイプピアス挿入器50は、シリ
ンダ51に挿入したピストン52をリターンスプリング
53でシリンダ51の先端側に付勢し、ピストン52の
先端にディスポシリンジ54を取り付ける。このディス
ポシリンジ54に針部55を設け、針部55にパイプピ
アス56をかぶせる。パイプピアス56はフッ素樹脂で
形成されている。
【0006】シリンダ51の前端には、ブロック57を
介して支持棒58を取付け、この支持棒58は取付管5
9内に摺動自在に嵌入されている。また取付管59は、
ブロック60を介して外套管61に取付けられている。
支持棒58の先端及び取付管59の先端には、それぞれ
垂直板62,63が取付けられ、両垂直板62,63に
は、パイプピアス56が貫通できる小孔62a,63a
が形成されている。
【0007】このパイプピアス挿入器50を使用する場
合は、先ずシリンダ51の指掛け部51aに指を掛け
て、ピストン52の押圧部52aを押圧してピストン5
2をシリンダ51の先端方向に押込む。これにより、取
付管59を介して垂直板63が移動して、垂直板62,
63で図示しない耳朶を押さえる。この状態から、ピス
トンをさらに押込むことにより、針部55が耳朶に刺込
まれるとともに、針部55にかぶせたパイプピアス56
が耳朶に挿入される。
【0008】図7は、従来のパイプピアスに用いられる
加締器を示す断面図である。加締器70には、左右のグ
リップ71,72が備えられ、両グリップ71,72は
連結部75,76で連結され、グリップ71,72の上
端には、パイプピアス56に切目を入れて加締るための
加締部材77,78が設けられている。なお、符号80
はリターンスプリングである。
【0009】この加締器70を使用する場合は、先ず、
耳朶に取付けたパイプピアス56を加締部材77,78
で挟み、この状態でグリップ71,72を押圧するとパ
イプピアス56の端部に切目が入って外側に開き、パイ
プピアス56が加締られる。したがって、パイプピアス
56が耳朶から抜け出さないように取付けられる。次
に、図示しないピアスのピン部を、パイプピアス56に
挿入してピアスを耳朶に取付けることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は金属アレルギ
ー等のかぶれを生じさせない安全かつ衛生的な樹脂製ピ
アスを用い、自分の耳朶に本人自らピアス孔を容易に開
けられるもので、2次感染を防ぐため1度の孔開けしか
できないようにし、しかもピアス抜け落ち防止のための
キャッチの装着を、孔開け操作と同時に行えるようにし
たピアス孔開け装置を提供して、上述の問題点を解消せ
んとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明の請求項
1は、耳朶の受入溝を略中央に備え、一端に押込み凹部
を備えたケーシングと、このケーシング内に摺動自在に
配置され、前記押込み凹部を介してケーシングの一端側
から押圧されて待機位置から押込み位置まで押込み可能
となるスライド部材と、このスライド部材に取り付けら
れ、スライド部材が押込み位置まで押込まれたとき受入
溝内の耳朶を刺す針部と、この針部に嵌め込まれ、かつ
後端にフランジ部を備えるパイプピアスと、前記ケーシ
ングの内部に着脱自在に取り付けられ、スライド部材が
押込み位置まで押込まれたときパイプピアスの先端が嵌
入するキャッチと、このキャッチを着脱自在に支持し、
前記スライド部材が押込み位置まで押し込まれたときキ
ャッチの支持を解除し、スライド部材が押込み位置から
待機位置まで復帰したときスライド部材をロックするロ
ック手段と、前記耳朶を押圧する押付板を備え、スライ
ド部材が待機位置にあるとき押付板をケーシングの一端
側に配置し、スライド部材が押込まれたとき押付板をス
ライド部材と連動させて耳朶に針部が刺さる前に受入溝
内の耳朶に当接させ、この当接位置に押付板を停止させ
た状態でスライド部材の押込みを可能とした押付け手段
とからなる。
【0012】上記した請求項1に係るピアス孔開け装置
は、耳朶の受入溝をケーシングの略中央に備え、ケーシ
ングの一端に押込み凹部を備えた。したがって、ケーシ
ングの両端を指で挾むように押さえてピアス孔開け装置
を使用できるので、ケーシングの両端が大きく振れても
受入溝の振れを小さくすることができる。これにより、
針部を正確に位置決めすることができるので、医者はも
ちろん、自分の耳朶に本人自身で容易にピアス孔を開け
る際にも好適となる。
【0013】また、耳朶にパイプピアスを取付けた後、
スライド部材が押込み位置から待機位置まで復帰する
と、ロック手段がスライド部材をロックする。したがっ
て、1回使用したピアス孔開け装置を、構造的に再度使
用することができなくなり、消毒を完璧に行わなかった
りした不衛生な針部を再使用するという事故を未然に防
止できる。
【0014】さらに、ピアス孔開け装置だけで、耳朶に
パイプピアスを取付けることができるので、従来技術の
ように耳朶にパイプピアスを挿入した後、加締器を使用
してパイプピアスに切目を入れて加締る必要がない。し
たがって、使い勝手に優れたピアス孔開け装置を提供す
ることが可能となる。
【0015】請求項2は、前記ロック手段は、スライド
部材から所定量引出された状態に支持され、スライド部
材が押込み位置まで押込まれたとき、ケーシングに当接
してスライド部材に押込まれるピストンを備え、スライ
ド部材を待機位置に復帰させるリターンスプリングをこ
のピストンに取付け、ケーシングに移動自在に支持さ
れ、ピストンの周面に当接して前記キャッチを支持し、
スライド部材が待機位置に復帰したとき、収縮したピス
トンの先端に当接してキャッチの支持を解除するととも
に、スライド部材の押込みを阻止するロック部材を備
え、このロック部材をピストン方向に付勢するロックば
ねを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2は、ロック部材をピストンの先端
に当接させて、スライド部材の再度の押込みを確実に阻
止することができる。したがって、この発明のものは構
造的に1度使用した針部で再度耳朶を刺すということが
できなくなり、前記同様衛生面に優れたピアス孔開け装
置を提供することができる。
【0017】請求項3は、前記押付け手段は、前記スラ
イド部材に取付けられたガイド棒を備え、このガイド棒
に前記押付板を摺動自在に支持するとともに、押付板と
スライド部材の間に配置した位置決めスプリングで押付
板をガイド棒のストッパ部に押付けたことを特徴とす
る。
【0018】請求項3は、押付板をガイド棒に摺動自在
に支持して、位置決めスプリングで押付板をガイド棒の
ストッパ部に押付けた。これにより、耳朶に押付板が当
接した後、位置決めスプリングの付勢力に抗してガイド
棒を押込めることができるので、耳朶の厚さに影響を受
けないで好適に耳朶を押付けることができる。さらに、
耳朶に対し小孔を垂直に形成でき、かつ所定ポイントを
外さずに形成できるという効果がある。
【0019】請求項4は、前記押付板の押付面に、耳朶
に接触可能となる滑止め用の突起を形成したことを特徴
とする。
【0020】請求項4は、この押付板と耳朶との滑りを
防いで、耳朶を垂直かつ確実に孔開け装置に押付けるこ
とが可能であるため、小孔が垂直に形成され、結果的に
樹脂製ピアスを耳朶に垂直に取り付けることが可能とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係るピアス孔開
け装置の斜視図である。ピアス孔開け装置1は、略矩形
状のケーシング2と、ケーシング2内に摺動自在に配置
されたスライド部材5と、スライド部材5に取り付けら
れて受入溝2a内の耳朶7(図2参照)を刺す針部8
と、針部8に嵌め込まれたパイプピアス9と、ケーシン
グ2の内部に着脱自在に取り付けられたキャッチ10
と、キャッチ10を着脱自在に支持するとともにスライ
ド部材5をロックするロック手段11と、針部8と直交
する押付板20で受入溝2a内の耳朶7を押付ける押付
け手段とからなる。
【0022】ケーシング2は、2分割可能な一対の分割
体3,4からなり、一体に組合わせた状態で中央に耳朶
を受け入れる受入溝2aを備え、一端2cに開口する押
込み用の押込み凹部2bを備える。スライド部材5は、
ケーシング2の外側から押込み凹部2bを介して矢印方
向に押込むことができる部材で、ケーシング2の一端2
cに相当する待機位置P1から、押込み凹部2bの底部
に相当する押込み位置P2まで押込まれる。
【0023】パイプピアス9は、安全かつ衛生的な樹脂
製で内径0.5〜0.8mm、外径1.3mm程度に形
成され、後端にフランジ部9aを備えたものである。パ
イプピアス9は針部8に嵌め込まれ、このとき針部8の
先端部8aはパイプピアス9から突出する。キャッチ1
0は、ケーシング2の他端2d近くに着脱自在に取り付
けられ、パイプピアス9の先端が嵌入して、フランジ部
9aとともにパイプピアス9が耳朶7から抜けることを
防ぐための部材である。
【0024】ロック手段は、スライド部材5の筒体12
に伸縮自在に支持したピストン13と、ピストン13に
嵌入したリターンスプリング14と、ケーシング2に移
動自在に支持したロック部材15と、ロック部材15を
ピストン13方向に付勢するロックばね16とからな
る。そして、このロック手段は、スライド部材5が押込
み位置P2まで押し込まれてパイプピアス9の先端がキ
ャッチ10に嵌入したときキャッチ10の支持を解除
し、スライド部材5が押込み位置P2から待機位置P1
まで復帰したときスライド部材5をロックする。
【0025】ここでピストン13を筒体12から僅かに
引出すことにより、ピストン13と筒体12との間に隙
間S1を形成することができる。そして、スライド部材
5が押込み位置P2まで押込まれたとき、ピストン13
はケーシング2の他端2dに当接して筒体12内に押込
まれることになる。これにより、ピストン13と筒体1
2との間の隙間S1は両部材が当接して埋め込まれるこ
とになる。リターンスプリング14は、スライド部材5
を待機位置P1に付勢する部材である。
【0026】ロック部材15は、ピストン13の周面に
当接してキャッチ10を支持する。このとき、ピストン
13の先端13aからロック部材15の壁面までの距離
S2と、ピストン13から筒体12までの隙間S1と
は、S1≧S2の関係にある。またロック部材15は、
スライド部材5が待機位置P1に復帰したとき、筒体1
2内に押込まれたピストン13の先端13aと当接し、
キャッチ10の支持を解除するとともにスライド部材5
の押込みを阻止する。符号15aは、ロック部材15内
に形成した貫通孔であり、この貫通孔15a内にはガイ
ド棒22が貫通されている。符号17,18は、ロック
部材15を上下方向にガイドするガイドレールである。
【0027】押付け手段は、スライド部材5に取付けら
れたガイド棒22と、ガイド棒22に摺動自在に支持さ
れた押付板20と、押付板20とスライド部材5の間に
配置して、押付板20をガイド棒22のストッパ部22
aに押付ける位置決めスプリング23とからなる。押付
板20は、スライド部材5が待機位置P1のとき受入溝
2aの外側に位置し、スライド部材5が押込まれるとと
もに、スライド部材5と連動して針部8が耳朶7に刺さ
る前に耳朶7に当接して耳朶7を押付ける。
【0028】押付板20の押付面には、突起20a…が
形成されている。これにより、押付板20と耳朶7との
滑りを防いで、耳朶7を確実に押付けることが可能とな
る。なお、本実施の形態では、押付板20に突起20a
…を形成した場合について説明しているが、突起20a
…は備えなくてもよい。符号20bは、押付板20に形
成した孔であり、孔20bは針部8及びパイプピアス9
が貫通するようになっている。
【0029】次に、本発明に係るピアス孔開け装置の作
用を説明する。図2は、本発明に係るピアス孔開け装置
の第1動作説明図である。ケーシング2の一端2c側の
押込み凹部2bを介して、スライド部材5を人差し指3
0で押さえるとともに、ケーシング2の他端2dを親指
31で押さえてピアス孔開け装置1を支持する。次に、
ケーシング2の略中央の受入溝2a内に耳朶7を挿入す
る。この状態で、人差し指30に力を入れてスライド部
材5を矢印Y1方向に押込む。これにより、スライド部
材5がケーシング2内に押込まれることとなる。
【0030】ピアス孔開け装置1は、ケーシング2の略
中央に耳朶7の受入溝2aを備えているので、人差し指
30や親指31が大きく振れても受入溝2aの振れを小
さくすることができる。これにより、耳朶7の所望位置
に針部8を正確に刺すことができるので、医者はもちろ
ん、自分の耳朶7にピアス孔を自分で開けることも容易
となる。
【0031】図3(a)、図3(b)は、本発明に係る
ピアス孔開け装置の第2動作説明図であり、同図(a)
はスライド部材5を押込む前の状態を示す。スライド部
材5は、リターンスプリング14で待機位置P1に押付
けられている。またピストン13は、スライド部材15
の筒体12から引き出され、ピストン13と筒体12と
の間に隙間S1を形成する。この隙間S1と距離S2と
は、S1≧S2の関係にしてある。
【0032】そしてピストン13の先端13aの周面
に、ロック部材15の下端部が当接している。ロック部
材15は、ロックばね16でピストン13の方向(矢印
Y2方向)に付勢されている。またロック部材15は、
その上端部がキャッチ10に当接してケーシング2のリ
ブ17,18とともにキャッチ10をケーシング2に取
付けられている。押付板20は、位置決めスプリング2
3でガイド棒22のストッパ部22aに押付けられてい
る。
【0033】同図(b)は、押付板20が耳朶7に当接
するまでスライド部材5を押込んだ状態を示す。リター
ンスプリング14の付勢力に抗して、スライド部材5を
矢印Y1方向に所定量押込むことにより、押付板20が
ガイド棒22と連動して矢印Y1方向に所定量移動して
耳朶7に当接する。この場合、ガイド棒22のストッパ
部22aはロック部材15の貫通孔15aを貫通し、か
つピストン13は矢印Y1方向に押込まれる。
【0034】ついで、図4(a)、図4(b)は、本発
明に係るピアス孔開け装置の第3動作説明図である。同
図(a)は、針部8及びパイプピアス9が耳朶7を貫通
するまでスライド部材5を指で押込んだ状態を示す。押
付板20は、耳朶7に当接した状態から、指で押される
ことによりスライド部材5を矢印Y1方向にさらに押込
むこととなる。押付板20は耳朶7に当接しているの
で、位置決めスプリング23の付勢力に抗して矢印Y1
方向への移動を停止する。したがって、ガイド棒22の
みがスライド部材5とともに矢印Y1方向に移動する。
【0035】そして、スライド部材5を図示の位置(押
込位置P2)まで押込むと、針部8及びパイプピアス9
が耳朶7を貫通し、パイプピアス9の先端はキャッチ1
0に嵌入する。この場合、針部8が耳朶7を刺す前に、
耳朶7は押付板20と受入溝2aの壁部とで挟持されて
いるので、針部8を耳朶7の所望位置に正確に刺すこと
ができる。
【0036】一方、スライド部材5が押込位置P2まで
押込まれると、ピストン13の先端13aがケーシング
2の他端2dに当接して、ピストン13が筒体12内に
押込まれる。したがって、隙間S1が埋め尽くされてな
くなる。
【0037】同図(b)は、スライド部材5が待機位置
P1に復帰した状態を示す。スライド部材5に対する矢
印Y1方向への押付力を解除することにより、リターン
スプリング14の付勢力でスライド部材5が待機位置P
1に復帰する。これにより、針部8がパイプピアス9か
ら引き抜かれ、またピストン13がロック部材15の右
側に移動する。
【0038】ピストン13がロック部材15の右側に移
動すると、ピストン13によるロック部材15の下動防
止機能が解除され、ロック部材15がロックばね16の
付勢力で矢印Y2方向に移動する。これにより、ロック
部材15はピストン13の周面から下動し、ピストン1
3の先端13aが再度左側に移動するのを防止する。こ
のため、スライド部材5を矢印Y1方向に再度押込むこ
とはできなくなる。
【0039】また、ロック部材15が、ロックばね16
の付勢力でピストン13の周面から下動して矢印Y2方
向に移動すると、ロック部材15の上端がキャッチ10
から離れて、キャッチ10の支持が解除される。
【0040】図5は、本発明に係るピアス孔開け装置の
第4動作説明図である。ロック部材15によるキャッチ
10の支持が解除されると、パイプピアス9がピアス孔
開け装置1から外れて耳朶7に取付けられた状態にな
る。パイプピアス9は、後端にフランジ部9aを備え、
先端にキャッチ10を嵌入しているので、耳朶7から抜
け出さないこととなる。
【0041】
【発明の効果】よって本発明の請求項1は、耳朶の受入
溝をケーシングの略中央に備え、ケーシングの一端に押
込み凹部を備えた。したがって、ケーシングの両端を指
で押さえてピアス孔開け装置を使用することができるの
で、ケーシングの両端が大きく振れても受入溝の振れを
小さくすることができる。これにより、針部を正確に位
置決めすることが可能となり、自分の耳朶に本人自身が
ピアス孔を容易に開けることができる。
【0042】また、耳朶にパイプピアスを取付けた後、
スライド部材が押込み位置から待機位置まで復帰する
と、ロック手段がスライド部材をロックする。したがっ
て、1回使用したピアス孔開け装置を再度使用すること
はできなくなり、消毒を完璧にしない等の不衛生な針部
で耳朶にピアス孔を開けてしまうという事故は防止でき
る。
【0043】さらに、本発明のピアス孔開け装置だけ
で、耳朶にパイプピアスを取付けることができるので、
従来技術のように耳朶にパイプピアスを挿入した後、加
締器を使用してパイプピアスに切目を入れて加締る必要
がなくなる。したがって、使い勝手に優れたピアス孔開
け装置を提供することができる。
【0044】請求項2は、ロック部材をピストンの先端
に当接させて、スライド部材の再度の押込みを確実に阻
止することができる。したがって、1度使用した針部で
耳朶を再度刺すことができないので、感染症の発生の防
止等の衛生面に優れたピアス孔開け装置を提供できる。
【0045】請求項3は、押付板をガイド棒に摺動自在
に支持して、位置決めスプリングで押付板をガイド棒の
ストッパ部に押付けた。これにより、耳朶に押付板が当
接した後、位置決めスプリングの付勢力に抗してガイド
棒を押込むことができるので、耳朶の厚さに影響を受け
ないで好適にピアス孔を開けることができる。
【0046】請求項4は、押付板と耳朶との滑りを防い
で、耳朶を垂直かつ確実に孔開け装置に押付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピアス孔開け装置の斜視図であ
る。
【図2】本発明に係るピアス孔開け装置の第1動作説明
図である。
【図3】本発明に係るピアス孔開け装置の第2動作説明
図である。
【図4】本発明に係るピアス孔開け装置の第3動作説明
図である。
【図5】本発明に係るピアス孔開け装置の第4動作説明
図である。
【図6】従来のパイプピアス挿入器を示す断面図であ
る。
【図7】従来のパイプピアスの加締器を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ピアス孔開け装置 2…ケーシング 2a…受入溝 2b…押込み凹部 2c…一端 3,4…分割体 5…スライド部材 7…耳朶 8…針部 9…パイプピアス 10…キャッチ 13…ピストン 13a…先端 14…リターンスプリング 15…ロック部材 16…ロックばね 20…押付板 20a…突起 22…ガイド棒 22a…ストッパ部 23…位置決めスプリング P1…待機位置 P2…押込み位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A44C 7/00 A61B 17/00 - 17/36 340 A61B 17/38 - 17/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耳朶の受入溝を略中央に備え、一端に押
    込み凹部を備えたケーシングと、 このケーシング内に摺動自在に配置され、前記押込み凹
    部を介してケーシングの一端側から押圧されて待機位置
    から押込み位置まで押込み可能となるスライド部材と、 このスライド部材に取り付けられ、スライド部材が押込
    み位置まで押込まれたとき受入溝内の耳朶を刺す針部
    と、 この針部に嵌め込まれ、かつ後端にフランジ部を備える
    パイプピアスと、 前記ケーシングの内部に着脱自在に取り付けられ、スラ
    イド部材が押込み位置まで押込まれたときパイプピアス
    の先端が嵌入するキャッチと、 このキャッチを着脱自在に支持し、前記スライド部材が
    押込み位置まで押し込まれたときキャッチの支持を解除
    し、スライド部材が押込み位置から待機位置まで復帰し
    たときスライド部材をロックするロック手段と、 前記耳朶を押圧する押付板を備え、スライド部材が待機
    位置にあるとき押付板をケーシングの一端側に配置し、
    スライド部材が押込まれたとき押付板をスライド部材と
    連動させて耳朶に針部が刺さる前に受入溝内の耳朶に当
    接させ、この当接位置に押付板を停止させた状態でスラ
    イド部材の押込みを可能とした押付け手段とからなるピ
    アス孔開け装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック手段は、スライド部材から所
    定量引出された状態に支持され、スライド部材が押込み
    位置まで押込まれたとき、ケーシングに当接してスライ
    ド部材に押込まれるピストンを備え、スライド部材を待
    機位置に復帰させるリターンスプリングをこのピストン
    に取付け、ケーシングに移動自在に支持され、ピストン
    の周面に当接して前記キャッチを支持し、スライド部材
    が待機位置に復帰したとき、収縮したピストンの先端に
    当接してキャッチの支持を解除するとともに、スライド
    部材の押込みを阻止するロック部材を備え、このロック
    部材をピストン方向に付勢するロックばねを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のピアス孔開け装置。
  3. 【請求項3】 前記押付け手段は、前記スライド部材に
    取付けられたガイド棒を備え、このガイド棒に前記押付
    板を摺動自在に支持するとともに、押付板とスライド部
    材の間に配置した位置決めスプリングで押付板をガイド
    棒のストッパ部に押付けたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のピアス孔開け装置。
  4. 【請求項4】 前記押付板の押付面に、耳朶に接触可能
    となる滑止め用の突起を形成したことを特徴とする請求
    項1、請求項2又は請求項3記載のピアス孔開け装置。
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