JP3170428U - 軽量建材 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性、耐候性の大きい建材を容易に大量生産できる軽量建材を提供する。【解決手段】ロックウール及び/又はセラミックスウールと水硝子と水との混合物よりなる溶液を漉いて成形し、これを乾燥し、これにフェノール層を設け、更にセラミックス遮熱塗装を施したことを特徴とする。また、型を用い漉いて成形するので、同一形状、同一品質の建材を容易に得ることができる効果がある。【選択図】図1

Description

この考案は、ロックウール又はセラミックスウールの一方又は両方と、水硝子とを原料とする軽量、強靱、不燃の軽量建材に関するものである。
従来、瓦又はタイルなどの建材は、粘土を主材料としている耐久性、耐候性に優れた建材として多用されているが、重量が大きく、かつ割れやすいなどの問題点も知られている。
特開2006−177078 特開2006−177077 特開平9−48678
従来知られている瓦又はタイルなどの建材は、耐久性、耐候性に優れているので、建材として多用されているが、比較的重量が大きいこと及び割れやすい問題点があった。そこで、難燃性繊維を含む熱硬化性樹脂よりなる樹脂瓦の提案がある(特許文献1、2)。
また、セメント及び砂を材料とし、これに無機発泡体を混入した軽量スレートの提案もある(特許文献3)。
前記樹脂瓦については、樹脂の特性上耐熱性に欠けるところがあり、発泡した軽量スレートについては、発泡体を含むことによる強度低下などの制約があり、更なる改善を求められていた。
この考案は、ロックウール、セラミックスウール及び水硝子を主材とするものであるから、軽量、強靱、断熱性、不燃性、耐久性及び耐候性を有し、前記問題点を悉く解決したものである。
この考案は、水硝子の水溶液に、ロックウール又はセラミックスウールの単独又は混合物を入れて撹拌して粘稠液とした後、これを型に入れて任意の建材に漉き上たもので、その特性は表1のとおりである。
前記考案の建材は耐久性に優れており、太陽光の直射に対しても昇温が少ない。
(実験例1)
従来の粘土瓦と、この考案の瓦とを直射日光下に3時間置いたところ、表2の結果を得た。
前記により明らかなように、考案の瓦には蓄熱性がなく、表裏共に25℃以上にならなかった。
この考案は、水硝子の水溶液に、ロックウール又はセラミックスウールを入れて撹拌し、前記ロックウール又はセラミックスウールが混合して全体が繊維入り粘稠液になった時に、この粘稠液を型で漉いて成形した後、乾燥すれば、この考案の軽量建材ができる。
この考案の軽量建材は、従来多用されている粘土を原料とする瓦又はタイルに比して、著しく軽量、強靱であって、従来の建材の問題点を是正したものである。また、粘稠液を型で漉いて成形固化することによって、建材製品ができるので、同一品質の製品を容易に多量生産することができる。
この考案によれば、耐久性、耐候性の大きい軽量建材を容易に多量生産できる効果がある。
また、型を用い漉いて成形するので、同一形状、同一品質の建材を容易に得ることができる効果がある。
(a)この考案の瓦を製造する行程を示すブロック図、(b)同じく建材の断面図。
この考案の実施例について説明する。
水100gに対し、水硝子5%〜10%(重量)を加えて水硝子混合水を作る。次に、原料(ロックウール又はセラミックスウール)100gに対し、前記水硝子混合水300g〜500gを入れて撹拌混合すると、繊維(原料)を含んだ粘稠状(どろどろ)のウール液ができる。
このウール液を金型で漉いて所定型状の本体1(瓦、タイルなど)とし、これを乾燥し、外面にフェノール層2を設け、更にセラミック層4を設ければ、この考案の建材ができる。図中3は繊維である。
前記における水に対する水硝子の量を5%〜10%(重量)としたが、作業上最も取扱い容易の量としたもので、水硝子が10%を超すと水硝子過多となって、混合物の粘稠性が増加する故、5%〜10%が適切である。
水100gに対し、水硝子5%〜10%(重量)を加えて水硝子混合水を作る。
次に、原料(ロックウール又はセラミックスウールの等量混合物)100gに対し、前記水硝子混合水300g〜500gを入れて撹拌混合すると、繊維(原料)を含んだ粘稠状のウール液ができる。
このウール液を金型で漉いて所定型状の本体1(瓦又はタイルなど)となるので、これを乾燥してから、外面にフェノール層2を設け、更にセラミック遮熱塗装を施し、セラミック層4を設ければ、この考案の瓦又はタイルができる。
前記において、水硝子は形状確定の効果があり、全体として断熱性に優れている。また、フェノール層を設けることにより、ウールの硬化を一層確実にし、強度を増強する。表1における破壊高さ300cmは、フェノール層を設けたことにより性質を改善したものである。
この考案の軽量建材は、外装材として用いるときには、最外側へセラミックス遮熱塗装をするが、内装材(断熱材その他)に使用する場合には、セラミックス遮熱塗装を省略しても十分効果がある。
また、フェノール層に代えて、同等(硬化、安定化)の効果を有する材料を使用することもできる。前記フェノール層は、吹き付け、浸漬、塗装など従来公知の方法を用いて設けることができる。
1 本体
2 フェノール層
3 繊維
4 セラミック層

Claims (3)

  1. ロックウール又はセラミックスウールと水硝子と水との混合液よりなる溶液を型で漉いて成形し、これを乾燥したことを特徴とする軽量建材。
  2. ロックウール及び/又はセラミックスウールと水硝子と水との混合液よりなる溶液を型で漉いて成形し、これを乾燥し、その表面にフェノール層を設けたことを特徴とする軽量建材。
  3. ロックウール及び/又はセラミックスウールと水硝子と水との混合液よりなる溶液を型で漉いて成形し、これを乾燥し、その表面にフェノール層を設けた後、その外側へセラミックス遮熱塗装をしたことを特徴とする軽量建材。
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