JP3170312U - 肌に柔軟な折畳み浴室椅子 - Google Patents

Abstract

【課題】シャワーの際や浴室にて用いられる椅子であって、肌に柔軟に接して長時間座っても局部的な痛みを感じ難く、肘掛を退避出来ると共に、浴室スペースに邪魔とならない様、折り畳み可能とした浴室椅子を提供する。【解決手段】座面・背凭れ面をゴムやエラストマーの弾性材料のシート１のみで構成することにより、個人によって体型が違っても伸びが大きいので、調節が不要となった。又、シート支持フレームは左右にＸ状の構造とし、上記シートの４隅をフレ−ム上部の４ヶ所に係止することによって、横方向と垂直方向の強度を互いに支え合う構造として、椅子全体としても軽量化すると共に、楽な姿勢で折畳みし易くした。尚、弾性材であるから脱着が小さい力で済むので、日光乾燥・取り替えも容易となった。【選択図】図１

Description

本考案はシャワ−の際や浴室にて用いられる椅子であって、肌に柔軟に接して長時間座っても局部的な痛みを感じ難く、肘掛を退避出来ると共に、浴室スペ−スに邪魔とならない様、折り畳み可能としたものである。

本考案は、特に老人や障害者など体の柔軟性が損なわれた人を考慮したもので、長時間座っていると従来の座面や背凭れ面を固いプラスチックや薄い発泡体を内蔵したもので支えるとしても、体型の違い等により痛みを感じ易い点を改良したものである。と共に、介護者が浴室に出入りする際に浴室扉等の開閉に妨げが少ない様、折畳み出来る構造とした。

最近の出願例としては、折り畳み可能として特願２００８−０９５６４１や、介護者が洗い易く柔軟性の有るものとして特願２００５−２５４１８３がある。

従来の座と背凭れが決まってしまっている場合では、特に円背の方などはその円背の湾曲度合い等にもよって、かなりの痛みを感じてしまうことになり、調節出来る構造の物が有ったとしても、老年の方には調節が難であり、介護者も調節量のやりとりで手間が掛ることになった。
又、調節が出来る椅子は構造が複雑で、その分椅子が重い物となってしまっていた。そうすると、介護センタ−など椅子の数の多いところでは移動にも労力を要することの弊害が有った。

座面・背凭れ面をゴムやエラストマ−の弾性材料のシ−トとすることにより、個人毎の体型に順じて伸びるので、個人に対応した調節が不要になると共に、シ−ト支持フレ−ムはＸ状構造とし、上記シ−トの４隅をフレ−ム上部の４ヶ所に係止することによって、横方向と垂直方向の強度を互いに支え合う構造として、椅子全体としても軽量化した。
Ｘ状交点は回転自由で折畳み可能に構成されて、狭い浴室スペ−スの有効活用を果たす。

図１について説明する。
ゴム又はエラストマ−等の弾性材料でなるシ−ト１は、右前筒２・左筒前部３ａ・右後筒４・左筒後部３ｂに係止される。
それによって、体型に違いがあってもシ−ト１は適宜に伸びて剛体で体を支持する構造ではないので、体に柔軟に接すると共に、椅子としての体の保持がなされる。
それに加えて、シ−ト１は汚れが残り易く、その為浴室という湿気の多い場所であるから抗菌剤入り材料としてもカビが発生し易いが、弾性材料で伸びが大きく上記筒部先端へ前係止筒部１ａ・後係止筒部１ｂなどを軽い力で脱着が出来、日光乾燥・取り換えが容易に為し得る。
左筒前部３ａと左筒後部３ｂは左筒連結筒部３ｃにて一体であり、右前筒２は左筒連結筒部３ｃ内を通る一体の連結軸（図示されない）を介して右後筒４と締結もしくは固着される。
筒足５は掎子の下部４隅に配され、締結ネジの位置を変えることにより、椅子全体の高さを変えるのに供される。
使わない時は、シ−ト１が弾性体であることをふまえ、椅子全体は左筒後部３ｂと右後筒４の高い位置を手で左右方向に縮めれば、折畳むことが可能となる。
肘掛６は後端を右後筒４に軸支され、前部を長穴板７の長穴に係止されて、肘掛６の上への退避を可能にしている。
図２についても図１と同様な構成で、フレ−ムは前後にＸ状に構成され、図１でも備えられてはいるが、扇バネ８で折畳んだ位置を保持する機能となっている。
この場合には、前側の筒位置は低い方が座る時は使い易いが、折畳む際は低い位置を持たなければならず、その姿勢は図１の左右にＸ状構造よりは使い難い。

左右にＸ状の浴室椅子図 前後にＸ状の浴室椅子図

１ シ−ト
２ 右前筒
３ａ 左筒前部
３ｂ 左筒後部
３ｃ 左筒連結筒部
４ 右後筒
５ 筒足
６ 肘掛
７ 長穴板
８ 扇バネ

Claims (1)

1. 座面・背凭れ面をゴムやエラストマ−の弾性材料のシ−ト材のみとし、椅子はフレ−ムを左右のＸ状に回転自由に連結され、上記シ−トの４隅をフレ−ム上部・前部の４ヶ所に係止する構造とした。

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