JP3170226U - 光モジュール - Google Patents

Abstract

【課題】カメラモジュールに近距離撮影時の光源を提供でき、カメラモジュールに接続可能な光モジュールを提供する。
【解決手段】光モジュールはカメラモジュール50の結像レンズ52に接続し、カメラモジュール50に撮影時の光を提供し、光モジュールはスリーブ14、第一発光ユニット16、第二発光ユニット18を備え、スリーブ14は軸線Iを通過し結像レンズ52に接続し、しかもスリーブ14は前端部142及び後端部144を備え、軸線Iは結像レンズ52の光軸と重なり、第一発光ユニット16は前端部142の内表面に設置し、第一発光ユニット16の発光方向は軸線Iにおおよそ垂直で、第二発光ユニット18は前端部142の内表面に設置し、しかも第一発光ユニット16の後方に位置し、第二発光ユニット18の発光方向は軸線Iにおおよそ平行である。
【選択図】図１

Description

本考案は光モジュールに関し、特にカメラに使用する光モジュールに関する。

マクロ撮影とは、拡大倍率が高い撮影方式をいい、拡大倍率が1:1~1:4にあるものを、普通マクロ撮影と呼ぶ。
1:4なら、結像サイズが実際に撮影する物の四分の一倍となる。
マクロ撮影は主に、一般のカメラレンズでは撮影できない微小な物件を撮影するために用いられる。
かつては動植物の生態観察と科学研究に応用されることが多かったが、近年では、金属糸ハンダの品質検査、及び指紋識別などの工業上の検査、刑事鑑定或いは偽造識別に多用されている。

しかし、カメラが極めて短い距離で撮影しようとすると、その絞りは対応して縮小する。
これにより、レンズに入る光が不足し、撮影画像がぼやけてしまい、有効な検査測定或いは識別を行うことができない。

上記した画像がぼやけるという問題を解決するため、各メーカーは、それぞれの使用領域に対応して、さまざまな型式の単一照明用途の外付け式光源を開発している。
これにより、使用者は必要に応じて選択し使用することができる。
例えば、低角度光は、滑らかな平面上に遺留する指紋の撮影に有効で、同軸光は、被写体の微小部分(亀裂)を効果的に照らすことができる。
これにより、カメラは、必要な画像を簡単に捕捉することが可能となった。

しかし使用者が、同一の場合に同時に２種の異なる形式の光を使用して撮影する必要がある時には、従来の単一照明用途の光源では、被写体の違いに応じて対応する外付け光源を選択しなければならない。
これでは、使用上の利便性が低く、しかも使用者は少なくとも２種の違った照明用途の外付け式光源を持ち歩かなければならないため、携帯に不便である。
本考案は、従来の照明用途光源の上記した欠点に鑑みてなされたものである。

特開２００１−２８１７５２号公報

本考案が解決しようとする課題は、カメラモジュールに近距離撮影時の光源を提供でき、カメラモジュールに接続可能な光モジュールを提供することである。

上記課題を解決するため、本考案は下記の光モジュールを提供する。
光モジュールは、カメラモジュールの結像レンズに接続し、該カメラモジュールに撮影時の光を提供し、
該光モジュールは、スリーブ、第一発光ユニット、第二発光ユニットを備え、
該スリーブは、軸線を通過し、該結像レンズに接続し、しかも該スリーブは、前端部及び後端部を備え、該軸線は、該結像レンズの光軸と重なり、
該第一発光ユニットは、該前端部の内表面に設置し、該第一発光ユニットの発光方向は軸線におおよそ垂直で、
該第二発光ユニットは、該前端部の内表面に設置し、しかも該第一発光ユニット後方に位置し、該第二発光ユニットの発光方向は、軸線におおよそ平行である。
すなわち本考案は、下記の特徴を有する。
（１）光モジュールは、カメラモジュールの結像レンズに接続し、該カメラモジュールに撮影時の光を提供し、
該光モジュールは、スリーブ、第一発光ユニット、第二発光ユニットからなり、
該スリーブは、軸線を通過し、該結像レンズに接続し、しかも該スリーブは、前端部及び後端部を備え、該軸線は、該結像レンズの光軸と重なり、
該第一発光ユニットは、該前端部の内表面に設置し、該第一発光ユニットの発光方向は、該軸線におおよそ垂直で、
該第二発光ユニットは、該前端部の内表面に設置し、しかも該第一発光ユニット後方に位置し、該第二発光ユニットの発光方向は、軸線におおよそ平行であることを特徴とする光モジュール。
（２）前記第一発光ユニットは、少なくとも１個の第一発光ダイオードを備え、
該第二発光ユニットは、少なくとも１個の第二発光ダイオードを備えたことを特徴とする（１）に記載の光モジュール。
（３）前記発光ダイオードが発する光線は、赤外線、可視光線或いは紫外線であることを特徴とする（２）に記載の光モジュール。
（４）前記第一発光ユニットはさらに、第一環状帯を備え、しかも該第一発光ダイオードは、該第一環状帯に設置し、
該第二発光ユニットがさらに、第二環状帯を備え、しかも該第二発光ダイオードは、該第二環状帯に設置したことを特徴とする（２）に記載の光モジュール。
（５）前記第一環状帯は、フレキシブル回路板で、
該第二環状帯は、フレキシブル回路板であることを特徴とする（４）に記載の光モジュール。
（６）前記光モジュールはさらに、スイッチユニットを備え、
該スイッチユニットは、該スリーブ外周に設置し、しかも該第一発光ユニット及び該第二発光ユニットに電気的に連接したことを特徴とする（１）に記載の光モジュール。
（７）前記光モジュールはさらに、アダプタを備え、
該アダプタは、該カメラモジュールに接続し、該結像レンズがその中を貫通する穿孔を備え、
しかも、該スリーブは、該アダプタにより、該カメラモジュールに接続したことを特徴とする（１）に記載の光モジュール。
（８）前記光モジュールはさらに、電源ユニットを備え、
該電源ユニットは、該アダプタに収容設置し、該第一発光ユニット及び該第二発光ユニットに電気的に連接したことを特徴とする（７）に記載の光モジュール。
（９）前記スリーブの前端部は、該後端部に相対し、該軸線方向に沿って移動することを特徴とする（１）に記載の光モジュール。
（１０）前記前端部は、該後端部に螺合接続したことを特徴とする（９）に記載の光モジュール。

本考案の光モジュールは、第一発光ユニット及び第二発光ユニットを通して、投射方向が違う２種の光を発するため、使用者は被写体の種類に応じてどちらかを選択することができ、使用者の光源携帯における不便を効果的に取り除くことができる。

本考案第一実施例光モジュールの立体分解図である。 本考案第一実施例光モジュールの局部断面図である。 本考案第二実施例光モジュールの局部断面図である。 本考案第三実施例光モジュールの立体分解図である。

以下に図面を参照しながら本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。

図１、２は、それぞれ本考案光モジュールの立体分解図及び局部断面図である。

該光モジュールは、カメラモジュール50と組合わせて使用する。

具体的には、該光モジュールは、該カメラモジュール50の結像レンズ52上に接続し、これにより該カメラモジュール50に、近距離撮影時の光源を提供することができる。

本実施例において、該カメラモジュール50は、市販のデジタルカメラを例とするが、実際の実施時にはこれに限定するものではない。

該光モジュールは、アダプタ12、スリーブ14、第一発光ユニット16、第二発光ユニット18からなる。

該アダプタ12は、該カメラモジュール50に接続し、しかも該アダプタ12と該カメラモジュール50の接続方式は、螺合接続或いは磁力による吸着である。

該アダプタ12は、該結像レンズ52がその中を貫通する穿孔122を備え、該穿孔122は、軸線Iを通過する。

しかも、該アダプタ12は、貫通する該穿孔122位置の内壁面に、内ネジヤマ124を設置し、該軸線Iは、該結像レンズ52の光軸と重なる。

該スリーブ14は、該軸線Iを通過し、該スリーブ14は、前端部142及び該前端部142に反対の後端部144を備える。

該後端部144は、外ネジヤマ146を備え、これにより該内ネジヤマ124と対応して螺合し、こうして該スリーブ14を該アダプタ12に固定する。

本実施例において、該スリーブ14は、円形管状であるが、実際の実施時にはこれに限定するものではなく、中空の筒体を備えていれば良い。

また、該スリーブ14は、光透過材質を使用して製造するため、被写体からの反射光は該スリーブ14外へと透過して行き、これにより過度に強い光が該カメラモジュール50の結像レンズ52に入り、感光部品(図示なし)が過度に露光する状況の発生を避けることができる。

実際の使用時に、該光モジュールを接続するカメラモジュール52により画像の撮影を行う際には、該カメラモジュール50は、該スリーブ14のサポートにより、表面Sの上において立たせる(図２参照)ことができるため、使用者は、該カメラモジュール50を手で持つ必要がなく、該表面Sの撮影を簡単に行うことができる。

該第一発光ユニット16は、該スリーブ14の前端部142の内表面に設置し、しかも該第一発光ユニット16は、該軸線I方向へと光線を投射する。

すなわち、該第一発光ユニット16の発光方向は、おおよそ該軸線Iに垂直で、これにより低角度光を生じることができる。

該低角度光は、該カメラモジュール50が物体辺縁及び表面が滑らかな物体の傷痕の検査を行う際に用いられる検査光である。

該第一発光ユニット16は、第一環状帯162及び少なくとも１個の第一発光ダイオード164を備え、該第一発光ダイオード164は、該第一環状帯162に設置する。

本実施中では、該第一環状帯162は、フレキシブル回路板で、該第一発光ダイオード164をその上に設置した後、簡単に折り曲げ、該スリーブ14内に入れることができる。

さらに図２に示すように、該第一発光ダイオード16が発する光線の一部は表面Sにより反射され、一部は表面Sにより反射されないが、共に該光透過材質を使用して製造されるスリーブ14を経由し、外へと透射される。

すなわち、該第一発光ダイオード16により発射される光線は、該結像レンズ52に直接進入することはない。

よって、たとえ該表面Sが平滑で、しかもその上の物質が指紋等のコントラストが比較的低い物質であっても、該物質は、散射の方式により、一部の光線を該結像レンズ52に進入させるだけであるため、カメラモジュール内部の感光部品の過度の露光を避けることができ、これにより画像がぼやける状況の発生を回避することができる。

該第一発光ダイオード16が発する光線は、赤外線、可視光線或いは紫外線で、各種物質に対応することができる

赤外線及び紫外線は、紙幣などの赤外線標記及び紫外線標記を備える物品に対応し、偽造の有無の検査を行うことができる。

また、紫外線は、蛍光染料と対応して蛍光検査を行うことができ、その応用範囲は、金属表面の微細な亀裂の検査などである。

再び、図１、２に示すように、該第二発光ユニット18は、該スリーブ14内に位置し、かつ該第一発光ユニット16の後方に位置する。

しかも、該第二発光ユニット18は、該軸線Iに平行な方向に光線を発する。

すなわち、該第二発光ユニット18の発光方向は、該軸線Iにおおよそ平行で、これにより同軸光源を生じる。

該同軸光源は、直接被写体に向かい光線を発し、該被写体を効果的に照らす。

同時に、該被写体に反射された光線は、該カメラモジュール50内部の感光部品を一面に覆い、こうして被写体のあらゆる微小部分の撮影を効果的に完成することができる。

該第二発光ユニット18は、第二環状帯182及び少なくとも１個の第二発光ダイオード184を備え、該第二発光ユニット184は、該第二環状帯182に設置する。

本実施例において、該第二環状帯182は、フレキシブル回路板で、該第二発光ダイオード184をその上に設置後、簡単に折り曲げ、該スリーブ14内に入れることができる。

該第二発光ダイオード184が発する光線は、赤外線、可視光線或いは紫外線で、さまざまな物質に対応させることができる。

赤外線及び紫外線は、紙幣などの赤外線標記及び紫外線標記を備える物品に対応し、偽造の有無の検査を行うことができる。

また、紫外線は、蛍光染料と対応して蛍光検査を行うことができ、その応用範囲は、金属表面の微細な亀裂の検査などである。

さらに、本考案の光モジュールは、スイッチユニット20を備え、該スイッチユニット20は、該スリーブ14外周に設置し、しかも該第一発光ユニット16及び該第二発光ユニット18に電気的に連接する。

使用者は、被写体の特性に応じて、該第一発光ユニット16或いは該第二発光ユニット18を選択して点灯させることができる。

同時に、該スイッチユニット20は、該第一発光ユニット16及び該第二発光ユニット18の発光輝度を調節する機能を備えるため、使用者はさまざまな撮影条件に応じて、最適な発光輝度に調節して撮影を行うことができる。

本考案の光モジュールはさらに、電源ユニット30を備える。

該電源ユニット30は、該アダプタ12に収容設置され、該第一発光ユニット16及び該第二発光ユニット18に電気的に連接する。

これにより、該第一発光ユニット16及び該第二発光ユニット18に、その発光時に必要な電力を提供する。

例えば、該電源ユニット30は、少なくとも１個の電池を備える。

図３は、本考案第二実施例光モジュールの局部断面図である。

該光モジュールは、図１、２に示す光モジュールとおおよそ相同であるが、両者の相違点は、該スリーブ14の前端部142が、該後端部144に相対し、該軸線I方向に沿って前後に移動する点である。

具体的には、該前端部142は、該後端部144上に、螺合接続する。

よって、カメラモジュール50の実際の光学パラメータに対応し、カメラモジュール50と該被写体との距離を調整する必要がある時には、該後端部144に対応させて該前端部142を回し、該スリーブ14の全体的長さを簡単に変えることができる。

本考案第三実施例光モジュールの立体分解図である図４に示すように、該光モジュールは、図１、２に示す光モジュールとおおよそ相同であるが、両者の相違点は、該カメラ用光モジュールにおいて、該アダプタ12を省く点である。

これにより、該スリーブ14を、該カメラモジュール50の結像レンズ52上に直接接続し、カメラモジュール50本体の電源により、該第一発光ユニット16及び該第二発光ユニット18に給電する。

上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。本考案の精神に基づく等価応用或いは部品（構造）の転換、置換、数量の増減はすべて、本考案の保護範囲に含むものとする。

本考案は実用新案登録の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。

12 アダプタ
122 穿孔
124 内ネジヤマ
14 スリーブ
142 前端部
144 後端部
146 外ネジヤマ
16 第一発光ユニット
162 第一環状帯
164 第一発光ダイオード
18 第二発光ユニット
182 第二環状帯
184 第二発光ダイオード
20 スイッチユニット
30 電源ユニット
50 カメラモジュール
52 結像レンズ
I 軸線

Claims (10)

1. 光モジュールは、カメラモジュールの結像レンズに接続し、該カメラモジュールに撮影時の光を提供し、
   該光モジュールは、スリーブ、第一発光ユニット、第二発光ユニットからなり、
   該スリーブは、軸線を通過し、該結像レンズに接続し、しかも該スリーブは、前端部及び後端部を備え、該軸線は、該結像レンズの光軸と重なり、
   該第一発光ユニットは、該前端部の内表面に設置し、該第一発光ユニットの発光方向は、該軸線におおよそ垂直で、
   該第二発光ユニットは、該前端部の内表面に設置し、しかも該第一発光ユニット後方に位置し、該第二発光ユニットの発光方向は、軸線におおよそ平行であることを特徴とする光モジュール。
2. 前記第一発光ユニットは、少なくとも１個の第一発光ダイオードを備え、
   該第二発光ユニットは、少なくとも１個の第二発光ダイオードを備えたことを特徴とする請求項１に記載の光モジュール。
3. 前記発光ダイオードが発する光線は、赤外線、可視光線或いは紫外線であることを特徴とする請求項２に記載の光モジュール。
4. 前記第一発光ユニットはさらに、第一環状帯を備え、しかも該第一発光ダイオードは、該第一環状帯に設置し、
   該第二発光ユニットがさらに、第二環状帯を備え、しかも該第二発光ダイオードは、該第二環状帯に設置したことを特徴とする請求項２に記載の光モジュール。
5. 前記第一環状帯は、フレキシブル回路板で、
   該第二環状帯は、フレキシブル回路板であることを特徴とする請求項４に記載の光モジュール。
6. 前記光モジュールはさらに、スイッチユニットを備え、
   該スイッチユニットは、該スリーブ外周に設置し、しかも該第一発光ユニット及び該第二発光ユニットに電気的に連接したことを特徴とする請求項１に記載の光モジュール。
7. 前記光モジュールはさらに、アダプタを備え、
   該アダプタは、該カメラモジュールに接続し、該結像レンズがその中を貫通する穿孔を備え、
   しかも、該スリーブは、該アダプタにより、該カメラモジュールに接続したことを特徴とする請求項１に記載の光モジュール。
8. 前記光モジュールはさらに、電源ユニットを備え、
   該電源ユニットは、該アダプタに収容設置し、該第一発光ユニット及び該第二発光ユニットに電気的に連接したことを特徴とする請求項７に記載の光モジュール。
9. 前記スリーブの前端部は、該後端部に相対し、該軸線方向に沿って移動することを特徴とする請求項１に記載の光モジュール。
10. 前記前端部は、該後端部に螺合接続したことを特徴とする請求項９に記載の光モジュール。

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