JP3169875U - 試料ホルダ及びそれを用いた発光分光分析装置 - Google Patents

試料ホルダ及びそれを用いた発光分光分析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】直径の異なる様々な試料を保持することができる試料ホルダを提供する。【解決手段】試料ホルダは、筐体本体部と蓋部とを備える。試料挿入空間に試料が配置されるときには、筐体本体部に対して蓋部が所定の回転方向と逆回転に回転させられることにより、チャック部材31〜33が所定の回転方向と逆回転にスイングすることで、各チャック部材31〜33の一端部が開口22aの中心軸からそれぞれ離れるように移動していく。また、試料挿入空間に試料が配置された後には、蓋部から回転させられる力が除かれることにより、弾性部材22cの弾性力によってチャック部材31〜33が所定の回転方向にスイングすることで、各チャック部材31〜33の一端部が開口22aの中心軸に向かって移動し、試料挿入空間に配置された試料を3個のチャック部材31〜33の一端部によって挟持する。【選択図】図2

Description

本考案は、スパーク放電、アーク放電等の各種放電法やレーザ励起法等により、試料中の成分を定量する発光分光分析装置に用いられる試料ホルダ及びそれを用いた発光分光分析装置に関する。
鉄鋼品種の多様化や高品質化や製鋼加工技術の発展に伴い、鉄鋼(試料)中に含まれる微量成分、特に窒素成分、酸素成分、硫黄成分、炭素成分等の量を厳密にコントロールすることが要求されてきている。そこで、近年、鉄鋼中に含まれる多種類の微量成分の定量を迅速に行うことができる発光分光分析方法が広く利用されるようになってきている。
このような発光分光分析方法を利用するための発光分光分析装置では、採取した鉄鋼等の固体試料を切断、研磨した後、この固体試料の研磨面を分析面としてアーク放電したりスパーク放電したりすることにより発光させ、その発光光を分光器に導入して各元素に特有な波長を有するスペクトルを取り出して検出する。そして、そのスペクトルの強度から成分濃度(窒素成分、酸素成分、硫黄成分、炭素成分等の量)を算出している(例えば、特許文献1参照)。
図5は、固体試料Sを載置させた状態の発光分光分析装置の一例を示す断面図であり、図6は、図5に示す発光分光分析装置の平面図である。
発光分光分析装置Aは、上壁に形成された開口部7を塞ぐように固体試料Sが載置されるようになっている箱状の分析スタンド2と、分光スタンド2の内部に配置され、固体試料Sの下面である分析面との間でスパーク放電を発生させるために設置された対向電極3と、固体試料Sと対向電極3との間で発生した発光光に基づいて元素固有のスペクトルの強度を検出する光検出器(図示せず)とで構成される。
分析スタンド2は、箱状で、壁面により内部空間が形成されている。そして、分析スタンド2の内部の中央部には対向電極3が上向きに設置され、対向電極3の上方になる壁面の上壁に例えば、直径12mmの円形状の開口部7が形成されている。
また、分析スタンド2には、ガス導入管2aとガス排出管2bとが接続されている。これにより、分析者は、固体試料Sを分析する際には、開口部7を塞ぐように固体試料Sを載置した後、分析スタンド2の内部から空気を完全に排出するとともに、分析スタンド2の内部をアルゴンガスで満たすことができるようになっている。
ところで、固体試料Sを分析スタンド2の上壁に載置する際に、固体試料S自身によって開口部7を塞ぐことができる大きな直径(14mm以上)を有するものであればよいが、開口部7よりも小さい直径(例えば、3mm)となる丸棒や針金等の細径試料Pであると、細径試料P自身によって開口部7を塞ぐことができない。
そこで、細径試料Pを分析する場合には、試料ホルダ48が用いられている。図7は、細径試料Pを保持させた状態の試料ホルダ48を配置した発光分光分析装置を示す断面図であり、図8は、図7に示す発光分光分析装置の平面図である。
試料ホルダ48は、分析スタンド2の開口部7を塞ぐことができる直径(例えば、30mm)を有する円柱体49に、上下方向に貫通する直径3mmの円柱形状の取付孔50が設けられている。また、円柱体49の側面から取付孔50まで水平方向に伸びる横孔52が形成されており、横孔52にセットビス51が挿入されて締め付けられることにより、取付孔50に挿入された細径試料Pを固定することができるようになっている。
特開2007−256187号公報
しかしながら、このような試料ホルダ48では、取付孔50の直径と細径試料Pの直径とを一致させる必要があるため、異なる直径の取付孔50を有する試料ホルダ48を複数準備する必要があるとともに、複数の試料ホルダ48の中から細径試料Pの直径に適合したものを選択して使用する必要があった。
そこで、本考案は、直径の異なる様々な試料を保持することができる試料ホルダ及びそれを用いた発光分光分析装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の試料ホルダは、壁面で内部空間が形成されたスタンド内に電極が配置され、当該電極の上方になる前記壁面の上壁に開口部が形成された発光分光分析装置に用いられ、前記上壁に載置されることで前記開口部を塞ぐように試料を保持する試料ホルダであって、前記試料が配置される試料挿入空間が形成された筐体を有し、前記筐体の下面に形成されて試料挿入空間と外部とを連通する開口を有する筐体本体部を備え、前記筐体本体部には、前記開口の周りに等間隔に形成された3個の板形状のチャック部材が配置され、各チャック部材の中央部には、上下方向が回転軸となる支点軸が形成されるとともに、前記チャック部材がスイングすることにより前記チャック部材の一端部が開口の中心軸を通過するように形成されており、各チャック部材の他端部には、前記チャック部材を所定の回転方向にスイングさせる弾性力が働く弾性部材が取り付けられており、前記試料挿入空間に試料が配置されるときには、前記チャック部材が所定の回転方向と逆回転にスイングさせられることで、各チャック部材の一端部が開口の中心軸からそれぞれ離れるように移動していき、前記試料挿入空間に試料が配置された後には、前記弾性部材の弾性力によって前記チャック部材が所定の回転方向にスイングすることで、各チャック部材の一端部が開口の中心軸に向かって移動していき、前記試料挿入空間に配置された前記試料を3個のチャック部材の一端部によって挟持するようにしている。
本考案の試料ホルダによれば、試料挿入空間に試料を配置しようとするときには、各チャック部材の一端部が開口の中心軸からそれぞれ離れるように移動させる。そして、試料挿入空間に試料を配置した後には、弾性部材の弾性力によって各チャック部材の一端部が開口の中心軸に向かって移動していくことで、試料挿入空間に配置された試料の外周面に3個のチャック部材の一端部が押しつけられる。よって、試料は3個のチャック部材によって三方から押しつけられて保持されることになる。
以上のように、本考案の試料ホルダによれば、チャック部材の一端部の移動範囲内で、直径の異なる様々な試料を保持することができる。
(他の課題を解決するための手段及び効果)
また、上記の考案の試料ホルダにおいて、前記試料挿入空間の上方を密閉するための筐体を有し、前記筐体本体部に対して前記開口の中心軸が回転軸となるように回動可能に取り付けられる蓋部を備え、各チャック部材の他端部には、上方に突出する突起部が形成されており、前記蓋部には、前記開口の円周方向に長軸を有する3個の長孔が形成されており、前記筐体本体部の3個の突起部が3個の長孔にそれぞれ挿入されて取り付けられ、前記筐体本体部に対して前記蓋部が所定の回転方向と逆回転に回転させられることにより、前記長孔内を前記突起部が移動することで、前記弾性部材の弾性力に抗して前記チャック部材が所定の回転方向と逆回転にスイングするようになっており、前記試料挿入空間に試料が配置されるときには、前記筐体本体部に対して前記蓋部が所定の回転方向と逆回転に回転させられることにより、前記チャック部材が所定の回転方向と逆回転にスイングし、前記試料挿入空間に試料が配置された後には、前記蓋部から回転させられる力が除かれることにより、前記弾性部材の弾性力によって前記チャック部材が所定の回転方向にスイングするようにしてもよい。
本考案の試料ホルダによれば、試料挿入空間に試料を配置しようとするときには、筐体本体部に対して蓋部を所定の回転方向と逆回転に回転させる。これにより、各チャック部材の一端部が開口の中心軸からそれぞれ離れるように移動していく。そして、試料挿入空間に試料を配置した後には、蓋部を回転させる力を除くことにより、弾性部材の弾性力によって各チャック部材の一端部が開口の中心軸に向かって移動していくことで、試料挿入空間に配置された試料の外周面に3個のチャック部材の一端部が押しつけられる。よって、試料は3個のチャック部材によって三方から押しつけられて保持されることになる。
また、上記の考案の試料ホルダにおいて、前記試料は、直径1mm以上10mm以下の棒状体であるようにしてもよい。
そして、本考案の発光分光分析装置において、上述したような試料ホルダを備え、前記電極と前記試料との間で発生させたスパーク放電から得られるスペクトル線に基づき、前記試料が含有する元素の分析を行うようにしてもよい。
本考案に係る細径試料Pを保持させた状態の試料ホルダを配置した発光分光分析装置の一例を示す断面図。 図1に示すA−A線の断面図。 本考案に係る試料ホルダの一例を示す斜視図。 図3に示す試料ホルダの分解図。 図3に示す試料ホルダの水平断面図。 図3に示す試料ホルダの水平断面図。 固体試料Sを載置させた状態の発光分光分析装置の一例を示す断面図。 図5に示す発光分光分析装置の平面図。 細径試料Pを保持させた状態の試料ホルダを配置した発光分光分析装置を示す断面図。 図7に示す発光分光分析装置の平面図。
以下、本考案の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本考案は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本考案に係る細径試料Pを保持させた状態の試料ホルダを配置した発光分光分析装置の一例を示す断面図であり、図2は、図1に示すA−A線の断面図である。
発光分光分析装置Aは、上壁に開口部7が形成された箱状の分析スタンド2と、分光スタンド2の内部に配置され、固体試料Sや細径試料Pとの間でスパーク放電を発生させるために設置された対向電極3と、固体試料Sや細径試料Pと対向電極3との間で発生した発光光に基づいて元素固有のスペクトルの強度を検出する光検出器(図示せず)とで構成される。
図3は、本考案に係る試料ホルダの一例を示す斜視図であり、図4aは、図3に示す試料ホルダの分解図である。なお、図4b及び図4cは、図3に示す試料ホルダの水平断面図である。
試料ホルダ10は、筐体本体部20と蓋部40とを備える。
筐体本体部20は、下面22と円筒形状の側壁23とを有する筐体21を備え、下面22の中央部には上下方向に貫通する直径14mmの円形状の開口22aが形成されている。これにより、筐体22の内部が試料挿入空間となり、開口22aを介して試料挿入空間と外部とが連通されている。
また、下面22の開口22aの周りには、第一チャック部材31と第二チャック部材32と第三チャック部材33とが配置されている。
第一チャック部材31は板形状であり、板形状の中央部には上下方向に貫通する円柱形状の貫通孔31aが形成されている。そして、貫通孔31aには、下面22から上方に伸びるように形成された円柱体(支点軸)22bが挿入されている。これにより、円柱体22bを回転軸として第一チャック部材31がスイング(回動)可能となっている。このとき、第一チャック部材31がスイングする際には、第一チャック部材31の一端部31bが開口22aの中心軸を通過するようになっている。
また、第一チャック部材31の他端部31cには、第一チャック部材31を所定の回転方向(左回転)にスイングさせる弾性力が働くように、バネ(弾性部材)22cが取り付けられている。さらに、第一チャック部材31の他端部31cには、上方に突出する円柱体(突起部)31dが形成されている。
なお、第二チャック部材32と第三チャック部材33との構成も、第一チャック部材31と同じ構造であるので、詳しい説明は省略する。
このような第一チャック部材31と第二チャック部材32と第三チャック部材33とは、下面22の開口22aの周りに120度角をなすようにして互いがほぼ等間隔を隔てるように形成されている。
そして、第一チャック部材31は、バネ22cによって所定の回転方向(左回転)にスイングさせられて、第一チャック部材31の一端部31bが開口22aの中心軸を通過しようとするが、第二チャック部材32もバネ22cによって所定の回転方向(左回転)にスイングさせられて、第二チャック部材32の一端部も開口22aの中心軸を通過しようとするので、第一チャック部材31の一端部31bは第二チャック部材32の一端部にスイングが妨げられて開口22aの中心軸で移動を停止させられることになる(図4b参照)。また、第二チャック部材32は、バネ22cによって所定の回転方向にスイングさせられて、第二チャック部材32の一端部は開口22aの中心軸を通過しようとするが、第三チャック部材33もバネ22cによって所定の回転方向にスイングさせられて、第三チャック部材33の一端部も開口22aの中心軸を通過しようとするので、第二チャック部材32の一端部は第三チャック部材33の一端部にスイングが妨げられて開口22aの中心軸で移動を停止させられることになる。さらに、第三チャック部材33は、バネ22cによって所定の回転方向にスイングさせられて、第三チャック部材33の一端部は開口22aの中心軸を通過しようとするが、第一チャック部材31もバネ22cによって所定の回転方向にスイングさせられて、第一チャック部材31の一端部31bも開口22aの中心軸を通過しようとするので、第三チャック部材33の一端部は第一チャック部材31の一端部にスイングが妨げられて開口22aの中心軸で移動を停止させられることになる。よって、第一チャック部材31の一端部31bと第二チャック部材32の一端部と第三チャック部材33の一端部とが開口22aの中心軸で互いに押圧して停止することになる。
また、開口22aの中心軸上に細径試料Pが配置されていれば、第一チャック部材31は、バネ22cによって所定の回転方向(左回転)にスイングさせられて、第一チャック部材31の一端部31bは開口22aの中心軸を通過しようとするが、細径試料Pにスイングが妨げられて移動を停止させられることになる(図2参照)。また、第二チャック部材32は、バネ22cによって所定の回転方向にスイングさせられて、第二チャック部材32の一端部は開口22aの中心軸を通過しようとするが、細径試料Pにスイングが妨げられて移動を停止させられることになる。さらに、第三チャック部材33は、バネ22cによって所定の回転方向にスイングさせられて、第三チャック部材33の一端部は開口22aの中心軸を通過しようとするが、細径試料Pにスイングが妨げられて移動を停止させられることになる。よって、第一チャック部材31の一端部31bと第二チャック部材32の一端部と第三チャック部材33の一端部とによって細径試料Pが三方から押しつけられて保持されることになる。
蓋部40は、第一蓋体41と第二蓋体42と第三蓋体43とを備える。
第二蓋体42は、筐体本体部20の側壁23の内部に挿入されチャック部材31〜33の上面に載置される円筒形状の下部42aと、下部42aより外径が小さくなる円筒形状の上部42bとで構成される。また、第三蓋体43は、第二蓋体42の上部42bが挿入可能な円環形状をしており、側壁23の内部に挿入された第二蓋体42の下部42aの上面を押さえつけるように、側壁23の上面にネジで取り付けられる。これにより、第二蓋体42は、筐体本体部20に対して開口22aの中心軸が回転軸となるように回動可能に取り付けられる。また、第二蓋体42には、水平方向に突出するハンドル42cが形成されている。これにより、分析者は、ハンドル42cを把持して筐体本体部20に対して第二蓋体42を回転させることができる。
また、第二蓋体42の下部42aの下面には、開口22aの円周方向に長軸を有する3個の長孔42dが形成されている。3個の長孔42dは、下部42aの下面の周りに120度角をなすようにして互いがほぼ等間隔を隔てるように形成されている。そして、筐体本体部20の3個の円柱体(突起部)31dが3個の長孔42dの中心軸遠方位置にそれぞれ挿入されて取り付けられる(図4b参照)。これにより、筐体本体部20に対して第二蓋体42が所定の回転方向と逆回転(右回転)に回転させられることにより、長孔42d内を円柱体(突起部)31dが中心軸近傍位置に向かって移動することになり、その結果、チャック部材31〜33が所定の回転方向と逆回転にスイングするようになっている。このとき、バネ22cの弾性力に抗してチャック部材31〜33が所定の回転方向と逆回転にスイングすることになる(図4c参照)。そして、筐体本体部20に対して第二蓋体42が回転させられる力が除かれることにより、長孔42d内を円柱体(突起部)31dが中心軸遠方位置に向かって移動することになり、その結果、チャック部材31〜33がバネ22cの弾性力によって所定の回転方向にスイングするとともに、筐体本体部20に対して第二蓋体42が所定の回転方向に回転することになる(図2参照)。
第一蓋体41は、上面41aと円筒形状の側壁41bとを有する筐体41cを備え、第二蓋体42の上部42bに取り付けられるようになっている。これにより、分析スタンド2の内部の気密性が損なわれることがなくなる。
次に、試料ホルダ10の使用方法について説明する。
まず、分析者は、ハンドル42cを把持して筐体本体部20に対して第二蓋体42を所定の回転方向と逆回転(右回転)に回転させる。これにより、チャック部材31〜33が所定の回転方向と逆回転にスイングする。その結果、各チャック部材31〜33の一端部が開口22の中心軸からそれぞれ離れた状態になる(図4c参照)。
次に、分析者は、開口22の中心軸(試料挿入空間)に細径試料Pを配置する。
次に、分析者は、ハンドル42cから手を離す。これにより、チャック部材31〜33が所定の回転方向(左回転)にスイングする。その結果、第一チャック部材31の一端部31bと第二チャック部材32の一端部と第三チャック部材33の一端部とによって細径試料Pが三方から押しつけられて保持された状態になる(図2参照)。
次に、分析者は、試料ホルダ10を分析スタンド2の上壁に載置する(図1参照)。
以上のように、本考案の試料ホルダ10によれば、チャック部材31〜33の一端部の移動範囲内(例えば、直径1mm以上10mm以下)で、直径の異なる様々な細径試料Pを保持することができる。
本考案は、スタンドの開口部よりも細径の試料を分析する発光分光分析装置等に利用することができる。
A 発光分光分析装置
2 分光スタンド
3 対向電極
7 開口部
10 試料ホルダ
20 筐体本体部
21 筐体
22 下面
22a 開口
22c バネ(弾性部材)
31〜33 チャック部材
31d 突起部
40 蓋部
41c 筐体
42d 長孔

Claims (4)

  1. 壁面で内部空間が形成されたスタンド内に電極が配置され、当該電極の上方になる前記壁面の上壁に開口部が形成された発光分光分析装置に用いられ、
    前記上壁に載置されることで前記開口部を塞ぐように試料を保持する試料ホルダであって、
    前記試料が配置される試料挿入空間が形成された筐体を有し、前記筐体の下面に形成されて試料挿入空間と外部とを連通する開口を有する筐体本体部を備え、
    前記筐体本体部には、前記開口の周りに等間隔に形成された3個の板形状のチャック部材が配置され、
    各チャック部材の中央部には、上下方向が回転軸となる支点軸が形成されるとともに、前記チャック部材がスイングすることにより前記チャック部材の一端部が開口の中心軸を通過するように形成されており、
    各チャック部材の他端部には、前記チャック部材を所定の回転方向にスイングさせる弾性力が働く弾性部材が取り付けられており、
    前記試料挿入空間に試料が配置されるときには、前記チャック部材が所定の回転方向と逆回転にスイングさせられることで、各チャック部材の一端部が開口の中心軸からそれぞれ離れるように移動していき、前記試料挿入空間に試料が配置された後には、前記弾性部材の弾性力によって前記チャック部材が所定の回転方向にスイングすることで、各チャック部材の一端部が開口の中心軸に向かって移動していき、前記試料挿入空間に配置された前記試料を3個のチャック部材の一端部によって挟持することを特徴とする試料ホルダ。
  2. 前記試料挿入空間の上方を密閉するための筐体を有し、前記筐体本体部に対して前記開口の中心軸が回転軸となるように回動可能に取り付けられる蓋部を備え、
    各チャック部材の他端部には、上方に突出する突起部が形成されており、
    前記蓋部には、前記開口の円周方向に長軸を有する3個の長孔が形成されており、前記筐体本体部の3個の突起部が3個の長孔にそれぞれ挿入されて取り付けられ、前記筐体本体部に対して前記蓋部が所定の回転方向と逆回転に回転させられることにより、前記長孔内を前記突起部が移動することで、前記弾性部材の弾性力に抗して前記チャック部材が所定の回転方向と逆回転にスイングするようになっており、
    前記試料挿入空間に試料が配置されるときには、前記筐体本体部に対して前記蓋部が所定の回転方向と逆回転に回転させられることにより、前記チャック部材が所定の回転方向と逆回転にスイングし、前記試料挿入空間に試料が配置された後には、前記蓋部から回転させられる力が除かれることにより、前記弾性部材の弾性力によって前記チャック部材が所定の回転方向にスイングすることを特徴とする請求項1に記載の試料ホルダ。
  3. 前記試料は、直径1mm以上10mm以下の棒状体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の試料ホルダ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の試料ホルダを備え、
    前記電極と前記試料との間で発生させたスパーク放電から得られるスペクトル線に基づき、前記試料が含有する元素の分析を行うことを特徴とする発光分光分析装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021161589A1 (ja) * 2020-02-14 2021-08-19 日立造船株式会社 容器内のガスの性状の測定装置

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