JP3169498B2 - 微少流量調節弁 - Google Patents
微少流量調節弁Info
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Description
れる流体輸送配管に使用される微少流量調節弁に関する
ものである。
することにより、精度良く流量特性が得られ、しかも微
少流量から大流量まで広範囲にわたって制御可能な調節
弁の発明について先に特許出願を行った(特開平4−2
36861号公報参照)。しかし最近では更に微少な流
量の制御に対するニーズが高まってきており、前記先願
の発明による構造では鍔部の大きさに限界があるため、
更に微少な流量調節を行うことは困難であることが分か
った。
は、周面の一部にV字状の切り欠きを有する円柱状プラ
グをシートリングの開口内に摺動嵌合させ、切り欠きの
開口量によって流量を調節するものが多く採用されてい
る。
ラグとシートリングの縦断面を示したものであり、段部
を有する円柱状プラグ21の小径部周面にV字状切り欠
き21aが設けられ、シートリング22の内孔に挿入さ
れている。また、図5の(a),(b)は従来のV字状
切り欠きを有するプラグの横断面を示したものである。
従来のV字状切り欠き21aは溝幅Lにより断面積を変
化させているため、溝深さHは一定になっている。
切り欠き21aの溝幅が変化し、流量が連続的に調節さ
れる。また、プラグ21の段部にはテーパ状の着座部2
1bが設けられており、これをシートリング22側に設
けた同テーパの弁座部22aに着座押圧させることによ
り、弁が全閉となるように構成されている。
いては、流体通過部の開口面積をプラグ21に形成され
たV字状切り欠き21aの溝幅Lにより調節しているた
め、微少な開口面積を得るには特殊な切削加工具により
V字状切り欠き21aの精密研削を行う必要があり、加
工に多くの労力と費用が掛かるという問題点を有してい
た。
グ21の着座部21bとシートリング22の弁座部22
aをラッピングにより擦りあわせて当たり面をなじませ
る必要があり、加工が面倒で高精度を要するばかりでな
く、弁の開閉操作の繰り返しにより当たり面が損傷し、
閉塞不能や調節不能に陥るという問題点があった。
に鑑みなされたもので、その目的は微少流量を調節する
ための溝部の加工を容易かつ安価に行うことができると
ともに、長期にわたって微少流量の調節機能及び弁の閉
塞機能を維持することができる微少流量調節弁を提供す
ることである。
めの本発明の構成を本発明の実施例に対応する図1を参
照して説明する。本発明の微少流量調節弁は、弁本体1
内部の入口流路2と出口流路3との間に設けられて流れ
方向をわん曲させる隔壁4と、該隔壁4に設けられて前
記入口流路2と出口流路3とを連通させる開口部5と、
該開口部に対向して配設された閉止弁10とを具備し、
該閉止弁10の下端には、前記開口部5の軸線と同軸上
に配され、該開口部5に摺動自在に嵌合支持されるとと
もに、周面には先端に向かって断面積が比例的に増加す
る流量調節用の断面円弧状の溝12aが形成された制御
弁12が突設され、かつ前記閉止弁10は上下動可能で
その下端面が前記開口部5の周囲に形成された弁座部1
4に当接可能となっていることを特徴としている。
チックでも金属でも良く、特に限定されるものではな
い。また、流体の流入、流出の方向性も限定されず、弁
のどちら側からでも流体を流入させることができ、その
調節機能に差はない。
状態)、図2(弁閉止状態)に示す微少流量調節弁にも
とづいて説明する。図1において、入口流路2を経由し
て流入した流体は、開口部5と制御弁12の周面に形成
された円弧状溝12aにより制御され出口流路3へと流
出する。
は下方向)へ移動させると、制御弁12もこれに追随し
て下方へ移動し、これに伴い円弧状溝12aと開口部5
とで形成される流体通過部の開口面積は比例的に小さく
なるので流量は制御弁12の移動量に対して比例的に減
少する。逆に閉止弁10を開口部5から離れる方向(図
では上方向)に移動させると、流体通過部の開口面積は
比例的に増加し、流量は制御弁12の移動量に対して比
例的に増加する。このようにして流体の微少流量が制御
弁12の移動量に対して比例的に調節される。
せ続けると、ついには閉止弁10の下端面である着座部
11が開口部5の周囲の弁座部14に当接して押圧され
る。そのため、入口流路2と出口流路3との間が完全に
閉塞されて弁閉塞状態になる。(図2の状態)
て説明する。図1は本考案の一実施例を示す縦断面図
で、同図において1は弁本体であってその内部に、入口
流路2と出口流路3とを仕切る隔壁4が設けられ、これ
ら両流路2,3の間にわん曲した流路が形成されるよう
にしている。また弁本体1の内部には、入口流路2と出
口流路3の軸線に対して垂直方向の弁室8が形成され、
弁室8内には閉止弁10が配設されている。
通させる円筒状の開口部5が設けられる。この開口部5
は、具体的には隔壁4に螺合接着された縮流管13を貫
通して形成されるものである。
されたシール用の弾性体からなる弁座部14を有し、か
つ入口流路2と出口流路3とを隔てる隔壁4に設けられ
た一部に雌ねじ部を有する大きな開口に、弁座部14を
挟み込むようにして螺合接着されている。なお本実施例
においては、開口部5は縮流管13を弁本体1内に螺合
接着して設けられているが、隔壁4に直接開口させるこ
とによって設けてもよい。
た蓋体7に保持されている弁軸9の下端部に一体成形に
よって設けられ、開口部5の軸線にその軸線を一致さ
せ、弁本体1の上部に位置する首部6によって形成され
ている弁室8内に気密に嵌合するとともに、上下方向に
進退動可能に保持されている。閉止弁10の下端部の周
囲には前記弁座部14と当接可能とされた環状の着座部
11が形成されている。
下端部に螺合接着されており、前記開口部5の軸線とそ
の軸線を一致させて、開口部5に摺動自在に気密に嵌合
支持されるとともに、周面には先端に向かって断面積が
比例的に増加する流量調節用の断面円弧状の溝12aが
形成されている。
含む制御弁12の横断面図であり、(a)は円弧状溝1
2aの断面積が最大となる位置の近傍の断面を示し、一
方、(b)は断面積が(a)の場合の10分の1になる
位置の断面を示している。
状溝であって、その円弧の長さと溝の深さを変化させる
ことによって、断面積が比例的に増加するように形成さ
れている。なお、図3(a)の円弧状溝12aの断面積
は従来例を示す図5(a)の切り欠き21aの断面積と
略等しく、同様に、図3(b)の円弧状溝の断面積は図
5(b)の切り欠きの断面積と略等しくしてある。
先端を有するエンドミルや円弧形外縁を持つフライスカ
ッターを使用して次第に切り込みを深くして行く方法に
よって形成されたものであるが、射出成形等により制御
弁12を成形する時に同時に形成してもよい。
れているが並列に二個以上設けてもさしつかえない。ま
た、制御弁12は閉止弁10の下端部に一体成形によっ
て設けても良い。
節弁の作動は、以下の通りである。図1において、入口
流路2を経由して流入した流体は、開口部5と制御弁1
2の周面に形成された円弧状溝12aにより制御されて
出口流路3へ流出する。ここで、自動制御装置による駆
動部の作動もしくは手動操作によって、弁軸9を介して
閉止弁10を開口部5の方向へ移動させると、制御弁1
2もこれに追随して移動する。それに伴い円弧状溝12
aと開口部5によって形成される流体通過部の開口面積
は比例的に小さくなるので、流量は制御弁12の移動量
に対して比例的に減少する。逆に、閉止弁10を開口部
5から離れる方向に移動させると、流体通過部の開口面
積は比例的に拡大し、流量は制御弁12の移動量に対し
て比例的に増加する。このようにして、流体の微少流量
が制御弁12の移動量に対して比例的に増減して調節さ
れる。
させ続けると、ついには閉止弁10の下端面である着座
部11が開口部5の周囲の弁座部14に当接して押圧さ
れ、その結果、入口流路2と出口流路3との間が完全に
閉塞されて流体の流れが止められる。この状態が図2に
示されている。以上のような作用により、流体の流量が
連続的に、かつ微少に調節され、また弁の完全な閉塞が
行われる。
使用すると以下の効果が得られる。 微少流量を比例的に増減することができる円弧状溝
を容易かつ安価に形成することができるため、加工のた
めの労力と費用を大幅に削減することができ、経済的で
ある。 加工や擦り合わせ等を必要とする面倒なテーパー状
の着座部や弁座部がないため、容易かつ安価に製造する
ことができ、また、弁の開閉操作の繰り返しによる接触
面の損傷を受けにくいため、長期にわたって微少流量の
調節機能及び弁の閉塞機能を維持することができる。
正面図を含む縦断面図である。
縦断面図である。
図である。
リングの要部を示す一部断面図を含む正面図である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁本体内部の入口流路と出口流路との間
に設けられて流れ方向をわん曲させる隔壁と、該隔壁に
設けられて前記入口流路と出口流路とを連通させる開口
部と、該開口部に対向して配設された閉止弁とを具備
し、該閉止弁の下端には、前記開口部の軸線と同軸上に
配され、該開口部に摺動自在に嵌合支持されるととも
に、周面には先端に向かって断面積が比例的に増加する
流量調節用の断面円弧状の溝が形成された制御弁が突設
され、かつ前記閉止弁は上下動可能でその下端面が前記
開口部の周囲に形成された弁座部に当接可能となってい
ることを特徴とする微少流量調節弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32837893A JP3169498B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 微少流量調節弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32837893A JP3169498B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 微少流量調節弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07180773A JPH07180773A (ja) | 1995-07-18 |
JP3169498B2 true JP3169498B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=18209585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32837893A Expired - Lifetime JP3169498B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 微少流量調節弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169498B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5186223B2 (ja) * | 2008-01-25 | 2013-04-17 | Hoya株式会社 | 内視鏡の湾曲操作装置 |
JP5097732B2 (ja) * | 2009-03-09 | 2012-12-12 | 日立機材株式会社 | 油圧式ダンパ用油圧弁および油圧式ダンパ |
CN103423464B (zh) * | 2013-09-02 | 2015-08-19 | 苏州赛斯德工程设备有限公司 | 一种可调节压力的压力阀 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32837893A patent/JP3169498B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07180773A (ja) | 1995-07-18 |
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