JP3169055U - 吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出ノズルの長さを十分確保しつつ、吐出ノズルの先端からの液ダレを抑制できる吐出器を提供する。【解決手段】吐出すべき内容物が収容され、−Z側に接地面が形成された筒状の容器本体3と、容器本体3の+Z側の端部からZ方向(軸方向)と交差する方向に突設され、内容物の吐出時に内容物が通過する連通路が形成された筒状の吐出ノズル20と、を備えた吐出器1であって、吐出ノズル20の全長は、容器本体3のZ方向における全長よりも長く形成され、吐出ノズル20の先端側における第1ノズル21の第1連通路21aの直径は、吐出ノズル20の基端側における第2ノズル22の第2連通路22aの直径よりも小径に形成されていることを特徴としている。【選択図】図2

Description

この考案は、吐出器に関するものである。
吐出器は、吐出ノズルの先端部から容器本体に充填された内容物を吐出することにより、目標とする対象物に内容物を適切に供給するものである。
吐出器は、例えば害虫駆除に用いられている。具体的に害虫駆除用の吐出器は、LPガス等の高圧の噴射剤と、吐出される内容物としての殺虫剤とが容器本体に充填されており、噴射剤の圧力によって、吐出ノズルの先端部から噴射剤とともに殺虫剤が吐出されるようになっている。そして、狭い隙間等に存在するゴキブリ等の害虫に吐出ノズルの先端を向けて殺虫剤を吐出することにより、害虫を駆除する。
ここで、吐出器の使用者が安心して害虫を駆除するためには、使用者と害虫との離間距離を十分確保したうえで、害虫に対して殺虫剤を的確に吐出できることが望ましい。そこで、十分な長さを有する吐出ノズルを備えた吐出器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された吐出器は、吐出ノズルが伸長移動可能である多段伸縮構造(いわゆるテレスコピック構造)となっている。多段伸縮構造の吐出ノズルの内部には、多段伸縮構造とは別体構成の通液管(連通路)が設けられており、螺旋状に癖付形成されて吐出ノズルの伸縮に伴って吐出ノズル内部で伸縮する構成を有している。
特開2003−137371号公報
しかしながら、特許文献1の吐出器には、以下のような問題がある。
特許文献1のように螺旋状に内容物の連通路を形成した場合には、内容物が外部に吐出されるまでの連通路が長くなる。このように、内容物の連通路が長くなると、内容物と連通路との摩擦により、吐出圧の圧力損失が増大する。これにより、吐出ノズルの先端には、吐出しきれなかった内容物が残存して付着し、吐出ノズルの先端から内容物の液ダレが発生するおそれがある。この液ダレは、使用者に付着したり、吐出器の使用後の床等を汚損したりするため問題となる。
そこで本考案は、吐出ノズルの長さを十分確保しつつ、吐出ノズルの先端からの液ダレを抑制できる吐出器の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、吐出すべき内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の軸方向における一方側の端部から前記軸方向と交差する方向に突設可能とされ、前記内容物の吐出時に前記内容物が通過する連通路が形成された筒状の吐出ノズルと、を備えた吐出器であって、前記吐出ノズルの全長は、前記容器本体の前記軸方向における全長よりも長く形成され、前記吐出ノズルは、折り畳み可能に形成され、前記容器本体の前記軸方向に沿うように配置して格納されることを特徴としている。
本考案によれば、吐出ノズルを容器本体の軸方向に沿うように配置して格納することで、吐出器の不使用時に省スペースで収納できる。
また、本考案によれば、吐出ノズルの長さを十分確保できるので、使用者と内容液を吐出する対象物との離間距離を十分確保したうえで、対象物に対して内容物を的確に吐出できる。特に、内容物を殺虫剤とし、対象物を害虫とした場合には、使用者と害虫との離間距離を十分確保したうえで、害虫に対して殺虫剤を的確に吐出できるので、本考案の吐出器を殺虫用として好適に用いることができる。
また、本考案によれば、吐出ノズルを折り畳み可能に形成することで、内容物の連通路を最短とすることができる。これにより、内容物と連通路との摩擦による圧力損失を最小とすることができ、連通路内における内容物の残留を抑制できるので、吐出ノズルの先端からの液ダレを抑制できる。さらに、内容物の吐出が遅延するのを抑制できる。
また、前記吐出ノズルの先端側における前記連通路の直径は、前記吐出ノズルの基端側における前記連通路の直径よりも小径に形成されていることを特徴としている。
本考案によれば、吐出ノズルの先端側における連通路の直径は、吐出ノズルの基端側における連通路の直径よりも小径に形成されているので、吐出ノズルの先端側における連通路で内容物の吐出速度を上昇させることができる。これにより、吐出ノズルから勢いよく内容物を吐出させて、吐出ノズルの先端側における内容物の付着を抑制できる。したがって、本考案のように吐出ノズルの全長を容器本体の軸方向の全長よりも長く形成し、吐出ノズルの長さを十分確保した場合であっても、吐出ノズルの先端からの液ダレを抑制できる。
また、前記吐出ノズルの前記基端側における前記連通路の直径は、1.2mm以上2.0mm以下に形成され、前記吐出ノズルの前記先端側における前記連通路の直径は、0.9mm以上1.2mm以下に形成されていることを特徴としている。
吐出器の液ダレ評価試験データ結果から、吐出ノズルの基端側における連通路の直径を1.2mm以上2.0mm以下に形成し、吐出ノズルの先端側における連通路の直径を0.9mm以上1.2mm以下に形成することで、より高い液ダレ抑制効果が得られることが確認できた。したがって、本考案によれば、吐出ノズルの先端からの液ダレを効果的に抑制できる。
また、前記吐出ノズルには、前記吐出ノズルの前記先端側を覆うキャップ部材が設けられ、前記キャップ部材には、キャップ連通孔が形成され、前記キャップ連通孔の直径は、前記吐出ノズルの前記先端側における前記連通路の直径以下に形成されていることを特徴としている。
本考案によれば、吐出ノズルの先端側を覆うキャップ部材のキャップ連通孔は、吐出ノズルの先端側における連通路の直径よりも小径に形成されているので、内容物が吐出される際にさらに勢いよく吐出できる。したがって、吐出ノズルの先端における内容物の付着をさらに抑制できるので、吐出ノズルの先端からの液ダレを確実に抑制できる。
また、キャップ連通孔は、小径に形成された吐出ノズルの先端側における連通路よりもさらに小径に形成されているので、より吐出速度を上昇させることができ、勢いよく内容物を吐出させて、吐出ノズルの先端側における内容物の付着を抑制できる。したがって、吐出ノズルの先端からの液ダレをさらに抑制できる。
また、前記吐出ノズルは、前記容器本体に接続された第1ノズルと、前記第1ノズルに接続された第2ノズルと、を有し、前記容器本体と前記第1ノズルとの間には、前記容器本体に対して前記第1ノズルを相対回動可能な第1連結部が設けられ、前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間には、前記第1ノズルに対して前記第2ノズルを相対回動可能な第2連結部が設けられ、前記第1ノズルの先端が前記軸方向の他方側を向くように前記第1ノズルを回動させるとともに、前記第2ノズルの先端が前記一方側を向くように前記第2ノズルを回動させ、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルが前記容器本体の前記軸方向に沿うように配置して、前記吐出ノズルを格納することを特徴としている。
本考案によれば、第1ノズルおよび第2ノズルを容器本体の軸方向に沿うように配置して吐出ノズルを格納することで、吐出器の不使用時に省スペースで収納できる。
また、本考案によれば、第1ノズルの先端が軸方向の他方側を向くように第1ノズルを回動させるとともに、第2ノズルの先端が一方側を向くように第2ノズルを回動させることにより、吐出ノズルを折り畳んで収納できる構造となっている。したがって、簡単な構造で容易に吐出ノズルを格納できる。
また、本考案によれば、吐出ノズルを折り畳んで収納できる構造となっているので、吐出ノズルの長さを十分確保しつつ、内容物の連通路を最短とすることができる。これにより、内容物と連通路との摩擦による圧力損失を最小とすることができ、連通路内における内容物の残留を抑制できるので、吐出ノズルの先端からの液ダレを抑制できる。さらに、連通路内における内容物の残留を抑制できるので、再吐出時に、残留した内容物が抵抗となって内容物の吐出が遅延するのを抑制できる。
また、前記容器本体は、前記他方側に接地面を有することを特徴としている。
本考案によれば、容器本体の他方側の設置面を接地させて載置することにより、第2ノズルの先端を上方に向けた状態で吐出ノズルを格納できる。したがって、吐出ノズルを格納した際、第2ノズルの先端が下方を向くことがないので、吐出ノズルの先端から内容物が液ダレするのを確実に防止できる。
また、前記容器本体に収容される前記内容物は、殺虫剤であることを特徴としている。
本考案によれば、害虫駆除を目的とした殺虫用として吐出器を好適に用いることができる。そして、吐出ノズルを長く形成しているので、使用者と害虫との離間距離を十分確保したうえで、害虫に対して殺虫剤を的確に吐出できる。
本考案によれば、吐出ノズルを容器本体の軸方向に沿うように配置して格納することで、吐出器の不使用時に省スペースで収納できる。
また、本考案によれば、吐出ノズルの長さを十分確保できるので、使用者と内容液を吐出する対象物との離間距離を十分確保したうえで、対象物に対して内容物を的確に吐出できる。特に、内容物を殺虫剤とし、対象物を害虫とした場合には、使用者と害虫との離間距離を十分確保したうえで、害虫に対して殺虫剤を的確に吐出できるので、本考案の吐出器を殺虫用として好適に用いることができる。
また、本考案によれば、吐出ノズルを折り畳み可能に形成することで、内容物の連通路を最短とすることができる。これにより、内容物と連通路との摩擦による圧力損失を最小とすることができ、連通路内における内容物の残留を抑制できるので、吐出ノズルの先端からの液ダレを抑制できる。さらに、連通路内における内容物の残留を抑制できるので、再吐出時に、残留した内容物が抵抗となって内容物の吐出が遅延するのを抑制できる。
吐出器の斜視図である。 図1のA−A線における断面図である。 第2連結部の説明図である。 第2ノズルを回動させたときの第2連結部の説明図である。 液ダレ評価試験データである。 図5に示す液ダレ評価試験データのグラフである。 液ダレ評価参考試験データである。 キャップ部材装着時の液ダレ評価試験データである。 キャップ部材装着時の液ダレ評価参考試験データである。 吐出ノズルを格納したときの吐出器の説明図である。
以下に、実施形態の吐出器について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の吐出器1の斜視図である。
図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
なお、以下の説明では、吐出器1の容器本体3の軸方向をZ方向、容器本体3の径方向をR方向、容器本体3の周方向をθ方向としている。また、Z方向における容器本体3の接地面3b側を−Z側(他方側)とし、反対側を+Z側(一方側)としている。また、R方向における容器本体3の外径側を+R側とし、容器本体3の内径側を−R側としている。必要に応じて、これらZ、Rおよびθの円筒座標系を使用して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出器1は、吐出される内容物(不図示)が収容される容器本体3と、容器本体3の+Z側に配置される吐出ヘッド10と、容器本体3の+Z側の端部からZ方向と交差する方向(R方向)に突設された吐出ノズル20と、を備えている。
(容器本体)
容器本体3は、ブリキ等の金属からなる有底筒状の部材であり、筒部3aと、接地面3bと、筒部3aの+Z側に配置されるバルブ機構5(図2参照)と、により形成されている。
筒部3aは、例えばシームレス管を切断することにより形成される。また、接地面3bは、筒部3aとは別部品として形成されており、ロールかしめ等により筒部3aの−Z側に固定される。なお、例えば絞り加工等により筒部3aと接地面3bとを一体形成することにより、容器本体3を形成してもよい。
また、図2に示すように、筒部3aの+Z側には、バルブ機構5がロールかしめ等により固定されている。バルブ機構5には、中心軸Oに沿ってステム6が突出されている。ステム6は、不図示のコイルバネ等によって+Z側に付勢されており、−Z側に押し込み可能となっている。
このように形成された容器本体3の内部には、例えばゴキブリ等の害虫を駆除できる殺虫剤(不図示)が内容物として充填される。さらに、容器本体3の内部には、LPガス等の高圧の噴射剤(不図示)が充填される。後述する吐出ヘッド10を−Z側に押し込んでステム6を−Z側に押し込むことで、容器本体3の内部の殺虫剤が噴射剤の圧力によって噴射剤とともにステム6から噴射される。
(吐出ヘッド)
図2に示すように、容器本体3には、容器本体3のバルブ機構5を覆う吐出ヘッド10が取り付けられている。吐出ヘッド10は、−Z側に開口部10aを有する略有底筒状の樹脂等からなる部材である。吐出ヘッド10の開口部10aには、−R側に向かって突出された爪部10bが複数形成されている。吐出ヘッド10は、爪部10bが容器本体3の+Z側の縁部に係合されることにより、容器本体3の+Z側に取り付けられる。
吐出ヘッド10の内部には、ヘッド内流路12が形成されている。ヘッド内流路12は、中心軸Oを含む側面断面で略L字形状に形成されており、中心軸Oに沿って+Z側に延びた後、中心軸Oに対して略直角に屈折されて+R側に延びている。ヘッド内流路12の−Z側端部12aは、ステム6に外嵌されている。また、ヘッド内流路12の+R側端部12bには、後述する吐出ノズル20が接続されている。
吐出ヘッド10の+Z側面には、ヘッド内流路12に対応した位置でR方向に沿うように延び、+Z側に突出された押圧部14が形成されている。押圧部14を−Z側に押圧することで、押圧部14とともにヘッド内流路12が−Z側に移動し、ヘッド内流路12に内嵌されたステム6が−Z側に押し込まれる構造となっている。これにより、容器本体3の内部の殺虫剤は、容器本体3からステム6を介してヘッド内流路12に流入する。
(吐出ノズル)
図1に示すように、本実施形態の吐出器1には、容器本体3の+Z側の端部からR方向(軸方向と交差する方向)に、吐出ノズル20が突設可能とされている。吐出ノズル20は、容器本体3に接続される第1ノズル21と、第1ノズル21の先端側に接続される第2ノズル22と、を有している。
吐出ノズル20は、第1ノズル21および第2ノズル22をR方向に沿って配置し、第2ノズル22の先端を+R側に向けることで使用状態となる。
また、吐出ノズル20は、第1ノズル21の先端を−Z側に向けるとともに、第2ノズル22の先端を+Z側に向け、第1ノズル21および第2ノズル22をZ方向に沿って配置することで格納状態となる。
第1ノズル21の全長および第2ノズル22の全長を合計した吐出ノズル20の全長は、容器本体3のZ方向における全長よりも長くなるように形成されている。具体的には、吐出ノズル20の全長は、ステム6の+Z側端部から容器本体3の接地面3bまでの長さよりも長くなるように形成されており、例えば、容器本体3の全長が200mm程度に対し、吐出ノズル20の全長が360mm程度に形成される。このように吐出ノズル20の長さを十分確保することにより、吐出器1の使用時に、使用者と害虫との離間距離を十分確保したうえで、害虫に対して殺虫剤を的確に吐出できる。
(第1ノズル)
図2に示すように、第1ノズル21は、樹脂等により略円筒状に形成されている。第1ノズル21の内部には、第1ノズル21の長手方向に沿って第1連通路21aが形成されている。第1連通路21aの直径は、1.2mm以上2.0mm以下に形成される。第1連通路21aは、ステム6を−Z側に押し込むことで、ヘッド内流路12およびステム6を介して、容器本体3の内部と連通する。そして、ステム6から吐出された殺虫剤が第1連通路21aに流入する。
(第1連結部)
容器本体3と第1ノズル21との間には、第1ノズル21を回動可能な第1連結部16が設けられている。本実施形態の第1連結部16は、前述の押圧部14の+R側端部において、容器本体3の筒部3aよりも+R側に突出されて形成されている。
第1連結部16は、Z方向と平行に対向して配置された側壁16b,16c、および側壁16b,16cを+Z側で接続する接続壁16aにより形成されている。第1連結部16は、正面視略U字形状に形成されており、+R側および−Z側に開口を有している。側壁16b,16cの離間距離は、第1ノズル21の基端側の外形寸法よりも広く形成されており、側壁16bと側壁16cとの間に第1ノズル21の基端側が配置される。
第1連結部16の側壁16b,16cには、不図示の枢軸が形成されており、側壁16b,16cと第1ノズル21とが第1ノズル21を回動可能に枢支している。第1連結部16により、第1ノズル21は、先端を+R側に向けた使用状態と、先端を−Z側に向けた格納状態との間で、約90度にわたって回動可能となっている。
また、側壁16bおよび側壁16cには、それぞれ対向する側壁16b,16cに向かって突出する一対の突部19が形成されている。
一対の突部19の頂部の離間距離は、第1ノズル21の基端側の外形寸法よりも狭く形成されている。また、突部19の頂部は、第1ノズル21がR方向に沿って配置されたときに、第1ノズル21の−Z側に位置するように形成されている。このように一対の突部19を形成することで、例えば吐出器1の使用時に第1ノズル21が使用者の意に反して回動するのを規制している。
(第2ノズル)
第1ノズル21の先端には、第2ノズル22が接続されている。第2ノズル22は、第1ノズル21と同様に樹脂等により略円筒状に形成されている。第2ノズル22の内部には、第2ノズル22の長手方向に沿って第2連通路22aが形成されている。第2連通路22aの直径は、第1連通路21aの直径よりも小径になるように、0.9mm以上1.2mm以下に形成される。第2連通路22aは、第1連通路21a、ヘッド内流路12およびステム6を介して容器本体3の内部と連通しており、ステム6から吐出された殺虫剤が流通する。なお、第2連通路22aの直径が第1連通路21aの直径よりも小径に形成されたときの作用および効果については後述する。
(第2連結部)
図3は、第2連結部24を+Z側から見たときの平面図である。
図3に示すように、第1ノズル21と第2ノズル22との間には、第2ノズル22を回動可能な第2連結部24が設けられている。本実施形態の第2連結部24は、第1ノズル21の先端側においてZ方向と平行に対向して形成された一対の挟持壁24a,24bと、第2ノズル22の基端側においてZ方向と平行に対向して形成された一対のヒンジ壁19a,19bと、により形成されている。
一対の挟持壁24a,24bは、+Z側に突出されて形成されている。一対の挟持壁24a,24bは、第1ノズル21の先端側において対向して形成されており、一対の挟持壁24a,24bの離間距離は、第2ノズル22の外径と略同一か若干広くなるように形成される。
一対のヒンジ壁19a,19bは、一対の挟持壁24a,24b間に形成されている。一対のヒンジ壁19a,19bは、一対の挟持壁24a,24bと同様に+Z側に突出されて形成されている。
第2連結部24は、一対の挟持壁24a,24bおよび一対のヒンジ壁19a,19bに対して直交する回動軸Kを中心に回動可能となっている。ここで、前述のとおり、一対の挟持壁24a,24bおよび一対のヒンジ壁19a,19bは、+Z側に突出されて形成されている(図2参照)ため、回動軸Kは、吐出ノズル20の+Z側に存在する。これにより、第2ノズル22は、第1ノズル21と干渉することなく、第1ノズル21に対して相対的に約180度にわたって回動できる。
図4は、第2ノズル22を+Z側に回動させたときの第2連結部24の説明図である。
第1ノズル21の先端側には、一対のストッパー壁25a,25bが一対の挟持壁24a,24bと連続して形成されている。一対のストッパー壁25a,25bには、第1ノズル21の延在方向に沿って溝部27が形成されており、第1ノズル21の先端側に開口を有している。この開口近傍には、溝部27の幅が狭くなるように突起部27aが形成されている。
また、第2ノズル22の基端側には、第2ノズル22のR方向に突出したストッパー軸28が形成されている。ストッパー軸28の直径は、溝部27の突起部27aにおける溝幅よりも大きく形成されている。そして、第1ノズル21と第2ノズル22とを同軸上に配置して吐出ノズル20を使用状態としたとき(図2参照)、ストッパー軸28は、溝部27の突起部27aにより保持される。
このように溝部27およびストッパー軸28を形成することで、吐出器1の使用時に、第2ノズル22が使用者の意に反して回動するのを規制している。また、突起部27aを形成することで、第1ノズル21に対して第2ノズル22を回動させて同軸上に配置する際、ストッパー軸28が突起部27aを乗り越える感触を使用者に与えることができる。これにより、使用者が目視で確認することなく、第1ノズル21と第2ノズル22とを同軸上に確実に配置できる。
(キャップ部材)
第2ノズル22には、先端側を覆うキャップ部材36が設けられている。キャップ部材36は樹脂等により形成され、筒部および底部36aを有する有底筒状の部材である。キャップ部材36の筒部の内径は、第2ノズル22の先端側における外径と略同一か、若干小径に形成されている。このようにキャップ部材36の筒部の内径を形成することで、第2ノズル22にキャップ部材36を外嵌固定している。
また、キャップ部材36の底部36aには、キャップ部材36の内外を連通するキャップ連通孔36bが形成されている。キャップ連通孔36bは、第2ノズル22の第2連通路22aの中心軸と同軸上に形成されている。キャップ連通孔36bの直径は、第2連通路22aの直径よりも小径になるように形成される。なお、キャップ連通孔36bの直径が第2連通路22aの直径よりも小径に形成されたときの作用および効果については後述する。
(液ダレ評価試験結果)
続いて、上述のように形成された吐出器1の液ダレ評価試験の結果について説明する。
図5は、液ダレ評価試験データである。
図6は、図5に示す液ダレ評価試験データのグラフである。
液ダレ評価試験は、具体的には以下の条件で行われた。
図5の表に示すように、吐出ノズル20(図1参照)は、第1連通路21a(図2参照)の直径が1.0mm、1.2mm、1.5mmおよび2.0mmに形成された各第1ノズル21(図1参照)と、第2連通路22a(図2参照)の直径が0.8mm、1.0mm、1.2mmおよび1.5mmに形成された各第2ノズル22(図1参照)とを組み合わせて形成される。第1ノズル21および第2ノズル22の長さは、それぞれ18cmとしている。
また、内容物の吐出は、容器本体3内の内容物を8秒間吐出した後、10秒間停止させる吐出パターンを複数回繰り返すことにより行われる。
このような条件の下、吐出ノズル20から液ダレが発生したときの吐出回数により、液ダレの抑制効果の評価を行っている。液ダレが発生するまでの吐出回数が多いほど、液ダレを効果的に抑制しているといえる。
図6のグラフからも読み取れるように、例えば第1連通路21aの直径を1.5mmとし、第2連通路22aの直径を1.2mmとしたとき(図5におけるデータ2−2参照)、液ダレ発生までの吐出回数は5回と多くなっている。また、第1連通路21aの直径を1.5mmとし、第2連通路22aの直径を1.0mmとしたとき(図5におけるデータ2−3参照)、液ダレ発生までの吐出回数は8回とさらに多くなっている。
しかし、第1連通路21aの直径および第2連通路22aの直径をともに1.5mmとしたとき(図5におけるデータ2−1参照)、液ダレ発生までの吐出回数は2回と少なくなっている。
すなわち、第2連通路22aの直径が、第1連通路21aの直径よりも小径である場合に、液ダレが発生するまでの吐出回数が多くなる傾向にあるといえる。この傾向は、第1連通路21aの直径を2.0mmおよび1.2mmとしたときでも同様である(図5におけるデータ1−1およびデータ3−3参照)。
したがって、この液ダレ評価試験の結果から、吐出ノズル20の基端側の第1連通路21aの直径よりも、吐出ノズル20の先端側の第2連通路22aの直径を小径に形成することで、液ダレを抑制する効果が得られるといえる。
なお、第1連通路21aの直径1.5mmに対して、第2連通路22aの直径が0.8mmとしたときには、液ダレが発生するまでの吐出回数が3回であり、液ダレを抑制する効果が減少している(図5におけるデータ2−4参照)。この結果から考察するに、第2連通路22aの直径は、0.8mmよりも大きな値であることが好ましく、例えば0.9mm以上が好ましいと推定される。したがって、吐出ノズル20の基端側の第1連通路21aの直径は、1.2mm以上2.0mm以下に形成され、吐出ノズル20の先端側の第2連通路22aの直径は、0.9mm以上1.2mm以下に形成されるのが好ましいといえる。
図7は、液ダレ評価参考試験データである。
液ダレ評価参考試験では、第1ノズル21および第2ノズル22の長さを変化させたときの液ダレの抑制効果について確認を行っている。液ダレ評価参考試験は、具体的には以下の条件で行われた。
図7の表に示すように、吐出ノズル20(図1参照)は、第1連通路21aの直径が1.5mmに形成された第1ノズル21(図1参照)と、第2連通路22a(図2参照)の直径が1.0mmに形成された第2ノズル22(図1参照)とを組み合わせて形成される。そして、吐出ノズル20の全長を36cmとしつつ、第1ノズル21および第2ノズル22の長さを、0〜36cmの間で変化させて、前述の吐出パターンにより内容物の吐出を行うことで液ダレ評価参考試験を行っている。
図7の表に示す液ダレ評価参考試験データから読み取れるように、例えば第1ノズル21の長さを34cmとし、第2ノズル22の長さを2cmとしたとき(図7におけるデータ3参照)、液ダレ発生までの吐出回数は8回と多くなっている。また、第1ノズル21の長さを5cmとし、第2ノズル22の長さを31cmとしたとき(図7におけるデータ6参照)、液ダレ発生までの吐出回数は7回と多くなっている。
しかし、第1ノズル21の長さが35cm以上の場合(図7におけるデータ1および2参照)には、液ダレ発生までの吐出回数は2回以下と少なくなっている。また、吐出ノズル20を第2ノズル22のみとした場合(図7におけるデータ7参照)においても、吐出回数は4回と少なくなっている。
以上の結果から、第1ノズル21の長さが5〜34cmの範囲で形成され、第2ノズル22の長さが2〜31cmの範囲で形成されることで、液ダレを効果的に抑制できるといえる。
(効果)
本実施形態によれば、吐出ノズル20を容器本体3のZ方向に沿うように配置して格納することで、吐出器1の不使用時に省スペースで収納できる。
また、本実施形態によれば、吐出ノズル20の長さを十分確保できるので、使用者と内容液を吐出する対象物との離間距離を十分確保したうえで、対象物に対して内容物を的確に吐出できる。特に、内容物を殺虫剤とし、対象物を害虫とした場合には、使用者と害虫との離間距離を十分確保したうえで、害虫に対して殺虫剤を的確に吐出できるので、本実施形態の吐出器1を殺虫用として好適に用いることができる。
また、本実施形態によれば、吐出ノズル20を折り畳み可能に形成することで、内容物の連通路を最短とすることができる。これにより、内容物と連通路との摩擦による圧力損失を最小とすることができ、連通路内における内容物の残留を抑制できるので、吐出ノズル20の先端からの液ダレを抑制できる。さらに、内容物の吐出が遅延するのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第2ノズル22の第2連通路22aの直径は、第1ノズル21の第1連通路21aの直径よりも小径に形成されているので、第2ノズル22の第2連通路22aで内容物の吐出速度を上昇させることができる。これにより、第2ノズル22から勢いよく内容物を吐出させて、吐出ノズル20の先端における内容物の付着を抑制できる。したがって、本実施形態のように吐出ノズル20の全長を容器本体3のZ方向の全長よりも長く形成して、吐出ノズル20の長さを十分確保した場合であっても、吐出ノズル20の先端からの液ダレを抑制できる。
(キャップ部材装着時の液ダレ評価試験)
続いて、キャップ部材36装着時の液ダレ評価試験の結果について説明する。
図8は、キャップ部材36装着時の液ダレ評価試験データである。
キャップ部材36装着時の液ダレ評価試験は、具体的には以下の条件で行われた。
図8の表に示すように、吐出ノズル20(図1参照)は、第1連通路21a(図2参照)の直径が1.2mmおよび1.5mmに形成された各第1ノズル21(図1参照)と、第2連通路22a(図2参照)の直径が1.0mmおよび1.2mmに形成された各第2ノズル22(図1参照)とを組み合わせて形成される。そして、キャップ連通孔36b(図2参照)の直径が0.8mmおよび1.0mmに形成された各キャップ部材36(図2参照)を、第2ノズル22の先端に装着し、前述の吐出パターンで内容物の吐出を行うことで液ダレ評価参考試験を行っている。このキャップ部材36装着時の液ダレ評価試験は、第2連通路22aの直径よりも小径に形成されたキャップ連通孔36bを有するキャップ部材36を装着して行っている。
図8の表に示すキャップ部材36装着時の液ダレ評価試験データから読み取れるように、例えば第1連通路21aの直径を1.5mmとし、第2連通路22aの直径を1.2mmとし、キャップ連通孔36bの直径を1.0mmとしたとき(図8におけるデータ1−1参照)、液ダレ発生までの吐出回数は18回と多くなっている。
また、第1連通路21aの直径を1.5mmとし、第2連通路22aの直径を1.0mmとし、キャップ連通孔36bの直径を0.8mmとしたとき(図8におけるデータ1−3参照)、液ダレ発生までの吐出回数は20回以上とさらに多くなっている。
すなわち、第2連通路22aの直径よりも小径に形成されたキャップ連通孔36bを有するキャップ部材36を装着することで、液ダレを効果的に抑制しているといえる。
ところで、市販品1および市販品2の吐出ノズルのように、連通路の基端側の直径および先端側の直径が同一径とされた吐出ノズルの先端にキャップ部材36を装着したとき(図8における市販品1データおよび市販品2データ参照)、液ダレ発生までの吐出回数は10回以下と少なくなっている。
これは、市販品1および市販品2の吐出ノズルが、本考案の第1連通路21aの直径よりも第2連通路22aの直径を小径に形成するという構成を備えていないため、吐出ノズルの先端にキャップ部材36を装着しても液ダレの抑制効果が得られていないといえる。換言すれば、第1連通路21aの直径よりも第2連通路22aの直径を小径に形成するのに加え、第2連通路22aの直径よりも小径に形成されたキャップ連通孔36bを有するキャップ部材36を装着することで、液ダレの抑制効果が飛躍的に向上させることができるといえる。
図9は、キャップ部材36装着時の液ダレ評価参考試験データであり、図9(a)は液ダレ評価基準であり、図9(b)は試験データ表であり、図9(c)は試験データグラフである。
キャップ部材36装着時の液ダレ評価参考試験では、吐出ノズルの連通路の基端側の直径および先端側の直径を同一径とし、キャップ連通孔36bの直径を変化させたときの液ダレの抑制効果について確認を行っている。キャップ部材36装着時の液ダレ評価参考試験は、具体的には以下の条件で行われた。
図9(b)の表に示すように、吐出ノズルの連通孔の直径を1.2mmとし、キャップ部材36を装着しない場合、およびキャップ部材36を装着してキャップ連通孔36bの直径を0.8mm、1.0mmおよび1.3mmに変化させた場合における、液ダレの抑制効果について確認をしている。
内容物の吐出は、容器本体3内の内容物を3秒間吐出した後、10秒間停止させる吐出パターンを2回繰り返すことで行われる。そして、図9(a)に示す液ダレ評価基準をもとに目視による評価を行い、試験データに1〜5点の間で点数付けを行って液ダレの抑制効果について確認をしている。
図9の表に示すキャップ部材36装着時の液ダレ評価参考試験データから読み取れるように、例えば吐出ノズルの連通路の直径を1.2mmとし、キャップ部材36のキャップ連通孔36bの直径を0.8mmおよび1.0mmとしたとき、液ダレが発生せず判定結果は○(3.5〜4点)となった(図9(b)におけるデータ1および2参照)。
しかし、キャップ部材36を装着しないとき、ノズル先端にわずかに液溜りが認められ、判定結果は△(3点)となった(図9(b)におけるデータ3参照)。
さらに、吐出ノズルの直径よりも大径に形成されたキャップ連通孔を有するキャップ部材を装着すると、ノズル先端に液溜りが認められ、判定結果は×(2.5点)となった(図9(b)におけるデータ4参照)。
以上の結果から、吐出ノズルの連通路の直径よりも小径に形成されたキャップ連通孔36bを有するキャップ部材36を装着した場合には、良好な液ダレの抑制効果が得られることが確認された。これに対して、キャップ部材36を装着しない場合や、吐出ノズルの連通路の直径よりも大径に形成されたキャップ連通孔36bを有するキャップ部材36を装着した場合には、良好な液ダレの抑制効果が得られないことが確認された。
(キャップ部材の効果)
本実施形態によれば、第2ノズル22の先端側を覆うキャップ部材36のキャップ連通孔36bは、第2ノズル22における第2連通路22aの直径よりも小径に形成されているので、内容物が吐出される際にさらに勢いよく吐出できる。したがって、吐出ノズル20の先端における内容物の付着をさらに抑制できるので、吐出ノズル20の先端からの液ダレを確実に抑制できる。
また、キャップ連通孔36bは、小径に形成された第2ノズル22の第2連通路22aよりもさらに小径に形成されているので、内容物の表面張力によりキャップ連通孔36b内に内容物を滞留させることができる。したがって、吐出ノズル20の先端からの液ダレをさらに抑制できる。
(第1連結部および第2連結部の格納)
続いて、第1連結部16および第2連結部24の作用について説明する。
図10は、吐出ノズル20を格納したときの吐出器1の説明図である。
吐出ノズル20の格納は、第1連結部16を回動中心として、第1ノズル21の先端を−Z側に向けるように第1ノズル21を約90度回動させるとともに、第2連結部24を回動中心として第2ノズル22の先端を+Z側に向けるように第2ノズル22を約180度回動させて行われる。
このように第1ノズル21および第2ノズル22を回動させることにより、第1ノズル21および第2ノズル22を容器本体3のZ方向に沿うように配置し、吐出ノズル20を格納している。
このとき第2ノズル22の先端に装着されたキャップ部材36の底部36aは+Z側に向いた状態、すなわちキャップ部材36の底部36aは上方に向いた状態で格納される。これにより、吐出ノズル20を格納した際に、第2ノズル22の先端およびキャップ部材36の底部36aが下方を向くことがないので、仮にキャップ部材36の底部36aに内容物が付着していても、内容物の液ダレが確実に防止される。
(第1連結部および第2連結部を格納したときの効果)
本実施形態によれば、第1ノズル21および第2ノズル22を容器本体3のZ方向に沿うように配置して吐出ノズル20を格納することで、不使用時に吐出器1を省スペースで収納できる。
また、本実施形態によれば、第1ノズル21を−Z側に回動させるとともに、第2ノズル22を+Z側に回動させることにより、吐出ノズル20を折り畳んで収納できる構造となっている。したがって、簡単な構造で容易に吐出ノズル20を格納できる。
また、本実施形態によれば、吐出ノズル20を折り畳んで収納できる構造となっているので、吐出ノズル20の長さを十分確保しつつ、吐出ノズル20内の内容物の連通路を最短とすることができる。これにより、第1連通路21aおよび第2連通路22aと内容物との摩擦による圧力損失を最小とすることができ、第1連通路21aおよび第2連通路22a内における内容物の残留を抑制できる。したがって、吐出ノズル20の先端からの液ダレを抑制できる。さらに、第1連通路21aおよび第2連通路22a内における内容物の残留を抑制できるので、再吐出時に、残留した内容物が抵抗となって内容物の吐出が遅延するのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、容器本体3の接地面3bを接地させて載置し、第2ノズル22の先端を+Z側に向けることで、第2ノズル22の先端を上方に向けた状態で吐出ノズル20を格納できる。したがって、吐出ノズル20を格納した際、第2ノズル22の先端が下方を向くことがないので、吐出ノズル20の先端から内容物が液ダレするのを確実に防止できる。
なお、この考案の技術範囲は上記実施の形態に限られるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本実施形態では、容器本体に収容される内容物が殺虫剤であったが、内容物は殺虫剤に限られることはなく、医療用薬剤や、整髪料、染毛剤等であってもよい。
また、本実施形態では、容器本体3の内部にLPガス等の高圧の噴射剤が封入されており、噴射剤とともに内容物が吐出される、いわゆるエアゾール式の吐出器1について説明をした。しかし、吐出器1は、エアゾール式に限られることはなく、例えばピストン運動により内容物を吐出させる、いわゆるポンプ式の吐出器であってもよい。
また、本実施形態では、吐出ノズル20が第1ノズル21と第2ノズル22とにより2分割されていた。しかし、吐出ノズル20の分割は2分割に限られず、3分割以上に分割されていてもよい。
また、吐出ノズル20を分割することなく、1部品で形成してもよい。ただし、吐出ノズル20を分割して形成することにより、吐出ノズル20を折り畳んで格納できる点で本実施形態に優位性がある。
1・・・吐出器 3・・・容器本体 3b・・・接地面 16・・・第1連結部 20・・・吐出ノズル 21・・・第1ノズル 21a・・・第1連通路(連通路) 22・・・第2ノズル 22a・・・第2連通路(連通路) 24・・・第2連結部 36・・・キャップ部材 36b・・・キャップ連通孔

Claims (7)

  1. 吐出すべき内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の軸方向における一方側の端部から前記軸方向と交差する方向に突設可能とされ、前記内容物の吐出時に前記内容物が通過する連通路が形成された筒状の吐出ノズルと、
    を備えた吐出器であって、
    前記吐出ノズルの全長は、前記容器本体の前記軸方向における全長よりも長く形成され、
    前記吐出ノズルは、折り畳み可能に形成され、前記容器本体の前記軸方向に沿うように配置して格納されることを特徴とする吐出器。
  2. 請求項1に記載の吐出器であって、
    前記吐出ノズルの先端側における前記連通路の直径は、前記吐出ノズルの基端側における前記連通路の直径よりも小径に形成されていることを特徴とする吐出器。
  3. 請求項1または2に記載の吐出器であって、
    前記吐出ノズルの前記基端側における前記連通路の直径は、1.2mm以上2.0mm以下に形成され、
    前記吐出ノズルの前記先端側における前記連通路の直径は、0.9mm以上1.2mm以下に形成されていることを特徴とする吐出器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器であって、
    前記吐出ノズルには、前記吐出ノズルの前記先端側を覆うキャップ部材が設けられ、
    前記キャップ部材には、キャップ連通孔が形成され、
    前記キャップ連通孔の直径は、前記吐出ノズルの前記先端側における前記連通路の直径以下に形成されていることを特徴とする吐出器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出器であって、
    前記吐出ノズルは、
    前記容器本体に接続された第1ノズルと、
    前記第1ノズルに接続された第2ノズルと、
    を有し、
    前記容器本体と前記第1ノズルとの間には、前記容器本体に対して前記第1ノズルを相対回動可能な第1連結部が設けられ、
    前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間には、前記第1ノズルに対して前記第2ノズルを相対回動可能な第2連結部が設けられ、
    前記第1ノズルの先端が前記軸方向の他方側を向くように前記第1ノズルを回動させるとともに、前記第2ノズルの先端が前記一方側を向くように前記第2ノズルを回動させ、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルが前記容器本体の前記軸方向に沿うように配置して、前記吐出ノズルを格納することを特徴とする吐出器。
  6. 請求項5に記載の吐出器であって、
    前記容器本体は、前記他方側に接地面を有することを特徴とする吐出器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の吐出器であって、
    前記容器本体に収容される前記内容物は、殺虫剤であることを特徴とする吐出器。
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